JP3887658B2 - 遺伝子導入用の植物細胞処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、植物細胞に外来の遺伝子を導入して遺伝子操作する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
植物細胞に外来の遺伝子を導入することによって、交雑育種では付加できない有用な形質を植物に付与することは、今後の農作物の改良と農業の発展に極めて意義がある。
【0003】
この遺伝子を導入する技術には、微小な金属粒子に外来の遺伝子を付着しておき、この金属粒子を空気銃で植物細胞に打ち込むパーティクルガン法(例えば、特表平5−508316号)等の物理的な方法や、土壌細菌であるアグロバクテリウムの感染作用を利用したアグロバクテリウム法(例えば、特開昭60−70080号や特開平6−209779号)等の生物的な方法が提案されている。
【0004】
上記の方法の内、物理的な方法は、遺伝子の導入の際、所望の遺伝子以外の遺伝子の断片が植物細胞に導入されてしまうおそれがあり、植物を目的通りとすることができない場合が多い。従って、植物細胞に遺伝子を導入する際には、生物的な方法であるアグロバクテリウム法が採用される場合が多い。
【0005】
このアグロバクテリウム法について説明する。
【0006】
先ず、アグロバクテリウムに物理的な方法によって目的の遺伝子を導入しておく。
【0007】
一方、遺伝子を導入したい植物にメス等で傷を付けておく。この傷は植物細胞壁を損傷させる程度としておく。
【0008】
続いて、アグロバクテリウムと植物細胞とを一緒に培養する。この際、前記植物細胞の傷にアグロバクテリウムが接近して感染し、該植物細胞の細胞膜を通して内部の染色体に目的の遺伝子が組み込まれる。
【0009】
これにより、植物細胞の遺伝子に目的の遺伝子を導入することができる。
【0010】
ところで、このアグロバクテリウム法にも下記の問題点がある。
【0011】
アグロバクテリウムは双子葉植物の細胞には感染し易いという性質を有しているが、単子葉植物(例えば、ユリ科植物)の細胞には感染しにくい。従って、単子葉植物にアグロバクテリウム法で遺伝子を導入しようとする場合、成功率が低いという問題点がある。
【0012】
更に、前述のようにアグロバクテリウムを感染させる為には植物にメス等で傷を付けなければならないが、細胞が非常に弱い場合、例えば、ユリ科植物の場合、この傷が原因で植物細胞が死んでしまうことがある。
【0013】
尚、細胞が非常に弱い場合は、物理的な方法による遺伝子の導入も、当然難しい。
【0014】
本発明は、上記問題点を解決するもので、植物細胞にアグロバクテリウムが良好に感染して該植物細胞に遺伝子を導入できる実用性に秀れた植物細胞への遺伝子導入技術を提供するものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0016】
植物細胞1に傷7を付け、この植物細胞1にアグロバクテリウム法により遺伝子を導入する際に使用する遺伝子導入用の植物細胞処理装置であって、この装置は開口部5を有する容器3であり、この容器3の内壁には鋭利な微細凹凸を有する微細凹凸面2が設けられていることを特徴とする遺伝子導入用の植物細胞処理装置に係るものである。
【0017】
また、請求項1記載の遺伝子導入用の植物細胞処理装置において、前記容器3は前記植物細胞1から誘導したカルスを前記微細凹凸面2に擦り付けることで該植物細胞1の表面に傷7を付けるものであることを特徴とする遺伝子導入用の植物細胞処理装置に係るものである。
【0018】
また、請求項1〜2いずれか1項に記載の遺伝子導入用の植物細胞処理装置において、前記容器3は前記植物細胞1と培養液とを収納して震盪することにより前記微細凹凸面2に前記植物細胞1を擦り付けて該植物細胞1の表面に傷7を付けるものであることを特徴とする遺伝子導入用の植物細胞処理装置に係るものである。
【0019】
また、請求項1〜3いずれか1項に記載の遺伝子導入用の植物細胞処理装置において、前記容器3の内壁には紙ヤスリ4が付設され、この紙ヤスリ4のヤスリ面が前記微細凹凸面2に設定されていることを特徴とする遺伝子導入用の植物細胞処理装置に係るものである。
【0020】
また、請求項4記載の遺伝子導入用の植物細胞処理装置において、前記紙ヤスリ4として、耐水性のものが採用されていることを特徴とする遺伝子導入用の植物細胞処理装置に係るものである。
【0021】
