JP3878298B2 - 長尺タオル生地の裁断装置の制御方法 - Google Patents

長尺タオル生地の裁断装置の制御方法 Download PDF

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    • D06H7/00Apparatus or processes for cutting, or otherwise severing, specially adapted for the cutting, or otherwise severing, of textile materials
    • D06H7/02Apparatus or processes for cutting, or otherwise severing, specially adapted for the cutting, or otherwise severing, of textile materials transversely
    • D06H7/025Apparatus or processes for cutting, or otherwise severing, specially adapted for the cutting, or otherwise severing, of textile materials transversely in line with an embossed or a raised pattern on the fabric; Cutting pile fabric along a loopless or napless zone, e.g. the plain woven portion of towel cloth

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、タオル長手方向にパイル部と非パイル部とが繰り返すように形成された長尺タオル生地を、所定長引出してから、非パイル部で裁断する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の長尺タオル生地の裁断装置は、図21に示すように、基台3と、引出長計測装置200と、位置決め装置210と、裁断器220と、押下装置230(バネ式矯正装置240を含む。)と、引出装置260とを備えている(例えば特開平6−190787号公報を参照)。基台3は、引出長計測装置200、位置決め装置210及び裁断器220を配備する前側基台3aと、引出装置260を配備する後側基台3bとを含む。両基台3a,3b間には押下げられた長尺タオル生地1を逃がすための谷間3cが設けられ、その上方に押下装置230が配備されている。
【0003】
押下装置230の下部に設けられたバネ式矯正装置240は、次の部材よりなる。図22及び図28において、241は支持枠242に止着されている案内ボルト、243は案内ボルト241に上下動自在によって嵌め込まれている筒体、244は筒体243に固着された可動枠、245は可動枠244の上面に樹立された支持杆、246は支持杆245に嵌合されている全体付勢用コイルバネである。247は可動枠244に止着されて八字状に広げられたタオル移動方向に一対の個別付勢用板バネで、タオル幅方向に複数対が等間隔で設けられている。248は個別付勢用板バネ247の先端部に止着されている押下作用部材、249は可動枠244の上面に止着されている受止板、250は受止板249に螺合されて個別付勢用板バネ247の上向きの湾曲を受け止める受止ねじである。
【0004】
この裁断装置を使用して、例えば部分長70mmの平織部1a(非パイル部の一つ)と部分長630mmのパイル部1bとが繰り返す長尺タオル生地1を、平織部1aの中央部で裁断し、一枚のタオル長(平織部1aを折る前の長さ。以下同じ。)が例えば700mmのタオル生地1gを得るには、次の手順で行なう。なお、平織部1aと次のパイル部1bとの境界部1cは、通常、タオル幅方向に曲りがあり不揃いである(図1参照)。
【0005】
ここで、引出長計測装置200の検出ローラ201から位置決め装置210の掛止体211,212までの距離Pを110mmとし、位置決め装置210の掛止体211,212から裁断器220までの距離Qを35mmとする。また、一対の押下作用部材248の作用点間距離Rを210mmとし、基台3の谷間3cの間隔Sを240mmとする。
【0006】
(1)裁断すべき一枚のタオル長に応じて、後述する二次引出のための、押下装置230による長尺タオル生地1の押下量を手動で設定・変更する。この設定・変更は、リミットスイッチ及びドッグの位置変更による。
【0007】
(2)説明の容易のため、図21に示すように、一回目の裁断が既に終わった状態を初期状態とする。このとき、長尺タオル生地1の先端部は裁断器220の位置にある。
図22に示すように、引出装置260が裁断器220付近の把持位置まで移動し、把持部261が閉じて長尺タオル生地1の平織部1aの先端部を把持する。図23に示すように、引出装置260が長尺タオル生地1をタオル長手方向に引張りながら元位置に戻ることにより、長尺タオル生地1は一次引出される。一次引出長は、例えば300mmである。
【0008】
(3)図24〜図25に示すように、押下装置230のピストンロッド231が上記(1)で設定した押下量だけ下降し、複数対の押下作用部材248が長尺タオル生地1を押下げることにより、長尺タオル生地1はさらに二次引出される。このとき、図25に示すように、平織部1aと次のパイル部1bとの境界部1cが位置決め装置210の掛止体211,212の50mm前後手前に位置するまで二次引出され、該二次引出終了時に上側掛止体212が下側掛止体211に下降する。図24の押下げ開始から図25の状態までの二次引出長は、例えば350mmである。
【0009】
(4)図26に示すように、さらに押下装置230のピストンロッド231が下降し、複数対の押下作用部材248が長尺タオル生地1を押下げると、長尺タオル生地1は矯正引出され、不揃いの境界部1cが位置決め装置210の掛止体211,212に掛止して一直線に揃い、境界部1cの曲りが矯正される。図25の状態から図26の矯正終了までの矯正引出長は、50mm前後である。
なお、境界部1cが位置決め装置210の掛止部に掛止したタオル幅部分では、長尺タオル生地1のバックテンションが大きくなるため、そのタオル幅部分に対応する個別付勢用板バネ247が上方へたわむ。また、全体付勢用コイルバネ246が圧縮される。
この矯正引出長は、図25の状態を開始点として、引出長計測装置200が検出ローラ201の回転に基づいて計測する。そして、50mm前後であるはずの矯正引出長が、例えば50±25mmの許容範囲にあることをチェックすると、次の裁断に進むことができる。一方、これをチェックできないときは、境界部1cが掛止体211,212に到達していないか又は通過してしまったと考えられるから、エラー表示をして、裁断装置全体の運転を停止させる。
【0010】
(5)上記(4)の矯正引出長のチェックが済むと、図27に示すように、裁断器220の可動刃221が下降して、平織部1aの中央部を裁断する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上記裁断装置によれば、境界部1cの曲りが矯正されてタオル幅方向に一直線状に揃うという特長があるが、次のような問題があった。
【0012】
▲1▼ 一枚のタオル長はタオルの種類や要求に応じて色々異なるため、上記二次引出長を変更することによりこれに対応している。二次引出長は押下装置230による長尺タオル生地1の押下量によって決まるが、その押下量は手動で設定・変更する必要があった。具体的には、二次引出の終了時に、境界部1cが位置決め装置210の掛止体211,212の50mm手前に位置するように、目視しながら試行錯誤によって調整する必要があったため、非常に面倒であった。
【0013】
▲2▼ 裁断前のチェック事項は、上記(4)の矯正引出長のチェックのみであった。すなわち、一次引出長と二次引出長をチェックしていないため、そのバラツキが矯正引出長のバラツキとなっていた。そこで、矯正引出長をチェックする時の許容範囲を50±25mm程度に広く設定する必要があり、精度の高いチェックができなかった。また、それだけ許容範囲を広げても、バラツキがそれ以上に大きくなることが多く、矯正引出長をチェックすることができずに、エラー表示が頻発していた。
【0014】
▲3▼ 押下作用部材248の個別付勢を斜め方向の板バネ247で行うにはある程度以上の長さの板バネが必要となるため、図21に示すように、八字状に広がる一対の個別付勢用板バネ247の先端部に止着された一対の押下作用部材248の作用点間距離Rは短いもので120mm、長いもので前記210mmと、かなり大きかった。従って、この作用点間距離Rに対して基台3の谷間3cの間隔Sを十分に大きくする必要があり、一枚のタオル長が長い場合には向いていた。しかし、一枚のタオル長が短い場合には、谷間3cの間隔Sを狭くしなければならないところ、前記作用点間距離Rより狭くすることはできないため、特に短いタオル長に対応できないという問題があった。個別付勢用板バネ247を短くすれば、作用点間距離Rは小さくなるが、そうすると所望の弾性力や弾性変形量が得られなくなる。
【0015】
▲4▼ 図28に示すように、複数個の押下作用部材248は、タオル幅方向に間隙251を隔てて配列している。また、複数個の押下作用部材248が長尺タオル生地1を押下げたとき、各個別付勢用板バネ247のたわみは互いに異なるため、複数個の押下作用部材248は互いに上下方向に位置がずれる。その位置ずれに起因して、押下げられた長尺タオル生地1の一部が、押下作用部材248間の間隙251に挟まれて傷むおそれがあった。
【0016】
▲5▼ 矯正引出は、上記従来例のように、押下装置230の下部に設けられたバネ式矯正装置240により行う方法と、ラチェット付き送りローラと押えローラとを用いたローラ式矯正装置(図示略)により行う方法とがある。しかし、バネ式矯正装置には、付勢用バネの調整が難しいという問題があり、ローラ式矯正装置には、サイドヘム部1d(図1参照)が影響して長尺タオル生地の両側部を矯正しにくいという問題がある等、いずれの矯正装置にも一長一短があった。
【0017】
本発明は、上記問題のうち特に▲1▼及び▲2▼を解決しようとするものである。第一の目的は、押下装置による長尺タオル生地の二次引出長を容易かつ正確に設定・変更できるようにすることにある。第二の目的は、裁断前のチェック事項を多くして、チェックの精度を高めることにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、長尺タオル生地をタオル長手方向へ引張ることにより一次引出する引出装置と、長尺タオル生地を下方へ押下げることにより二次引出する押下装置と、長尺タオル生地をその曲り矯正のために矯正引出する矯正装置とを備えた長尺タオル生地の裁断装置の制御方法において、
引出して裁断すべき一枚のタオル長を数値で入力する制御装置と、
一次引出の開始時から矯正引出終了まで長尺タオル生地の引出長を計測する引出長計測装置と、
矯正引出の途中で長尺タオル生地の非パイル部とそれに続くパイル部との境界部が所定距離だけ手前に達して、引出長計測装置により計測された一次引出の開始時からの累積引出長が設定した所定長になると、制御装置により上側掛止体が下側掛止体に下降し、矯正引出終了で上側掛止体と下側掛止体との間に前記境界部を掛止する位置決め装置とを設け、
該制御装置により
a:一次引出開始から矯正引出終了までに引出長計測装置により計測された累積引出長が、前記入力した一枚のタオル長に対して設定した許容範囲にあることと、
b:上側掛止体の下降から矯正引出終了までに引出長計測装置により計測された引出長が、設定した許容範囲にあることとを、
二重チェックすると次の裁断に進むことができる一方、二重チェックできないときは裁断装置全体の運転を停止させることを特徴とする。
前記制御装置により、該制御装置に入力された一枚のタオル長の数値に基づいて前記押下装置による長尺タオル生地の適正な押下量を設定・制御することができる。
前記制御装置により、該制御装置に入力された二次引出長の数値に基づいて前記押下装置による長尺タオル生地の適正な押下量を設定・制御することもできる。
【0019】
ここで、「長尺タオル生地」としては、タオル長手方向に、平織部→パイル部→平織部が繰り返すように形成された単純なものや、平織部→界切部(非パイル部の一つ)→パイル部→界切部→平織部が繰り返すように形成された高級タイプ等を例示することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施した長尺タオル生地の裁断装置の形態例について、図1〜図20を参照して説明する。
【0021】
本実施形態の長尺タオル生地の裁断装置2は、図1に示すように、基台3、繰出装置(図示略)、前側送り装置4、引出長計測装置5、厚さ変化検出装置6、位置決め装置8、クランプ装置9、裁断器10、ローラ式矯正装置17、押下装置11(バネ式矯正装置12を含む。)、引出装置15、制御装置16等の各装置を備えている。基台3は、前側送り装置4、引出長計測装置5、厚さ変化検出装置6、位置決め装置8、クランプ装置9、裁断器10及びローラ式矯正装置17を配備する前側基台3aと、引出装置15を配備する後側基台3bとを含む。両基台3a,3b間には長尺タオル生地1を押下げるための谷間3cが設けられ、その上方乃至側方に押下装置11及びバネ式矯正装置12が配備されている。
【0022】
前側送り装置4は、前側基台3aの最前部に取付けられた支持枠41と、該支持枠41に回転可能に軸着された送りローラ42及びガイドローラ43と、該送りローラ42の駆動装置(図示略)とから構成されている。この前側送り装置4は、繰出装置(図示略)により前記貯留場所から繰り出された長尺タオル生地1を、一定長ずつ前側基台3aの上面に送るようになっている。
【0023】
次に、引出長計測装置5は前側基台3aの左右各側部に二つ設けられている。図2〜図4に示すように、各引出長計測装置5は、長尺タオル生地1の左右各側部を上下から挾むように配置されて、長尺タオル生地1の移動に伴って回転する検出ローラ51及びピンチローラ52と、該検出ローラ51の回転を加速する歯車装置53aと、歯車装置53aにより回転するロータリエンコーダ53と、該歯車装置53a及びロータリエンコーダ53を覆う防塵カバー54とから構成されている。
【0024】
この引出長計測装置5は、次のように取付けられている。図1に示すように、前側基台3aの左右各側部には前後一対の支持片31が立設され、各対の支持片31間にはガイドボルト32が回転可能に支持されている。両ガイドボルト32には、前側基台3aの横断方向に配した四角枠状の支持ブロック33が前後位置調節可能に螺合されている。支持ブロック33の上面には支持板55が取付けられ、該支持板55の側面には下方へ延びる取付片56が固定されている。取付片56の下端部には揺動板57が揺動可能に軸着され、該揺動板57の軸着位置より後部には前記検出ローラ51が回転可能に軸着されている。また、揺動板57の検出ローラ51とは反対側の面にはロータリエンコーダ53が回転可能に軸着され、歯車装置53aにより検出ローラ51と連動可能に結合されるとともに、前記防塵カバー54が取付けられている。
【0025】
従って、検出ローラ51は、前記軸着位置からのずれに基づき、自重及び揺動板57の重量によって長尺タオル生地1の上面に押付けられ、長尺タオル生地1の移動に伴って回転する。その押付け箇所が平織部1a→パイル部1b→平織部1aと移り、その厚さが変化しても、これに追従して揺動板57が揺動するので、検出ローラ51は常に長尺タオル生地1の上面に押付けられる。検出ローラ51が回転すると、これに伴ってロータリエンコーダ53が回転するので、その回転角に基づき長尺タオル生地1の移動長を計測することができる。
【0026】
次に、厚さ変化検出装置6は前側基台3aの左右各側部に二つ設けられている。図2〜図4に示すように、各厚さ変化検出装置6は、前記支持板55、取付片56、検出ローラ51、揺動板57等をそのまま利用し、長尺タオル生地1の厚さ変化による揺動板57の揺動を最終的に上下運動に変換して、この上下運動を検出するように構成されている。
【0027】
すなわち、検出ローラ51の押付け箇所の長尺タオル生地1の厚さが変化すると、これに追従して揺動板57が揺動し、この揺動は結合ロッド61、仲介部材62、第一スライド部材64等により前後運動に変換され、この前後運動は第一ラック65、ピニオン603,604、第二ラック69、第二スライド部材67、平面L型部材68等により上下運動に変換される。このとき、長尺タオル生地1の厚さ変化は、1〜10倍の範囲から選ばれる一定の倍率で拡大されて、前記上下運動に変換される。そして、平面L型部材68とともに上下動する反射片605に対して、上方のレーザ測長機607から図2に矢印で示すようにレーザを照射し、その反射レーザを計ることにより、長尺タオル生地1の厚さ変化を検出することができる。但し、後述する本実施形態の裁断方法では、厚さ変化検出装置6を使用しない。
【0028】
次に、位置決め装置8は、図1及び図5に示すように、支持ブロック33の上面に取付けられた支持板81(本例では支持板55と一体)と、該支持板81に下向きに取付けられた二本の位置決め用シリンダ82と、該シリンダ82のピストンロッド83に上下動可能に取付けられた吊下片84と、該吊下片84の下端部から後方へ取付けられた上側掛止体85と、該上側掛止体85に対峙するように前側基台3aに取り付けられた下側掛止体86とを備えている。
【0029】
ピストンロッド83の下端には座金87付きナット88が螺着され、ピストンロッド83が退入作動したときに、座金87が吊下片84に当接・係止して上側掛止体85を持ち上げるようになっている。また、ピストンロッド83が繰出作動したときには、上側掛止体85が自重により長尺タオル生地1に落とされ、吊下片84と座金87との間には隙間が生じるようになっている。上側掛止体85の下端及び下側掛止体86の上端には、長尺タオル生地1の平織部1aの通過は許すが、パイル部1bの通過は阻止し、もって平織部1aとそれに続くパイル部1bとの境界部1cを掛止して、長尺タオル生地1の移動を停止させる掛止部801,802が形成されている。
【0030】
次に、クランプ装置9は、図1に示すように、前側基台3aの上方において下向きに取付けられた左右二本のシリンダ91と、該シリンダ91のピストンロッドに取付けられた上側クランプ体92と、前側基台3aの下方において上向きに取付けられた左右二本のシリンダ93と、該シリンダ93のピストンロッドに取付けられた下側クランプ体94とを備えている。上側クランプ体92及び下側クランプ体94は両シリンダ91,93により相接近し、長尺タオル生地1をクランプするようになっている。
【0031】
次に、裁断器10は、図1に示すように、前側基台3aの上方において下向きに取付けられた裁断用シリンダ101と、該シリンダ101のピストンロッドに取付けられた可動刃102と、前側基台3aに固定された固定刃103とを備えている。可動刃102は裁断用シリンダ101により下降し、固定刃103との剪断作用により長尺タオル生地1を裁断するようになっている。
【0032】
次に、ローラ式矯正装置17は、図1に示すように、前側基台3aの上方において下向きに取付けられたシリンダ171と、該シリンダ171のピストンロッドに取付けられた支持体172と、該支持体172に回転可能に軸着された例えば八分割の押えローラ173と、該押えローラ173と相対向するように前側基台3aに配設された例えば八分割の送りローラ174と、該送りローラ174を回転駆動するモータ175と、送りローラ174に内蔵されたラチェット(図示略)と、該ラチェットの回転を計測するロータリエンコーダ176とを備えている。押えローラ173は、両サイドヘム部1dを避けてその間の長尺タオル生地1のみを押えるように、短目に形成されている。押えローラ173が、他部より厚いサイドヘム部1dを押えると、送りローラ174によりサイドヘム部1dが他部より優先的に引出されて、境界部1cが曲がってしまうからである。一方、本実施形態のように、押えローラ173が両サイドヘム部1dを押えないことにより、サイドヘム部1dの引出が他部より若干遅れ気味になる。しかし、この遅れは後述するバネ式矯正装置12によって矯正される。さて、ローラ式矯正装置17は、次の▲1▼及び▲2▼のように作用する。
【0033】
▲1▼ 押えローラ173がシリンダ171により下降して送りローラ174との間に長尺タオル生地1を挾んでいて、長尺タオル生地1のバックテンションが小さい時には、送りローラ174の回転駆動により長尺タオル生地1を矯正引出することができる。
【0034】
▲2▼ 押えローラ173が送りローラ174との間に長尺タオル生地1を挾んでいても、長尺タオル生地1のバックテンションが大きくなると、送りローラ174内のラチェットが空転して送りローラ174が回転しなくなるため、長尺タオル生地1の矯正引出は停止する。長尺タオル生地1のバックテンションは幅部分によって異なるので、分割された各送りローラ174が回転しなくなるタイミングは互いに異なる。
【0035】
次に、押下装置11及びバネ式矯正装置12を図1、図6〜図11に基づいて説明すると、谷間3cの側方には、ガイドレール111付き押下・矯正用シリンダ112(ここでロットレスシリンダ)が垂立されている。ガイドレール111を上下動するスライダ113には支持板114が取付けられ、該支持板114の上端にはタオル移動方向と直交して水平方向に延びるアングル材を用いた支持枠115が取り付けられている。支持板114にはブレーキ116が取付けられ、該ブレーキ116は押下・矯正用シリンダ112と平行に垂立されたブレーキ案内杆117に摺動可能に外挿されている。従って、支持板114と支持枠115は、ガイドレール111でガイドされながら押下・矯正用シリンダ112により昇降駆動されるとともに、必要時にはブレーキ116によってブレーキがかけられるようになっている。
【0036】
図6及び図8に示すように、支持枠115の両端部には下方へ延びる二本の案内ボルト118がねじにより固定され、各案内ボルト118には可動筒体119が滑り軸受材120を介して摺動可能に外挿されている。案内ボルト118の下端には受け板121がねじにより止着され、その上に設けられた緩衝部材122を介して可動筒体119の下端を受けるようになっている。二本の可動筒体119にはその間を水平に延びる可動枠123が取付けられている。
【0037】
図6、図7及び図9に示すように、支持枠115の前記二本の案内ボルト118よりやや内寄りには、バネ調整ボルト124が上下位置調節可能に螺合されるとともに、ロックナット125により止められている。各バネ調整ボルト124の中心に開けられた孔には支持杆126が摺動可能に挿通されており、支持杆126の下端面は可動枠123に当接し、上端部には抜止め用の止め輪127が取付けられている。支持杆126の外周には全体付勢用コイルバネ130が、バネ調整ボルト124の内部に凹設されたバネ座128と支持杆126の下端部に取り付けられたバネ受け129との間に圧縮状態で装着され、弾性力によって可動枠123を下方へ付勢している。同圧縮による弾性力の強弱は、バネ調整ボルト124により調整可能である。
【0038】
図6、図7及び図10に示すように、可動枠123には八対の筒状の滑り軸受131が略等間隔で挿通固定され、八対の案内軸132が各滑り軸受131に摺動可能に挿通されている。各対の案内軸132の下端には取付板133がネジで取付けられ、各案内軸132の上端には抜止め用の頭部134が取付けられている。取付板133はバネ性の有るものでも無いものでもよい。各取付板133の下側にはタオル移動方向に一対(合計八対)の押下作用部材135がネジで取付けられている。各押下作用部材248は略円柱体よりなり、各対の押下作用部材248の作用点間距離Rは10〜100mmの範囲で適宜選択可能である。各押下作用部材135の一端面には二本の凸部136が突設されてその間に上下に抜ける凹部137が形成され、他端面には1本の凸部138が突設されている。そして、隣合う一方の押下作用部材135の凹部137と他方の押下作用部材135の凸部138とが上下摺動可能に遊嵌しているため、隣合う押下作用部材135間に従来例のような間隙は生じない。なお、最端部の押下作用部材135の端面に凸部はない。
【0039】
図6、図7及び図11に示すように、可動枠123には八本のバネ調整ボルト139が各組の滑り軸受131の間に上下位置調節可能に螺合されるとともに、ロックナット140により止められている。各バネ調整ボルト139の中心に開けられた孔には支持杆141が摺動可能に挿通されており、支持杆141の下端面は取付板133に当接し、上端部には抜止め用の止め輪142が取付けられている。支持杆141の外周には個別付勢用コイルバネ145が、バネ調整ボルト139の内部に凹設されたバネ座143と支持杆141の下端部に取り付けられたバネ受け144との間に圧縮状態で装着され、弾性力によって押下作用部材135を下方へ付勢している。同圧縮による弾性力の強弱は、バネ調整ボルト139により調整可能である。
【0040】
なお、各可動筒体119と支持枠115との間には引張用コイルバネ148が掛装され、その引張力が、押下作用部材135と可動枠123と可動筒体119との全自重の一部又は大部分をキャンセルすることにより、全体付勢用コイルバネ130による弾性力の調整範囲が弱側に広げられている。
【0041】
上記の通り、押下装置11及びバネ式矯正装置12は、混然一体的に構成されており、押下装置11の主体は押下・矯正用シリンダ112、支持枠115、押下作用部材135等であり、バネ式矯正装置12の主体は、可動枠123、押下作用部材135、全体付勢用コイルバネ130、個別付勢用コイルバネ145等である。バネ式矯正装置12は、次の▲1▼及び▲2▼のように作用する。
【0042】
▲1▼ 押下作用部材135が長尺タオル生地1を押下げていない時か、又は、押下げていても長尺タオル生地1のバックテンションが小さい時には、押下作用部材135が可動枠123に対し最下端に下降しており、可動枠123が支持枠115に対し最も下降している。
【0043】
▲2▼ 押下作用部材135が長尺タオル生地1を押下げていて、長尺タオル生地1のバックテンションが大きくなった時には、押下作用部材135が前記自重と弾性力とに抗して可動枠123に対し相対的に押上げられ、個別付勢用コイルバネ145が圧縮される。長尺タオル生地1のバックテンションは幅部分によって異なるので、各対の押下作用部材135の押上量は互いに異なる。図7に現われた三対の押下作用部材135のうち中央の一対の押下作用部材135は、こうして他の二対より大きく押上げられた状態を示している。
また、長尺タオル生地1のバックテンションが大きくなると、可動枠123等が前記自重と弾性力とに抗して支持枠115に対し相対的に押上げられるようになる。図6に示すように、支持板114に取付けられたリミットスイッチ146と、可動筒体119に設けられたドッグ147は、この可動枠123等の押上げを検出するためのものである。可動枠123等が下降している時は、ドッグ147がリミットスイッチ146をONするため、押下装置11は下降可能となる。可動枠123等が押上げられると、ドッグ147が離れてリミットスイッチ146をOFFするため、ブレーキ116が作動し、押下装置11の下降は停止する。
【0044】
次に、引出装置15は、図13の把持位置と図14の引出位置とに往復移動される基板151と、該基板151に対し傾動可能に軸着されて基板151との間に長尺タオル生地1の先端部を把持する把持部152と、該把持部152を開閉させる開閉用シリンダ153とを備えている。
【0045】
次に、制御装置16は、前記各装置4,5,6,8,9,10,11,12,15の作動・停止を統括して制御するように構成されている。制御装置16による制御の詳細は、以下の裁断方法の中で説明する。
【0046】
さて、以上のように構成された裁断装置2を使用して、例えば部分長70mmの平織部1aと部分長630mmのパイル部1bとが繰り返す長尺タオル生地1を、平織部1aの中央部で裁断し、一枚のタオル長(平織部1aを折る前の長さ。以下同じ。)が例えば700mmのタオル生地1gを得る方法について、図20のタイムチャート図に基づいて説明する。なお、平織部1aと次のパイル部1bとの境界部1cは、通常、タオル幅方向に曲りがあり不揃いである。また、長尺タオル生地1の両側部には、平織生地を三つ又は四つ折り・縫製してなるサイドヘム部1dが形成されている(図1参照)。
【0047】
ここで、引出長計測装置5の検出ローラ51から位置決め装置8の掛止部801,802までの距離Pを110mmとし、位置決め装置8の掛止部801,802から裁断器10までの距離Qを35mmとする。また、一対の押下作用部材135の作用点間距離Rを25mmとし、基台3の谷間3cの間隔Sを70mmとする。
【0048】
(1)引出して裁断すべき一枚のタオル長、すなわち一回分の引出長(=一次引出長+二次引出長+矯正引出長)を、制御装置16に数値で入力する。
【0049】
(2)説明の容易のため、図12に示すように、一回目の裁断が既に終わった状態を初期状態とする。このとき、長尺タオル生地1の先端部(既に裁断された平織部1aの先端部)は裁断器220の位置にあり、上側クランプ体92は下降して下側クランプ体94との間に長尺タオル生地1を挾むとともに、下側クランプ体94は上昇して長尺タオル生地1を少し持ち上げている。
図13に示すように、引出装置15が裁断器10付近の把持位置まで移動し、把持部152が閉じて長尺タオル生地1の平織部1aの先端部を把持する。図14に示すように、引出装置15が長尺タオル生地1をタオル長手方向に引張りながら元位置に戻ることにより、長尺タオル生地1は一次引出される。一次引出長は、例えば300mmである。一次引出が開始されると、引出長計測装置5のロータリエンコーダ53が検出ローラ51の回転に基づいてパルスを発生・検知し、長尺タオル生地1の引出長の計測を開始する。一次引出が終了してから次の二次引出が開始されるまでの僅かの間、引出は停止する。
【0050】
(3)図15〜図16に示すように、上記(1)で入力された数値に基づいて制御装置16により計算された適正量だけ押下装置11が下降し、押下作用部材135が長尺タオル生地1を押下げることにより、長尺タオル生地1はさらに二次引出される。
すなわち、図15に示すように、押下装置11が少し下降して長尺タオル生地1に当接した時から押下げが開始され、引出長計測装置5のロータリエンコーダ53が、長尺タオル生地1の累積引出長の計測を再開する。図16に示すように、平織部1aと次のパイル部1bとの境界部1cが位置決め装置8の掛止部801,802の100mm手前に達して、引出長計測装置5により計測された累積引出長(一次引出開始からの累積引出長。以下同じ。)が600mmになった時、制御装置16は、ブレーキ116を作動させて押下装置11の下降を停止させる。図15の押下げ開始から図16で停止・終了するまでの二次引出長は、例えば300mmである。
なお、図15から図16への途中で、長尺タオル生地1のバックテンションが大きくなり、可動枠123等が押上げられてリミットスイッチ146がOFFするが、この途中では、制御装置16はリミットスイッチ146を読みに行かないので、図16で停止するまで押下装置11の下降は継続される。
【0051】
(4)図16に示すように、境界部1cが掛止部801,802の100mm手前に達した時、制御装置16は、ローラ式矯正装置17の押えローラ173を下降させるとともに、送りローラ174をモータ175により回転駆動して、長尺タオル生地1を矯正引出する。これにより長尺タオル生地1が少し引出されるとバックテンションが小さくなるので、可動枠123等が下降してリミットスイッチ146がONする。制御装置16は、図16以降はリミットスイッチ146を読みに行くので、ブレーキ116を解除して押下装置11の下降を再開させ、バネ式矯正装置12の押下作用部材135によって長尺タオル生地1を矯正引出する。これにより長尺タオル生地1が少し引出されるとバックテンションがまた大きくなるので、可動枠123等が押上げられてリミットスイッチ146がOFFする。制御装置16は、ブレーキ116を作動させて押下装置11の下降を停止させる。
こうしてローラ式矯正装置17による矯正引出と、バネ式矯正装置12による矯正引出とを、交互に1回ないし5回(タオル生地によって異なるが、2〜3回が適当である。)繰り返すことにより、まず、図17に示すように、境界部1cが位置決め装置8の掛止部801,802の50mm手前に達して、引出長計測装置5により計測された累積引出長が650mmになると、制御装置16は、上側掛止体85を下降させて掛止部801,802を接近させる。
続いて、図18に示すように、境界部1cが位置決め装置8の掛止部801,802に掛止して、引出長計測装置5により計測された累積引出長が700mmになると、長尺タオル生地1のバックテンションが大きいままになるので、押下装置11の下降は停止するが、所定の時間だけ、送りローラ174のモータ175が作動して、全幅の境界部1cが掛止部801,802に掛止し終わるようになっており、これにより境界部1cの曲りが確実に矯正される。このとき、送りローラ174内部のラチェットは空転することができ、その送りローラ174は回転しない。ここで、「所定の時間」とは、図17の時点からのラチェットの回転が150mm分に達したことをロータリエンコーダ176が計測するまでの時間である。
図16の矯正開始から図18の矯正終了までの矯正引出長は、例えば100mmである。
【0052】
そして、図18の矯正終了までに引出長計測装置5により計測された累積引出長が、例えば700±7mm(すなわち±1%)の許容範囲にあることを、制御装置16がチェックすると、次の裁断に進むことができる。一方、これをチェックできないときは、エラー表示をして、裁断装置2全体の運転を停止させる。なお、この許容範囲は、制御装置16により、例えば1%刻みで±1%から±5%まで任意に設定・変更できるようになっている。
さらに、本実施形態では、図17の上側掛止体85の下降から図18の矯正終了までに引出長計測装置5により計測された引出長が、例えば50±7mmの許容範囲にあることを、制御装置16がチェックしている。そして、このチェックが次の裁断に進むための第二条件として加えられており、この二重チェックにより、上側掛止体85の下降ミスによる裁断位置誤りを防止している。
【0053】
(5)上記の通り、図17の時点からのラチェットの回転が150mm分に達したことをロータリエンコーダ176が計測すると、制御装置16は、上側クランプ体92を下降させて下側クランプ体94との間に長尺タオル生地1を挾む。そして、上記(4)のチェックが済むと、図19に示すように、裁断器10の可動刃102が下降して、平織部1aの中央部を裁断する。
【0054】
以上の裁断例は、一枚のタオル長が700mmであったため二次引出が必要であったが、一枚のタオル長が400mm以下の場合には、二次引出は実質的に不要になる。
そこで、一枚のタオル長が350〜400mmの場合は、制御装置16が、押下装置11が下降した時(下降量は異なるが、図16の時)にブレーキ116が作動しないように制御して、直ちに矯正引出に移行させる。
さらに、一枚のタオル長が300〜350mmの場合は、制御装置16が、一次引出の終わり頃又は終了時に上側掛止体85を下降させるとともに、押下装置11が下降した時(下降量は異なるが、図16の時)にブレーキ116が作動しないように制御して、直ちに矯正引出に移行させる。
【0055】
以上のように構成された実施形態の裁断装置2によれば、次のような作用・効果が得られる。
【0056】
▲1▼ 制御装置16に、引出して裁断すべき一枚のタオル長を数値で入力しさえすれば、制御装置16により計算された適正量だけ押下装置11が下降し、押下作用部材135が長尺タオル生地1を適正量だけ二次引出する。このため、従来のように、押下装置による押下量を、手動で設定・変更・調整する必要が無く、容易かつ正確に設定・変更できる。これにより、一枚のタオル長の変更に簡単に対応することができる。
【0057】
▲2▼ 一次引出の開示時からの累積引出長を引出長計測装置5が計測していて、一次引出長と二次引出長とをチェックしているので、矯正引出長をチェックする時の許容範囲を700±7mm程度に狭く(厳しく)設定することができ、精度の高いチェックができる。また、それだけ許容範囲を狭めても、矯正引出長のバラツキはそれ以下に収まるので、エラー表示をすることもほとんどない。
【0058】
▲3▼ 押下作用部材135の個別付勢を縦方向のコイルバネ145で行うので、一対の押下作用部材135の作用点間距離Rを約25mmと、従来より大幅に小さくすることができる。従って、基台3の谷間3cの間隔Sを自由に設定することができ、一枚のタオル長が長い場合に向くこと勿論のこと、一枚のタオル長が短い場合であっても、谷間3cの間隔Sを狭くして対応することができる。しかも、個別付勢用コイルバネ145の長さも自由に設定することができ、所望の弾性力や弾性変形量が得られる。
【0059】
▲4▼ 押下作用部材135が長尺タオル生地1を押下げたとき、図7に示すように、各個別付勢用コイルバネ145の圧縮は互いに異なるため、複数個の押下作用部材135は互いに上下方向に位置がずれる。しかし、隣合う一方の押下作用部材135の凹部137と他方の押下作用部材135の凸部138とが上下摺動可能に遊嵌しているため、隣合う押下作用部材135間に従来例のような間隙は生じない。このため、押下げられた長尺タオル生地1の一部が間隙に挟まれて傷むおそれがない。
【0060】
(5) バネ式矯正装置12の長所は、長尺タオル生地1の全幅部分を一斉にかつ強力に矯正引出できる点と、サイドヘム部1dにおける曲りも矯正できる点にある。一方、短所は、強力なために平織部1aとパイル部1bとの境界部1cが位置決め装置8の掛止部801,802を抜けてしまうおそれがある点と、各対の押下作用部材135の微妙なバネ調整が難しい点にある。特に、平織部1aとパイル部1bとの厚さの差が小さい場合には、前記抜けが起きやすい。
一方、ローラ式矯正装置17の長所は、ラチェット付き送りローラ174がクリック感を伴って回転し、それによる長尺タオル生地1の送り力が適当であることから、前記抜けが起きにくい点にある。一方、短所は、分割された送りローラ174が各幅部分を引出すので、長尺タオル生地1の全幅部分を一斉に引出すことが苦手である点と、前述したように、サイドヘム部1dを避けて押えローラ173を設けなければならない点にある。
本実施形態では、矯正引出を、上記のように、バネ式矯正装置12とローラ式矯正装置17とにより交互に行うので、上記バネ式矯正装置とローラ式矯正装置の両長所を併せ持ち、且つ両短所を補うことができる。
【0061】
なお、本発明は実施形態の構成に限定されるものではなく、例えば以下のように、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して実施することもできる。
(1)引出長計測装置5、位置決め装置8、裁断器10等の相対距離を変更すること。
(2)押下作用部材135の対数を変更すること。
(3)押下作用部材135の凸部136,138の数を変更すること。
(4)位置決め装置8の上側掛止体85が下降するタイミングを変更すること。
【0062】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、上記二重チェックにより、上側掛止体の下降ミスによる裁断位置誤りを防止することができる。さらに、請求項2又は3に係る発明によれば、押下装置による長尺タオル生地の二次引出長を容易かつ正確に設定・変更できるようになる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した実施形態の裁断装置全体の斜視図である。
【図2】同裁断装置の引出長計測装置と厚さ変化検出装置の正面図である。
【図3】同じく引出長計測装置と厚さ変化検出装置の側面図である。
【図4】同じく引出長計測装置と厚さ変化検出装置の平面図である。
【図5】同裁断装置の位置決め装置の側面図である。
【図6】同裁断装置の押下装置の正面図である。
【図7】同押下装置の部分斜視図である。
【図8】図6のVIII−VIII線端面図である。
【図9】図6のIX−IX線端面図である。
【図10】図6のX−X線端面図である。
【図11】図6のXI−XI線端面図である。
【図12】同裁断装置による裁断方法の初期状態を示す説明図である。
【図13】同裁断方法における長尺タオル生地の把持を示す説明図である。
【図14】同裁断方法における長尺タオル生地の一次引出を示す説明図である。
【図15】同裁断方法における長尺タオル生地の二次引出開始を示す説明図である。
【図16】同裁断方法における長尺タオル生地の二次引出途中を示す説明図である。
【図17】同裁断方法における長尺タオル生地の二次引出終了を示す説明図である。
【図18】同裁断方法における長尺タオル生地の矯正引出を示す説明図である。
【図19】同裁断方法における長尺タオル生地の裁断を示す説明図である。
【図20】同裁断装置のタイムチャート図である。
【図21】従来の裁断装置による裁断方法の初期状態を示す説明図である。
【図22】同裁断方法における長尺タオル生地の把持を示す説明図である。
【図23】同裁断方法における長尺タオル生地の一次引出を示す説明図である。
【図24】同裁断方法における長尺タオル生地の二次引出開始を示す説明図である。
【図25】同裁断方法における長尺タオル生地の二次引出終了を示す説明図である。
【図26】同裁断方法における長尺タオル生地の矯正引出を示す説明図である。
【図27】同裁断方法における長尺タオル生地の裁断を示す説明図である。
【図28】従来の裁断装置の押下装置の正面図である。
【符号の説明】
1 長尺タオル生地
2 裁断装置
3 基台
3a 前側基台
3b 後側基台
3c 谷間
5 引出長計測装置
10 裁断器
11 押下装置
12 バネ式矯正装置
15 引出装置
16 制御装置
17 ローラ式矯正装置
135 押下作用部材
136 凸部
137 凹部
138 凸部
145 個別付勢用コイルバネ
R 作用点間距離

Claims (3)

  1. 長尺タオル生地をタオル長手方向へ引張ることにより一次引出する引出装置と、長尺タオル生地を下方へ押下げることにより二次引出する押下装置と、長尺タオル生地をその曲り矯正のために矯正引出する矯正装置とを備えた長尺タオル生地の裁断装置の制御方法において、
    引出して裁断すべき一枚のタオル長を数値で入力する制御装置と、
    一次引出の開始時から矯正引出終了まで長尺タオル生地の引出長を計測する引出長計測装置と、
    矯正引出の途中で長尺タオル生地の非パイル部とそれに続くパイル部との境界部が所定距離だけ手前に達して、引出長計測装置により計測された一次引出の開始時からの累積引出長が設定した所定長になると、制御装置により上側掛止体が下側掛止体に下降し、矯正引出終了で上側掛止体と下側掛止体との間に前記境界部を掛止する位置決め装置とを設け、
    該制御装置により
    a:一次引出開始から矯正引出終了までに引出長計測装置により計測された累積引出長が、前記入力した一枚のタオル長に対して設定した許容範囲にあることと、
    b:上側掛止体の下降から矯正引出終了までに引出長計測装置により計測された引出長が、設定した許容範囲にあることとを、
    二重チェックすると次の裁断に進むことができる一方、二重チェックできないときは裁断装置全体の運転を停止させることを特徴とする長尺タオル生地の裁断装置の制御方法
  2. 前記制御装置により、該制御装置に入力された一枚のタオル長の数値に基づいて前記押下装置による長尺タオル生地の適正な押下量を設定・制御する請求項1記載の長尺タオル生地の裁断装置の制御方法。
  3. 前記制御装置により、該制御装置に入力された二次引出長の数値に基づいて前記押下装置による長尺タオル生地の適正な押下量を設定・制御する請求項1記載の長尺タオル生地の裁断装置の制御方法。
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