JP3886250B2 - 光触媒含有樹脂、光触媒含有不織布及び光触媒含有塗料 - Google Patents

光触媒含有樹脂、光触媒含有不織布及び光触媒含有塗料 Download PDF

Info

Publication number
JP3886250B2
JP3886250B2 JP09965998A JP9965998A JP3886250B2 JP 3886250 B2 JP3886250 B2 JP 3886250B2 JP 09965998 A JP09965998 A JP 09965998A JP 9965998 A JP9965998 A JP 9965998A JP 3886250 B2 JP3886250 B2 JP 3886250B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
photocatalyst
aluminosilicate
particles
photocatalyst fine
fine particle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP09965998A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1176835A (ja
Inventor
久典 篠原
寿雄 角井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lion Corp filed Critical Lion Corp
Priority to JP09965998A priority Critical patent/JP3886250B2/ja
Publication of JPH1176835A publication Critical patent/JPH1176835A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3886250B2 publication Critical patent/JP3886250B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光触媒含有樹脂、光触媒含有不織布及び光触媒含有塗料に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、環境汚染が社会問題としてクローズアップされ、人間の生活環境、特に不快な臭気や細菌に対する意識が向上してきている。
【0003】
不快な臭気ガスとしては、アンモニア、メチルメルカプタン、硫化水素、トリメチルアミン、アセトアルデヒド、酢酸エチル、トルエン、キシレン等が挙げられる。これら臭気ガスに起因する悪臭を除去するために、比表面積の大きな活性炭が多用されている。しかし、活性炭は黒色であるため清潔感をイメージした商品には適していない。そこで、特公平3−33022号公報には、白色脱臭剤として酸化亜鉛と二酸化チタンと水との緊密結合体粒子が提案されている。この粒子は、種々の色に着色でき、比表面積が大きいという長所があるが、ガスを吸着消臭するため、耐久性、持続性に問題があった。また、特開平4−65312号公報には、透明性に優れた粉末消臭剤として、金属化合物を含有する中実多孔質シリカビーズが提案されている。
【0004】
悪臭とともに、人間の生活環境に影響を及ぼす細菌の例としては、大腸菌、黄色ブドウ球菌、緑濃菌等がある。これらの菌から我々を保護する手段としては、塩化ベンザルコニウム等の有機系の抗菌剤があるが、有機系抗菌剤は、耐熱性等耐久性に乏しいという問題がある。
【0005】
消臭性と抗菌性とを兼ね備え、さらに耐久性もある物質としては光触媒が挙げられる。光触媒の例としては、Se、Ge、Si、Ti、Zn、Cu、Al、Sn、Ga、In、P、As、Sb、C、Cd、S、Te、Ni、Fe、Co、Ag、Mo、Sr、W、Cr、Ba、Pb等の酸化物等化合物で水に不溶のものが挙げられる。これら光触媒を利用する方法としては、例えば、特開平2−280818号公報や特開平3−94814号公報に記載の脱臭方法が知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記光触媒を利用した脱臭方法は、いずれも光触媒を担持したセラミックスに紫外線を照射するものであるが、この光触媒担持体を樹脂、繊維、紙、不織布、塗料等に複合化した場合には、光触媒そのものの特性、つまり有機物を分解するという特性により、前記樹脂などが劣化してしまうという問題があった。従って、光触媒を樹脂などに含有させることは従来困難とされてきた。
【0007】
本発明は、かかる問題を解決すべく、樹脂などと複合化した際の樹脂などの劣化を抑制しながら光触媒の特性を発揮し得る光触媒含有樹脂、光触媒含有不織布及び光触媒含有塗料を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らが鋭意研究を重ねた結果、完成するに至った本発明の第1の光触媒含有体は、一次粒子径が0.001〜0.3μmの範囲にある光触媒微粒子を0.01〜70重量%の割合でアルミノ珪酸塩からなる粒子内に含有する光触媒微粒子含有アルミノ珪酸塩粒子を含む光触媒含有樹脂である。
本発明の光触媒含有不織布は、一次粒子径が0.001〜0.3μmの範囲にある光触媒微粒子を0.01〜70重量%の割合でアルミノ珪酸塩からなる粒子内に含有する光触媒微粒子含有アルミノ珪酸塩粒子を含む
本発明の光触媒含有塗料は、一次粒子径が0.001〜0.3μmの範囲にある光触媒微粒子を0.01〜70重量%の割合でアルミノ珪酸塩からなる粒子内に含有する光触媒微粒子含有アルミノ珪酸塩粒子を含む
【0009】
本発明の光触媒微粒子含有アルミノ珪酸塩粒子は、樹脂、繊維、不織布、塗膜(塗料)等の高分子固体と複合化しても、この高分子固体を大きく劣化させることなく、臭気ガスなどの有機物を分解したり、カビ、細菌等を死滅させる光触媒の機能を発揮し得る汎用性の高い光触媒含有体である。
【0010】
前記光触媒微粒子含有アルミノ珪酸塩粒子においては、アルミノ珪酸塩がモル%で表示して本質的に以下の組成を有することが好ましい。
SiO2 :5〜80%
MOn/2 :5〜65%
Al23:1〜60%
ただし、Mは、亜鉛、銅、銀、コバルト、ニッケル、鉄、チタン、バリウム、スズおよびジルコニウムから選ばれる少なくとも一種の金属であり、nは金属Mのモル加重平均原子価である。この好ましい例によれば、光触媒微粒子を含有するに適したアルミノ珪酸塩が提供される。
【0011】
また、前記光触媒微粒子含有アルミノ珪酸塩粒子においては、アルミノ珪酸塩が、鎖状、網状等の構造を有していても構わないが、層状構造を有し、この層状構造の層間に光触媒微粒子が担持されていることが好ましい。この好ましい例によれば、アルミノ珪酸塩粒子内に光触媒微粒子が安定して含有される。
【0013】
また、本発明の光触媒含有樹脂は、前記本発明の光触媒微粒子含有アルミノ珪酸塩粒子を、樹脂に含ませることにより構成される。
【0014】
また、本発明の光触媒含有不織布は、前記本発明の光触媒微粒子含有アルミノ珪酸塩粒子を、不織布に含ませることにより構成される。
【0016】
また、本発明の光触媒含有塗料は、前記本発明の光触媒微粒子含有アルミノ珪酸塩粒子を、塗料に含ませることにより構成される。
【0017】
また、本発明の光触媒微粒子含有アルミノ珪酸塩粒子の製造方法は、アルミノ珪酸塩を含有する懸濁液に、一次粒子径が0.001〜0.3μmの範囲にある光触媒微粒子を、粒子内光触媒微粒子含有率が0.01〜70重量%となるように混合する工程を含むことを特徴とする。この製造方法によれば、光触媒微粒子が分散したアルミノ珪酸塩粒子を効率よく製造することができる。
【0018】
尚、本発明の光触媒微粒子含有アルミノ珪酸塩粒子の製造方法において、アルミノ珪酸塩を含有する懸濁液がさらに界面活性剤を含有することが好ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】
まず、本発明の光触媒微粒子含有アルミノ珪酸塩粒子を構成するアルミノ珪酸塩の構造の例について説明する。
【0020】
前記光触媒微粒子含有アルミノ珪酸塩粒子においては、アルミノ珪酸塩が、鎖状、網状等の構造を有していても構わないが、層状構造を有し、この層状構造の層間に光触媒微粒子が担持されていることが好ましい。
【0021】
具体的には、前記アルミノ珪酸塩は、好ましくは、いわゆるフィロ珪酸塩構造を有する層状アルミノ珪酸塩(アルミニウム含有フィロ珪酸塩)であり、さらに好ましくは、フィロ珪酸塩構造を有する層に八面体構造金属酸化物層が積層して構成された複合化アルミノ珪酸塩(アルミニウム含有複合フィロ珪酸塩)である。
【0022】
このアルミニウム含有複合フィロ珪酸塩は、基本的には、SiO4 を基本とする四面体構造層と、MO6 (Mは前記と同様;以下同じ)を基本とする八面体構造層とが、酸素原子を共有する形で積層した粘土鉱物型の二層構造を有している。なお、このアルミニウム含有複合フィロ珪酸塩においては、通常、四面体構造層SiO4 の一部のSiがAlにより置換され、八面体構造層MO6 の一部のAlにより置換されて構成されている。
【0023】
アルミノ珪酸塩が層状構造を有する場合には、光触媒微粒子が、層状アルミノ珪酸塩が積層して形成される層間に安定して担持され得る。
【0024】
また、前記光触媒微粒子含有アルミノ珪酸塩粒子においては、アルミノ珪酸塩がモル%で表示して本質的に、SiO2 :5〜80%、MOn/2 :5〜65%(Mは前記と同じ)及びAl23:1〜60%の組成を有することが好ましく、SiO2 :10〜70%、MOn/2 :10〜60%及びAl23:1〜50%の組成を有することがさらに好ましい。尚、Mは、前記した通り、亜鉛、銅、銀、コバルト、ニッケル、鉄、チタン、バリウム、スズおよびジルコニウムから選ばれる少なくとも一種の金属であるが、これらの中でも亜鉛が好ましい。
【0025】
また、アルミノ珪酸塩は白色ないし単色の粉体として得られ、上記組成物比に相当する量の水溶性珪酸塩、水溶性金属塩、更に水溶性アルミニウム塩及び/又は水溶性アルミン酸塩を水の存在下に反応させ、必要により得られる沈殿の水の存在下に加熱することにより製造される。その粉体の粒子径は0.01〜30μm、好ましくは0.03〜10μm、更に好ましくは0.05〜5μmである。粉体の粒子径が0.01μm未満の場合は、細かすぎるため粉体を取り扱う際、実用上のハンドリング性に問題がある。逆に30μmを超えると、フィルムや塗料に加工した際、外観を損なう(ブツの発生)ことになる。
【0026】
本発明の光触媒微粒子を構成する光触媒としては、Se、Ge、Si、Ti、Zn、Cu、Al、Sn、Ga、In、P、As、Sb、C、Cd、S、Te、Ni、Fe、Co、Ag、Mo、Sr、W、Cr、Ba、Pb等の酸化物などの化合物で水に不溶のものが挙げられる。光触媒は、酸化チタン、酸化亜鉛および酸化タングステンから選ばれる少なくとも1種からなることが好ましい。
【0027】
光触媒微粒子の一次粒子径は0.001〜0.3μmの範囲であり、好ましくは0.003〜0.2μmの範囲である。光触媒微粒子の一次粒子径が0.3μmを超えると、光触媒の機能が発揮されない。
【0028】
光触媒は、紫外線照射によりその表面で電子と正孔とが分離し、この正孔が周囲の水、酸素等から強力な酸化作用を有する活性酸素を生成させる。そして、この活性酸素が有機物や微生物を酸化分解する。
【0029】
本発明の光触媒微粒子含有アルミノ珪酸塩粒子は、例えば、アルミノ珪酸塩と水とからなる懸濁液から製造することができる。また、必要に応じて、さらに界面活性剤を用いてもよい。
【0030】
前記懸濁液中の3成分の混合比は、水:アルミノ珪酸塩=100:1〜1:3であることが好ましく(さらに好ましくは、水:アルミノ珪酸塩=100:1〜1:1)、アルミノ珪酸塩:界面活性剤=100:0〜1:10であることが好ましい(さらに好ましくは、アルミノ珪酸塩:界面活性剤=100:0〜1:3)。また、懸濁液のpHは、特に制限はないが、必要によっては、効率よく担持させるためにアンモニア水や塩酸等によってpHを調整してもかまわない。
【0031】
この懸濁液を撹拌しながら光触媒微粒子が添加される。添加する光触媒微粒子の状態は、微粉状であってもスラリー状であってもよい。光触媒微粒子の添加量は、得られる光触媒微粒子含有アルミノ珪酸塩粒子における光触媒微粒子含有率で0.01〜70重量%、好ましくは0.02〜50重量%、さらに好ましくは0.1〜50重量%、特に好ましくは0.2〜30重量%に相当する量である。光触媒微粒子含有率が0.01重量%未満であると、光触媒本来の性能が充分に発現されない。一方、70重量%超となると、光触媒の性能は発現されるが、アルミノ珪酸塩中に含有されない光触媒も生じ、樹脂などと複合化し、紫外線を照射した際にその樹脂などを劣化させるおそれが生じる。
【0032】
懸濁液と、微粉状、スラリー状等の形態を有する光触媒微粒子との混合は、一般には、常温、常圧の条件で行われるが、必要に応じて、加圧下や減圧下、または加熱下や冷却下で実施してもよい。混合時間には特に制限はないが、30分程度で充分である。このようにして得られる光触媒微粒子含有アルミノ珪酸塩は、遠心分離や濾過等の固液分離操作によって分離、回収することができる。回収された光触媒微粒子含有アルミノ珪酸塩は、そのまま乾燥して製品とすることができるし、また、水やアルコール等の洗浄液で1回から数回洗浄した後、乾燥処理や加熱処理を実施してから製品とすることもできる。
【0033】
また、界面活性剤については、上記したように、光触媒を含有させる際に使用しても使用しなくてもどちらでも良いが、効率良く含有させるためには界面活性剤がある方が良い。この場合に用い得る界面活性剤は、カチオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、両性界面活性剤等、特に制限はないが、カチオン界面活性剤が好ましく、下記一般式(1)で示されるカチオン界面活性剤がさらに好ましい。
【0034】
Figure 0003886250
ただし、式中、X- はハロゲン化物イオン、水酸化物イオン、または有機酸陰イオンであり、R1 は、炭素数8〜22の直鎖状もしくは分岐鎖状の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基であり、R2 、R3 およびR4 は、それぞれ、R1 、メチル基、エチル基または下記一般式(2)で示される有機基である。なお、R2 〜R4 は、それぞれの基が同一であっても異なっていてもよい。
【0035】
Figure 0003886250
ただし、式中、mは1〜5の整数であり、Yは水素またはメチル基である。
【0036】
用い得る界面活性剤として、さらに具体的には、ラウリルトリメチルアンモニウムクロライド、ミリストイルトリメチルアンモニウムクロライド、パルミチルトリメチルアンモニウムクロライド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、オレイルトリメチルアンモニウムクロライド、エルシルトリメチルアンモニウムクロライド、ポリオキシエチレンミリストイルアンモニウムクロライド、ポリオキシエチレンパルミチルアンモニウムクロライド、ポリオキシエチレンオレイルアンモニウムクロライド、ポリオキシエチレンステアリルアンモニウムクロライド等が挙げられる。これらの界面活性剤は2種以上混合して用いてもよく、水溶液またはアルコール溶液として用いてもよい。
【0037】
本発明の光触媒含有高分子固体は、前記本発明の光触媒微粒子含有アルミノ珪酸塩粒子を、樹脂、繊維、不織布、塗膜(塗料)等の高分子固体中に含ませることにより構成される。これらの中でも、本発明の光触媒微粒子含有アルミノ珪酸塩粒子は、樹脂フィルムなどの樹脂、不織布、塗料に含ませることが好ましい。
【0038】
樹脂に光触媒微粒子含有アルミノ珪酸塩粒子を含有させる場合、樹脂としては、例えば、ポリスチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、アクリル樹脂、ABS樹脂、AS樹脂、MS樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂等が挙げられる。光触媒微粒子含有アルミノ珪酸塩粒子の添加量としては、樹脂に対して0.1〜30重量%の範囲で添加することが好ましく、さらに好ましくは1〜25重量%の範囲である。樹脂に光触媒微粒子含有アルミノ珪酸塩粒子を含有させる方法としては、例えば、樹脂フィルムの場合には、次のような方法によって作製することができるが、この方法に限定されるものではない。その方法とは、まず、樹脂と光触媒微粒子含有アルミノ珪酸塩粒子とを混合し、2軸同方向押出機などを用いて混練し、コンパウンドを作製する。次に、インフレーション装置などを用いてこのコンパウンドを適当な厚さを持つフィルムとする。
【0039】
不織布に光触媒微粒子含有アルミノ珪酸塩粒子を含有させる場合、不織布としては、例えば、レーヨン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリエステル等からなる不織布が挙げられる。また、不織布に光触媒微粒子含有アルミノ珪酸塩粒子を含有させる際に用いるバインダーとしては、特に限定されるものではないが、アクリル系、ラテックス系のバインダーが用いられる。不織布に光触媒微粒子含有アルミノ珪酸塩粒子を含有させる方法としては、光触媒微粒子含有アルミノ珪酸塩粒子とバインダーと水とからなる塗布剤に不織布を浸漬する方法が挙げられる。この際に、塗布剤のバインダーと光触媒微粒子含有アルミノ珪酸塩粒子とを含む固形分中には、光触媒微粒子含有アルミノ珪酸塩粒子が3〜90重量%であることが好ましい。
【0041】
塗料に光触媒微粒子含有アルミノ珪酸塩粒子を含有させる場合、塗料におけるバインダー樹脂としては、例えば、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、アルキド樹脂、ニトロセルロース等が好適であるが、特に制限はなく、その他の各塗料に用いられる樹脂をいずれも単独又は混合して使用することができる。また、溶剤または分散媒としては、水、アルコール、ケトン、エステル、エーテル、脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素、その他の有機溶剤、またはそれらの混合溶剤を使用することができるが、特に制限はない。従って、バインダーの種類も溶媒に透明に溶解する樹脂から、エマルジョンのような水に不溶な樹脂まで使用することができる。
【0042】
塗料に光触媒微粒子含有アルミノ珪酸塩粒子を含有させるに際して、光触媒機能を充分に活用するためには、塗膜化された場合にそのバインダーにより光触媒微粒子含有アルミノ珪酸塩粒子が隠蔽されることなく、機能が発揮される必要がある。このためには、光触媒微粒子含有アルミノ珪酸塩粒子が常に外気とポーラスな塗膜状態で接触させることが良く、塗膜中の粉体濃度が3〜99重量%、好ましくは5〜98重量%、更に好ましくは10〜98重量%であれば良い。この時、粉体濃度とは、光触媒微粒子含有アルミノ珪酸塩粒子の粉体単品の重量濃度、もしくは他の無機の着色顔料、体質顔料等との混合粉体の重量濃度である。
【0043】
配合する方法は、各塗工剤の調製時あるいは調製後のいずれにおいても良く、例えばボールミル、ロール、サンドミル、アトライター、ニーダー等の混合手段により光触媒微粒子含有アルミノ珪酸塩粒子を充分に均一に分散混合させて配合することが好ましい。
【0044】
また、塗料化に当たっては、形成された塗膜内に光触媒微粒子含有アルミノ珪酸塩粒子が均一に分布することが望ましい。更に、通常塗料に使用する有機、無機の着色顔料、体質顔料、増粘剤、保護コロイド剤、製膜助剤、消泡剤、分散剤、その他の添加剤を加えることは本発明を阻害しない範囲で自由に行うことができる。
【0045】
【実施例】
次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。
【0046】
〔光触媒微粒子含有アルミノ珪酸塩粒子の製造〕
表1(本発明品)及び表2(比較品)に示した割合で、水とアルミノ珪酸塩、界面活性剤を添加し、懸濁液を調製した。この懸濁液に表1及び表2に示した量の光触媒を添加し、30分間撹拌を行った。次いで、生成した粒子を分離し、これを水洗し、温度105℃で乾燥して光触媒微粒子含有アルミノ珪酸塩粒子No.1〜13(以下、「粒子No.1〜13」と略記する)を得た。尚、アルミノ珪酸塩と光触媒とを単に混合しただけにすぎない粒子No.12及び13はアルミノ珪酸塩粒子内に光触媒微粒子が含有されていない。
【0047】
また、ここで使用したアルミノ珪酸塩は、以下の製造方法により得たアルミニウム含有複合フィロ珪酸塩である。
【0048】
まず、塩化亜鉛と塩化アルミニウムとを含む水に溶かして調製した、ZnOを6モル、Al23を3モル含有する水溶液5リットルと、3号水ガラスと水酸化ナトリウムとを水に溶かして調製した、SiO2 を3.75モル含有する水溶液5リットルとを用意した。これら2種類の水溶液を、予め用意しておいた、3号水ガラスと塩酸とを反応させて得たシリカゲルを原料として得たSiO2 分4.8%のシリカスラリー液7.5kg(SiO2 6モル含有)に、撹拌しながら同時にゆっくりと注入していった。注入後も撹拌を続け、熟成の後に反応液をろ過し、得られた反応物を加熱乾燥させ、粉砕し、白色の粉体を得た。この白色粉体はX線回折によりフィロ珪酸塩型の構造を有していることが確認された。
【0049】
尚、ここで得られたアルミノ珪酸塩の組成は下記の通りであり、平均粒子径は4.1nmであった。
SiO2:ZnO:Al23=52:32:16(モル%)
【0050】
【表1】
Figure 0003886250
【0051】
【表2】
Figure 0003886250
【0052】
実施例1〜6及び比較例1〜4
光触媒微粒子含有アルミノ珪酸塩粒子を樹脂プレート及び樹脂フィルムに含有させた例について下記に説明する。
【0053】
樹脂プレートについては表3に示す粉体を用いて、フィルムについては表4に示す粉体を用いて、下記の条件で作製し、それらの消臭性、抗菌性、有機物分解性、及び樹脂劣化性を下記のように評価した。結果を表3、表4に示す。
【0054】
(樹脂プレートの作製条件)
ポリスチレン樹脂(GP−PS)に対して光触媒微粒子含有アルミノ珪酸塩粒子を添加量10重量%で添加し、温度200℃で2軸同方向押出機を用いて混練した後、温度200℃で5分間プレスした。
【0055】
(樹脂フィルムの作製条件)
ポリプロピレン樹脂に対して光触媒微粒子含有アルミノ珪酸塩粒子を添加量5重量%で添加し、温度200℃で2軸同方向押出機を用いて混練した後、インフレーション法で200μmのフィルムを作製した。
【0056】
(1)消臭性
1cm×10cm×1mmのプレート10本または10cm×10cmのフィルム2枚を500cm3 のバイアル瓶に入れ、密栓する。そこに、一定量の悪臭物質をシリンジを用いて添加し、0.5mW/cm2 の紫外線を3時間照射した後、粉体の入っていないプレートまたはフィルムを入れたバイアル瓶(ブランク)と、ガス濃度を比較する。尚、ガス濃度は、検知管を用いて測定した。
【0057】
(2)抗菌性
10cm×10cm×1mmのプレートまたは10cm×10cmのフィルムを、大腸菌(5×105 個/ml)を含んだ菌液2mlを塗布し、0.5mW/cm2 の紫外線を30分間照射する。その後、プレート上またはフィルム上の菌液の1部をサンプリングし、菌数を確認し、抗菌力を評価した。菌液の濃度が10個/ml以下で有れば抗菌性は有りと判断した。
【0058】
(3)有機物分解性
10cm×10cm×1mmのプレート上または10cm×10cmのフィルム上に、サラダオイル70mgを均一に塗布し、1.0mW/cm2 の紫外線を6時間照射する。その後、プレートまたはフィルム全体の重量を測定し、塗布量からサラダオイルの重量減少を算出した。
【0059】
(4)樹脂劣化性
10cm×10cm×1mmのプレートまたは10cm×10cmのフィルムに2.0mW/cm2 の紫外線を24時間照射した後、目視で色調変化の有無を確認した。
【0060】
【表3】
Figure 0003886250
【0061】
【表4】
Figure 0003886250
【0062】
実施例1におけるポリスチレンプレートの断面をTEMにより観察した結果を図1に示す(倍率400000倍)。筋状に観察されるアルミノ珪酸塩の層間部分に、黒い斑点状のTiO2 光触媒が散在していることがわかる。
【0063】
また、図1中に示した4点について、EDS(Energy Dispersion Spectroscopy)により表面分析を実施した。その結果を図2〜図5に示す。図1において黒い斑点が観察される点1および点2ではTiO2 の存在が確認できたが(図2、図3)、黒い斑点が観察されない点3および点4ではTiO2 の存在が確認できなかった(図4、図5)。
【0064】
このように、アルミノ珪酸塩の層間に光触媒微粒子を担持させることにより、この光触媒微粒子による消臭、抗菌等の機能を、これを含む樹脂の劣化を引き起こすことなく発揮できることが確認できた。
【0065】
実施例7〜10及び比較例5〜9
光触媒微粒子含有アルミノ珪酸塩粒子を不織布に含有させた例について下記に説明する。
【0066】
表5に示す粉体を用いて、50%の各種粉体を含む下記に示す組成の塗布剤とし、その塗布剤に不織布(レーヨン100%、スパンレース)を浸漬し、ロールで絞り、120℃で乾燥して粉体を含有した不織布を作成した。このときに不織布中に付着した塗布剤は重量変化から、何れも約40〜42重量%であり、粉体の付着量としては20〜21重量%であった。次にそれらの消臭性、抗菌性、有機物分解性及び劣化性を下記のように評価した。結果を表5に示す。
【0067】
(塗布剤組成)
A:粉体15重量%、アクリル系エマルション15重量%及び水70重量%
B:粉体5重量%、アクリル系エマルション5重量%及び水90重量%
*アクリル系エマルジョン:大日本インキ(株)製、ディクナールE84−1
【0068】
(1)消臭性
15cm×15cmの不織布を600cm3 のバイアル瓶に入れ、密栓する。そこに、520ppmとなるようにアセトアルデヒドのガスをシリンジを用いて添加し、0.5mW/cm2 の紫外線を24時間照射した後、塗布剤に浸漬前の不織布を入れたバイアル瓶(ブランク)と、ガス濃度を比較する。尚、ガス濃度は、検知管を用いて測定した。
【0069】
(2)抗菌性
7cm×7cmの不織布に、大腸菌を含んだ菌液(5×105 個/ml)を2ml塗布し、1.5mW/cm2 の紫外線を6.5時間照射する。その後、生残菌を洗い出して菌数を測定し、菌液の濃度が変わらなければ抗菌性は無し、10個/ml以下であれば抗菌性は有りと判断した。
【0070】
(3)有機物分解性
7cm×7cmの不織布に、タバコヤニを均一に30mg塗布し、1.0mW/cm2 の紫外線を6時間照射する。その後、不織布の重量を測定して、タバコヤニの重量減少を算出し、塗布量から分解性を%で示した。
【0071】
(4)劣化性
不織布にフェードメーター(スガ試験器(株)製、スタンダードUVロングライフフェードメーター FAL3)でUVを520時間(約1年相当の屋外太陽光暴露に相当)照射した後、テンシロン((株)東洋ボールドウィン製、RTM−U−1160)にて強度を測定し(試験片:1cm×15cmを5本、チャック間距離:10cm、引っ張り速度:20mm/min)、紫外線照射前との強度を比較した。
【0072】
【表5】
Figure 0003886250
【0073】
このように、アルミノ珪酸塩の層間に光触媒微粒子を担持させることにより、この光触媒微粒子による消臭、抗菌等の機能を有し、更に光触媒による不織布の劣化を引き起こすことなく発揮できることが確認できた。
【0082】
実施例14〜22及び比較例15〜28
光触媒微粒子含有アルミノ珪酸塩粒子を塗料に含有させた例について下記に説明する。
【0083】
まず、表7に示す粉体を下記に示した組成により、ボールミルで24時間分散混合することにより塗料を作成し、それらの消臭性、抗菌性、有機物分解性及び劣化性を以下のように評価した。結果を表7に示す。
【0084】
(塗料の原料組成)
各種粉体10.0重量%
白色顔料34.0重量%
アクリル樹脂・ウレタン樹脂16.0重量%
製膜助剤3.0重量%
分散剤1.5重量%
増粘剤0.5重量%
消泡剤0.5重量%
防腐剤0.5重量%
水34.0重量%
【0085】
(1)消臭性
1cm×12cm×2mmのアクリル板の両面に塗料を塗布した試験片12本を600cm3 のバイアル瓶に入れ、密栓する。そこに520ppmとなるようにアセトアルデヒドのガスをシリンジを用いて添加し、0.5mW/cm2 の紫外線を24時間照射した後、バイアル瓶内の濃度を検知管を用いて測定した。
【0086】
(2)抗菌性
5cm×7cm×1mmの塗料板に、大腸菌を含んだ菌液(2×105 個/ml)を0.5ml滴下し、その上にポリエチレンフィルムをかぶせ、密着させる。これに1.5mW/cm2 の紫外線を6.5時間照射する。その後、生残菌を洗い出して菌数を測定し、菌液の濃度が変わらなければ抗菌性は無し、10個/ml以下であれば抗菌性は有りと判断した。
【0087】
(3)有機物分解性
5cm×7cmの塗料板に、タバコヤニを均一に20mg塗布し、1.0mW/cm2 の紫外線を6時間照射する。その後、塗料板の重量を測定して、タバコヤニの重量減少を算出し、塗布量から分解性を%で示した。
【0088】
(4)劣化性
5cm×7cmの塗料板をフェードメーター(スガ試験器(株)製、スタンダードUVロングライフフェードメーター FAL3)でUVを1560時間(約3年相当の屋外太陽光暴露に相当)照射した。その後、塗料表面の割れやチョーキング現象の有無を確認した。
【0089】
【表7】
Figure 0003886250
【0090】
次に、外壁白色塗料(アトミクス(株)製、“アトムオールマイティー”、固形分20.0重量%)に表8に示す各種粉体を固形分に対して外割で7重量%添加し、ボールミルで24時間混合することにより塗料を作成し、それらの消臭性及び劣化性を上記と同様に評価した。但し、比較例21は光触媒の量を0.7重量%とした。結果を表8に示す。
【0091】
【表8】
Figure 0003886250
【0092】
次に、アクリル樹脂エマルジョン(固形分30重量%)に、表9に示す各種粉体を樹脂に対して外割で25重量%添加し、ボールミルで24時間混合することにより塗料を作成し、それらの消臭性及び色調劣化性を評価した。尚、消臭性は上記と同様に評価し、色調劣化性は下記のようにして評価した。また、比較例24は光触媒の添加量を2.5重量%とした。結果を表9に示す。
【0093】
(色調劣化性)
5cm×7cmの塗料板に2.0mW/cm2 の紫外線を3週間照射した後、目視で色調変化の有無を確認した。
【0094】
【表9】
Figure 0003886250
【0095】
最後に、クリアーラッカー(アトミクス(株)製、“アトムクリヤラッカー”、ニトロセルロース及びアルキド樹脂の合計24重量%)に、表10に示す各種粉体を樹脂に対して外割で25重量%添加し、ボールミルで24時間混合することにより塗料を作製し、それらの消臭性及び色調劣化性を上記と同様に評価した。尚、比較例27は光触媒の添加量を2.5重量%とした。結果を表10に示す。
【0096】
【表10】
Figure 0003886250
【0097】
このように、アルミノ珪酸塩の層間に光触媒微粒子を担持させることにより、この光触媒微粒子による消臭、抗菌等の機能を有し、更に光触媒による塗料の劣化を引き起こすことなく発揮できることが確認できた。
【0098】
【発明の効果】
本発明によれば、樹脂、繊維、不織布、塗膜(塗料)等の高分子固体と複合化しても、この高分子固体を大きく劣化させることなく、脱臭、抗菌等の光触媒の機能を発揮し得る汎用性の高い光触媒微粒子含有アルミノ珪酸塩粒子を提供することができる。このアルミノ珪酸塩粒子によれば、例えば、アンモニア、メルカプタン、アルデヒド等の悪臭ガスやタバコのヤニ、サラダオイル等の液状の有機物が粒子内部の光触媒微粒子表面に拡散し、紫外線の照射とともに光触媒微粒子の作用を受けて分解される。その一方、樹脂などの固体はアルミノ珪酸塩粒子内部に拡散しないため、光触媒微粒子の作用を受けず劣化が抑制される。また、この光触媒微粒子含有アルミノ珪酸塩粒子は、カビ、細菌等の死滅低減にも有効である。
【0099】
本発明は、取り扱い性の悪い超微粒子を、その特性を損わずに安定で取り扱いの容易な状態に変換する技術としての側面を有するものでもある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例において作製した光触媒微粒子含有アルミノ珪酸塩粒子を含むポリスチレン樹脂プレートの断面をTEMにより観察した結果を示す写真である。
【図2】 図1に示した点1をEDSにより分析した結果を示すスペクトルである。
【図3】 図1に示した点2をEDSにより分析した結果を示すスペクトルである。
【図4】 図1に示した点3をEDSにより分析した結果を示すスペクトルである。
【図5】 図1に示した点4をEDSにより分析した結果を示すスペクトルである。

Claims (9)

  1. 一次粒子径が0.001〜0.3μmの範囲にある光触媒微粒子を0.01〜70重量%の割合でアルミノ珪酸塩からなる粒子内に含有する光触媒微粒子含有アルミノ珪酸塩粒子を含む光触媒含有樹脂
  2. アルミノ珪酸塩がモル%で表示して以下の組成を有する請求項1に記載の光触媒含有樹脂
    SiO2 :5〜80%
    MOn/2 :5〜65%
    Al23 :1〜60%
    ただし、Mは、亜鉛、銅、銀、コバルト、ニッケル、鉄、チタン、バリウム、スズおよびジルコニウムから選ばれる少なくとも一種の金属であり、nは金属Mのモル加重平均原子価である。
  3. アルミノ珪酸塩が層状構造を有し、この層状構造の層間に光触媒微粒子を担持させた請求項1に記載の光触媒微粒子含有樹脂
  4. 一次粒子径が0.001〜0.3μmの範囲にある光触媒微粒子を0.01〜70重量%の割合でアルミノ珪酸塩からなる粒子内に含有する光触媒微粒子含有アルミノ珪酸塩粒子を含む光触媒含有不織布
  5. アルミノ珪酸塩がモル%で表示して以下の組成を有する請求項4に記載の光触媒微粒子含有不織布。
    SiO 2 :5〜80%
    MO n/2 :5〜65%
    Al 2 3 :1〜60%
    ただし、Mは、亜鉛、銅、銀、コバルト、ニッケル、鉄、チタン、バリウム、スズおよびジルコニウムから選ばれる少なくとも一種の金属であり、nは金属Mのモル加重平均原子価である。
  6. アルミノ珪酸塩が層状構造を有し、この層状構造の層間に光触媒微粒子を担持させた請求項4に記載の光触媒微粒子含有不織布。
  7. 一次粒子径が0.001〜0.3μmの範囲にある光触媒微粒子を0.01〜70重量%の割合でアルミノ珪酸塩からなる粒子内に含有する光触媒微粒子含有アルミノ珪酸塩粒子を含む光触媒含有塗料
  8. アルミノ珪酸塩がモル%で表示して以下の組成を有する請求項7に記載の光触媒微粒子含有塗料。
    SiO 2 :5〜80%
    MO n/2 :5〜65%
    Al 2 3 :1〜60%
    ただし、Mは、亜鉛、銅、銀、コバルト、ニッケル、鉄、チタン、バリウム、スズおよびジルコニウムから選ばれる少なくとも一種の金属であり、nは金属Mのモル加重平均原子価である。
  9. アルミノ珪酸塩が層状構造を有し、この層状構造の層間に光触媒微粒子を担持させた請求項7に記載の光触媒微粒子含有塗料。
JP09965998A 1997-07-18 1998-04-10 光触媒含有樹脂、光触媒含有不織布及び光触媒含有塗料 Expired - Fee Related JP3886250B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09965998A JP3886250B2 (ja) 1997-07-18 1998-04-10 光触媒含有樹脂、光触媒含有不織布及び光触媒含有塗料

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19362497 1997-07-18
JP9-193624 1997-07-18
JP09965998A JP3886250B2 (ja) 1997-07-18 1998-04-10 光触媒含有樹脂、光触媒含有不織布及び光触媒含有塗料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1176835A JPH1176835A (ja) 1999-03-23
JP3886250B2 true JP3886250B2 (ja) 2007-02-28

Family

ID=26440771

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09965998A Expired - Fee Related JP3886250B2 (ja) 1997-07-18 1998-04-10 光触媒含有樹脂、光触媒含有不織布及び光触媒含有塗料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3886250B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005255792A (ja) * 2004-03-10 2005-09-22 Shinto Paint Co Ltd 塗料組成物
JP2007029824A (ja) * 2005-07-25 2007-02-08 Cataler Corp 触媒用スラリーの安定化方法
JP5452310B2 (ja) * 2010-03-25 2014-03-26 株式会社クラレ 消臭機能層、多層構造体、内装材及び多層構造体の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1176835A (ja) 1999-03-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20050126428A1 (en) Photocatalytic coating material having photocatalytic activity and adsorption property and method for preparing the same
CN107109086A (zh) 包括硅藻细胞壳的组合物及其应用
US11951221B2 (en) Silver and titanium dioxide based optically transparent antimicrobial coatings and related methods
CN106116392A (zh) 室内内墙无机硅藻贝壳粉功能性涂覆材料及其制备方法
Talebian et al. Structure and antibacterial property of nano-SiO2 supported oxide ceramic
JP2963657B2 (ja) 被着処理剤
JP3886250B2 (ja) 光触媒含有樹脂、光触媒含有不織布及び光触媒含有塗料
JP2012096133A (ja) 消臭性ルチル型酸化チタン微粒子および該微粒子を含む消臭性塗膜形成用塗布液、消臭性塗膜付基材
JP2900307B2 (ja) 光触媒の定着方法
JP5358433B2 (ja) 複合体及びその製造方法並びにそれを含む組成物
JP2006089858A (ja) 光触媒壁紙、それから誘導される多孔性光触媒壁紙
JP2003026422A (ja) 金属酸化物及び/又は金属過酸化物の微粒子分散ゾルとその製造方法並びに微粒子粉体
JPH10180118A (ja) 固定化光触媒とその製造方法および有害物質の分解・除去方法
JP2002159865A (ja) 塩基性ガス除去用酸化チタン光触媒
JPH105598A (ja) 光触媒粉体およびそれを用いた光触媒体ならびにそれらの製造方法、それらを用いた環境浄化方法
JPH09239277A (ja) 光触媒粉体およびそれを用いた光触媒体ならびにそれらを用いた環境浄化方法
JPH1133100A (ja) 光触媒微粒子含有中実多孔質シリカ粒子とその使用方法、および光触媒含有高分子固体
JP2008044850A (ja) 酸化珪素膜で被覆された光触媒を含む抗菌消臭噴霧液
JP3276297B2 (ja) 光触媒体
JP3505305B2 (ja) 触媒組成物およびそれを用いた脱臭方法
JP3300085B2 (ja) 吸着性組成物およびその製造法
JP2006116449A (ja) 光触媒繊維、それから誘導される多孔性光触媒繊維
JP5224425B2 (ja) 塗料組成物
JP2000355872A (ja) 光触媒含有繊維処理剤
JPH09225321A (ja) 光触媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040401

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060803

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060817

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061013

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061114

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061121

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101201

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101201

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111201

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111201

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121201

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131201

Year of fee payment: 7

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees