JP3883386B2 - 給紙装置および画像形成装置 - Google Patents

給紙装置および画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3883386B2
JP3883386B2 JP2001001293A JP2001001293A JP3883386B2 JP 3883386 B2 JP3883386 B2 JP 3883386B2 JP 2001001293 A JP2001001293 A JP 2001001293A JP 2001001293 A JP2001001293 A JP 2001001293A JP 3883386 B2 JP3883386 B2 JP 3883386B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording paper
feeding
unit
initial position
control unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001001293A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002205834A (ja
Inventor
和彦 北野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2001001293A priority Critical patent/JP3883386B2/ja
Publication of JP2002205834A publication Critical patent/JP2002205834A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3883386B2 publication Critical patent/JP3883386B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、給紙装置および画像形成装置に関し、さらに詳しくは、記録紙の給送方向に沿って複数の記録紙収容部を備えた給紙装置での給紙速度制御に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機やファクシミリ装置、プリンタあるいは印刷機などの画像形成装置には画像を担持するための記録紙を画像形成処理部に向けて供給する給紙装置が装備されている。
給紙装置の構成には、単一の給紙カセットにより単一サイズの記録紙を給送する構成とは別に、異なるサイズあるいは比較的小サイズの記録紙を大量給紙できる構成が知られている。
【0003】
比較的小サイズの記録紙を大量給送するための構成としては、本出願人の先願である特開平5−124737号公報に開示された構成がある。
上記公報には、画像形成装置内の給紙部において記録紙の給送方向に沿って小サイズを対象とした記録紙をそれぞれ収容可能な給紙トレイを並設し、記録紙の繰り出し側に位置する給紙トレイ(以下、第1給紙トレイという)上での記録紙がなくなった際に今一つの給紙トレイ(以下、第2給紙トレイという)上に収容されている記録紙を第1給紙トレイに向けて移動させ、所謂、自動的に移し替えるようにして大量給紙が行える構成が開示されている。
【0004】
第2給紙トレイから記録紙を移動させる際には、第2給紙トレイ上に配置されて摺動可能な移動式バックフェンスによって記録紙の後端を押し動かすことで相1給紙トレイに向けて記録紙を移動させるようになっている。このため、上記公報には、移動式バックフェンスの駆動源として、回転量を予め設定可能な構成を備えたステッピングモータあるいはサーボモータなどの正逆転モータが用いられ、このモータが第1給紙トレイ上での記録紙残量に応じて回転制御されるようになっている。
【0005】
上記公報に開示された給紙構成の場合、第1給紙トレイに対して第2給紙トレイに積載されている記録紙を移し替えるときには、移動式バックフェンスの位置を検知して記録紙の移し替えに必要な移動距離をが確保されているかどうかを割り出している。
図8および図9は、移動式バックフェンスの移動距離を割り出すための構成およびその構成における方法を示す図であり、図8において移動距離を割り出すための構成として、第1給紙トレイAおよび第2給紙トレイBの間を移動する移動式バックフェンスCの初期位置および移動完了位置にそれぞれ検知センサD1,D2を配置した構成が用いられる。
【0006】
図8(A)は、第1給紙トレイAを上昇させて記録紙Sが繰り出されている状態を示しており、この状態では第2給紙トレイBからの記録紙の移し替えは行われていない。
図8(B)は、第1給紙トレイA側に配置されている記録紙有無検知センサD3によって第1給紙トレイA上の記録紙がなくなったことが検知された場合に第2給紙トレイBから記録紙を移し替える状態を示している。この状態では、移動式バックフェンスCが初期位置から移し替え完了位置に向けて移動する。
