JP3892108B2 - 立体視カード - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、絵柄が立体的に見える立体視カードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のカードは、カード表面の絵柄に、立体感を与える加工として、ホログラムを形成したものが知られている。従って、そのカードは、ホログラム転写体をカード基材に転写して、ホログラム転写体の立体感をカードに付与するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述した従来のカードは、ホログラムの加工技術が複雑であって、それ自体が高価なために、カードの製造コストが上昇するという問題があった。
【0004】
本発明の課題は、ホログラム等のような特殊な加工を施すことなく、遠近感、立体感を持たせることが可能な立体視カードを提供することである。
【0005】
前記課題を解決するために、請求項1の発明は、距離差を与える透明基材層(14)と、前記透明基材層の裏面に形成され、表側から見えるように印刷された第1の絵柄層(13)と、前記透明基材層の表面に形成され、前記第1の絵柄層と同調する第2の絵柄層(15)と、前記第1の絵柄層の裏面に形成された不透明なカード基材層(11)と、前記カード基材層の裏面に形成され、カードの説明が記載された説明絵柄層(12)と、前記第2の絵柄層の表面に形成された表面保護層であって、前記表面保護層の表面が平滑化された表面保護層(17)と、前記説明絵柄層の裏面に形成された裏面保護層であって、前記裏面保護層の裏面が平滑化された裏面保護層(16)とを含む立体視カードである。また、請求項2の発明は、前記透明基材層の厚みが約680μmであり、前記カード基材層の厚みが約80μmであることを特徴とする立体視カードである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図面などを参照して、本発明の実施の形態をあげて、さらに詳しく説明する。
図1は、本発明による立体視カードの実施形態を示す図、図2は、本実施形態に係る立体視カードの使用方法を示す図である。
【0007】
この実施形態の立体視カード10は、カード基材層11と、絵柄層12,13と、透明基材層14と、絵柄層15と、保護層16,17などから構成されており、総厚み約760〜772μmのものである。
この立体視カード10は、磁気ストライプカード、全面磁気カード、ICカード、光カード等との1種類以上の組み合わせが可能である。
【0008】
カード基材層11は、このカード10の担体となるものであって、紙、合成紙、プラスチック等からなる約80μmの層である。
【0009】
絵柄層12,13は、基材層11の裏面及び表面に形成された約1〜3μmの層であり、グラビア印刷、スクリーン印刷などによって、形成することができる。絵柄層12は、カード10の説明などが記載される層である。
【0010】
透明基材層14は、カード基材層11の表面側(絵柄層13側)に積層されており、透明であって距離差を与えるための約680μmの層であり、例えば、ポリエチレンテレフタレート、塩化ビニル、ポリカーボネート、ABS樹脂、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリメタクリル酸メチル、セルロースプロピオネート、セルロースアセテートブチレート、アクリロニトリル−スチレン共重合体等が等のプラスチックが使用できる。
この透明基材層14は、下面にヒートシール層(不図示)が形成されており、カード基材層11上に熱圧着により、一体化される。
【0011】
絵柄層15は、透明基材層14の表面側に印刷されており、絵柄層13と同調するような絵柄が印刷されている。例えば、図2において、絵柄層13は、ブタの顔全体が印刷されており、印刷層15は、ブタの鼻だけ印刷されている。
また、絵柄層13は、カード基材11側に印刷されているので、透明基材層14の上側から、通常の絵柄として見える。なお、絵柄層13は、透明基材層14の上側から、通常の絵柄として見えるように印刷すれば、透明基材14の裏面に直接印刷してもよい。
【0012】
保護層16,17は、絵柄層12又は絵柄層15の外側に形成されたポリ塩化ビニルシートやOPニスなどの約1〜3μmの透明な層であり、絵柄層12及び絵柄層15を保護するためのものである。
【0013】
図3は、本実施形態に係る立体視カードの製造方法を示す工程図である。
#101において、厚さ80μmの紙、合成紙、プラスチック等のロール状のカード基材11に、絵柄層12,13を印刷する。
#102において、透明なプラスチックシート(透明基材層)14の片面に、ヒートシール剤を塗布しておく。
#103において、基材11の絵柄層13側に、680μmの透明なプラスチックシート14を積層する。
#104において、#103で製造されたものに対して、熱及び圧力を加え、各材料を接着する。
【0014】
#105において、#104で製造されたものをシート状にカットする。
#106において、#105で製造されたものに、絵柄層15を印刷する。
#107において、#106で製造されたものに、保護層16、17として、OPニスを印刷する。
#108において、#107で製造されたものに対し、熱及び圧力を加え、表面を平滑化する。
#109において、#108で製造されたものを、カード状に打ち抜く。
【0015】
次に、図2を参照しながら、本実施形態に係る立体視カードの使用方法を説明する。
