JP3884273B2 - 搬送用ベルト - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、製造ラインや物流機構における物品の搬送工程に用いる、ループ状の搬送用ベルトに関し、特に、その連結部に特徴を有する搬送用ベルトに関する。
【0002】
【従来の技術】
各種物品の製造ラインにおける、製造途中の中間体や完成した物品の搬送、及び宅配便の配送センター等物流機構における物品の搬送には、一般にベルトコンベヤが広く用いられている。このベルトコンベヤは、一般には、織物や不織布といった布帛、ゴムシート、合成樹脂シート、或いはこれらの複合体からなる帯体の両端を相互に連結することでループ形状とした搬送用ベルトを複数のロールに掛け渡して回転させ、該搬送用ベルトに搬送すべき物品を載せ、或いは、該搬送用ベルトと該ベルトの掛け渡し経路に配置した対向部材との隙間に物品を挟持して該物品を搬送する。
【0003】
一方、波状の中芯に両側からライナを貼り合わせてなる段ボールシートは、一般に、コルゲートマシン(コルゲータ)と呼ばれる、機能の異なる複数の機械装置を組み合わせてなる製造装置により連続的に製造されている。このコルゲータでは、先ず、段を付けて波状とした中芯を一方のライナに貼り合わせて片面段ボールシートを形成し、次いで、該片面段ボールシートと他方のライナとを上記中芯を挟んで貼り合わせ、段ボールシートを得る。
【0004】
図8に、片面段ボールシートと他方のライナとの貼り合わせ工程を模式的に示す。図中、81は片面段ボールシート、82はライナ、83は片面段ボールシート81とライナ82とを貼り合わせてなる段ボールシート、84は上段ベルト、85は下段ベルト、86及び87はプーリー、88はバラストロール、89は熱箱、90はテンションロールである。当該工程の前半は加熱部、後半は冷却部である。また、図8の紙面左端の様子を図9に拡大して示す。図中、図8と同じ部材には同じ符号を付した。また、91、92は片面段ボールシートを構成するライナ、中芯であり、該中芯92の段頂にでんぷん糊料93を付してもう一方のライナ82と貼り合わせる。
【0005】
図8の工程では、ライナ82と片面段ボールシート81とを貼り合わせる際にベルト84、85を用いて加圧する、いわゆるベルト加圧式が用いられている。ここで用いられる上段ベルト84、下段ベルト85は、上記した製造ラインや物流機構と同様、長尺の帯体の両端を相互に連結することでループ形状とした搬送用ベルトが用いられている。
【0006】
このような搬送用ベルトの連結部は、例えば米国特許第5048675号明細書に開示されているように、U字形の連結金具を帯体の両端部にそれぞれ多数並べて取り付け、帯体の両端部から突き出た連結金具の折り返し部分を互いにかみ合わせるように重ね合わせてその間隙に連結ロッドを差し込んで連結している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような帯体の両端部を連結金具を用いて連結してなるベルトを用いた場合に、帯体と連結金具の硬さなどの物性の違いや、連結金具と帯体表面との段差や帯体端部間隙等連結部の段差により、被搬送物品が損傷するなど、連結部が物品に影響を及ぼす場合があった。
【0008】
また、ベルト加圧式による段ボールシートの貼り合わせ工程においては、挟み込むライナの表面に連結金具や段差等連結部の形状が転写されて凹凸ができ、印刷を行なった際に印刷ムラを生じるという問題があった。
【0009】
このような問題を解決するために、連結金具を布帛で覆うなどの対策が講じられているが、その効果が不十分であり、連結部の被搬送物品への影響を完全に除去し切れていないのが現状である。
【0010】
本発明の課題は、上記問題を解決し、被搬送物品への連結部の影響を防止した搬送用ベルトを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、帯体の両端部を連結金具と連結棒を用いて相互に連結したループ形状を有し、複数のロールに掛け渡して回転させ、物品を支持して搬送する搬送用ベルトであって、連係部と脚部とを有するU字形の上記連結金具を複数個、上記帯体の両端部の端面よりそれぞれ連係部が逆U字形に突出するように各脚部を帯体を挟んで表面及び裏面に沿わせて固定し、両端部に固定した連結金具の連係部が互い違いに位置するように重ね合わせて両端部の端面をつきあわせ、該連係部に連結棒を緩挿することによって両端部を連結してなり、さらに、該両端部の少なくとも表面側には、少なくとも上記連結金具を覆う緩衝シートが当該搬送ベルトの進行方向前方の端辺近傍において取り付けられ、該緩衝シートが、シート状基材の少なくとも一方の表面に弾性を有する毛羽体を多数本立設してなることを特徴とする搬送用ベルトである。
【0012】
上記本発明においては、上記緩衝シートが、取り付け側の端辺において内側に折り込んで部分的に二重になっており、内側に折り込んだシートが帯体に固定されている構成、特に、該内側に折り込んだシートが連結金具の脚部によって帯体に固定されている構成、及び、該緩衝シートの内側に折り込んだ部分には毛羽体が立設されていない構成を好ましい態様として含む。
【0013】
また、本発明においては、上記帯体に取り付けた緩衝シートの外側に毛羽体が立設されていることが好ましい。また、上記緩衝シートの毛羽体は好ましくはループ状或いは逆U字状である。また、上記帯体の厚さが、両端部において低減されている構成も好ましい態様として本発明に含む。
【0014】
本発明の搬送用ベルトは好ましくは、掛け渡し経路において対向する部材との隙間に物品を挟持し、加圧しながら搬送するベルトであり、特に、上記搬送用ベルトが、別経路からそれぞれ搬送した2枚のシート材を挟み込んで押圧し、搬送しながら貼り合わせる工程に用いられるベルトであり、さらに、該2枚のシート材が片面段ボールシートとライナであり、これらを貼り合わせて段ボールシートを形成する工程に用いられる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の搬送用ベルトを、実施形態を挙げて図面を用いて説明する。
【0016】
本発明の搬送用ベルトは、基本的には物品を支持して搬送する工程に用いるが、具体的には、該搬送用ベルトの上に物品を載せて搬送する形態の他、本搬送用ベルトの掛け渡し経路に対向する部材を配置し、該対向部材との隙間に物品を挟持し、加圧しながら搬送する形態が挙げられる。特に、ベルトを加圧する形態においては、該加圧による連結部の物品への影響が防止されるため、より好ましい。この場合、対向部材としては特に限定されないが、例えば、同様の搬送用ベルトやローラを用いることができる。
【0017】
特に、本発明の搬送用ベルトは、前記した段ボールシート等積層体の製造工程において、別経路からそれぞれ搬送した2枚のシート材を挟み込んで押圧し、搬送しながら貼り合わせる工程に好ましく用いられる。
【0018】
図1は、本発明の搬送用ベルトの一実施形態の連結部を分離して示す斜視図である。図中、1は帯体、2、2’は帯体1の端部、3、3’は端部2、2’の端面、4は連結金具であり、連係部5と脚部6からなる。7は連結棒である。
【0019】
本発明の搬送用ベルトは、帯体1の端部2、2’を連結金具4と連結棒7とにより連結してループ状とする。図2に本実施形態の連結部の様子を示す。図2(a)は平面図、(b)は(a)のA−A’断面図である。さらに、本発明では該端部2、2’の連結部を不図示の緩衝シートで覆う。図3に緩衝シートで連結部を覆った状態を示す。図3中、(a)は平面図、(b)はそのB−B’断面図であり、8は緩衝シート、9は緩衝シートを端部2に取り付けているミシン部である。
【0020】
図1〜図3に示したように、本発明の搬送用ベルトは、帯体1の両端部2、2’を連結金具4と連結棒7を用いて連結し、該端部2、2’の少なくともループとした際の表面側を緩衝シート8で覆ってなる。緩衝シート8は、当該搬送用ベルトの進行方向において前方に位置する端辺近傍において帯体1に取り付けられる。以下に各部材について詳しく説明する。
【0021】
本発明の搬送用ベルトを構成する帯体1の素材は、用いる工程の条件に応じて選択され、例えば前記した段ボールシートの製造工程においては、発生する水分を速やかに吸収し、外部に放散しやすいように通気性を持たせており、例えば、綿繊維やポリエステル系等の合成繊維からなる織物や不織布等の布帛が用いられる。また、本発明では布帛以外にも、ゴムシートや合成樹脂シートを用いることができ、さらにはこれら素材の複合体を用いることができる。
【0022】
また、本発明にかかる帯体1の両端部2、2’においては、連結金具4と緩衝シート8が付設されることから、これらの厚みによる段差、特に、緩衝シート8の端辺によって形成される段差を解消するために、図1〜図3の実施形態に示されるように、帯体1の厚さを低減しておいても良い。
【0023】
本発明に用いられる連結金具4は、ステンレス等の細いロッド材を折り曲げてなるU字形を有し、該折り曲げ部分である連係部5と該連係部5に連なる2本の脚部6を有している。該連結金具4は、帯体1の端部2、2’の相対する端面3、3’より逆U字形に連係部5が突出するように、2本の脚部6が帯体1を挟んで端部2、2’の表面及び裏面に沿って固定される。本実施形態では、脚部6の先端部を内側に折り込んで帯体1に埋め込んでいる。本発明においては、連結金具4を帯体1に取り付けた状態で、該連結金具4による帯体1表面の凹凸がなるべく小さくなるように、連結金具4の脚部6を帯体1内に埋め込んで取り付けることが好ましい。
【0024】
次いで、端部2、2’にそれぞれ固定した連結金具4の連係部5が互い違いに配置するように重ね合わせて端面3、3’を突き合わせ、連結棒6を上記連係部5に挿嵌して端部2、2’を相互に連結する。
【0025】
本発明において、上記連結部を覆う緩衝シート8は、シート状基材の少なくとも一方の表面に弾性を有する毛羽体を多数本立設した構成を有し、搬送用ベルトの進行方向前方の端辺近傍において帯体1に取り付けられる。図3(b)の緩衝シート8の取り付け部分の拡大図を図4(a)に示す。図中、11はシート状基材、12は毛羽体であり、本実施形態では毛羽体12はシート状基材11の外側表面に立設されている。
【0026】
本発明においては、このような毛羽体12を有する緩衝シート8で連結金具4上を覆うことにより、当該搬送ベルトが被搬送物品に接触する際に、連結部が直接被搬送物品に接触せず、さらに、該毛羽体12が適度に押しつぶされることによって連結部の段差を吸収し、該連結部の被搬送物品への影響が防止される。
【0027】
よって、本発明にかかる緩衝シート8の毛羽体12は、シート状基材11の外側表面、内側表面のいずれに立設されていても良く、また、両面であっても良い。図4(a)は内側に、(b)は外側に立設した例である。但し、シート状基材11の内側に毛羽体12を立設した緩衝シート8をミシン縫いなどによって帯体1に取り付けた場合〔図4(a)〕、毛羽体12を押しつぶしてシート状基材11と帯体1とを縫い合わせるため、該緩衝シート8の端辺(図4において紙面左端)が捲れて当該端辺形状が被搬送物品に転写されるという問題を生じる恐れがある。よって、このような取り付け方法をとる場合には、図4(b)の如く、毛羽体12が外側に立設された構成とすることが好ましい。
【0028】
さらに、かかる緩衝シート8においては、連結部の段差を可能な限り平坦化するために、厚さに変化を設けても良い。具体的には、つきあわせた帯体の両端部が途切れる部分、即ち、連結金具7及びその近傍を覆う領域について、緩衝シート8のシート状基材11を厚くするか、或いは、毛羽体12の長さを長くすればよい。
【0029】
また、図5(a)に示すように、かかる緩衝シート8は取り付け側の端辺を内側(帯体1に接する側)に折り込み、折り込んだ側において帯体1に取り付けることで毛羽体12を内側に立設した状態で、上記した端辺の捲れを防止することができる。この場合、緩衝シート8の重なる部分で厚みが増すのを防ぐため、内側の緩衝シート8については、毛羽体12を除いてシート状基材のみにしておくことが望ましい。このように、緩衝シート8の端辺を折り込んで取り付ける形態は、図4(b)のように毛羽体12を外側に立設した場合にも好ましく適用される。
【0030】
さらに、図5(b)、(c)に示すように、緩衝シート8の取り付け側の端辺を内側に折り込む場合、連結金具4の帯体1への取り付け時に該緩衝シート8を挟み込むことによって帯体1に固定しても良い。この場合、内側の緩衝シート8は毛羽体12を除いたシート状基材のみとすることが好ましく、また、連結金具4の取り付けを容易にするべく、予め内側の緩衝シート8を帯体1に接着剤等によって接着しても良い。当該取り付け方法であれば、緩衝シート8は連結金具4によって強固に帯体1に固定され、ミシン縫いで取り付けた場合のように、ミシン糸の損傷、摩耗によって緩衝シート8が外れる恐れが無く、また、当該ミシン縫い工程が不要になる。
【0031】
本発明に用いられる緩衝シート8としては、具体的には一般にテープファスナと呼ばれる開閉用シート材を利用することができる。当該テープファスナは、通常弾性を有する合成樹脂、例えばポリエステルからなり、シート状基材11に毛羽体12を多数本植え込んでなる。かかる毛羽体12の形状、高さ、素材、弾性力は特に限定されるものではないが、被搬送物品に押し当てられた際に適度に変形し、且つ、十分な回復力を有するものが選択される。具体的な形状を図6に示す。図6(a)はループ状、(b)は逆U字状、(c)は逆J字状、(d)は棒状、(e)は先端に球を有する棒状である。変形後の回復性、耐久性を考慮すると、ループ状(a)、逆U字状(b)が好ましく用いられる。また、(f)の如く、毛羽体12を寝かせたものであっても良い。
【0032】
本発明の搬送用ベルトを、段ボールシートの形成工程に用いる場合には、当該ベルトは長時間高温に曝され、且つ、ローラ等によって常に表面を摺擦されることになる。従って、このような過酷な用途に用いられる場合には、緩衝シート8が良好な耐熱性、耐摩耗性を備えていることが好ましく、具体的には、シート状基材11が芳香族ポリアミド繊維、芳香族ポリエステル繊維、ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール繊維のいずれかからなることが望ましく、毛羽体12は、良好な弾性を維持する上で、ピアノ線の周囲を芳香族ポリアミド繊維、芳香族ポリエステル繊維、ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール(PBO)繊維のいずれかで被覆して保護したものを用いることが望ましい。尚、上記シート状基材11と毛羽体12を被覆する繊維とは、同じ素材であっても異なる素材であっても良い。
【0033】
本発明において、緩衝シート8は少なくとも搬送ベルトの表面側、即ちループの外側に取り付けられるが、裏面側(ループの内側)にも取り付けることができる。図8に示したように、従来のベルト加圧式による貼り合わせ工程ではバラストロール88を用いて上段ベルト84に圧力をかけていたが、該バラストロール88が硬い連結金具4や段差に当たった拍子に上方に弾むことによって、所望の圧力がかからずに貼り合わせ不良を生じたり、弾んだ直後の落下で過剰の圧力がかかってへこみを生じるなどの問題を生じていた。本発明の搬送用ベルトにおいて、連結部の裏面にも緩衝シート8を取り付けておくことによって、直接バラストロール88が連結部に直接接触することがないため、バラストロール88の弾みが防止され、上記貼り合わせ不良やへこみの問題が防止される。
【0034】
尚、上記した実施形態においては、帯体1の端部2、2’において端面3、3’を帯体1の長尺方向に直交するように形成した例を示したが、本発明においては、当該構成に限定されるものではなく、連結金具4の取り付け形態等を適宜変更することもできる。例えば、図7(a)に示すように、端部2、2’の端面を帯体1の側縁から斜め方向に延ばし、連結金具4も順次位置を帯体1の長尺方向にずらしながら取り付けて、斜めの端面に従う配列に構成しても良い。或いは、図7(b)に示すように、端面は(a)と同様に斜め方向に延ばし、連結金具4は脚部の長さを順次変えることで、脚部の端部を帯体1の長尺方向に直交する方向に揃えた配列としても良い。尚、図7に示したように、帯体1の端部2、2’の端面を斜め方向に形成した場合、当該端部2、2’を覆う緩衝シート8の形状としては、図3の形態のように端面の方向に関わらず長方形であっても、或いは、該端面に端辺が平行な平行四辺形であっても良い。
【0035】
本発明の搬送用ベルトは、前記した段ボールシートの製造工程、特に、図8に示した片面段ボールシート81とライナ82との貼り合わせ工程における、上段ベルト84、下段ベルト85として良好に用いることができるが、本発明の搬送用ベルトの用途はこれらに限定されるものではない。例えば、ライナ91上に中芯92を貼り合わせて片面段ボールシート81を形成した後、該シート81を後工程に搬送するためのテークアップコンベアのベルトとして用いることもできる。
【0036】
また、段ボールシートの製造以外にも、プラスチックや紙、布帛などのシートを熱融着や接着剤により貼り合わせて積層体或いは複合体を製造する工程において、積層したシート同士の圧着や搬送に好ましく用いることができる。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の搬送用ベルトは、製造ラインや物流機構における物品の搬送工程において、連結部が緩衝シートで覆われているため、硬い連結金具や連結部の段差が被搬送物品に直接接触せず、また、該緩衝シートの毛羽体が適度に変形して、連結部の段差を吸収する。その結果、連結金具や段差による被搬送物品の損傷が防止され、各種製造ラインの搬送工程での不良品発生や、物流機構における物品の破損といった問題が解消される。
【0038】
さらに、本発明の搬送用ベルトを、従来のベルト加圧式によりシート材を貼り合わせて積層体を形成する工程に用いた場合には、連結部にシート材が押圧されても、連結金具や連結部の段差といった連結部形状のシート材への転写が防止され、印刷ムラの生じない外観に優れた積層体を得ることができ、特に、段ボールシートの製造に好ましく用いることができる。また、本発明の搬送用ベルトにおいて、緩衝シートを連結部の裏面にも取り付けた場合には、バラストロールの弾みによる貼り合わせ不良やへこみなどの不良品の発生が防止され、より製造歩留まりが向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の搬送用ベルトの一実施形態の連結部を分離して示す斜視図である。
【図2】図1の搬送用ベルトの連結部を示す図である。
【図3】図1の搬送用ベルトの連結部に緩衝シートを取り付けた状態を示す図である。
【図4】本発明の搬送用ベルトの連結部の緩衝シートの取り付け部分の拡大図である。
【図5】本発明の搬送用ベルトにおける緩衝シートの他の取り付け方法を示す拡大図である。
【図6】本発明に用いられる緩衝シートの形状例を示す図である。
【図7】本発明の搬送用ベルトの連結部の他の形態を示す図である。
【図8】ベルト加圧式による積層体の貼り合わせ工程の模式図である。
【図9】図8の工程により段ボールシートを貼り合わせる様子を示す側面図である。
【符号の説明】
1 帯体
2、2’ 端部
3、3’ 端面
4 連結金具
5 連係部
6 脚部
7 連結棒
8 緩衝シート
9 ミシン部
11 シート状基材
12 毛羽体
81 段ボールシート
82 ライナ
83 段ボールシート
84 上段ベルト
85 下段ベルト
86、87 プーリー
88 バラストロール
89 熱箱
90 テンションロール
91 ライナ
92 中芯
93 でんぷん糊料

Claims (10)

  1. 帯体の両端部を連結金具と連結棒を用いて相互に連結したループ形状を有し、複数のロールに掛け渡して回転させ、物品を支持して搬送する搬送用ベルトであって、連係部と脚部とを有するU字形の上記連結金具を複数個、上記帯体の両端部の端面よりそれぞれ連係部が逆U字形に突出するように各脚部を帯体を挟んで表面及び裏面に沿わせて固定し、両端部に固定した連結金具の連係部が互い違いに位置するように重ね合わせて両端部の端面をつきあわせ、該連係部に連結棒を緩挿することによって両端部を連結してなり、さらに、該両端部の少なくとも表面側には、少なくとも上記連結金具を覆う緩衝シートが当該搬送ベルトの進行方向前方の端辺近傍において取り付けられ、該緩衝シートが、シート状基材の少なくとも一方の表面に弾性を有する毛羽体を多数本立設してなることを特徴とする搬送用ベルト。
  2. 上記緩衝シートが、取り付け側の端辺において内側に折り込んで部分的に二重になっており、内側に折り込んだシートが帯体に固定されている請求項1に記載の搬送用ベルト。
  3. 上記内側に折り込んだシートが連結金具の脚部によって帯体に固定されている請求項2に記載の搬送用ベルト。
  4. 上記緩衝シートの内側に折り込んだ部分には毛羽体が立設されていない請求項2または3に記載の搬送用ベルト。
  5. 上記帯体に取り付けた緩衝シートの外側に毛羽体が立設されている請求項1〜4のいずれかに記載の搬送用ベルト。
  6. 上記緩衝シートの毛羽体がループ状或いは逆U字状である請求項1〜5のいずれかに記載の搬送用ベルト。
  7. 上記帯体の厚さが、両端部において低減されている請求項1〜のいずれかに記載の搬送用ベルト。
  8. 上記搬送用ベルトが、掛け渡し経路において対向する部材との隙間に物品を挟持し、加圧しながら搬送するベルトである請求項1〜のいずれかに記載の搬送用ベルト。
  9. 上記搬送用ベルトが、別経路からそれぞれ搬送した2枚のシート材を挟み込んで押圧し、搬送しながら貼り合わせる工程に用いられるベルトである請求項に記載の搬送用ベルト。
  10. 上記2枚のシート材が片面段ボールシートとライナであり、これらを貼り合わせて段ボールシートを形成する工程に用いられる請求項に記載の搬送用ベルト。
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