JP3886764B2 - 核磁気共鳴装置の複同調回路およびプローブ - Google Patents

核磁気共鳴装置の複同調回路およびプローブ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、核磁気共鳴装置の複同調回路およびプローブに関し、特に、平衡動作することにより、RF電圧に対する耐圧性を高めた核磁気共鳴装置の複同調回路およびプローブに関する。
【0002】
【従来の技術】
まず、核磁気共鳴装置における従来の複同調回路を説明する。尚、以下において、核磁気共鳴周波数が高い方をHF(高周波数)、低い方をLF(低周波数)とする。図1と図2は、従来の複同調回路を示す図であり、図2は図1のHF核用高周波が共振している状態での同軸共振器RF電圧の振幅を同時に図示したものである。図1と図2に示す回路は、HF核(例えばH核)の共鳴周波数に同調できる他、同時にLF核(例えば13C核)の共鳴周波数にも同調可能な回路で、図中1が、ソレノイドコイルやサドルコイルなどから成るサンプルコイルである。HF核の共鳴周波数の1/4波長の長さを有する同軸共振器2、3は、外部導体を接地して使用される。サンプルコイル1の一端には開放同軸共振器2、他端には短絡同軸共振器3が接続され、HF入出力側、LF入出力側それぞれに同調バリコン4、6、整合バリコン5、7が接続されている。尚、コンデンサー8は、LF同調バリコン4の容量不足を補うためのものである。
【0003】
次に、動作を説明すると、図2に示すように、HF核の共鳴周波数に対しては、開放同軸共振器2のRF電圧は、入力端で最小振幅0、終端で最大振幅Vとなり、短絡同軸共振器3のRF電圧は、入力端で最大振幅V、終端で最小振幅0となり、同調バリコン4で周波数調整することができる。このとき、開放同軸共振器2の入力端では電圧振幅が最小となるため、LF側へ流れるHFパワーは小さい。また、LF核の共鳴周波数に対しては、開放同軸共振器2は関係しないが、短絡同軸共振器3は接地されたインダクタンスLとして作用するため、サンプルコイル1、短絡同軸共振器3に対して並列に接続されている同調バリコン6で周波数調整することができる。こうして、このタイプの複同調回路は、HF、LFに対してそれぞれ独立に周波数調整することができる。
【0004】
図3は、従来の複同調回路の別の例を示すものである。尚、図1、図2と同一な要素には、同一の数字をあててある。図中1が、ソレノイドコイルやサドルコイルなどから成るサンプルコイルである。HF核の共鳴周波数の1/4波長の長さを有する2本の導体31と32は、平行線伝送路を形成し、LF核の同調コンデンサー10、11を介して接地して使用される。2本の導体31と32の間には、サンプルコイル1が接続され、2本の導体31と32の周囲は、接地された導電性の外管14で包囲されている。HF核の同調コンデンサー9は導体31に、HF核の同調バリコン4と整合バリコン5は導体32にそれぞれ接続され、このときのHF核の同調バリコン4とHF核の同調コンデンサー9の容量は、同程度になるように設定される。また、LF核の同調バリコン6、整合バリコン7は、導体31に接続される。
【0005】
HF核の共鳴周波数では、LF核の同調コンデンサー10、11は、容量が大きいため、インピーダンスが小さくなり、導体31、32はその端部が短絡した場合と等価になって、外管14と共に接地される。その結果、導体31、32、および外管14は、HF核の共鳴周波数での1/4波長平衡共振回路として動作する。即ち、導体31、32では、HF核の同調バリコン4の容量とHF核の同調コンデンサー9の容量とが同程度に設定されているため、サンプルコイル1の両端に、振幅がほぼ等しく、逆極性のRF電圧V/2、−V/2が生じる(導体31と導体32とは、一種の変圧器作用で逆極性の電流が流れる)。このRF電圧は、図1、図2における電圧Vの半分の値であり、これがHF核の同調バリコン4、整合バリコン5に対して印加される。
【0006】
一方、LF核の共鳴周波数では、サンプルコイル1、導体31、および導体32に、それぞれ直列に接続されたLF核の同調コンデンサー10、11、およびLF核の同調コンデンサー10に並列に接続されたLF核の同調バリコン6で、LC共振回路が形成され、LF核の同調バリコン6で周波数調整することができる。このとき、LF核の同調コンデンサー10、11の容量を適当に設定することにより、サンプルコイル1の両端には、振幅がほぼ等しく、逆極性のRF電圧が生じるため、LF核の同調バリコン6、整合バリコン7に加わるRF電圧は、図1、図2の場合の半分に収めることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図1および図2の例では、サンプルコイル1の一端が、HF共振時に接地電位、LF共振時に接地電位に近い電位となるので、HF共振時には、バリコン4、5の両端にHFの最大振幅に相当する電位差が、またLF共振時には、バリコン6、7およびコンデンサー8にLFの最大振幅に相当する電位差がそのまま印加されてしまうため、サンプルコイル1に高電力を印加した際に放電が起きて、それらの電気部品が損傷するという問題があった。
【0008】
また、核磁気共鳴装置に実装した場合、サンプルコイル1からの引き出し線が長くなるため、LF共振時の電流経路に無駄を生じ、LF核の共振周波数を高くすることができないという問題があった。この場合、サンプルコイル1と並列にダミーコイルを付加してコイル全体としてのインダクタンスを下げることにより、共振周波数を上げる対策が考えられるが、このような対策を取ると、ダミーコイルにも電気が流れるため、電力損失が大きくなって不適当である。
【0009】
一方、図3の例では、HF共振時に同調バリコン4と整合バリコン5に加わる電圧、および、LF共振時に同調バリコン6と整合バリコン7に加わる電圧は、ともに図1の例の場合の半分に収まるという長所があるものの、導体31、32はサンプルコイル1に直列接続されているから、LF共振時に引き出し線として働き、コイル全体のインダクタンスLが上がり、その結果、LFの共振周波数が低下するという問題があった。
【0010】
また、図3の場合、導体31、32をHFの1/4波長平衡共振回路として動作させるためには、ある程度の大きさの容量を持ったコンデンサー10、11を接続することが必要であるが、コンデンサーの容量Cが大きくなると、それに伴ってLFの共振周波数が低下するという問題があった。
【0011】
本発明の目的は、上述した点に鑑み、複同調回路の耐圧を向上させて高電力の注入を可能にすると共に、HF、LF共振時の共振周波数をも向上させた核磁気共鳴装置の複同調回路およびプローブを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、本発明にかかる核磁気共鳴装置の複同調回路は、
端部A、Bを備えたサンプルコイルと、
一端がサンプルコイルの端部Aに接続され、他端が容量素子を介して、または直接接地された、第1の導体と、
一端がサンプルコイルの端部Bに接続され、他端が容量素子を介して、または直接接地された、第2の導体と、
i サンプルコイルの端部Aと第1の導体との接続部、( ii サンプルコイルの端部Bと第2の導体との接続部および iii )第1の導体の中間位置または第2の導体の中間位置、のうち、少なくとも1ヶ所に挿入された第2の高周波を同調させる同調容量素子と、
第1の高周波のための整合回路および同調回路と、
第2の高周波のための整合回路と
を備え
前記第1の導体および第2の導体は、導体の端部および導体の中間位置に接続された容量素子を含めた全体で、第1の高周波の1/4波長共振器を形成していることを特徴としている。
【0014】
また、前記第1の高周波のための整合回路は、第1の導体の所定の位置、または第2の導体の所定の位置に設けられていることを特徴としている。
【0015】
また、前記第1の高周波のための同調回路は、第1の導体の所定の位置、または第2の導体の所定の位置のうち、少なくとも一方に設けられていることを特徴としている。
【0016】
また、前記第2の高周波のための整合回路は、第1の導体の所定の位置、または第2の導体の所定の位置に設けられていることを特徴としている。
【0017】
また、第2の高周波のための同調容量素子と並列に、容量素子や誘導素子などの電気回路を交換可能に増設したことを特徴としている。
【0018】
また、第1の高周波は、第2の高周波よりも周波数が高いことを特徴としている。
【0019】
また、第1の導体の端部、または第2の導体の端部のうち、少なくとも一方に一端が接続され、他端が第3の高周波のための整合回路に接続されると共に容量素子を介して接地された、第3の導体を備えたことを特徴としている。
【0020】
また、第1の高周波は、第2の高周波および第3の高周波よりも周波数が高いことを特徴としている。
【0021】
また、本発明にかかる核磁気共鳴装置のプローブは、
端部A、Bを備えたサンプルコイルと、
一端がサンプルコイルの端部Aに接続され、他端が容量素子を介して、または直接接地された、第1の導体と、
一端がサンプルコイルの端部Bに接続され、他端が容量素子を介して、または直接接地された、第2の導体と、
i サンプルコイルの端部Aと第1の導体との接続部、( ii サンプルコイルの端部Bと第2の導体との接続部および iii )第1の導体の中間位置または第2の導体の中間位置、のうち、少なくとも1ヶ所に挿入された第2の高周波を同調させる同調容量素子と、
第1の高周波のための整合回路および同調回路と、
第2の高周波のための整合回路と
を備えた複同調回路を構成要素とする核磁気共鳴装置のプローブであって、
該複同調回路の少なくとも電気回路部分の外側を包囲する筒状電極を設け、該筒状電極を該複同調回路の接地電極として用い
前記第1の導体および第2の導体は、導体の端部および導体の中間位置に接続された容量素子を含めた全体で、第1の高周波の1/4波長共振器を形成していることを特徴としている。
【0023】
また、前記第1の高周波のための整合回路は、第1の導体の所定の位置、または第2の導体の所定の位置に設けられていることを特徴としている。
【0024】
また、前記第1の高周波のための同調回路は、第1の導体の所定の位置、または第2の導体の所定の位置のうち、少なくとも一方に設けられていることを特徴としている。
【0025】
また、前記第2の高周波のための整合回路は、第1の導体の所定の位置、または第2の導体の所定の位置に設けられていることを特徴としている。
【0026】
また、第2の高周波のための同調容量素子と並列に、容量素子や誘導素子などの電気回路を交換可能に増設したことを特徴としている。
【0027】
また、第1の高周波は、第2の高周波よりも周波数が高いことを特徴としている。
【0028】
また、第1の導体の端部、または第2の導体の端部のうち、少なくとも一方に一端が接続され、他端が第3の高周波のための整合回路に接続されると共に容量素子を介して接地された、第3の導体を備えたことを特徴としている。
【0029】
また、第1の高周波は、第2の高周波および第3の高周波よりも周波数が高いことを特徴としている。
【0030】
また、前記筒状電極は、所定の位置にプローブの内側と外側を連通させる窓を有することを特徴としている。
【0031】
【発明の詳細な説明】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。図4は、本発明にかかる核磁気共鳴装置の複同調回路の一実施例を示したものである。
【0032】
図中、41と42は導体である。本実施例では、導体41、42によって平行線路を構成する。そして、HF共振時、入力電力のサンプルコイルへの分配率の調整は、この導体41、42で構成される平行線路共振器の特性インピーダンスを調整することによって行なわれる。尚、この導体41、42は、伝送路として動作すれば良いので、必ずしも棒状体に限定されるものではなく、ヘリカルコイルや、外部導体を接地した同軸線なども使用可能である。
【0033】
導体41、42の上端には、LF同調用のバリコン47、48を介して、ソレノイドコイルやサドルコイルなどから成るサンプルコイル1が接続されている。導体42の下端は直接接地され、導体41の下端はコンデンサー45を介して間接的に接地されている。尚、これは逆に、導体41の下端が直接接地され、導体42の下端がコンデンサー45を介して間接的に接地されていても良いし、あるいは、図5のように、導体41の下端と導体42の下端の両方が、コンデンサー45とコンデンサー91を介して間接的に接地されていても良い。どちらも回路的には等価である。
【0034】
導体42の中途の任意の位置には、HF整合用のコンデンサー43とバリコン44とで構成されたHF整合回路が接続されている。また、導体41の中途の任意の位置には、HF同調用のバリコン49が接続されている。尚、バリコン49は、導体42の中途の任意の位置に接続されていても良いし、あるいは、図6のように、導体41の中途の任意の位置と導体42の中途の任意の位置との間を結ぶ形に接続しても良い。また、導体41、42の長さと、バリコン47、48、コンデンサー45の値とは、HF共振時に、全体で1/4波長共振器として動作するように、適切に設定されている。また、導体41とコンデンサー45との接続点には、LF整合用のバリコン46が接続されている。
【0035】
図7に、HF共振時の導体41、42におけるRF電圧の振幅分布を示す。導体41の下端はコンデンサー45を介して間接的に接地され、導体42の下端は直接接地されているので、導体41、42で構成される平行線路上に発生する定在波は、HF核の共鳴周波数に対しては、下端で最小振幅0、上端で最大振幅となり、その振幅の符号は、電圧振幅51、52で示すように、導体41と導体42とで、それぞれ逆符号となる。
【0036】
このとき、LF同調用バリコン47、48は容量が大きいので、HF核の共鳴周波数に対しては、充分にインピーダンスが低くなり、サンプルコイル1のインピーダンスに対して無視できるので、サンプルコイル1と導体41および導体42とは、直接短絡接続されている場合と等価になる。従って、LF同調用バリコン47、48に加わる端子間電圧はきわめて小さくなり、RF電圧によってLF同調用バリコン47、48が破損する心配はない。
【0037】
HF核の共鳴周波数に対しては、導体41、サンプルコイル1、導体42、およびコンデンサー45で、伝送路と、インダクタンスLと、容量Cとから成る共振回路が構成される。そして、回路外のHF供給源と、導体41、サンプルコイル1、導体42、およびコンデンサー45で構成される共振回路との間の同調はバリコン49で、整合はバリコン44で、それぞれ行なわせることができるようになっている。
【0038】
サンプルコイル1で起きるHF共振は、逆符号でRF電圧の振幅が同じになる平衡共振なので、同じRF電力で比較すると、図1および図2に示した従来の不平衡回路の場合と比べて、サンプルコイル1の両端に印加されるRF電圧は半分の値になる。しかも、HF用同調整合回路の接続位置を、RF電圧の振幅が最大になる導体41の上端および導体42の上端(すなわち、サンプルコイル1の両端)ではなく、RF電圧の振幅が比較的小さい導体41および導体42の中途の任意の位置に設けたので、実際にコンデンサー43、バリコン44、バリコン49に印加されるRF電圧は、図1および図2に示した従来の不平衡回路の場合の半分の値よりも、更に小さく抑えることができる。
【0039】
一方、LF核の共鳴周波数に対しては、導体41はコンデンサー45を介して間接的に接地されているので、サンプルコイル1とサンプルコイル1の両端に接続されたLF同調用バリコン47および48とでLC共振回路を構成する。コンデンサー45の容量は、LF同調用バリコン47および48の容量に対して、充分に大きな値に設定されているので、LF核の共鳴周波数に対しては充分にインピーダンスが低くなり、サンプルコイル1やバリコン47、48のインピーダンスに対して無視できるので、バリコン47とバリコン48との間は、接地電位で直接短絡接続されている場合と等価になる。したがって、コンデンサー45の容量を大きくしても、LFの共振周波数が低下するという問題は発生しない。また、LF核の共鳴周波数帯域では、導体41、42の長さに対する波長の影響はほとんどないので、導体41、42のインピーダンスは無視できる程度に小さい。
【0040】
ここで、バリコン47とバリコン48を等しい容量に設定すれば、サンプルコイル1の両端のRF電圧の振幅は、HF共振時と同様に、逆符号で同じ電圧の振幅になる。そのため、バリコン47とバリコン48に印加されるRF電圧は、同じRF電力で比較すると、図1および図2に示した従来の不平衡回路の場合のRF電圧に比べて半分の値で済む。
【0041】
本回路は、導体41、バリコン47、サンプルコイル1、バリコン48、導体42を直列接続し、さらにコンデンサー45を並列接続する構成になっているが、導体41、42とコンデンサー45のインピーダンスは無視できるので、バリコン47、48とサンプルコイル1とによるLC共振回路と見なすことができ、バリコン47、48の容量を可変することで、導体41、42、およびコンデンサー45のインピーダンスに起因する共振周波数の低下を招くことなく、高いLF周波数に同調させることができる。
【0042】
尚、本発明には、さまざまな変形例が考えられる。図8は、本発明にかかる核磁気共鳴装置の複同調回路の別の実施例を示したものである。図中、61、62はコンデンサーである。LF同調用バリコン47、48にそれぞれ並列に、交換可能な形でLF同調用コンデンサー61、62を取り付けることにより、複同調回路のLF側周波数の同調可能範囲を広げることができる。尚、コンデンサーの代わりにコイルなどを取り付けても良い。
【0043】
また、図9は、本発明にかかる核磁気共鳴装置の複同調回路の別の実施例を示したものである。図に示すように、LF同調用バリコン47、48は、導体41、42の中途の任意の位置に挿入しても良い。これは、LF周波数に対する導体41、42のインピーダンスが充分に小さいためである。
【0044】
また、図10は、本発明にかかる核磁気共鳴装置の複同調回路の別の実施例を示したものである。本実施例では、HF、第1のLF、および第2のLFの三重同調を可能にするために、導体41の下端に、第3の導体83の一端が接続されるとともに、第3の導体83の他端は、コンデンサー81を介して接地されている。また、導体83とコンデンサー81との接続点には、第2のLF整合用バリコン82が接続されている。尚、第3の導体83は、導体41の下端ではなく、導体42の下端に接続されていても良く、あるいは導体41と導体42の両方の下端に接続されていても良い。いずれも回路的には等価である。
【0045】
コンデンサー45の容量は、二重同調を行なう他の実施例の場合と同様に、充分に大きな値に設定し、コンデンサー81の容量は、コンデンサー45の容量よりも更に大きな値に設定する。導体83は、HF共振時、コンデンサー45で接地されているので、HF共振回路には悪影響を与えない。尚、HF共振回路の動作自体は、他の実施例の動作の場合と全く同じである。
【0046】
一方、第1のLFの共振回路は、導体42、バリコン48、サンプルコイル1、バリコン47、導体41を直列接続し、さらにコンデンサー45を並列接続する構成になっているが、導体41、42とコンデンサー45のインピーダンスは無視できるので、バリコン47、48とサンプルコイル1とによるLC共振回路と見なすことができ、バリコン47、48の容量を可変することで、導体41、42、およびコンデンサー45のインピーダンスに起因する共振周波数の低下を招くことなく、高いLF周波数に同調させることができる。
【0047】
また、第2のLFの共振回路は、導体42、バリコン48、サンプルコイル1、バリコン47、導体41、導体83を直列接続し、さらにコンデンサー45とコンデンサー81を並列接続する構成になっているが、導体41、42のインピーダンスは無視できるので、バリコン47、48と導体83とコンデンサー81とサンプルコイル1とによるLC共振回路と見なすことができ、HF共振回路の共振周波数より低い共振周波数に同調させることができる。
【0048】
尚、上記の各実施例における同調整合方式は一例であり、これに限定されない。更に静電結合を利用する方式に限定されるものではなく、誘電結合を利用する方式を採用しても良いことは言うまでもない。
【0049】
以上、本発明にかかる核磁気共鳴装置の複同調回路について説明したが、以下、これらの複同調回路を、実際の核磁気共鳴装置用プローブに実装した具体例について説明する。
【0050】
図11は、本発明にかかる核磁気共鳴装置の複同調回路を、プローブに実装した場合の電子部品の配置構造を示したものである。図11(a)は、プローブの縦方向の断面図、(b)は、プローブのカバーを取った様子を示す図、(c)は、プローブの横方向の断面図である。尚、この実施例は、具体的には、外部磁場に対して所定の角度に傾斜させた試料管を高速回転させる、固体試料専用の核磁気共鳴測定プローブを想定している。
【0051】
図中、100はプローブのカバーである。カバー100の内側には、中空で円筒形をした筒状電極101が設けられており、更に、筒状電極101の上部内側には、外部磁場に対して所定の角度だけ傾斜させた試料回転機構102が設けられている。また、試料回転機構102の内部にはサンプルコイル1、更にその内側には固体試料を封入した試料管103が設けられている。また、試料回転機構102には、試料管103を高速回転させるために、エアー配管104が接続されており、加圧された駆動用のエアー・ジェットが、試料管103に対して適宜吹き付けられる構成になっている。また、筒状電極101には、上部に、試料管103を試料回転機構102から出し入れするための、プローブの内側と外側を連通させた窓105が設けられている。
【0052】
サンプルコイル1の両端には、LF同調用バリコン47、48が接続されており、シャフト106、107でその静電容量を可変させる構成になっている。そして、これらのLF同調用バリコン47、48の外に、導体41、42を内部導体、筒状電極101を外部導体として利用することにより、全体でHFに共振する1/4波長共振器を構成させている。また、円筒電極101を共通の接地電極として利用することにより、円筒電極101の内側に、HF整合用バリコン44、LF整合用バリコン46、HF同調用バリコン49、HF整合用コンデンサー43、コンデンサー45、同軸ケーブル108、109をコンパクトに実装している。
【0053】
今回、中空の筒状電極101を接地電極として利用したことにより、従来の接地電極であった支柱と円板とから成るフレームが不要となり、電子部品を実装するための内部空間が広く取れるようになった。その結果、LF同調用バリコン47、48に外径の大きな高耐圧バリコンを設置することが可能になり、LF共振時、複同調回路が従来よりも高電圧に耐えられるようになった。また、筒状電極101を接地電極に採用して、接地インピーダンスを従来よりも小さくした結果、高周波の電力損失を低減させることが可能になると共に、従来よりも高い共振周波数のHFが得られるようになった。また、LC共振器の外部導体として、大型の筒状電極101を採用したので、LC共振器のQ値自体も高まった。
【0054】
尚、大型の容量素子47、48は、電極間の寸法が大きいので、導体41、42は、1/4波長の長さよりも短くして調整する必要がある。それゆえ、導体41、42は、必ずしも1/4波長の長さである必要はない。導体41、42の一端をサンプルコイル1に接続する容量素子47、48と、導体41、42の他端を接地する容量素子45とを含めて、全体で1/4波長共振器として動作すれば良い。
【0055】
また、上記筒状電極101の形状は、必ずしも円筒形に制限されるものではない。また、筒状電極101は、必ずしもプローブ全体を覆っている必要はない。複同調回路の電気回路部分を覆うのみであっても良い。
【0056】
以上、代表例として、図4に示した複同調回路を実装した核磁気共鳴装置のプローブについて説明したが、筒状電極101を外部電極および接地電極として用いる実装方法が、図5から図10に示した他の実施例に対しても、同様に適用できる実装方法であることは言うまでもない。
【0057】
【発明の効果】
以上述べたごとく、本発明の核磁気共鳴装置の複同調回路およびプローブによれば、従来の不平衡回路の代わりに、平衡共振回路を使用し、平衡共振回路の中途にHF用同調整合回路を接続するようにしたので、同じ電力を注入した場合に、電気回路部品に印加されるRF電圧が半分、またはそれ以下に低下し、回路の耐圧性が向上した。また、平衡共振回路とサンプルコイルとの間、または平衡共振回路の中途に、LF用同調容量素子を挿入したので、HF、LFともに、高い共振周波数を得ることができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の核磁気共鳴装置の複同調回路を示す図である。
【図2】従来の核磁気共鳴装置の複同調回路を示す図である。
【図3】従来の核磁気共鳴装置の複同調回路を示す図である。
【図4】本発明にかかる核磁気共鳴装置の複同調回路の一実施例を示す図である。
【図5】本発明にかかる核磁気共鳴装置の複同調回路の一実施例を示す図である。
【図6】本発明にかかる核磁気共鳴装置の複同調回路の一実施例を示す図である。
【図7】本発明にかかる核磁気共鳴装置の複同調回路の一実施例を示す図である。
【図8】本発明にかかる核磁気共鳴装置の複同調回路の一実施例を示す図である。
【図9】本発明にかかる核磁気共鳴装置の複同調回路の一実施例を示す図である。
【図10】本発明にかかる核磁気共鳴装置の複同調回路の一実施例を示す図である。
【図11】本発明にかかる核磁気共鳴装置のプローブの一実施例を示す図である。
【符号の説明】
1・・・サンプルコイル、2・・・同軸共振器、3・・・同軸共振器、4・・・HF同調用バリコン、5・・・HF整合用バリコン、6・・・LF同調用バリコン、7・・・LF整合用バリコン、8・・・コンデンサー、9・・・HF同調用コンデンサー、10・・・LF同調用コンデンサー、11・・・LH同調用コンデンサー、14・・・外管、31・・・導体、32・・・導体、41・・・導体、42・・・導体、43・・・HF整合用コンデンサー、44・・・HF整合用バリコン、45・・・コンデンサー、46・・・LF整合用バリコン、47・・・LF同調用バリコン、48・・・LF同調用バリコン、49・・・HF同調用バリコン、51・・・HF電圧振幅、52・・・HF電圧振幅、61・・・LF同調用コンデンサー、62・・・LF同調用コンデンサー、81・・・コンデンサー、82・・・第2のLF整合用バリコン、83・・・導体、91・・・コンデンサー、100・・・カバー、101・・・筒状電極、102・・・試料回転機構、103・・・試料管、104・・・エアー配管、105・・・窓、106・・・シャフト、107・・・シャフト、108・・・同軸ケーブル、109・・・同軸ケーブル。

Claims (17)

  1. 端部A、Bを備えたサンプルコイルと、
    一端がサンプルコイルの端部Aに接続され、他端が容量素子を介して、または直接接地された、第1の導体と、
    一端がサンプルコイルの端部Bに接続され、他端が容量素子を介して、または直接接地された、第2の導体と、
    i サンプルコイルの端部Aと第1の導体との接続部、( ii サンプルコイルの端部Bと第2の導体との接続部および iii )第1の導体の中間位置または第2の導体の中間位置、のうち、少なくとも1ヶ所に挿入された第2の高周波を同調させる同調容量素子と、
    第1の高周波のための整合回路および同調回路と、
    第2の高周波のための整合回路と
    を備え
    前記第1の導体および第2の導体は、導体の端部および導体の中間位置に接続された容量素子を含めた全体で、第1の高周波の1/4波長共振器を形成していることを特徴とする核磁気共鳴装置の複同調回路。
  2. 前記第1の高周波のための整合回路は、第1の導体の所定の位置、または第2の導体の所定の位置に設けられていることを特徴とする請求項記載の核磁気共鳴装置の複同調回路。
  3. 前記第1の高周波のための同調回路は、第1の導体の所定の位置、または第2の導体の所定の位置のうち、少なくとも一方に設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の核磁気共鳴装置の複同調回路。
  4. 前記第2の高周波のための整合回路は、第1の導体の所定の位置、または第2の導体の所定の位置に設けられていることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の核磁気共鳴装置の複同調回路。
  5. 2の高周波のための同調容量素子と並列に、容量素子や誘導素子などの電気回路を交換可能に増設したことを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の核磁気共鳴装置の複同調回路。
  6. 第1の高周波は、第2の高周波よりも周波数が高いことを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の核磁気共鳴装置の複同調回路。
  7. 第1の導体の端部、または第2の導体の端部のうち、少なくとも一方に一端が接続され、他端が第3の高周波のための整合回路に接続されると共に容量素子を介して接地された、第3の導体を備えたことを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の核磁気共鳴装置の複同調回路。
  8. 第1の高周波は、第2の高周波および第3の高周波よりも周波数が高いことを特徴とする請求項記載の核磁気共鳴装置の複同調回路。
  9. 端部A、Bを備えたサンプルコイルと、
    一端がサンプルコイルの端部Aに接続され、他端が容量素子を介して、または直接接地された、第1の導体と、
    一端がサンプルコイルの端部Bに接続され、他端が容量素子を介して、または直接接地された、第2の導体と、
    i サンプルコイルの端部Aと第1の導体との接続部、( ii サンプルコイルの端部Bと第2の導体との接続部および iii )第1の導体の中間位置または第2の導体の中間位置、のうち、少なくとも1ヶ所に挿入された第2の高周波を同調させる同調容量素子と、
    第1の高周波のための整合回路および同調回路と、
    第2の高周波のための整合回路と
    を備えた複同調回路を構成要素とする核磁気共鳴装置のプローブであって、
    該複同調回路の少なくとも電気回路部分の外側を包囲する筒状電極を設け、該筒状電極を該複同調回路の接地電極として用い
    前記第1の導体および第2の導体は、導体の端部および導体の中間位置に接続された容量素子を含めた全体で、第1の高周波の1/4波長共振器を形成していることを特徴とする核磁気共鳴装置のプローブ。
  10. 前記第1の高周波のための整合回路は、第1の導体の所定の位置、または第2の導体の所定の位置に設けられていることを特徴とする請求項記載の核磁気共鳴装置のプローブ。
  11. 前記第1の高周波のための同調回路は、第1の導体の所定の位置、または第2の導体の所定の位置のうち、少なくとも一方に設けられていることを特徴とする請求項9または10記載の核磁気共鳴装置のプローブ。
  12. 前記第2の高周波のための整合回路は、第1の導体の所定の位置、または第2の導体の所定の位置に設けられていることを特徴とする請求項ないし11のいずれかに記載の核磁気共鳴装置のプローブ。
  13. 2の高周波のための同調容量素子と並列に、容量素子や誘導素子などの電気回路を交換可能に増設したことを特徴とする請求項ないし12のいずれかに記載の核磁気共鳴装置のプローブ。
  14. 第1の高周波は、第2の高周波よりも周波数が高いことを特徴とする請求項ないし13のいずれかに記載の核磁気共鳴装置のプローブ。
  15. 第1の導体の端部、または第2の導体の端部のうち、少なくとも一方に一端が接続され、他端が第3の高周波のための整合回路に接続されると共に容量素子を介して接地された、第3の導体を備えたことを特徴とする請求項ないし14のいずれかに記載の核磁気共鳴装置のプローブ。
  16. 第1の高周波は、第2の高周波および第3の高周波よりも周波数が高いことを特徴とする請求項15記載の核磁気共鳴装置のプローブ。
  17. 前記筒状電極は、所定の位置にプローブの内側と外側を連通させる窓を有することを特徴とする請求項ないし16のいずれかに記載の核磁気共鳴装置のプローブ。
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