JP3889840B2 - 流体流路選択装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は流体流路選択装置に関し、該選択装置は供給チャンネルおよび、少なくともハウジングの内面に、供給チャンネルの下流に位置する第1および第2連続チャンネルを形成するハウジングを有する。
【0002】
このような装置はそれ自体知られおり、さらに該装置は、2つの位置にある弁、これは既知であり、該弁が第1の位置にある時は、流体を供給チャンネルから第1連続チャンネルに流し、第2の位置にある時は、流体を供給チャンネルから第2連続チャンネルに流す。この原理で作動する装置の公知である例としては、浴槽のタップであり、タップが第1の位置にある時は水をタップの開口部に送り浴槽を満たし、第2の位置にある時はシャワーヘッドに水を送るものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような公知であるタイプの装置に関する問題は、かなり費用がかさむという事である。さらに、これらの装置は、第1および第2の位置の間で素早く位置を換えることには適さない。さらに、弁を制御するために、かなり大きな力が一般的に必要とされ、該装置が頻繁に使用されると、弁の磨耗は免れない。
【0004】
これらの問題は大変不都合であり、とくに装置がコーヒー、茶およびチョコレートの如き消費に適した飲料を選択的に準備するためのコーヒーおよび茶の機械の如き機器で使われる場合である。このような機器において、準備すべく飲料を選択するために、例えば温水の如き流体が流れるべき流路の選択がしばしば必要である。
【0005】
本発明の目的は、公知の弁が使用されている装置とは完全に異なるタイプの選択装置の提供であり、さらに、前述した欠点に対する解決法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
よって、本発明の選択装置において、該装置は可撓性で、シート状の、互いに対向する第1および第2面を有する選択要素を備え、該選択要素の少なくとも一部分が第1および第2連続チャンネルの間に仕切りを形成し、該選択要素は周囲縁の少なくとも一部に沿ってハウジングに接続し、該選択要素および該ハウジングは互いに、該選択要素が第1及び第2極端位置の間で移動可能の関係で寸法決めされていて、該選択要素の第1極端位置において、該第1面は流体流れを供給チャンネルから第1連続チャンネル内に導く凹状の表面を形成し、選択要素の第2極端位置において、該第2面は流体流れを供給チャンネルから第2連続チャンネル内に導く凹状の表面を形成する。
【0007】
可撓性があり、シート状の選択要素は、選択装置の経済的にかなり有利な部分である。第1極端位置から第2極端位置へ、および第2極端位置から第1極端位置への移動は非常に僅かな力によって達成される。さらに該選択要素は互いに動く部品を有していないため、極端間での選択要素の移動における磨耗は無視できる程度に小さい。別の利点は、選択要素の操作にとりわけ信頼性がおけるという点である。前述した選択要素の特性により、選択装置を消費するのに適した飲料を用意する装置において使用されることに、特に適している。
【0008】
さらに、タップの場合には必要であるが、本発明の選択装置は、選択装置を通過する流体の流れは、必ずしも流体の圧力により生じさせる必要はない、という特性を有している。このことを考慮すると、選択装置は公知のタップとは全く異なるものである。また、選択装置は公知である装置と比較して、より多くの目的に使用されるのに適している。選択装置を流れる流体の圧力は通常大気圧である。この場合、例えば、大気圧の下で、重力により、もしくは重力と所定の初速度との組合せにより、流体が供給チャンネルから流れると、所定の初速度により、流体は選択装置を通過する。
【0009】
さらに、本発明の選択装置は、第1連続チャンネルから第2連続チャンネルへ及び第2連続チャンネルから第1連続チャンネルへ非常に高速で切り替えることができる。さらに、選択要素は凹状の表面に沿って移動する流体流れが飛び散ることはないという利点がある。
【0010】