また、請求項4,5いずれか1項に記載の遺伝子導入用の植物細胞処理装置において、前記紙ヤスリ4として、♯150乃至800程度の紙ヤスリ4が採用されていることを特徴とする遺伝子導入用の植物細胞処理装置に係るものである。
【0022】
また、請求項1〜6いずれか1項に記載の遺伝子導入用の植物細胞処理装置において、前記容器3の開口部5を閉塞する蓋体6が設けられていることを特徴とする遺伝子導入用の植物細胞処理装置に係るものである。
【0023】
また、請求項7記載の遺伝子導入用の植物細胞処理装置において、前記容器3は筒状であり、前記蓋体6は前記容器3の開口部5に螺着脱自在に設けられていることを特徴とする遺伝子導入用の植物細胞処理装置に係るものである。
【0024】
また、請求項1〜8いずれか1項に記載の遺伝子導入用の植物細胞処理装置において、前記植物細胞1の表面に付ける傷7は、前記植物細胞1が細胞分裂可能な程度の浅い擦り傷7であることを特徴とする遺伝子導入用の植物細胞処理装置に係るものである。
【0025】
また、請求項1〜9いずれか1項に記載の遺伝子導入用の植物細胞処理装置において、前記植物細胞1は単子葉植物の細胞であることを特徴とする遺伝子導入用の植物細胞処理装置に係るものである。
【0026】
また、請求項10記載の遺伝子導入用の植物細胞処理装置において、前記単子葉植物1はユリ科植物であることを特徴とする遺伝子導入用の植物細胞処理装置に係るものである。
【0027】
【発明の作用及び効果】
本発明は繰り返した実験の結果、得られた効果を請求項としてまとめたものである。
【0028】
植物細胞1を表面に鋭利な微細凹凸が設けられた微細凹凸面2に当接すると、該植物細胞1の表面に多数の傷7が形成される。
【0029】
植物細胞1は、この多数の傷7の修復にエネルギーを消費し、細胞全体としての感染抵抗力が低下する。
【0030】
この感染抵抗力が低下した状態の植物細胞1は、アグロバクテリウムに感染し易く、よって、アグロバクテリウム法により該植物細胞1に遺伝子を良好に導入することができる。
【0031】
また、この植物細胞1に形成される傷7は、擦り傷と呼べるものであり、該植物細胞1の致命傷とはなりにくく、よって、植物細胞1が死ぬこと(細胞分裂不能な状態になること)は可及的に防止されることになる。
【0032】
本発明は上述のように構成したから、植物細胞1にアグロバクテリウムが良好に感染して該植物細胞1に遺伝子を導入できる実用性に秀れた遺伝子導入用の植物細胞処理装置となる。
【0033】
【発明の実施の形態】
図面は本発明の一実施例を図示したものであり、以下に説明する。
【0034】
本実施例は、アグロバクテリウム法により植物細胞1に遺伝子を導入する装置であって、鋭利な微細凹凸を有する微細凹凸面2に植物細胞1を当接して該植物細胞1の表面に傷7を付け、この植物細胞1にアグロバクテリウム法で遺伝子を導入するための装置である。
【0035】
植物細胞1の表面に付ける傷7は、植物細胞1が細胞分裂可能な程度の浅い擦り傷7とする。具体的には、植物細胞1の表面に存在する細胞壁10には傷7が付き、この細胞壁10の内側に存在する細胞膜11には傷7が付かない程度に設定する。
【0036】
また、植物細胞1の表面に傷7を付ける際には、該植物細胞1からカルス(植物細胞1の塊)を誘導し、このカルスを前記微細凹凸面2に擦り付けることで前記植物細胞1の表面に傷7を付ける方法を採用すると良い。
【0037】
具体的には、植物細胞1の表面に傷7を付ける際には、以下に説明する植物細胞処理装置を使用すると良い。
【0038】
この植物細胞処理装置は、開口部5を有する容器3の内壁に鋭利な微細凹凸を有する微細凹凸面2が設けられているものである。
【0039】
容器3は筒状のものが採用されている。
【0040】
また、容器3の開口部5には、該開口部5を閉塞する蓋体6が螺着脱自在に設けられている。
【0041】
微細凹凸面2は、容器3の内壁に紙ヤスリ4が付設されることで形成されている。
【0042】
この紙ヤスリ4は、耐水性のものを採用すると良い。また、この紙ヤスリ4は、#150乃至800程度のものを採用すると良い。また、傷7を付けようとする植物細胞1の細胞壁10の厚さに対応して使用する紙ヤスリ4を適宜選択すると良い。
【0043】
植物細胞1に傷7を付ける際には、前記容器3に植物細胞1と培養液とを収納し、蓋体6を取り付けた後、震盪することにより前記微細凹凸面2に植物細胞1を擦り付ける方法を採用すると良い。この方法によれば、培養液の存在により、植物細胞1が微細凹凸面2に強く擦り付けられることがなく、植物細胞1の表面に該植物細胞1が細胞分裂可能な程度の浅い擦り傷7が多数良好に付けられることになる。
【0044】
