JP3887436B2 - 乗用芝刈機 - Google Patents

乗用芝刈機 Download PDF

Info

Publication number
JP3887436B2
JP3887436B2 JP23750596A JP23750596A JP3887436B2 JP 3887436 B2 JP3887436 B2 JP 3887436B2 JP 23750596 A JP23750596 A JP 23750596A JP 23750596 A JP23750596 A JP 23750596A JP 3887436 B2 JP3887436 B2 JP 3887436B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission
continuously variable
intermediate case
pulley
mower
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP23750596A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1081145A (ja
Inventor
博之 小笠原
正剛 村川
三喜雄 結城
一明 黒原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP23750596A priority Critical patent/JP3887436B2/ja
Publication of JPH1081145A publication Critical patent/JPH1081145A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3887436B2 publication Critical patent/JP3887436B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Arrangement Of Transmissions (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、前後車輪を備えた走行機体の前部にエンジンを備え、後部に無段変速装置を備え、前後車輪の中間位置にモーアを昇降自在に備えた乗用芝刈機に関し、詳しくは、無段変速装置とモーアとに対して動力を伝える技術の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記のように構成された乗用芝刈機として特開平7−156672号公報に示されるものが存在し、この従来例では無段変速装置の入力軸を前方に突出する姿勢で形成すると共に、この入力軸と一体回転するプーリを備え、このプーリと下方位置のミッドPTOと同軸芯に備えたプーリとに亘ってベルトを巻回し、更に、この下方のプーリとミッドPTOとの間にPTOクラッチを備えることで、エンジンからの動力を無段変速装置に伝えると同時に、ベルト伝動系、PTOクラッチを介してモーアに伝え得るよう構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来例に挙げた構成のものでは、無段変速装置の入力軸を比較的上部位置に配置し、モーアに対するミッドPTOを比較的下方に配置することで、エンジンから無段変速装置に対する伝動軸に妨げられない状態にモーアの上昇空間を広く確保し得ると同時に、作業時にはモーアに近い高さのミッドPTOからの駆動力でモーアの駆動を行い得るものとなっている。
【0004】
しかし、従来例のように、エンジンからの動力を無段変速装置の入力軸に直接伝える構造のものでは、エンジンの振動によって入力軸を支持する部位を破損しやすいものであった。特に、従来例に記載されたもののように、入力軸からの動力をミッドPTOに伝えるベルト伝動系を備えたものではベルトの張力が入力軸に常時作用した状態で入力軸が振動することになるので入力軸の部位に破損を一層発生しやすく改善の余地がある。
【0005】
本発明の第1の目的は無段変速装置の入力軸の部位に破損を発生させ難い乗用芝刈機を合理的に構成する点にある。本発明の第2の目的は機種の大小に応じて容易に仕様変更できるようにする点にある。本発明の第3の目的は無段変速装置への伝動ベルトの張力とモーアへの伝動ベルトの張力を容易に同一にすることができるようにする点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本発明は、前後車輪を備えた走行機体の前部にエンジンを備え、後部に無段変速装置を備え、前後車輪の中間位置にモーアを昇降自在に備えた乗用芝刈機において、以下のように構成されている。