好適には、選択要素の第1及び第2極端位置は、各々選択要素の安定位置である。このことは、可撓性およびシート状の材料を使用しているので、一般的にこれらの極端位置において前述した選択装置の面が十分に湾曲するからである。選択要素が装着された位置におけるハウジングの寸法と選択要素の寸法との選定により、この湾曲は決定される。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1及至16において、添付符号1で、消費するのに適した飲料を用意するための機器が示されている。該機器は、本発明の流体流路選択装置を有する。該装置はコーヒー濃縮物を包含している概略的に示された第1ホールダー2を有している。ホールダー2に接続されているのは、第1ホールダーから高精度で僅かな分量のコーヒー濃縮物を放出する能力を有する第1ドーシング装置4である。
【0012】
この目的のために、第1ドーシング装置6は流出口6を有し、該流出口からコーヒー濃縮物が、後に供給チャンネル8に流すために放出される。さらに、装置は第1温水装置10を有し、該装置は温水を導管12を経由して供給チャンネル8へ分配する能力を有する。供給チャンネル8内で、ある分量の水は、ホットコーヒーを得るためにコーヒー濃縮物と混合される。
【0013】
さらに、装置は、コーヒー若しくは、チョコレートの如き濃縮物をも包含する第2ホールダー14を有する。第2ホールダー14に接続されているのは、該第2ホールダーから運搬チャンネル18へ濃縮物を分配するための第2ドーシング装置16である。第2ドーシング装置による濃縮物の分配、および第2温水ホールダーによる温水の分配は同時に起き、従って、濃縮物および温水は共に運搬チャンネル18へ供給される。
【0014】
さらに、装置は収容ディッシュ形状のハウジングを有し、該ハウジングは供給チャンネル8の流出口26、28及び、運搬チャンネル18の下に位置する。図面において明確に示されているように、ディッシュの底30は、底30の最高点32が供給チャンネル8の流出口26の直下に位置するような形状を呈している。
【0015】
最高点32から、ディッシュは最高点32の右側の最低点の一方34へと下方に傾斜している。局部的最低点34の底30は、流出口36を備え、該流出口は第1導管38へのアクセスを提供している。第1導管38において、既知である第1ミキサー40が、さらに、備わっている。第1導管38は、例えばカップが下に置ける流出口42を有し、該カップにコーヒーが満たされる。
【0016】
第1の局部的最低点34が位置する側と反対側において、ディッシュの底部30は最高点32から第2最低点44へと下方に傾斜している。第2最低点44に流出口46が備わっていて、該流出口46は第2導管48へのアクセスを提供し、該第2導管内に第2ミキサー50が備わっている。第2導管48は第2流出口を有し、カップを準備された飲料で満たすことができるように第2流出口52の下に置くことができる。
【0017】
運搬チャンネル18の流出口28からの高温の流体流れは、最高点32の左方に位置する収容ディッシュ24部分に入り、従って、直接第2最低点44に流れ込む。そして、第2流出口46を経由して、流体はミキサー50に運搬される。ミキサー50内において、温水及びそのホールダー14より抽出された抽出物よりなる流体は適当に混合され、次に第2流出口52の下に置かれたホールダー54に分配される。
【0018】
しかし、第1流出口26はディッシュの底30の最高点32の上に正確に置かれていて、この流出口を経由して分配される飲料は、原則として、第1最低点34のみならず、第2最低点44に流れることが可能である。換言すれば、供給チャンネル8は、第1最低点34に導く第1連続チャンネル、そして、第2最低点44に導く第2連続チャンネルに接続している。
【0019】
この例において、第1連続チャンネルは底30の底部56によって形成され、該底部は最高点32のすぐ右方に位置し、第2連続チャンネルは底30の底部58により形成され、該底部は最高点32の直ぐ左方に位置する。流体が第1連続チャンネル56を経由して収容ディッシュ24の第1最低点34に流れると、流出口42を通って導管38及びミキサー40を経由して流体は分配され、流出口42の下に置かれたホールダー59を満たす。供給チャンネル8からの流体流れが第1連続チャンネル56に送られるか、第2連続チャンネル58に送られるかについて決定可能とするために、装置は更に、可撓性でシート状の選択要素60を有する。
