JP3888877B2 - 無音圧縮通話装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は送話の無音時に送話系からのデータ送信を停止して無音圧縮を行なう無音圧縮通話装置に係り、特に送話データに送話系の騒音ノイズを付加して送信し、予め受話系に蓄積しておき、送話系が無音時の無音圧縮時に、蓄積した騒音ノイズを受話系に挿入して無音圧縮時の不自然さを解消する無音圧縮通話装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の無音圧縮通話装置において、送話系が無音時で送話データを送出しない無音圧縮時には、受話系にカンファタブルノイズと称するノイズを接続し、送話無音時に送話側の騒音ノイズが送られてこない不自然さを解消させるようにしたものが知られている。
【0003】
従来の無音圧縮通話装置の一例として、特許第2728122号公報に開示されているように、送話系が無音時に送話データを伝送しない無音圧縮時には、受話系に独立した雑音発生器を設け、受話系で再生音声の有音区間末尾の信号レベルを計算し、さらに複数の有音区間末尾の信号レベルを計算して記憶し、記憶した信号レベルの平均値で増幅器のゲインを変更することにより、雑音発生器から出力される雑音レベルを増幅器を介して変化させて無音圧縮時の雑音レベルを挿入し、無音圧縮時の受話系の不自然さを解消するように構成されたものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特許第2728122号公報に開示された無音圧縮通話装置は、無音圧縮時に送話データを伝送することなく、伝送の効率化を図るとともに、受話系に独立した雑音発生器から送話系の有音区間末尾の信号レベルに追従した変化のある雑音レベルを受話系に挿入し、無音圧縮時の無音であることの不自然さを変化のある雑音レベルを付加することにより解消させている。
【0005】
しかし、受話系に挿入される雑音レベルは、発生源である雑音発生器が送話系の周囲騒音ノイズと無関係であるため、無音圧縮時に送話系の周囲騒音ノイズから逸脱した種類の雑音レベルとなってしまい、無音状態とは異なった意味で不自然さを発生してしまう課題がある。
【0006】
この発明はこのような課題を解決するためになされたもので、その目的は送話系の騒音ノイズを無音区間の極短い期間だけ受話系に伝送して蓄積しておき、無音圧縮時に受話系に蓄積した騒音ノイズを継続して受話系に挿入して再生することにより、無音圧縮時に送話系の騒音ノイズを受話系に再生させる自然性に優れた無音圧縮通話装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するためにこの発明に係る無音圧縮通話装置は、送話の無音時に送話系からのデータ送信を停止して無音圧縮を行なうものであって、送話の無音を判定する送話無音判定手段と、送話無音判定手段が無音と判定したレベルの送話データを騒音データとして記憶し、この騒音データを送話データの先頭または後方に付加する騒音データ付加手段と、受話データに付加された騒音データを検出する騒音データ検出手段と、騒音データ検出手段が検出した騒音データを蓄積する騒音データ蓄積手段と、送話および受話が無音の時に、騒音データ蓄積手段から騒音データを読み出して受話系に挿入する騒音データ挿入手段とを有する騒音再生手段を備えたことを特徴とする。
【0010】
この発明に係る無音圧縮通話装置は、送話の無音を判定する送話無音判定手段と、送話無音判定手段が無音と判定したレベルの送話データを騒音データとして記憶し、この騒音データを送話データの先頭または後方に付加する騒音データ付加手段と、受話データに付加された騒音データを検出する騒音データ検出手段と、騒音データ検出手段が検出した騒音データを蓄積する騒音データ蓄積手段と、送話および受話が無音の時に、騒音データ蓄積手段から騒音データを読み出して受話系に挿入する騒音データ挿入手段とを有する騒音再生手段を備えたので、無音音声圧縮の送話データ禁止に影響を与えることなく、騒音データを送話データに付加することができるとともに、受話側では受話データと同時に供給される騒音データを検出して蓄積しておき、送話および受話が無音の時の無音圧縮時に、蓄積した騒音データを継続して受話系に挿入し、送話無音全期間中に受話系に騒音データを発生させることができ、送話系と同じ周囲騒音を発生させて違和感無く自然性に優れた受話系を構築することができる。