また、震盪の際には、ボルテックス等の撹拌装置を用いると良い。また、震盪時間は、植物細胞やカルスによって適宜設定する。
【0045】
植物細胞1の表面に傷7を付けた後は、該植物細胞1とアグロバクテリウムとを一緒に培養して該植物細胞1にアグロバクテリウムを感染させ、該植物細胞1の染色体に遺伝子を導入する。
【0046】
この際、前記微細凹凸面2に植物細胞1を擦り付けることにより、植物細胞1の表面には多数の傷7が付けられており、よって、植物細胞1の感染抵抗力が低下し、アグロバクテリウムが良好に感染して植物細胞1に遺伝子が導入される。
【0047】
本実施例は上述のように構成されているから、植物細胞1にアグロバクテリウムが良好に感染して該植物細胞1に遺伝子を導入できる実用性に秀れた遺伝子導入用の植物細胞処理装置となる。
【0048】
以下、本実施例の効果を確認した実験例について説明する。
【0049】
実験例1(ユリへの遺伝子導入)
【0050】
1.植物細胞処理装置の作製
#150の耐水性紙ヤスリ4を縦8.5cm横9cmに切断して円筒状とし、遠沈 管(容量50ml、容器3)の内壁に配設した。
【0051】
2.導入遺伝子とアグロバクテリウム
遺伝子導入用ベクターには、カナマイシン耐性遺伝子,イントロンを含んだβ−g lucuronidase遺伝子(以下、GUSという。)及びハイグロマイシン耐 性遺伝子を植物に導入される部位に含むpIG121−Hmを用いた(図4参照)。
このベクターを保持するアグロバクテリウムEHA101株を用いて遺伝子操作を行 った。
【0052】
3.ユリのカルス誘導
ユリ(Lilium ’Acapulco’)の一部を切り出し、2ppm Pi cloram及び0.3% Gellan Gumを含むMS培地に置き、カルスを 誘導した。
【0053】
4.カルスの傷付け
上記3.で誘導したカルス30個(1個は約0.07g)を、2ppm Picl oram及び20ppm acetosyringoneを含むMS液体培地(20 ml)と共に前記1.で作製した植物細胞処理装置に入れ、ボルテックスミキサーを 用いて10秒間激しく撹拌震盪した。
【0054】
5.アグロバクテリウムとカルスの共培養
前記4.で傷7を付けたカルスを前記2.で得たアグロバクテリウムと混合し、2 ppm Picloram及び0.3% Gellan Gumを含むMS培地に置 き、7日間培養した。
【0055】
6.GUS染色
前記5.の共培養後、Koseらの方法(Plant Cell,2(1990) 379−392)により、カルスの染色を行った。その結果、カルス表面積の約40 乃至50%が青色に変色した。この変色した部分の植物細胞1に遺伝子が導入されて いるから、この実験例1によれば、カルスの約40乃至50%にアグロバクテリウム 法によって遺伝子を組み込めることが確認された。
【0056】
即ち、実験例1によれば、アグロバクテリウムに感染しにくいといわれる単子葉植 物のユリの植物細胞1に、アグロバクテリウム法によって良好に遺伝子を組み込める ことが確認された。
【0057】
比較例1(従来のアグロバクテリウム法によるユリへの遺伝子導入)
GUS染色によるカルスの変色面積は約1乃至2%であった。即ち、アグロバクテ リウムが殆ど感染せず、効率が非常に悪いことが確認された。
【0058】
実験例2(ベゴニアへの遺伝子導入)
【0059】
1.植物細胞処理装置の作製
#150の耐水性紙ヤスリ4を縦8.5cm横9cmに切断して円筒状とし、遠沈 管(容量50ml、容器3)の内壁に配設した。
【0060】
2.導入遺伝子とアグロバクテリウム
遺伝子導入用ベクターには、カナマイシン耐性遺伝子,イントロンを含んだGUS 及びハイグロマイシン耐性遺伝子を植物に導入される部位に含むpIG121−Hm を用いた。このベクターを保持するアグロバクテリウムEHA101株を用いて遺伝 子操作を行った。
【0061】
3.ベゴニアの無菌培養
ベゴニア(Begonia semparflorens)の葉片を0.1ppm NAA,1ppm BA及び0.4% Gellan Gumを含む1/2MS培地 (KNO3とNH4NO3の濃度を通常より1/2に希釈)上で無菌的に培養し、得 られた不定芽を0.4% Gellan Gumを含むMS培地上で無菌的に栽培し た。
【0062】
4.葉片の傷付け
前記3.で培養した葉片を1cm角で切り出し、2ppm NAA及び1ppm BAを含む1/2MS液体培地(20ml)と共に前記1.で作製した植物細胞処理 装置に入れ、ボルテックスミキサーを用いて5秒間激しく撹拌震盪した。
【0063】
5.アグロバクテリウムと葉片の共培養
前記4.で傷を付けた葉片を前記2.で得たアグロバクテリウムと混合し、0.1 ppm NAA,1ppm BA及び0.4% Gellan Gumを含む1/2 MS培地に置き、4日間培養した。
【0064】
6.GUS染色
前記5.の共培養後、前記Koseらの方法により、葉片の染色を行った。その結 果、葉片表面積の約50乃至60%が青色に変色した。この変色した部分の植物細胞 1に遺伝子が導入されているから、この実験例2によれば、葉片の約50乃至60% にアグロバクテリウム法によって遺伝子を組み込めることが確認された。
【0065】
即ち、実験例2によれば、双子葉植物でありながらアグロバクテリウムに感染しに くいといわれるベゴニアの植物細胞1に、アグロバクテリウム法によって良好に遺伝 子を組み込めることが確認された。
【0066】
比較例2(従来のアグロバクテリウム法によるベゴニアへの遺伝子導入)
GUS染色による葉片の変色面積は約1乃至2%であった。即ち、アグロバクテリ ウムが殆ど感染せず、効率が悪いことが確認された。
【0067】
以上の実験結果によれば、本実施例を採用することにより、これまでアグロバクテリウムの感染効率が悪い為に、アグロバクテリウム法による遺伝子導入効率が低かった植物においても、遺伝子導入効率が向上し、形質転換体を作出できることが確認された。
【0068】
従って、本実施例によれば、これまでよりも多くの植物に交雑育種では得られない新規な有用形質を付与することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例の植物細胞1の説明図である。
【図2】 本実施例の植物細胞処理装置の説明側断面図である。
【図3】 本実施例の植物細胞処理装置の説明平断面図である。
【図4】 pIG121−Hmのマップである。
【符号の説明】
1 植物細胞
2 微細凹凸面
3 容器
4 紙ヤスリ
5 開口部
6 蓋体
7 傷
Claims (11)
- 植物細胞に傷を付け、この植物細胞にアグロバクテリウム法により遺伝子を導入する際に使用する遺伝子導入用の植物細胞処理装置であって、この装置は開口部を有する容器であり、この容器の内壁には鋭利な微細凹凸を有する微細凹凸面が設けられていることを特徴とする遺伝子導入用の植物細胞処理装置。
- 請求項1記載の遺伝子導入用の植物細胞処理装置において、前記容器は前記植物細胞から誘導したカルスを前記微細凹凸面に擦り付けることで該植物細胞の表面に傷を付けるものであることを特徴とする遺伝子導入用の植物細胞処理装置。
- 請求項1〜2いずれか1項に記載の遺伝子導入用の植物細胞処理装置において、前記容器は前記植物細胞と培養液とを収納して震盪することにより前記微細凹凸面に前記植物細胞を擦り付けて該植物細胞の表面に傷を付けるものであることを特徴とする遺伝子導入用の植物細胞処理装置。
- 請求項1〜3いずれか1項に記載の遺伝子導入用の植物細胞処理装置において、前記容器の内壁には紙ヤスリが付設され、この紙ヤスリのヤスリ面が前記微細凹凸面に設定されていることを特徴とする遺伝子導入用の植物細胞処理装置。
- 請求項4記載の遺伝子導入用の植物細胞処理装置において、前記紙ヤスリとして、耐水性のものが採用されていることを特徴とする遺伝子導入用の植物細胞処理装置。
- 請求項4,5いずれか1項に記載の遺伝子導入用の植物細胞処理装置において、前記紙ヤスリとして、♯150乃至800程度の紙ヤスリが採用されていることを特徴とする遺伝子導入用の植物細胞処理装置。
- 請求項1〜6いずれか1項に記載の遺伝子導入用の植物細胞処理装置において、前記容器の開口部を閉塞する蓋体が設けられていることを特徴とする遺伝子導入用の植物細胞処理装置。
- 請求項7記載の遺伝子導入用の植物細胞処理装置において、前記容器は筒状であり、前記蓋体は前記容器の開口部に螺着脱自在に設けられていることを特徴とする遺伝子導入用の植物細胞処理装置。
- 請求項1〜8いずれか1項に記載の遺伝子導入用の植物細胞処理装置において、前記植物細胞の表面に付ける傷は、前記植物細胞が細胞分裂可能な程度の浅い擦り傷であることを特徴とする遺伝子導入用の植物細胞処理装置。
- 請求項1〜9いずれか1項に記載の遺伝子導入用の植物細胞処理装置において、前記植物細胞は単子葉植物の細胞であることを特徴とする遺伝子導入用の植物細胞処理装置。
- 請求項10記載の遺伝子導入用の植物細胞処理装置において、前記単子葉植物はユリ科植物であることを特徴とする遺伝子導入用の植物細胞処理装置。
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