【0020】
選択要素60は互いに対向する第1面62および第2面64を有し(図2および図3参照)、選択要素は第1連続チャンネル56および第2連続チャンネル58の間に仕切りを形成する。周囲縁のU字型部分66に沿って、選択要素60は収容ディッシュ24に接続され、選択要素60および収容ディッシュ24は互いに、選択要素が第1および第2極端位置の間で移動できる関係で寸法決めされている。
【0021】
この例では、伸長した選択要素の幅b(図7参照)は、選択要素が取り付けられる収容ディッシュの部分の幅B(図5参照)より大きい。結果として、選択要素60が収容ディッシュ内に位置するとき、該選択要素60を伸ばすことはできない。それゆえ、選択要素は、図2aの如き、第1連続チャンネル56の方向に曲げられ、若しくは図3aの如き第2連続チャンネル58の方向に曲げられる。
【0022】
図3aに示されたように、第1極端位置においては、第1面62は凹状表面を有し、図2aに示されたように第2極点においては、第2面64は凹状表面を有する。選択要素が第1極端位置にあるとき、流体流れは、供給チャンネル8(図3b参照)から第1連続チャンネル56に、凹形状の第1面62を経由して流れる。
【0023】
一方、選択要素が第2極端位置にある場合、流体流れは供給チャンネル8から第2連続チャンネル58へ凹形状の第2面64を経由して流れる。第1面および第2面を形成する選択要素は、可撓性かつシート状とされていて、該選択要素は、第1極端位置から第2極端位置へ、および第2極端位置から第1極端位置へと容易に移動されうる。このように、流体流れは供給チャンネル8から第1連続チャンネル56へ、又は第2連続チャンネル58へと、非常に簡易にそして効果的に調整され送られる。
【0024】
選択要素の可撓性の特徴により、選択要素の第1極端位置および第2極端位置はそれぞれ選択要素の安定位置である。換言すると、さらなる外力が選択要素に働いていないとき、選択要素は第1極端位置もしくは第2極端位置の一方にある。例えば、選択要素はシリコンラバーより製造することができる。選択要素を液体密閉で収納ディッシュ24に接続可能にするために、選択要素の周囲縁(U字型部66)の底面および直立面が収容ディッシュ24に設けられた溝70内に取り付けられる舌片68を形成する。
【0025】
この例として、選択要素の上側に位置する周囲縁の部分72は収容ディッシュに接続されていない。この例において、第2極端位置より第1極端位置に、もしくは、第1極端位置より第2極端位置への移動を行うために、溝74、76各々は、選択要素の両面62、64上に備わり、該溝は周囲縁のU字型部66に沿って延在している。
【0026】
この例において、各面62、64の溝74、76は互いに対向している。このように溝74、76は旋回軸を形成し、選択要素が第1極端位置および第2極端位置間で容易に移動できるようになっている。この例で、図7の少なくとも平行線が引かれた部分78は、2重壁設計である。2重壁部分78は内部領域80を包囲している。内部領域80は周囲縁のU字型部分66の底部84に開口部82を有する。
【0027】
収容ディッシュ24の底面において、選択要素60が位置する場所に、通路84が存在し、収容ディッシュの底面86から選択要素の開口部82を経由して、該通路は選択要素の内部領域80へのアクセスを提供する。選択要素は収容ディッシュ24に装着されると、U字型周囲縁66の底部88は収容ディッシュ24内に通路84の内部面により包囲されている。舌片が溝70に近接し設置されると、通路84の内壁はまた選択要素の関連部分を近接し包囲すると、液密シールが選択要素60および収容ディッシュ24の間に具現される。
【0028】
収容ディッシュ24の底面86から、例えば棒形状の作動要素は内部領域80内に、内部領域80の通路84および開口部82を経由し差し込むことができ、棒形状の要素は内部領域80から収容ディッシュの底面86に延在する。このことは、収容ディッシュ24の底面に位置する作動要素の部分の操作により、選択要素60は第1極端位置から第2極端位置および第2極端位置から第1極端位置に移動可能であることを意味する。
