JP3888527B2 - 防振二重床の施工方法 - Google Patents

防振二重床の施工方法

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は防振二重床の施工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5に示すように、従来の防振二重床は、建物のボイドスラブ2の上面に複数の床支持具4を載置し、これら複数の床支持具4の上部で床材6を支持することで構成され、その施工は次のように行なわれている。
前記ボイドスラブ2は、デッキプレート206上に多数の鉄筋202Aを配筋するとともに、ボイド部210を形成するための複数の中空部材204を前記鉄筋202により固定し、さらに、中空部材204の間にオムニア鉄筋202Bを配筋し、これらが埋設されるようにデッキプレート206上にコンクリートを打設することによって施工され、中空部材24によってボイド部210が形成され、ボイド部210とボイド部210の間にリブ部212が形成される。
【0003】
前記床支持具4は、上部の支持脚402と、下部の防振足404とで構成され、前記支持脚402は、該床支持具4の高さが調節できるようにその両端に雄ねじが形成され、前記防振足404は、前記支持脚402の雄ねじが螺合される受け金具が嵌め込まれた防振ゴムなどで構成されている。
前記床材6の下部はパーティクルボードなどの下地ボード602で構成され、この下地ボード602には受け金具が嵌め込まれており、この受け金具に形成された雌ねじに前記支持脚402の上端の雄ねじを螺合することによって、床支持具4は前記下地ボード602に取り付けられ、これにより床支持具4の配設がなされる。
そして、防振足404をボイドスラブ2の上面に載せてボイドスラブ2の上方に床支持具4を介して下地ボード602を置き並べ、前記下地ボード602の上に捨て貼り合板などの板材604を貼り付けることによって仕上げ床下地を構成し、その上にフローリング606を貼り付け、これにより防振二重床が施工される。
あるいは、床支持具4の上部に平板上のボード受け金具を設けるとともに、該ボード受け金具にボード受け板を介して下地ボードを敷き込み、前記下地ボード602の上に、上記と同様に板材604を貼り付けることによって仕上げ床下地を構成し、その上にフローリング606を貼り付け、これにより防振二重床が施工される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このようにボイドスラブ2の上面に複数の床支持具4を載置し、これら複数の床支持具4で床材6を支持する場合には、前記床支持具4の防振足404が中空部材24によって形成されるボイド部210の上に置かれる場合と、ボイド部210とボイド部210の間に形成されるコンクリートの厚みが厚いリブ部212の上に置かれる場合とがある。
図6は前記床材6の上の部屋で床材6に衝撃を加えた場合に、ボイドスラブ2の下の下階室に伝達される床衝撃音レベルの測定結果を示す線図であり、横軸に床衝撃音のオクターブバンド中心周波数をとり、縦軸に床衝撃音レベルをとっている。
図中、●は床支持具4の防振足404がボイド部210の上に置かれた場合、○は床支持具4の防振足404がリブ部212の上に置かれた場合を示す。
図6に示されているように、床衝撃音の周波数が1kHzから4kHzの範囲において、床支持具4の防振足44がボイド部210の上に置かれた場合の床衝撃音レベルが床支持具4の防振足44がリブ部212の上に置かれた場合の床衝撃音レベルよりも大きい傾向となっている。
従来、防振足404の配置間隔はほぼ決まっているので、前記床支持具4の防振足404をボイド部210の上を避けてリブ部212の上に配置することは難しかった。また、防振足404を任意に配置できる場合であっても、コンクリート打設後にリブ部212の位置を探してボイドスラブ2上にマーキングすることは施工上手間がかかるという問題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は床衝撃音遮断性能を向上することができるとともに、施工が容易な防振二重床、床支持具および防振二重床の施工方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、複数のボイド部を有し隣り合うボイド部どうしの間にリブ部が設けられたボイドスラブと、複数の床支持具を介して前記ボイドスラブに支持され前記ボイドスラブの上方に前記ボイドスラブから離隔して設けられた床材とから成る防振二重床の施工方法において、デッキプレートを建て込み、前記デッキプレート上に、前記ボイドスラブを構築するための鉄筋と、前記複数のボイド部を画成するための複数の中空部材とを配設し、前記鉄筋には、前記ボイドスラブの完成後に前記リブ部に埋設されることになるリブ部鉄筋が含まれており、前記リブ部鉄筋に、前記複数の床支持具の下端部分を固定し、それら複数の床支持具の上端部分は、前記ボイドスラブの完成後に前記ボイドスラブの上面から上方へ突出するようにしておき、前記デッキプレート上に、前記ボイドスラブを構築するためのコンクリートを打設して前記ボイドスラブを完成させ、前記複数の床支持具の上端に取付けられた防振材上に前記床材を支持することを特徴とする。
【0006】
また、本発明の防振二重床の施工方法は、前記床支持具が、該床支持具の下端部分を構成する雌ねじ部材と、該床支持具の上端部分を構成する前記雌ねじ部材に螺合する雄ねじ部材とを含んでおり、前記リブ部鉄筋に前記床支持具の下端部分を固定する際には、該床支持具の雄ねじ部材を取り外した雌ねじ部材だけを固定し、前記ボイドスラブの完成後に雌ねじ部材に雄ねじ部材を螺合させることを特徴とする。
【0007】
また、本発明の防振二重床の施工方法は、前記防振材の上部に、該防振材の断面積よりも大きな面積のベースプレートを取着し、前記床材を前記ベースプレートの上面で支持することを特徴とする。
また、本発明の防振二重床の施工方法は、前記防振材が球形に形成されていることを特徴とする
本発明の防振二重床の施工方法によれば、複数の床支持具を簡単かつ確実にボイドスラブのリブ部に配設でき、床衝撃音遮断特性に優れた防振二重床を簡単かつ確実に得られる。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の振二重床施工方法の好適な実施の形態を図面を参照して説明する。
まず、第1の実施の形態から説明すると、図1は防振二重床の全体構成を示す説明図であり、図2は図1のA部の拡大図である。
防振二重床100は、ボイドスラブ10と、該ボイドスラブ10に下部が埋設された床支持具20と、該床支持具20の上部に支持された床材30とから構成されている。
図1から明らかなように、床材30は、複数の床支持具20を介してボイドスラブ10に支持されており、このボイドスラブ10の上方に、このボイドスラブ10から離隔して設けられている。
前記ボイドスラブ10は、デッキプレート1002と、該デッキプレート1002の上に配筋された多数の鉄筋1004と、該デッキプレート1002の上に配設された複数の中空部材1006と、これら鉄筋1004と中空部材1006を埋設するようにデッキプレート1002の上に打設されるコンクリート1008とから構成されている。
後述するように、中空部材1006は、ボイドスラブ10の複数のボイド部1010を画成するための部材であり、隣り合うボイド部1010どうしの間にはリブ部1012が設けられている。
【0009】
前記デッキプレート1002は例えば鉄板などで矩形薄板状に形成されている。
前記鉄筋1004は、下部鉄筋1004A、上部鉄筋1004B、オムニア鉄筋1004Cなどから構成されている。
図1に示すように、前記下部鉄筋1004Aは、前記デッキプレート1002の上面に格子状に配設され、前記上部鉄筋1004Bはボイドスラブ10の上面付近に位置するように格子状に配設されている。
図1、図2に示すように、オムニア鉄筋1004Cは、1本の上弦材と、2本の下弦材と、これら上弦材と下弦材とを連結する斜め材とからその輪郭が三角柱をなすごとく細長形状に形成され、オムニア鉄筋1004Cは、その長手方向を平行させて複数配設され、下部鉄筋1004A上に固定されている。
