JP4241220B2 - ディジタル記録再生装置及び再生レート制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ローカルエリアネットワーク等を経由して受信したトランスポートストリームを記録するものに好適なディジタル記録再生装置及び再生レート制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ディジタル放送が開始されており、ディジタル放送信号をビットストリームのまま記録する装置も商品化されている。なお、ディジタル放送においては、MPEG2方式が採用されるようになっている。MPEG2は、複数の画像、音声及びデータ等の時分割多重を容易にするために、パケット単位で伝送データを伝送するようになっている。1パケットは同一種類のデータによって構成し、各パケットにデータの種類を示す識別信号を付加する。MPEG2規格では、188バイト長のトランスポートパケット(TSパケット)を伝送単位とするトランスポートストリーム(TS)によって信号を伝送する。
【0003】
ディジタル記録装置は、伝送されたトランスポートストリームから所望の番組のストリームを抽出して記録する。このようなディジタル記録装置としては例えば記録媒体としてハードディスク等のディスク媒体を用いたものがある。
【0004】
ところで、MPEG2ストリームは、可変長符号を採用しており、コンテンツの部分毎にその部分の表示に必要なストリームの符号量は異なる。従って、固定レートで伝送したとしても、コンテンツを通常の速度で表示させるために必要な符号量はコンテンツの部分毎に異なり、MPEGデコーダは、ストリームのオーバーフロー又はアンダーフローが生じないように、バッファを備える必要がある。
【0005】
そして、ハードディスク等の記録媒体に記録されたトランスポートストリーム(MPEG2−TS)を再生する場合には、MPEGデコーダのバッファがオーバーフローやアンダーフローを起こさないように、トランスポートストリームの再生レートをコントロールしながら、MPEGデコーダにトランスポートストリームを送出する必要がある。
【0006】
この制御のために、従来、以下の2つの手法のいずれかが採用されている。即ち、第一の方法においては、ディジタル記録再生装置は、トランスポートストリームを記録する際に、入力される各TSパケットに対して、到来時刻情報としてのタイムスタンプを先頭部に付加する。そして、ディジタル記録再生装置は、再生してMPEGデコーダに転送する場合には、付加したタイムスタンプを参照して、各TSパケットの送出タイミングを制御するのである。
【0007】
一方、第二の方法においては、ディジタル記録再生装置は、トランスポートストリームを記録する際に、一定時間毎に、あるいは特定のパケット毎に、記録したパケット数と記録時間を管理情報として記録する。そして、ディジタル記録再生装置は、記録したパケット数と記録時間との関係によってストリームのレート値を算出して、再生時のレートを制御するのである。
【0008】
例えば、特許文献1においては、ピクチャ毎に記録量および時間を保持しておき、これらのデータからピクチャ毎のビットレートを算出する手法が開示されている。
【0009】
しかしながら、これらの方法は、コンテンツを通常速度で表示させるために必要なストリームを、コンテンツ全体としてはコンテンツの表示に合わせて伝送(以下、実時間伝送という)することが前提である。即ち、ディジタル記録再生装置は、上述したように再生時に実時間伝送するだけでなく、記録時においても実時間伝送されたストリームを記録することが、第1,第2の方法を採用する前提条件となる。
【0010】
例えば、放送局から送信されたストリームを直接受信して記録する場合のように、記録時のレートとストリームの再生レートとが同一であることが必要となる。
【0011】
ところが、近年、ディジタル記録再生装置にLAN(ローカルエリアネットワーク)のインターフェースを設けて、ディジタル記録再生装置がLAN経由で転送されたストリームを記録することが考えられている。このようなLAN経由のストリームの転送は、実時間伝送でないこともあり、この場合には、上述した第1又は第2の方法で再生レートの制御を行うことはできない。
【0012】
【特許文献1】
特開2002−185920号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
このように、上述した従来のディジタル記録再生装置においては、実時間伝送されたストリームを記録した場合にのみ、MPEGデコーダのバッファをオーバーフロー又はアンダーフローさせない再生レートの制御が可能であり、LAN経由のストリーム等のように、実時間伝送されないストリームを記録した場合には、再生レートの制御ができないという問題点があった。