図8(C)は移し替えが完了した状態を示しており、この状態では、初期位置に向けて移動式バックフェンスCが復動して戻る。
【0007】
図9は、検知センサD1,D2を用いた移動式バックフェンスCの移し替え時と復動時での移動状態を判別する手順を示しており、同図(A)において、初期位置から移動を開始した移動式バックフェンスCが移動完了位置側の検知センサD2に検知されるまでの時間を計測し(SA)、予め設定されている所定時間に対して実際に移動式バックフェンスが検知センサD2によって検知されるまでの時間を比較するようになっている(SB、SE)。なお、図9(A)では、検知センサD2の動作をチェックする意味で「移送押し込みセンサチェック」と表現されている。
【0008】
比較結果において予め設定されている所定時間と同じである場合には移動式バックフェンスCが移し替え完了位置に達したと判断して(SC)、初期位置への復動指令(図9(A)では、「移送戻り」と表現されている)を行い(SD)、経過時間が所定時間床となる場合には異常検出と判断するようになっている(SF)。
【0009】
図9(B)に示す移動式バックフェンスCの復動時では、移動完了位置から初期位置に向けた移動が開始されてからの経過時間を計測し(SA’)、初期位置での検知センサD1の作動チェックを行い(SG)、検知センサD1が作動した時点での経過時間が所定時間と比較される(SJ)。
比較結果において検知センサD1の作動時での経過時間が所定時間と一致している場合には復動完了と判断し(SH)、一致しない場合には異常検出と判断するようになっている(SK)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記構成においては、移動式バックフェンスの移動状態を判別するために検知センサが用いられる関係上、部品点数の増加や処理手順の増加を招く。そこで、これら検知センサを不要にすることが考えられる。これら検知センサによる移動式バックフェンスの移動位置を検知する代わりに、移動式バックフェンスの移動用駆動源として用いられるモータの回転状態を移動距離に相当させることが考えられるが、この場合には次のような問題が発生する虞がある。
移動用駆動源としてパルスの印加により回転方向での任意点の移動量が設定可能なパルスモータを用いた場合、予め設定されているパルス数が出力されるとパルスモータにおける回転方向での任意点がそのパルス数に応じた位置に位置決めされていると見なせるが、実際には、印加されたパルス数に応じた位置に位置決めされていない場合があるにも拘わらず、この場合の判別が行えないのが現状である。
移動式バックフェンスが移し替えのための移動位置に移動した場合、復動しようとする際に、第2給紙トレイ上に新たな記録紙が補充されてしまうと初期位置への復動用パルス数を駆動源に対して印加しても、実際には補充された記録紙によって移動式バックフェンスの復動が阻害されてしまう。
これとは別に移動式バックフェンスが初期位置にある場合、第1,第2の給紙トレイを跨るサイズの記録紙が装填された場合においても記録紙によって移動式バックフェンスの移動が阻害されてしまい、移動を開始しても所定の移し替えのための移動位置に移動することができなくなる。
【0011】
本発明の目的は、上記従来の給紙装置およびこれを用いた画像形成装置における問題に鑑み、記録紙を移し替えるために用いられる手段の移動位置を検知するセンサ類を設けなくても実際に移動した状態を正確に判断できる構成を備えた給紙装置および画像形成装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、給紙トレイから記録紙を繰り出して画像形成部に向けて給送する給紙装置において、上記記録紙の給送方向に沿ってそれぞれ配置され、上記画像形成部に向けて記録紙を繰り出す側に位置して繰り出し態位を設定可能な第1の記録紙収容部と、上記記録紙の給送方向で上記第1の記録紙収容部の後方に配置され、積載されている記録紙を上記第1の記録紙収容部に向けて移送可能な第2の記録紙収容部と、上記第2の記録紙収容部での記録紙を上記第1の記録紙収容部に向けて移し替える給送手段と、上記給送手段を上記第1,第2の記録紙収容部間で移動させる駆動源と、上記給送手段の初期位置を検知する初期位置検知センサと、上記初期位置検知センサが入力側に接続され、上記駆動源が出力側に接続されている制御部とを備え、上記制御部は上記初期位置を基準とした駆動源の駆動量を判別する構成を備え、該駆動量を予め設定されている駆動量と比較して上記給送手段の移動位置を割り出すことを特徴特徴としている。
【0013】
請求項2記載の発明は、上記制御部で上記駆動量を判別する構成が、上記給送手段の初期位置から移し替えのための移動完了位置までの移動量に対応した駆動量を検知する構成とされていることを特徴としている。
【0014】