【0010】
前記中空部材1006は、前記下部鉄筋1004Aの上で前記隣り合うオムニア鉄筋1004Cの間に配設され、前記下部鉄筋1004Aや上部鉄筋1004Bを介してデッキプレート1002上に固定されている。
従って、オムニア鉄筋1004Cは、ボイドスラブ10の完成後にリブ部1012に埋設されることになるリブ部鉄筋である。
【0011】
前記床支持具20は、前記コンクリート1008に埋設される雌ねじ部材2002と、この雌ねじ部材2002に螺合する雄ねじ部材2004と、該雄ねじ部材2004の上部に固定された防振材2006と、該防振材2006の上部に固定されたべースプレート2008とを備えて構成されている。
従って、床支持具20は、この床支持具20の下端部分を構成する雌ねじ部材2002と、この床支持具20の上端部分を構成する、雌ねじ部材2002に螺合する雄ねじ部材2004とを含んでいる。
前記雌ねじ部材2002は、図2に示すように、前記隣り合う中空部材1006の間において、軸線が鉛直方向に向くように少なくとも前記上部鉄筋1004Bやオムニア鉄筋1004Cに溶接または結束などによって固定され、前記雌ねじ部材2002は、開放された上端がボイドスラブ10の上面に臨むように配設されている。
雌ねじ部材2002は中空の円筒状に構成され、その内周面に雌ねじが形成されている。
また、雌ねじ部材2002の雌ねじに螺合することにより前記雌ねじ部材2002の内部を閉塞するキャップ2010が着脱可能に設けられている。
【0012】
前記雄ねじ部材2004は、軸状に形成されその両端に雄ねじが設けられている。一方の雄ねじ2004Aは前記雌ねじ部材2002の雌ねじに螺合するように構成され、他方の雄ねじ2004Bは前記防振材2006に設けられた雌ねじに螺合するように構成されている。
したがって、前記雄ねじ部材2004と前記雌ねじ部材2002との螺合量を変えることにより前記雄ねじ部材2004の前記雌ねじ部材2002に対する高さ方向の位置を調整することができるように構成されている。
【0013】
前記防振材2006は、幅の広い上部と、幅の狭い下部とを有する截頭円錐形の圧縮型防振ゴムまたはせん断型防振ゴムから構成されている。前記上部は前記ベースプレート2008の下面に固定され、前記下部には前記雄ねじ2004Bに螺合する前記雌ねじが前記截頭円錐形の軸線に沿って形成されている。
前記ベースプレート2008は、防振材2006の断面積よりも大きな面積の平板状に形成され、その上面で床材30を支持するように構成されている。
前記床材30は、パーティクルボードなどからなる下地ボード3002と、下地ボード3002の上面に張り合わされることで下地ボード3002を一体化する捨張り合板3004と、捨張り合板3004の上面に張り合わされるフローリング3006とから構成される。
【0014】
次に、防振二重床の施工方法について説明する。
まず、建築物の所要位置に複数のデッキプレート1002を建て込む。
次いで、前記デッキプレート1002の上面に前記下部鉄筋1004Aを配設してデッキプレート1002に溶接などにより固定する。
次いで、前記下部鉄筋1004Aの上側に前記オムニア鉄筋1004Cを配設し、オムニア鉄筋1004Cを下部鉄筋1004Aに溶接などにより固定する。次に、前記オムニア鉄筋1004Cの間に前記中空部材1006を配設する。次に、前記中空部材1006の上方に前記上部鉄筋1004Bを配設し、中空部材1006を上部鉄筋1004Bやオムニア鉄筋1004Cなどにより固定する。
【0015】
次に、互いに隣接する前記中空部材1006の間において、前記床支持具20の雌ねじ部材2002をその雌ねじが上方に臨んで鉛直方向に起立した状態に保持して、前記雌ねじ部材2002の底部を前記オムニア鉄筋1004Cの上弦材に、雌ねじ部材2002の上部を前記上部鉄筋1004Bに、それぞれ溶接または結束などによって固定する。
前記雌ねじ部材2002の固定は、該雌ねじ部材2002の上端が、得られるボイドスラブ10の上面よりも上方に位置するように行なわれる。
【0016】
次に、各雌ねじ部材2002の雌ねじに前記キャップ2010を螺合することにより前記雌ねじ内部が閉塞された状態とする。
次に、前記鉄筋1004、中空部材1006、雌ねじ部材2002の上端を除く部分が埋設されるように前記デッキプレート1002の上面にコンクリート1008を打設する。
【0017】
そして、コンクリート1008を養生することによってボイドスラブ10が施工される。
このように施工されたボイドスラブ10は、前記中空部材1006によって形成されたボイド部1010と、隣り合うボイド部1010の間に設けられたコンクリート1008の厚みが厚いリブ部1012とを備えている。
次に、前記ボイドスラブ10に埋設された前記各雌ねじ部材2002から前記キャップ2010を取り外してから、前記雌ねじ部材2002に雄ねじ部材2004の一方の雄ねじ2004Aを螺合して取り付ける。これにより、前記ボイドスラブ10のリブ部1012から複数の支持ボルトが立設することになる。
従って、この施工方法においては、リブ部鉄筋であるオムニア鉄筋1004Cに床支持具20の下端部分を固定する際には、この床支持具20の雄ねじ部材2004を取り外した雌ねじ部材20002だけを固定し、ボイドスラブ10の完成後に雌ねじ部材2002に雄ねじ部材2004を螺合させるようにしている。
次いで、前記雄ねじ部材2004の他方の雄ねじ2004Bに前記防振材2006の前記雌ねじを螺合させることにより、前記雄ねじ部材2004に前記防振材2006およびベースプレート2008を取り付ける。なお、前記防振材2006およびベースプレート2008を雄ねじ部材2004に予め組付けておき、このように予め組付けた状態で前記雄ねじ部材2004の他方の雄ねじ2004Bに前記防振材2006の前記雌ねじを螺合させてもよい。
【0018】
このようにボイドスラブ10の上に前記床支持具20、前記防振材2006、ベースプレート2008を配設した後、前記ベースプレート2008上に前記下地ボード3002を敷き込み、次いで、前記下地ボード3002の上面に捨張り合板3004を張り合わせることにより、捨張り合板3004と下地ボード3002を一体化する。そして、捨張り合板3004の上面にフローリング3006を張り合わせる。
したがって、前記床支持具20は、下部がボイドスラブ10のリブ部1012に埋設された状態で上部により前記防振材2006を介して前記床材30を支持しており、これにより防振防振二重床100が構成される。
【0019】
以上詳述したように、第1の実施の形態によれば、前記床支持具20は、その下部がボイドスラブ10のリブ部1012に埋設されているため、床材30に加わる衝撃はボイド部1010に伝わることなくリブ部1012を介して下階室に伝達される。このため、ボイド部1010が加振されたときのような床衝撃音遮断特性の低下を防止することができる。すなわち、前記床材30に加わった衝撃がボイドスラブ10のボイド部1010を介して下階室に伝達される場合に比較して、床衝撃音遮断性能を向上することができる。
また、床支持具20は、コンクリート打設前に、中空部材の間に雌ねじ部材を配設することで構成されるので、床支持具20をボイドスラブ10のリブ部1012に簡単かつ確実に配設できる。
また、床支持具20は、予めボイドスラブ10のリブ部1012に埋設された雌ねじ部2002を介してボイドスラブ10に取着されるため、コンクリート打設後にリブ部1012の箇所を見つけてマーキングする手間が掛からず、施工が容易となる。
【0020】
また、コンクリート1008の打設前に雌ねじ部材2002にキャップ2010を取着することにより、打設されたコンクリート1008が雌ねじ部材2002の内部に流入することを簡単かつ確実に防止できる。
また、前記雌ねじ部材2002に対する前記雄ねじ部材2004の雄ねじ2004Aの螺合量を変えることにより、前記雄ねじ部材2004の雌ねじ部材2002に対する高さ位置、すなわち、前記ベースプレート2008のボイドスラブ10に対する高さ位置を任意に調整することができる。これにより、ボイドスラブ10に対する床材30の高さ位置の調整を容易に行なうことができる。
また、前記床支持具20がボイドスラブ10側に固定されているので、床材30が床支持具20とともに水平方向に移動することを防止でき、これにより際根太の設置を不要とすることができる。
また、床材30の下面とコンクリート1008の打設面との間に形成される空間は配線や配管のためのスペースとして利用することができる。
【0021】
次に第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態が第1の実施の形態と異なるのは、防振材の形状と、ベースプレートが設けられていない点である。
図3は本発明の第2の実施の形態における防振二重床、床支持具、防振二重床の施工方法を適用した二重床の全体構成を示す説明図であり、図4は図3のA部の拡大図である。図3、図4において、図1、図2と同様の部分には同一の符号を付してその説明を省略し、第1の実施の形態と異なる部分について重点的に説明する。
第2の実施の形態において、床支持具20Aは、前記雌ねじ部材2002と、前記雄ねじ部材2004と、該雄ねじ部材2004の上部に固定された防振材2006Aとを備えて構成されている。
前記防振材2006Aは、球形を呈する圧縮型防振ゴムまたはせん断型防振ゴムから構成され、防振材2006Aの下部には前記雄ねじ2004Bに螺合する前記雌ねじが形成されている。前記防振材2006Aは、球形に形成されているため、その球面状の上端が床材30の下面に当接して支持するように構成されている。
【0022】
防振二重床100の施工方法は、第1の実施の形態と同様に、デッキプレート1002の建て込み、下部鉄筋1004A、オムニア鉄筋1004Cの配設、前記中空部材1006の配設、上部鉄筋1004Bの配設を行ない、前記床支持具20Aの雌ねじ部材2002を鉄筋1004に溶接または結束により固定する。次に、前記鉄筋1004、中空部材1006、雌ねじ部材2002の上端を除く部分が埋設されるように前記デッキプレート1002の上面にコンクリート1008を打設する。
コンクリート打設に先立って各雌ねじ部材2002の雌ねじに前記キャップ2010を螺合することは第1の実施の形態と同様である。
【0023】
そして、コンクリート1008を養生することによってボイドスラブ10が施工される。
前記ボイドスラブ10に埋設された前記各雌ねじ部材2002から前記キャップ2010を取り外してから、前記雌ねじ部材2002に雄ねじ部材2004の一方の雄ねじ2004Aを螺合して取り付ける。
次いで、前記雄ねじ部材2004の他方の雄ねじ2004Bに前記防振材2006Aの前記雌ねじを螺合させることにより、前記雄ねじ部材2004に前記防振材2006Aを取り付ける。
【0024】
前記床支持具20のボイドスラブ10への取着後、前記防振材2006A上に前記下地ボード3002を敷き込み、次いで、前記下地ボード3002の上面に捨張り合板3004を張り合わせることにより、捨張り合板3004と下地ボード3002を一体化する。そして、捨張り合板3004の上面にフローリング3006を張り合わせる。したがって、前記床支持具20Aは、下部がボイドスラブ10のリブ部1012に埋設された状態で上部により前記防振材2006Aを介して前記床材30を支持しており、これにより防振二重床100が構成される。
【0025】
以上詳述したように、第2の実施の形態によれば、前記第1の実施の形態と同様な効果が得られる。
さらに、第2の実施の形態では、防振材2006Aが球形を呈しているので、図4に破線で示すように、雌ねじ部材2002が鉛直方向に対して傾斜した状態でコンクリート1008に埋設されることにより、床支持具20Aが鉛直方向に対して多少傾斜しても、防振材2006Aの球面の箇所が床材30の下面に当接することにより、常に安定して床材30を支持することができる利点がある。
すなわち、床支持具20Aが鉛直方向に対して多少傾斜した状態であっても、前記雌ねじ部材2002に対する前記雄ねじ部材2004の雄ねじ2004Aの螺合量を変えることにより、ボイドスラブ10に対する床材30の高さ位置の調整を行なうことができる利点がある。
【0026】
なお、前記各実施の形態においては、ボイドスラブ10に埋設した雌ねじ部材2002に螺合する雄ねじ部材2004の螺合量を変えることで前記支持ボルトの長さ調節を行なったが、支持ボルトの長さを調整する構成は任意である。例えば、前記雌ねじ部材2002の代わりに雄ねじ部材をボイドスラブ10のリブ部1012に埋設し、この埋設した雄ねじ部材と前記雄ねじ部材2004とをターンバックルで連結する構成とすれば、該ターンバックルの回転量を変えることで前記支持ボルトの長さ調節を行なうことができる。
また、本発明において、前記防振材は、防振性能を有するものであればよく、例えば空気ばねや金属ばねによって構成することができる。また、防振材の形状は任意であり、例えば円柱状や角柱状とすることができる。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の防振二重床の施工方法によれば、床衝撃音遮断性能を向上するとともに、施工を容易とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における防振二重床の全体構成を示す説明図である。
【図2】図1のA部の拡大図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態における防振二重床の全体構成を示す説明図である。
【図4】図3のA部の拡大図である。
【図5】従来の二重床の構造を示す説明図である。
【図6】床材に衝撃を加えた場合に下階室に伝達される床衝撃音レベルの測定結果を示す線図である。
【符号の説明】
10 ボイドスラブ
1008 コンクリート
1010 ボイド部
1012 リブ部
20、20A 床支持具
2002 雌ねじ部材
2004 雄ねじ部材
2006、2006A 防振材
30 床材

Claims (4)

  1. 複数のボイド部を有し隣り合うボイド部どうしの間にリブ部が設けられたボイドスラブと、複数の床支持具を介して前記ボイドスラブに支持され前記ボイドスラブの上方に前記ボイドスラブから離隔して設けられた床材とから成る防振二重床の施工方法において、
    デッキプレートを建て込み、
    前記デッキプレート上に、前記ボイドスラブを構築するための鉄筋と、前記複数のボイド部を画成するための複数の中空部材とを配設し、前記鉄筋には、前記ボイドスラブの完成後に前記リブ部に埋設されることになるリブ部鉄筋が含まれており、
    前記リブ部鉄筋に、前記複数の床支持具の下端部分を固定し、それら複数の床支持具の上端部分は、前記ボイドスラブの完成後に前記ボイドスラブの上面から上方へ突出するようにしておき、
    前記デッキプレート上に、前記ボイドスラブを構築するためのコンクリートを打設して前記ボイドスラブを完成させ、
    前記複数の床支持具の上端に取付けられた防振材上に前記床材を支持する、
    ことを特徴とする防振二重床の施工方法。
  2. 前記床支持具は、該床支持具の下端部分を構成する雌ねじ部材と、該床支持具の上端部分を構成する前記雌ねじ部材に螺合する雄ねじ部材とを含んでおり、
    前記リブ部鉄筋に前記床支持具の下端部分を固定する際には、該床支持具の雄ねじ部材を取り外した雌ねじ部材だけを固定し、前記ボイドスラブの完成後に雌ねじ部材に雄ねじ部材を螺合させる、
    ことを特徴とする請求項1記載の防振二重床の施工方法。
  3. 前記防振材の上部に、該防振材の断面積よりも大きな面積のベースプレート取着、前記床材前記ベースプレートの上面で支持ることを特徴とする請求項記載の防振二重床の施工方法
  4. 前記防振材は球形に形成されていることを特徴とする請求項記載の防振二重床の施工方法
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