まず、図2(A)のように、真上から観察した場合には、下層の絵柄層13と上層の絵柄層15とは、重なって見えるので、平坦な絵柄に認識される。
この状態から、図2(B)のように、少し斜めから観察した場合には、下層の絵柄層13と上層の絵柄層15とを、同時に見ることができるので、下層と上層との距離の違いにより、「鼻」の部分だけ浮き上がった、又は、「鼻」の部分に影のついたような、立体感、遠近感のある絵柄に認識される。
また、見る角度を変化させることにより、絵柄層15が絵柄層13に対して、動いたように見える。
【0016】
このことは、図2のA点とB点は、真上から見れば、重なって見えるが、斜めから見れば、A,Bの両点が見えることからもわかる。
【0017】
以上のように、本実施形態によれば、透明な基材層14の上下に絵柄層13,15を形成することにより、2つの絵柄層13,15を表面から見ることができ、かつ、透明な基材層14により、2つの絵柄層13,15に距離差ができ、立体感が表現される。
【0018】
また、カラーコピー等でコピーしても、絵柄層13,15に距離差がないので複製されたものに立体感がでず、ホログラムと同様な偽造防止の効果がある。
【0019】
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
例えば、カード基材層11の下面にも、絵柄層13,透明基材層14,絵柄層15の層構成を設けるようにしてもよい。また、基材層11の片側に、透明基材層14を複数層重ねるようにしてもよい。
【0020】
さらに、基材層11を設けずに、又は、基材層11を透明な材料にすることより、カード全体を透明にして、両面から絵柄を見るようにしてもよい。このときに、表側と裏側で異なる絵柄となるような、いわゆる「だまし絵」とすることもできる。
【0021】
この実施形態の絵柄層は、文字なども含む概念であり、その場合には、「影付き文字」となり、立体的で重量感のある文字となる。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、透明な基材層の裏面及び表面に、第1及び第2の絵柄層を同調させるように印刷したので、第1及び第2の絵柄層の距離差が生じて、見る角度によって、立体感を付与することができる。
【0023】
また、ホログラムのような高価で複雑な技術を用いることなく、通常の印刷により立体感を表現することができ、しかも、複写しても再現されないので、偽造防止の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による立体視カードの実施形態を示す図である。
【図2】本実施形態に係る立体視カードの使用方法を示す図である。
【図3】本実施形態に係る立体視カードの製造方法を示す工程図である。
【符号の説明】
11 基材層
12,13,15 絵柄層
14 透明基材層
16,17 保護層
Claims (2)
- 距離差を与える透明基材層と、
前記透明基材層の裏面に形成され、表側から見えるように印刷された第1の絵柄層と、
前記透明基材層の表面に形成され、前記第1の絵柄層と同調する第2の絵柄層と、
前記第1の絵柄層の裏面に形成された不透明なカード基材層と、
前記カード基材層の裏面に形成され、カードの説明が記載された説明絵柄層と、
前記第2の絵柄層の表面に形成された表面保護層であって、前記表面保護層の表面が平滑化された表面保護層と、
前記説明絵柄層の裏面に形成された裏面保護層であって、前記裏面保護層の裏面が平滑化された裏面保護層とを含む立体視カード。 - 前記透明基材層の厚みが約680μmであり、前記カード基材層の厚みが約80μmであることを特徴とする請求項1記載の立体視カード。
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JP12363797A JP3892108B2 (ja) | 1997-05-14 | 1997-05-14 | 立体視カード |
Applications Claiming Priority (1)
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JP12363797A JP3892108B2 (ja) | 1997-05-14 | 1997-05-14 | 立体視カード |
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JPH10309884A JPH10309884A (ja) | 1998-11-24 |
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Family
ID=14865522
Family Applications (1)
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JP12363797A Expired - Lifetime JP3892108B2 (ja) | 1997-05-14 | 1997-05-14 | 立体視カード |
Country Status (1)
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-
1997
- 1997-05-14 JP JP12363797A patent/JP3892108B2/ja not_active Expired - Lifetime
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