【0014】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、実時間伝送されないストリームを記録する場合でも、確実に再生のレートの制御を行うことができるディジタル記録再生装置及び再生レート制御方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るディジタル記録再生装置は、複数のコンテンツが多重された符号化ストリームであって所定パケット間隔でストリームの時間情報を含むパケットが挿入された符号化ストリームが入力され、入力された前記符号化ストリームから所定のコンテンツの符号化ストリームを分離抽出する抽出手段と、前記抽出手段が抽出した符号化ストリームのうち前記時間情報を含むパケットを抽出して前記時間情報を検出する時間情報検出手段と、前記抽出手段が抽出した符号化ストリームのうち前記時間情報を含むパケット相互間のストリームの符号量を検出する符号量検出手段と、前記時間情報検出手段が検出した時間情報及び前記符号量検出手段が検出した符号量の情報を含む管理テーブルを作成する管理テーブル作成手段と、前記管理テーブルを前記抽出手段が抽出した符号化ストリームと共に記録する記録手段とを具備したものである。
【0016】
本発明において、符号化ストリームには複数のコンテンツが多重されており、抽出手段は、所定のコンテンツの符号化ストリームのみを分離抽出する。抽出された符号化ストリームのうち時間情報を含むパケットが時間情報検出手段によって検出される。また、符号量検出手段は、時間情報を含むパケット相互間のストリームの符号量を検出する。時間情報を含むパケット相互間のストリームの符号量と、時間情報を含むパケットから検出した時間情報とによって、時間情報を含むパケット間隔でのストリームの転送レートが分かる。管理テーブル作成手段は、時間情報検出手段が検出した時間情報及び符号量検出手段が検出した符号量の情報を含む管理テーブルを作成し、記録手段は、この管理テーブルを抽出手段が抽出した符号化ストリームと共に記録する。これにより、再生時において、記録時の転送レート、即ち記録レートに応じた再生レートでの再生を可能にする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態に係るディジタル記録再生装置を示すブロック図である。
【0018】
本実施の形態はPCRパケット毎に記録量とPCR(Program Clock Reference)値を保持しておき、これらのデータからPCRパケット毎のビットレートを算出することにより、再生レートの制御を可能にするようにしたものである。
【0019】
図1において、入力端子100にはMPEG2規格のトランスポートストリームが入力される。トランスポートストリームはマルチプログラムに対応しており、復号化時において、時分割で伝送される複数のプログラムの中から所望のプログラムのパケットを選択することができる。この選択のために、トランスポートパケット(TSパケット)は、情報を伝送するペイロード(Payload )の前にリンクレベルヘッダ(Link Level Header )を付加して伝送される。トランスポートパケット188バイトのうち4バイトがリンクレベルヘッダである。
【0020】
リンクレベルヘッダは、先頭に同期バイト(sync_byte )を配列し、以後、ビットエラーの有無を示すエラーインジケータ(transport packed error indicator)、PESパケットの開始を示すユニット開始表示(PES packet start indicator)、パケットの重要度を示すトランスポートパケットプライオリティ(transport priority)、パケットの識別情報であるPID(Packet identification )、スクランブルの有無を示すスクランブル制御(stransport scrambling control )、ペイロードの有無等を示すアダプテーションフィールド制御(adaptation field control)、同一PIDの連続性を示す巡回カウンタ(continuity counter)を順次配列して構成される。
【0021】
入力端子100からのトランスポートストリームは、記録再生部110の記録装置I/F部102に入力される。記録再生部110は、STCカウンタ101、記録装置I/F部102および記録媒体103によって構成されている。抽出手段としての記録装置I/F部102は、トランスポートストリームをデマルチプレクスして、ユーザーが指定したPIDに応じたパケットのみを各種別毎に抽出して出力する。記録装置I/F部102の出力は、部分的なトランスポートストリーム(パーシャルトランスポートストリーム)であり、この出力は記録媒体103に供給されるようになっている。記録装置I/F部102は、入力されたトランスポートストリームをそのままデコーダ部111に出力するか、又は、記録媒体103からの再生ストリームをデコーダ部111に出力する。
【0022】
記録媒体103は、記録装置I/F部102によってデマルチプレクスされたパーシャルトランスポートストリームによって構成されるファイルを記録する。記録媒体103には、ユーザーが指定したPIDの所望のプログラムのみが記録される。
【0023】
デコード部111は、TSデコーダ104、STCカウンタ105、映像デコーダ106および音声デコーダ107によって構成されている。TSデコード部104は、記録装置I/F部102から入力されたストリームをセクションデータ、映像、音声データ等にデパケット処理する。
【0024】
MPEG2規格では、映像データ及び音声データ等の各ストリームは、エレメンタリストリーム(ES)によって伝送される。ESにヘッダを付加してPES(Pecketized Elementary Stream Packet )パケットが構成される。PESパケットは比較的大きいので、複数個のトランスポートパケットのペイロード(Payload )によって伝送される。TSデコーダ104は、ユーザーが指定したPIDに対応する映像及び音声パケットが入力され、トランスポートパケットのペイロードデータより映像及び音声PESデータを生成して、映像PESデータを映像デコーダ106に与え、音声PESデータを音声デコーダ107に与える。なお、TSデコーダ104は、ストリームを一時蓄積するバッファを備えている。
【0025】
また、TSデコーダ104は、記録装置I/F部102から入力されたトランスポートストリームに記述されたPCR値をSTCカウンタ105に出力する。STCカウンタ105は、PCRを基準として送出側の時刻クロックを再生する。STCカウンタ105は、そのカウント値であるSTCを映像及び音声デコーダ106,107に出力する。
【0026】
映像デコーダ106および音声デコーダ107は、入力された映像パケットおよび音声パケットをそれぞれデコードし、このデコードした映像および音声信号を外部へ出力する。この場合には、映像及び音声デコーダ106,107は、STCとストリーム中の時間情報とを比較して、デコードの時間制御を行い、映像および音声の同期をとりながら再生動作を実現している。
【0027】
本実施の形態においては、記録装置I/F部102は、記録モード時には、ユーザー操作に基づいて記録が指定されたPIDのパケットを抽出して、ビットストリームを記録媒体103に出力すると共に、PCRパケットを抽出してPCR値を取得する。即ち、時間情報検出手段、符号量検出手段及び管理テーブル作成手段としての記録装置I/F部102は、取得したPCR値を元に管理テーブルのデータを作成するようになっている。更に、記録手段としての記録装置I/F部102は、PCRパケットの抽出毎に、記録媒体に転送したトランスポートストリームのパケット数を管理テーブルに記録するようになっている。そして、記録装置I/F部102は、PCRパケット間のPCRの差分値と、PCRパケット間の転送パケット数とから、PCRパケット間のストリームのレート値を算出して、管理テーブルに記録するようになっている。
【0028】
図2は管理テーブルの一例を示す説明図である。
【0029】
図2は記録パケット数、PCR値及び算出したビットレートを示している。上述したように、PCRパケットは所定のパケット間隔で挿入されており、その値は送出側の時間基準を与えるものである。図2の例では、最初のパケットの記録から4パケット目にPCRパケットが抽出され、そのPCR値が0x3EBEC062であることを示している。そして、最初の記録から476パケット目に次のPCRパケットが抽出され、そのPCR値が0x3EBECAECであることを示している。
【0030】
記録装置I/F部102は、下記(1)式によって、記録ストリームの転送ビットレート(記録レート)RATEnを算出する。
【0031】
RATEn=(m−n)×188×8/{(PCRm−PCRn)/90k}…(1)
(1)式は、転送パケット(記録パケット)数nから(m−1)までのストリームのレート値を示し、PCRm,PCRnは夫々転送数m,nのパケットのPCR値である。
【0032】
記録装置I/F部102は、算出した記録ストリームのレート値を、PCRパケット抽出毎に、転送パケット数及びPCR値と組にして記述する。そして、記録装置I/F部102は、作成した管理テーブルデータを、記録媒体103に与えて記録させるようになっている。
【0033】
更に、本実施の形態においては、記録装置I/F部102は、再生時には、管理テーブルを読み出して、管理テーブルの記述に基づく転送レートで、再生ストリームをデコード部111に出力するようになっている。この場合には、記録装置I/F部102は、再生ストリーム中のPCRパケットをSTCカウンタ101に与える。STCカウンタ101は、PCRを基準として送出側の時刻クロックを再生して、そのカウント値であるSTCを記録装置I/F部102に与えて、再生速度の制御を可能にするようになっている。
【0034】
次に、このように構成された実施の形態の動作について図3及び図4のフローチャートを参照して説明する。
【0035】
先ず、記録時の動作について説明する。図3は記録装置I/F部102の記録時の動作フローを示している。
【0036】
図3のステップ201において、記録装置I/F部102は、先ず入力端子100から入力された入力パケットが記録すべき所望の映像PIDに一致するか否かを判断する。記録すべきパケットとしては、ユーザが所望した映像及び音声パケットの他に、PCRパケット及び各種制御用のパケット等がある。
【0037】
ステップ201は、記録すべきパケットが入力されるまで繰返し実行される。ステップ201において、入力パケットのPIDが記録すべきパケットのPIDに一致すると、次にこの記録すべきパケットにPCR値が存在しているか否か、即ちPCRパケットであるか否かを判定する(ステップ202)。記録すべきパケットがPCRパケットでない場合には、処理をステップ204に移行して、記録すべきパケットを記録媒体103に転送して記録させる。
【0038】
ステップ202において、記録すべきパケットがPCRパケットであるものと判定した場合には、ステップ203において、管理テーブルを作成・更新する。即ち、記録装置I/F部102は、先ず、PCR値を管理テーブルデータに記録する。次に、このときまでに、記録媒体103に転送したトランスポートストリームパケット数を管理テーブルデータに記録する。そして、PCRパケット間のPCRの差分値と、PCRパケット間の転送パケット数から、PCRパケット間のストリームのレート値を算出し、管理テーブルデータに記録する。
【0039】
次に、記録装置I/F部102は、ステップ204において、PCRパケットを記録媒体103に転送して記録させる。
【0040】
このように、本実施の形態においては、記録時において、記録すべきコンテンツ毎に、記録するトランスポートストリームのビットレート(記録レート)をPCRパケット転送毎に正確に求めることができる。
【0041】
次に、再生時の動作について説明する。図4は再生時の記録装置I/F部102の動作フローを示している。
【0042】
記録装置I/F部102は、再生時には、管理テーブルに記述されたストリームのレート値を再生の基準となる再生レート値RATEplayとし、この再生レート値RATEplayの最大値よりも大きな固定レート(RATEout)で、記録媒体103からの再生ストリームをデコード部111に出力する。そして、記録装置I/F部102は、再生パケットの固定レートRATEoutによる転送とヌルパケットの転送とを制御して、実際の転送レートが記録レート(再生レート値RATEplay)に一致するように、PCRパケット毎に制御する。
【0043】
図4のステップ401において、記録装置I/F部102は、記録媒体103から再生されたパケット(TSパケット)を取り込む。次に、ステップ402において、取り込んだTSパケットがPCRパケットであるか否かを判定する(ステップ402)。ステップ402において、再生パケットがPCRパケットであると判定した場合には、記録装置I/F部102は、このPCRパケットから次のPCRパケットまでのストリームのレート値RATEplayを管理テーブルから取得する(ステップ403)。これにより、次のPCRパケットが入力されるまでの間は、読み出したレート値RATEplayを用いた再生・転送を行う。即ち、記録装置I/F部102は、ステップ404において、後述するレート制御に使用する内部変数γを0に初期化し、ステップ402でPCRパケットと判定したパケットが再生開始後最初のPCRパケットであるか否かを判定する(ステップ405)。
【0044】
いま、PCRパケットと判定したパケットが再生開始後の最初のPCRパケットであるものとする。この場合には、記録装置I/F部102は、STCカウンタ101のSTCカウンタ値とこのPCRパケットのPCR値との差分値を内部変数βに保持し(ステップ406)、このPCRパケットをデコード部111へ転送し(ステップ407)、ステップ401に処理を戻す。STCカウンタ101は、カウント値STCを記録装置I/F部102に出力する。これにより、以後のPCRパケットの再生時において、PCRパケットの転送タイミングが適切か否かを判定することができる。
【0045】
即ち、記録装置I/F部102は、ステップ405において、2度目以降のPCRパケットであるものと判定した場合には、STCカウンタ101のSTCカウンタ値と内部変数β(以下、差分値βともいう)とを足算した値が、このPCRパケットのPCR値より大きいか否かを判定する(ステップ408)。カウント値STCと内部変数βとの和が、再生されたPCRパケットのPCR値より小さい場合には、再生されたPCRパケットにより与えられる時間の方がカウント値STCにより与えられる時間よりも遅いことになり、このPCRパケットは転送する時間に到達していないものと判定することができる。
