JP3881951B2 - デジタル信号処理回路の入力切替方法及びデータ記録再生装置 - Google Patents
デジタル信号処理回路の入力切替方法及びデータ記録再生装置 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル信号処理回路の入力切替方法及びデータ記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
CD(Compact Disc)プレーヤやMD(Mini Disk)プレーヤ等のデータ記録再生装置には、デジタル信号処理回路(DSP;Digital Signal Processor)が搭載されている。このデータ記録再生装置には、装置の内部及び外部の複数の入力系統からデータが供給される。これらの入力データをデジタル信号処理回路内に選択的に取り入れるためには、セレクタが必要である。このセレクタは、クロック信号に同期して動作する。
【0003】
従来、複数の入力系統からデータが入力されるデジタル信号処理回路は、外部のクロック生成装置から供給されるクロック信号によって入力データの切替えを行っていた。このようなデジタル信号処理回路では、外部クロックの供給がなければ入力データを切り替えることができなかった。また、デジタル信号処理回路の仕様は、その製造者等により異なり、入力データを切り替えるためには仕様に応じたクロック信号を供給するクロック生成装置が必要であった。このため、デジタル信号処理回路を内蔵した装置を設計する場合、回路の仕様に適合したクロック信号を供給するデジタル信号処理回路とは独立した専用のクロック生成装置が設けられていた。
【0004】
一方、デジタル信号処理回路とは独立したクロック生成装置を設けずに、クロック生成装置を内蔵したデジタル信号処理回路が発明されている(例えば、特許文献1)。このデジタル信号処理回路は、内蔵のクロック生成装置から供給されるクロックに従って動作することにより入力データを切り替える。
【0005】
【特許文献1】
特開平9−179735号公報(第4−6頁、第1図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のデジタル信号処理回路では、デジタル信号処理回路の入力データを切り替えるためには、デジタル信号処理回路の内部或いは外部にクロック生成装置を設ける必要があったため、部品点数が増え、コストが増加することが問題であった。またデジタル信号処理回路を内蔵した装置を設計する際に、回路の仕様に合ったクロック生成装置を用意する必要があり、部品調達が煩雑であった。
【0007】
そこで本発明の課題は、クロック生成装置を設けることなく入力データを切り替えることができるデジタル信号処理回路の入力切替方法及びデータ記録再生装置を提供して、コストの低減を図り、煩雑な部品調達の手間を省くことである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、
クロック信号を含むデータ及びデジタルデータを含む複数の入力データを選択的に切り替えてデジタル信号処理回路に入力させるデジタル信号処理回路の入力切替方法において、
前記複数の入力データの切替え動作が終了するまでの間、前記クロック信号を含むデータの入力を継続させることを特徴としている。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、
前記クロック信号を含むデータはI2Sフォーマットのデータであることを特徴としている。
【0010】
請求項3記載の発明は、
データ記録再生装置において、
クロック信号を含むデータ又はデジタルデータの何れかを選択的に入力させるセレクタを有する第1のデジタル信号処理回路と、前記第1のデジタル信号処理回路に前記クロック信号を含むデータを供給する第2のデジタル信号処理回路と、を備えたデータ記録再生装置において、
前記セレクタの切替え動作が終了するまでの間、前記第2のデジタル信号処理回路による前記クロック信号を含むデータの供給を継続させることを特徴としている。
【0011】
請求項4記載の発明は、
第1のデジタル信号処理回路と、記録媒体に情報を記録する記録手段と、クロック信号を含むデータを前記第1のデジタル信号処理回路に供給する第2のデジタル信号処理回路と、制御手段とを備えたデータ記録再生装置において、
前記第1のデジタル信号処理回路は、
複数の入力データを選択的に切り替えて入力するセレクタを備え、
前記セレクタを介して前記第2のデジタル信号処理回路から入力されたデータに含まれる前記クロック信号に従って動作するとともに、前記データを前記記録手段に出力し、
前記記録手段は、前記第1のデジタル信号処理回路から入力されたデータを前記記録媒体に記録し、
前記制御手段は、前記記録手段を制御して記録処理を終了させ、前記第1のデジタル信号処理回路の前記セレクタを制御して前記第2のデジタル信号処理回路以外の入力系統から供給される入力データを前記第1のデジタル信号処理回路に入力させ、入力データの切替え終了後に前記第2のデジタル信号処理回路を制御して前記クロック信号を含むデータの供給を停止させることを特徴としている。
【0012】
請求項5記載の発明は、請求項3又は4記載の発明において、
前記クロック信号を含むデータはI2Sフォーマットのデータであることを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図1及び図2を参照して、本発明を適用したオーディオシステム100の一実施の形態について詳細に説明する。
【0014】
まず、構成を説明する。
図1は、本発明を適用したオーディオシステム100の機能的構成を示すブロック図である。図1に示すように、オーディオシステム100は、MD1、スピンドルモータ2、光ピックアップ3、送りモータ4、記録ヘッド5、ヘッドドライバ6、RF(Radio Frequency)アンプ7、MDデジタル信号処理回路8、バッファメモリ9、システムコントローラ10、操作部11、表示部12、CD15、スピンドルモータ16、光ピックアップ17、送りモータ18、RFアンプ19、CDデジタル信号処理回路20等により構成される。
【0015】
図1に示すように、MDデジタル信号処理回路8とCDデジタル信号処理回路20は、I2S(the Inter-IC Sound bus)フォーマットのデータバスによって接続される。MDデジタル信号処理回路8は、CDデジタル信号処理回路20からI2Sフォーマットのデータバスを介してI2S信号が入力される。また、MDデジタル信号処理回路8は、SPDIF(Sony/Philips Digital InterFace)フォーマットのデータバスを介して、図示しない複数の外部装置からSPDIF信号が入力される。
【0016】
ここで、I2S信号及びSPDIF信号について説明する。
I2Sフォーマットのデータバスは、時分割多重化された音声データ(Data)用のバス、LRチャンネルを選択するLRクロック(LR−Clock)用のバス、クロックパルスであるBitクロック(Bit-Clock)用のバスの3ラインにより構成されるシリアルデータバスである。すなわち、I2S信号には、分離された音声データ、LRクロック、Bitクロックが含まれている。
【0017】
一方、SPDIFフォーマットのデータバスは、上記I2Sとは異なり1ラインのシリアルバスであり、SPDIF信号は、ブロック、フレーム(ステレオデータ)、サブフレーム(単音データ)という階層構造を有する。1フレームは、左チャンネル用と右チャンネル用の2つのサブフレームから構成される。更に、サブフレームは、左又は右チャンネルの音声データとプリアンブルから構成される。なお、プリアンブルとは、サブフレームとブロックの同期化と識別を行うためのパターンである。
【0018】
以下、図1を参照してオーディオシステム100の各構成部について説明する。
MD1は、データを書換え可能な光磁気ディスクであり、そのディスク表面には複数のトラックが螺旋状に形成されている。各トラックには、1曲分の音声データが記録される。また、MD1内の所定の内周トラックには、UTOC(User Table Of Contents)情報が記録されている。UTOC情報には、MD1に記録されたトラック名(曲名)、記録時間、スタートアドレス、エンドアドレス、トラックモード等のインデックス情報が含まれる。MD1は、スピンドルモータ2により駆動され、MD1の記録時と再生時に光ピックアップ3によりレーザ光が照射される。
【0019】
スピンドルモータ2は、システムコントローラ10により線速度一定(Constant Linear Velocity)制御され、MD1の記録・再生時に光ピックアップ3の位置に応じてMD1を回転駆動する。
【0020】
光ピックアップ3は、レーザダイオードや偏光ビームスプリッタ、対物レンズ、反射光を検出するためのディテクタ等(何れも図示省略)を備える。この光ピックアップ3はディスク径方向及びMD1に接離する方向に変位可能に保持されており、MDデジタル信号処理回路8内のサーボコントローラ8aの制御によりその変位が制御される。光ピックアップ3は、再生時にMD1に対して比較的低レベルのレーザ光を照射し、磁気カー効果により記録トラックから反射する反射光に基づく情報を検出して、検出した情報をRFアンプ7に供給する。一方、記録時には、MD1に比較的高レベルのレーザを照射して、MD1の記録トラックをキュリー温度まで過熱する。
【0021】
送りモータ4は、光ピックアップ3と記録ヘッド5をMD1の半径方向に移動させる。
【0022】
記録ヘッド5は、MD1を挟んで光ピックアップ3と対向する位置に配置されており、ヘッドドライバ6から供給される音声データに応じた駆動信号にしたがって動作し、MD1のディスク記録面のレーザ加熱部に磁場を印加して垂直磁化を行う。これにより、MD1に音声データが記録される。
【0023】
ヘッドドライバ6は、サーボコントローラ8aから供給されるエンコード処理された記録用の音声データに応じて、磁気ヘッド5に駆動信号を供給する。
【0024】
RFアンプ7は、再生時に光ピックアップ3から供給された情報を演算処理することにより、再生RF信号、トラッキングエラー信号、フォーカスエラー信号、グループ情報等を抽出する。グループ情報には、MD1にプリグルーブ(予め記録された案内溝)として記録されている絶対位置情報(以下、ADIPという)が含まれる。
【0025】
RFアンプ7により抽出された再生RF信号には、UTOC情報やATRAC(Adaptive Transform Acoustic Coding)情報が含まれている。再生RF信号は、MDデジタル信号処理回路8のEFMデコーダ8cに供給され、トラッキングエラー信号及びフォーカスエラー信号は、サーボ8aに供給される。また、UTOC情報はシステムコントローラ10に供給される。
一方、ADIP情報は、RFアンプ7からADIPデコーダ8bに供給されてデコードされた後、システムコントローラ10に供給され、光ピックアップ3のMD1に対する読取位置の制御に供される。
【0026】
MDデジタル信号処理回路8は、サーボコントローラ8a、ADIPデコーダ8b、EFMデコーダ8c、ATRACデコーダ・エンコーダ8d、ショックプルーフメモリコントローラ8e、セレクタ8f、セレクタ8g等を備えて構成される。
【0027】
サーボコントローラ8aは、RFアンプ7から供給されたトラッキングエラー信号、フォーカスエラー信号、システムコントローラ10からのトラックジャンプ指令、アクセス指令、送りモータ4からのモータ回転速度検出情報等により、各種サーボ駆動信号を発生させ、送りモータ4及び光ピックアップ3を駆動制御し、フォーカス制御及びトラッキング制御を行う。また、サーボコントローラ8aは、ATRACデコーダ・エンコーダ8dによりエンコードされた記録用の音声データをヘッドドライバ6に供給する。
【0028】
ADIPデコーダ8bは、RFアンプ7から入力されるADIP情報をデコードしてアドレス情報を抽出する。ADIPデコーダ8bは、デコードしたアドレス情報をシステムコントローラ10に供給する。
【0029】
EFMデコーダ8cは、RFアンプ7から供給された再生RF信号を解析した後、エラー訂正し、伸張処理を施してデジタル音声信号であるATRAC情報及びUTOC情報を生成して、ショックプルーフメモリコントローラ8eに供給する。
【0030】
ATRACデコーダ・エンコーダ8dは、ショックプルーフメモリコントローラ8eによりバッファメモリ9から読み出されて供給されるATRAC情報を記録モード(例えば、ステレオ、モノラル、LP2、LP4)に対応させて伸張処理し、デジタル音声データ形式にデコードした後、I2S信号を生成する。このI2S信号は、図示しないD/Aコンバータに供給され、アナログ音声データに変換された後、出力端子等の出力先に出力される。例えば、L/Rアナログオーディオデータとして出力される。
【0031】
また、ATRACデコーダ・エンコーダ8dは、セレクタ8gからI2S信号が入力されると、I2S信号に含まれたBitクロックに従って、I2S信号に含まれたLRクロックに応じた左右チャンネルの音声データをATRAC情報にエンコードした後、サーボコントローラ8aに供給する。一方、セレクタ8gによりSPDIF信号が入力されると、SPDIF信号に含まれたプリアンブルに基づいて左右チャンネルの音声データをATRAC情報にエンコードした後、サーボコントローラ8aに供給する。
【0032】
ショックプルーフメモリコントローラ8eは、EFMデコーダ8cにより提供されるATRAC情報を一旦バッファメモリ9に蓄積するとともに、バッファメモリ9に蓄積されたATRAC情報を所定タイミングで読み出し、ATRACデコーダ・エンコーダ8dに供給する。
【0033】
セレクタ8fは、システムコントローラ10による指示に従い、セレクタ8gを介してオーディオシステム100の外部からMDデジタル信号処理回路8に入力されるSPDIF信号、又はCDデジタル信号処理回路20から入力されるI2S信号の何れかをRFアンプ7に供給する。セレクタ8fは、I2S信号に含まれたBitクロックに応じたタイミングでI2S信号をATRACデコーダ・エンコーダ8dに供給する。
【0034】
セレクタ8gは、システムコントローラ10の指示に従い、複数の図示しない外部装置から入力されるSPDIF信号の何れかを選択する。また、セレクタ8gは、図示しないPLL(Phase Lock Loop)回路を備えており、選択したSPDIF信号をPLL回路により処理して、セレクタ8fに供給する。
【0035】
バッファメモリ9は、EFMデコーダ8cによりデコードされたATRAC情報を一時的に蓄積する。
【0036】
システムコントローラ10は、オーディオシステム100の各部を制御するマイコンであり、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備える。CPUは、操作部11から入力される指示に従ってROMに記憶された制御プログラムを読み出し、RAMのワークメモリに展開して当該制御プログラムに従った動作を実行し、オーディオシステム100の各部を制御する。制御プログラムには記録処理プログラムや記録停止処理プログラム等が含まれており、CPUはこれらのプログラムをROMから読み出して後述する記録処理や記録停止処理を実行する。また、システムコントローラ10は、ADIPデコーダ8bから供給されるアドレス情報を利用して、光ピックアップ3のMD1に対する読取位置を制御する。
【0037】
システムコントローラ10は、記録処理において、操作部11からの入力によりMD1への音声データの記録が指示されると、CD15又は図示しない外部装置からの音声データの再生を一時停止状態にする。次に、MDデジタル信号処理回路8のセレクタ8f及び8gを制御して音声データの入力系統(I2S/SPDIF)を設定する。次に、MD1への記録を一時停止状態にして、MD1の状態が安定すると、MD1の記録を開始させると同時にCD15又は外部装置からの音声データの再生を開始させる。そして、後述する記録停止処理を実行した後、記録処理を終了する。
【0038】
システムコントローラ10は、記録停止処理において、記録を停止すべき状態になると、オーディオシステム100の各部を制御してMD1への音声データの記録処理を終了させる。ここで、記録を停止すべき状態とは、操作部11から記録停止の指示が入力された場合、CD15の再生が終了又は外部装置からの音声データの入力が終了した場合、MD1の残り記録時間がなくなった場合等である。
システムコントローラ10は、記録を停止する状態になると、MDデジタル信号処理回路8への入力系統がI2Sであれば、MD1の記録を停止させ、セレクタ8fにより入力系統をI2SからSPDIFに切り替えた後、CD15の再生を停止する。
【0039】
すなわち、システムコントローラ10は、CD15の再生によりMDデジタル信号処理回路8に入力されるI2S信号に含まれるBitクロックをセレクタ8fに供給することにより、セレクタ8fが入力系統を切り替えることを可能にする。
【0040】
操作部11は、再生キー、停止キー、サーチキー等の各種入力キーを備え、その押下信号をシステムコントローラ10に供給する。なお、サーチキーは、「早送り」又は「巻き戻し」の動作を指示を入力する。
【0041】
表示部12は、液晶ディスプレイ等により構成され、システムコントローラ1から入力される表示信号に基づいて、MD1又はCD15の再生又は記録中に所要の表示動作を行う。例えば、再生中のトラック番号、動作状態(早送り、巻き戻し、録音等)、記録モード等を表示する。
【0042】
CD15は、再生専用の光ディスクである。そのディスク表面には1本のトラックがディスクの中心に向かって螺旋状に形成されている。トラックには、TOC(Table Of Contents)情報が記録されたリードイン領域、音声データが記録されたデータ領域、音声データが記録された領域の終わりを示す情報が記録されたリードアウト領域が存在する。TOC情報には、音声データの記録順、曲名、曲ごとの記録時間等が含まれる。CD15はスピンドルモータ16により駆動され、再生時に光ピックアップ17によりレーザ光が照射される。
【0043】
スピンドルモータ16は、システムコントローラ10により線速度一定制御され、再生時に光ピックアップ17の位置に応じてCD15を回転駆動する。
【0044】
光ピックアップ17は、レーザダイオードや偏光ビームスプリッタ、対物レンズ、反射光を検出するためのディテクタ等(何れも図示省略)を備え、再生時にCD15にレーザ光を照射する。この光ピックアップ17はディスク径方向及びCD15に接離する方向に変位可能に保持されており、CDデジタル信号処理回路20内のサーボコントローラ20aの制御によりその変位が制御される。また、光ピックアップ17は、送りモータ18によりCD15の半径方向に移動される。
【0045】
送りモータ18は、光ピックアップ17をCD15の半径方向に移動させる。
【0046】
RFアンプ19は、CD15の再生時に光ピックアップ17から供給される情報を演算処理し、再生RF信号、トラッキングエラー信号、フォーカスエラー信号を抽出する。RFアンプ19により抽出されたRF再生信号には、TOC情報やI2S信号が含まれる。RFアンプ19により抽出されたRF再生信号はCDデジタル信号処理回路20のEFMデコーダに供給される。なお、RFアンプ19は、システムコントローラ10からミュート指示が入力されると、ミュートしたRF再生信号をEFMデコーダ20に供給する。また、トラッキングエラー信号及びフォーカスエラー信号は、CDデジタル信号処理回路20のサーボ20aに供給される。
【0047】
CDデジタル信号処理回路20は、サーボコントローラ20a、EFMデコーダ20b等を備えて構成される。
【0048】
サーボコントローラ20aは、RFアンプ19から供給されたトラッキングエラー信号、フォーカスエラー信号、システムコントローラ10からのトラックジャンプ指令、アクセス指令、送りモータ4からのモータ回転速度検出情報等により、各種サーボ駆動信号を発生させ、送りモータ18及び光ピックアップ17を駆動制御し、フォーカス制御及びトラッキング制御を行う。
【0049】
EFMデコーダ20bは、RFアンプ19から供給された再生RF信号を解析した後、エラー訂正し、伸張処理を施して、TOC情報とデジタル音声信号とを抽出する。また、EFMデコーダ20bは、抽出したデジタル音声信号をI2Sフォーマットに変換してI2S信号を生成する。なお、システムコントローラ10からミュート指示が入力されると、EFMデコーダ20bはデジタル音声データをゼロデータに変換してI2S信号を生成する。
I2S信号は、MD1へのデータ記録時にはMDデジタル信号処理回路8のセレクタ8fに供給され、再生時には図示しないD/Aコンバータに供給されてアナログ音声データに変換された後、出力端子等の出力先に出力される。また、TOC情報はシステムコントローラ10に供給される。
【0050】
次に、動作を説明する。
なお、図2のフローチャートに記述されている各機能を実現するためのプログラムは、読み取り可能なプログラムコードの形態でシステムコントローラ10内のROM(図示省略)に格納されており、システムコントローラ10は、このプログラムコードに従った動作を逐次実行する。また、オーディオシステム100に外部機器と接続するためのインターフェイスを設けて、外部機器から供給されるプログラムやデータを利用してオーディオシステム100特有の動作を実行することとしてもよい。
【0051】
図2は、システムコントローラ10により実行される記録停止処理を示すフローチャートである。図2に示す記録停止処理において、システムコントローラ10は、MD1への記録を停止すべき状態であるか否かを判別し(ステップS101)、停止すべき状態ではないと判断すると(ステップS101;NO)、待機を続ける。一方、システムコントローラ10は、MD1への記録を停止すべき状態であると判断すると(ステップS101;YES)、再生出力をミュートさせ(ステップS102)、ステップS103に移行する。
【0052】
ここで、上記ステップS102において再生出力をミュートする方法としては、図示しないI2S後段のD/Aコンバータから出力されるアナログ信号をミュートさせる回路を設ける方法(アナログミュート)と、CDデジタル信号処理回路20のEFMデコーダ20bを制御してゼロデータのデジタル音声データを含むI2S信号をMDデジタル信号処理回路8に出力させる方法(デジタルミュート)がある。
【0053】
ステップS103において、システムコントローラ10は、MDデジタル処理回路8への音声データの入力系統がI2SであるかSPDIFであるかを判別し、SPDIF信号が入力されている場合には(ステップS103;SPDIF)、MD1へのデータ記録を停止させて(ステップS104)、ステップS107に移行する。
【0054】
一方、システムコントローラ10は、I2S信号がMDデジタル信号処理回路8に入力されている場合には(ステップS103;I2S)、MD1へのデータの記録を停止させた後(ステップS105)、セレクタ8fを制御して入力系統をI2SからSPDIFに切り替えさせる(ステップS106)。次いで、システムコントローラ10は、CD15の再生を停止させて(ステップS107)、記録停止処理を終了する。
【0055】
以上説明したように、オーディオシステム100のシステムコントローラ10は、MD1への音声データの記録処理中に、記録を停止すべき状態であると判断した場合に、MDデジタル信号処理回路8への音声データの入力系統がI2Sであれば、MD1の記録を停止し、セレクタ8fによりに入力系統をI2SからSPDIFに切り替えてからCD15の再生を停止する。
【0056】
したがって、I2S信号に含まれたBitクロックをMDデジタル信号処理回路8に供給することによりMDデジタル信号処理回路8への音声データの入力系統を切り替えることができ、従来入力系統の切替えに要していたクロック生成装置が不要となる。したがって、部品点数を減らしてコストを低減することができる。また、デジタル信号処理回路8の仕様に適合したクロック生成装置を調達するために要していた手間を省くことができる。
【0057】
更に、従来のオーディオシステムの設計を大幅に変更する必要がないため、オーディオシステム100を簡単に構成することが可能である。
【0058】
なお、本発明は、上記各実施の形態に限定されるものではない。例えば、上記の各実施の形態では、MDデジタル信号処理回路8への入力系統として、I2Sの他にSPDIFを挙げて説明したが、入力系統のフォーマットはSPDIFに限定されない。
【0059】
また、図1に示す例では、MDデジタル信号処理回路8に2つのセレクタ8f,8gを設け、セレクタ8gが複数の入力系統から入力されるSPDIF信号を選択し、更にセレクタ8fがセレクタ8gで選択されたSPDIF信号又はCDデジタル信号処理回路20から入力されるI2S信号の何れかを選択することとしたが、SPDIF信号の入力系統が1つであれば、セレクタを1つにしてSPDIF信号又はI2S信号のどちらかを選択するように構成することもできる。
【0060】
この他、本発明を適用したオーディオシステム100の細部構成、および詳細動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0061】
【発明の効果】
本発明によれば、複数の入力系統からデータが入力されるデジタル信号処理回路において、入力切替用のクロック生成装置を使用せずに入力データを切り替えることができるため、クロック生成装置が不要となり、部品点数を減らしてデジタル信号処理回路やこれを内蔵する装置の製造コストを低減するとともに、煩雑な部品調達の手間を省くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一実施の形態によるオーディオシステム100の機能的構成を示すブロック図である。
【図2】図1のシステムコントローラ9により実行される記録停止処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 MD
2 スピンドルモータ
3 光ピックアップ
4 送りモータ
5 記録ヘッド
6 ヘッドドライバ
7,19 RFアンプ
8 MDデジタル信号処理回路
8a,20a サーボコントローラ
8b ADIPデコーダ
8c,20b EFMデコーダ
8d ATRACデコーダ・エンコーダ
8e ショックプルーフメモリコントローラ
8f,8g セレクタ
9 バッファメモリ
10 システムコントローラ
11 操作部
12 表示部
15 CD
16 スピンドルモータ
17 光ピックアップ
18 送りモータ
20 CDデジタル信号制御回路
100 オーディオシステム
Claims (5)
- クロック信号を含むデータ及びデジタルデータを含む複数の入力データを選択的に切り替えてデジタル信号処理回路に入力させるデジタル信号処理回路の入力切替方法において、
前記複数の入力データの切替え動作が終了するまでの間、前記クロック信号を含むデータの入力を継続させることを特徴とするデジタル信号処理回路の入力切替方法。 - 前記クロック信号を含むデータはI2Sフォーマットのデータであることを特徴とする請求項1記載のデジタル信号処理回路の入力切替方法。
- クロック信号を含むデータ又はデジタルデータの何れかを選択的に入力させるセレクタを有する第1のデジタル信号処理回路と、前記第1のデジタル信号処理回路に前記クロック信号を含むデータを供給する第2のデジタル信号処理回路と、を備えたデータ記録再生装置において、
前記セレクタの切替え動作が終了するまでの間、前記第2のデジタル信号処理回路による前記クロック信号を含むデータの供給を継続させることを特徴とするデータ記録再生装置。 - 第1のデジタル信号処理回路と、記録媒体に情報を記録する記録手段と、クロック信号を含むデータを前記第1のデジタル信号処理回路に供給する第2のデジタル信号処理回路と、制御手段とを備えたデータ記録再生装置において、
前記第1のデジタル信号処理回路は、
複数の入力データを選択的に切り替えて入力するセレクタを備え、
前記セレクタを介して前記第2のデジタル信号処理回路から入力されたデータに含まれる前記クロック信号に従って動作するとともに、前記データを前記記録手段に出力し、
前記記録手段は、前記第1のデジタル信号処理回路から入力されたデータを前記記録媒体に記録し、
前記制御手段は、
前記記録手段を制御して記録処理を終了させ、前記第1のデジタル信号処理回路の前記セレクタを制御して前記第2のデジタル信号処理回路以外の入力系統から供給される入力データを前記第1のデジタル信号処理回路に入力させ、入力データの切替え終了後に前記第2のデジタル信号処理回路を制御して前記クロック信号を含むデータの供給を停止させることを特徴とするデータ記録再生装置。 - 前記クロック信号を含むデータはI2Sフォーマットのデータであることを特徴とする請求項3又は4記載のデータ記録再生装置。
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