JP3887430B2 - 照光式押釦スイッチ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、押圧操作により切り換え制御すべき負荷の作動状態を表示ランプの点灯、消灯により表示するものであって、例えば、非常停止用のスイッチなどに用いられる照光式押釦スイッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、非常停止用の押釦スイッチには、このスイッチの操作により切り換え制御すべき機械などの負荷の状態を確実に視認できることを目的として、照光式押釦スイッチが一般的に用いられており、この種の用途に用いられる従来の一般的な照光式押釦スイッチは、その縦断面図を示す図6および図6のA矢印から見た矢視図を示す図7のような構成になっている。すなわち、本体ケース1には、前方側(図5の左側)に操作部2が、且つ後方側に接点部3がそれぞれ配設されており、操作部2の内部には、LED球などの表示ランプ4がランプ受金7に嵌合されて電気的接続状態で取り付けられている。上記表示ランプ4は、その底部に設けられた例えば+側電極部が、ランプ端子ねじ9Aを備えた一方のランプ端子金具10Aに電気的接続されているとともに、外周面に設けられた例えばマイナス側電極部が、ランプ端子ねじ9Bを備えた他方のランプ端子金具10Bにランプ受金7を介して電気的接続されている。
【0003】
接点部3には、図7に示すように、背面部に2対4個の端子ねじ8A,8B、11A,11Bが左右に配置して取り付けられている。これら4個の端子ねじ8A,8B、11A,11Bは、図6に示すようなU字状の一端部に固定接点12を設けた2枚一組とする二組4枚(一組のみ図示)の端子金具13A,13Bにそれぞれねじ込んで取り付けられている。一方、両端部に可動接点14をそれぞれ備えた橋絡片17が、両可動接点14をそれぞれ固定接点12に対向させて図6の左右方向に移動自在に設けられており、橋絡片17の往復動により両可動接点14が固定接点12に対し接離し、一対の固定接点12間、つまり両端子金具13A,13B間が橋絡片17により電気的に接続および遮断されるスイッチ部を構成している。したがって、この照光式押釦スイッチでは、2対の端子ねじ8A,8B、11A,11Bを備えていることから明らかなように、二つのスイッチ部が設けられている。
【0004】
また、図6に示すように、一方のランプ端子金具10Aと第1のスイッチ部を構成する一対の端子金具13のうちの一方の端子金具13Aとが、接続線をそれらの端子ねじ9A,8Aのねじ込みにより固定して互いに接続されているとともに、他方のランプ端子金具10Bと他方の端子片13Bとが、それらの端子ねじ9B,8Bのねじ込みにより固定した接続線を介して電源20に接続されている。さらに、図示していない第2のスイッチ部を構成する一対の端子金具が、図7に示す一対の端子ねじ11A,11Bのねじ込みにより固定した接続線を介して切り換え制御すべき機械などの負荷21に接続されている。
【0005】
そして、操作部2の押釦部材18を図5の右方に押し込むよう押圧操作すると、ほぼ円筒状となった操作部材19が押釦部材18により右方に押圧移動されて橋絡片17を変位させ、橋絡片17の両側の可動接点14が図5の状態から右方に移動して固定接点12に接触し、常開型の第1のスイッチ部が閉じられる。それにより、電源20から表示ランプ4への給電回路が閉成されて、表示ランプ4が点灯する。一方、図示していない第2のスイッチ部は、例えば常閉型になっており、上述の押釦部材18の押圧操作により移動する操作部材19で橋絡片17が変位されると、開成する。それにより、負荷21への給電が遮断されて負荷の作動が停止する。例えば、上記の照光式押釦スイッチを非常停止用スイッチとして用いた場合には、押釦部材18の押圧操作により、第2のスイッチ部が開成して負荷21の作動を停止し、且つ点灯した表示ランプ4の発光が押釦部材18を透過して負荷21が停止状態であることを外部に表示するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の照光式押釦スイッチでは、操作部2の押釦部材18の押圧操作により切り換えるべき負荷21を制御し、且つその状態を表示ランプ4の点灯または消灯により表示する場合に、上述のように一対のランプ端子金具10A,10Bと常開型と常閉型の二種のスイッチ部が必要となり、配線数が多くなるとともに、計6個の端子ねじ9A,9B、8A,8B、11A,11Bの締め付け作業を行わなければならない。また、スイッチ部を二つ備えているにもかかわらず、そのうちの常開型の一つを表示ランプ4への給電回路用として利用するため、一種の負荷21しか切り換え制御できない。
【0007】
そこで、一種の負荷21に対しては一つのスイッチ部で切り換え制御できるようにするために、換言すると、上述のように二つのスイッチ部を備えている場合には、二種の負荷を切り換え制御できるようにするために、次のような構成とすることが考えられる。すなわち、一対のランプ端子金具10A,10Bは電源に直接接続するとともに、この両ランプ端子金具10A,10Bに電気的接続した接触ピンを操作部に向けて突出状態に設け、一方、表示ランプの装着部を操作部材と共に移動するよう設けるとともに、表示ランプの正負の両電極部から導出した接触部を、操作部材の移動によりそれぞれ前記接触ピンに対し接離自在に対設する。押釦部材を操作して操作部材を押し込むと、操作部材と一体に移動する接触部が接触ピンに接触して電気的に接続し、表示ランプが両ランプ端子を介して電源に接続されて表示ランプが点灯する。一方、スイッチ部は表示ランプとは個別に切り換え制御すべき負荷に接続すると、操作部材の移動によりスイッチ部が切り換えられて負荷が制御され、その負荷の状態が表示ランプの点灯または消灯により表示されることになる。
【0008】
しかしながら、上記のような構成とすると、接触部が操作部材の移動方向に一体的に移動されるので、操作部材の押し込みストロークにより可動側の接触部と固定側の接触ピンとの接触性が左右される。したがって、押釦部材の押し込みが不足すると、接触部が接触ピンに対し接触不良となって表示ランプが点灯せず、逆に押釦部材を過剰に押し込むと、接触部または接触ピンが変形または損傷されてしまい、以後、電気的な接続および遮断を正常に行えなくなる。そのため、上述のような照光式押釦スイッチは極めて信頼性の低いものとなる。しかも、非常停止用に用いられる照光式押釦スイッチとしては、押圧するとロックされ、且つ回転操作するとロック解除される形態となったものが一般的に用いられるので、上記の構成をこの形態に適用すると、操作部材の回動により接触部が接触ピンに擦りながら回動するので、接触ピンが変形して信頼性がさらに低下し、到底実用化に至らない。
【0009】
そこで本発明は、一対のランプ端子と一つのスイッチ部により、負荷を切り換え制御してその負荷の状態を表示ランプの点灯または消灯で表示できる構成としながらも、押釦部材の操作の如何に拘わらず確実に切り換え制御でき、しかも、長期間にわたり高い信頼性を得られる照光式押釦スイッチを提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、本発明に係る照光式押釦スイッチは、押釦部材の押圧操作により円筒状の操作部材が移動されて当該押釦部材及び操作部材が押し込まれた状態にロックされ、この状態から前記押釦部材及び操作部材が所定方向に回動されるとロックが解除されて元の状態に復帰する操作部と、一端部に負荷接続用端子ねじを、且つ他端部に固定接点をそれぞれ備えた少なくとも一対の端子金具と、前記操作部材の移動に伴って両側に設けた可動接点が前記一対の固定接点に対し接離する方向に作動される橋絡片とからなるスイッチ部を少なくとも一つ備えた接点部と、前記操作部に内装されて点灯状態を前記押釦部材を通して外部表示する表示ランプと、この表示ランプへの給電用として一対備え、そのうちの一方が前記表示ランプの一方の電極部に接続されたランプ端子金具とからなる表示部とを備え、弾性を有する導電性の接触子が、その一端部が他方の前記ランプ端子金具に電気的接続状態に固定されるとともに、自由端となった他端部を前記表示ランプの他方の電極に電気的接続されたランプ受金に対し接離自在に対向させて配設され、前記操作部材の前記接点部への方向の移動により前記接触子の他端部を前記操作部材の移動方向と直交する方向に押圧して前記ランプ受金に電気的接続状態に接触させる作動ガイド部を前記円筒状の操作部材内側に設け、前記ロックを解除するため前記押釦部材及び操作部材を回転させた場合も、前記円筒状の操作部材が前記接触子に摺動しながら回動するだけであり、前記接触子が前記ランプ受金に接触したままである。
【0011】
この照光式押釦スイッチによれば、両ランプ端子金具を電源に直接接続すれば、押釦部材を押圧操作した場合に、操作部材が接点部に向け移動するのに伴って作動ガイド部が接触子を押圧してランプ受金に接触させ、表示ランプの給電回路が閉成される。このように、表示ランプの給電回路を、接点部のスイッチ部を用いることなく構成できるので、接点部には、一種の負荷に対しては一つのスイッチ部を設けるだけでよく、接点部に二つのスイッチ部を備えている場合には、二種の負荷を切り換え制御できる。そのため、一種の負荷を制御する場合には、2個のランプ端子ねじとスイッチ部の2個の端子ねじとの計4個の締め付け作業を行うだけよく、従来の押釦スイッチにおける最低限6個の端子ねじの締め付けを必要とする場合に比較して作業が簡単となり、それに応じて配線数も減少する。さらに、接点部に二つのスイッチ部を設ける場合、これらスイッチ部は、表示ランプとは無関係に共に負荷の切り換え制御に使用するものであるから、常閉型または常開型の何れでもよく、従来の押釦スイッチのように、表示ランプへの給電回路を構成するための常開型のスイッチ部を必要としない。
【0012】
一方、表示ランプの給電回路は、操作部材の移動に伴って作動ガイド部を介して接触子が操作部材の移動方向に対し直交方向に屈撓されることによって開閉される。したがって、回路を開閉するためのランプ受金や接触子が移動せず、接触子が変形するだけであるから、接触子のランプ受金への接触は操作部材の押し込みストロークに左右されずに行われ、且つ接触子やランプ受金が変形するような加圧を受けないので、接触子はランプ受金7に対し常に良好な接触性を維持する。
【0013】
また、上記発明において、前記接触子は、自由端の先端に前記ランプ受金に接離する接触部が設けられ、且つ中間部に屈曲部が設けられており、前記作動ガイド部は、前記屈曲部の接触により前記接触部をランプ受金に圧接させる押圧面と、この押圧面から前記ランプ受金に対し離間方向に傾斜して延び、前記屈曲部の摺接により前記接触部を前記ランプ受金に対し接離方向に変位させるガイド面と、このガイド面の端部から前記押圧面に平行方向に延び、前記屈曲部の接触により前記接触部を前記ランプ受金から離間した位置に保持させる退避面とが、前記操作部材の移動方向に沿って連設されている構成とすることが好ましい。
【0014】
それにより、接触子は、これの屈曲部が操作部材と一体に移動する作動ガイド部の退避面、ガイド面および押圧面に順次摺接しながら変形して、その接触部がランプ受金に対し接離するから、表示ランプの給電回路の開閉動作を極めて円滑る行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
図1は本発明の一実施形態に係る照光式押釦スイッチを示すフリー状態の縦断面、図2は同フリー状態の横断面図、図3は同ロック状態の縦断面図、図4は同ロック状態の横断面図である。これらの図において、図6と同一若しくは同等のものには同一の符号を付してその説明を省略し、以下に、相違する構成並びに図6において未説明の構成についてのみ説明する。
【0016】
上記の各図において、この実施形態では非常停止用押釦スイッチとして一般的に用いられているタイプの照光式押釦スイッチを示してあり、この照光式押釦スイッチは、押釦部材18を押圧操作すると、押し込んだ状態にロックされ、このロックが押釦部材18の回転操作により解除されるようになっている。すなわち、操作部2における表示ランプ4の下方空間には、フック部材28が、フックばね29により外方に付勢されて操作部材19の内面に当接状態に設けられており、このフック部材28には、ガイド斜面と係止面とを有するフック部28aが外方に突設されており、これに対応して操作部材19にも、ガイド斜面と係止面とを有するフック部19aが内方に突設されている。
【0017】
そして、表示ランプ4の発光を鮮明に外部表示するためのレンズ体22が中央部に嵌着された押釦部材18を、図1,図2のフリー状態から各図の右方向に押圧操作すると、図3,図4に示すように、押釦部材18と一体に操作筒体23および操作部材19が右方向に移動される。ここで、操作部材19のフック部19aは、図2の状態から右方に移動するときに、そのガイド斜面がフック部28aのガイド斜面に摺接することによりフック部材28をフックばね29の付勢力に抗して内方に押し込みながら通過する。このフック部19aがフック部28aを通り過ぎた時点で、図4に示すように、フック部材28がフックばね29の付勢力により元の状態に復帰して、両フック部19a,28aの各々の係止面が対面する。したがって、押釦部材18への押圧を解除しても、操作部材19は、そのフック部19aがフック部材28のフック部28aに係合して図の左方への移動を阻止されるので、押釦部材18、操作筒体23および操作部材19は、復帰ばね27の付勢力に抗して押し込んだ状態にロックされる。
【0018】
また、押釦部材18、操作筒体23および操作部材19は、本体ケース1に回動自在に保持されており、上記のロック状態を解除する場合には、押釦部材18の外周端を摘んで所定方向(押釦部材18に矢印で表記されている)に回転操作すると、操作部材19のフック部19aがフック部材28に対しそのフック部28aから離脱する位置まで回動した時点で、押釦部材8、操作筒体23および操作部材19は、復帰ばね27の付勢力により左方に移動され、且つねじりコイルばね30の復元力により反回転操作方向に回動して、元の状態に復帰する。
【0019】
一方、接点部3には、図2,図4に示す橋絡片ばね27による橋絡片17への付勢力により通常時に可動接点14が固定接点12に接触している常閉型スイッチ部が設けられている。この常閉型スイッチ部は、図1に示すように、切り換え制御すべき負荷21に直接接続されている。すなわち、このスイッチ部の端子金具13A,13Bに負荷21への接続線を端子ねじ8A,8Bの締め付けにより固定して、スイッチ部の両固定接点12が負荷21に接続されている。したがって、図1,図2のフリー状態時には、常閉型スイッチ部を介して負荷21への給電回路が閉成されており、負荷21が作動している。非常停止状態となって押釦部材18が押圧操作されると、図3に示すように、移動する操作部材19により接点部3の押圧部材32が橋絡片17を橋絡片ばね31の付勢力に抗して移動させ、スイッチ部が開成されて負荷21の作動が停止される。
【0020】
本発明の照光式押釦スイッチは、上記のような押してロック、回してロック解除するタイプのものにも何ら支障なく適用できるものであり、つぎに、本発明の要旨とする構成について説明する。図1に示すように、両ランプ端子金具10A,10Bの各々の一端部は、接続線をランプ端子ねじ9A,9Bの締め付けにより固定して電源20に直接接続されている。一方のランプ端子金具10Aの他端部は、図2,図4に示す接触子33を介して表示ランプ4の中央部の一方の電極部、例えば正極に電気的接続されている。これに対し、他方のランプ端子金具10Bの他端部は、図1,図3に示す板ばね状の接触子34における固定された基端部に電気的接続されており、表示ランプ4の他方の電極、例えば負極に対し直接接続されていない。すなわち、他方のランプ端子金具10Bの他端部は、表示ランプ4の他方の電極に対し押釦部材18の操作の有無の別に応じて接触子34を介し選択的に接続されるようになっており、この構成について、図5を参照しながら以下に詳述する。
【0021】
図5(a),(b)は、それぞれ図1および図3の要部の拡大図であり、これらの図において、弾性を有する導電性の板ばね等からなる接触子34は、その基端部が上述のように他方のランプ端子金具10Bに電気的接続状態で固定され、その自由端の先端に、表示ランプ4の他方の電極部に電気的接続されたランプ受金7に対し接離する接触部37が固着されており、且つ中間部に屈曲部34aが設けられている。
【0022】
操作部材19における接触子34に対向する箇所には作動ガイド部38が設けられている。この作動ガイド部38の内面には、押圧面38a、ガイド面38bおよび退避面38cが操作部材19の移動方向に沿って連設されている。押圧面38aは、同図(b)に示すように、屈曲部34が接触した時に接触部37をランプ受金7に圧接させるよう接触子34を作動させる。ガイド面38bは、押圧面38aからランプ受金7に対し離間する方向に延びる傾斜面に形成され、屈曲部34aが摺接することにより、接触部37がランプ受金7に対し接離する方向に変位するよう接触子34を作動させる。退避面38cは、ガイド面38bの端部から押圧面38aに対し平行方向に延び、同図(a)に示すように、屈曲部34aが接触した時に接触部を37ランプ受金7から離間した位置に保持させるよう接触子34を制御する。
【0023】
したがって、図1,図2に示しフリー状態時には、図5(a)に示すように、操作部材19が橋絡片ばね27の付勢力により左方位置に保持されているから、接触子34は、その屈曲部34aが作動ガイド部38の退避面38cに接触した状態を保持して接触部37がランプ受金7から離間しており、表示ランプ4は、他方の電極部がランプ端子金具10Bに対し非接続状態であるから、両ランプ端子金具10A,10Bが電源20に接続されているにも拘わらず給電されず、消灯状態を保持する。
【0024】
ここで、負荷21の非常停止状態に対応して押釦部材18が押圧操作されると、押釦部材18、操作筒体23および操作部材19は、上述のように橋絡片ばね27の付勢力に抗して押し込んだ状態にロックされる。このとき、接触子34は、その屈曲部34aが図の右方に移動する作動ガイド部38のガイド面38bに摺接することにより、接触部37がランプ受金7に近接するよう撓ませられていく。そして、押釦部材18、操作筒体23および操作部材19が図3,図4に示すロック状態となったときに、接触子34は、図5(b)に示すように、その屈曲部34aが作動ガイド部38の押圧面38aに接触した時に最大限に屈撓されて、接触部37がランプ受金7に接触して、表示ランプ4の他方の電極部が接触子34を通じて他方のランプ端子金具10Bに電気的接続される。それにより、電源20から表示ランプ4への給電回路が閉成されて、表示ランプ4が点灯して負荷21の非常停止状態を外部に表示する。
【0025】
このように、表示ランプ4の給電回路を、接点部3のスイッチ部を用いることなく両ランプ端子金具10A,10Bを電源20に直接接続する構成としながらも、接触子34を操作部材19の作動ガイド部38により作動制御することにより、表示ランプ4を押釦部材18の押圧操作によるロック状態時のみ点灯させることができる。したがって、接点部3には、一種の負荷21に対しては一つのスイッチ部を設けるだけでよく、図6に示したように、接点部3に二つのスイッチ部を備えている場合には、二種の負荷21を切り換え制御できる。そのため、一種の負荷21を制御する場合には、2個のランプ端子ねじ9A,9Bとスイッチ部の2個の端子ねじ8A,8Bとの計4個の締め付け作業を行うだけよく、図6に示した従来の押釦スイッチにおける最低限6個の端子ねじの締め付けを必要とする場合に比較して作業が簡単となり、それに応じて配線数も減少する。
【0026】
しかも、図6に示した従来の押釦スイッチでは、これ自体にランプ端子金具10Aとスイッチ部の端子金具13Aとの間の外部配線を必要とするが、上記の押釦スイッチではこれ自体に外部配線を施す必要がない。さらに、接点部3に二つのスイッチ部を設ける場合、この二つのスイッチ部は、表示ランプ4とは無関係に共に負荷21の切り換え制御に使用するものであるから、何れも常閉型または常開型の何れでもよく、図6の従来の押釦スイッチのように、表示ランプ4への給電回路を構成するための常開型のスイッチ部を必ずしも必要としない。
【0027】
また、表示ランプ4の給電回路は、操作部材19に設けた作動ガイド部38の移動に伴って接触子34が操作部材19の移動方向に対し直交方向に屈撓されることによって開閉されるので、回路を開閉するためのランプ受金7や接触子34が移動せず、接触子34が屈撓して接触部37が変位するだけである。したがって、接触子34のランプ受金7への接触は操作部材19の押し込みストロークに左右されずに行われ、且つ接触子34やランプ受金7が変形するような加圧を受けないので、接触子34はランプ受金7に対し常に良好な接触状態を維持する。
【0028】
すなわち、図5(b)の状態から押釦部材18がさらに押し込むよう押圧されても、接触子34の屈曲部34aが作動ガイド部38における操作部材19の移動方向に沿った押圧面38a上を摺接するだけであり、接触子34は、図5(b)の状態からさらに変形するような余分な力を受けない。また、ランプ受金7や接触子34は、移動されないことから、移動部材が固定部材に接離する場合のような変形や破損が生じない。さらに、ロックを解除するために押釦部材18を回転させた場合も、操作部材19が接触子34に摺動しながら回動するだけであり、そのとき、接触部37はランプ受金7に対し接触したままである。したがって、上記の照光式押釦スイッチは、長期間にわたり安定して使用できる高い信頼性を有する。
【0029】
なお、上記の実施形態では、非常停止用の用途に用いるために回転操作によりロック解除するタイプのものを例示して説明したが、本発明は、他の種々のタイプの照光式押釦スイッチに適用することができる。例えば、押釦部材の1回目の押圧操作によりロックされ、2回目の押釦部材の押圧操作によりロック解除されるタイプのものに適用しても、上述と同様の効果を得ることができる。
【0030】
【発明の効果】
以上のように、本発明の照光式押釦スイッチによれば、表示ランプの給電回路を、接点部のスイッチ部を用いることなく、一対のランプ端子金具を電源に直接接続して構成できるので、接点部には、一種の負荷に対しては一つのスイッチ部を設けるだけでよく、接点部に二つのスイッチ部を備えている場合には、二種の負荷を切り換え制御できる。そのため、締め付ける端子ねじの数が減少し、且つ配線数も低減するので、設置作業が簡単となる。接点部のスイッチ部は、表示ランプとは無関係に共に負荷の切り換え制御に使用するものであるから、常閉型または常開型の何れのタイプのものを設けてもよい。
【0031】
また、表示ランプの給電回路は、操作部材の移動に伴って作動ガイド部を介して接触子が操作部材の移動方向に対し直交方向に屈撓されることによって開閉される構成になっているので、ランプ受金や接触子が移動せず、接触子が変形するだけであるから、接触子のランプ受金への接触は操作部材の押し込みストロークに左右されずに行われ、且つ接触子やランプ受金が変形するような加圧を受けない。それにより、接触子はランプ受金に対し常に良好な接触性を維持し、長期間の使用に際しても高い信頼性を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る照光式押釦スイッチを示すフリー状態の縦断面図である。
【図2】同上のフリー状態の横断面である。
【図3】同上のロック状態の縦断面図である。
【図4】同上のロック状態の横断面図である。
【図5】(a),(b)はそれぞれ図1および図3の要部の拡大図である。
【図6】従来の照光式押釦スイッチの縦断面図である。
【図7】図6のA矢印方向から見た矢視図である。
【符号の説明】
4 表示ランプ
7 ランプ受金
8A,8B 負荷接続用端子ねじ
10A,10B ランプ端子金具
12 固定接点
14 可動接点
17 橋絡片
18 押釦部材
19 操作部材
34 接触子
34a 屈曲部
37 接触部
38 作動ガイド部
38a 押圧面
38b ガイド面
38c 退避面

Claims (2)

  1. 押釦部材の押圧操作により円筒状の操作部材が移動されて当該押釦部材及び操作部材が押し込まれた状態にロックされ、この状態から前記押釦部材及び操作部材が所定方向に回動されるとロックが解除されて元の状態に復帰する操作部と、
    一端部に負荷接続用端子ねじを、且つ他端部に固定接点をそれぞれ備えた少なくとも一対の端子金具と、前記操作部材の移動に伴って両側に設けた可動接点が前記一対の固定接点に対し接離する方向に作動される橋絡片とからなるスイッチ部を少なくとも一つ備えた接点部と、
    前記操作部に内装されて点灯状態を前記押釦部材を通して外部表示する表示ランプと、この表示ランプへの給電用として一対備え、そのうちの一方が前記表示ランプの一方の電極部に接続されたランプ端子金具とからなる表示部とを備え、
    弾性を有する導電性の接触子が、その一端部が他方の前記ランプ端子金具に電気的接続状態に固定されるとともに、自由端となった他端部を前記表示ランプの他方の電極に電気的接続されたランプ受金に対し接離自在に対向させて配設され、
    前記操作部材の前記接点部への方向の移動により前記接触子の他端部を前記操作部材の移動方向と直交する方向に押圧して前記ランプ受金に電気的接続状態に接触させる作動ガイド部を前記円筒状の操作部材内側に設け、前記ロックを解除するため前記押釦部材及び操作部材を回転させた場合も、前記円筒状の操作部材が前記接触子に摺動しながら回動するだけであり、前記接触子が前記ランプ受金に接触したままであることを特徴とする照光式押釦スイッチ。
  2. 請求項1において、前記接触子は、自由端の先端に前記ランプ受金に接離する接触部が設けられ、且つ中間部に屈曲部が設けられており、
    前記作動ガイド部は、
    前記屈曲部の接触により前記接触部をランプ受金に圧接させる押圧面と、
    この押圧面から前記ランプ受金に対し離間方向に傾斜して延び、前記屈曲部の摺接により前記接触部を前記ランプ受金に対し接離方向に変位させるガイド面と、
    このガイド面の端部から前記押圧面に平行方向に延び、前記屈曲部の接触により前記接触部を前記ランプ受金から離間した位置に保持させる退避面とが、
    前記操作部材の移動方向に沿って連設されていることを特徴とする照光式押釦スイッチ。
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