【0015】
また、この発明に係る無音圧縮通話装置は、送話の無音時に送話系からのデータ送信を停止して無音圧縮を行なうものであって、予め設定した閾値より小さいレベルの受話データを騒音データとして抽出する騒音データ抽出手段と、騒音データ抽出手段が抽出した騒音データを蓄積する騒音データ蓄積手段と、送話および受話が無音の時に、騒音データ蓄積手段から騒音データを読み出して受話系に挿入する騒音データ挿入手段とを有する騒音再生手段を備えたことを特徴とする。
【0016】
この発明に係る無音圧縮通話装置は、送話の無音時に送話系からのデータ送信を停止して無音圧縮を行なうものであって、予め設定した閾値より小さいレベルの受話データを騒音データとして抽出する騒音データ抽出手段と、騒音データ抽出手段が抽出した騒音データを蓄積する騒音データ蓄積手段と、送話および受話が無音の時に、騒音データ蓄積手段から騒音データを読み出して受話系に挿入する騒音データ挿入手段とを有する騒音再生手段を備えたので、受話系だけで予め設定した閾値より小さいレベルの受話データを騒音データとして抽出し、騒音データを蓄積しておき、送話および受話が無音の時に、蓄積した騒音データを継続して受話系に挿入し、送話無音全期間中に受話系に騒音データを発生させることができ、送話系と同じ周囲騒音を発生させて違和感なく自然性に優れた受話系を構築することができる。
【0017】
さらに、この発明に係る騒音再生手段は、受話データのレベルを監視する受話レベル監視手段を備え、騒音データ挿入手段が読み出す騒音データを受話レベル監視手段が監視した受話データのレベルに対応した値に設定することを特徴とする。
【0018】
この発明に係る騒音再生手段は、受話データのレベルを監視する受話レベル監視手段を備え、騒音データ挿入手段が読み出す騒音データを受話レベル監視手段が監視した受話データのレベルに対応した値に設定するので、騒音データ挿入手段が読み出す騒音データを受話データのレベルに対応させて変化させることができ、受話データの変化に連動した実際に近い騒音データを構築することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。図1はこの発明に係る無音圧縮通話装置の一実施の形態要部ブロック構成図である。なお、本実施の形態は、騒音再生手段4が送話系および受話系を含むものである。図1において、無音圧縮通話装置1は、送話増幅器2a、受話増幅器2b、符号化/復号化装置3、騒音再生手段4、加算手段12、送話データ送信手段13、受話データ受信手段14を備える。
【0023】
送話増幅器2aは、アナログの音声増幅器で構成し、送話ユニット等から提供される送話信号を増幅して符号化/復号化装置3に供給する。受話増幅器2bは、アナログの音声増幅器で構成し、符号化/復号化装置3から供給されるアナログの受話信号ならびに騒音を増幅して受話ユニット等に提供する。
【0024】
符号化/復号化装置3は、コーデック(CODEC)で構成し、音声符号化装置3aおよび音声復号化装置3bを備える。音声符号化装置3aは、送話増幅器2aから供給される送話のアナログ音声信号に符号化を施し、ディジタルの送話データDTを加算手段12および騒音再生手段4に供給する。音声復号化装置3bは、受話データ受信手段14から供給されるディジタルの受話データDRならびに騒音再生手段4から供給されるディジタルの騒音データDSに復号化を施し、アナログの受話信号ならびに騒音を受話増幅器2bに供給する。
【0025】
騒音再生手段4は、マイクロプロセッサを基本に各種処理機能、比較機能、メモリを有し、送話系5に送話無音判定手段6および騒音データ付加手段7、受話系8に騒音データ検出手段9、騒音データ蓄積手段10および騒音データ挿入手段11を備える。
【0026】