後車輪を支持するミッションケースの前側に中間ケースを設け、ミッションケースの後側に無段変速装置を設ける。出力軸を後方に向けて突出したエンジンから伝動軸を介して動力を受け入れる前方に突出の入力軸を中間ケースに設け、中間ケースの前方に突出の入力軸の動力をモーアに伝達する縦向き姿勢の出力軸を中間ケースに設ける。無段変速装置に縦向き姿勢の入力軸を設け、無段変速装置の縦向き姿勢の入力軸の上部に入力プーリを設けて、中間ケースの縦向き姿勢の出力軸の上部に設けた走行用プーリと無段変速装置の入力プーリとに亘って伝動ベルトをミッションケースの上側に位置するように巻回して、中間ケースの縦向き姿勢の出力軸の動力が無段変速装置に伝達されるように構成する。
【0007】
[作用]
請求項1に記載の本発明によると、エンジンの動力が中間ケースに伝達され、中間ケースを介して無段変速装置とモーアに伝達される。その結果、従来例のようにエンジンからの振動が無段変速装置に対して直接に伝達されることがなく、無段変速装置の入力系を傷め難いものとなる。
そして、エンジンの動力を伝動軸を介して中間ケースの前方に突出の入力軸に伝達し、中間ケースの動力をモーアと無段変速装置とに伝達するものであるから、エンジンから中間ケースの前方に突出の入力軸に伝動軸を介して確実に動力の伝達が行われる。
【0008】
[効果]
請求項1に記載の本発明によれば、無段変速装置の縦向き姿勢の入力軸の部位に破損を発生させ難い乗用芝刈機が合理的に構成されたのであり、また、エンジンから中間ケースの前方に突出の入力軸に確実な動力の伝達が行われる。
【0009】
請求項2に記載の本発明は、前後車輪を備えた走行機体の前部にエンジンを備え、後部に無段変速装置を備え、前後車輪の中間位置にモーアを昇降自在に備えた乗用芝刈機において、以下のように構成されている。
後車輪を支持するミッションケースの前側でモーアの刈刃ハウジングの後側且つ右及び左の後車輪の間に中間ケースを設け、ミッションケースの後側に無段変速装置を設ける。出力軸を下方に向けて突出したエンジンの動力を伝動ベルトを介して受け入れてモーアに伝達する縦向き姿勢の入出力軸を中間ケースに設ける。
中間ケースの縦向き姿勢の入出力軸を、伝動ベルトを介してエンジンの動力が伝達される入力プーリを上部に備え、伝動ベルトを介してモーアの入力プーリに動力を伝達する作業用プーリを下部に備えて構成する。
無段変速装置に縦向き姿勢の入力軸を設け、無段変速装置の縦向き姿勢の入力軸の上部に入力プーリを設けて、中間ケースの縦向き姿勢の入出力軸の上部に設けた走行用プーリと無段変速装置の入力プーリとに亘って、伝動ベルトをミッションケースの上側に位置するように巻回して、中間ケースの縦向き姿勢の入出力軸の動力が無段変速装置に伝達されるように構成する。
【0010】
[作用]
請求項2に記載の本発明によると、請求項1に記載の本発明の[作用]と同様に、エンジンからの振動が無段変速装置に対して直接に伝達されることがなく、無段変速装置の入力系を傷め難いものとなる作用に加えて、エンジンの動力を伝動ベルトを介して中間ケースの縦向き姿勢の入出力軸に伝達するものであるから、軽量安価な低トルク小型向きの機種に容易に仕様変更できる。
【0011】
[効果]
請求項2に記載の本発明によれば、機体フレームに出力軸を下方に向けて突出した縦軸型エンジンを搭載して、縦向き姿勢の入出力軸を備えた中間ケースを用いることで、機体の大幅な設計変更を要することなく軽量安価な低トルク小型向きの機種に容易に仕様変更することができる。
【0012】
請求項3に記載の本発明は、前後車輪を備えた走行機体の前部にエンジンを備え、後部に無段変速装置を備え、前後車輪の中間位置にモーアを昇降自在に備えた乗用芝刈機において、以下のように構成されている。
後車輪を支持するミッションケースの前側に中間ケースを設け、ミッションケースの後側に無段変速装置を設ける。出力軸を後方に向けて突出したエンジンから伝動軸を介して動力を受け入れる前方に突出の入力軸を中間ケースに設け、中間ケースの前方に突出の入力軸の動力をモーアに伝動軸を介して伝達する前方に突出の出力軸を中間ケースに設け、中間ケースに縦向き姿勢の出力軸を設ける。無段変速装置に縦向き姿勢の入力軸を設け、無段変速装置の縦向き姿勢の入力軸の上部に入力プーリを設けて、中間ケースの縦向き姿勢の出力軸の上部に設けた走行用プーリと無段変速装置の入力プーリとに亘って、伝動ベルトをミッションケースの上側に位置するように巻回して、中間ケースの縦向き姿勢の出力軸の動力が無段変速装置に伝達されるように構成する。
【0013】
[作用]
請求項3に記載の本発明によると、請求項1に記載の本発明の[作用]と同様に、エンジンからの振動が無段変速装置に対して直接に伝達されることがなく、無段変速装置の入力系を傷め難いものとなる作用に加えて、エンジンの動力を伝動軸を介して中間ケースの前方に突出の入力軸に伝達し、中間ケースの動力を伝動軸を介してモーアに伝達するものであるから、高トルク大型向きの機種に容易に仕様変更できる。
