JP3878837B2 - 時計ムーブメント - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電池を上部に配置した時計用ムーブメントに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
腕時計用のム−ブメントは、デザイン性を向上するための小型化、薄型化への挑戦が常に行われてきた。特に水晶時計の小型化については、指針表示部と電池との配置上で生じる種々の制約の故に、特開昭57−24879号公報の図3に示すように、纏まった平面
スペースが必要となる電池33をムーブメントの上部に配置するというような手法により、電池サイズをベースとしてムーブメントの形状を決めるという極限的小型化の追求が行われてきた。
【0003】
ところが、近年、電池外形はΦ4.8mmまで小型化されているが、この電池サイズにふさわしい大きさのムーブメントの提示は未だ行われていない。これは、他のエレメントの大幅な小型化が難しい中で、それらを活用できる合理的な配置構造が考案されていないことによる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
電池33を上部に配置したムーブメントで小型化するときに一般に取られる配置は、電池33の次に纏まったスペースが必要となるコイル36と水晶振動子122を略直角にすることで、残りのエレメントを配置するスペースを大きく確保することである。ところがこのような配置で更に小型化しようとする場合、コイル36と水晶振動子122との干渉で規制されることになる。
【0005】
本発明は上記の欠点を解決し、電池を上部に配置したムーブメントにおいて、水晶振動子、コイルの大きさに適応したムーブメントサイズを可能にするムーブメント構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
電池、回路ブロック、電気〜機械変換機、輪列部を有する時計ムーブメントにおいて、前記時計ムーブメントは略長方形を成しており、また、前記電気〜機械変換機を構成するコイルやローターやステーターと、前記回路ブロックを構成する水晶振動子とを備え、前記時計ムーブメントの長辺側の対向する辺の一方に沿うように前記コイルを、他方に沿うように前記水晶振動子を配置し、更に前記コイルと前記水晶振動子とは略平行に配置すると共に、前記ローターから少なくとも日の裏車までの前記輪列部の各回転中心が前記コイルと前記水晶振動子と略平行になるように、前記輪列部を前記コイルと前記水晶振動子との中間部に、また前記輪列部を構成する三番車と二番車の歯車部の下部に前記ステーターを配置し、且つ、前記コイルと前記水晶振動子と前記輪列部とを前記時計ムーブメントの下部に、前記電池を前記コイルと前記水晶振動子と前記輪列部の上部に平面的に重なるように配置したことを特徴とする。
これにより、電池を上部に配置した時計ムーブメントにおいて、コイルと水晶振動子を略平行に配置することにより相互干渉を排し、該両部品間の空いたスペースに効率的に輪列部を配置することが出来る。
【0007】
また請求項1に記載の時計ムーブメントにおいて、輪列部を構成する日の裏車と、電気〜機械変換機を構成するローターとを、時針を固定する筒車を挟んで対向位置に配置するとともに、回路ブロックを構成するICを、前記日の裏車の上部に少なくとも一部が平面的に重なるように配置したことを特徴とする。
【0008】
また請求項1又は請求項2に記載の時計ムーブメントにおいて、時計ムーブメントの外形形状の短辺を電池外形と略同寸法としたことを特徴とする。
ムーブメント形状を略長方形とし、短径を電池外形と略同寸法とすることと、略平行に配置するコイルと水晶振動子とを対向する辺に沿わせて配置することにより小型化を効率的に活用できる。
【0009】
【0010】
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は本発明が適用された時計ムーブメントの平面図で電池を取り外した状態を示している。図2は図1の断面図、図3は図1の要部断面図である。図において、1は地板で、2は輪列受、地板1と輪列受2でもって後述する輪列を軸支保持する。輪列受2にはフックA 2a、フックB 2b、スイッチバネ部 2c、電池保持部 2d、が形成されている。3はスペーサ、4はボタン型の電池で近年の小型化により電池外形はΦ4.8mmのものも使用できる。
【0012】
5は回路ブロックで、回路基板5aの上にIC5bや水晶振動子5c、コンデンサー5dなどが実装されている。次に、6は電気〜機械変換機、コイル6a、ステーター6b、ローター6cより構成されている。7は輪列部でローター6cからの回転を伝える役目を有し、三番車7a、二番車7b、日ノ裏車7c、時針を固定する筒車7dなどより成る。また、8は絶縁シート、9は電池受バネ、10はネジ、11はスイッチ押し部材(外装部品)などより時計ムーブメントは構成されている。
【0013】
略長方形を成す地板1の長辺の一方に沿うように水晶振動子5cが配置され、他方の長辺にコイル6aが沿うように配置され、該水晶振動子5cとコイル6aは略平行配置となる。水晶振動子5cとコイル6aの中間部には、電気〜機械変換機6を構成するローター6cからの回転が伝達される輪列部7である三番車7a、二番車7b(分針が固定される)、日ノ裏車7c、筒車7d(二番車7bと同芯位置にある)が連結されて配置される。
【0014】
また、輪列部7の各回転中心も水晶振動子5cやコイル6aと略平行配置されており、これら水晶振動子5cやコイル6aあるいは輪列部7の上部に、これらと平面的に重なるように電池4が配設されている。
【0015】
そして、ローター6c及び三番車7aに対して日ノ裏車7cは、指針配置位置である筒車7dや二番車7bを挟んで対向する位置に配置されている。コイル6a、ローター6cと共に電気〜機械変換機6を構成するステーター6bは三番車7a、二番車7bの歯車部の下部に配置され、一方ステーター6bは日ノ裏車7cの歯車部を逃がして平面的に干渉しないように配置されているので、日ノ裏車7cの歯車部を下の方に配置することが可能となっている。
【0016】
回路ブロック5はパターニング(図示せず)された回路基板5aにIC5b、水晶振動子5c、コンデンサー5dが実装されており、回路基板5aの下面に実装されたIC5bは日ノ裏車7cの上方に、少なくとも一部が平面的に重なるように配置されている。輪列受2は回路基板5aの上部に近接して配置され、輪列受2に一体化されたフックA 2a、フックB 2bとネジ10とにより地板1と結合される。
【0017】
フックB 2bにはスイッチの入力部を構成するスイッチバネ部2cが一体で形成されていて、水晶振動子5cの外側に配置されており、時刻修正用のスイッチ押し部材11(外装部品)で押されて、回路基板5aの側面パターン5eに接触することによりON/OFFしてスイッチ動作をする。
なお、時刻修正用のスイッチ入力部の配置位置を、他の辺に配置しても良く、地板1の外形形状の範囲内であっても、範囲外であっても良いことは明らかである。
【0018】
輪列受2の上部には電池4が絶縁シート8を介して重ねられ、輪列受2に一体に形成された少なくとも2個以上の電池保持部2d(本実施例では4個設定している)で保持されている。電池4のマイナス缶は回路基板5aに半田付けされた電池受けバネ9がバネ接触し回路ブロック5と導通を取っている。
【0019】
時計ムーブメントはその短辺を電池4外径と略同寸法とした略長方形と成し、長辺側の
対向する辺の一方にコイル6aを、他方に水晶振動子5cを配置している。
なお、本発明の実施例では略長方形のムーブメントを例にして説明したが、樽型のムーブメントにおいても、上記配置構造を適用することが出来る。
【0020】
コンデンサー5dは基板を挟んでICと反対面に実装されており、時計ムーブメントの長辺方向と電池4との空きスペースに配置される。そしてコンデンサー5dを断面的に電池4とほぼ同高さに、且つ平面的に並べて配置している。地板1と回路基板5a、輪列受2の間にはスペーサ3が配置され、輪列受2の高さ合わせ、日ノ裏車7cの上部スラストの受面などに使用される。
【0021】
【発明の効果】
このように構成することにより、電池を上部に配置した構造の時計ムーブメントで水晶振動子5cとコイル6aは独立に配置されるので、ムーブメントのサイズには単独の影響を与えるだけであり、水晶振動子とコイルに見合ったムーブメントサイズが設定できるものである。逆に、ムーブメントサイズに見合ったサイズの水晶振動子、コイルを開発すれば更なる小型化への対応が容易にできることになる。
【0022】
また、水晶振動子5cとコイル6aが略平行に配置されることにより両者の中間部に最大限の空間を確保できるので、既に述べたように輪列部、回路ブロックなどを効率的に配置できるものであり、輪列部7の各回転中心も水晶振動子5cやコイル6aと略平行配置することで電池を上部に配置した構造の中で究極的な小型化を追求することを可能にしたものである。
【0023】
【0024】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用された時計ムーブメントの平面図である。
【図2】 本発明が適用された時計ムーブメントの断面図である。
【図3】 本発明が適用された時計ムーブメントの要部断面図である。
【符号の説明】
1 地板
2 輪列受
2a フックA
2b フックB
2c スイッチバネ部
2d 電池保持部
3 スペーサ
4 電池
5 回路ブロック
5a 回路基板
5b IC
5c 水晶振動子
5d コンデンサー
6 電気〜機械変換機
6a コイル
6b ステーター
6c ローター
7 輪列部
7a 三番車
7b 二番車
7c 日ノ裏車
7d 筒車
8 絶縁シート
9 電池受バネ
10 ネジ
11 スイッチ押し部材(外装部品)
Claims (3)
- 電池、回路ブロック、電気〜機械変換機、輪列部を有する時計ムーブメントにおいて、
前記時計ムーブメントは略長方形を成しており、また、前記電気〜機械変換機を構成するコイルやローターやステーターと、前記回路ブロックを構成する水晶振動子とを備え、
前記時計ムーブメントの長辺側の対向する辺の一方に沿うように前記コイルを、他方に沿うように前記水晶振動子を配置し、更に前記コイルと前記水晶振動子とは略平行に配置すると共に、前記ローターから少なくとも日の裏車までの前記輪列部の各回転中心が前記コイルと前記水晶振動子と略平行になるように、前記輪列部を前記コイルと前記水晶振動子との中間部に、また前記輪列部を構成する三番車と二番車の歯車部の下部に前記ステーターを配置し、且つ、前記コイルと前記水晶振動子と前記輪列部とを前記時計ムーブメントの下部に、前記電池を前記コイルと前記水晶振動子と前記輪列部の上部に平面的に重なるように配置したことを特徴とする時計ムーブメント。 - 前記輪列部を構成する日の裏車と、前記電気〜機械変換機を構成するローターとを、時針を固定する筒車を挟んで対向位置に配置するとともに、前記回路ブロックを構成するICを、前記日の裏車の上部に少なくとも一部が平面的に重なるように配置したことを特徴とする請求項1に記載の時計ムーブメント。
- 前記時計ムーブメントの外形形状の短辺を電池外形と略同寸法としたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の時計ムーブメント。
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