【0029】
作動要素88の可能な実施例は図12に示されている。作動要素は、周囲縁のU字型部分66の脚部間に位置する周囲縁の部分86に、平行に延在する棒形状シャフト90を有する。それゆえ、それはアクセス用開口部82が備わっている周囲縁の部分に関連している。さらに作動要素は、棒形状シャフト90に接続し及び選択要素60の内部領域80内で棒形状シャフトに直交する方向に延在する指形状部分92を有する。
【0030】
簡潔にするため、選択要素60および作動要素88のみが図12に示されている。組立のために選択要素60が収容ディッシュの上側から、意図的に収容ディッシュ領域内に、実際は滑り込まされるであろう。それから、作動要素は、図12に示されるように収容ディッシュの底部側から配置される。作動要素88は回転シャフトの周りに回転するように収容ディッシュ24に接続され、該回転シャフトは、U字型の周囲縁の脚部間の周囲縁の部分86に少なくとも実質的に平行に延在している。作動要素88をその軸90の周りで前後へ回転させ、指形状の部分92は、選択要素60を第1極端位置から第2極端位置、および第2極端位置から第1極端位置へ、移動させることができる並進動作を起こす。
【0031】
作動要素88を収容ディッシュ24に回転可能に接続できるように、装着要素94は、作動要素88が、一方に装着要素94および他方に選択要素60の間で支承されるように、ハウジングの底面86から収容ディッシュ24に、接続されている。装着要素の可能な実施例は図13及至15に示されている。この目的のために、溝96は、通路84に包囲された周囲縁の部分に存在し、該溝内に作動要素88は支承されている。装着された状態で、装着要素94は収容ディッシュ24の底面から周囲縁の溝96内に延在する。溝96へ延在する装着要素94の部分98は、厚さd(図15参照)を有するので、周囲縁の関連部分は、装着要素94の部分98によって、上述の通路84の内壁に対し押し付けられている。従って、選択要素は着脱可能に収容ディッシュ24に接続され、さらに、液密シールは保証されている。
【0032】
装着要素94に作動要素88を支承するために、導溝102は、通路内に延在する装着要素の部分の端面100に存在し、案内溝102内に棒形状のシャフト90が回転可能に収容されている。
【0033】
図14に見られるように、装着要素94はさらに、装着要素を収容ディッシュ24の底面にネジにより装着するために2つのネジ穴104を有する。図16は底面図であり、図示された収容ディッシュは選択要素と、作動要素88および装着要素94を有する。
【0034】
棒形状シャフト90を回転するために、装置はさらに、既知である直流モータを有する。直流モータは、例えば減速歯車装置を制御できる。そして、また減速歯車装置は棒形状シャフトを回転し、選択要素は第1極端位置から第2極端位置、および第2極端位置から第1極端位置に運ばれる。図12において、この駆動手段は添付符号106により概略的に示されている。
【0035】
図1の装置において、ホールダー2及びホールダ14は両方ともコーヒー抽出物を包含する場合には、後述するように該装置が使用できる。
【0036】
例えば、一つのカップ59を満たすために少量のコーヒーを用意する必要があるときは、カップ59は第1ホールダー2からの抽出物と供に用意されたコーヒーで満たされる。それから、選択要素は第1極端位置にある。また、カップ54は第2ホールダー14からのコーヒー抽出手段により、満たされる。一方、大量のコーヒーを用意する必要があるときは、例えば、コーヒーポット54は、流出口26および28から大体同時に2倍の分量のコーヒーを流すことにより満たされる。それから選択要素60は、第2極端位置となり、流出口26から流れるコーヒーは同様にミキサー50に流れる。
【0037】
この例において、2倍の分量のコーヒーをミキサーに供給することも可能である。もちろん、例えば第2ホールダー14にチョコレートの抽出物を供給することも可能である。その場合は、流出口42を経由してコーヒーを分配し、および流出口52を経由してコーヒー及びチョコレートを両方分配することが可能となる。また、第1ホールダーはミルクの抽出物で満たすことができ、第2ホールダーはコーヒー抽出物で満たすことができる。そして流出口42を経由して、ミルクが分配され、一方流出口52を経由して、ブラックコーヒー、ミルク入りコーヒー、もしくはミルクは選択的に分配することができる。このような多様性は本発明の範囲内にあることが理解される。
【0038】
熱い飲料を用意するための装置との組合せで述べられたこの例において、流体流路選択装置はまた他の装置とも使用でき、該他の装置において、供給チャンネルから第1もしくは第2連続チャンネルに設定可能に、分配される流体流れを送る必要があるということを理解されるであろう。
【0039】
図17は別の利用例を略式に示している。図17の装置は第1濃縮物用ホールダー110を有し、例えばそこにコーヒーの濃縮物を入れ、そして第2濃縮物用ホールダー112を有し、例えばそこにチョコレートの濃縮物を入れる。第1および第2濃縮物用ホールダー各々は、所定の及び、設定可能な分量の濃縮物を分配するためのドーシング装置114、116を有している。さらに、装置は温水装置118を有し、該装置は流出口120を経由してある分量の温水を分配できる。さらに、装置は、図1及至16に関連して述べられた収容ディッシュと同等の収容ディッシュ24を有する。対応する部品は同様の添付符号で規定されている。装置の操作は後述の通りである。
【0040】
コーヒーを用意する必要があるときは、選択要素60は第1極端位置に移動される。それから、ドーシング装置114および温水装置118は各々ある分量のコーヒー抽出物および温水を各々分配する。コーヒー抽出物はミキサー40に直接流れる。また、分配された該分量の温水は選択要素60を経由して第1連続チャンネル56に流れ、温水はミキサー40に供給される。ミキサー40において、コーヒー抽出物および温水は適当に混合され、その後、ホットコーヒーは流出口42を経由して分配される。
【0041】
チョコレートを用意する必要があるとき、ある分量のチョコーレート抽出物はドーシング装置116によって分配され、該分量はミキサー50に直接流れる。また、選択要素60は第2極端位置に移動される。次に、ある分量の温水は温水装置118によって分配されると、該温水は選択要素60により、第2連続チャンネル58へ供給される。よって、第2連続チャンネル58を経由し、温水はミキサー50にも供給される。ミキサー50において、チョコレートの濃縮物および、温水はともに混合され、次ぎにホットチョコレートは流出口52を経由して分配される。図17の装置の利点はただ一つの温水装置が必要であるということであり、該温水装置はコーヒーを用意するため及びチョコレートを用意するため両方に使用することができる。
【0042】
選択装置は、決してここに述べられた実施例に限定されるものでない。例えば、選択装置は前述した例に示された配置以外で空間的に配置構成することが可能である。例えば、供給チャンネルが水平方向に移動する流体流れを分配することも可能である。選択要素60が第1及び第2連続チャンネルに、例えば周囲縁の部分72が鉛直方向に向けられるように装着されると、選択要素は、流すべく流体流路を簡易に選択できる。
【0043】
また、選択要素の周囲縁の部分は、これにより選択要素はハウジングに接続されているのであるが、もちろんV字型もしくはC字型設計にすることもできる。また、選択要素は周囲縁全域にわたりハウジングに接続されることも可能である。
【0044】
この場合、例えば、ハウジングは環状チューブを有することができ、この可能な実施例が図18および図19に示されている。装置は、環状で可撓性の選択要素122が備わっているチューブ120を有する。選択要素122はその縦方向縁124全域にわたってチューブ120に接続している。選択要素122に備わっているのは、環状の開口部126である。チューブ120内に位置するのは、チューブ120の内壁方向に折り曲げられた開口端を有する内側チューブ128である。
【0045】
図17に示すように、可撓性要素122が、その第2極端位置にある時、流体の噴射は第2面64を経由して、チューブ120の内部により形成される連続チャンネル58に流れ、選択要素の122の左手側に折り曲げられる。図18の点線に示されるように、選択要素122はその第1極端位置に移動されると、供給チャンネル128からの流体流れは第2面62を経由して第1連続チャンネル56に流れる。
【0046】
例えば、選択要素122を第1および第2極端位置の間で前後に動かすことは、図1及至16に関連して述べたように、全く同じに実行されえる。このような多様性は本発明の範囲であることが完全に理解される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 高温の飲料を用意するための装置の部分断面図を示し、該装置は本発明の流体流路選択装置を有している。
【図2a】選択要素が第2極端位置にある時の、図1の矢印P方向からみた選択要素の平面図である。
【図2b】図2aの断面図である。
【図3a】選択要素が第1極端位置にある時の、図1の矢印P方向からみた選択要素の平面図である。
【図3b】図3aの断面図である。
【図4】矢印P方向からみた図1の収容ディッシュの部分で、選択要素を除いた状態の平面図である。
【図5】図4の断面図である。
【図6】図4の断面図である。
【図7】図1の選択要素の可能な実施例を示している。
【図8】図7の矢印P方向からみた選択要素の底面図である。
【図9】図7の矢印P'方向からみた選択要素の側面図である。
【図10】図7の断面図である。
【図11】図7の断面図である。
【図12】制御要素の可能な実施例と組み合わせた状態の図1の選択要素を示している。
【図13】図1の制御要素を支承するための装着要素を示している。
【図14】図13の矢印P方向からみた装着要素の平面図である。
【図15】図13の断面図である。
【図16a】図1の収容ディッシュ24の側面図及び部分断面図であり、そこに選択要素、装着要素および作動要素が装着され、ミキサーは除かれた状態である。
【図16b】図1の収容ディッシュ24の底面図及び部分断面図であり、そこに選択要素、装着要素および作動要素が装着され、ミキサーは除かれた状態である。
【図16c】図1の収容ディッシュ24の平面図及び部分断面図であり、そこに選択要素、装着要素および作動要素が装着され、ミキサーは除かれた状態である。
【図17】本発明の選択装置を有する装置の第2の実施例を示している。
【図18】本発明の選択装置の代わりの実施例の縦断面図である。
【図19】図18の矢印P方向からみた図18の選択装置の図面である。
【符号の説明】
2 第1ホールダー
4 第1ドーシング装置
6 吹き出し口
8 供給チャンネル
10 第1温水装置
12 導管
14 第2ホールダー
16 第2ドーシング装置
18 運搬チャンネル
20 第2温水装置
22 導管
24 収容ディッシュ
26 吹き出し口
28 吹き出し口
30 底
32 最高点
34 第1最低点
36 流出口
38 第1導管
40 第1ミキサー
42 吹き出し口
44 第2最低点
46 流出口
48 第2導管
50 第2ミキサー
52 第2吹き出し口
54 ホールダー
58 底部
59 ホールダー
60 選択要素

Claims (17)

  1. 消費に適した飲料を準備するための装置であって、該装置は流体流路選択具を備え、該流体流路選択は供給チャンネルと、第1及び第2の連続チャネルと、前記供給チャネルからの液体の流れを前記第1及び第2連続チャネルの一方に向ける手段と、前記第1及び第2連続チャネルを形成するハウジングと、を有し、該ハウジングは少なくとも該ハウジングの内面に、供給チャンネルの下流に位置する第1および第2連続チャンネル形成、さらに該流体流路選択具は、互いに対向する第1および第2面を有する可撓性でシート状の選択要素を有し、少なくとも該選択要素の一部分は該第1および該第2連続チャンネルの間に仕切りを形成し、該選択要素は、少なくともその周囲縁の部分に沿ってハウジングに接続され、該流体流路選択および該ハウジングは、互いに該選択要素が第1および第2極端位置の間で移動できるような関係で寸法決めされ、該選択要素はその周囲縁のU字型、V字型、若しくはC字型部分に沿ってハウジングの該内面に接続され、伸長した選択要素の幅は、該選択要素が取り付けられる該ハウジングの部分の対応する幅より大きいので、該選択要素の該第1及び第2極端位置がそれぞれ該選択要素の安定位置となり、該選択要素の第1極端位置において、該第1面は該供給チャンネルから該第1連続チャンネルに流体流れを誘導する凹表面を形成し、該選択要素の該第2極端位置において、第2面は該供給チャンネルから該第2連続チャンネルに流体流れを誘導する凹表面を形成することを特徴とする装置。