【0014】
[効果]
請求項3に記載の本発明によれば、機体フレームに出力軸を後方に向けて突出した前後軸エンジンを搭載して、前方に突出の入力軸並びに前方に突出の出力軸と縦向き姿勢の出力軸を備えた中間ケースを用いることで、機体の大幅な設計変更を要することなく高トルク大型向きの機種に容易に仕様変更することができる。
【0015】
請求項4に記載の本発明は、以下のように構成されている。
中間ケースの縦向き姿勢の出力軸に設けた作業用プーリとモーアの入力プーリとに亘って伝動ベルトを巻回して、中間ケースの縦向き姿勢の出力軸の動力が伝動ベルトを介してモーアに伝達されるように構成する。中間ケースの走行用プーリと無段変速装置の入力プーリとに亘って巻回された伝動ベルトの張力調節を、中間ケースの前後位置の変更によって調節可能に構成する。中間ケースの作業用プーリとモーアとに亘って巻回された伝動ベルトの張力調節がバネ付勢されたテンションプーリによって行われるように構成する。
【0016】
[作用]
請求項4に記載の本発明によれば、無段変速装置への伝動ベルトが伸びて張力調節する場合には、機体フレームに対する中間ケースの固定を解除すると、モーアへの伝動ベルトに対するテンションプーリのテンション力が中間ケースに作用して中間ケースを前後方向に移動させることとなり、これによって、無段変速装置への伝動ベルトの張力とモーアへの伝動ベルトの張力が同じとなる。例えば、無段変速装置への伝動ベルトの張力調節を機体フレームに固定のテンションプーリの位置を調節して張力調節する場合のように、張り難さでテンション力が弱かったり、また、張り過ぎたりするといったことを避けることができる。
【0017】
[効果]
請求項4に記載の本発明によれば、無段変速装置への伝動ベルトの張力とモーアへの伝動ベルトの張力を容易に同一にすることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2に示すように、操向操作自在な前車輪1と駆動される後車輪2とを備えた走行機体の前部にエンジン3を配置すると共に、該機体の中央部にステアリングハンドル4を、後部に運転座席5を夫々備え、又、該走行機体の後部位置下部に後車輪2に動力を伝える静油圧式の無段変速装置6を備え、更に、前車輪1と後車輪2との中間位置にモーアMを昇降自在に備えて乗用芝刈機を構成する。
【0019】
前記エンジン3はディーゼル型に構成されると共に、走行機体を構成する左右一対の機体フレーム7に対してゴム等の弾性材(図示せず)を介して支持され、エンジン3の後部位置にはラジエータファン8、ラジエータ9、及び、バッテリー10が配置され、又、エンジン3の前方位置にはマフラー11が配置され、これらを覆う位置に開閉操作自在なエンジンボンネット12を備えている。又、前記ステアリングハンドル4と連結するハンドル軸13の下端部に前車輪1と連係する(連係は詳述せず)ステアリングギヤ機構14を備え、更に、ステップ15の右側前部には前記無段変速装置6を変速操作する変速ペダルとブレーキペダルとを備えている。
【0020】
図1に示すように、前記エンジンボンネット12は、機体の前部側を支点にして後部が上方に揺動開閉自在な上部ボンネット12Aと機体フレームに固定の下部ボンネット12Bとにより構成されており、前記下部ボンネット12Bの側面に機体横側方に張り出す状態でフロントフェンダー12Cが取付けられている。
【0021】
図6乃至図8に示すように、前記フロントフェンダー12Cは、樹脂成形品からなり、後端の折曲片12cに固着の前方突出ピン60が下部ボンネット12B後端の折曲片12bに形成のピン孔に挿入され、上端の折曲片12dが下部ボンネット12Bの側面に前後一対のボルト61を介して固定連結されている。
【0022】
前記ステップ15とリヤフェンダー18とは一体物として成形されたものであり、この一体物の前端部が機体フレーム7に対して横向き支軸19周りで揺動自在に連結されると共に、後端部が機体フレーム7に対して左右一対のサスペンションバネ20を介して弾性支持され、更に、左右のリヤフェンダー18の中間位置に前記運転座席5が支持されている。このように機体フレーム7に対して運転座席5を支持する系がサスペンションバネ20を介して弾性支持されているので良好な乗り心地を現出するものとなっている。運転座席5の右側部には前記モーアMを昇降操作する昇降レバー23が配置されている。
【0023】
図2に示すように、前記モーアMは刈刃ハウジング25に対して縦軸芯周りで回転自在に3つのブレード26を内装すると共に、中央位置のブレード26の回転軸26Aの上部に入力プーリ27と駆動プーリ28とを備え、駆動プーリ28と他の2つのブレード26の回転軸26Aに備えた駆動プーリ28とに亘って無端ベルト29を巻回して入力プーリ27に伝えられる動力で3つのブレード26を同時に駆動できるよう構成されている。