請求項3記載の発明は、上記制御部が、上記給送手段の移動完了位置から初期位置への復動時での上記駆動源での駆動量を検知して上記給送手段の移動位置を割り出すことを特徴としている。
【0015】
請求項4記載の発明は、上記制御部には上記給送手段が初期位置に復動する際の駆動量を計測する手段が接続され、上記制御部は、上記計測手段による駆動量が予め設定されている復動移動距離に相当する駆動量よりも多い場合には復動異常として報知することを特徴としている。
【0016】
請求項5記載の発明は、上記制御部には上記給送手段が初期位置に復動する際の駆動量を計測する手段が接続され、上記制御部は、上記計測手段による駆動量が予め設定されている復動距離に相当する駆動量よりも少ない場合には復動異常として報知することを特徴としている。
【0017】
請求項6記載の発明は、上記報知が、上記給送手段の復動路に該給送手段の復動を阻害する物体が存在していることを意味付けることを特徴としている。
【0018】
請求項7記載の発明は、上記報知は、上記給送手段の移し替えのために進行する移動路中に該給送手段の移動を阻害する物体が存在していることを意味付けることを特徴としている。
【0019】
請求項8記載の発明は、請求項1乃至7のうちの一つに記載の給紙装置を用いることを特徴としている。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示した実施例により本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る実施例による給紙装置を装備した画像形成装置が示されており、同図に示す画像形成装置は、原稿画像を感光体に書き込むことで複写画像が得られる複写機であるが、本発明における画像形成装置は、複写機に限らず、ファクシミリ装置、プリンタおよび印刷機も含まれること勿論である。
【0021】
図1において、複写機1には回転可能なドラム上の感光体2が設けられており、感光体の周辺には、感光体2の回転方向に沿って画像形成処理を実行する帯電装置3,露光装置4,現像装置5,転写装置6およびクリーニング装置7がそれぞれ配置されている。
図1に示す複写機1は、上段と下段とに区分けされた筐体1Aを備えており、上段側が画像形成部とされ、その上面に原稿載置台8が設けられ、露光装置4による露光走査が行われるようになっている。なお、露光装置4に代えて、原稿の読み取り走査および図示しない画像形成制御部からの画像情報に基づきレーザ光源などを用いた書き込み装置とすることも可能である。図1において符号9は、感光体2上での画像濃度を検知する濃度センサを示している。
転写装置6は、転写部と感光体2からの記録紙分離部とを備え、いずれの部分も帯電チャージャが用いられて画像の静電吸着並びに記録紙の曲率分離を可能にしている。
感光体2と転写装置6とが対峙することで構成される転写位置の近傍には画像転写された記録紙の搬送装置10および定着装置11がそれぞれ配置されている。
【0022】
転写位置には、筐体1Aの下段側に位置する給紙装置12から記録紙が給送されるようになっている。
本実施例における給紙装置12は、記録紙の給送方向に沿って小サイズの記録紙を積載可能な第1,第2の記録紙収容部13,14を並設し、一方の記録紙収容部に対して他方の記録紙収容部から移し替えて補充することにより大量給紙が可能な構成とされている。これにより、筐体1A内での小サイズの記録紙を複数位置に配置して筐体1A内でのデッドスペースの発生を防ぐようになっている。
【0023】
以下、給紙装置12について説明する。
給紙装置12は、図1中、一点差線で示す記録紙の給送方向前方側で記録紙を繰り出す側に第1の記録紙収容部13が、給送方向後方側に第2の記録紙収容部14が配置されている。なお、図1において第1の記録紙収容部13に積載される記録紙を便宜上、符号S1で示し、第2の記録紙収容部14に積載される記録紙を符号S2で示す。
第1および第2の記録紙収容部13,14は、記録紙を積載可能な給紙トレイによって構成されており、第1の記録紙収容部13は昇降可能に、そして第2の記録紙収容部14は後述する給送手段が水平方向に移動可能に設けられている。
【0024】
第1,第2の記録紙収容部13,14は、共に共通の支持部15に搭載されており、支持部15は、ガイド部材16が嵌合しているガイドレール17を介して筐体の下段において外部に引き出すことができるようになっている。
図1(B)は、第1,第2の記録紙収容部13,14を上面からみた状態を示す図(図1(A)において符号(B)で示す方向から見た図)であり、ガイドレール16が記録紙の給送方向と直角な方向に延在させてあり、このガイドレール16に沿って第1,第2の記録紙収容部13,14が外部に引き出せる。
記録紙収容部を外部に引き出す時期は、各記録紙収容部に対する保守時や新たな記録紙の補充および補充要否のための残量確認時などが該当している。
【0025】