送話無音判定手段6は、比較機能、低レベル検知機能を備え、音声符号化装置3aから供給される送話データDTと予め設定した送話が無音と見なされる無音レベルLTとを比較し、送話の無音時に送話データDTが無音レベルLT以下の場合(DT≦LT)、送話データDTの無音レベルLT以下のレベルを検知し、騒音を表わすフラグFを付けた騒音データDSを騒音データ付加手段7に供給する。
【0027】
また、送話無音判定手段6は、送話データDTが無音レベルLTを超える場合(D T >L T)には、送話データDTを削除して0レベルの騒音データDSを騒音データ付加手段7に供給する。
【0028】
騒音データ付加手段7は、一時メモリ、シーケンス機能を備え、送話無音判定手段6から供給されるフラグF付きの騒音データDSを記憶し、音声符号化装置3aから加算手段12に送話データDTが供給された時、送話データDTの終了タイミングで極短期間だけ騒音データDSを加算手段12に供給し、送話データDTの後に続けてフラグF付きの騒音データDSを付加する。なお、騒音データ付加手段7は、フラグF付きの騒音データDSを送話データDTの先頭に付加する構成としてもよい。
【0030】
騒音データ検出手段9は、データ検出機能、シーケンス機能を備え、受話データ受信手段14から受話データDRが供給されると、受話データDRの後方に付加された騒音データDSをフラグFに基づいて検出し、騒音データDSを騒音データ蓄積手段10に供給する。
【0031】
騒音データ蓄積手段10は、加算機能、メモリを備え、騒音データ検出手段9から供給される騒音データDSを加算して騒音として設定したレベルで制限し、継続して蓄積し、蓄積した騒音データDSを騒音データ挿入手段11に提供する。
【0032】
また、騒音データ蓄積手段10は、騒音データ検出手段9の機能を兼用し、騒音データ検出手段9がない構成の場合、受話データ受信手段14から受話データDRが供給されると、受話データDRの後方に付加された騒音データDSをフラグFに基づいて抽出するように構成してもよい。
【0033】
騒音データ挿入手段11は、送受話の無音検出機能を備え、送話および受話の無音状態を検出した時、騒音データ蓄積手段10に蓄積された騒音データDSを読み出して音声復号化装置3bに供給し、受話系に騒音データDSを挿入する。
【0034】
なお、送話および受話の無音状態を検出した時に、受話系に騒音データDSを挿入する理由は、受話(相手の送話)が無音であっても自分が送話中の場合には、相手側の騒音が聞こえてこなくても、自分の送話が受話系に回り込む側音の存在により、不自然とならないためである。
【0035】
加算手段12は、データ合成機能を有し、音声符号化装置3aから供給される送話データDTの先頭または後方に騒音データ付加手段7から供給される騒音データDSを付加し、騒音データDSを付加した送話データDTを送話データ送信手段13に提供する。
【0036】
送話データ送信手段13は、回線インタフェース機能、無音圧縮機能を備え、加算手段12から提供される騒音データDSを付加した送話データDTを回線に送信する。また、送話データ送信手段13は、送話データDTが無音状態の時、データ送信を禁止して送話の無音圧縮を実行する。
【0037】
受話データ受信手段14は、回線インタフェース機能を備え、回線から送信されてくる騒音データDSが付加された受話データDRを受信し、騒音データDSが付加された受話データDRを騒音データ検出手段9および音声復号化装置3bに供給する。
【0038】
このように、この発明に係る無音圧縮通話装置1は、送話データDTに送話系の一部周囲騒音に対応した騒音データDSを付加する騒音データ付加手段7と、受話データDR(+騒音データDS)から騒音データDSを抽出して蓄積する騒音データ蓄積手段10と、送話および受話が無音の時に、騒音データ蓄積手段10から騒音データDSを読み出して受話系に挿入する騒音データ挿入手段11とを有する騒音再生手段4を備えたので、送話データDTに一部騒音データDSを付加して伝送し、受話系で伝送されてくる受話データDR(+騒音データDS)から騒音データDSを抽出して蓄積しておき、送話および受話が無音の時の無音圧縮時に、蓄積した騒音データDSを継続して受話系に挿入し、送話無音全期間中に受話系に騒音データDSを発生させることができ、送話系と同じ周囲騒音を発生させて違和感なく自然性に優れた受話系を構築することができる。
【0039】
また、この発明に係る騒音再生手段4は、送話の無音を判定する送話無音判定手段6を備え、騒音データ付加手段7は、送話無音判定手段6が無音と判定したレベルの送話データDTを騒音データDSとして記憶し、騒音データDSを送話データDTの先頭または後方に付加するので、無音音声圧縮の送話データ禁止に影響を与えることなく、騒音データDSを送話データDTに付加することができ、受話側に騒音データDSを蓄積して受話系に送話系と同じ騒音データDSを発生させ、無音時も自然性に優れた受話系を構築することができる。
【0040】
さらに、この発明に係る騒音再生手段4は、受話データDRに付加された騒音データDSを検出する騒音データ検出手段9を備え、騒音データ検出手段9が検出した騒音データDSを騒音データ蓄積手段10に蓄積するので、受話データDRと同時に供給される騒音データDSを検出して蓄積することができ、無音時に騒音データDSを受話系に挿入して送話系と違和感のない騒音を再生することができる。
【0041】
図2はこの発明に係る無音圧縮通話装置の別実施の形態要部ブロック構成図である。なお、本実施例は、騒音再生手段16が受話系だけを含むものである。図2において、無音圧縮通話装置15は、送話増幅器2a、受話増幅器2b、符号化/復号化装置3、騒音再生手段16、送話データ送信手段13、受話データ受信手段14を備える。無音圧縮通話装置15は、騒音再生手段16を付加し、騒音再生手段4および加算手段12を削除した点が図1に示す無音圧縮通話装置1と異なる。また、送話増幅器2a、受話増幅器2b、符号化/復号化装置3、騒音再生手段4、送話データ送信手段13、受話データ受信手段14は、図1で説明したので、騒音再生手段16についてのみ説明する。
【0042】
騒音再生手段16は、騒音データ抽出手段17、騒音データ蓄積手段18、騒音データ挿入手段19を備える。
【0043】
騒音データ抽出手段17は、データ比較機能を備え、予め騒音データDSとして採用するために閾値LTを設定し、送話無音圧縮時に受話データ受信手段14から供給される受話データDRを閾値LTと比較し、受話データDRが閾値LTを下回る場合(DR<LT)、設定した閾値LTより小さいレベルの受話データD R を騒音データDSとして抽出し、騒音データDSを騒音データ蓄積手段18に供給する。
【0044】
騒音データ蓄積手段18は、加算機能、メモリを備え、騒音データ抽出手段17から供給される騒音データDSを加算して騒音として設定したレベルで制限して蓄積し、蓄積した騒音データDSを騒音データ挿入手段19に提供する。
【0045】
騒音データ挿入手段19は、送受話の無音検知機能を備え、送話および受話の無音状態を検出した時、騒音データ蓄積手段18に蓄積された騒音データDSを読み出して音声復号化装置3bに供給し、受話系に騒音データDSを挿入する。
【0046】
騒音再生手段16は、送話無音圧縮時に受話データ受信手段14から供給される極微小の受話データDRを閾値LTと比較することにより、騒音データDSを生成するので、送話無音圧縮時に影響を及ぼすことがない。
【0047】
このように、この発明に係る無音圧縮通話装置15は、送話の無音時に送話系からのデータ送信を停止して無音圧縮を行なうものであって、受話データDRから無音時の閾値LTより小さいレベルの受話データD R を騒音データDSとして抽出する騒音データ抽出手段17と、騒音データ抽出手段17が抽出した騒音データDSを蓄積する騒音データ蓄積手段18と、送話および受話が無音の時に、騒音データ蓄積手段18から騒音データDSを読み出して受話系に挿入する騒音データ挿入手段19とを有する騒音再生手段16を備えたので、受話系だけで無音時の閾値LTより小さいレベルの受話データを騒音データDSとして抽出し、騒音データDSを蓄積しておき、送話および受話が無音の時に、蓄積した騒音データDSを継続して受話系に挿入し、送話無音全期間中に受話系に騒音データDSを発生させることができ、送話系と同じ周囲騒音を発生させて違和感なく自然性に優れた受話系を構築することができる。
【0048】
図3はこの発明に係る騒音再生手段の別実施の形態一部ブロック構成図である。図3において、騒音再生手段4,16は、受話レベル監視手段20を備える。受話レベル監視手段20は、レベル検知機能を備え、受話データ受信手段14から供給される受話データDRのレベルを監視し、受話データDRのレベルを騒音データ挿入手段11,19に供給する。
【0049】
騒音データ挿入手段11,19は、騒音データ蓄積手段10,18が蓄積した騒音データDSを読み出し、騒音データDSを受話レベル監視手段20が監視した受話データDRのレベルに対応した値(レベル)に設定し、設定したレベルの騒音データDSを図1または図2に示す音声復号化装置3bに提供するので、受話データDRのレベルに対応したレベルの騒音データDSを受話系に発生させることができる。
【0050】
このように、この発明に係る騒音再生手段4,16は、受話データDRのレベルを監視する受話レベル監視手段20を備え、騒音データ挿入手段11,19が読み出す騒音データDSを受話レベル監視手段20が監視した受話データDRのレベルに対応した値(レベル)に設定するので、騒音データ挿入手段11,19が読み出す騒音データDSを受話データDRのレベルに対応させて変化させることができ、受話データDRの変化に連動した実際に近い騒音データDSを構築することができる。
【0051】
図4はこの発明に係る騒音データ挿入手段から出力される騒音データの一特性図である。図4において、騒音データは、送話有音期間TSには、騒音データDSが受話データ受信手段14から音声復号化装置3bに供給されており、送話無音期間TOには、騒音データ挿入手段11,19から音声復号化装置3bに、騒音データDSよりもレベルがXdB低い一定レベルの騒音データDSaを供給する。
【0052】
図5はこの発明に係る騒音データ挿入手段から出力される騒音データの別特性図である。図5において、送話無音期間TOには、騒音データ挿入手段11,19から音声復号化装置3bに、騒音データDSよりもレベルが低く、時間経過とともに変化させたレベルの騒音データDSb、DSc、DSdを供給する。
【0053】
なお、(a)図に示す騒音データDSbは、送話無音期間TOの時間経過に伴い、リニアに減少し、(b)図に示す騒音データDScは、指数関数的に減少し、(c)図に示す騒音データDSdは、正弦波状に変化する。
【0054】
このように、この発明に係る騒音データ挿入手段11,19は、騒音データDSを一定レベルDSa、または時間経過とともに変化させたレベルDSb〜DSdで出力するので、実際の騒音に近い形態で再生することができる。
【0055】
なお、この発明に係る無音圧縮通話装置1,15は、IP端末機、IP交換機およびIPゲートウェイに適用することができる。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明に係る無音圧縮通話装置は、送話の無音を判定する送話無音判定手段と、送話無音判定手段が無音と判定したレベルの送話データを騒音データとして記憶し、この騒音データを送話データの先頭または後方に付加する騒音データ付加手段と、受話データに付加された騒音データを検出する騒音データ検出手段と、騒音データ検出手段が検出した騒音データを蓄積する騒音データ蓄積手段と、送話および受話が無音の時に、騒音データ蓄積手段から騒音データを読み出して受話系に挿入する騒音データ挿入手段とを有する騒音再生手段を備えたので、無音音声圧縮の送話データ禁止に影響を与えることなく、騒音データを送話データに付加することができるとともに、受話側では受話データと同時に供給される騒音データを検出して蓄積しておき、送話および受話が無音の時の無音圧縮時に、蓄積した騒音データを継続して受話系に挿入し、送話無音全期間中に受話系に騒音データを発生させることができ、送話系と同じ周囲騒音を発生させて違和感無く自然性に優れた受話系を構築することができる。
【0059】
また、この発明に係る無音圧縮通話装置は、送話の無音時に送話系からのデータ送信を停止して無音圧縮を行なうものであって、予め設定した閾値より小さいレベルの受話データを騒音データとして抽出する騒音データ抽出手段と、騒音データ抽出手段が抽出した騒音データを蓄積する騒音データ蓄積手段と、送話および受話が無音の時に、騒音データ蓄積手段から騒音データを読み出して受話系に挿入する騒音データ挿入手段とを有する騒音再生手段を備えたので、受話系だけで予め設定した閾値より小さいレベルの受話データを騒音データとして抽出し、騒音データを蓄積しておき、送話および受話が無音の時に、蓄積した騒音データを継続して受話系に挿入し、送話無音全期間中に受話系に騒音データを発生させることができ、送話系と同じ周囲騒音を発生させて違和感なく自然性に優れた受話系を構築することができる。
【0060】
さらに、この発明に係る騒音再生手段は、受話データのレベルを監視する受話レベル監視手段を備え、騒音データ挿入手段が読み出す騒音データを受話レベル監視手段が監視した受話データのレベルに対応した値に設定するので、騒音データ挿入手段が読み出す騒音データを受話データのレベルに対応させて変化させることができ、受話データの変化に連動した実際に近い騒音データを構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る無音圧縮通話装置の一実施の形態要部ブロック構成図
【図2】この発明に係る無音圧縮通話装置の別実施の形態要部ブロック構成図
【図3】この発明に係る騒音再生手段の別実施の形態一部ブロック構成図
【図4】この発明に係る騒音データ挿入手段から出力される騒音データの一特性図
【図5】この発明に係る騒音データ挿入手段から出力される騒音データの別特性図
【符号の説明】
1,15 無音圧縮通話装置
2a 送話増幅器
2b 受話増幅器
3 符号化/複合化装置
3a 音声符号化装置
3b 音声復号化装置
4,16 騒音再生手段
5 送話系
6 送話無音判定手段
7 騒音データ付加手段
8 受話系
9 騒音データ検出手段
10,18 騒音データ蓄積手段
11,19 騒音データ挿入手段
12 加算手段
13 送話データ送信手段
14 受話データ受信手段
17 騒音データ抽出手段
20 受話レベル監視手段
DT 送話データ
DR 受話データ
DS 騒音データ
Claims (3)
- 送話の無音時に送話系からのデータ送信を停止して無音圧縮を行なう無音圧縮通話装置において、送話の無音を判定する送話無音判定手段と、前記送話無音判定手段が無音と判定したレベルの送話データを騒音データとして記憶し、この騒音データを送話データの先頭または後方に付加する騒音データ付加手段と、受話データに付加された騒音データを検出する騒音データ検出手段と、前記騒音データ検出手段が検出した騒音データを蓄積する騒音データ蓄積手段と、送話および受話が無音の時に、前記騒音データ蓄積手段から騒音データを読み出して受話系に挿入する騒音データ挿入手段と、を有する騒音再生手段を備えたことを特徴とする無音圧縮通話装置。
- 送話の無音時に送話系からのデータ送信を停止して無音圧縮を行なう無音圧縮通話装置において、予め設定した閾値より小さいレベルの受話データを騒音データとして抽出する騒音データ抽出手段と、前記騒音データ抽出手段が抽出した騒音データを蓄積する騒音データ蓄積手段と、送話および受話が無音の時に、前記騒音データ蓄積手段から騒音データを読み出して受話系に挿入する騒音データ挿入手段と、を有する騒音再生手段を備えたことを特徴とする無音圧縮通話装置。
- 前記騒音再生手段は、受話データのレベルを監視する受話レベル監視手段を備え、前記騒音データ挿入手段が読み出す騒音データを前記受話レベル監視手段が監視した受話データのレベルに対応した値に設定することを特徴とする請求項1または請求項2記載の無音圧縮通話装置。
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JP2003143254A (ja) | 2003-05-16 |
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