【0024】
ーアMの刈刃ハウジング25の前部にローラ30を、後部にゲージ輪31を備えてあり、このモーアMはリンク機構Lを介して昇降自在に機体フレーム7に支持されている。このリンク機構Lは、図1に示すように、左右一対の前部リンク32と左右一対の後部リンク33とで構成されており、前記左右一対の前部リンク32は、その先端側が、機体に対して横軸32aを介して揺動自在に連結され、後端部の横軸部分32bが、刈刃ハウジング25の前部に設けたブラケットに係合連結されている。前記左右一対の後部リンク33は、その前端側が、機体フレーム7に横軸36を介して枢支され、後端側が、刈刃ハウジングの後部に設けた左右一対のブラケットに横軸37を介して枢支連結されている。そして、この後部リンク33の後端と連結する吊り上げリンク39と前記昇降レバー23とが機械的に連係されることで、該昇降レバー23の人為操作で昇降操作し得るように構成されている。
【0025】
図1に示すように、前記無段変速装置6は後車輪2に対する差動装置(図示せず)を内蔵したミッションケース41の後部位置に一体形成して、該無段変速装置6からの変速動力をミッションケース41に直接伝達するよう構成されている。又、側面視でミッションケース41とモーアMとの中間位置で、かつ、ステップ15とリヤフェンダ18との連結部位の略下方位置に対して、前記エンジン3からの動力を前記無段変速装置6と、モーアMとに分岐して伝える中間ケース42を配置してある。
【0026】
図3及び図4に示すように、この中間ケース42は、機体フレーム7の左右の部材に亘って連結固定した水平姿勢の支持プレート43を介して機体フレーム7に支持されると共に、上部位置には前方に突出する姿勢の入力軸44を備え、内部には入力軸44からの動力がベベルギヤ機構45を介して伝えられる縦向き姿勢の出力軸46を備え、上部位置には出力軸46の上端からの動力を無段変速装置6に伝える走行用プーリ47と該走行用プーリ47と一体形成した出力プーリ48とを備え、又、該中間ケース42の下部には出力軸46の下端からの動力をモーアMに伝えるよう電磁クラッチ49を介して作業用プーリ50を備えている。尚、電磁クラッチ49は入り操作で中間ケース42からの動力をモーアMに伝え、切り操作でモーアMに対する動力を遮断してモーアMを停止させ得るよう電気的に入り切り操作されるように構成されている。前記出力プーリ48によって、機体の後部に刈芝集草容器(図示せず)が装着された場合に、刈芝を吸引して前記刈芝集草容器に搬送するための吸引ブロアを駆動することができる。
【0027】
前記中間ケース42は、前記支持プレート43に対して四本のボルト62を介して取付けられ、支持プレート43に形成のボルト孔63が機体前後方向に沿った長孔に形成されて、前記中間ケース42が前記支持プレート43に対して機体前後方向に位置変更可能に構成され、無段変速装置6に対する伝動ベルト56の張力が調節可能に構成されている。支持プレート43の下面には、モーアMの伝動ベルト57に対するテンションプーリ64のアーム65が縦軸芯回りに回動自在に装着されており、スプリング66を介して付勢されている。従って、無段変速装置6に対する伝動ベルト56が伸びて張力調節する場合には、支持プレート43に対する中間ケース42の固定を解除すると、モーアMのベルトテンションプーリ64のテンション力が作用して中間ケース42が前方に移動することとなり、無段変速装置6の伝動ベルト56の張力とモーアMの伝動ベルト57の張力が同一に調節される。
【0028】
前記エンジン3は後方に突出する姿勢の出力軸3A(図1を参照)を備え、この出力軸3Aと中間ケース42の入力軸44との間にユニバーサルジョイント51を介して伝動軸52が介装されている。又、無段変速装置6には縦向き姿勢の入力軸に入力プーリ54と冷却ファン55とが形成され、この入力プーリ54と前記走行用プーリ47とに亘って前記ベルト56が巻回されている。又、前記モーアMの入力プーリ27と作業用プーリ50とに亘って前記ベルト57が巻回されている。
【0029】
図5に示すように、前記伝動軸52は、前部軸52Aと後部軸52Bとに二分割されており、両分割軸52A,52Bは、ゴムカプリング58を介して接続されている。このゴムカプリング58は、ディーゼルエンジンのトルク変動により生じる中間ケースのギア音をゴムの弾性変形を利用して吸収するためのものである。前記ゴムカプリング58は、前部軸52Aの後端に設けた筒58Aと、後部軸52Bの前部に設けた円板58Bとが、筒の後端に設けた切欠き58aと円板に設けた突起58bとによりトルク伝達可能に係合され、筒58Aと後部軸52Bの先端軸部分との間に筒状ゴム58Cが介装されている。前記筒状ゴム58Cは、後部軸52Bの先端軸部分に圧入されており、筒58Aに対する回り止めが、筒58Aに対して周方向の3箇所に設けられたウオームネジ59で回り止めが図られている。