第1の記録紙収容部13は、後で説明する制御部によって駆動制御される上昇モータによって昇降できる構成を備えており、積載されている記録紙を給紙コロ18に当接させる位置に向けて上昇し、給紙コロ18により繰り出せるようになっている。
第1の記録紙収容部13から繰り出される記録紙は、第1の記録紙収容部13の上位に配置されている分離コロ対19によって最上位のもののみが繰り出され、分離コロ対19の近傍で記録紙の搬送路に配置されている搬送ローラ20によって転写位置前方に位置するレジストローラ21に向けて搬送される。
【0026】
図1に示す複写機では、記録紙の搬送経路が複数設けられており、一つは、前述した給紙装置12からの搬送経路であり、今一つは筐体1Aから外方に張り出し可能な手差しトレイ1Bからの搬送経路である。これら両搬送路が交わる位置には主ローラ12Aと各搬送路を挟んで対向する副ローラ12C、12Dとが主ローラ12Aに対して連動可能に設けられている。
【0027】
第2の記録紙収容部14には、後で説明する制御部によって駆動制御される正逆回転可能なステッピングモータによって水平方向に往復移動可能な給送手段19が装備されており、給送手段22は、図示しないが、ステッピングモータの回転方向に応じて水平方向に移動する展張面を備えたベルトに一体化された衝立状の押圧部材で構成されている。
給送手段22は、図1に示す位置が初期位置、所謂、ホームポジションとして設定されており、第2の記録紙収容部14に積載されている記録紙を第1の記録紙収容部13に向けて押し動かすことができる。
【0028】
第1,第2の記録紙収容部13,14は、図2に示す手順で動作することができる。なお、図2において、第1,第2の記録紙収容部13,14の動作を制御するために各種のセンサが用いられるが、このセンサに関しては制御部の説明に併せて説明する。
図2(A)には、第1の記録紙収容部13に積載された記録紙S1の繰り出し態位が示されており、この状態では、第1の記録紙収容部13が上昇し、最上位の記録紙S1が給紙コロ18に当接して繰り出され、分離コロ対16により分離されて搬送される。第2の記録紙収容部14は、給送手段19が初期位置に位置決めされている。
【0029】
図2(B)に示す状態は第1の記録紙収容部13において繰り出される記録紙S1がなくなった状態であり、このときには第1の記録紙収容部13が上昇位置から下降する。
図2(C)には、第1の記録紙収容部13が下降して初期位置にある時に、第2の記録紙収容部14がこれに積載されている記録紙S2を第1の記録紙収容部13に向けて移送を開始する状態が示されている。このときには、給送手段19が駆動されて第2の記録紙収容部14に積載されている記録紙S2の後方端縁を押し動かして図2(D)に示すように、記録紙S2を第1の記録紙収容部13に向けて移し替える。
記録紙が第2の記録紙収容部14から移し替えられると、図2(E)に示すように、第1の記録紙収容部13が図2(A)に示した場合と同様に上昇を開始して記録紙の繰り出し態位を設定する。
【0030】
図2に示した手順を実行するための制御部の構成は図3に示されている。
図3において、制御部23は、マイクロコンピュータにより主要部が構成され、図示しないインターフェースを介して入力側には、第1の記録紙収容部13の上限位置および下限位置をそれぞれ検知する上限検知センサ24および下限検知センサ25と、縦搬送用紙有無センサ26と、第1,第2の記録紙収容部13,14での積載記録紙がなくなったことを検知するペーパエンド検知センサ27,28と、第2の記録紙収容部14での記録紙S2の積載量を検知する残量検知センサ29,30と、引き出し後、再度支持部15が所定位置に復帰したことを検知可能なトレイセット検知センサ31と、サイズ検知センサ32と、給送手段初期位置検知センサ(図3では、移送フェンス初期値検知センサと表示されている)33と、支持部の引き出し時に開閉されるのを検知可能な縦搬送ドア開閉検知センサ34とが接続されている。
【0031】
制御部20の出力側には、給送手段19の水平方向での移動を司る駆動源であるステッピングモータ(便宜上、符号STで示す)の駆動部35と、第1の記録紙収容部13の昇降駆動用モータ(便宜上、DCで示す)の駆動部36と、給紙コロ15の回転力断接用クラッチ(便宜上、符号15Aで示す)および搬送ローラ17の回転力断接用クラッチ(便宜上、符号17Aで示す)の駆動部37と、発振器38およびメモリ39が接続されている。
【0032】
制御部23は、画像形成部での制御部(図3では、画像処理制御部と示してある)40と接続されており、画像形成部での制御部40において出力される画像形成モードおよびこのモードに対応して選択される用紙サイズに関する情報が入力されるようになっている。また制御部23からは制御部40に対して、警報および現段階での給紙状況など情報が出力されるようになっており、画像形成部での制御部40では、図示しない操作パネルなどにおいてモード設定やこのモード表示や警報表示が行えるようになっている。
【0033】
本実施例と関係するセンサについて説明すると次の通りである。
上限検知センサ24は、図1において第1の記録紙収容部13の上限位置を検知するセンサであり、給紙コロ18の上下方向での位置を検知することで給紙コロ18が常に一定した位置に位置決めされるように第1の記録紙収容部13の昇降位置を調整するのに用いられる。
下限検知センサ25は、図1において第1の記録紙収容部13の下降位置を検知するためのセンサであり、第1の記録紙収容部13が第2の記録紙収容部14と同じレベルに位置決めされる際の検知信号を出力する。
【0034】
ペーパエンド検知センサ27,28は、図1において第1,第2の記録紙収容部13,14での記録紙S1,S2の有無を検知する光学センサである。
残量検知センサ29,30は、第2の記録紙収容部14での積載量を検知するセンサであり、積載量に応じて給送手段22の移動速度を変更するための検知信号を出力する。
【0035】
トレイセット検知センサ31は引き出し後に再度筐体1A内に挿入された支持部15が所定の位置に位置決めされているかを検知するためのセンサであり、給送手段初期位置検知センサ(移送フェンス初期位置検知センサ)33は、給送手段22が初期位置に復帰しているかどうかを検知するためのセンサである。
【0036】
制御部23では、次のモード制御が実行される。
(1)初期位置にある給送手段22を、記録紙の移し替えのために第1の記録紙収容部13に向けて移動させる。
このモード制御では、ステッピングモータSTに対して移し替えのために移動が完了する位置までの距離に相当するパルスを印加し、印加したパルス数を計測して移動完了位置に達したことを判断するようになっている。このため、制御部23には、移し替えのための移動完了位置に達したことを判断するために、ステッピングモータSTに印加されるパルス数を計測するパルスカウンタ(図3では、内部カウンタと表示されている)23Aが、給送手段2の記録紙移し替え移動用の駆動量を判別する手段として備えられている。
【0037】
パルスカウンタ23AによってステッピングモータSTに印加されたパルス数を計測し、予め設定されているパルス数に達すると給送手段22を初期位置に復動させるための処理を行う。
給送手段22の復動処理は、ステッピングモータSTに対して初期位置までの移動距離に相当するパルスを印加する一方、給送手段初期位置検知センサ(図3では移送フェンス初期位置検知センサと表示してある)33による検知状態を判別する。
(2)給送手段22の復動時での移動状態の判別を行う。
この制御モードでは、移し替えのための移動完了位置にあると想定したときに出力されるステッピングモータSTでの復動距離に相当するパルス数と、予め初期位置を基準として記録紙の移し替えのための移動が完了した位置からの復動距離に相当するパルス数とが比較され、両方のパルス数が一致していない場合に異常検出を行う。
【0038】
給送手段22が初期位置に復動したことは給送手段初期位置検知センサ33を用いることで検知可能であるが、計時時間を用いることも可能である。つまり、復動が開始されてから所定時間の計時を行い、この計時時間内でのパルス数を計測し、そのパルス数を上記予め設定されているパルス数と比較することも可能である。この場合の計時時間は、移動完了位置から初期位置までの復動時間に相当させてあり、正常に復動が行われる場合には計時時間内に発生するパルスの数が一致する。このような計時時間を用いる場合の利点としては、給送手段22が後述する事態により実際に復動動作が行われていない場合をも対象として給送手段22の移動状態を判別することができる。
【0039】
復動距離に相当するパルス数と初期位置復帰時でのパルス数とが一致しない場合として図4および図5に示す場合がある。
第1および第2の記録紙収容部13,14は、支持部15によって筐体1Aの外部に引き出せるようになっている。このため、支持部15が外部に引き出されて新たな記録紙を補充することもできるので、図4に示すように、補充された記録紙が移動完了位置にある給送手段22に対してその復動路に相当する第2の記録紙収容部14に搭載されることもある。従って、この場合には復動しようとする給送手段22が補充された記録紙によって復動を阻害されてしまい、結果として、初期位置に復動することができない。
【0040】
図5は、図4に示した場合とは違って、第1,第2の記録紙収容部13,14に搭載できるサイズ以外、特に、各記録紙収容部のサイズよりも大きいサイズの記録紙が装填された場合を示しており、この場合には、初期位置にある給送手段22が移動完了位置までの移動を阻害される。
【0041】
制御部23では、これら両方の場合を対象として給送手段2の移動が異常な場合を検出できるようになっている。つまり、図4に示した場合には、タイマー23Bによる計時時間内でのパルス数が予め設定されている復動距離に相当するパルス数よりも多くなり、図5に示した場合には、図4の場合と逆にタイマー23Bによる計時時間内でのパルス数が予め設定されている復動距離に相当するパルス数よりも少なくなる。
【0042】
制御部23では、図4および図5に示した場合が判別できた場合には、これら各状態を意味付けして画像処理制御部40に対して報知信号を出力し、画像形成制御部40に接続されている操作パネル(図示されず)の表示部にて記録紙の補充状態、つまり装填状態が不適正であることを警報する。
【0043】
本実施例は以上のような構成であるから、制御部23の動作を説明するフローチャートにより作用を説明すると図6および図7に示すとおりである。
図6は、初期位置から給送手段22を記録紙の移し替えのための移動完了位置に向けて移送するための処理を示しており、同図において、ステッピングもたーSTに対して給送手段22を移送するためのパルスが印加され、そのパルス数が計測される(ST1)。
【0044】
ステッピングモータSTに印加されるパルス数が計測されると、予め設定されている移し替えのための移動完了位置までの距離に相当するパルスと比較され、両パルスが一致した場合に移送完了と判断されて給送手段22の復動指令が行われる(ST2〜ST4)。
【0045】
図7は、図6において給送手段22の復動指令が行われた後の処理(図7では、便宜上、移送戻し処理と表示されている)を示しており、同図において、カウンタ23AによりステッピングモータSTに印加されるパルスの計測が行われ(ST5)、計測されたパルス数が予め設定されている給送手段22の復動距離に相当するパルス数(以下、便宜上、所定パルス数という)と比較される(ST6〜ST8)。
計測されたパルス数所定パルス数よりも少ない場合(ST6)は、図5に示す状態に相当しており、所定パルス数よりも多い場合(ST7)は、図4に示す状態に相当している。これらいずれの場合にも給送手段22の復動時での移動が異常であると判断する(ST9)。
【0046】
ステップST6および7に該当しない場合(ST8)には、給送手段22が初期位置に復動したと判断して復動完了(図7では移送戻しと表示してある)表示を行う(ST10)。
【0047】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、給送手段の駆動源での駆動量を対象として給送手段の移動位置を割り出すようになっているので、給送手段の位置を検知するためのセンサ類を不要にすることができ、構成の簡略化が可能となる。
【0048】
請求項2および3記載の発明によれば、制御部において給送手段が初期位置に復動する際の駆動量を計測する手段からの計測結果に基づき、実際に初期位置に復動した際の駆動量が予め設定されている復動移動距離に相当する駆動量と一致しない場合に復動異常を報知できるので、給送手段の位置検知を行うセンサ類を設けなくても給送手段の復動状態を監視することが可能となる。
【0049】
請求項4および5記載の発明によれば、報知として、計測手段による計測結果が予め設定されている復動移動距離に相当する駆動量よりも多い場合あるいは少ない場合には復動路あるいは移し替えのための移動路中に障害物が存在していることで給送手段の移動が阻害されていることを判断するので、記録紙の装填状態を容易に認識することが可能となる。
【0050】
請求項記載の発明によれば、給送手段の駆動源での駆動量を給送手段の動作が適正でないことの判断に用いることで位置検知のためのセンサ類を不要にしてコストの低減が可能な画像形成装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る給紙装置が用いられる画像形成装置の一例を示す模式図である。
【図2】図1に示した画像形成装置に用いられる給紙装置の動作手順を説明するための要部を示した模式図である。
【図3】図1に示した給紙装置に用いられる制御部の構成を説明するためのブロック図である。
【図4】図3に示した制御部において実行される制御モードの一つを説明するための模式図である。
【図5】図3に示した制御部において実行される制御モードの他の一つを説明するための模式図である。
【図6】図3に示した制御部において実行される一動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】図3に示した制御部において実行される今一つの動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】給紙装置の従来例において実施される給送手段の移動位置割出しを説明するための模式図である。
【図9】図8に示した給送手段の移動位置割出しのための手順を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 画像形成装置の一つである複写機
1A 筐体
2 感光体
12 給紙装置
13 第1の記録紙収容部
14 第2の記録紙収容部
22 給送手段
23 制御部
23A カウンタ
S1,S2 記録紙

Claims (6)

  1. 給紙トレイから記録紙を繰り出して画像形成部に向けて給送する給紙装置において、
    上記記録紙の給送方向に沿ってそれぞれ配置され、上記画像形成部に向けて記録紙を繰り出す側に位置して繰り出し態位を設定可能な第1の記録紙収容部と、
    上記記録紙の給送方向で上記第1の記録紙収容部の後方に配置され、積載されている記録紙を上記第1の記録紙収容部に向けて移送可能な第2の記録紙収容部と、
    上記第2の記録紙収容部での記録紙を上記第1の記録紙収容部に向けて移し替える給送手段と、
    上記給送手段を上記第1,第2の記録紙収容部間で移動させる駆動源と、
    上記給送手段の初期位置を検知する初期位置検知センサと、
    上記初期位置検知センサが入力側に接続され、上記駆動源が出力側に接続されている制御部とを備え、
    上記制御部は、上記給送手段の移動完了位置から初期位置への復動時での上記駆動源での駆動量を検知して上記給送手段の移動位置を割り出すことを特徴とする給紙装置。
  2. 請求項1に記載の給紙装置において、
    上記制御部には上記給送手段が初期位置に復動する際の駆動量を計測する手段が接続され、
    上記制御部は、上記計測手段による駆動量が予め設定されている復動移動距離に相当する駆動量よりも多い場合には復動異常として報知することを特徴とする給紙装置。
  3. 請求項1または2に記載の給紙装置において、
    上記制御部には上記給送手段が初期位置に復動する際の駆動量を計測する手段が接続され、
    上記制御部は、上記計測手段による駆動量が予め設定されている復動距離に相当する駆動量よりも少ない場合には復動異常として報知することを特徴とする給紙装置。
  4. 請求項3記載の給紙装置において、
    上記報知は、上記給送手段の復動路に該給送手段の復動を阻害する物体が存在していることを意味付けることを特徴とする給紙装置。
  5. 請求項記載の給紙装置において、
    上記報知は、上記給送手段の移し替えのために進行する移動路中に該給送手段の移動を阻害する物体が存在していることを意味付けることを特徴とする給紙装置。
  6. 請求項1乃至5のうちの一つに記載の給紙装置を用いることを特徴とする画像形成装置
JP2001001293A 2001-01-09 2001-01-09 給紙装置および画像形成装置 Expired - Fee Related JP3883386B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001001293A JP3883386B2 (ja) 2001-01-09 2001-01-09 給紙装置および画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001001293A JP3883386B2 (ja) 2001-01-09 2001-01-09 給紙装置および画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002205834A JP2002205834A (ja) 2002-07-23
JP3883386B2 true JP3883386B2 (ja) 2007-02-21

