JP3881814B2 - グロメット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば自動車のトランクルームなどのフロア板に穿設された水抜き孔を閉塞するのに用いるグロメットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来におけるこの種のグロメット1は、図9に示すように、上面円周部に下面に向かって延びる環状溝3を有して中心部にボス部5を形成し、環状溝3の外側にはフランジ状の非挿入部7を形成し、非挿入部7の下方に孔10(図10参照)の内周縁を係合する係合溝部6を環状に形成し、係合溝部6の下方には円錐台形状の挿入部2を形成し、下面中央部には上面に向かって延びる盲孔4を形成し、その盲孔4においては開口端側が大径で孔底側にかけて小径となる円錐形状に形成した、プラスチック又はゴム等の軟質材料からなるものであった。
【0003】
このグロメット1で自動車のフロア板9(鋼板)に穿設された孔10をグロメット1で閉塞する場合、図10(A)に示すように、非挿入部7の外径は孔10の内径よりも大きく形成されているのは勿論だが、上部が孔10の内径よりもやや大きくて下部が孔10の内径よりも小さい挿入部2を孔10に嵌め、ボス部5を棒や指先等で押し込んで環状溝3を変形させることにより、図10(B)に示すように、係合溝部6に孔10の内周縁を嵌合させ、非挿入部7が孔10の上部に静止することによって抜け止めをしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来のグロメット1によれば、図10(C)に示すように、グロメット1を押し込む力Pが強すぎると、非挿入部7が環状溝3内へめり込んで縮径し、ついには非挿入部7が孔10を突き抜けることがある。非挿入部7の周縁部は、装着時にフロア板9に密着してシール性能を生じさせる付勢力を生じるように、下方へやや垂れ下がった断面形状をしているが、その肉厚はあまり厚くないので変形し易い傾向にあるため、環状溝3側へ倒れ込み易く、非挿入部7が過大に縮径する。
【0005】
また、グロメット1を孔10に正常に装着した後であっても、ボス部5に外圧が偶然に加わるようなことがあれば、上記同様に、グロメット1は孔10を突き抜ける可能性が高いことは明らかである。
【0006】
かくてはグロメットとしての機能を果たさなくなるから、押し込む力Pの加減に極めて慎重にならなければならず、そのため熟練と時間を要するので作業効率が低下していた。
【0007】
そこで、この発明は装着時やその後に、力や外圧が加わっても容易に孔を突き抜けることなどの生じないグロメットを提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明にかかるグロメットは、請求項1記載のように、上部にフランジ状で且つ平面視円形状の非挿入部を形成するとともに、その非挿入部よりも小径の挿入部を下部に形成し、その挿入部と非挿入部との間に閉塞すべき孔の内周縁に係合する係合溝部を環状に形成したグロメットにおいて、前記係合溝部の位置よりも下方側まで延びた環状溝をもって上面中央部にボス部を形成するとともに、前記非挿入部のうち環状溝を形成している外周側側壁から環状溝よりも浅い深さをもって半径方向外方へ向けて漸次浅くなるように傾斜した切欠開溝を円周方向で等間隔に複数形成したことを特徴とする。
【0009】
さらに、請求項2記載のように、上記挿入部は非挿入部側が大径となる円錐台形状であるとともに、下面中央部には盲が形成されていて、その盲孔においては開口端側が孔底側よりも大径となる円錐形状であって、その孔底の直径がボス部の最大直径よりも大きいことを特徴とする。
【0010】
そして、請求項3記載のように、前記切欠開溝がV字形断面の溝であることを特徴とし、また、請求項4記載のように、前記係合溝部の挿入部側及び非挿入部側のうち少なくとも一方にリブ部が環状に形成されていることを特徴とし、さらに、請求項5記載のように、前記ボス部はその根元側が先端側よりも大径となる円錐台形状であることを特徴とする。
【0011】
したがって、従来同様にボス部を下面に向けて押すことによってフロア板等の孔を閉塞するとき、必要以上の強い押し込み力を加えた場合に、非挿入部は切欠開溝と環状溝を押しつぶして縮径し、切欠開溝間の中実部がボス部に接触して両者は変形し難くなり、非挿入部のそれ以上の縮径を阻止するので、非挿入部が閉塞すべき孔から突き抜けることはない。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施例を図に基づき説明する。図1に示すように、この発明にかかるグロメット11は、上部にフランジ状に形成された非挿入部7、下部に挿入部2が形成されるとともに、それらの間に係合溝部6が環状に形成され、上面中央部にボス部5が形成され、かつ、ボス部5の周囲には環状溝3が形成され、下面には上方に向けて略円錐形の盲孔4が形成されている点においては、前記従来例と基本的にはほぼ同じ構成である。
【0013】
しかしながら、図2に示すように、環状溝3の外周側にはそれから放射状配置で複数本のV字形断面の切欠開溝12が半径方向へ一体形成されている。すなわち、図3に示すように、環状溝3はU字形断面で形成されており、その外周側の側壁の略中程(係合溝部6の水平面とほぼ同じ位置 図8(C)参照)から半径方向外方に向けた放射状配置にて切欠開溝12が一定角度θのV字形断面(図4参照)で、しかも、溝底が半径方向外方に向けて浅くなるように傾斜し、かつ、外周縁を収束しながら貫通する。
【0014】
切欠開溝12の本数は、非挿入部7の肉厚を大きくしても変形し易いように、4〜8本が適当であるが、その数に拘泥するものではない。この放射状配置の切欠開溝12間には、略三角形の中実部13が形成される。この中実部13の環状溝3に面する頂部Rは丸く角取りがなされているが、角取りはかならずしも形成しなくともよい。ボス部5は頂部の無い円錐形状(円錐台形)とすることによって、中実部13のボス部5への移動量を長短調節して設定できる。
【0015】
なお、係合溝部6はフロア板9の肉厚よりも大きめに形成して非挿入部7の外周縁がフロア板9の上面に圧接するようにリブ部7aを形成すると共に、フロア板9の下面に圧接するように挿入部2のリブ部2aを形成してある。さらに、盲孔4は前記従来例のそれと比べ、ボス部5の最大直径よりも大きい開口部と孔底を有して挿入部2に形成されている。
【0016】
そこで、上記グロメット11を孔10に装着するときは、図3に示すように、挿入部2を孔10の内周縁に当てがい、ボス部5の上面を指先や棒で押し込むと、図5及び図6に示すように、中実部13が切欠開溝12を押しつぶし(矢示参照)、グロメット11は中心に向けて収束して非挿入部7は縮径し、中実部13の頂部Rはボス部5の外周面に接触する。
【0017】
この状態でリブ部2a付近の挿入部2の外径は孔10の内径とほぼ等しくなって孔10の内周縁が係合溝部6内に嵌合し、リブ部7a側の非挿入部7はフロア板9に接触してそれ以上の移動を阻止する。そして、環状に形成されたリブ部2a,7aはフロア板9に接触してシール性能を向上させる。
【0018】
このとき、ボス部5の上面を押し込む力をさらに強くしても、ボス部5に中実部13の頂部Rが当接しており、両者は中実で変形できないために剛性が高く、非挿入部7が孔10の内径よりも小さく縮径することはなく、したがって、孔10を突き抜けることはない。
【0019】
【実施例】
なお、この発明による適正なグロメット11を得べき各部の関係につき詳述すると、図8(A)において、a≒b(但し、a≦b)、a<c、a:ラップ代、b:aに対するたわみ空間、d:リブ、e:テーパ面。切欠開溝12の幅は縮径量により決まる(≒2a)。外周側の切欠開溝12の深さは溝幅と溝数により決まる。また、図8(B)において、h<i、j:曲げ支点部である。さらに、図8(C)において、剛性の確保のためk点とl点の高さmは同じとする(k,l=m)。
【0020】
【発明の効果】
以上説明したこの発明によれば、グロメットの上面にボス部を取り巻く環状溝の外周側で切欠開溝を半径方向へ環状溝と一体形成したから、フロア板の孔内に嵌め込んでボス部を押し込んだ場合に、切欠開溝が放射状配置であるためグロメットの上面がバランスよく縮径して切欠開溝で仕切られた全ての中実部が環状溝を押しつぶしボス部に当接して剛性を高め、非挿入部が孔の内径よりも小さく変形することがないようにしたから、強い押し込み力を受けてグロメットが孔から突き抜ける不都合を構造的に解消できる。
【0021】
また、切欠開溝をV字形断面の溝としたからグロメットの上面が変形し易くなるため、非挿入部の肉厚を厚くすることができ、また、係合溝の挿入部側及び非挿入部側のうち少なくとも一方にリブ部を環状に形成したからフロア板等とのシール性能が向上し、さらには、ボス部を円錐台形状とすることで中実部の変形による移動量を調節することができ、装着し易いグロメットを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態を示す縦断面図である。
【図2】この発明にかかるグロメットの平面図である。
【図3】図2のSA−SA断面図である。
【図4】図2のSB−SB断面図である。
【図5】装着時の作用を示すグロメットの平面図である。
【図6】装着時におけるグロメットの縦断面図である。
【図7】装着時における切欠開溝の変形を示す断面図である。
【図8】(A),(B),(C)はこの発明による適正なグロメットを得るための各部の関係を示す説明図である。
【図9】従来のグロメットを示す平面図(A)及びSC−SC断面図(B)である。
【図10】(A),(B),(C)は従来のグロメットの装着行程を示す縦断面図である。
【符号の説明】
2…挿入部
2a…リブ部
3…環状溝
4…盲孔
5…ボス部
6…係合溝部
7…非挿入部
7a…リブ部
9…フロア板
10…孔
11…グロメット
12…切欠開溝
13…中実部

Claims (5)

  1. 上部にフランジ状で且つ平面視円形状の非挿入部を形成するとともに、その非挿入部よりも小径の挿入部を下部に形成し、その挿入部と非挿入部との間に閉塞すべき孔の内周縁に係合する係合溝部を環状に形成したグロメットにおいて、前記係合溝部の位置よりも下方側まで延びた環状溝をもって上面中央部にボス部を形成するとともに、前記非挿入部のうち環状溝を形成している外周側側壁から環状溝よりも浅い深さをもって半径方向外方へ向けて漸次浅くなるように傾斜した切欠開溝を円周方向で等間隔に複数形成したことを特徴とするグロメット。
  2. 上記挿入部は非挿入部側が大径となる円錐台形状であるとともに、下面中央部には盲が形成されていて、その盲孔においては開口端側が孔底側よりも大径となる円錐形状であって、その孔底の直径がボス部の最大直径よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載のグロメット。
  3. 切欠開溝がV字形断面の溝であることを特徴とする請求項1又は2記載のグロメット。
  4. 係合溝部の挿入部側及び非挿入部側のうち少なくとも一方にリブ部が環状に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のグロメット。
  5. ボス部はその根元側が先端側よりも大径となる円錐台形状であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のグロメット。
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