  2. 少なくとも該選択要素の前記周囲縁の一部分が、ハウジングに設けられた溝に取り付けられる舌片であることを特徴とする請求項1に記載の装置
  3. 該舌片および該溝は、該U字型、該V字型若しくは該C字型に従って延在することを特徴とする請求項2に記載の装置
  4. 該選択要素の少なくとも一方の面に、溝が前記周囲縁に沿って延在していることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の装置
  5. 該溝は実質的に該舌片に沿って延在することを特徴とする請求項3に従属する請求項4に記載の装置
  6. 溝が該選択要素の両面に存在し、互いに対向していることを特徴とする請求項4又は5に記載の装置
  7. 少なくとも該選択要素の一部分が2重壁とされており、該2重壁部分は、周囲縁に存在するアクセス用開口部を備える内部領域を包囲することを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の装置
  8. アクセス用開口部を経由して、選択要素の内部領域に延在し、該第1および該第2位置の間で該選択要素を移動するための移動可能な該作動要素を更に有することを特徴とする請求項7に記載の装置
  9. 該ハウジングの外面から該選択要素の該開口部を経由して、該選択要素の内部領域へのアクセスを提供する通路が該ハウジングにおいて存在することを特徴とする請求項7又は8に記載の装置
  10. 該選択要素の該アクセス用開口部が位置する該選択要素の該長手方向の縁の一部分は、該ハウジング内の該通路の内壁により包囲されていることを特徴とする請求項9に記載の装置
  11. 該ハウジング内の該通路の内壁は、液密となるように該周囲縁の前記部分を包囲することを特徴とする請求項10に記載の装置
  12. 該移動可能な作動要素は、該ハウジングの外側から、該ハウジングの該通路及び該選択要素の該アクセス用開口部各々を経由して該選択具の該内部領域に延在することを特徴とする請求項8乃至11の何れかに記載の装置
  13. 該選択要素の該アクセス用開口部は該U字型、該V字型、若しくは該C字型の周囲縁の脚部間に存在する該周囲縁の一部分に位置することを特徴とする請求項3に従属する請求項12に記載の装置
  14. 該作動装置が回転シャフトの周りで回転するために該ハウジングに接続され、該回転シャフトは、該アクセス用開口部が位置し、かつ該U字型、該V字型、もしくは該C字型の周囲縁の該脚部間に存在する該周囲縁の該一部分に少なくともほぼ平行に延在することを特徴とする請求項13に記載の装置
  15. 該回転シャフトおよび該U字型、該V字型若しくは、該C字型の周囲縁の脚部は、少なくとも実質的に一つの平面上にあることを特徴とする請求項14に記載の装置
  16. 該作動要素は、該ハウジングの外側において、該ハウジングに回転可能に接続されている棒形状のシャフトと、該棒形状のシャフトに接続され、該棒形状のシャフトを横切るように該選択要素の該内部領域内に延在する指形状の部分とを有することを特徴とする請求項15に記載の装置
  17. 該ハウジングの該通路により包囲された該周囲縁の該一部分において、溝が存在し、該溝に、該作動要素の該棒形状のシャフトが位置し、該ハウジングはさらに、該ハウジングの外側から該周囲縁の該溝内に延在する装着要素を有し、該溝内に延在する該装着要素の部分は該周囲縁が該装着要素により該通路の該内壁に対し押し付けらるように寸法決めされ、該通路内に延在する該装着要素の該部分の端面において、案内溝が存在し、該案内溝内に該棒形状のシャフトが回転可能に収容されていることを特徴とする請求項11に従属する請求項16に記載の装置
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