JP3892284B2 - 引分け連動戸 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、引分け連動戸に関する。
【0002】
【従来の技術】
引分け連動戸は、図23に示すように、引き分け式に配置された左右の扉1,2を備えており、いずれか一方の扉1又は2を開くとこれに連動して左右の扉1,2が同時に開き、また、左右どちらかの扉1又は2を閉じると左右の扉1,2が同時に閉じるようになっている。
【0003】
実用新案登録第2538584号公報は、この引分け連動戸の引分け連動機構について開示する。この引分け連動機構については図示しないが、左右の各扉が各頂部に設けた二個の車輪によって、建物の壁等に固定されたガイドレールに懸吊される。左右の扉の上部では、扉の移動方向に沿ってベルトが両側の従動ホイール間に無端状に掛け渡され、一方の扉における戸車ユニットの腕がベルトの上側の走行部と結合し、他方の扉における戸車ユニットの腕がベルトの下側の走行部に結合する。ベルトの背側には動力手段としての電動シリンダが配置され、そのピストンロッドの先端が扉の腕に結合する。そこで、電動シリンダがモータの制御によりピストンロッドを押し出すと、ピストンロッドの先端につながれた腕を介して扉を一方に開く。ピストンロッドの移動は、同時にベルトを巡回させるので、他方の扉は、一方の扉と同期して反対方向に等量だけ開く。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
引分け連動機構は、建物の所定の壁に空洞を設けこの空洞内に収納する必要がある。空洞は図23に示す左右の扉1,2を入れる戸袋3,4の両端間にわたって形成する必要があり、また引分け連動機構の要点検部が空洞内の全域に点在しているので、従来は引分け連動機構の取り付け、点検、保守等をする為の点検口とこれを開閉する図23に示す点検パネル5が左右の戸袋3,4の両端間の全長にわたり設けられている。そのため、点検パネル5は左右方向の幅が大きく外観上の美観を損ねやすいと共に、重量が大きくなるという問題がある。また、点検パネル5の左右幅が戸袋3,4の端まで伸びているので、左右の戸袋3,4も建物の壁6と別体に形成され、施工上それだけ工数が増加するという問題がある。
【0005】
本発明の目的は、上記諸問題点を解決することができる引分け連動戸を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、請求項1に係る発明は、戸車(20)を介してガイドレール(21,22)に支持されると共に引分け式に開く左右の扉(12,13)と、左右の扉(12,13)が収納される左右の戸袋(14,15)と、左右の戸袋(14,15)間の上方に配置された左右の扉(12,13)の開閉を連動させるための引分け連動機構(18)とを備えた引分け連動戸において、閉じた状態の左右の扉(12,13)の左右端間における上方に、点検口(47a)及び引分け連動機構(18)のうち点検を必要する箇所としての要点検部が配置され、引分け連動機構(18)は、支持具(24,25)と、支持具(24,25)に取り付けられ且つ支持具(24,25)と共に点検口(47a)から取り出し可能な従動プーリ(26,27)を備え、支持具(24,25)とガイドレール(21,22)とが、それぞれ別個に左右の戸袋(14,15)の上方における空洞(17)内の壁面(23)に対して固定された引分け連動戸を採用する。
【0007】
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の引分け連動戸において、支持具(24,25)が固定され且つ従動プーリ(26,27)と共に支持具(24,25)を点検口へ引き出すためのスライド溝を形成した補強体(49)を採用する。
【0008】
また、請求項3に係る発明は、請求項に記載の引分け連動戸において、閉じた状態の左右の扉(12,13)の左右端間における上方に点検口(47a)を開閉する点検パネル(47)を備え、従動プーリ(26,27)の支持具(24,25)における点検パネル(47)から外れた箇所が溝形成具(28,29)の溝(30)に挿入されることにより固定された引分け連動戸を採用する。
【0009】
また、請求項4に係る発明は、請求項1に記載の引分け連動戸において、要点検部が引分け連動機構(18)におけるストップ装置(43,44)である引分け連動戸を採用する。
【0010】
また、請求項5に係る発明は、請求項1に記載の引分け連動戸において、要点検部が引分け連動機構(18)における連結体(32)の扉(12,13)に対する連結部(34a,34b)であり、この連結部(34a,34b)が点検口(47a)側に転動可能である引分け連動戸を採用する。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る引分け連動戸の実施の形態について添付図面を参照して説明する。
【0012】
<実施の形態1>
図1において、符号7は出入口のある正面壁を示し、符号8,9,10,11は正面壁7を取り囲む天井、床、左側壁、右側壁を夫々示す。
【0013】
引分け連動戸は、正面壁7の出入口を閉じる左右の扉12,13を備える。左右の扉12,13は引分け式に開くようになっており、開扉時に左右の各扉12,13を収納するための戸袋14,15が正面壁7の出入口の左右にそれぞれ形成される。戸袋14,15内の床面上には、図2に示すように扉12,13の開閉を案内するためのガイドローラ16が設けられる。また、左右の戸袋14,15の左右端間における上方には図2に示すような空洞17が形成され、この空洞17内に左右の扉12,13の開閉を連動させるための後述する引分け連動機構18が設けられる。
【0014】
引分け連動機構は、図3乃至図10に示すような構成を有する。
【0015】
すなわち、図3乃至図6に示すように、左右の扉12,13の上部には各々二個の戸車ユニット18a,18b,19a,19bが設けられ、戸車20が走行するガイドレール21,22が各扉12,13ごとに用意され上記空洞17内の壁面23に固定される。戸車20が各ガイドレール21,22上を転動することにより左右の扉12,13は開閉動作可能である。
【0016】
図3,図4,図7,図8,図9及び図10に示すように、左右の戸袋14,15の上方における空洞17内の壁面23には、左右の支持具24,25を介して夫々左右の従動プーリ26,27が回転自在に取り付けられる。支持具24,25はアングル材で形成され、その一端は空洞17内の壁面23に固定された溝形成具28,29の溝30に挿入されることにより壁面23から浮き上がらないように固定され、他端は壁面23に固定ネジ31により固定される。各従動プーリ26,27は支持具24,25の外端に水平軸を介し回転可能に支持される。
【0017】
図3乃至図10に示すように、左右の従動プーリ26,27間には連結体であるタイミングベルト32が巻回される。連結体としてタイミングベルト32のほか、ワイヤ等も用いることができる。タイミングベルト32の両端は下側の走行部32b上に配置され、右扉13の一方の戸車ユニット19aに連結される。具体的には、タイミングベルト32の両端は戸車ユニット19aに設けられたブラケット57a,57bに対し連結具34a,34b、固定ネジ35等により連結される。これにより、タイミングベルト32は無端状になる。また、タイミングベルト32の上側の走行部32aには、左扉12における一方の戸車ユニット18bの腕33が連結される。このように左右の扉12,13がタイミングベルト32の上側走行部32aと下側走行部32bに分けて連結されるため、左右の扉12,13は対称的に移動し、一方の扉12又は13を開くと他方の扉13又は12も開き、一方の扉12又は13を閉じると他方の扉13又は12も閉じる。
【0018】
図3、図4及び図6に示すように、上記空洞17内の壁面23における左右間中央部には閉扉駆動装置36が固定され、右扉13の一方の戸車ユニット19aには制動装置37が設けられる。閉扉駆動装置36は公知の装置であるから詳しくは説明しないが、閉扉駆動装置36はその内部に発条(図示せず)と駆動ワイヤ38とを備え、駆動ワイヤ38の一端が右扉13の一方の戸車ユニット19aに接続されることにより、発条と駆動ワイヤ38とで右扉13を閉扉方向に常時付勢する。制動装置37も公知の装置であるから詳しくは説明しないが、制動装置は、図6及び図9に示すように、一方のガイドレール22に固定されたラック41と戸車20の水平軸に固定されたピニオン42を備える。また、図示しないが内部には一方向クラッチ、制動車等を備える。扉12,13が開かれるときは一方向クラッチの作用で戸車20は制動力を加えられることなく回転し、扉12,13が閉じられるときは所定の開度からピニオン42がラック41に噛み合い一方向クラッチの作用で戸車20に制動力が加えられる。そのため扉12,13は途中までは速やかに閉じるが、閉じ切る直前は減速され静粛に閉じる。
【0019】
左扉12と上記空洞17との間には、扉12のストップ装置が設けられている。図3,図4,図5及び図7に示すように、ストップ装置は弾性体である板バネ43と板バネ43が係合するローラ44とを備える。ローラ44は左扉12の反戸袋側の戸車ユニット18bに取り付けられ、板バネ43は空洞の壁面23上に固定される。扉12,13を開き切ったときにローラ44が板バネ43の係合片に係合し、扉12,13が開状態に保持される。扉12,13を閉じるときは閉方向に少しばかり力を加えることでローラ44は板バネ43による拘束を解かれる。
【0020】
この引分け連動戸においては、図3に示すように、閉じた状態の左右の扉12,13の左右端間における上方に、引分け連動機構18の主要な構成部である要点検部がまとめられ、図1及び図2に示すように、この要点検部の点検口47aと点検口47aを開閉する点検パネル47とが、閉じた状態の左右の扉12,13の左右端間における上方に設けられる。
【0021】
要点検部は、施工後の例えば定期的な点検を必要とする箇所であり、従動プーリ26,27の支持具24,25の固定ネジ31、ストップ装置の板バネ43、タイミングベルト32の扉13に対する連結部、戸車ユニット18a,18b,19a,19b、閉扉駆動装置36、制動装置37等である。
【0022】
図1乃至図3に示すように、点検口47aは、引分け連動機構18が収められる空洞17の開口部のうち、閉状態の左右扉12,13の上方に対応する箇所に対応するように設けられる。点検パネル47はこの点検口47aを開閉する蓋であり、空洞17の開口部の上縁にヒンジ48を介し開閉自在に連結される。このように点検口47a及び点検パネル47が閉状態の左右扉12,13の上方に対応する箇所に限定して設けられるので、点検パネル47は左右方向の幅Wが小さくなって見栄えが良くなり、重量も軽くなる。
【0023】
上記空洞17の開口部における点検口47a以外の箇所は正面壁7で覆われる。正面壁7で覆われた空洞17内には従動プーリ26,27を配置しなければならないが、従動プーリ26,27は次のようにして空洞17内の奥に配置される。すなわち、溝形成具28,29を空洞17の奥に予め固定しておき、従動プーリ26,27を取り付けた支持具24,25を点検口47a側から挿入し、溝形成具28,29の溝30に支持具24,25の一端を挿入し、支持具24,25の他端を点検口47aから露出した空洞17の壁面23に固定ネジ31で固定する。これにより、従動プーリ26,27を空洞17の奥に配置することができる。また、配置後も固定ネジ31を緩めて支持具24,25を溝形成具28,29から抜き取るようにすることで、従動プーリ26,27を空洞17から容易に取り出し、点検等に付することができる。
【0024】
上記空洞17の開口部における点検口47a以外の箇所が正面壁7で覆われる結果、正面壁7は上下方向で途切れることなく延長可能となり、その下方の戸袋14,15も同じ正面壁7で覆われる。これにより、正面壁7の施工性が改善される。また、戸袋14,15と正面壁7は一体化され、表面が同一面化され、外観の見栄えが向上する。
【0025】
次に、上記構成の引分け連動戸の作用を説明する。
【0026】
図3に示すように、従動プーリ26,27の支持具24,25の固定ネジ31、ストップ装置、タイミングベルト32の扉12,13に対する連結部等の引分け連動機構の要点検部が、左右の扉12,13が閉じたときに左右の扉12,13の左右端間における上方に集中するように配置される。そして、図1に示すように、この要点検部の点検口47aと点検口47aを開閉する点検パネル47とが、閉じた状態の左右の扉12,13の左右端間における上方に設けられる。これにより、点検パネル47の左右幅Wが低減し、重量が低減する。また、左右の戸袋14,15及びその上方における引分け連動機構18を収納する空洞17が正面壁7と一体の壁で覆われるので、正面壁7の施工性が向上し、見栄えも高まる。
【0027】
この引分け連動戸を開くには、図3の閉位置にある左右の扉12,13の一方に手を掛けて開扉方向に力を加える。これにより、左右の扉12,13が離反状態へと移行し、左右の扉12,13は引分け式に開く。
【0028】
引分け連動戸を閉じるには、図4の開位置にある左右の扉12,13の一方に手を掛けて閉扉方向に力を加える。これにより、ストップ装置の板バネ43とローラ44とが図7(B)の係合状態から同図(A)の離反状態へと移行し、閉扉駆動装置36が作動してその牽引力で左右の扉12,13を閉じ方向に移動させる。
【0029】
引分け連動戸の引分け連動機構18を点検する場合は、左右の扉12,13を閉じた状態にしたうえで、点検パネル47を開く。これにより、従動プーリ26,27の支持具24,25の固定ネジ31、ストップ装置、タイミングベルト32の連結部等の引分け連動機構の要点検部が点検口47aから正面壁7の前方へ露出し、これら要点検部の保守、点検等が可能になる。従動プーリ26,27は正面壁7の背後に隠れているが、その点検、修理、交換等は、支持具24,25の固定ネジ31を外し、支持具24,25を溝部材28,29から抜き取って点検口47aから取り出すことにより行うことができる。
【0030】
<実施の形態2>
図11乃至図13に示すように、この実施の形態2の引分け連動戸における従動プーリ27の支持具25は板状の補強体49を介して空洞17内の壁面23に固定される。補強体49はガイドレール22と一体的に形成され、上記壁面23上に固定される。補強体49の上部にはガイドレール22に平行にスライド溝50が形成される。スライド溝50には固定ボルト51の頭部51aが挿入され、固定ボルト51とこれに螺合するナット52とにより従動プーリ27の支持具25が補強体49上に固定される。
【0031】
従動プーリ27等の保守点検に際しては、ナット52を緩めて固定ボルト51の頭部51aをスライド溝50内でスライドさせることにより従動プーリ27等を支持具25と共に正面壁7の内側から点検口47aへと引き出すことができる。
【0032】
<実施の形態3>
図14及び図15に示すように、この実施の形態3の引分け連動戸においては、連結体であるタイミングベルト32の扉13に対する連結部が点検口47a(図2参照)側に転動可能になっている。すなわち、タイミングベルト32の両端がそれぞれ上下二枚の板片からなる連結具34a,34bとで挟まれた上でビス53により締め付けられる。そして、この連結具34a,34bが戸車ユニット19aのブラケット57a,57bに対し、タイミングベルト32の伸長方向に伸びる支軸54a,54bを介して連結される。タイミングベルト32を挟んだ連結具34a,34bを図14のごとく支軸54a,54bを支点にして点検口47a側へと転動させるとビス53を点検口47a側からねじ込むことができ、タイミングベルト32の取付、調整、交換等の操作を簡易に行うことができる。タイミングベルト32の取付け等が終わった後に図11のごとく連結具34a,34bを水平に戻すことでタイミングベルト32の捩れが解消される。連結具34a,34bが戸車ユニット19aに対し水平に固定された状態ではドライバ等の工具が空洞17の天面や天井8につかえてタイミングベルト32の取付けや点検等が困難になる場合があるが、この実施の形態3のように連結具34a,34bが垂直面内で回動可能であるとタイミングベルト32の取付け操作等を簡易に行うことができる。
【0033】
なお、この実施の形態3における連結体の扉13に対する連結部を点検口47a側に転動可能にする構成は、引分け連動戸に限らず、片引き戸あるいは複数の扉を連結した戸にも適用することができる。
【0034】
<実施の形態4>
図16及び図17に示すように、この実施の形態4の引分け連動戸における連結体であるタイミングベルト32の扉13に対する連結部は実施の形態1の場合と同様な連結具34a,34bを備えるが、実施の形態1の場合と相違し、一方の連結具34側の締付けネジと、他方の連結具34b側の締付けネジとがノブ付きビス55になっている。このため、工具を用いることなくネジを回すことができ、タイミングベルト32の取付、交換等の作業をより簡易に行うことができる。
【0035】
なお、この実施の形態4における連結体の扉13に対する連結部にノブ付きビスを用いる構成は、引分け連動戸に限らず、片引き戸あるいは複数の扉を連結した戸にも適用することができる。
【0036】
<実施の形態5>
図18乃至図20に示すように、この実施の形態5の引分け連動戸における連結体であるタイミングベルト32の扉13に対する連結部はクリップ56によりワンタッチ操作で係脱される。すなわち、戸車ユニット19aのブラケット57aにおけるタイミングベルト32の受座上にはタイミングベルト32を両側から挟む突起58が形成される。受座には連結具34aがタイミングベルト32の上から押し付けられ、受座の突起58が連結具34aに形成された穴59に嵌まり込む。連結具34aにはタイミングベルト32の歯が嵌まり込む凹部60も形成されている。図18に示すごとくブラケット57aの受座にタイミングベルト32及び連結具34aが重ねられた上でこれらを挟むようにクリップ56が装着されると、図19及び図20に示すごとくタイミングベルト32が戸車ユニット19aに連結される。クリップ56はその先端の返し56aが連結具34a及びブラケット57aの側縁に引っ掛かり、またクリップ56の両縁が連結具34aを貫通した受座側の突起58で挟持される。そのため、タイミングベルト32は戸車ユニット19aに強固に連結される。
【0037】
なお、この実施の形態5における連結体の扉13に対する連結部の構成は、引分け連動戸に限らず、片引き戸あるいは複数の扉を連結した戸にも適用することができる。
【0038】
<実施の形態6>
図21及び図22に示すように、この実施の形態6の引分け連動戸は、従動プーリ27の近傍に連結体であるタイミングベルト32の外れ防止部材として押えローラ61を備えている。
【0039】
押えローラ61は従動プーリ27の支持具25上に水平な支軸61aを介して回転可能に支持される。この押えローラ61によりタイミングベルト32の従動プーリ27からの脱落が阻止される。また、タイミングベルト32等の保守点検時において従動プーリ27等を空洞17内から取り出す際に、タイミングベルト32を従動プーリ27に押し付けたまま従動プーリ27をタイミングベルト32と一体で取り出すことができるので、保守点検等を簡易かつ迅速に行うことができる。
【0040】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、引分け式に開く左右の扉と、左右の扉が収納される左右の戸袋と、左右の戸袋間の上方に配置された左右の扉の開閉を連動させるための引分け連動機構とを備えた引分け連動戸において、閉じた状態の左右の扉の左右端間における上方に、点検口及び引分け連動機構の要点検部が配置された引分け連動戸であり、点検パネルは左右の扉を閉じた状態の上方にのみ設けられるので、点検パネルの左右方向の幅を狭くして外観上の見栄えを改善することができ、また、点検パネルの重量も軽くすることができる。また、点検パネルの幅が低減される結果、左右の戸袋と壁とを一体に形成することができ、この引分け式連動戸の据付工事の施工性が改善され、壁面の見栄えも向上する。また、従動プーリの点検、修理、交換等は、支持具を外し、従動プーリと共に支持具を点検口から取り出すことにより行う。
【0041】
請求項2の発明によれば、請求項1に記載の引分け連動戸において、支持具が固定され且つ従動プーリと共に支持具を点検口へ引き出すためのスライド溝を形成した補強体を備える引分け連動戸であり、従動プーリ等の保守点検に際しては、従動プーリと共に支持具を点検口へ引き出すことができる。
【0042】
請求項3の発明によれば、請求項に記載の引分け連動戸において、閉じた状態の左右の扉(12,13)の左右端間における上方に、点検口(47a)を開閉する点検パネル(47)を備え、従動プーリの支持具における点検パネルから外れた箇所が溝形成具の溝に挿入されることにより固定された引分け連動戸であり、従動プーリの浮き上がりを防止することができる。また、壁面の背後の空洞内所定箇所に従動プーリを簡易に取り付けることができるし、空洞内から簡易に取り出して点検をすることができる。
【0043】
請求項4の発明によれば、請求項1に記載の引分け連動戸において、要点検部が引分け連動機構におけるストップ装置である引分け連動戸であり、点検パネルを開くのみでストップ装置の保守、点検が可能になる。
【0044】
請求項5の発明によれば、請求項1に記載の引分け連動戸において、要点検部が引分け連動機構における連結体の扉に対する連結部であり、この連結部が点検口側に転動可能である引分け連動戸であるから、連結体の連結部を点検口側に回動させることにより、正面から連結体の取付け、点検、固定位置調整等を行うことができる。従って、連結体の取付け操作等を天井等により妨げられることなく簡易かつ迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る引分け連動戸を設けた建物の壁面を示す正面図である。
【図2】図1中、II−II線矢視断面図である。
【図3】閉扉状態での引分け連動機構を示す正面図である。
【図4】開扉状態での引分け連動機構を示す正面図である。
【図5】図3中、左扉の上方の拡大図である。
【図6】図3中、右扉の上方の拡大図である。
【図7】(A)は図3中、左戸袋の上方の拡大図、(B)は図4中、左戸袋の上方の拡大図である。
【図8】図4中、右扉の上方の拡大図である。
【図9】図8中、IX−IX線矢視断面図である。
【図10】図8中、X線矢視断面図である。
【図11】本発明の実施の形態2に係る引分け連動戸を示す、図8と同様な図である。
【図12】図11中、XII−XII線矢視断面図である。
【図13】図12中、XIII部拡大図である。
【図14】本発明の実施の形態3に係る引分け連動戸におけるタイミングベルトの連結部を連結作業時の状態で示す正面図である。
【図15】タイミングベルトの連結部を連結作業完了後の状態で示す正面図である。
【図16】本発明の実施の形態4に係る引分け連動戸におけるタイミングベルトの連結部を示す正面図である。
【図17】タイミングベルトの連結部の部分平面図である。
【図18】本発明の実施の形態5に係る引分け連動戸におけるタイミングベルトの連結部を連結前の状態で示す側面図である。
【図19】タイミングベルトの連結部を連結後の状態で示す側面図である。
【図20】図19中、XX線矢視図である。
【図21】本発明の実施の形態6に係る引分け連動戸における右扉の上方を示す正面図である。
【図22】図21中、XXII−XXII線矢視図である。
【図23】従来の引分け連動戸を設けた建物の壁面を示す正面図である。
【符号の説明】
12,13…左右の扉
14,15…左右の戸袋
18…引分け連動機構
24,25…支持具
26,27…従動プーリ
28,29…溝形成具
30…溝
32…タイミングベルト
34a,34b…連結具
43…板バネ
44…ローラ
47…点検パネル
47a…点検口

Claims (5)

  1. 戸車を介してガイドレールに支持されると共に引分け式に開く左右の扉と、左右の扉が収納される左右の戸袋と、左右の戸袋間の上方に配置された左右の扉の開閉を連動させるための引分け連動機構とを備えた引分け連動戸において、閉じた状態の左右の扉の左右端間における上方に、点検口及び引分け連動機構のうち点検を必要する箇所としての要点検部が配置され、
    引分け連動機構は、支持具と、支持具に取り付けられ且つ支持具と共に点検口から取り出し可能な従動プーリを備え
    支持具とガイドレールとが、それぞれ別個に左右の戸袋の上方における空洞内の壁面に対して固定されたことを特徴とする引分け連動戸。
  2. 請求項1に記載の引分け連動戸において、支持具が固定され且つ従動プーリと共に支持具を点検口へ引き出すためのスライド溝を形成した補強体を備えたことを特徴とする引分け連動戸。
  3. 請求項1に記載の引分け連動戸において、閉じた状態の左右の扉の左右端間における上方に、点検口を開閉する点検パネルを備え、従動プーリの支持具における点検パネルから外れた箇所が溝形成具の溝に挿入されることにより固定されたことを特徴とする引分け連動戸。
  4. 請求項1に記載の引分け連動戸において、要点検部が引分け連動機構におけるストップ装置であることを特徴とする引分け連動戸。
  5. 請求項1に記載の引分け連動戸において、要点検部が引分け連動機構における連結体の扉に対する連結部であり、この連結部が点検口側に転動可能であることを特徴とする引分け連動戸。
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