Family

ID=18869949

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001001293A Expired - Fee Related JP3883386B2 (ja) 2001-01-09 2001-01-09 給紙装置および画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3883386B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101749568B1 (ko) * 2010-09-27 2017-07-03 에스프린팅솔루션 주식회사 급지장치 및 그 제어방법, 이를 포함하는 화상형성장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002205834A (ja) 2002-07-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7604232B2 (en) Sheet feeding device
US20080099976A1 (en) Paper Feeding Method and Paper Feeder
US7722041B2 (en) Sheet processing apparatus and image forming apparatus
US20080001342A1 (en) Sheet feeder and image forming apparatus having said sheet feeder
JP2010064805A (ja) 給紙装置及びこれを備えた画像形成装置
JP4007277B2 (ja) 画像形成装置
US7681879B2 (en) Sheet feeder and image forming apparatus
JP7292918B2 (ja) 画像形成システム
US20080029950A1 (en) Transporting device and image forming apparatus
JP2015224094A (ja) シート給送装置及び画像形成装置
JP3883386B2 (ja) 給紙装置および画像形成装置
US11708234B2 (en) Sheet conveying device and image forming apparatus incorporating the sheet conveying device
US11546481B2 (en) Image reading apparatus and image forming apparatus
JP2010149982A (ja) 給紙装置及び画像形成装置
JP6786220B2 (ja) シート供給装置及びそれを備えた画像形成装置
US7823871B2 (en) Sheet feeding apparatus, housing incorporating the same and image forming apparatus
US10924619B2 (en) Image forming system
US20200310319A1 (en) Image forming system
US6532356B2 (en) Guide mechanism, paper feed control method, and image-forming device
JP7163680B2 (ja) 給紙装置、画像形成装置、引き出し規制方法
JP3710050B2 (ja) 給紙装置および画像形成装置
JP3815085B2 (ja) 画像形成装置
JP2738871B2 (ja) 複写機における給紙装置
JP3049027B1 (ja) 印刷装置
JP2024024580A (ja) シート給送装置、及び、画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041110

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060707

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060808

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061010

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061114

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101124

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111124

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111124

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121124

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131124

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees