JP3881792B2 - 光走査装置、コード読取装置およびバーコード読取装置 - Google Patents

光走査装置、コード読取装置およびバーコード読取装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばバーコード読取装置等に用いられる光走査装置に関する。また、本発明は光学読取装置に関し、特にマルチヘッドスキャナと呼ばれるバーコード読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、商品などに添付されたバーコード情報を読み取ることによって、チェックアウト作業を行うPOSシステムなどが普及している。このようなPOSシステムでは、商品を走査させることによってバーコード情報を入力し、これに基づいてチェックアウト作業を行うことができるため、オペレータのチェックアウト作業の負荷を低減させることができる。
【0003】
POSシステムでは特に、カウンタに固定的に設置されるいわゆる定置式スキャナが主流となっている。
これまでは、単一の読取窓を備え、ここからバーコードを走査するための走査パターンを出射する形態の装置が主であった。読取窓は、カウンタ面に対して水平方向に設置される形態と、垂直方向に設置される形態とがある。しかし、このような装置ではバーコードを読み取ることができる方向(バーコードの向き)が限定されるため、オペレータは読取窓にバーコードを向けなければならず、オペレータの作業上の負荷が問題となっていた。
【0004】
このようなオペレータの負荷を低減するために、カウンタ面に対して水平方向の窓(ボトム窓)とカウンタ面に対して直立する窓(サイド窓)とを備え、これらの窓からそれぞれ走査パターンを出射する、いわゆるマルチヘッドスキャナが提案され、次第に広く使われるようになって来た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
これまで提案されているマルチヘッドスキャナは、しかし下記の点で問題があった。
第一に、装置の厚み(ボトム部)が厚いという問題があった。
ヨーロッパにおいては、精算作業を行うオペレータが座りながら作業を行うことが法令上義務づけられている。一方、スキャナはカウンタ面に埋め込まれて設置されるため、スキャナが厚いとカウンタ下面からスキャナがはみ出してしまう可能性がある。この場合、オペレータのひざをカウンタ下面に入れることができなくなったり、走査面の高さが高くなることによりバーコード読取の操作性が悪くなるなど、オペレータの負担が高くなってしまう。
【0006】
一方、オペレータが立ってバーコード読取作業を行う場合には、上記のような問題は発生しにくい。しかし、例えばスキャナの下面に現金を収容するドロアを配置するという構成が採用されるケースがある。この場合、スキャナが厚いとオペレータからドロアまでの距離が長くなってしまい、オペレータによる現金の出し入れの操作性が低下してしまうという問題がある。
【0007】
上記のような問題が生じるため、利用者からは90mm以下の厚みを持つスキャナを提供することが要望されている。しかし、現実のマルチヘッドスキャナはいずれも100mm以上の厚みがあり、利用者の要望に応えることかできなかった。なお、実際の装置の運用上、この10mm程度の厚みの差は非常に大きなものとなる。
【0008】
第二に、従来のマルチヘッドスキャナは完全な360°読取に対応していないという問題があった。
マルチヘッドスキャナは、あらゆる方向にバーコードを向けてもバーコード読取が可能であることを最大の特徴としている。これは、ボトム部とサイド部とからそれぞれ走査パターンが出射されることにより、例えバーコードが読取窓側を向いていなくても、スキャナがバーコード情報を読み取ることが可能であるというものである。
【0009】
しかし、従来のマルチヘッドスキャナでは、バーコードとカウンタ面との間の傾きによっては、バーコードを読むことができない状況が生まれてしまい、完全な360°読取を行うことができないという問題があった。例えばバーコードがカウンタ面に対して平行な場合には読取が行えるものの、カウンタ面に対して垂直な場合には読取を行うことができない、というケースがあった。この場合には、完全な360°読取を実現することはできない。
【0010】
第三に、単一の光線により、マルチ走査パターンを提供することができないケースがあった。
ここでいうマルチ走査パターンとは、ボトム部から出射される走査パターンと、サイド部から出射される走査パターンとを総称したものである。
従来のマルチヘッドスキャナでは、例えば光源を複数備え、それぞれの光源から光線をポリゴンミラー等の走査手段に入射させる構成を採用したり、単一光源から出射された光線をビームスプリッタにより分割し、それぞれの光線を異なった方向から走査手段に入射させる構成を採用していた。このように走査手段に入射する光線の数が増加することによって、バーコードからの反射光を受光する光検知器や、この反射光を光検知器に入射させるための集光手段を光線の数だけ準備する必要があった。従って、スキャナのコストが高くなるという問題を生じていた。
【0011】
本発明は上記のような問題に鑑みてなされたものである。
具体的には、ボトム部の厚みを低減し、90mm以下の厚みを実現する光走査装置を提供することを目的とする。
また、より完璧に近い360°読取を保証するマルチヘッドスキャナなどの光走査装置を提供することを目的とする。
【0012】
更に、走査手段に入射する光線を単一とし、且つマルチ走査パターンを発生可能な光走査装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために、本発明は、水平面から上方に向けて第一の走査パターンを、前記水平面に直立する面から側方に向けて第二の走査パターンを出射する光走査装置において、光源と、前記光源から出射される光線を走査する、駆動手段により回動駆動される走査手段と、を備え、前記走査手段の回動軸は、前記水平面に対してほぼ水平方向を向くように前記走査手段が設置される光走査装置であることを特徴とする。なお、ここでは「直立」と称しているが、水平面と「直立する面」とがなす角度は本質的には90度である必要はなく、また必ずしも「90度」を意味していない。これは本明細書中を通して同様である。
【0014】
また、前記光源は、前記水平面に対してほぼ垂直な方向に向けて光線を出射するように設置されていることを特徴とする。
更に、本発明は、カウンタ面に埋め込まれるボトム部と、前記ボトム部に対して直立するように設置されるサイド部とを備え、前記ボトム部および前記サイド部のそれぞれより異なる走査パターンを出射して光学的にコードを読み取るコード読取装置において、コード読取を利用者に通知する報知音を発するスピーカを、前記サイド部の上部中央で、且つ利用者に対面する位置に設けたコード読取装置であることを特徴とする。
【0015】
また、本発明は、カウンタ面に埋め込まれるボトム部と、前記ボトム部に対して直立するように設置されるサイド部とを備え、前記ボトム部および前記サイド部のそれぞれより異なる走査パターンを出射して光学的にコードを読み取るコード読取装置において、前記コードからの反射光を受光する、基板上に搭載された受光手段を備え、前記基板は、前記サイド部の背面壁面の向きに沿った方向に設置されるコード読取装置であることを特徴とする。
【0016】
また、本発明は、前記コード読取装置において、前記受光手段の受光面は、下方を向いていることを特徴とする。
更に本発明は、光源と、前記光源から出射された光線を走査する走査手段と、複数枚の鏡より構成され、前記走査手段により生成された走査光を反射して走査パターンを構成する走査線を生成する走査パターンミラーと、前記走査線が出射される開口と、を備えた光走査装置において、4枚の鏡により反射された後前記開口より出射される走査線を出射する光走査装置であることを特徴とする。
【0017】
更にまた、本発明は、光源と、前記光源から出射された光線を走査する走査手段と、複数枚の鏡より構成され、前記走査手段により生成された走査光を反射して走査パターンを構成する走査線を生成する走査パターンミラーと、前記走査線が出射される開口と、を備えた光走査装置において、前記走査パターンミラーを構成する鏡の少なくとも一枚に、第一の方向に走査される第一の走査光と、前記第一の方向と交叉する第二の方向に走査される第二の走査光とが入射する光走査装置であることを特徴とする。
【0018】
また、本発明は、光源から出射された光を走査する走査手段と、前記走査手段により生成された走査光を反射する、複数枚の鏡から構成されるパターンミラーと、前記パターンミラーにより反射された走査光が出射される開口とを備え、前記開口からは、開口外の仮想面上で第一の方向に向けて走査される第一の走査光と、前記仮想面上で前記第一の方向に対してほぼ直交する方向に向けて走査される第二の走査光とが出射され、前記第一の走査光と前記第二の走査光とは、前記パターンミラーを構成する鏡のうち、少なくとも2枚の共通する鏡により反射された後、前記開口より出射されることを特徴とする。
【0019】
そしてまた、本発明はカウンタ上に設置されるバーコード読取装置において、前記カウンタの面に対して水平方向に設けられる第一の面を備えたボトム部筐体と、前記第一の面に対してほぼ直交する方向に設けられる第二の面を備えたサイド部筐体とを備え、前記カウンタへの設置時に、カウンタ面下の位置する前記ボトム部筐体の厚みが90mm以下となるように構成されたことを特徴とする。
【0020】
更にまた、本発明は、カウンタ上に設置されるバーコード読取装置において、前記カウンタの面に対して水平方向に設けられる第一の面を備えたボトム部筐体と、前記第一の面に対してほぼ直交する方向に設けられる第二の面を備えたサイド部筐体とを備え、光源と、前記光源から出射された光を走査する走査手段と、バーコードからの反射光を受光する受光手段と、前記受光手段へバーコードからの反射光を集光する集光手段とが、前記サイド部筐体内に収納されていることを特徴とする。
【0021】
そして、前記走査手段は、当該バーコード読取装置が設置されるカウンタのカウンタ面よりも上部の位置に設けられたことを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】
本実施形態によるバーコード読取装置(以下単に装置と称する)は、精算カウンタ内に埋め込まれて使用されるタイプのもの、いわゆるマルチヘッドスキャナである。なお、マルチヘッドスキャナは現在でも色々な種類が存在していることもあるため、外観自体はここでは特に図示はしない。
【0023】
装置は、精算カウンタ面(商品滑走面)と平行な位置に配置される窓(ボトム窓)と、精算カウンタ面に対して直立して配置される窓(サイド窓)とを備えている。それぞれの窓からは、複数本の走査線から構成される走査パターンが出射され、バーコードの読取が行われる。また、ボトム窓が設けられた部分全体をボトム部、サイド窓が設けられた部分全体をサイド部とここでは称する。
【0024】
精算カウンタ面上で商品を滑走させてバーコードを読み取れるようにするためには、ボトム窓が設置された装置の面は、精算カウンタ面と面一となるように設置される。また、サイド窓はバーコード読取を行うオペレータと対向するように配置される。これは、従来より存在するマルチヘッドスキャナと同様の構成となっている。
【0025】
図1乃至図3は、本実施形態による装置の内部を透視した図面である。図は側面図を、図2は面図を、図3は正面図をそれぞれ図示する。また、図3aはサイド窓の延長線上付近における正面断面を、図3bは装置先端での正面断面をそれぞれ図示する。図1乃至図3に図示された装置は、大きく分けてカウンタ設置時にはカウンタ面に埋め込まれるボトム部と、カウンタ面に対して立っているサイド部とにより構成されている。一般的に考えられる設置形態では、ボトム部の面(ボトム窓)はカウンタ面と面一となるように設置される。これは、カウンタ面で商品を滑らせて読取を行うケースを考慮してのことである。カウンタ面とボトム部面との間に段差があると、この部分で商品が引っかかってしまい、読取作業の操作性が悪くなったり、場合によっては商品が破損する可能性があるからである。このように商品を滑らせて移動させることから、カウンタ面を「商品滑走面」と呼ぶこともある。なお、図1の例では、ボトム部の長さが長く、サイド部の長さ(高さ)は短くなっている。
【0026】
装置は、レーザ光線を出射する光源(図中LD)、光源から出射されたレーザ光線を走査する走査手段の一例であるポリゴンミラー、ポリゴンミラーにより走査された光線を適宜反射して走査パターンを構成する走査線を生成するパターンミラー、バーコードからの反射光を受光してその光量に応じた電気信号を出力する光検知器、光検知器より出力された信号(アナログ信号)を二値化してデジタル信号に変換するまでの処理を行うアナログ−デジタル変換回路(以下A/D回路、図中単に基板)、A/D回路から出力されたデジタル信号に基づいてバーコードを復調するデコーダ等が備えられたメインプリント基板(メイン PCB)などを備えている。光検知器に入射する反射光は、凹面鏡により集光・反射される。
【0027】
光源としては、本実施形態ではレーザダイオードが用いられている。また、光源部分はレーザダイオードから出射されたレーザ光を整形するレーザビーム整形手段であるコリメータレンズおよびアパーチャ、レーザ光源を駆動するドライバ回路が一体化された、レーザ光源ユニットとして構成されている。これは、レーザ光源の交換作業を容易にする。
【0028】
光源は、図1図示左下部、つまりサイド部筐体の下部に当たる位置に配置されており、レーザ光は装置下部から上方に向けて出射される。図1の例では、ほぼ垂直上方に向けてレーザ光が出射されている。当然のことながら、このレーザ光の出射方向(出射角度)は、装置の設計等の事情によっては傾いていても構わない。
【0029】
従来のマルチヘッドスキャナでは、カウンタへの設置を本実施形態と同様にした場合、光線を分割することなく、上方に光線を出射するという構成は採用していなかった。
光源から出射されたレーザ光は、ポリゴンミラーに入射する。
本実施形態によるポリゴンミラーは、サイド部筐体の上部中央付近に配置されている。また、特に図面では図示していないが、本実施形態によるポリゴンミラーは4面の反射面(鏡が取り付けられている)を備えている。また、これら4面の反射面はわずかずつその傾きが異なっている。このように各反射面の傾きが異なっているため、ポリゴンミラーは4本の平行な走査光を生成することができる。そして、図示されるモータにより回転駆動されることによって、入射するレーザ光を走査する機能を有する。
【0030】
ポリゴンミラーの回転軸は、ボトム窓(実質的には商品滑走面と同一)とほぼ平行となる位置に設定されている。本実施形態についていえば、より詳しくはおよそ5°下向きに、回転軸が設定される。このポリゴンミラー回転軸の傾きは、適宜設計に応じて変更可能である。
このように、本実施形態によるポリゴンミラーは、その下方からレーザ光が入射し、下方に向けて走査光を反射・出射するように構成される。従って、実質的にはポリゴンミラーの反射面は下方を向いていると言える(上方を向いた反射面もあるが、レーザ光が入射しないのでこのような反射面は有効には作用しない。有効に作用する反射面のみを考えれば、反射面が下方を向いていると考えて差し支えない)。従来のマルチヘッドスキャナ(カウンタへの配置は本実施形態と同様とする)と比較すると、下記の点が特に異なる。
【0031】
従来のマルチヘッドスキャナにおいては、ポリゴンミラーの回転軸はボトム窓に対してほぼ垂直方向に設置されていた。また、基本的に従来のポリゴンミラーはボトム部筐体内、あるいはサイド部筐体下部に設置されていた。そのため、特にボトム部内での光学部品等の配置の自由度が低かった。また、従来のマルチヘッドスキャナにおいては、ポリゴンミラーや光源の配置位置の都合上、あるいはレーザ光の光路の都合上、特にボトム部のパターンミラーの大きさを大きくすることが困難であった。
【0032】
これに対し、本実施形態では上記説明したような構成(光源・走査手段配置)を採用することにより、ボトム部筐体内には光源も、走査手段も設置されない。そのため、特にボトム部筐体内のその他の光学部材(具体的にはパターンミラー)の配置の自由度が広がる。
ここで、バーコードからの反射光は発散光である。また、バーコードの読取性能を向上させるためには、可能な限りバーコードからの反射光を受光する光量を増やす必要がある。パターンミラーはバーコードからの反射光を光検知器に入射させる機能も備えているため、上記の理由によりパターンミラーを可能な限り大きくすることが望ましい。本実施形態による装置は、このような要望に応えることができる。
図1に図示されるように、光検知器は、A/D回路を搭載する基板に一体的に取り付けられている。この基板は、サイド部筐体の背面付近に、その壁面とほぼ平行となるような位置に取り付けられている。また、光検知器の受光面は図示下側を向いている。光検知器の受光面には、凹面鏡により集光された光が入射する。
【0033】
凹面鏡は、信号光集光手段として作用するものであり、光源からポリゴンミラーに至る光路中に配置されている。凹面鏡の反射面は光検知器に向けられており、ポリゴンミラーを介して入射するバーコードからの反射光(信号光)を光検知器に向けて集光反射する機能を備えている。凹面鏡の中央部分には、光源から出射されたレーザ光をポリゴンミラーに入射させるための穴が形成されている。
【0034】
メインPCBはサイド筐体下部の底面部分に配置されている。メインPCBには、前述したデコード手段、デコードされた信号をPOS端末などの外部装置に転送するためのインタフェースコネクタ、ACアダプタ等を介して外部より供給される電源電圧を装置に適合した電圧に変換する電圧変換手段などが搭載されている。
【0035】
また、光源の点灯、ポリゴンミラー/モータの駆動、A/D回路の動作などはメインPCBにより制御されている。
光源から出射されたレーザ光線は、コリメータレンズ及びアパーチャによってバーコードを読み取るために必要な分解能を持つように整形されてポリゴンミラーに向けて出射される。そして、凹面鏡の中央に設けられた穴を通してポリゴンミラーに入射する。
【0036】
前述の通り、ポリゴンミラーの4面の反射面はそれぞれの傾きが異なっているため、ポリゴンミラーによって4本の、平行な走査光が生成される。ポリゴンミラーにより生成された走査光は、図1図示下方に向けて出射される。
ポリゴンミラーにより生成された走査光は、ボトム部、サイド部に設けられたパターンミラー(走査線分割手段)により適宜分割反射され、ボトム窓、サイド窓から走査パターンとして出射される。走査パターンは、それぞれ複数の異なる方向に向けて走査される走査線により構成されている。それぞれの走査線の走査方向・角度は、パターンミラーの傾き等の配置のされ方により決定されている。
【0037】
図4乃至図8は、ボトム窓から出射される走査パターン(ボトムパターン)と、サイド部から出射される走査パターン(サイドパターン)をそれぞれ図示する図面である。このうち、図4はボトムパターン(a)とサイドパターン(b)とを窓面で図示した図面である。図において、四角の部分は窓の枠である。また、図5および図6はボトムパターンを構成する走査パターンを、図7および図8はサイドパターンを構成する走査パターンをそれぞれ分解して図示した図面である。以下、これらの図面を用いてボトムパターンおよびサイドパターンについて説明する。
【0038】
ボトム窓から出射される走査パターン(ボトムパターン)は、下記の8つの走査パターンより構成される。なお、各走査パターンは平行な4本の走査線により構成されている(厳密には走査パターンは完全な平行な走査線から構成されているわけではないが、ここでは平行と見なして差し支えないものとする。以下同様)。
【0039】
BMR、BML、BVR、BVL、BCR、BCL、BOR、BOL
図4aはボトム窓面でのボトムパターンの全体を図示しており、図5および図6はボトムパターンを構成する各走査パターンを分解して図示した図面である。なお、図4a図示上方はサイド窓に近い方を示しており、図5および図6における矢印は、各走査パターンのおおよその出射方向を平面的に示したものである。
【0040】
これらのパターンのうち、BVR、BVLはそれぞれボトム窓面に対してほぼ垂直方向に向けて走査される。この他の走査パターンはボトム窓面に対してほぼ平行方向に向けて走査される。なお、実際には完全な垂直/水平方向ではなく、多少なりとも傾いているが、これらについても垂直/水平であると見なしている。この走査パターンの走査方向は図示されたものに限定されるものではなく、適宜変更は可能である。
【0041】
また、特にBORとBOLとを対比すると判る通り(図6)、左右の対となる走査パターンは厳密には完全な左右対称ではない。特にBORとBOLの場合には、意図的に左右の走査位置をずらして、バーコードの読取(走査)の確率を高めるように構成している。
サイド窓から出射される走査パターン(サイドパターン)は、下記の6つの走査パターンにより構成される。これらの各走査パターンも4本の平行な走査線により構成されている。
【0042】
SVR、SVL、SHTR、SHTL、SHDR、SHDL
図4bはサイド窓面でのサイドパターンの全体を図示しており、図7及び図8ははサイドパターンを構成する各走査パターンを分解して図示した図面である。図5、6の場合と同様に、図7、8における矢印は、各走査パターンの出射方向を平面的に示したものである。
【0043】
これら6つの走査パターンのうち、SVR、SVLはボトム窓面に対してほぼ垂直方向に走査されている。この他の走査パターンについては、ボトム窓面に対してほぼ水平方向に向けて走査される。なお、これも図5、6の場合と同様に、実際の走査方向は完全な垂直/水平方向ではなく、多少傾いていることが図8より明らかであるが、本実施形態ではこれらも垂/水平方向に走査されているものと見なす。
【0044】
次に、ボトムパターン及びサイドパターンを構成する走査線の出射経路について説明する。
レーザ光は、光源からポリゴンミラーに向けて出射されるが、各走査線経路はここまでは共通である。ポリゴンミラーにより生成された走査光は、続いて、下記の順序でパターンミラーを走査する。なお、パターンミラーは図4乃至図6に図示されている。
【0045】
SVL1−SHR1−BMR1−BVR1−BZ1−BVL1−BML1−SHL1−SVR1
ここで、パターンミラーに付された符号のうち、先頭の文字はボトムパターン/サイドパターンのいずれに対応したものであるかを示している。先頭にBが付されたパターンミラーはボトムパターンに、Sが付されたパターンミラーはサイドパターンにそれぞれ対応している。
【0046】
これらのパターンミラーは、いずれもその反射面がポリゴンミラー側に向けられており、おおよそ扇状に配置されている。そして、ボトムパターン用のパターンミラーはボトム部に向けて、サイドパターン用のパターンミラーはサイド部に向けて、それぞれポリゴンミラーから入射した走査光を反射する。
ボトムパターンを生成するボトムパターンミラーは装置のボトム部に配置されており、以下のミラーから構成されている。
【0047】
BZ1、BVR1、BVL1、BMR1、BML1、BMR2、BML2、BMR3、BML3、BMR4、BML4、BHR2、BHL2、BZ2、BZR3、BZL3
これらのミラーは、装置の中心線に対してほぼ対称となるように配置されている。このうち、BZ1、BVR1、BVL1、BMR1、BML1の5枚のミラーは、サイド部の下面に配置されており、その反射面はボトム部に向けられている。BZR3、BZL3、BMR4、BML4の4枚のミラーは、ボトム部の底面に配置されている。また、BMR2、BML2、BMR3、BML3、BHR2、BHL2、BZ2の7枚のミラーは、その反射面をやや下方に傾けて、ボトム部の側壁面上に配置されている。
【0048】
また、図3bに図示されているように、BZR3とBZL3とはその外側部分が若干上方に向けて傾いている。このような構成を取ることによって、ボトム部底面とパターンミラー(例えばBZL3)との間にスペースを確保することができる。この部分には、例えばケーブル等を敷設することができる(図示黒丸部分がケーブル)。このような傾斜は、BMR4、BML4にもつけられている。
【0049】
ボトムパターンを構成する走査線は、ポリゴンにより反射された後以下の経路をたどってボトム窓から出射される。
BMR:ポリゴン−BMR1−BMR2−BMR3−BMR4−ボトム窓
BML:ポリゴン−BML1−BML2−BML3−BML4−ボトム窓
BCR:ポリゴン−BZ1−BZ2−BZR3−ボトム窓
BCL:ポリゴン−BZ1−BZ2−BZL3−ボトム窓
BOR:ポリゴン−BZ1−BHR2−BZR3−ボトム窓
BOL:ポリゴン−BZ1−BHL2−BZL3−ボトム窓
BVR:ポリゴン−BVR1−BHR2−BZR3−ボトム窓
BVL:ポリゴン−BVL1−BHL2−BZL3−ボトム窓
上記から明らかな通り、BCR(BCL)とBOR(BOL)とは、BZ1とBZR3(BZL3)との2枚のミラーを共通に用いており、この間のBZ2とBHR2(BHL2)の部分のみ経路が異なっている。同様に、BOR(BOL)とBVR(BVL)とでは、BHR2(BHL2)とBZR3(BZL3)との2枚のパターンミラーが共通化されており、ポリゴンミラーにより走査された走査光がはじめに入射するパターンミラーであるBZ1とBVR2(BVL2)とが異なっている。
【0050】
このように、異なる走査線同士で2枚のパターンミラーを共通で用いているが、このような構成を採用することでボトム部内に収容しなければならないパターンミラーの枚数を減らすことができる。そして、全体のミラー枚数が減少することから、同じスペース内にミラーを収容するのであれば、ミラー一枚当りの面積を大きくすることも可能となり、バーコードからの反射光の集光効率を向上させることができる。
【0051】
特に、BOR(BOL)とBVR(BVL)とのパターンは、互いにほぼ直交した走査軌跡を描くが、このように走査軌跡が全く異なる走査線同士が共通のパターンミラーにより反射される装置は、これまで存在していない。
サイドパターンを生成するサイドパターンミラーは、以下のミラーにより構成される。
【0052】
SVR1、SVL1、SVR2、SVL2、SHR1、SHL1、SHTR2、SHTL2、SHTR3、SHTL3、SHDR2、SHDL2、SHDR3、SHDL3
これらのパターンミラーも、ボトムパターンミラーと同様に装置の中心線に対してほぼ対称に配置されている。また、SHTR2、SHTL2、SHDR2、SHDL2の4枚のパターンミラーは、サイド部筐体の上部に、その反射面を下に向けて配置されている。
【0053】
サイドパターンを構成するそれぞれの走査パターンは、ポリゴンミラーにより走査された後、以下の経路をたどってサイド窓から出射される。
SVR:ポリゴン−SVR1−SVR2−サイド窓
SVL:ポリゴン−SVL1−SVL2−サイド窓
SHTR:ポリゴン−SHR1−SHTR2−SHTR3−サイド窓
SHTL:ポリゴン−SHL1−SHTL2−SHTL3−サイド窓
SHDR:ポリゴン−SHR1−SHDR2−SHDR3−サイド窓
SHDL:ポリゴン−SHL1−SHDL2−SHDL3−サイド窓
これから明らかな通り、SHTR(SHTL)とSHDR(SHDL)とはSHR(SHL)が共通ミラーとして用いられている。
【0054】
図9は、本実施形態によるバーコード読取装置の透視側面図であり、特定のパターンミラーのみを抜き出して図示した図面である。各パターンミラーに描かれた直線は、各パターンミラーにおける走査線の走査軌跡を図示したものであり、4本の平行な走査線のうち最も外側の2本の走査線を特に図示している(なお、図中BML3では厳密には描かれた2本の走査線は平行ではないが、このような走査線についても「平行」であるとここでは見なす)。図9に図示されたパターンミラーのうち、BHR2はほぼ水平方向とほぼ垂直方向の2種類の走査線により走査されていることが判る。また、これ以外のパターンミラーでは、一種類の走査線のみにより走査されている。
【0055】
図10は、図9と同様に本実施形態によるバーコード読取装置の透視正面図であり、特定のパターンミラー(サイド部筐体内に収納されたパターンミラー)のみを図示している。なお、SVL2と対となるSVR2については、あえて図示していない。図10に図示されたパターンミラーでも、走査線の軌跡が実線で描かれている。
【0056】
図11及び図12は、本実施形態によるバーコード読取装置の透視上面図である。このうち、図11は反射面が上面を向いているパターンミラーを、図12は反射面が下方を向いているパターンミラーを、それぞれ図示している。なお、これらの図面においても一部のパターンミラーはあえて図示していない。
図11から明らかな通り、BZL3、BZR3は、合わせて3種類の走査線により走査されており、これらの走査線は互いに交叉している。また、BML4、BMR4も、3種類の走査線により走査されており、一部の走査線は互いに直交する方向で交叉していることが判る。
【0057】
図12では、反射面が下方を向いているため、パターンミラーを走査する走査線の軌跡は点線により図示されている。図12に図示されているパターンミラーのうち、BHR2、BHL2は互いに交叉する2種類の走査線により走査されることが判る。
図13は、バーコードがボトム窓に対して垂直方向に配置された場合の、走査パターンによる走査軌跡を図示した図面である。この場合、バーコードに向かって出射され、且つボトム窓に対して垂直方向に走査される走査パターン(バーコードの方向とほぼ一致した走査パターン)によりバーコードが走査されることが望ましい。より具体的には、サイド窓から出射されるSVR、SVLの両パターンと、ボトム窓から出射されるBVR、BVLの両パターンである。
【0058】
図13に図示される通り、バーコードが付された商品がサイド窓に向かって装置の右側から左側に移動するものとする。この場合、バーコードがほぼサイド窓側に向いているケース、バーコードが商品の移動方向を向いているケース、バーコードが商品の移動方向と逆方向を向いているケース、バーコードがオペレータ側を向いているケース(サイド窓に対面していない)の4つのケースを考えることができる。
【0059】
図14は、これらの4つのケースについて、バーコードとこれを走査する走査パターンとの関係について説明した図面である。
図14(1)は、バーコードがほぼサイド窓側を向いているケースを図示した図面である。この場合、バーコードはサイド窓から出射されるSVRパターン及びSVLパターンにより走査され、読取が行われる。
【0060】
図14(2)は、バーコードが商品移動方向を向いているケースを図示した図面である。この場合、バーコードはサイド窓から出射されるSVRパターンと、ボトム窓から出射されるBVLパターンとにより走査されることとなる。
図14(3)は、バーコードが商品移動方向と逆方向を向いているケースを図示した図面である。この場合、バーコードはサイド窓から出射されるSVLパターンと、ボトム窓から出射されるBVRパターンとにより走査されることとなる。
【0061】
図14(4)は、バーコードがオペレータ側を向いているケースを図示した図面である。この場合、バーコードはサイド窓から出射される走査線によっては走査されることがない。そして、ボトムスキャナからサイド窓に向けて出射されるBVRパターンとBVLパターンとにより走査され、読取が行われる。
このように、本実施形態ではバーコードがボトム窓に対して垂直方向に位置している場合であっても、バーコードが向いている方向とは無関係に、360°の読取が可能となる。
【0062】
図15は、バーコードがボトム窓に対してほぼ水平な場合の、走査パターンによる走査軌跡を説明する図面である。この場合には、ボトム窓に対して平行な方向に走査される走査パターンを用いてバーコードが走査される。なお、商品の移動方向は図13の場合と同一条件である。
図15のケースでも、バーコードがサイド窓を向いているケース、商品移動方向を向いているケース、商品移動方向とは逆方向を向いているケース、オペレータ側を向いているケースとの4つのケースを考慮することができる。
【0063】
図16は、上記した4つのケースを個別に説明する図面である。
図16(1)は、バーコードがサイド窓側を向いているケースを図示した図面である。この場合、バーコードはサイド窓から出射されるSHTRパターン、SHDRパターン、SHTLパターンあるいはSHDLパターンにより走査される。なお、図16(1)のケースでは、ほぼ同じ走査軌跡を描くSHTRとSHDR、SHTLとSHDLとは特に分けて図示していない。
【0064】
図16(2)は、バーコードが商品移動方向を向いているケースを図示した図面である。この場合、バーコードはボトム窓から商品移動方向に向けて出射されるBMLパターンにより走査される。
図16(3)は、バーコードが商品移動方向とは逆方向を向いているケースを図示した図面である。この場合、バーコードはボトム窓から出射されるBMRパターンにより走査されることとなる。
【0065】
図16(4)は、バーコードがオペレータ側を向いている状態を図示した図面である。この場合には、バーコードはサイド窓から出射される走査パターンによっては走査されることはない。そして、ボトム窓からサイド窓の方向に向けて出射されるBOR、BCR、BCL、BOLの各パターンにより走査される。
このように、バーコードがボトム窓に対して水平方向に位置する場合でも、本実施形態によれば360°の読取を実現することができる。
【0066】
ここで、ボトム窓に対してほぼ垂直方向の走査軌跡を描くBVR(BVL)パターンと、ボトム窓に対してほぼ平行な走査軌跡を描くBOR(BOL)パターンとは、それぞれほぼ同じ方向に向けて、ボトム窓から出射される。つまり、これらの走査パターンは、走査軌跡を描く方向は違うものの、ほぼ同じ条件でバーコードを走査する。そのため、バーコードがボトム窓に対して垂直方向に配置される場合であっても、ボトム窓に対して水平方向に配置される場合であっても、同様なバーコード読取を行うことが可能となる。
【0067】
従って、本実施形態によれば、バーコードがボトム窓に対して垂直方向に位置する場合であっても、水平方向に位置する場合であっても、完全な360°読取を提供することができる。また、同時にボトムスキャナ部の厚みを従来のマルチヘッドスキャナよりも薄くすることが可能となり、具体的にはボトムスキャナ部の厚みを90mmとすることが可能となった。
【0068】
このように、本実施形態では、ボトムスキャナ部から、読取領域中にサイド窓に対してほぼ平行におかれた仮想平面上を縦方向に走査する走査線を発生させることが可能となっている。これは、本実施形態でポリゴンミラーをサイド部筐体の上部に配置し、且つボトム筐体内で一部の水平走査線を生成するためのミラーを共有化しており、ボトム部内部のスペースを有効的に活用することにより実現できる。更に詳しく言えば、本実施形態では、水平パターンと垂直パターンといった異なる2種類以上の走査パターンが、ポリゴンから読取開口部(窓)に至る光路中で、2種類の同一パターンミラーを共有している。このような構成を持つバーコード読取装置は、従来存在していない。
【0069】
ここで、ポリゴンミラーからボトム部筐体までの距離を長くすることは、同じ走査角でより長い走査線長を持つ走査線を生成するために非常に有利に働く。また、ボトム部内部にスペースを確保するためにも非常に有用な構成であり、パターンミラーの面積増大あるいは枚数の増加を可能とする。
従来の単一レーザビームにより走査線を生成する構成を採用したバーコード読取装置では、ポリゴンミラーから読取窓までの光路長が短くなっているため、十分な長さの走査線を得ることができない。そのため、本実施形態のようにボトム部から上記した仮想平面上を縦方向に走査する走査線を生成することができない。また、従来のバーコード読取装置では、上記した仮想平面上を縦方向に走査する走査線を生成するためのパターンミラーを、その筐体内部に収容・配置するためのスペースを確保できなかった。いずれにしても、本実施形態のような上記の仮想平面上を縦方向に走査する走査線は、従来のポリゴンへ単一方向から光線が入射する形態のバーコード読取装置によっては実現されていない。
【0070】
ここで、本実施形態では4面の反射面(ファセット)を有するポリゴンミラーを用いている。この変形例としては、3面の反射面を持つもの、あるいは5面以上の反射面を持つものを使用することが可能である。
ポリゴンミラーの反射面数が減ると、その分より大きな走査角を得ることができる。例えばポリゴンミラーの反射面が4面である場合、走査角は180°とすることができるのに対し、反射面が3面の場合には走査角を240°とすることができる。このように、走査角を優先するのであれば、反射面が少ない方が好ましいことになる。走査角が大きければ、同じ光路長で比較すればその分長い走査線長を持つ走査線を生成することができる。
【0071】
一方で、ポリゴンミラーの反射面数が少ない場合、一回の走査で生成できる走査線の本数が減少する。反射面が3面のポリゴンミラーでは3本の走査線が生成されるのに対し、4面のポリゴンミラーでは4本の走査線を生成することができる。
走査線本数が増えると、各走査線間の間隔をその分狭めることができる。逆に走査線本数が減ると、各走査線間の間隔が広がる。後者の場合、例えば背の低いいわゆるトランケートラベル等を読み取る場合、バーコードが走査線間の隙間をすり抜けてしまい、読取ができないといった不具合が発生する可能性がある。これを防止するために走査線間隔を狭めると、走査線本数が少ない分走査パターンによる走査範囲が狭くなり、十分な読取領域を確保できない可能性がある。
【0072】
4面のポリゴンミラーでは、3面のポリゴンミラーに対して走査角が小さいため、同じ長さの走査線を得るためにはその分走査線の光路長を余分に設ける必要がある。本実施形態では、ポリゴンミラーがサイド部筐体の上部付近に設けられているため、特にボトム部との距離を長くとることができ、従って光路長を長くすることができる。そのため、本実施形態では走査角が小さい4面のポリゴンミラーを用いても、必要十分な走査線長を持つ走査線を得ることができる。
【0073】
ポリゴンミラーの反射面を5面あるいはそれ以上とすると、走査角は更に短くなる。この場合、光路長を4面の反射面を持つポリゴンミラーを備えた装置よりも長く取ることができれば、十分使用に耐え得る。
なお、上記実施例ではボトム部のみ2枚のパターンミラーを共通使用していたが、サイドパターンミラーについても2枚のパターンミラーを共通使用するようにしても差し支えない。当然、3枚あるいはそれ以上のパターンミラーを異なる走査パターン同士で共通使用するようにしても、一向に構わない。
【0074】
ここで、図1乃至図3に図示される通り、本実施形態による装置は、サイド筐体の上部の、オペレータに対向する位置に、読取成否を知らせる報知音を発するスピーカが設けられている。従来のマルチヘッドスキャナは、装置側面の、特に底面付近の位置にこのようなスピーカが設けられていた。
しかし、装置側面はカウンタ内に埋め込まれるため、スピーカがカウンタによりふさがれてしまう。そのため、オペレータがバーコード読取成否の報知音を確認しにくいという問題があった。例えばスーパーマーケットの精算カウンタ付近はかなり騒がしく、報知音の音量はかなり大きい必要があるが、上記のようにスピーカがカウンタ面下に隠れてしまうと十分な音量を発することができない。また、スピーカのサイズを大きくすれば音量を大きくすることも可能であるが、もともとマルチヘッドスキャナに装着可能なスピーカはそれほど大きなものではないため、このような対処法はあまり有効なものではない。
【0075】
これに対して、本実施形態では、スピーカがサイド筐体上部の前面に取り付けられているため、スピーカの径が小さくとも、オペレータが容易に確認可能な程度の音量を持つ報知音を発することが可能である。また、スピーカの音の伝搬方向には指向性があるため、装置側面に設置するより、装置前面にスピーカを取り付けた構成の方が、音の伝搬を考えると有利である。
【0076】
ここで、本実施形態による装置で、スピーカをサイド筐体上部の前面に取り付けることができた理由について説明する。
従来のマルチヘッドスキャナでは、有効なスペースがあればその位置にパターンミラーを可能な限り配置するという考え方を採用していた。サイド部に関しても同様であり、サイド部筐体の上部、側面ともに、パターンミラーが配置されていた。所望の読取性能を得ようとするのであれば、パターンミラー等の光学部品の設置が最優先に考慮され、スピーカなどの読取自体には特に影響を与えない部品は光学部品を配置した後の空いたスペースに、申し訳程度に取り付けられるのが実情であった。そのために、従来のマルチヘッドスキャナでは、スピーカが装置筐体の側面、しかもカウンタ面下に隠れてしまう位置に取り付けられていたのである。
【0077】
これに対し、本実施形態による装置では、ポリゴンミラーがサイド筐体の上部に、その回転軸がほぼ水平方向となるように配置されている。そのため、ポリゴンミラーに入射する、あるいはポリゴンミラーから入射する光の経路をふさぐ位置には光学部品を配置することができない。図2や図3から判る通り、本実施形態による装置では、サイド部の中央部分、特に上部付近にはパターンミラーが配置されていない。
【0078】
本実施形態では、このサイド筐体上部付近にできた、パターンミラーが配置されないスペースを利用して、スピーカを設置したことを特徴としている。ポリゴンミラーの特徴的な配置の、副次的な効果である。
なお、スピーカのかわりにブザー等を用いた装置でも、同様である。
ここで、本実施形態では、サイド部筐体の上部に設けられていれば、ボトム部内でパターンミラーなどの光学部品を配置する自由度が上がることが示されている。この点に絞って考えれば、ポリゴンミラーなどの走査手段はボトム面に対して平行方向である必要はなく、下方に向けて走査光を出射(反射)させることができれば上記のような光学部品配置の自由度を増すという作用を実現することが十分可能である。従って、ポリゴンミラーの形状によっては、その回動軸が例えばボトム面に対して垂直であっても差し支えはないことは明白であろう。
【0079】
なお、サイド部筐体内に走査手段を収納することを主目的に考えるのであれば、走査手段はサイド部筐体の上端付近に設置される必要もない。設計に応じてサイド部筐体の下部付近に設けることを本実施形態は否定するものではない。この場合、有効な反射面は上方に向けられており、走査手段は上方に向けて走査光を出射するのでも構わない。
【0080】
また、走査手段としては、この他にガルバノミラー/振動ミラーを用いることも可能であるし、鏡のみではなく例えば回折格子を用いた円板などを用いることも可能である。回折格子は、反射型でも透過型でも構わない。
更に、上記の観点で考えれば、光源からの光線はボトム面に対して垂直方向に出射される必要も特にはない。パターンミラーの配置の都合上、本実施形態では光線を上方に出射しているが、パターンミラー配置の問題が特になければ例えば側方から光線を入射させるようにしても差し支えない。
(実施形態の変形例)
図17乃至図19は、本発明の実施形態の一変形例を図示する図面であり、バーコード読取装置内部の透視図である。
【0081】
本実施形態による装置は、図1乃至図3に図示されていた装置とほぼ同様の外観からなる。大きな違いは、内部の光学部品配置と出射される走査パターンである。以下、図1乃至図3に図示された装置との相違点に重点をおいて、説明を加える。
本実施形態による装置では、ポリゴンミラーはサイド筐体上部に設置されており、反射面が4面であることは、図1乃至図3の装置と同様である。しかし、図17乃至図19に図示されるポリゴンミラーは、その回転軸が商品滑走面に対して若干上向き、詳しくは約5°上向きとなっている。そのため、ポリゴンミラーにより生成される走査光は、図1乃至図3の装置と比較して、よりボトム部側に向けて出射されることとなる。
【0082】
また、本実施形態による装置の光源ユニットは、サイド部筐体の上方で、サイド窓に向かって左側の位置に設置されている。本実施形態による光源は、装置下方に向けてレーザ光を出射する。
光源から出射されたレーザ光をポリゴンミラーに入射させるために、本実施形態による装置では、ポリゴンミラーの下に小型のミラーを配置している。このミラーにより、レーザ光はポリゴンミラーへ真下から入射する。
【0083】
バーコードからの反射光は、フレネルレンズにより集光され、サイド部の底面に設けられたミラーによって光検知器に導かれる。光検知器を搭載したメインPCBは、装置の底面に配置されている。また、光検知の受光面は、図示左側を向いている。
ここで、図1乃至図3に図示された装置と比較すると、光検知器が装置底面に設けられているため、ボトム部のサイド部下部に対応する位置の厚みは、ボトム部の他端部(図17図示右側)の厚みよりも若干厚い。しかし、オペレータからは多少なりとも離れているため、オペレータがひざを差し入れるためのスペースを確保することは十分可能である。一方、図17と図1とを対比すると判る通り、本実施形態による装置では装置図示左下の部分に光源を備えておらず、またメインPCBが備えられている部分のボトム部の上下面の間隔が図4に図示された装置よりも広くなっている。そのため、この位置に設けられるパターンミラー(BMR2、BML2等)の面積を、その分広くすることが可能となり、図4に図示された装置よりもバーコードからの反射光をより多く集光することができるというメリットもある。
【0084】
続いて、走査光の経路について説明する。
光源から下方に出射されたレーザ光は、ポリゴンミラーとフレネルレンズとの間に設けられた小型ミラーにより上方に向けて反射され、ポリゴンミラーに入射する。そして、ポリゴンミラーにより走査され、走査光が生成される。
ポリゴンミラーにより生成された走査光は、下記の順序でパターンミラーを走査する。なお、パターンミラーの符号については、第一の実施形態の例と同様である。
【0085】
SVL1−SHR1−BMR1−BVR1−BZ1−BVL1−BML1−SHL1−SVR1
これから判る通り、本実施形態ではポリゴンミラーにより生成された走査光が計9枚のパターンミラーを走査する。
ボトムパターンを生成するボトムパターンミラーは、下記のものよりなる。
【0086】
BMR1、BML1、BMR2、BML2、BMR3、BML3、BMR4、BML4、BZ1、BZ2、BHR、BHL
第一の実施形態との大きな違いは、ボトム部の底面に設けられたパターンミラーの枚数である。第一の実施形態では、BZR3、BZL3、BMR4、BML4という4枚のパターンミラーを用いていたが、本実施形態ではこれをBMR4、BML4という2枚のパターンミラーのみを用いている。この分、ボトム部の底面に設けるパターンミラーの面積を広くすることが可能である。
【0087】
ボトムパターンを構成する各走査パターンは、以下の経路を通ってボトム窓から出射される。
BMR:ポリゴン−BMR1−BMR2−BMR3−BMR4−ボトム窓
BML:ポリゴン−BML1−BML2−BML3−BML4−ボトム窓
BCL:ポリゴン−BZ1−BZ2−BML4−ボトム窓
BCR:ポリゴン−BZ1−BZ2−BMR4−ボトム窓
BOL:ポリゴン−BZ1−BHR−BML4−ボトム窓
BOR:ポリゴン−BZ1−BHL−BMR4−ボトム窓
BVR:ポリゴン−BVR1−BHL−BMR4−ポリゴン
BVL:ポリゴン−BVL1−BHR−BML4−ポリゴン
上記から明らかな通り、全ての走査パターンはパターンミラーBMR4/BML4を共通に用いている。また、BCL(BCR)とBOL(BOR)とは、この他にBZ1を共通に用いている。同様に、BOL(BOR)とBVL(BVR)とは、BHR(BHL)を共通に用いている。
【0088】
サイドパターンを生成するサイドパターンミラーは、下記のものよりなる。
SVR1、SVL1、SVR2、SVL2、SVR3、SVL3、SHR1、SHL1、SHTR2、SHTL2、SHTR3、SHTL3、SHDR2、SHDL2、SHDR3、SHDL3、SHD4
本実施形態の装置では特に、サイド部筐体の背面に一枚のパターンミラーSHD4を設けていることを特徴としている。
【0089】
サイドパターンを構成する各走査パターンは、下記の経路を経てサイド窓より出射される。
SVR:ポリゴン−SVR1−SVR2−SVR3−サイド窓
SVL:ポリゴン−SVL1−SVL2−SVL3−サイド窓
SHTR:ポリゴン−SHR1−SHTR2−SHTR3−サイド窓
SHTL:ポリゴン−SHL1−SHTL2−SHTL3−サイド窓
SHDR:ポリゴン−SHR1−SHDR2−SHDR3−SHD4−サイド窓
SHDL:ポリゴン−SHL1−SHDL2−SHDL3−SHD4−サイド窓
本実施形態による装置では、SHTR(SHTL)とSHDR(SHDL)がSHR1(SHL1)を共通に用いている。
【0090】
本実施形態によっても、第一の実施形態による装置と同様に、バーコードがボトム窓に対して垂直であっても水平であっても、360°読取を行うことが可能である。
図20は、ボトムパターン(a)とサイドパターン(b)の、それぞれの窓面でのパターン形状を図示した図面である。また、図21および図22はボトムパターンを構成する走査パターンを分解して図示した図面であり、図23および図24はサイドパターンを構成している走査パターンを分解して図示した図面である。
【0091】
図25は、本実施形態によるバーコード読取装置の透視上面図を図示した図面であり、特に最下面に設置されたパターンミラーを、その配置状況が判りやすくなるように図示している。同様に、図26は本実施形態によるバーコード読取装置の透視側面図であり、図示最も奥に配置されるパターンミラーの配置状態が判るように図示するものである。
上記した実施形態では、光源を一つとし、またポリゴンミラーに入射するレーザ光が一本である例について説明した。しかし、光源を複数にする、あるいは一つの光源により生成されたレーザ光を分割して、複数本のレーザ光をポリゴンミラーに入射させるような構成を採用しても、一向に差し支えはない。
【0092】
図27は、他の実施形態による装置の正面透視図を図示した図面である。これは、図17に図示された装置に対して改変を加えたものである。図27の装置では、単一光源を用い、この光源から出射された光線をその途中でビームスプリッタを用いて分割、分割された光の一方は直接ポリゴンミラーに入射させ、分割された光の他方はミラー1−ミラー2を介して、分割された光の一方とは逆の方向からポリゴンミラーに入射させている。
【0093】
このように複数本のレーザ光を異なる方向からポリゴンミラーへ入射させる構成は、それぞれのレーザ光を装置の左右それぞれに対応させることができる。つまり、一方のレーザ光は装置の右側から出射される走査光に、他方のレーザ光は装置の左側から出射される走査光にそれぞれ対応させることができる。このような構成の装置は、特にポリゴンミラーの反射面数が多く、一面当りの走査角が小さい場合に有利となる。
【0094】
また、図1乃至図3に図示された装置を若干改変し、複数の光源を設け、これらの光源のそれぞれよりポリゴンミラーに対してレーザ光を入射させる構成を採用してもよい。この場合、光源の配置方法としては例えばバーコード読取装置の中心線に対して左右対称となるように二つの光源を配置するという手法など、様々な改良を加えることが可能である。これらの光源は、それぞれ上方に向けてレーザ光を出射する。
【0095】
ここで、複数の異なる方向からレーザ光がポリゴンミラーに入射するが、バーコードからの反射光はそれぞれバーコードを走査した走査光の光軸に沿って装置に入射するため、バーコードからの反射光を集光するための手段(凹面鏡)はそれぞれの光源から出射されるレーザ光の光路上に複数設置する必要がある。この場合、光検知器は光源の数に対応した数設置される。
【0096】
これらの光源を複数とする構成は、部品点数の削減は困難となるが、光源を光線を垂直方向に出射させるようにする構成や、走査手段をサイド部筐体の上端付近に設置する構成を採用しているため、ボトム部筐体の厚みを薄くするという効果を奏することは十分に可能である。
本発明の実施形態による装置は、走査線長を長くとるために、光路長をできるだけ長く取ることができる構成を採用している。具体的には、走査光を反射するパターンミラーの枚数を従来の装置よりも増やしている。
【0097】
第一の実施形態では、SVR、SVL以外の走査パターンは最低3枚のパターンミラーにより反射されている。特にBMR、BMLといったパターンは、4枚のパターンミラーにより反射された後、ボトム窓より出射される。
また、第二の実施形態では、全ての走査パターンが3枚以上のパターンミラーにより反射された後、窓から出射される。特にBMR、BML、SHDR、SHDLの4つの走査パターンは、いずれも4枚のパターンミラーにより反射された後、それぞれ対応する窓から出射される。
【0098】
従来のバーコード読取装置では、このような3枚以上のパターンミラーを反射させて走査線を生成し光路長を確保する思想に基づいたものはなく、特に4枚以上のパターンミラーを経て走査線を出射させる装置はない。
【0099】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば下記のような効果を実現することが可能である。
第一に、ポリゴンミラー等の走査手段を、その回動軸を商品滑走面に対してほぼ平行方向となるようにし、更にサイド部筐体内部に収容する構成を採用している。これにより、ボトム部内部にスペースを確保することができ、パターンミラーの配置の自由度を上げるとともに、パターンミラーの面積を広くして、バーコードからの反射光の集光効率を高めることが可能となる。特に、走査手段をサイド部筐体の上部に設けることによって、サイド部とボトム部とが交叉する位置にスペースを設けることができ、各光学部品の配置の自由度を高めることが可能となる。
【0100】
また、本発明では光源をサイド部に設け、商品滑走面に対して垂直方向に向けて光線を出射させるようにしている。このような構成を採用することにより、ボトム部内部に光源から出射される光線を走査手段に導くための光路を確保する必要がなくなる。そのため、光学部品の配置の自由度を高めることが可能となるとともに、パターンミラーの大面積化も可能となる。
【0101】
更に、本発明では、バーコードからの反射光を受光する光検知器をサイド部筐体内に設け、受光面を例えば下向きとしている。また、光検知器を搭載する基板をサイド部筐体の背面とほぼ平行となるように設置している。このような構成を採用することによって、まずボトム部に光検知器を設ける必要がなくなり、またサイド部筐体内部のスペースを確保することも可能となる。
【0102】
上記の各々の構成はそして、ボトム部の厚みを低減させることができるという効果を実現する。特に従来のマルチヘッドスキャナでは実現困難であった厚み90mmを、本発明による装置は実現することが可能となっている。
本発明はまた、3枚以上のパターンミラーにより走査線を反射させた後、走査パターンを出射することを特徴としている。このような構成をとることにより、装置サイズを大型化することなく、光源から読取位置までの光路長を長くとることが可能となる。これは特に、走査角度が小さい場合に、必要とされる走査線長を持つ走査線を生成するために、非常に有効である。
【0103】
本発明は、異なる走査パターン同士で、2枚以上のパターンミラーを共有することを特徴とする。それぞれの走査パターン毎にユニークなパターンミラーを設置することは、装置の大型化を招く。装置を大型化させないとすれば、パターンミラー配置上の制限を受け、所望の走査パターンを得ることができなくなる可能性がある。しかし、本発明によれば、2枚以上のパターンミラーを異なる走査パターン同士で共有していることから、パターンミラーの枚数自体を減らすことができる。従って、筐体内部のパターンミラー配置の制限が従来の装置よりも低減し、またパターンミラーの有効面積を広くすることも可能となる。
【0104】
更に、本発明では垂直方向に走査軌跡を描く走査パターンと水平方向に走査軌跡を描く走査パターンなどのように、異なる方向に走査軌跡を描く走査パターン同士が共通のパターンミラーにより反射され生成される構成を採用している。特に2枚以上のパターンミラーを共通化することで、互いの走査パターンの走査方向をほぼ一致させることができる。そのため、バーコードの向きに関わらず、マルチヘッドスキャナにおける360°読取を実現することが可能となる。
【0105】
なお、この構成に関してはマルチヘッドスキャナではなくても、同じ方向から異なる走査軌跡を描く走査パターンを出射させることによって、カウンタ面等に対するバーコードの角度/傾きに関わらずバーコードを読み取ることができるため、読取性能を向上させることは可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるバーコード読取装置の透視側面図である。
【図2】一実施形態によるバーコード読取装置の透視上面図である。
【図3】一実施形態によるバーコード読取装置の透視正面図である。
【図4】一実施形態によるバーコード読取装置から出射されるボトムパターン (a)とサイドパターン(b)の形状を図示する図面である。
【図5】ボトムパターンを構成する走査パターンBMR、BML、BVR、BVLを分解して図示した図面である。
【図6】ボトムパターンを構成する走査パターンBCR、BCL、BOR、BOLを分解して図示した図面である。
【図7】サイドパターンを構成する走査パターンSVR、SVLを分解して図示した図面である。
【図8】サイドパターンを構成する走査パターンSHTR、SHTL、SHDRSHTLを分解して図示する図面である。
【図9】一実施形態のバーコード読取装置の透視側面図であり、特定パターンミラーの配置を図示した図面である。
【図10】一実施形態のバーコード読取装置の透視正面図であり、特定パターンミラーの配置を図示した図面である。
【図11】一実施形態のバーコード読取装置の透視上面図であり、特定パターンミラーの配置を図示した図面である。
【図12】一実施形態のバーコード読取装置の透視上面図であり、特定パターンミラーの配置を図示した図面である。
【図13】バーコードがボトム窓に対して垂直な場合の読取を説明する図面である。
【図14】図13に図示された読取をケース別に説明する図面である。
【図15】バーコードがボトム窓に対して平行な場合の読取を説明する図面である。
【図16】図15に図示された読取をケース別に説明する図面である。
【図17】実施形態の変形例によるバーコード読取装置の透視側面図を図示する図面である。
【図18】バーコード読取装置の透視上面図を示す図面である。
【図19】バーコード読取装置の透視正面図を示す図面である。
【図20】ボトムパターンおよびサイドパターンの窓面上における形状を図示した図面である。
【図21】ボトムパターンを構成するBMR、BML、BVR、BVLを分解して図示した図面である。
【図22】ボトムパターンを構成する走査パターンBCR、BCL、BOR、BOLを分解して図示した図面である。
【図23】サイドパターンを構成する走査パターンSVL、SVRを図示する図面である。
【図24】サイドパターンを構成する走査パターンSHTL、SHTR、SHDR、SHDLを分解して図示した図面である。
【図25】バーコード読取装置の透視側面図であり、特定パターンミラーの配置を図示する図面である。
【図26】バーコード読取装置の透視上面図であり、特定パターンミラーの配置を図示する図面である。
【図27】バーコード読取装置の変形例であり、ポリゴンミラーの異なる方向から光線を入射させる構成を図示した図面である。

Claims (4)

  1. カウンタ上に設置される光走査装置において、
    前記カウンタの面に対して水平方向に設けられる第一の面から上方に向けて第一の走査パターンを出射するための走査パターンミラーを備えたボトム部筐体と、
    前記第一の面に対してほぼ直交する方向に設けられる第二の面から側方に向けて第二の走査パターンを出射するための走査パターンミラーを備えたサイド部筐体とを備え、
    前記光走査装置における単一の光源と、
    バーコードからの反射光を受光する前記光走査装置における単一の受光手段と、
    前記受光手段へバーコードからの反射光を集光する前記光走査装置における単一の集光手段と、
    前記光源から出射される光線を走査する、駆動手段により回動駆動される、前記光走査装置における単一の走査手段と、が前記サイド部筐体内に収納され、
    かつ、
    前記走査手段は、前記サイド部筐体の上部に、前記走査手段の回動軸がほぼ水平方向を向くよう設置され、
    前記光源は、前記サイド部筐体の下部に設置され、光線は上方に向け前記走査手段に直接出射されることを特徴とする光走査装置。
  2. 前記光走査装置において、
    前記受光手段の受光面は、下方を向いていることを特徴とする、請求項に記載の光走査装置。
  3. 前記カウンタへの設置時に、カウンタ面下の位置する前記ボトム部筐体の厚みが90mm以下となるように構成されたことを特徴とする、請求項1に記載の光走査装置。
  4. 前記光走査装置において、
    前記走査手段の反射面は、下方に向けて光線を反射することを特徴とする、請求項に記載の光走査装置。
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