【0046】
即ち、記録装置I/F部102は、ステップ408において、STCカウンタ101のカウント値(STC101)+差分値βがPCRパケットのPCR値よりも小さい場合には、まだこのPCRパケットを転送する時間になっていないものと判断し、ヌルパケットをデコード部111に転送して(ステップ409)、処理をステップ408に戻す。
【0047】
一方、ステップ408において、STC101+差分値βが判定対象のPCRパケットのPCR値よりも大きいものと判定した場合には、このPCRパケットについては転送すべき時間を過ぎていることになるので、記録装置I/F部102は、PCR値のジッタを低減するためPCR値をSTCカウンタ101のSTCカウンタ値と差分値βとを足算した値で書き換えた後、このPCRパケットをデコード部111に転送して(ステップ410)、処理をステップ401に戻す。
【0048】
記録媒体103から再生したTSパケットがPCRパケット以外のパケットである場合には、ステップ402から処理をステップ411に移行して、管理テーブルに記録されている現区間のストリームの再生レートRATEplayと出力レートRATEoutとを用いてパケットの転送制御を行う。
【0049】
即ち、先ず、初期値0の内部変数γとストリームのレートRATEplayとを足算した値を内部変数γに保持し(ステップ411)、内部変数γが出力レートRATEoutより大きいか否を判定する(ステップ412)。
【0050】
記録装置I/F部102は、ステップ412において、内部変数γが出力レートRATEoutよりも小さいと判定した場合には、ストリームのレートをRATEplayに保つために、ヌルパケットをデコード部111に転送し(ステップ413)て、処理をステップ411に戻す。
【0051】
一方、記録装置I/F部102は、ステップ412において、内部変数γが出力レートRATEoutよりも大きいと判定した場合には、内部変数γと出力レートRATEoutの差分値を内部変数γに保持し(ステップ414)、ステップ401で取得したパケットをTSデコード部104に転送して(ステップ415)、処理をステップ401に戻す。
【0052】
以上の動作を繰り返すことにより、記録したストリームの再生レートに応じたレートで、再生ストリームをデコード部111に出力することができる。
【0053】
デコード部111については、入力端子100を介して入力されたトランスポートストリームをそのままデコードしてコンテンツの視聴を行う場合と、記録媒体103から再生されたストリームをデコードしてコンテンツの視聴を行う場合とのいずれも同様の動作を行う。
【0054】
TSデコーダ104は、入力された再生パケットから複数のトランスポートパケットのペイロードデータによる映像及び音声PESデータを生成する。映像PESデータは映像デコーダ106に供給され、音声PESデータは音声デコーダ107に供給される。一方、STCカウンタ105は、TSデコーダ104によって分離抽出されたPCRが与えられている。入力パケットがPCRのPIDに最初に一致すると、その値をSTCカウンタ105にロードしてカウンタ値をセットする。STCカウンタ105は、時刻クロックとなるSTCを得、このSTCを映像デコーダ106及び音声デコーダ107に出力する。
【0055】
映像デコーダ106及び音声デコーダ107は、入力されたストリーム中の時間情報とSTCとによってデコード時間を制御して、入力された映像及び音声PESデータをデコードする。音声デコーダ107からの音声信号は図示しないスピーカに供給され、映像デコーダ106からの音声信号は図示しないモニタに供給される。こうして、記録媒体103から再生されたコンテンツの視聴が可能となる。
【0056】
デコード部111には、記録時と同一レートで再生ストリームを伝送する実時間伝送によって再生パケットが入力されており、TSデコーダ104内のバッファがオーバーフロー又はアンダーフローすることはない。
【0057】
このように本実施の形態においては、ストリームの記録時にPCRを参照し、PCRパケット間のレート値をPCRの差分値と記録パケット数から算出し、ストリームのレート値を記録した管理データを作成することにより、ストリームの再生時に管理データのレート値を参照してストリームのレート制御を行うことができる。
【0058】
ストリームのレート値を得るために必要な情報は、PCR値と記録パケット数のみであるため、放送信号をリアルタイムに記録する場合のみならず、LAN経由によって放送信号を非リアルタイムに記録する場合においても、ストリームのレート値を記録した管理データを作成して、再生時に実時間伝送を行うことができる。
【0059】
また、ストリームのレート値を記録した管理データの作成は、必ずしもストリームの記録時に行う必要はない。例えば、既に記録したストリームに対して、PCRパケット間のパケット数とPCRの差分値を解析して、ストリームのレート値を記録した管理データを作成してもよい。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、実時間伝送されないストリームを記録する場合でも、確実に再生のレートの制御を行うことができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るディジタル記録再生装置を示すブロック図。
【図2】管理テーブルの例を示す説明図。
【図3】実施例の動作を説明するためのフローチャート。
【図4】実施例の動作を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
101…STCカウンタ、102…記録装置I/F部、103…記録媒体、110…記録再生部、111…デコード部
Claims (6)
- 複数のコンテンツが多重された符号化ストリームであって所定パケット間隔でストリームの時間情報を含むパケットが挿入された符号化ストリームが入力され、入力された前記符号化ストリームから所定のコンテンツの符号化ストリームを分離抽出する抽出手段と、
前記抽出手段が抽出した符号化ストリームのうち前記時間情報を含むパケットを抽出して前記時間情報を検出する時間情報検出手段と、
前記抽出手段が抽出した符号化ストリームのうち前記時間情報を含むパケット相互間のストリームの符号量を検出する符号量検出手段と、
前記時間情報検出手段が検出した時間情報及び前記符号量検出手段が検出した符号量の情報を含む管理テーブルを作成する管理テーブル作成手段と、
前記管理テーブルを前記抽出手段が抽出した符号化ストリームと共に記録する記録手段とを具備したことを特徴とするディジタル記録再生装置。 - 複数のコンテンツが多重されたトランスポートストリームから所定のコンテンツのトランスポートストリームを分離抽出する抽出手段と、
前記抽出手段が抽出したトランスポートストリームのうちPCRパケットを抽出してPCR値を検出する時間情報検出手段と、
前記抽出手段が抽出したトランスポートストリームのうちPCRパケット相互間のストリームの符号量を検出する符号量検出手段と、
前記時間情報検出手段が検出したPCR値及び前記符号量検出手段が検出した符号量の情報を含む管理テーブルを作成する管理テーブル作成手段と、
前記管理テーブルを前記抽出手段が抽出したトランスポートストリームと共に記録する記録手段とを具備したことを特徴とするディジタル記録再生装置。 - 前記符号量検出手段は、ストリームのパケット数を符号量とすることを特徴とする請求項1又は2のいずれか一方に記載のディジタル記録再生装置。
- 前記時間情報検出手段が検出した時間情報及び前記符号量検出手段が検出した符号量の情報に基づいて、前記抽出手段が抽出したストリームの転送レートを算出する転送レート算出手段を更に具備し、
前記管理テーブル作成手段は、前記転送レート算出手段が算出した転送レートの情報を含む管理テーブルを作成することを特徴とする請求項1又は2のいずれか一方に記載のディジタル記録再生装置。 - 前記記録手段によって記録されたストリームの再生時に、前記管理テーブル作成手段が作成した管理テーブルの情報に基づく再生レートで再生制御する再生手段を更に具備したことを特徴とする請求項1、2又は4のいずれか1つに記載のディジタル記録再生装置。
- 複数のコンテンツが多重された符号化ストリームであって所定パケット間隔でストリームの時間情報を含むパケットが挿入された符号化ストリームが入力され、入力された前記符号化ストリームから所定のコンテンツの符号化ストリームを分離抽出する抽出手順と、
前記抽出手順によって抽出された符号化ストリームのうち前記時間情報を含むパケットを抽出して前記時間情報を検出する時間情報検出手順と、
前記抽出手順によって抽出された符号化ストリームのうち前記時間情報を含むパケット相互間のストリームの符号量を検出する符号量検出手順と、
前記時間情報検出手順によって検出された時間情報及び前記符号量検出手順によって検出された符号量の情報を含む管理テーブルを作成する管理テーブル作成手順と、
前記管理テーブルを前記抽出手順によって抽出された符号化ストリームと共に記録する記録手順と、
前記記録手順において記録されたストリームを、前記管理テーブル作成手順において作成された管理テーブルの情報に基づく再生レートで再生制御する再生手順とを具備したことを特徴とする再生レート制御方法。
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