【0030】
上記構成によって、作業時にはエンジン3からの動力を伝動軸52を介して中間ケース42の上部に伝えることで、伝動軸52を高い位置に配置してモーアMの上方位置に該モーアMの昇降空間を広く確保し得るものとなっており、更に、中間ケース42の下部からモーアMに対して動力を伝える系を形成することでモーアMに近接する適切な高さからの動力の伝達を可能にするものとなっている。又、中間ケース42を機体フレーム7に支持し、かつ、該中間ケース42から無段変速装置6に動力を伝える系をベルトで構成してあるのでエンジン3からの振動を無段変速装置6に直接伝える現象を回避して無段変速装置6の傷みを低減し得るものとなっており、又、機体外に集草装置、対地作業装置等の外部装置を備えた場合には、この外部装置の入力用のプーリ(図示せず)と、中間ケース42の出力プーリ48とに亘ってベルトを巻回することで外部装置を駆動し得るものとなり、しかも、中間ケース41の出力プーリ47を走行用プーリの上部側位置に形成しているので、ベルトの巻回操作も容易に行え他の伝動系にも干渉し難いものとなっている。
【0031】
[別実施の形態]
本発明は上記実施の形態以外に、例えば、エンジン、中間ケースを以下の形態で実施することも可能である(尚、この別実施の形態で前記実施の形態と同じ機能を有するものには実施の形態と共通の番号・符号を付している)。
【0032】
(イ)図10に示すように、エンジン3が、出力軸3Aを下方に向けて突出した縦軸型エンジンで、中間ケース42が、エンジン3からの動力をベルト67を介して受け入れて、中間ケース42より後方位置の無段変速装置6と、中間ケース42より前方位置のモーアMに、夫々、伝動ベルト56,57を介して伝える縦向き姿勢の入力軸兼用の出力軸、つまり、入出力軸68を備えて構成されている。この入出力軸68の上部に無段変速装置6に動力を伝える走行用プーリ47、機体外の作業装置に対する出力プーリ48を設け、下部にモーアMに動力を伝える作業用プーリ50を設けてある。このように、エンジンの出力を伝動ベルト67を介して中間ケース42の入出力軸68に伝え、中間ケース42の出力を伝動ベルト57を介してモーアMに伝動することによって、低トルク、小型向きの機種に容易に仕様変更できる。
【0033】
(ロ)図11に示すように、エンジン3が、出力軸3Aを後方に向けて突出した前後向きエンジンで、中間ケース42が、エンジン3から伝動軸52を介して動力を受け入れる前後向き姿勢の入力軸44と、入力軸44からベベルギヤ機構45を介して駆動される無段変速装置6への縦向き出力軸46、並びに、入力軸44から平ギヤ機構69、及び、クラッチ機構70を介して駆動されるモーアMへの前後向き姿勢の出力軸71とを備えて構成されている。前記出力軸46の上部に無段変速装置6に動力を伝える走行用プーリ47、機体外の作業装置に動力を伝える出力プーリ48を設けてある。前記モーアMへは、中間ケース42の出力軸71から伝動軸75を介して伝動されている。尚、この構成ではクラッチ機構70は電磁クラッチに限らず湿式多板型のクラッチ、ドッグクラッチ等機械的な操作で入り切り操作されるクラッチを用いることも可能である。このように、エンジン3の出力を伝動軸52を介して中間ケース42の入力軸44に伝え、中間ケース42の出力を伝動軸75を介してモーアMに伝動することによって、高トルク、大型向きの機種に容易に仕様変更できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 乗用芝刈機の全体側面図
【図2】 乗用芝刈機の全体平面図
【図3】 中間ケースの伝動系を示す一部切欠き側面図
【図4】 中間ケースの位置変更構造を示す平面図
【図5】 (イ)伝動軸の縦断側面図と(ロ)正面図
【図6】 フロントフェンダーの取付け構造を示す平面図
【図7】 フロントフェンダーの側面図
【図8】 フロントフェンダーの裏返しの斜視図
【図9】 伝動系の概略図
【図10】 第1別実施の形態における伝動系の概略図
【図11】 第2別実施の形態における伝動系の概略図
【符号の説明】
1 前車輪
2 後車輪
3 エンジン
3A エンジンの出力軸
6 無段変速装置
25 モーアの刈刃ハウジング
27 モーアの入力プーリ
41 ミッションケース
42 中間ケース
44 中間ケースの前方に突出の入力軸
46 中間ケースの縦向き姿勢の出力軸
47 走行用プーリ
50 作業用プーリ
52 伝動軸
54 無段変速装置の入力プーリ
56 伝動ベルト
57 伝動ベルト
64 テンションプーリ
67 伝動ベルト
68 中間ケースの縦向き姿勢の入出力軸
71 中間ケースの前方に突出の出力軸
75 伝動軸
M モーア

Claims (4)

  1. 前後車輪を備えた走行機体の前部にエンジンを備え、後部に無段変速装置を備え、前後車輪の中間位置にモーアを昇降自在に備えた乗用芝刈機であって、
    後車輪を支持するミッションケースの前側に中間ケースを設け、前記ミッションケースの後側に無段変速装置を設けて、
    出力軸を後方に向けて突出した前記エンジンから伝動軸を介して動力を受け入れる前方に突出の入力軸を、前記中間ケースに設け、前記中間ケースの前方に突出の入力軸の動力をモーアに伝達する縦向き姿勢の出力軸を、前記中間ケースに設けると共に、
    前記無段変速装置に縦向き姿勢の入力軸を設け、前記無段変速装置の縦向き姿勢の入力軸の上部に入力プーリを設けて、前記中間ケースの縦向き姿勢の出力軸の上部に設けた走行用プーリと無段変速装置の入力プーリとに亘って、伝動ベルトを前記ミッションケースの上側に位置するように巻回して、前記中間ケースの縦向き姿勢の出力軸の動力が無段変速装置に伝達されるように構成してある乗用芝刈機。
  2. 前後車輪を備えた走行機体の前部にエンジンを備え、後部に無段変速装置を備え、前後車輪の中間位置にモーアを昇降自在に備えた乗用芝刈機であって、
    後車輪を支持するミッションケースの前側で前記モーアの刈刃ハウジングの後側且つ右及び左の後車輪の間に中間ケースを設け、前記ミッションケースの後側に無段変速装置を設けて、
    出力軸を下方に向けて突出した前記エンジンの動力を伝動ベルトを介して受け入れてモーアに伝達する縦向き姿勢の入出力軸を、前記中間ケースに設けると共に、
    前記中間ケースの縦向き姿勢の入出力軸を、前記伝動ベルトを介してエンジンの動力が伝達される入力プーリを上部に備え、伝動ベルトを介して前記モーアの入力プーリに動力を伝達する作業用プーリを下部に備えて構成し、
    前記無段変速装置に縦向き姿勢の入力軸を設け、前記無段変速装置の縦向き姿勢の入力軸の上部に入力プーリを設けて、前記中間ケースの縦向き姿勢の入出力軸の上部に設けた走行用プーリと無段変速装置の入力プーリとに亘って、伝動ベルトを前記ミッションケースの上側に位置するように巻回して、前記中間ケースの縦向き姿勢の入出力軸の動力が無段変速装置に伝達されるように構成してある乗用芝刈機。
  3. 前後車輪を備えた走行機体の前部にエンジンを備え、後部に無段変速装置を備え、前後車輪の中間位置にモーアを昇降自在に備えた乗用芝刈機であって、
    後車輪を支持するミッションケースの前側に中間ケースを設け、前記ミッションケースの後側に無段変速装置を設けて、
    出力軸を後方に向けて突出した前記エンジンから伝動軸を介して動力を受け入れる前方に突出の入力軸を、前記中間ケースに設け、前記中間ケースの前方に突出の入力軸の動力をモーアに伝動軸を介して伝達する前方に突出の出力軸を、前記中間ケースに設けて、前記中間ケースに縦向き姿勢の出力軸を設けると共に、
    前記無段変速装置に縦向き姿勢の入力軸を設け、前記無段変速装置の縦向き姿勢の入力軸の上部に入力プーリを設けて、前記中間ケースの縦向き姿勢の出力軸の上部に設けた走行用プーリと無段変速装置の入力プーリとに亘って、伝動ベルトを前記ミッションケースの上側に位置するように巻回して、前記中間ケースの縦向き姿勢の出力軸の動力が無段変速装置に伝達されるように構成してある乗用芝刈機。
  4. 前記中間ケースの縦向き姿勢の出力軸に設けた作業用プーリとモーアの入力プーリとに亘って伝動ベルトを巻回して、前記中間ケースの縦向き姿勢の出力軸の動力が伝動ベルトを介してモーアに伝達されるように構成すると共に、
    前記中間ケースの走行用プーリと無段変速装置の入力プーリとに亘って巻回された伝動ベルトの張力調節を、前記中間ケースの前後位置の変更によって調節可能に構成し、
    前記中間ケースの作業用プーリとモーアとに亘って巻回された伝動ベルトの張力調節が、バネ付勢されたテンションプーリによって行われるように構成してある請求項1又は請求項2記載の乗用芝刈機。
JP23750596A 1996-09-09 1996-09-09 乗用芝刈機 Expired - Fee Related JP3887436B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23750596A JP3887436B2 (ja) 1996-09-09 1996-09-09 乗用芝刈機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23750596A JP3887436B2 (ja) 1996-09-09 1996-09-09 乗用芝刈機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1081145A JPH1081145A (ja) 1998-03-31
JP3887436B2 true JP3887436B2 (ja) 2007-02-28

Family

ID=17016321

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23750596A Expired - Fee Related JP3887436B2 (ja) 1996-09-09 1996-09-09 乗用芝刈機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3887436B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1081145A (ja) 1998-03-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5873224A (en) Power transmitting structure for a self-propelling vehicle having a working implement
JPH06245621A (ja) 乗用芝刈機
JP3708001B2 (ja) 作業車の動力取り出し部構造
JP3897913B2 (ja) 乗用型芝刈機
US7159343B2 (en) Working machine
US4295326A (en) Self-propelled flail blade lawn mower
JP3887436B2 (ja) 乗用芝刈機
EP2172094B1 (en) Lawn mower
JP3432675B2 (ja) 乗用芝刈機
US1995031A (en) Automotive vehicle
JP4022118B2 (ja) 移植機
JPH0646253Y2 (ja) 芝刈り機の走行機体構造
JP2512513B2 (ja) 移動車輌のエンジン防振支持装置
JP7097806B2 (ja) 電動作業車
JP3833092B2 (ja) 草刈り機
JP3505031B2 (ja) 乗用芝刈機
US7107744B2 (en) Running mower
JP3767207B2 (ja) 移動車両
JPH0646635A (ja) 芝刈機のモーア装着構造
JP5694085B2 (ja) 作業車
JPS6323224Y2 (ja)
JP3151373B2 (ja) モーア
JP2980211B2 (ja) 乗用芝刈機
US1418265A (en) Extension clutch control
JP3111180B2 (ja) 草刈機

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20031211

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040304

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040428

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040902

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041101

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20041004

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20041109

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20041210

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061127

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091201

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101201

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111201

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121201

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131201

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees