JP4352505B2 - 光走査装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばバーコード読取装置等に用いられる光走査装置に関する。また、本発明は光学読取装置に関し、特にマルチヘッドスキャナと呼ばれるバーコード読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、商品などに添付されたバーコード情報を読み取ることによって、チェックアウト作業を行うPOSシステムなどが普及している。このようなPOSシステムでは、商品を走査させることによってバーコード情報を入力し、これに基づいてチェックアウト作業を行うことができるため、オペレータのチェックアウト作業の負荷を低減させることができる。
【0003】
POSシステムでは特に、カウンタに固定的に設置されるいわゆる定置式スキャナが主流となっている。
【0004】
これまでは、単一の読取窓を備え、ここからバーコードを走査するための走査パターンを出射する形態の装置が主であった。読取窓は、カウンタ面に対して水平方向に設置される形態と、垂直方向に設置される形態とがある。しかし、このような装置ではバーコードを読み取ることができる方向(バーコードの向き)が限定されるため、オペレータは読取窓にバーコードを向けなければならず、オペレータの作業上の負荷が問題となっていた。
【0005】
このようなオペレータの負荷を低減するために、カウンタ面に対して水平方向の窓(ボトム窓)とカウンタ面に対して直立する窓(サイド窓)とを備え、これらの窓からそれぞれ走査パターンを出射する、いわゆるマルチヘッドスキャナが提案され、次第に広く使われるようになって来た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
これまで提案されているマルチヘッドスキャナは、しかし下記の点で問題があった。
【0007】
第一に、装置の厚み(ボトム部)が厚いという問題があった。
【0008】
ヨーロッパにおいては、精算作業を行うオペレータが座りながら作業を行うことが法令上義務づけられている。一方、スキャナはカウンタ面に埋め込まれて設置されるため、スキャナが厚いとカウンタ下面からスキャナがはみ出してしまう可能性がある。この場合、オペレータのひざをカウンタ下面に入れることができなくなったり、走査面の高さが高くなることによりバーコード読取の操作性が悪くなるなど、オペレータの負担が高くなってしまう。
【0009】
一方、オペレータが立ってバーコード読取作業を行う場合には、上記のような問題は発生しにくい。しかし、例えばスキャナの下面に現金を収容するドロアを配置するという構成が採用されるケースがある。この場合、スキャナが厚いとオペレータからドロアまでの距離が長くなってしまい、オペレータによる現金の出し入れの操作性が低下してしまうという問題がある。
【0010】
上記のような問題が生じるため、利用者からは90mm以下の厚みを持つスキャナを提供することが要望されている。しかし、現実のマルチヘッドスキャナはいずれも100mm以上の厚みがあり、利用者の要望に応えることかできなかった。なお、実際の装置の運用上、この10mm程度の厚みの差は非常に大きなものとなる。
【0011】
第二に、従来のマルチヘッドスキャナは完全な360°読取に対応していないという問題があった。
【0012】
マルチヘッドスキャナは、あらゆる方向にバーコードを向けてもバーコード読取が可能であることを最大の特徴としている。これは、ボトム部とサイド部とからそれぞれ走査パターンが出射されることにより、例えバーコードが読取窓側を向いていなくても、スキャナがバーコード情報を読み取ることが可能であるというものである。
【0013】
しかし、従来のマルチヘッドスキャナでは、バーコードとカウンタ面との間の傾きによっては、バーコードを読むことができない状況が生まれてしまい、完全な360°読取を行うことができないという問題があった。例えばバーコードがカウンタ面に対して平行な場合には読取が行えるものの、カウンタ面に対して垂直な場合には読取を行うことができない、というケースがあった。この場合には、完全な360°読取を実現することはできない。
【0014】
第三に、単一の光線により、マルチ走査パターンを提供することができないケースがあった。
【0015】
ここでいうマルチ走査パターンとは、ボトム部から出射される走査パターンと、サイド部から出射される走査パターンとを総称したものである。
【0016】
従来のマルチヘッドスキャナでは、例えば光源を複数備え、それぞれの光源から光線をポリゴンミラー等の走査手段に入射させる構成を採用したり、単一光源から出射された光線をビームスプリッタにより分割し、それぞれの光線を異なった方向から走査手段に入射させる構成を採用していた。このように走査手段に入射する光線の数が増加することによって、バーコードからの反射光を受光する光検知器や、この反射光を光検知器に入射させるための集光手段を光線の数だけ準備する必要があった。従って、スキャナのコストが高くなるという問題を生じていた。
【0017】
特に、スーパーマーケットなどの店舗においては、いわゆるトレイに食品を詰めて販売する「トレイ商品」が扱われている。このような商品では、トレイにラップを被せ、この上にバーコードを添付する形態が採用されている。
【0018】
ここで、従来の装置ではサイド部から出射されるレーザ走査パターンは、ほぼボトム窓に対して平行になるように、つまりほぼ水平方向に出射されていた。その一方で、トレイ商品は汁がたれるなどの問題がでる場合があるため、バーコード読取の際にはなるべく傾けないようにする必要もでてくる。
【0019】
しかし、上記したように従来の装置ではサイド部からほぼ水平方向にレーザ走査パターンが出射されるため、トレイ商品に付されたバーコードを読み取るには、トレイを傾けざるを得ない。あえてトレイ商品を傾けないようにするならば、うまい具合にレーザ走査パターンがトレイ商品に付されたバーコードに照射されないため、バーコードの読取が不調となる可能性が非常に高い。
【0020】
本発明は上記のような問題に鑑みてなされたものである。
【0021】
具体的には、より完璧に近い360°読取を保証するマルチヘッドスキャナなどの光走査装置を提供することを目的とする。特に、上記したようなトレイ商品などに付されたマーク(バーコード等)の読取をより確実に行うことができる光走査装置を実現することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、物品に付されたマークを走査する光走査装置において、光源と、前記光源から出射された光線を走査する走査手段と、前記走査手段による走査光を反射する第一および第二のミラーと、前記第一のミラーにより反射された走査光を第一の走査パターンとして出射する、前記光走査装置の設置面に対して平行に配置された第一の窓と、前記第二のミラーにより反射された走査光を第二の走査パターンとして出射する、前記第一の窓に対して上方へ立設された第二の窓と、を備え、前記第一の窓から出射される前記第一の走査パターンは、前記第二の窓に向けて上方へ出射される複数のパターンを含み、前記第二の窓から出射される前記第二の走査パターンは、前記第一の窓に対してほぼ平行方向に出射される複数の第一のパターンと、前記第一の窓に向けて下方へ出射される複数の第二のパターンとを含むことを特徴とする。
【0024】
特に、前記第二のの一部には、前記第二の走査パターンを偏向する回折手段が設けられ、前記第一のパターンあるいは前記第二のパターンの一方は前記回折手段により偏向されて前記第二の窓から出射され前記第一のパターンあるいは前記第二パターンの他方は前記回折手段を通過せずに前記第二の窓から出射される。
【0025】
あるいは、前記第二の窓は、前記第一のパターンが通過する第一の領域と、前記第二のパターンが通過する第二の領域とを備え、前記第一の領域と前記第二の領域とは互いに角度を持たせて配置されることで、識別可能になっている。
【0027】
また、本発明は、装置の設置面に対して平行に配置された第一の窓を備えたボトム部と、前記第一の窓に対して上方へ立設された第二の窓を備えたサイド部とを有し、前記第一の窓並びに前記第二の窓から走査パターンを出射して物品に付されたマークを走査する光走査装置において、前記設置面に対して垂直方向に光線を出射する光源と、前記光線を走査する回転式の走査部であって、その回転軸が前記設置面に対して水平となるように設置され走査部と、前記走査部により生成された走査光を前記第一の窓に向けて反射する第一のミラーと、前記走査部により生成された走査光を前記第二の窓に向けて反射する第二のミラーと、を備え、前記第一の窓からは、前記第一のミラー群によって反射された走査光が第1の走査パターンとして出射され、前記第一の走査パターンは、前記第二の窓に向けて上方へ出射される複数のパターンを含み、前記第二の窓からは、前記第二のミラー群によって反射された走査光が第2の走査パターンとして出射され、前記第二の走査パターンは、前記第一の窓に対してほぼ平行な方向に出射される複数の第一のパターンと、前記第一の窓に向けて下方に出射される複数の第二のパターンとを含むことを特徴とする。
【0028】
特に、前記第二の窓は、前記第一のパターンが通過する第一の領域と、前記第二のパターンが通過する第二の領域とを備え前記第一の領域と前記第二の領域とは互いに角度を持たせて配置されることで、識別可能に分割されている。
【0029】
【発明の実施の形態】
本実施形態によるバーコード読取装置(以下単に装置と称する)は、精算カウンタ内に埋め込まれて使用されるタイプのもの、いわゆるマルチヘッドスキャナである。なお、マルチヘッドスキャナは現在でも色々な種類が存在しており、また広く知られているため、その外観や精算カウンタに設置された形態については特には図示しない。
【0030】
装置は、精算カウンタ面(商品滑走面)と平行な位置に配置される窓(ボトム窓)と、精算カウンタ面に対して直立して配置される窓(サイド窓)とを備えている。それぞれの窓からは、複数本の走査線から構成される走査パターンが出射され、バーコードの読取が行われる。また、ボトム窓が設けられた部分全体をボトム部、サイド窓が設けられた部分全体をサイド部とここでは称する。
【0031】
精算カウンタ面上で商品を滑走させてバーコードを読み取れるようにするためには、ボトム窓が設置された装置の面は、精算カウンタ面と面一となるように設置される。また、サイド窓はバーコード読取を行うオペレータと対向するように配置される。これは、従来より存在するマルチヘッドスキャナと同様の構成となっている。
【0032】
図1乃至図3は、本実施形態による装置の内部を透視した図面である。図1は側面断面図を図示しており、特に装置の中心線付近で切断した断面図が図示されている。図2は正面断面図を図示しており、うち図2aは図1図示一点鎖線(1)付近で切断した断面図を、図2bは装置の先端付近(図1図示(2))で切断した断面図を、それぞれ示す。
また、図3は上面からみた装置の透視図を図示する。
【0033】
図1乃至図3に図示された装置は、大きく分けてカウンタ設置時にはカウンタ面に埋め込まれるボトム部と、カウンタ面に対して立っているサイド部とにより構成されている。一般的に考えられる設置形態では、ボトム部の面(ボトム窓と同一面)はカウンタ面(図示一点鎖線(3))と面一となるように設置される。これは、カウンタ面で商品を滑らせて読取を行うケースを考慮してのことである。カウンタ面とボトム部面との間に段差があると、この部分で商品が引っかかってしまい、読取作業の操作性が悪くなったり、場合によっては商品が破損する可能性があるからである。このように商品を滑らせて移動させることから、カウンタ面を「商品滑走面」と呼ぶこともある。なお、図1の例では、ボトム部の長さが長く、サイド部の長さ(高さ)はボトム部の長さに対して相対的に短くなっている。
【0034】
装置は、レーザ光線を出射する光源(図中LD)、光源から出射されたレーザ光線を走査する走査手段の一例であるポリゴンミラー、ポリゴンミラーにより走査された光線を適宜反射して走査パターンを構成する走査線を生成するパターンミラー、バーコードからの反射光を受光してその光量に応じた電気信号を出力する光検知器、光検知器より出力された信号(アナログ信号)を二値化してデジタル信号に変換するまでの処理を行うアナログ−デジタル変換回路(以下A/D回路、図中単に基板)、A/D回路から出力されたデジタル信号に基づいてバーコードを復調するデコーダ等が備えられたメインプリント基板(メイン PCB)などを備えている。光検知器に入射する反射光は、凹面鏡により集光・反射される。
【0035】
光源としては、本実施形態ではレーザダイオードが用いられている。また、光源部分はレーザダイオードから出射されたレーザ光を整形するレーザビーム整形手段であるコリメータレンズおよびアパーチャ、レーザ光源を駆動するドライバ回路が一体化された、レーザ光源ユニットとして構成されている。これは、レーザ光源の交換作業を容易にする。
【0036】
光源は、図1図示左下部、つまりサイド部筐体の下部に当たる位置に配置されており、レーザ光は装置下部から上方に向けて出射される。図1の例では、ほぼ垂直上方に向けてレーザ光が出射されている。当然のことながら、このレーザ光の出射方向(出射角度)は、装置の設計等の事情によっては傾いていても構わない。
【0037】
従来のマルチヘッドスキャナでは、カウンタへの設置を本実施形態と同様にした場合、光線を分割することなく、上方に光線を出射するという構成は採用していなかった。
【0038】
光源から出射されたレーザ光は、ポリゴンミラーに入射する。
【0039】
本実施形態によるポリゴンミラーは、サイド部筐体の上部中央付近に配置されている。また、特に図面では図示していないが、本実施形態によるポリゴンミラーは4面の反射面(鏡が取り付けられている)を備えている。また、これら4面の反射面はわずかずつその傾きが異なっている。このように各反射面の傾きが異なっているため、ポリゴンミラーは4本の平行な走査光を生成することができる。そして、図示されるモータにより回転駆動されることによって、入射するレーザ光を走査する機能を有する。
【0040】
ポリゴンミラーの回転軸(図1図示(a))は、ボトム窓(実質的には商品滑走面と同一)とほぼ平行となる位置に設定されている。本実施形態についていえば、より詳しくはおよそ5°下向きに、回転軸が設定される。このポリゴンミラー回転軸の傾きは、適宜設計に応じて変更可能である。
【0041】
このように、本実施形態によるポリゴンミラーは、その下方からレーザ光が入射し、下方に向けて走査光を反射・出射するように構成される。従って、実質的にはポリゴンミラーの反射面は下方を向いていると言える(上方を向いた反射面もあるが、レーザ光が入射しないのでこのような反射面は有効には作用しない。有効に作用する反射面のみを考えれば、反射面が下方を向いていると考えて差し支えない)。従来のマルチヘッドスキャナ(カウンタへの配置は本実施形態と同様とする)と比較すると、下記の点が特に異なる。
【0042】
従来のマルチヘッドスキャナにおいては、ポリゴンミラーの回転軸はボトム窓に対してほぼ垂直方向に設置されていた。また、基本的に従来のポリゴンミラーはボトム部筐体内、あるいはサイド部筐体下部に設置されていた。そのため、特にボトム部内での光学部品等の配置の自由度が低かった。また、従来のマルチヘッドスキャナにおいては、ポリゴンミラーや光源の配置位置の都合上、あるいはレーザ光の光路の都合上、特にボトム部のパターンミラーの大きさを大きくすることが困難であった。
【0043】
これに対し、本実施形態では上記説明したような構成(光源・走査手段配置)を採用することにより、ボトム部筐体内には光源も、走査手段も設置されない。そのため、特にボトム部筐体内のその他の光学部材(具体的にはパターンミラー)の配置の自由度が広がる。
【0044】
ここで、バーコードからの反射光は発散光である。また、バーコードの読取性能を向上させるためには、可能な限りバーコードからの反射光を受光する光量を増やす必要がある。パターンミラーはバーコードからの反射光を光検知器に入射させる機能も備えているため、上記の理由によりパターンミラーを可能な限り大きくすることが望ましい。本実施形態による装置は、このような要望に応えることができる。
【0045】
図1に図示されるように、光検知器は、A/D回路を搭載する基板に一体的に取り付けられている。この基板は、サイド部筐体の背面付近に、その壁面とほぼ平行となるような位置に取り付けられている。また、光検知器の受光面は図示下側を向いている。光検知器の受光面には、凹面鏡により集光された光が入射する。
【0046】
凹面鏡は、信号光集光手段として作用するものであり、光源からポリゴンミラーに至る光路中に配置されている。凹面鏡の反射面は光検知器に向けられており、ポリゴンミラーを介して入射するバーコードからの反射光(信号光)を光検知器に向けて集光反射する機能を備えている。凹面鏡の中央部分には、光源から出射されたレーザ光をポリゴンミラーに入射させるための穴が形成されている。
【0047】
メインPCBはサイド筐体下部の底面部分に配置されている。メインPCBには、前述したデコード手段、デコードされた信号をPOS端末などの外部装置に転送するためのインタフェースコネクタ、ACアダプタ等を介して外部より供給される電源電圧を装置に適合した電圧に変換する電圧変換手段などが搭載されている。
【0048】
また、光源の点灯、ポリゴンミラー/モータの駆動、A/D回路の動作などはメインPCBにより制御されている。
【0049】
光源から出射されたレーザ光線は、コリメータレンズ及びアパーチャによってバーコードを読み取るために必要な分解能を持つように整形されてポリゴンミラーに向けて出射される。そして、凹面鏡の中央に設けられた穴を通してポリゴンミラーに入射する。
【0050】
前述の通り、ポリゴンミラーの4面の反射面はそれぞれの傾きが異なっているため、ポリゴンミラーによって4本の、平行な走査光が生成される。ポリゴンミラーにより生成された走査光は、図1図示下方に向けて出射される。
【0051】
特に図1に図示される通り、サイド窓部分は2枚のガラスにより構成されている。サイド窓の外側には外側ガラスがはめ込まれており、またサイド窓の内側には内側ガラス及びホログラムがはめ込まれている。このうち、ホログラムは上側に、内側ガラスは下側に、それぞれ取り付けられる。これらのガラスは、商品が衝突した場合に傷が付くことを防止するために、硬質のガラス(例えばサファイアガラス)などが用いられる。なお、内側ガラスは商品が衝突する可能性が低いため、通常のガラスあるいは透明な樹脂板などにより形成してもよい。
【0052】
図1に図示された装置では、内側ガラスとホログラムとが別の部材として設けられているが、一枚のガラス(あるいは樹脂板)上の特定の領域のみにホログラムを形成するようにしてもよい。ホログラムをガラス板上に形成するための技術は様々なものが知られており、例えば特定パターンの溝が形成されたスタンパ(型)を用いて複製する方法を用いることができる。当然のことながら、ホログラム形成のための技術自体は、既知の技術を用いればよく、これらの技術は広く知られているためここでは説明を省略する。
【0053】
なお、図2(a)においては、ホログラムおよび内側ガラスは二点鎖線にて図示されている。
【0054】
ポリゴンミラーにより生成された走査光は、ボトム部、サイド部に設けられたパターンミラー(走査線分割手段)により適宜分割反射され、ボトム窓、サイド窓から走査パターンとして出射される。走査パターンは、それぞれ複数の異なる方向に向けて走査される走査線により構成されている。それぞれの走査線の走査方向・角度は、パターンミラーの傾き等の配置のされ方により決定されている。
【0055】
図4および図5は、ボトム窓から出射される走査パターン(ボトム走査パターン、以下単にボトムパターンとも称する)と、サイド部から出射される走査パターン(サイド走査パターン、以下単にサイドパターンとも称する)をそれぞれ図示する図面である。このうち、図4は図示右側が図1における装置先端(図示右側)に、図示左側がサイド窓側に相当し、ボトム窓から出射されるボトムパターンを装置上面から見た状態を図示する。また、図5は図示右側がサイド窓下端に、図示左側がサイド窓上端にそれぞれ対応し、装置正面からサイドパターンを見た状態を図示したものである。
【0056】
ボトム走査パターンは、BMR、BML、BVR、BVL、BCR、BCL、BOR、BOLの8つのパターンから構成される。なお、先頭の「B」はボトムを、末尾の「R」および「L」はそれぞれ右と左とを示す。
【0057】
ボトム走査パターンは、装置内部のパターンミラーの配置の都合上完全ではないが、ほぼ装置中心線に対して対称となるようになっている。特にBORとBOLとを対比すると判る通り、左右の対となる走査パターンは厳密には完全な左右対称ではない。特にBORとBOLの場合には、意図的に左右の走査位置をずらして、バーコードの読取(走査)の確率を高めるように構成している。
【0058】
ボトム走査パターンを構成する各パターンは、4本の走査線から構成される。これは、前述したとおりポリゴンミラーの4枚の面の傾き角がそれぞれ異なっているからである。パターンを構成する走査線の本数は、ポリゴンミラーの反射面数や、それぞれの反射面の角度などを変えることによって、適宜変えることが可能である。
【0059】
図4に図示される矢印は、ボトム走査パターンを構成するそれぞれのパターンが、ボトム窓からどちらの方向に向けて出射されるのかを示すものである(平面的に表現)。この矢印から判る通り、各パターンはいずれもサイド窓方向に向けて出射される。また、各パターンは内向きに出射される。
【0060】
同様に、サイド走査パターンはSTR、STL、SHTR、SHTL、SHDR、SHLの6つのパターンから構成される。なお、先頭の「S」はサイドを意味する。ボトム走査パターンの場合と同様に、それぞれのパターンは4本の走査線から構成される。
【0061】
次に、ボトムパターン及びサイドパターンを構成する走査線の出射経路について説明する。
【0062】
レーザ光は、光源からポリゴンミラーに向けて出射されるが、各走査線経路はここまでは共通である。ポリゴンミラーにより生成された走査光は、続いて、下記の順序でパターンミラーを走査する。なお、パターンミラーは図1乃至図3に図示されている。
【0063】
SVL1−SHR1−BMR1−BVR1−BZ1−BVL1−BML1−SHL1−SVR1
ここで、パターンミラーに付された符号のうち、先頭の文字はボトムパターン/サイドパターンのいずれに対応したものであるかを示している。先頭にBが付されたパターンミラーはボトムパターンに、Sが付されたパターンミラーはサイドパターンにそれぞれ対応している。
【0064】
これらのパターンミラーは、いずれもその反射面がポリゴンミラー側に向けられており、おおよそ扇状に配置されている。そして、ボトムパターン用のパターンミラーはボトム部に向けて、サイドパターン用のパターンミラーはサイド部に向けて、それぞれポリゴンミラーから入射した走査光を反射する。
【0065】
ボトムパターンを生成するボトムパターンミラーは装置のボトム部に配置されており、以下のミラーから構成されている。
【0066】
BZ1、BVR1、BVL1、BMR1、BML1、BMR2、BML2、BMR3、BML3、BMR4、BML4、BHR2、BHL2、BZ2、BZR3、BZL3
これらのミラーは、装置の中心線に対してほぼ対称となるように配置されている。このうち、BZ1、BVR1、BVL1、BMR1、BML1の5枚のミラーは、サイド部の下面に配置されており、その反射面はボトム部に向けられている。BZR3、BZL3、BMR4、BML4の4枚のミラーは、ボトム部の底面に配置されている。また、BMR2、BML2、BMR3、BML3、BHR2、BHL2、BZ2の7枚のミラーは、その反射面をやや下方に傾けて、ボトム部の側壁面上に配置されている。
【0067】
また、図2(b)に図示されているように、BZR3とBZL3とはその外側部分が若干上方に向けて傾いている。このような構成を取ることによって、ボトム部底面とパターンミラー(例えばBZL3)との間にスペースを確保することができる。この部分には、例えばケーブル等を敷設することができる(図示黒丸部分がケーブル)。このような傾斜は、BMR4、BML4にもつけられている。
【0068】
ボトムパターンを構成する走査線は、ポリゴンミラーにより反射された後以下の経路をたどってボトム窓から出射される。
BMR:ポリゴン−BMR1−BMR2−BMR3−BMR4−ボトム窓
BML:ポリゴン−BML1−BML2−BML3−BML4−ボトム窓
BCR:ポリゴン−BZ1−BZ2−BZR3−ボトム窓
BCL:ポリゴン−BZ1−BZ2−BZL3−ボトム窓
BOR:ポリゴン−BZ1−BHR2−BZR3−ボトム窓
BOL:ポリゴン−BZ1−BHL2−BZL3−ボトム窓
BVR:ポリゴン−BVR1−BHR2−BZR3−ボトム窓
BVL:ポリゴン−BVL1−BHL2−BZL3−ボトム窓
上記から明らかな通り、BCR(BCL)とBOR(BOL)とは、BZ1とBZR3(BZL3)との2枚のミラーを共通に用いており、この間のBZ2とBHR2(BHL2)の部分のみ経路が異なっている。同様に、BOR(BOL)とBVR(BVL)とでは、BHR2(BHL2)とBZR3(BZL3)との2枚のパターンミラーが共通化されており、ポリゴンミラーにより走査された走査光がはじめに入射するパターンミラーであるBZ1とBVR2(BVL2)とが異なっている。
【0069】
このように、異なる走査線同士で2枚のパターンミラーを共通で用いているが、このような構成を採用することでボトム部内に収容しなければならないパターンミラーの枚数を減らすことができる。そして、全体のミラー枚数が減少することから、同じスペース内にミラーを収容するのであれば、ミラー一枚当りの面積を大きくすることも可能となり、バーコードからの反射光の集光効率を向上させることができる。
【0070】
特に、BOR(BOL)とBVR(BVL)とのパターンは、互いにほぼ直交した走査軌跡を描くが、このように走査軌跡が全く異なる走査線同士が共通のパターンミラーにより反射される装置は、これまで存在していない。
【0071】
サイドパターンを生成するサイドパターンミラーは、以下のミラーにより構成される。
【0072】
SVR1、SVL1、SVR2、SVL2、SHR1、SHL1、SHTR2、SHTL2、SHTR3、SHTL3、SHDR2、SHDL2、SHDR3、SHDL3
これらのパターンミラーも、ボトムパターンミラーと同様に装置の中心線に対してほぼ対称に配置されている。また、SHTR2、SHTL2、SHDR2、SHDL2の4枚のパターンミラーは、サイド部筐体の上部に、その反射面を下に向けて配置されている。
【0073】
サイドパターンを構成するそれぞれの走査パターンは、ポリゴンミラーにより走査された後、以下の経路をたどってサイド窓から出射される。
SVR:ポリゴン−SVR1−SVR2−サイド窓
SVL:ポリゴン−SVL1−SVL2−サイド窓
SHTR:ポリゴン−SHR1−SHTR2−SHTR3−サイド窓
SHTL:ポリゴン−SHL1−SHTL2−SHTL3−サイド窓
SHDR:ポリゴン−SHR1−SHDR2−SHDR3−サイド窓
SHDL:ポリゴン−SHL1−SHDL2−SHDL3−サイド窓
これから明らかな通り、SHTR(SHTL)とSHDR(SHDL)とはSHR(SHL)が共通ミラーとして用いられている。
【0074】
図6は、バーコードがボトム窓に対して垂直方向に配置された場合の、走査パターンによる走査軌跡を図示した図面である。この場合、バーコードに向かって出射され、且つボトム窓に対して垂直方向に走査される走査パターン(バーコードの方向とほぼ一致した走査パターン)によりバーコードが走査されることが望ましい。より具体的には、サイド窓から出射されるSVR、SVLの両パターンと、ボトム窓から出射されるBVR、BVLの両パターンである。
【0075】
図6に図示される通り、バーコードが付された商品がサイド窓に向かって装置の右側から左側に移動するものとする。この場合、バーコードがほぼサイド窓側に向いているケース、バーコードが商品の移動方向を向いているケース、バーコードが商品の移動方向と逆方向を向いているケース、バーコードがオペレータ側を向いているケース(サイド窓に対面していない)の4つのケースを考えることができる。
【0076】
図7は、これらの4つのケースについて、バーコードとこれを走査する走査パターンとの関係について説明した図面である。
【0077】
図7(1)は、バーコードがほぼサイド窓側を向いているケースを図示した図面である。この場合、バーコードはサイド窓から出射されるSVRパターン及びSVLパターンにより走査され、読取が行われる。
【0078】
図7(2)は、バーコードが商品移動方向を向いているケースを図示した図面である。この場合、バーコードはサイド窓から出射されるSVRパターンと、ボトム窓から出射されるBVLパターンとにより走査されることとなる。
【0079】
図7(3)は、バーコードが商品移動方向と逆方向を向いているケースを図示した図面である。この場合、バーコードはサイド窓から出射されるSVLパターンとボトム窓から出射されるBVRパターンとにより走査されることとなる。
【0080】
図7(4)は、バーコードがオペレータ側を向いているケースを図示した図面である。この場合、バーコードはサイド窓から出射される走査線によっては走査されることがない。そして、ボトムスキャナからサイド窓に向けて出射されるBVRパターンとBVLパターンとにより走査され、読取が行われる。
【0081】
このように、本実施形態ではバーコードがボトム窓に対して垂直方向に位置している場合であっても、バーコードが向いている方向とは無関係に、360°の読取が可能となる。
【0082】
図8は、バーコードがボトム窓に対してほぼ水平な場合の、走査パターンによる走査軌跡を説明する図面である。この場合には、ボトム窓に対して平行な方向に走査される走査パターンを用いてバーコードが走査される。なお、商品の移動方向は図13の場合と同一条件である。
【0083】
図8のケースでも、バーコードがサイド窓を向いているケース、商品移動方向を向いているケース、商品移動方向とは逆方向を向いているケース、オペレータ側を向いているケースとの4つのケースを考慮することができる。
【0084】
図9は、上記した4つのケースを個別に説明する図面である。
【0085】
図9(1)は、バーコードがサイド窓側を向いているケースを図示した図面である。この場合、バーコードはサイド窓から出射されるSHTRパターン、SHDRパターン、SHTLパターンあるいはSHDLパターンにより走査される。なお、図9(1)のケースでは、ほぼ同じ走査軌跡を描くSHTRとSHDR、SHTLとSHDLとは特に分けて図示していない。
【0086】
図9(2)は、バーコードが商品移動方向を向いているケースを図示した図面である。この場合、バーコードはボトム窓から商品移動方向に向けて出射されるBMLパターンにより走査される。
【0087】
図9(3)は、バーコードが商品移動方向とは逆方向を向いているケースを図示した図面である。この場合、バーコードはボトム窓から出射されるBMRパターンにより走査されることとなる。
【0088】
図9(4)は、バーコードがオペレータ側を向いている状態を図示した図面である。この場合には、バーコードはサイド窓から出射される走査パターンによっては走査されることはない。そして、ボトム窓からサイド窓の方向に向けて出射されるBOR、BCR、BCL、BOLの各パターンにより走査される。
【0089】
このように、バーコードがボトム窓に対して水平方向に位置する場合でも、本実施形態によれば360°の読取を実現することができる。
【0090】
ここで、ボトム窓に対してほぼ垂直方向の走査軌跡を描くBVR(BVL)パターンと、ボトム窓に対してほぼ平行な走査軌跡を描くBOR(BOL)パターンとは、それぞれほぼ同じ方向に向けて、ボトム窓から出射される。つまり、これらの走査パターンは、走査軌跡を描く方向は違うものの、ほぼ同じ条件でバーコードを走査する。そのため、バーコードがボトム窓に対して垂直方向に配置される場合であっても、ボトム窓に対して水平方向に配置される場合であっても、同様なバーコード読取を行うことが可能となる。
【0091】
図10は、サイドパターンのうち、ほぼ水平方向に走査線が走査されるSHDL、SHDR、SHTL、SHTRの出射について説明した図面である。
【0092】
SHDR(SHTL)は、パターンミラーSHDR3(SHDL3)で反射された後、サイド窓から出射する。この際、SHDR(SHDL)はボトム窓とほぼ平行、あるいは若干上向きの方向に出射される。一方、SHTR(SHTL)は、パターンミラーSHTR3(SHTL3)により反射された後、サイド窓から出射する。
【0093】
ここで、SHTR3により反射されたパターンSHTRの経路上には、ホログラムが形成されている。このホログラムは、入射したパターンSHTRを図示下方に回折されるように構成される。そのため、ホログラムにより回折されたパターンSHTRは、ボトム窓に向けて下向きに出射されることとなる。
【0094】
SHTRのように下向きに出射される走査パターンは、トレイ商品などのように傾けることができず且つバーコードが商品上面に付された商品のバーコード読取を行う上で非常に有利に働く。一方で、SHDRのように水平方向に出射される走査パターンも確保されている。トレイ商品などを除くと、オペレータはバーコードを窓面に向けて読取を行おうするケースが多々見受けられるが、SHDRパターンのように水平方向に出射する走査パターンが確保されているため、このような操作によるバーコード読取の成功率も低下させなくて済む。
【0095】
図11は、サイドパターンのうちボトム窓に対してほぼ垂直方向に走査線が走査されるSVTR、SVTL、SVR、SVLの各パターンの出射の向きについて説明した図面である。
【0096】
SVR(SVL)およびSVTR(SVTL)は、それぞれパターンミラーSVR2(SVL2)により反射された後、サイド窓から出射される。ただし、SVRはパターンミラーSVR2の下側で反射されるのに対し、SVTRはパターンミラーSVRの上側で反射される。
【0097】
SVR2により反射されたSVRの経路には、内側ガラス−外側ガラスが配置されており、SVRはボトム窓面に対してほぼ水平方向に出射される。これに対し、SVR2により反射されたSVTRの出射経路には、ホログラムが形成されている。このホログラムは図10に図示されたものと同一のものであり、入射するパターンSVTRを下方に向けて回折する機能を有する。
【0098】
このホログラムの機能により、サイド窓から出射されるパターンSVTRは、図10のSHTRと同様に、ボトム窓に向けて出射することとなり、読取領域に存在する物品を上方から走査することが可能となる。
【0099】
図12は、ボトム窓面における、サイドパターンを投影した状態を図示する図面である。このうち、図示四角部分はボトム窓を図示する。また、ボトム窓面上に投影されたサイドパターンを各パターン毎に分解した状態を、ボトム窓の図示上下に理解を容易とすることを目的として図示している。
【0100】
SHTLパターンとSVTLパターン、あるいはSHTRパターンとSVTLパターンとは、ボトム窓面上で互いに直交(ほぼ)するような軌跡を描く。ボトム窓面上では、サイド窓から下方に向けて図示された4つのパターンが出射されことになる。
【0101】
上記したような構成により、本実施形態では同じサイド窓から水平方向に出射される走査パターンと、下方に向けて出射される走査パターンとを出射することが可能となる。
【0102】
なお、本実施形態ではサイド窓の内側にホログラムを形成しているが、外側ガラスに相当する位置にホログラムを形成してもよい。本質的には、外側/内側の2枚のガラスを用いる必要はない。
(実施形態の変形例)
・第二の実施形態
図13乃至図15は、本発明の第二の実施形態例を図示する図面であり、バーコード読取装置の断面図および内部透視図である。
【0103】
本実施形態による装置は、図1乃至図3に図示されていた装置とほぼ同様の外観からなる。大きな違いは、サイド窓の断面形状である。
【0104】
図13に図示される通り、本実施形態によるサイド窓はほぼ「く」の字状に形成されている。そして、サイド窓の下部分は第一の実施形態によるサイド窓とほぼ同じ角度で傾いているが、サイド窓の上部分はボトム窓に向けて、やや下方を向くような傾斜がつけられている。本実施形態によるサイド窓は、図1に図示されたものと同様に、外側ガラスと内側ガラス/ホログラムとにより構成される。なお、サイド窓以外の構成については、図13乃至図15に図示された実施形態による装置内部の構成は、基本的には図1乃至図3に図示された装置と同じである。
【0105】
図16は、本実施形態によるサイド窓から出射される走査パターンのうち、ボトム窓に対してほぼ水平方向に走査軌跡を描く走査線の出射経路を説明する図面であり、図10に対応するものである。図10との相違点は、ホログラムへのパターンSHTRの入射角度である。図10による実施形態ではホログラムに対してほぼ垂直にパターンが入射しているが、本実施形態ではホログラムに対してある角度(例えば45°)で走査パターンが入射している。
【0106】
図17は同様に、ボトム窓に対してほぼ垂直方向に走査軌跡を描く走査線の出射経路を説明する図面であり、図11に対応するものである。図11との相違点は、上記した図10と図16との相違点と同じである。
【0107】
ここで、本実施形態のようにサイド窓を分割し、その一部をボトム窓に対して斜め下方を向くように傾けることで、下記のような作用・効果を期待することができる。
【0108】
第一に、オペレータから見ると、サイド窓の上部からは、いかにも下向きに走査パターンが出射されるように見える。そのため、トレイ商品の上側にバーコードが付されたような商品の読取を行う際に、オペレータは下向きに傾いたサイド窓の上部付近に商品を近づけるという動作を取り易くなり、トレイ商品等に付されたバーコードの読取をより確実に行うことができるようになる。
【0109】
これに対し、図1に図示されたような装置の場合には、どの部分から水平方向の走査パターンが出射され、どの部分から下方に向けられた走査パターンが出射されるのかが判りにくい。このように、本実施形態ではオペレータの心理的な負担を低減させることが可能となる。
【0110】
第二に、ホログラムへの走査パターンの入射角、あるいはホログラムからの出射角に差がでる。図18は第一の実施形態におけるホログラムと走査パターンの入射/出射角を示したものである。図18の例では、走査パターンはホログラムに対しほぼ垂直(図示入射角0°)となるように入射している。そして、図18の例ではホログラムからの走査パターンの出射角度は60°となっている。
【0111】
一方、図19は第二の実施形態におけるホログラムと走査パターンの入射/出射角を示したものである。図19の例では、走査パターンのホログラムへの入射角およびホログラムからの出射角はそれぞれ45°となっている。
【0112】
一般に、高い回折効率を持つホログラムを提供するためには、ホログラムへの入射光と出射光とがなす角を二等分する方向の角度に干渉縞を形成することが望ましいことが知られている。ここで、図18の例ではホログラムへの入射角と出射角とが大きく異なるため、ホログラムに形成される縞はホログラムの面に対して斜め方向に形成されることとなる。これに対し、図19の例ではホログラムへの入射角と出射角とがほぼ同じであるため、ホログラムに形成される縞はホログラム面に対してほぼ垂直に形成することができる。
【0113】
ホログラムを作製するには、マスタホログラムから型抜きして作製する方法が現在では一般的である。このような方法でホログラムを作製する場合、図18のように縞が斜め方向に形成されていると型抜きが困難となりホログラム作製の歩留りが悪くなるという問題が生じる。これに対し、図19の例では縞がほぼ垂直方法に形成されるため、型抜き作業は容易となり、ホログラム作製の歩留りは向上する。
【0114】
なお、第二の実施形態による装置では、第一の実施形態による装置と比較して、サイド窓から出射される走査パターンの出射方向がより下向きとなるようになっている。ここで、トレイ商品の上面に添付されるバーコードへの走査パターンの入射角を考えると、第二の実施形態の方がより垂直に近い角度で走査パターンがバーコードに入射する。このため、例えば印刷濃度が低いバーコードや印刷の倍率が低い小さなバーコードを読み取る場合に、第二の実施形態の方が読取率が高くなる。
・第三の実施形態
図20乃至図22は、第三の実施形態による装置を図示した図面であり、図1乃至図3、あるいは図13乃至図15に対応するものである。
【0115】
本実施形態による装置は、第一、あるいは第二の実施形態による装置とは異なり、サイド窓部にホログラムは形成されていない。本実施形態のサイド窓は、外側ガラスと内側ガラスとの2枚のガラスのみにより形成される。その代わりに、本実施形態では装置内部のパターンミラーの配置を変えることによって、サイド窓から水平方向に出射される走査パターンと、下方に向けて出射される走査パターンとを生成している。
【0116】
例えば図1と比較すると、本実施形態による装置のパターンミラーSHTR3(SHTL3)は、図1に図示された同名のパターンミラー比較して、その反射面が若干上向きとなるように傾斜されて取り付けられている。また、第一の実施形態等では一枚のミラーであったSVL2/SVR2は、本実施形態ではSVL2とSVL3(SVR2とSVL3)とに分割されている。ここで、SVL3はSVL2の上方に配置されており、例えば図21あるいは図22に図示される如くSVL3はSVL2と比較してその反射面がより上方を向くように、外側に開くように傾斜して配置されている。
【0117】
図23は、サイド窓から出射される走査パターンのうち、ボトム窓に対してほぼ水平方向の走査軌跡を描くパターンの出射経路を説明する図面である。第一あるいは第二の実施形態による装置と同様に、パターンSHDRはパターンミラーSHDR3により反射された後、ほぼ水平方向に向けてサイド窓から出射される。
【0118】
これに対し、パターンSHTR、SHTLは,下記のような経路を通ってサイド窓から出射される。
SHTR:ポリゴン−SHR1−SHTR2−SHTR3−SHDR2−サイド窓
SHTL:ポリゴン−SHL1−SHTL2−SHTL3−SHDL2−サイド窓
このうち、ポリゴンミラーからSHTR3(SHTL3)までの経路は、第一/第二の実施形態と同じである。この先の出射経路については、図23を用いて説明する。
【0119】
前述の通り、SHTR3は第一/第二の実施形態の場合と比較して、その反射面がやや上方を向いている。そのため、第一/第二の実施形態と比べると、SHTR3からは走査パターンは上向きに反射される。
【0120】
SHTR3により反射された走査パターンの先には、反射面が下方を向いたSHDR2が配置されており、走査パターンはSHDR2の下方から入射する。そして、SHDR2により反射された走査パターンSHTRは、ボトム窓に向けてサイド窓から下方に出射されることとなる。
【0121】
図24は、サイド窓から出射される走査パターンのうち、ボトム窓に対してほぼ垂直方向の走査軌跡を描く走査パターンの出射経路を説明する図面である。第一あるいは第二の実施形態による装置と同様に、パターンSVRはパターンミラーSVR2により反射された後、サイド窓からほぼ水平方向に出射される。
【0122】
一方、パターンSVTR、SVTLは、下記のような経路を通ってサイド窓から出射される。
SVTR:ポリゴン−SVR1−SVR3−SHDR2−サイド窓
SVTL:ポリゴン−SVL1−SVL3−SHDL2−サイド窓
更に図24を用いて走査パターンの出射経路について説明する。
【0123】
SVR1により反射された走査線は、SVR3に入射することとなるが、SVR2と比較するとSVR3の反射面は上方を向いている。そのため、SVR3による反射光はSVR2による反射光と比較して上方に出射されることになる。
【0124】
SVR3により反射された走査光の先には、パターンミラーSHDR2が配置されている。前述の通り、このSHDR2はその反射面が下方に向けられているため、SVR3により反射された走査光はSHDR2により下方に向けて反射されることとなる。
【0125】
そのため、SHDR2により反射されたパターンSVTRは、ボトム窓に向けてサイド窓から下方に出射されることとなる。
【0126】
第三の実施形態による装置では、ホログラムを設ける必要がない。ホログラムの作製に当たってはコストが高いという問題があるが、第三の実施形態の場合にはホログラムが不要なため、その分装置の価格を下げることも可能となる。
【0127】
なお、サイド窓の形状を第二の実施形態に示されたように、「く」の字状に形成することも可能である。
【0128】
また、第一/第二の実施形態によるホログラムと、第三の実施形態のようにミラー配置によって下方に走査パターンを出射する構成とを組み合わせて装置を構成しても、一向に差し支えはない。いずれも、本発明の思想に基づいて想到可能な設計的な事項であると言える。
ここで、第一あるいは第二の実施形態では、下方に向けて出射される走査パターンはホログラムを通過し、ほぼ水平方向に出射される走査パターンはホログラムを通過しない経路を経て出射されているが、下方に向けて出射される走査パターンについてはホログラムを通過せず、水平方向に出射される走査パターンの方をホログラムその他の偏向手段で偏向させるようにしてもよい。また、場合によっては両走査パターンを偏向手段で偏向させるようにしてもよい。
なお、サイド窓については、厳密にはボトム窓に対して垂直とはなっていないが、本明細書においてはサイド窓が傾いていたとしてもこれを「垂直」と見なしていることを述べておく。
【0129】
【発明の効果】
以上説明したように本発明による装置は、一枚の窓から水平方向に出射される走査パターンと、下方に向けて出射される走査パターンとを出射させることが可能である。特に下方に向けて出射される走査パターンは、トレイ商品のようにバーコードなどのマークが上向きに付され、且つ商品を傾けることが難しい商品についても、マーク読取を確実に行うために非常に有用である。
【0130】
このように同一の窓から2種類の走査パターンを出射することができるので、装置の大型化などを招くことがなくなる。
【0131】
また、それぞれの走査パターンが出射される領域を、利用者が識別可能なように分割することによって、どの走査パターンがどの辺りから出射されるのかを利用者が容易に理解することができ、読取動作の効率化を図ることができる。
【0132】
一方、窓に偏向手段(ホログラム等)を設け、少なくとも一方の走査パターンをこの偏向手段により偏向させた後に出射させているが、このような構成を採用することによって、装置内部に設けられるパターンミラー等の数や配置に関わらず、所望の走査パターンを得ることができる。
【0133】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の実施形態による光走査装置の側面断面図。
【図2】 本発明の第一の実施形態による光走査装置の正面断面図。
【図3】 本発明の第一の実施形態による光走査装置の上面透視図。
【図4】 ボトム走査パターンの構成を示す図。
【図5】 サイド走査パターンの構成を示す図。
【図6】 バーコードがボトム窓に対して垂直な場合の走査を説明する図。
【図7】 バーコードと走査パターンとの位置関係を説明する図。
【図8】 バーコードがボトム窓に対して水平な場合の走査を説明する図。
【図9】 バーコードと走査パターンとの位置関係を説明する図。
【図10】第一の実施形態によるサイド走査パターンの出射経路を説明する図。
【図11】第一の実施形態によるサイド走査パターンの出射経路を説明する図。
【図12】ボトム窓に投影したサイド走査パターンを説明する図。
【図13】本発明の第二の実施形態による光走査装置の側面断面図。
【図14】本発明の第二の実施形態による光走査装置の正面断面図。
【図15】本発明の第二の実施形態による光走査装置の上面透視図。
【図16】第二の実施形態によるサイド走査パターンの出射経路を説明する図。
【図17】第二の実施形態によるサイド走査パターンの出射経路を説明する図。
【図18】第一の実施形態によるホログラムを説明する図。
【図19】第二の実施形態によるホログラムを説明する図。
【図20】本発明の第三の実施形態による光走査装置の側面断面図。
【図21】本発明の第三の実施形態による光走査装置の正面断面図。
【図22】本発明の第三の実施形態による光走査装置の上面透視図。
【図23】第三の実施形態によるサイド走査パターンの出射経路を説明する図。
【図24】第三の実施形態によるサイド走査パターンの出射経路を説明する図。

Claims (5)

  1. 物品に付されたマークを走査する光走査装置において、
    光源と、
    前記光源から出射された光線を走査する走査手段と、
    前記走査手段による走査光を反射する第一および第二のミラーと、
    前記第一のミラーにより反射された走査光を第一の走査パターンとして出射する、前記光走査装置の設置面に対して平行に配置された第一の窓と、
    前記第二のミラーにより反射された走査光を第二の走査パターンとして出射する、前記第一の窓に対して上方へ立設された第二の窓と、
    を備え、
    前記第一の窓から出射される前記第一の走査パターンは、前記第二の窓に向けて上方へ出射される複数のパターンを含み、
    前記第二の窓から出射される前記第二の走査パターンは、前記第一の窓に対してほぼ平行方向に出射される複数の第一のパターンと、前記第一の窓に向けて下方へ出射される複数の第二のパターンとを含むことを特徴とする光走査装置。
  2. 前記第二のの一部には、前記第二の走査パターンを偏向する回折手段が設けられ、
    前記第一のパターンあるいは前記第二のパターンの一方は前記回折手段により偏向されて前記第二の窓から出射され前記第一のパターンあるいは前記第二パターンの他方は前記回折手段を通過せずに前記第二の窓から出射されることを特徴とする、請求項記載の光走査装置。
  3. 前記第二の窓は、前記第一のパターンが通過する第一の領域と、前記第二のパターンが通過する第二の領域とを備え、
    前記第一の領域と前記第二の領域とは互いに角度を持たせて配置されていることを特徴とする、請求項1または2記載の光走査装置。
  4. 装置の設置面に対して平行に配置された第一の窓を備えたボトム部と、前記第一の窓に対して上方へ立設された第二の窓を備えたサイド部とを有し、前記第一の窓並びに前記第二の窓から走査パターンを出射して物品に付されたマークを走査する光走査装置において、
    前記設置面に対して垂直方向に光線を出射する光源と、
    前記光線を走査する回転式の走査部であって、その回転軸が前記設置面に対して水平となるように設置され走査部と、
    前記走査部により生成された走査光を前記第一の窓に向けて反射する第一のミラーと、
    前記走査部により生成された走査光を前記第二の窓に向けて反射する第二のミラーと、
    を備え、
    前記第一の窓からは、前記第一のミラー群によって反射された走査光が第1の走査パターンとして出射され、前記第一の走査パターンは、前記第二の窓に向けて上方へ出射される複数のパターンを含み、
    前記第二の窓からは、前記第二のミラー群によって反射された走査光が第2の走査パターンとして出射され、前記第二の走査パターンは、前記第一の窓に対してほぼ平行な方向に出射される複数の第一のパターンと、前記第一の窓に向けて下方に出射される複数の第二のパターンとを含むことを特徴とする、光走査装置。
  5. 記第二の窓は、前記第一のパターンが通過する第一の領域と、前記第二のパターンが通過する第二の領域とを備え
    前記第一の領域と前記第二の領域とは互いに角度を持たせて配置されていることを特徴とする、請求項記載の光走査装置。
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