JP3882749B2 - 自動車 - Google Patents
自動車 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3882749B2 JP3882749B2 JP2002374700A JP2002374700A JP3882749B2 JP 3882749 B2 JP3882749 B2 JP 3882749B2 JP 2002374700 A JP2002374700 A JP 2002374700A JP 2002374700 A JP2002374700 A JP 2002374700A JP 3882749 B2 JP3882749 B2 JP 3882749B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- motor
- power
- electric motor
- vehicle speed
- electric
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 claims description 38
- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 claims description 11
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims 1
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 abstract description 22
- 230000014509 gene expression Effects 0.000 description 4
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 2
- 230000000994 depressogenic effect Effects 0.000 description 2
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000006698 induction Effects 0.000 description 1
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 1
- 238000010248 power generation Methods 0.000 description 1
- 230000001360 synchronised effect Effects 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/60—Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
- Y02T10/62—Hybrid vehicles
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/60—Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
- Y02T10/7072—Electromobility specific charging systems or methods for batteries, ultracapacitors, supercapacitors or double-layer capacitors
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の自動車としては、車軸に接続された駆動軸に変速可能な変速機を介してエンジンおよび第1モータから出力された動力と、この駆動軸に直接第2モータから出力された動力とにより走行するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この自動車では、車両の運転状態に基づいて変速機の状態、即ち、変速比を変更する制御を行なっている。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−198671号公報(第7項、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、こうした自動車では、変速機の変速状態に応じてエンジンと第1モータとを制御すると共に第2モータを制御する必要があり制御が複雑なものとなる。また、第1モータと第2モータとについてはその使用に応じた特性のものを用いる必要もある。
【0005】
本発明の自動車は、車両の必要な動特性を簡易な構成で得ることを目的の一つとする。また、本発明の自動車は、車両の必要な動特性を簡易な制御で得ることを目的の一つとする。さらに、本発明の自動車は、組み付け性の向上を図ることを目的の一つとする。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
本発明の自動車は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
【0007】
本発明の自動車は、
第1の車軸に接続された第1の駆動軸に動力を出力可能な内燃機関と、
第2の車軸に接続された第2の駆動軸に第1のギヤ比をもって動力を出力可能な第1の電動機と、
前記第2の駆動軸に前記第1のギヤ比より大きな第2のギヤ比をもって動力を出力可能な第2の電動機と、
を備えることを要旨とする。
【0008】
この本発明の自動車では、第2の駆動軸に異なるギヤ比をもって第1の電動機と第2の電動機とから動力を出力することができるから、第1の電動機と第2の電動機のうち第2の駆動軸の運転状態に対して効率よく動力を出力できる一方または双方の電動機を選択して駆動することができる。この結果、こうした二つの電動機からの動力と内燃機関からの動力とによって車両に必要な動特性を簡易な構成で効率よく得ることができる。しかも、第1の電動機と第2の電動機では、ギヤ比が異なるだけだから、一方の電動機が変速比を変更可能な変速機を介して駆動軸に接続されている場合に比して簡易な制御とすることができる。ここで、第1の電動機と第2の電動機については、双方とも直流電動機を用いるものとしたり、双方を同一機種の電動機とすることもできる。こうすれば、第1の電動機と第2の電動機の制御を簡易なものとしたり、電動機の取り付け間違いといった不都合を回避することができる。また、第1のギヤ比としては、2ないし10の範囲のものを用いたり、第1のギヤ比と第2のギヤ比としては、その比を2ないし10の範囲内のものを用いることもできる。
【0009】
こうした本発明の自動車において、前記第1の電動機の回転軸および前記第2の電動機の回転軸のうちのいずれか一方と前記第2の駆動軸とを接続する第1のギヤ機構と、該第1のギヤ機構のいずれかの回転軸と前記第1の電動機の回転軸および前記第2の電動機の回転軸のうちの他方とを接続する第2のギヤ機構を備えるものとすることもできる。即ち、第1のギヤ機構を第1のギヤ比または第2のギヤ比の一方のギヤ比として構成し、第2のギヤ機構を第1のギヤ機構との接続を含めて第1のギヤ比または第2のギヤ比の他方として構成するのである。これにより、第1の電動機と第2の電動機とを別々のギヤ機構によって第2の駆動軸に接続する構成に比してコンパクトなものとすることができる。
【0010】
また、本発明の自動車において、前記内燃機関からの動力を用いて発電すると共に該発電した電力を前記第1の電動機および/または前記第2の電動機に供給可能な発電機を備えるものとすることもできる。この態様の本発明の自動車において、運転者の要求に基づいて前記発電機を駆動制御する発電機制御手段を備えるものとすることもできる。この場合、前記発電機制御手段は、運転者によるアクセルペダルの踏み込み量に基づいて前記第1の電動機および前記第2の電動機から出力しようとする動力を設定し、該設定した動力に見合う電力が出力されるよう前記発電機を駆動制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、発電機を制御することにより、第1の電動機と第2の電動機とにより消費される電力を賄うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を実施例を用いて説明する。図1は、本発明の一実施例である自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例の自動車20は、図示するように、エンジン22を中心として構成される前輪用駆動部20aと、第1モータ46および第2モータ48を中心として構成される後輪用駆動部20bと、車両全体をコントロールする電子制御ユニット70とを備える。
【0012】
前輪用駆動部20aは、フロントエンジンフロントドライブ(FF)型としてのガソリンエンジン車両の構成とほぼ同等の構成をしており、横置きされたエンジン22と、図示しないトルクコンバータおよびトランスミッションにより構成される自動変速機30とを備え、エンジン22からの動力が自動変速機30で変速され、デファレンシャルギヤ64を介して前輪66a,66bに出力されるようになっている。また、エンジン22のクランクシャフトにはベルト28を介して発電機26が取り付けられており、エンジン22からの動力を用いて発電できるようになっている。エンジン22および自動変速機30は、前輪駆動用電子制御ユニット(以下、前輪駆動用ECUという)29により制御されている。この前輪駆動用ECU29は、電子制御ユニット70と通信しており、電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22および自動変速機30を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22および自動変速機30の運転状態に関するデータを電子制御ユニット70に出力する。なお、発電機26は、電子制御ユニット70により駆動制御されている。
【0013】
前輪用駆動部20aは、フロントエンジンフロントドライブ(FF)型としてのガソリンエンジン車両の構成とほぼ同等の構成をしており、横置きされたエンジン22と、図示しないトルクコンバータおよびトランスミッションにより構成される自動変速機30とを備え、エンジン22からの動力が自動変速機30で変速され、デファレンシャルギヤ64を介して前輪66a,66bに出力されるようになっている。また、エンジン22のクランクシャフトにはベルト28を介して発電機26が取り付けられており、エンジン22からの動力を用いて発電できるようになっている。エンジン22および自動変速機30は、前輪駆動用電子制御ユニット(以下、前輪駆動用ECUという)29により制御されている。この前輪駆動用ECU29は、電子制御ユニット70と通信しており、電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22および自動変速機30を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22および自動変速機30の運転状態に関するデータを電子制御ユニット70に出力する。なお、発電機26は、電子制御ユニット70により駆動制御されている。
【0014】
後輪用駆動部20bは、後輪96a,96bにデファレンシャルギヤ94と第1ギヤ機構90とを介して接続された第1モータ46と、第1モータ46の回転軸に第2ギヤ機構92を介して接続された第2モータ48とを備える。第1モータ46および第2モータ48は電力ラインにより発電機26に接続されており、この電力ラインには切替スイッチS1,S2が設けられている。第1ギヤ機構90および第2ギヤ機構92は、そのギヤ比が2ないし10好ましくは4ないし8(実施例では6)として構成することができる。したがって、実施例では、第1モータ46は車軸に対して値6の減速比で回転することになり、第2モータ48は車軸に対して値36の減速比で回転することになる。以下、第1モータ46の車軸に対する減速比をi1、第2モータ48の車軸に対する減速比をi2と記す。なお、第1モータ46および第2モータ48は、共に例えばブラシレスの直流電動機として同一の機種を用いて構成されている。
【0015】
電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。電子制御ユニット70には、シフトレバー80の操作位置を検出するシフトポジションセンサ81からのシフトポジションSP,アクセルペダル82の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ83からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル84の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ85からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ86からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。また、電子制御ユニット70からは、発電機26への駆動制御信号や切替スイッチS1,S2へのスイッチ信号などが出力ポートを介して出力されている。また、電子制御ユニット70は、前述したように、前輪駆動用ECU29と通信ポートを介して接続されており、前輪駆動用ECU29と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
【0016】
こうして構成された実施例の自動車20では、前輪用駆動部20aのエンジン22や自動変速機30については、運転者によるアクセルペダル82の踏み込み量、即ちアクセル開度Accに基づいて通常の運転制御が行なわれ、後輪用駆動部20bの第1モータ46および第2モータ48については、アクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動制御されている。また、発電機26については、第1モータ46や第2モータ48により消費される電力を賄うように駆動制御されている。これらの制御のうち、前輪用駆動部20aのエンジン22や自動変速機30の制御は本発明の中核をなさないから、その詳細な説明については省略する。以下、第1モータ46や第2モータ48,発電機26の駆動制御について説明する。
【0017】
図2は、実施例の電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎(例えば、20sec毎)に繰り返し実行される。駆動制御ルーチンが実行されると、電子制御ユニット70のCPU72は、まず、アクセルペダルポジションセンサ83からのアクセルペダル開度Accや車速センサ86からの車速Vを読み込み(ステップS100)、読み込んだアクセル開度Accに基づいてモータ要求トルクTm*を設定する(ステップS102)。ここで、モータ要求トルクTm*は、実施例では、アクセル開度Accとモータ要求トルクとの関係を予め設定してモータ要求トルク設定マップとしてROM74に記憶しておき、アクセル開度Accが与えられるとROM74に記憶されたモータ要求トルク設定マップから対応するモータ要求トルクを導出するものとした。要求トルク設定マップの一例を図3に示す。
【0018】
モータ要求トルクTm*が設定されると、発電機26の発生要求電圧E*を、モータ要求トルクTm*と第2モータ48の回転数Nm2と定数α,βとを用いて次式(1)により計算して設定する(ステップS104)。
【0019】
【数1】
E*=α・Tm*+β・Nm2 (1)
【0020】
式(1)中の定数α,βは次のように求めることができる。式(2)から式(4)は直流電動機のトルクと電流との関係を表す関係式である。ここで、定数Ktは電流をトルクに変換するトルク係数であり、Im1,Im2は第1モータ46および第2モータ48内に流れる電流値であり、定数Kmはモータの回転数を逆起電圧に変換する逆起電圧定数であり、定数Rmはモータの内部抵抗である。こうした式(2)から式(4)を発電機26の発生要求電圧E*で解けば式(5)となる。この式(5)中のモータ要求トルクTm*の係数部分が上式(1)の定数αであり、第2モータの回転数Nm2の係数部分が定数βである。
【0021】
【数2】
【0022】
こうして、発電機26の発生要求電圧E*が設定されると、車速Vと閾値Vref1および閾値Vref2とを比較する(ステップS106)。ここで、閾値Vref1は、発電機26による発生電圧と第2モータ48の逆起電圧とがほぼ等しくなる第2モータ48の回転数を換算係数kv2(第2モータ48の回転数を車速Vに換算する換算係数)で除した値として設定されるものであり、第2モータ48の特性や第1ギヤ機構90や第2ギヤ機構92のギヤ比などにより設定することができる。また、閾値Vref2は、発電機26による発生電圧E*と第1モータ46の逆起電圧とがほぼ等しくなる第1モータ46の回転数を換算係数kv1(第1モータ46の回転数を車速Vに換算する換算係数)で除した値として設定されるものであり、第1モータ46の特性や第1ギヤ機構90のギヤ比などにより設定することができる。車速Vが閾値Vref1より小さいときには、第1モータ46および第2モータ48に電力が供給されるよう切替スイッチS1および切替スイッチS2をオンとし(ステップS108)、車速Vが閾値Vref1以上閾値Vref2以下のときには、第1モータ46のみに電力が供給され第2モータ48には電力が供給されないよう切替スイッチS1をオンとすると共に切替スイッチS2をオフとし(ステップS110)、車速Vが閾値Vref2よりも大きいときには、第1モータ46および第2モータ48に電力が供給されないよう切替スイッチS1および切替スイッチS2をオフとする(ステップS112)。そして、こうした切替スイッチS1,S2の操作と同時に設定した発生要求電圧E*となるよう発電機26を駆動制御し(ステップS114)、本ルーチンを終了する。なお、発生要求電圧E*で発電機26が駆動制御されることにより、発電機26による発電電力で第1モータ46や第2モータ48を駆動することができる。
【0023】
図4は、アクセルペダル82を一定量踏み込んで車速Vを一様に増加させたときの車速Vと、モータ回転数Nm1,Nm2と、発電機26による発生要求電圧E*と、モータ逆起電圧Egと、後輪駆動軸に伝達されるトルクTrの時間変化を示す説明図である。ここで、図中の後輪駆動軸に伝達されるトルクTrの時間変化における破線Aは第1モータ46から出力され後輪駆動軸に伝達されるトルクであり、破線Bは第2モータ48から出力され後輪駆動軸に伝達されるトルクであり、実線Cは第1モータ46および第2モータ48から出力され後輪駆動軸に伝達されるトルクの和である。車両の発進時では、第1モータ46や第2モータ48は回転していないから逆起電圧も発生していない。このため、アクセル開度Accに基づいて設定されたモータ要求トルクTm*がそのまま各モータから出力される。車両が動き始めると、第1モータ46および第2モータ48には回転が生じるため逆起電圧が発生する。このためモータからはアクセル開度Accに基づいて設定されたモータ要求トルクTm*から逆起電圧を考慮したトルクが出力されることになる。したがって、車速の増加に伴いモータから出力されるトルクは減少していく。車速Vが値Vref1に達する時間t1では、第2モータ48の逆起電圧が発電機26による発生要求電圧と等しくなるため(値E1)、第2モータ48からのトルクは値0となる。実施例では、この理由により切替スイッチS2をオフとして第2モータ48への電力の供給を停止している。一方、第1モータ46では、第2モータ48に比して回転数が低いため、逆起電圧も低くなるからトルクは出力できる。したがって、車速Vが値Vref2に達する時間t2までは第1モータ46から出力されたトルクだけが後輪駆動軸に伝達される。車速Vが値Vref2に達した時間t2では、第1モータ46の逆起電圧と発電機26による発生要求電圧とが等しくなるため(値E2)、第1モータ46からのトルクも値0となる。実施例では、この理由により切替スイッチS1をオフとして第2モータ48に加えて第1モータ46も停止している。したがって、車速Vが値Vref2よりも大きくなる時間t2以降は第1モータ46からも第2モータ48からもトルクの出力は行なわれない。なお、図示しないが前輪用駆動部20aではアクセルペダル82の踏み込み量に応じてエンジン22が駆動制御され、アクセルペダル82の踏み込み量と車速Vとに応じて自動変速機30の変速が制御されて、エンジン22からの出力が変速機30により変速されて前輪駆動軸に出力されている。
【0024】
以上説明した実施例の自動車20によれば、第1モータ46と第2モータ48とを異なるギヤ比をもって後輪96a,96bの駆動軸に接続したから、車速Vに応じて第1モータ46および第2モータ48を駆動することにより、広範な車速領域でモータからの動力を出力することができる。この結果、こうした二つのモータとエンジン22とからの動力によって車両に必要な動特性を簡易な構成で得ることができる。しかも、発電機26と切替スイッチS1、S2とを制御するだけだから、簡易な制御で車両に必要な動特性を得ることができる。また、第1モータ46と第2モータ48とを同一機種としたから、第1モータ46を取り付ける回転軸に第2モータ48を取り付けたり、これと逆の取り付けをしてしまうといった不都合を回避することができる。この結果、組み付け性を向上させることができる。さらに、第1モータ46の回転軸に第2ギヤ機構92を設けて第2モータ48を接続したから、ギヤ機構の構成をコンパクトなものとすることができる。
【0025】
実施例の自動車20では、第1ギヤ機構90および第2ギヤ機構92が同じギヤ比、即ち、第1ギヤ機構90と第2ギヤ機構92とを含めたギヤ比が第1ギヤ機構90のギヤ比の二乗となるものとして説明したが、第1ギヤ機構90および第2ギヤ機構92が異なるギヤ比としても構わない。また、第1ギヤ機構90と第2ギヤ機構92とを含めたギヤ比が第1ギヤ機構90のギヤ比よりも大きなものとする必要はなく、第1ギヤ機構90と第2ギヤ機構92とを含めたギヤ比が第1ギヤ機構90のギヤ比よりも小さなものとしても構わない。
【0026】
実施例の自動車20では、第2モータ48を第1ギヤ機構90および第2ギヤ機構92を介して後輪駆動軸に接続するものとして説明したが、第1モータ46と第2モータ48とが異なるギヤ比でもって後輪駆動軸に接続されていればよいから、第2モータ48を第2ギヤ機構92を用いずに別のギヤ機構を用いて後輪駆動軸に直接接続するものとしても構わない。
【0027】
実施例の自動車20では、エンジン22の動力の一部を発電機26により電力変換した電力を直接用いて第1モータ46および第2モータ48を駆動するものとしたが、発電機26と第1モータ46と第2モータ48とのそれぞれと電力のやり取りが可能なバッテリを備えるものとしてもよい。こうすれば、発電機26の発電により得られる電力量にかかわらず第1モータ46および第2モータ48を駆動することができる。
【0028】
実施例の自動車20では、第1モータ46および第2モータ48として直流電動機を使用するものとしたが、第1モータ46および第2モータ48として三相交流を用いた同期電動機や誘導電動機などの種々の電動機を用いるものとしてもよい。
【0029】
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である自動車20の構成の概略を示す構成図である。
【図2】 電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。
【図3】 モータ要求トルク設定マップの一例を示す説明図である。
【図4】 アクセルペダル82を一定量踏み込んで車速Vを一様に増加させたときの車速Vとモータ回転数Nm1,Nm2と発電機26による発生要求電圧E*とモータ逆起電圧Egと後輪駆動軸に伝達されるトルクTrの時間変化を示す説明図である。
【符号の説明】
20 自動車、22 エンジン、29 前輪駆動用電子制御ユニット(前輪駆動用ECU)、26 発電機、28 ベルト、30 自動変速機、46 第1モータ、48 第2モータ、64 デファレンシャルギヤ、66a,66b 前輪、70 電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80シフトレバー、81 シフトポジションセンサ、82 アクセルペダル、83アクセルペダルポジションセンサ、84 ブレーキペダル、85 ブレーキペダルポジションセンサ、86 車速センサ、90 第1ギヤ機構、92 第2ギヤ機構、94 デファレンシャルギヤ、96a,96b 後輪、S1,S2 切替スイッチ。
Claims (9)
- 第1の車軸に接続された第1の駆動軸に動力を出力可能な内燃機関と、
第2の車軸に接続された第2の駆動軸に第1のギヤ比をもって動力を出力可能な第1の電動機と、
前記第2の駆動軸に前記第1のギヤ比より大きな第2のギヤ比をもって動力を出力可能な第2の電動機と、
車速を検出する車速検出手段と、
前記検出された車速が前記第2の電動機の逆起電圧により該第2の電動機から動力を出力することができなくなる第1の所定車速に至るまでは前記内燃機関からの動力と前記第1の電動機からの動力と前記第2の電動機からの動力とを用いて走行するよう前記内燃機関と前記第1の電動機と前記第2の電動機とを制御し、前記検出された車速が前記第1の所定車速に至った以降は前記第2の電動機からの動力を用いることなく前記内燃機関からの動力と前記第1の電動機からの動力とを用いて走行するよう前記内燃機関と前記第1の電動機と前記第2の電動機とを制御する制御手段と、
を備える自動車。 - 前記第1のギヤ比と前記第2のギヤ比との比は2ないし10の範囲内である請求項1記載の自動車。
- 前記第1のギヤ比は2ないし10の範囲内である請求項1または2記載の自動車。
- 前記第1の電動機の回転軸および前記第2の電動機の回転軸のうちのいずれか一方と前記第2の駆動軸とを接続する第1のギヤ機構と、該第1のギヤ機構のいずれかの回転軸と前記第1の電動機の回転軸および前記第2の電動機の回転軸のうちの他方とを接続する第2のギヤ機構を備える請求項1ないし3いずれか記載の自動車。
- 前記第1の電動機と前記第2の電動機は、同一機種の電動機である請求項1ないし4いずれか記載の自動車。
- 前記第1の電動機と前記第2の電動機は、直流電動機である請求項1ないし5いずれか記載の自動車。
- 前記制御手段は、前記検出された車速が前記第1の所定車速より大きく前記第1の電動機の逆起電圧により該第1の電動機から動力を出力することができなくなる第2の所定車速に至った以降は前記第1の電動機からの動力を用いることなく前記内燃機関からの動力を用いて走行するよう前記内燃機関と前記第1の電動機と前記第2の電動機とを制御する手段である請求項1ないし6いずれか記載の自動車。
- 請求項1ないし7いずれか記載の自動車であって、
前記内燃機関からの動力を用いて発電すると共に該発電した電力を前記第1の電動機および/または前記第2の電動機に供給可能な発電機を備え、
前記制御手段は、運転者の要求に基づいて前記発電機を駆動制御する手段である
自動車。 - 前記制御手段は、運転者によるアクセルペダルの踏み込み量に基づいて前記第1の電動機および前記第2の電動機から出力しようとする動力を設定し、該設定した動力に見合う電力が出力されるよう前記発電機を駆動制御する手段である請求項8記載の自動車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002374700A JP3882749B2 (ja) | 2002-12-25 | 2002-12-25 | 自動車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002374700A JP3882749B2 (ja) | 2002-12-25 | 2002-12-25 | 自動車 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004203208A JP2004203208A (ja) | 2004-07-22 |
JP3882749B2 true JP3882749B2 (ja) | 2007-02-21 |
Family
ID=32812642
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002374700A Expired - Fee Related JP3882749B2 (ja) | 2002-12-25 | 2002-12-25 | 自動車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3882749B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4229174B2 (ja) * | 2006-11-22 | 2009-02-25 | トヨタ自動車株式会社 | 動力出力装置、それを備えた自動車、および動力出力装置の制御方法 |
JP2018202925A (ja) * | 2017-05-31 | 2018-12-27 | 本田技研工業株式会社 | 動力伝達装置 |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4710208U (ja) * | 1971-03-01 | 1972-10-06 | ||
JPS53109324A (en) * | 1977-03-05 | 1978-09-25 | Kondo Takashi | Electric motor car driving device |
JPS5686858A (en) * | 1979-12-14 | 1981-07-15 | Tokyo Shibaura Electric Co | Railway rolling stock |
JPH06189415A (ja) * | 1992-12-18 | 1994-07-08 | Motor Jidosha Kk | 電気自動車の駆動装置 |
JPH06284788A (ja) * | 1993-03-25 | 1994-10-07 | Toyota Motor Corp | モータ制御装置 |
JP3544116B2 (ja) * | 1998-03-05 | 2004-07-21 | 日野自動車株式会社 | 駆動装置 |
JP3517354B2 (ja) * | 1998-06-01 | 2004-04-12 | 日産ディーゼル工業株式会社 | 非常走行装置 |
JP2000142155A (ja) * | 1998-11-16 | 2000-05-23 | Honda Motor Co Ltd | 電動駆動力アシスト車両 |
JP3409249B2 (ja) * | 1998-11-30 | 2003-05-26 | 株式会社日立製作所 | ハイブリッド車両 |
-
2002
- 2002-12-25 JP JP2002374700A patent/JP3882749B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004203208A (ja) | 2004-07-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100491572B1 (ko) | 자동차 | |
JP3412352B2 (ja) | 車両用駆動装置の制御装置 | |
US7100719B2 (en) | Hybrid-powered vehicle | |
US6867509B1 (en) | Control apparatus for transmission-equipped hybrid vehicle, and control method for the same | |
JP3997955B2 (ja) | ハイブリッド自動車およびその制御方法 | |
JP2004036489A (ja) | 自動車 | |
JP2005295690A (ja) | 動力出力装置およびこれを搭載する自動車 | |
WO2006028079A1 (ja) | 動力出力装置及びこれを搭載する自動車並びに動力出力装置の装置の制御方法 | |
JP4016897B2 (ja) | 蓄電装置の充放電制御装置および自動車 | |
WO2003082619A1 (fr) | Dispositif de commande pour vehicule hybride | |
JP2008062779A (ja) | ハイブリッド車両 | |
JP3896904B2 (ja) | 車両の回生制御装置および自動車 | |
JP3882749B2 (ja) | 自動車 | |
JP3931852B2 (ja) | 電気自動車およびその制御方法 | |
JP4254764B2 (ja) | 自動車およびその制御方法 | |
JP3894184B2 (ja) | 自動車およびその制御方法 | |
JP4301252B2 (ja) | 動力出力装置およびその制御方法並びに車両 | |
JP2004143957A (ja) | 自動車および内燃機関の始動制御装置並びに内燃機関の始動方法 | |
JP3984229B2 (ja) | 動力出力装置およびこれを搭載した自動車並びにその制御方法 | |
JP4299287B2 (ja) | 車両およびその制御方法並びに車載用の駆動装置 | |
JP2003130199A (ja) | 有段変速機を備えたハイブリッド車両 | |
JP2004156763A (ja) | ハイブリッド自動車 | |
JP3852595B2 (ja) | ハイブリッド自動車およびその制御方法 | |
JP3896974B2 (ja) | 自動車 | |
JP4165475B2 (ja) | ハイブリッド車およびその制御方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050602 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060404 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060529 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060704 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060822 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20061024 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20061106 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101124 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101124 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111124 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111124 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121124 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121124 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131124 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |