JP4997370B2 - Nmr検出器 - Google Patents

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本発明は、NMR装置に用いられるNMR検出器に関し、特に、異なる周波数で共振する複数の同調回路を備えたNMR検出器に関する。
通常、多核観測用のNMR検出器では、水素核(1H核)などを測定する高い周波数f1(例えば、800MHz、以降HF周波数と呼ぶ)で共振する回路と、炭素核(13C核)、窒素核(15N核)、リン核(31P核)などを測定する低い周波数f2(例えば、13C核では201MHz、15N核では81MHz、31P核では324MHz、これらを以降LF周波数と呼ぶ)で共振する回路とを備えている。
従来、多重共鳴測定に用いられる周波数可変型NMR検出器としては、例えば図1に示す構成が知られている。図中1は、試料に近接して配置される試料コイルである。該試料コイル1には、励起用HF周波数が入出力端子9からHF用同調整合回路8、引き出し線7、HF用同軸共振器の内部導体(芯線)3、引き出し線2を介して入力されるとともに、励起用LF周波数が入出力端子13からLF用同調整合回路11を介して入力される。
4はHF用同軸共振器の外部導体で、アース線12によって接地電位に保たれている。外部導体4には穴6が設けられており、該穴6を通した引き出し線7を経由してHF信号がHF用同調整合回路8に導き出され、入出力端子9から出力される。一方、LF信号は入出力端子13からLF用同調整合回路11を介して出力される。
HF用同軸共振器は、内部導体3と外部導体4で構成されるHFの1/4波長共振器である。HF用同軸共振器の試料コイル1側端部は、内部導体3と外部導体4がオープンの関係にあり、HF共振時、HFの磁界振幅がゼロ、HFの電界振幅が最大となる。
特公昭64−11897号公報 特開2004−45351号公報 特開2004−286695号公報
ところで、HF用同軸共振器の試料コイル1とは反対側の端部には、回路をHFに同調させるために、摺動子5が設けられている。該摺動子5が、HF用同軸共振器の内部導体3と外部導体4を短絡させながら摺動し、HF用同軸共振器の実効電気長を可変させることにより、分布定数回路の値を変化させ、HF周波数に対するHF用同軸共振器の共振周波数を可変させていた。
ところが、HF共振時、HF用同軸共振器の摺動子側端部は、HF電流が最も多く流れる部分となるため、摺動子5を摺動させると、電気的接触がなめらかでない場合、HF信号に電気ノイズが入りやすいという問題があった。
本発明の目的は、上述した点に鑑み、HF同調時に摺動子を摺動させても、HF信号に電気ノイズが入りにくいNMR検出器を提供することにある。
この目的を達成するため、本発明にかかるNMR検出器は、
試料コイルを備え、1H核の共鳴周波数を含む高い周波数帯域の高周波(HF)と、13C核、15N核、31P核の共鳴周波数を含む低い周波数帯域の高周波(LF)に二重同調可能に構成されたNMR検出器において、
前記試料コイルの一端に接続され、該接続端とは反対側の端部を終端された内部導体と、該内部導体の終端部と同じ側の端部を終端された外部導体とから成る少なくとも1つのHFのn/4波長同軸共振器(nは正の奇数または2)を備えるとともに、
該同軸共振器の内部導体は太い領域と細い領域を持ち、両者の比率を可変させることにより所望のHF周波数に同調させるものであり、かつ、芯線、芯線よりも短くて芯線の周りを同心円状に取り囲む筒体、および芯線と筒体の間を電気的に短絡させながら摺動する摺動子の、いずれも導体で作られた3者から成り、摺動子を筒体から芯線に沿って前記試料コイル方向にせり出させる、または摺動子を芯線に沿って筒体の内側に引き込ませることにより、該内部導体の太さを可変させるものであることを特徴としている。
本発明のNMR検出器によれば、
試料コイルを備え、1H核の共鳴周波数を含む高い周波数帯域の高周波(HF)と、13C核、15N核、31P核の共鳴周波数を含む低い周波数帯域の高周波(LF)に二重同調可能に構成されたNMR検出器において、
前記試料コイルの一端に接続され、該接続端とは反対側の端部を終端された内部導体と、該内部導体の終端部と同じ側の端部を終端された外部導体とから成る少なくとも1つのHFのn/4波長同軸共振器(nは正の奇数または2)を備えるとともに、
該同軸共振器の内部導体は太い領域と細い領域を持ち、両者の比率を可変させることにより所望のHF周波数に同調させるものであり、かつ、芯線、芯線よりも短くて芯線の周りを同心円状に取り囲む筒体、および芯線と筒体の間を電気的に短絡させながら摺動する摺動子の、いずれも導体で作られた3者から成り、摺動子を筒体から芯線に沿って前記試料コイル方向にせり出させる、または摺動子を芯線に沿って筒体の内側に引き込ませることにより、該内部導体の太さを可変させるものであるので、
HF同調時に摺動子を摺動させても、HF信号に電気ノイズが入りにくいNMR検出器を提供することが可能になった。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
図2は、本発明にかかるNMR検出器の一実施例である。図中1は、試料に近接して配置される試料コイルである。該試料コイル1には、励起用HF周波数が入出力端子9からHF用同調整合回路8、引き出し線7、HF用同軸共振器の内部導体(芯線)3、引き出し線2を介して入力されるとともに、励起用LF周波数が入出力端子13からLF用同調整合回路11を介して入力される。
4はHF用同軸共振器の外部導体で、アース線12によって接地電位に保たれている。外部導体4には穴6が設けられており、該穴6を通した引き出し線7を経由してHF信号がHF用同調整合回路8に導き出され、入出力端子9から出力される。一方、LF信号は入出力端子13からLF用同調整合回路11を介して出力される。
HF用同軸共振器は、内部導体3と外部導体4で構成されるHFの1/4波長共振器であり、HF周波数を共振させる際に、分布インダクタンスとしての役割を担っている。HF用同軸共振器の試料コイル1側端部は、内部導体3と外部導体4がオープンの関係にあり、HF共振時、HFの磁界振幅がゼロ、HFの電界振幅が最大となる。
本発明にかかるHF用同軸共振器の内部導体は、芯線3、芯線よりも短くて芯線3の周りを同心円状に取り囲む筒体10、および芯線3と筒体10のすきまを摺動する摺動子5により構成されている。摺動子5は、図示しないネジ等の可変部材によってHF用同軸共振器の軸方向に摺動される。
芯線3、芯線よりも短くて芯線3の周りを同心円状に取り囲む筒体10、および芯線3と筒体10の間を電気的に短絡させながら摺動する摺動子5は、いずれも金属で作られており、摺動子5が試料コイル1側に向けて摺動すると、芯線3に摺動子5の外径が足されて芯線3の太さが見かけ上太くなり、芯線3と外部導体4との間隔(空気層の厚さ)が狭くなる。これにより、HF用同軸共振器の静電容量が増え、HFの共振周波数が下がる。
すなわち、摺動子5を筒体10から芯線3に沿ってせり出させると、NMR検出器のHFに対する共振周波数を下げることができ、摺動子5を芯線3に沿って筒体10の内側に引き込ませると、NMR検出器のHFに対する共振周波数を上げることができる。
この周波数可変方式は、
1.静電容量を変えるのに、誘電体を用いず、空気層の厚みの変化を用いていること。
2.同軸共振器の機械的寸法を変更しないこと。
3.摺動部分が試料コイル1側に近いため、HF電流が少ない領域に当たり、摺動に伴って電気的ノイズが出にくいこと。
という優れた特徴を持っている。これにより、HF同調時に摺動子を摺動させても、HF信号に電気ノイズが入りにくいNMR検出器を提供することができる。
実施例1の摺動子5は、図3(a)に示すような中心軸に沿って芯線3を貫通させる孔を有する円柱体であるが、変形例として、円柱体に代えて、図3(b)に示すような中空の円筒体や、図3(c)に示すような切り欠きを有する円柱体であっても良い。
実施例1は、非平衡共振回路に基づくNMR検出器の例であるが、本発明の周波数可変方式は、非平衡共振回路に限らず、特開2004−45351号公報や特開2004−286695号公報にあるような、試料コイルの両端に終端されたHFの1/4波長同軸共振器を備える平衡共振回路に基づくNMR検出器にも適用することができる。
実施例1は同軸共振器が1/4波長共振器の場合であるが、1/2波長共振器やn/4波長共振器(nは正の奇数)の場合でも良い。
NMR検出器に広く利用できる。
従来のNMR検出器の一例を示す図である。 本発明にかかるNMR検出器の一実施例を示す図である。 本発明にかかるNMR検出器の変形例を示す図である。
符号の説明
1:試料コイル、2:引き出し線、3:内部導体(芯線)、4:外部導体、5:摺動子、6:穴、7:引き出し線、8:HF用同調整合回路、9:入出力端子、10:筒体、11:LF用同調整合回路、12:アース線、13:入出力端子

Claims (1)

  1. 試料コイルを備え、1H核の共鳴周波数を含む高い周波数帯域の高周波(HF)と、13C核、15N核、31P核の共鳴周波数を含む低い周波数帯域の高周波(LF)に二重同調可能に構成されたNMR検出器において、
    前記試料コイルの一端に接続され、該接続端とは反対側の端部を終端された内部導体と、該内部導体の終端部と同じ側の端部を終端された外部導体とから成る少なくとも1つのHFのn/4波長同軸共振器(nは正の奇数または2)を備えるとともに、
    該同軸共振器の内部導体は太い領域と細い領域を持ち、両者の比率を可変させることにより所望のHF周波数に同調させるものであり、かつ、芯線、芯線よりも短くて芯線の周りを同心円状に取り囲む筒体、および芯線と筒体の間を電気的に短絡させながら摺動する摺動子の、いずれも導体で作られた3者から成り、摺動子を筒体から芯線に沿って前記試料コイル方向にせり出させる、または摺動子を芯線に沿って筒体の内側に引き込ませることにより、該内部導体の太さを可変させるものであることを特徴とするNMR検出器。
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