JP3878128B2 - チエノピロリジノン - Google Patents

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Description

【0001】
本発明は、硫黄含有二環式ヘテロアリール族に関する。さらに詳細には、本発明は、置換チエノ〔2,3−b〕ピロリジン−5−オン誘導体、それらの製造方法およびそれらを含有する医薬品に関する。本発明は、さらに、前記化合物の合成に有用な中間体およびそうした化合物の合成法に関する。特に、新規なチエノピロリジノンは、細胞からの腫瘍壊死因子(TNF−α)の生産を阻害または調節することができる。本発明の化合物は、細胞の増殖を阻害することもできる。これらの化合物およびそれらの薬学的に許容され得る塩は、抗炎症薬として有用であり、特に、慢性関節リウマチ、アルツハイマー病などの神経変性疾患、心臓血管疾患の治療ならびに癌治療に有用である。本発明は、そうした化合物を含有する医薬組成物、および前述の疾患を処置および/または制御するための方法にも関する。
【0002】
一の態様において、本発明は、一般式(I):
【0003】
【化6】
Figure 0003878128
【0004】
(式中、
1は、N、SおよびOから独立して選択される1個以上のヘテロ原子を含有し、残りは炭素である5員または6員の単環式芳香族環を表わし、この環にはベンゾ縮合環されていてもよく、そしてこの単環式またはベンゾ環縮合芳香族環は、低級アルキル、低級アルコキシ、場合により置換されたアリール、場合により置換されたアリール−低級アルキル、場合により置換されたアリール−低級アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、ニトロ、ヒドロキシ、シアノ、−C(O)R7、−(CH2nCO28または−(CH2nCONR78から選択される1個以上の基で、場合により、独立して置換されており、ここで、
7は、水素、シクロアルキル、場合により置換されたアリール、場合により置換されたヘテロアリール、ヘテロシクリル基、または低級アルキル(この低級アルキルは、シクロアルキル、場合により置換されたアリールもしくはヘテロシクリル基によって、場合により一置換されている)を表わし、そして
8は、水素、シクロアルキル、ヘテロシクリル基、または低級アルキル(この低級アルキルは、シクロアルキル、場合により置換されたアリール、ヒドロキシル、低級アルコキシル、場合により置換されたヘテロアリール、ヘテロシクリル基もしくはヒドロキシ−低級アルコキシルによって、場合により一置換されている)を表わすか、あるいは
7およびR8が、両方とも窒素に結合している時は、R7およびR8は、それらが結合する窒素原子と一緒に、N、SおよびOから選択される更なるヘテロ原子を場合により含有し、場合により、低級アルキル、低級アルコキシルもしくはヒドロキシ−低級アルキルによって置換されている、5員または6員の複素環を表わし;
nは、0〜3であり;
2は、Hであり;
3は、水素、−COR4、−CONR45、−CONHOR6、シアノ、ハロゲン、−CO25、−SO2NR45、−OR4、または低級アルキル(この低級アルキルは、シクロアルキル、場合により置換されたアリール、場合により置換されたヘテロアリール、ヘテロシクリル基、ヒドロキシル、−CONR45もしくは−CO25によって、場合により独立して置換されている)、または低級アルケニル(この低級アルケニルは、シクロアルキル、場合により置換されたアリール、場合により置換されたヘテロアリール、ヘテロシクリル基、ヒドロキシル、−CONR45もしくは−CO25によって、場合により独立して置換されている)を表わし、ここで、
4は、水素、シクロアルキル、場合により置換されたアリール、場合により置換されたヘテロアリール、ヘテロシクリル基、または低級アルキル(この低級アルキルは、シクロアルキル、場合により置換されたアリールもしくはヘテロシクリル基によって、場合により一置換されている)を表わし;
5は、水素、シクロアルキル、場合により置換されたアリール、場合により置換されたヘテロアリール、ヘテロシクリル基、または、低級アルキル(この低級アルキルは、−CONH2、シクロアルキル、場合により置換されたアリール、場合により置換されたアリールオキシ、ヒドロキシル、低級アルコキシル、場合により置換されたヘテロアリール、ヘテロシクリル基、ヒドロキシ−低級アルコキシルもしくは−NR′R″によって、場合により独立して置換されている)を表わし、ここで、R′は、水素、または低級アルキル(この低級アルキルは、、場合により置換されたアリールによって、場合により置換されている)であり、R″は、−COCH3、低級アルキルか、または場合により置換されたアリールであり;
6は、水素またはヘテロシクリル基を表わし;あるいは
4およびR5が、両方とも窒素に結合している場合、R4およびR5は、それらが結合する窒素原子と一緒に、N、SおよびOから選択される更なるヘテロ原子を場合により含有し、場合により、低級アルキル、低級アルコキシルもしくはヒドロキシ−低級アルキルによって、1個以上の炭素原子および/またはN原子において独立して置換されている、5員または6員の複素環を表わす)
で示されるチエノピロリジノン、および薬学的に許容され得るそれらの塩に関する。
【0005】
本発明の化合物は、置換基の性質によって、1個以上の不斉炭素原子を有することができる。本発明は、すべてのそうした形態(エナンチオマー、ジアステレオマー)、ならびにエナンチオマー混合物(ラセミ体)、ジアステレオ異性体混合物、およびこうした混合物両方の混合物を含む、それらの混合物に及ぶ。
【0006】
本明細書中で用いられる場合、用語「低級アルキル」は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチルなどの、1〜7個、好ましくは1〜4個の炭素原子を含有する、飽和の直鎖または分枝鎖炭化水素を意味する。
【0007】
用語「低級アルコキシ」は、酸素原子を介して結合している、先に定義したような低級アルキル基を意味し、低級アルコキシ基の例は、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、s−ブトキシ、t−ブトキシ、n−ペントキシなどである。
【0008】
用語「低級アルケニル」は、EまたはZいずれかの立体化学の二重結合1個を含有する、先に定義したような低級アルキル基、例えば、エテニル、プロパ−2−エニル、ブタ−2−エニル、2−エテニルブチルなどを意味する。
【0009】
用語「シクロアルキル」は、炭素原子3〜8個の飽和の環状炭化水素基、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルまたはシクロオクチルを意味する。
【0010】
用語「場合により置換されたアリール」は、非置換であるか、あるいは場合により、ハロゲン、低級アルコキシル、ハロアルキル、ヒドロキシル、−COOR′(式中、R′は、H、低級アルキルである)、ニトロ、アミノ、スルファモイル、フェニル、または低級アルコキシルもしくはヒドロキシルによって、場合により一置換された低級アルキルから選択される置換基1個以上、好ましくは1個または2個の置換基で(特にハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシル、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、ニトロ、アミノもしくはスルファモイルで)、置換されたフェニルまたは場合により部分的に飽和したナフチル基を意味する。用語「部分的に飽和したナフチル」は、1個または2個のH2分子が付加したナフチル基を意味する。部分的に飽和したナフチル基の例は、1,2,3,4−テトラヒドロ−1−ナフチルである。
【0011】
用語「アリールオキシ」は、基:Ra−O−(式中、Raは、先に定義したような、場合により置換されたアリールである)を意味する。
【0012】
用語「場合により置換されたヘテロアリール」は、N、SおよびOから独立して選択される1個以上、好ましくは1個、2個または3個のヘテロ原子を含有し、残りの環原子がCである、環原子が5個または6個の芳香族基を意味し、この芳香族基には、場合により、ベンゾ縮合環されている。ヘテロアリールは、場合により、1個以上、好ましくは1個または2個の環原子において、ハロゲン、低級アルコキシルもしくはヒドロキシルによって場合により置換された低級アルキル、低級アルコキシル、ハロアルキル、ヒドロキシル、−COOR′(式中、R′は、H、低級アルキルである)、ニトロ、アミノ、スルファモイル、または場合により置換されたアリールによって(特に、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、ニトロ、アミノまたはスルファモイルによって)独立して置換されている。ヘテロアリール基の例は、ピロリル、ピラゾリル、チエニル、フラニル、ピリジル、ピリミジニル、キノリル、インドリル、ベンゾフラニル、イミダゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、テトラゾリルであり、ベンゾ縮合環の場合は、インドリル、ベンゾフラニルまたはベンゾイミダゾリルである。置換ヘテロアリール基の例は、5−メチル−3H−イミダゾール−4−イル、1−メチル−2−ピロリル、3−メトキシ−1H−ピロール−2−イル、3−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル、3−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル、3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル、5−(2−ニトロフェニル)−2H−ピラゾール−3−イル、2−エトキシカルボニル−3−(2−エトキシカルボニル−エチル)−4−エトキシカルボニルメチル−ピロール−5−イルまたは2−エトキシカルボニル−3,4−ジメチル−ピロール−5−イルであり、ベンゾ縮合環の場合には、5−メトキシ−1H−インドール−3−イル、6−メチル−1H−インドール−2−イル、6−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル、5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル、6−メトキシ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル、1H−ベンゾイミダゾール−2−イルまたは6−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イルである。
【0013】
用語「ヘテロシクリル基」または「複素環」は、別に定義されていない場合には、1個以上、好ましくは1個、2個または3個の環原子が、N、S、SO2およびOから選択されるヘテロ原子/基であり、残りはCである、環原子3〜7個、好ましくは5個または6個の飽和または部分飽和環状基を意味し、これは、炭素または窒素環原子を介して結合する。用語「部分飽和環状基」は、その飽和形態から1個または2個のH2分子が除去された環状の基を意味する。ヘテロシクリル基の例は、アジリジニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニルまたはテトラヒドロ−1,1−ジオキソ−3−チエニルである。
【0014】
単独で、または「ハロアルキル」の場合のように組み合わせて用いられる用語「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素を意味する。
【0015】
用語「ハロアルキル」は、1個以上、好ましくは1個または2個の水素が、1個以上のハロゲン原子によって置換されている、低級アルキル基、例えば、−CH2Cl、−CF3、−CH2CCl3、−CH2CF3を意味する。
【0016】
用語「ヒドロキシ−低級アルキル」は、水素原子がヒドロキシル基によって置換されている、先に定義したような低級アルキル基を意味する。こうした基の例は、ヒドロキシメチル、3−ヒドロキシプロピル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチルまたは5−ヒドロキシペンチルである。
【0017】
用語「ヒドロキシ−低級アルコキシル−」は、水素がヒドロキシルによって置換された先に定義したような低級アルコキシル基を意味する。こうした基の例は、2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチルである。
【0018】
酸性である式(I)の化合物は、アルカリ金属の水酸化物(例えば、水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウム)、アルカリ土類金属の水酸化物(例えば、水酸化カルシウムおよび水酸化マグネシウム)、水酸化アンモニウムなどの塩基によって、薬学的に許容され得る塩を生成する。塩基性である式(I)の化合物は、酸によって、薬学的に許容され得る塩を生成する。こうした塩の場合、ハロゲン化水素酸(例えば、塩酸および臭化水素酸)、硫酸、硝酸、リン酸などの無機酸との塩ばかりでなく、酢酸、酒石酸、コハク酸、フマル酸、マレイン酸、リンゴ酸、サリチル酸、クエン酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸などの有機酸との塩も考慮される。
【0019】
式(I)の化合物の好ましい実施態様において、R1における単環式芳香族環は、1個、2個、3個または4個のヘテロ原子を含有する、5員または6員環、特に、1個、2個、3個または4個のヘテロ原子を含有する5員環である。さらに好ましくは、この単環式の環は、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、テトラゾリル、チエニルまたはフラニルからなる群から選択され、ベンゾ縮合環の場合には、ベンゾイミダゾリルまたはインドリルから選択される。最も好ましくは、R1の単環式またはベンゾ縮合環は、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリルおよびインドリル、特に、ピロリルおよびピラゾリルである。R1のうち、特に好ましい単環式の環は、1H−イミダゾール−2−イル、1H−イミダゾール−4−イル、2−ピロリルおよび1H−ピラゾール−4−イルであり、ベンゾ縮合環の場合には、1H−インドール−3−イルまたは1H−インドール−2−イル、好ましくはピロール−2−イルおよび1H−ピラゾール−4−イルである。
【0020】
前述のR1の好ましい、さらに好ましい、最も好ましいおよび特に好ましい実施態様において、単環式またはベンゾ縮合環は、好ましくは非置換であるか、または1個以上、好ましくは1個または二つの位置で、低級アルキル、低級アルコキシル、場合により置換されたアリールもしくは(CH2nCO28(式中、nおよびR8は、上で定義したとおりである)で、独立して置換されている。
【0021】
これらの好ましい実施態様のうち、R1が(CH2nCO28で置換されている場合、nは、好ましくは0〜2であり、R8は、好ましくは低級アルキル、特にエチルである。
【0022】
1における最も好ましい単環式またはベンゾ縮合環は、低級アルキル、特にメチル;低級アルコキシル、特にメトキシ;場合により置換されたアリール、特にフェニル、2−ニトロフェニルもしくは4−メトキシフェニルであり;カルボエトキシ、カルボエトキシメチルまたはカルボエトキシエチルによって置換されている。
【0023】
特に好ましいR1基は、1H−イミダゾール−2−イル、1H−イミダゾール−4−イル、5−メチル−3H−イミダゾール−4−イル、1H−インドール−3−イル、5−メトキシ−1H−インドール−3−イル、1H−インドール−2−イル、6−メチル−1H−インドール−2−イル、2−ピロリル、1−メチル−2−ピロリル、3−メトキシ−1H−ピロール−2−イル、1H−ピラゾール−4−イル、3−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル、3−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−4−イルもしくは3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル、5−(2−ニトロ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル、2−エトキシカルボニル−3−(2−エトキシカルボニル−エチル)−4−エトキシカルボニルメチル−ピロール−5−イルまたは2−エトキシカルボニル−3,4−ジメチル−ピロール−5−イルであり、2−ピロリルおよび1H−ピラゾール−4−イルが最も好ましい。
【0024】
前記のR1の態様のうちの好ましい実施態様において、R3は、水素、場合によりヒドロキシルによって置換された低級アルキル−COR4、−CONR45、−CONHOR6、シアノ、−CO25、−SO2NR45、または、場合により−CO25によって置換された低級アルケニルであり、さらに好ましくは、R3は、水素、−CONR45、−CONHOR6−CO25またはシアノである。
【0025】
好ましいおよびさらに好ましい実施態様のうち、R3が、−CONR45または−SO2NR45の場合、R4は、好ましくは水素、または低級アルキル、特にメチルであり、好ましくは水素であり、R5は、上で定義したとおりであり、さらに好ましくは、R5は、水素、シクロアルキル(例えば、シクロオクチル)、場合により置換されたアリール(例えば、フェニル、1,2,3,4−テトラヒドロ−1−ナフチル)、ヘテロシクリル基(例えば、テトラヒドロ−1,1−ジオキソ−3−チエニル)、低級アルキル(例えば、メチル、プロピル、2,2−ジメチル−1−メチル−プロピル、2−メチル−プロピル)〔この低級アルキルは、場合により独立して1個以上の−CONH2(例えば、2−カルバモイルエチル)、場合により置換されたアリール(例えば、ベンジル、2−フェニルブチル、4−スルファモイルベンジル)、場合により置換されたアリールオキシ(例えば、2−フェノキシ−エチル)、ヒドロキシル(例えば、3−ヒドロキシプロピル、2−ヒドロキシエチル、5−ヒドロキシペンチル、2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)、低級アルコキシ(例えば、2−メトキシエチル)、場合により置換されたヘテロアリール(例えば、フラン−2−イル−メチル、2−チオフェン−2−イル−エチル、2−インドール−3−イルエチル、ピリジン−4−イルメチル、2−ピリジン−2−イルエチル、ピリジン−2−イルメチル、1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル、6−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル、2−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−エチル、6−メトキシ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル、6−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメチル)、ヘテロシクリル基(例えば、テトラヒドロフラン−2−イルメチル、3−モルホリン−4−イルプロピル、2−ピロリジン−1−イルエチル)、ヒドロキシ−低級アルコキシル(例えば、2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチル)によってか、または−NR′R″(式中、R′は、水素、または低級アルキル(この低級アルキルは、場合により置換されたアリールによって、場合により置換されている)であり、R″は、−COCH3、低級アルキルか、または場合により置換されたアリールである(例えば、2−(N−(3−メチルフェニル)エチルアミノ)エチルまたは2−アセチルアミノ−エチルである))によって置換されている〕である。
【0026】
好ましくは、R5における低級アルキルは、上記の基の1種によって、一または二置換、特に一置換されたものである。二置換である場合、低級アルキルは、好ましくは、場合により置換されたアリールによって(例えば、1,2−ジフェニル−エチル)、または場合により置換されたアリールおよびヒドロキシ−低級アルキルによって(例えば、2−ヒドロキシ−1(R)−フェニルエチル)、二置換される。
【0027】
3が、−CONHOR6である場合、R6は、好ましくは水素である。
【0028】
3が、−COR4である場合、R4は、好ましくは低級アルキル、特にメチルである。
【0029】
3が、−CO25である場合、R5は、好ましくは水素または低級アルキル、特にメチルまたはt−ブチルである。
【0030】
3が、−CO25によって、場合により置換された低級アルケニルである場合、R5は、好ましくは低級アルキル、特にメチルまたはエチルである。
【0031】
最も好ましくは、R3は、水素、シアノまたは−CONH2である。
【0032】
この好ましいR3の実施態様のうちの他の実施態様においてR4およびR5が、それらが結合する窒素原子と一緒に、5員または6員の複素環を表わす場合、複素環は、場合により、1個もしくは2個の炭素原子および/または窒素原子の位置で、独立して置換されている。複素環は、好ましくはモルホリノまたはピロリジニルである。具体的な置換基は、メチルまたはヒドロキシメチルである。特に好ましい複素環は、モルホリノであり、好ましい置換複素環は、2(R)−(ヒドロキシメチル)−1−ピロリジニルである。
【0033】
6における好ましい複素環置換基は、テトラヒドロピラン−2−イルである。
【0034】
本発明の化合物のさらなる実施態様は、R1が、1−H−ピロール−2−イルであり、R3が、水素、シアノまたは−CONR45である場合である。
【0035】
本発明の特に好ましい化合物は、
(Z)−4,6−ジヒドロ−4−〔(2−ピロリル)メチレン〕チエノ〔2,3−b〕ピロール−5−オン、
(Z)−4,6−ジヒドロ−4−〔(3−メトキシ−1H−ピロール−2−イル)メチレン〕チエノ〔2,3−b〕ピロール−5−オン、
(Z)−5,6−ジヒドロ−5−オキソ−4−〔(1H−ピロール−2−イル)メチレン〕−4H−チエノ〔2,3−b〕ピロール−2−カルボキシアミド、または
(Z)−5,6−ジヒドロ−5−オキソ−4−〔(1H−ピロール−2−イル)メチレン〕−4H−チエノ〔2,3−b〕ピロール−2−カルボニトリル
である。
【0036】
他の好ましい化合物は、
(Z)−4,6−ジヒドロ−4−〔(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチレン〕チエノ〔2,3−b〕ピロール−5−オン、
(Z)−4,6−ジヒドロ−4−〔(3−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)メチレン〕チエノ〔2,3−b〕ピロール−5−オン、または
(Z)−4,6−ジヒドロ−4−〔〔3−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル〕メチレン〕チエノ〔2,3−b〕ピロール−5−オン
である。
【0037】
他の態様において、本発明は、式(I)の化合物を合成するための方法に関する。本発明によって提供される本方法によると、本明細書中における前記の式(I)の化合物およびそれらの薬学的に許容され得る塩は、一般式(II):
【0038】
【化7】
Figure 0003878128
【0039】
(式中、R2およびR3は、前記のとおりである)
の化合物を、一般式(III)
【0040】
【化8】
Figure 0003878128
【0041】
(式中、R1は、前記のとおりである)
のアルデヒドと反応させて、式(I):
【0042】
【化9】
Figure 0003878128
【0043】
の化合物を得る工程、および所望であれば、該化合物を薬学的に許容され得る塩に転換させる工程を含む方法によって製造される。
【0044】
化合物(II)と(III)の反応は、好ましくは、2−プロパノールなどの低級アルカノール中にピペリジンなどの塩基が存在する状態で、0℃と溶媒の還流温度の間の温度、好ましくは約75℃で行われる。
【0045】
式(III)の出発原料は既知の化合物であるか、既知の化合物と類似した方法で合成することができる既知の化合物の類似体である。特に、式(III)の化合物の多くは、例えば、Sigma-Aldrich Company Ltd.、Lancaster Synthesis Ltd.またはMaybridge Chemical Company Ltd.から購入することができる(例えば、ピロール−2−カルボキシアルデヒド、Aldrichカタログ番号P7、340−4)。あるいは、式(III)の出発原料は、N、SおよびOから独立して選択されるヘテロ原子を1個以上含有する適切に置換された5員または6員の単環式芳香族環へのホルミル基の導入に、Vilsmeierら、Chem. Ber., 60, 119, 1927、およびKonvarら、Tetrahedron Lett., 28, 955, 1987における方法を採用することによって合成することができる。3−メトキシピロール−2−カルボキシアルデヒド(実施例13、64、65、66および67において用いられる)などの3−置換ピロール−2−カルボキシアルデヒドは、Campbell, S. E.ら、J. Chem. Soc. Perkin Trans. 1, 15, 2195-2202, 1997に記載されている対応の4−置換ピリジン−N−オキシドの光分解性環縮小によって合成することもできる。
【0046】
式(I)の酸性化合物は、塩基で処理することによって薬学的に許容され得る塩に転換させることができ、式(I)の塩基性化合物は、酸で処理することによって薬学的に許容され得る塩に転換させることができる。こうした処理は、慣用の方法で行うことができる。
【0047】
本発明の化合物を製造するための反応スキームは、以下のとおりである。R2およびR3が、Hであり、R1が、前記で定義したような基である式(I)の化合物は、スキーム1:
【0048】
【化10】
Figure 0003878128
【0049】
に従って合成することができる。
【0050】
スキーム1について、第一工程では、式(IV)の化合物をハロゲン化脂肪族炭化水素、特にクロロホルム中で、ニトロ化用混合物、好ましくはトリフルオロ酢酸無水物/硝酸アンモニウムと反応させる。適切には、この反応は、約0℃〜約30℃で行う。
【0051】
次の工程は、式(VI)のアミンを得るための、式(V)の化合物の還元を含む。この還元は、ジオキサン水溶液溶媒中、約90℃〜約115℃、好ましくは約110℃で、還元鉄粉末、硫酸鉄・七水和物を用いて行う。
【0052】
式(VI)のアミンと、ルイス酸、好ましくはトリメチルアルミニウムとの反応によって、式(VII)の環化アミドが生じる。環化は、反応条件下で不活性である溶媒中で、例えば、テトラヒドロフランまたは好ましくはハロゲン化脂肪族炭化水素、特にジクロロメタン中で、約−78℃〜約30℃、好ましくは約0℃〜ほぼ室温で行う。
【0053】
次の工程は、式(VIII)の化合物を得るための式(VII)の化合物と式(III)のアルデヒドとの反応を含む。この縮合は、2−プロパノールのような低級アルカノール中、50℃〜100℃の間の温度で、有機塩基、好ましくはピペリジンを用いて行う。
【0054】
1が前記のとおりであり、R2がHであり、R3が前記のとおりである、式(I)の化合物は、スキーム2:
【0055】
【化11】
Figure 0003878128
【0056】
に従って合成することができる。
【0057】
スキーム2について、第一工程では、式(IX)の化合物をクロロ酢酸エチルと反応させて、式(X)の化合物を得る。この反応は、反応条件下で不活性である溶媒中で、好ましくは環状エーテル、特にテトラヒドロフラン中で、約−78℃〜約30℃、好ましくは約−50℃〜ほぼ室温で、不活性雰囲気下で通常どおりに行う。
【0058】
次の工程は、式(XI)のアミンを得るための式(X)の化合物の還元を含む。この還元は、ジオキサン水溶液溶媒中、約90℃〜約115℃、好ましくは約110℃で、還元鉄粉末および硫酸鉄・七水和物を用いて行う。
【0059】
式(XI)のアミンと、ルイス酸、好ましくはトリメチルアルミニウムとの反応によって、式(XII)の環化アミドが生じる。この環化は、反応条件下で不活性である溶媒中で、例えば、テトラヒドロフランまたは好ましくはハロゲン化脂肪族炭化水素、特にジクロロメタン中で、約−78℃〜約30℃、好ましくは約0℃〜ほぼ室温で行う。
【0060】
次の工程は、式(XIII)の化合物を得るための、式(XII)の化合物と式(III)のアルデヒドとの反応を含む。この縮合は、2−プロパノールなどの低級アルカノール中、50℃〜100℃の間の温度で、有機塩基、好ましくはピペリジンを用いて行う。
【0061】
式(IX)の出発原料は、既知化合物であるか、既知化合物と類似した方法で合成することができる既知化合物の類似体である。特に、式(IX)の化合物は、例えば、Sigma-Aldrich Company Ltd.、Lancaster Synthesis Ltd.またはMaybridge Chemical Company Ltd.から購入することができ(例えば、実施例19で用いられる5−ニトロチオフェンカルボキシアミド、Maybridgeカタログ番号RF 01604)、または場合により置換されたチオフェン環のニトロ化に、Crivelloら、JOC, 1981, 46(15), 3056に提供されている方法を採用することによって合成する。
【0062】
合成中に反応性官能基を保護することが必要であるか、または望ましい場合があることは、当業者には明らかであろう。さらに詳細には、スキーム2における式(IX)の化合物の式(X)の化合物への転換の間、R3がホルミルを表わす(すなわち、R3がCOR4を表わし、R4が水素を表わす)場合には、ホルミル基は、保護された形態でなければならない。適切な保護は、例えば、ヒドロキシルアミンとの反応によって合成される対応するオキシムである。保護基のその後の除去は、酸触媒を用いてホルムアルデヒド水溶液との反応によって行うことができる。スキーム2における、式(XI)の化合物の式(XII)の化合物への転換において、R3がカルボン酸を表わす(すなわち、R3がCO25を表わし、R5が水素を表わす)場合には、そのカルボン酸は、保護された形態でなければならない。適切な保護は、例えば、t−ブチルエステルのようなエステルであり、これは、その後、トリフルオロ酢酸との反応によって除去することができる。
【0063】
スキーム1および2において詳述した一般的合成方法に加えて、これらの方法と官能基相互転換を併用して、式(I)の化合物に到達することができることも明らかであろう。例えば、R1またはR3中に存在するカルボン酸は、それ自体公知の方法によってアミドへ転換させることができる。そしてまた、カルボン酸は、対応するカルボン酸エステルから合成することができる。他の例では、標準的な方法、例えば、ウィッティヒ反応によって、ホルミル基を置換アルケニル基に転換させることができる。これらの官能基相互転換は、スキーム1または2における式(I)の化合物または中間体について行うことができる。実施例23、24、66、71、72、73、74、75および76は、行うことができる官能基化学反応の一部を、さらに詳細に説明している。
【0064】
本発明の他の態様は、一般式:
【0065】
【化12】
Figure 0003878128
【0066】
(式中、R2およびR3は、前記で定義したとおりである)
の化合物である。
【0067】
先に述べたように、本発明によって提供されるチエノピロリジノンは、腫瘍壊死因子(TNF−α)の細胞生産阻害剤として、および増殖抑制薬として有用である。これらの活性は、以下に記載するような手順を用いることによって実証することができる。
【0068】
THP−1細胞におけるLPS誘導TNF−α生産を阻害する、本発明の化合物の能力を実証するために、以下のアッセイを用いることができる。このアッセイは、Blifieldら、Transplantation, 51: 498-503 (1991)に記載されている方法の変法を用いる。
【0069】
(a)TNF生合成の誘導
THP−1細胞を細胞5x105個/mLの濃度で、無血清培地LGM−3(Clonetics,Bio Whittaker, UK, Cat. No. CC-3211)に懸濁させ、その後、96ウエルのプレートにプレーティングした(各ウエル内に0.2mLアリコート)。試験化合物をDMSOに溶解し、その後、最終DMSO濃度が1%になるようにその培地で希釈した。試験溶液の25μLアリコートまたはDMSOを含む培地のみ25μL(対照)を各ウエルに添加して、最終DMSO濃度を0.1%とした。細胞を30分間、37℃でインキュベートした。LPS(Sigma Chemical Company, UK)を2μg/mLの最終濃度でウエルに添加し、細胞をさらに4時間インキュベートした。インキュベーション時間終了時に、培地の上澄を回収し、以下に記載するような商業用TNF−αELISAアッセイを用いて、存在するTNF−αの量を測定した。
【0070】
(b)ELISAアッセイ:Quantikine(商標)ヒトTNF−α(R&D Systems Europe Ltd., UK)(Cat. No. DTA50 in 2000)
このアッセイは、以下の変更をもって、製造業者のインストラクションに従って行った。アッセイプレートを200gで遠心分離し、200μLのサンプルを各ウエルに添加した。TNF−α標準物質を作製し、LGM−3培地中で希釈した。その後、ELISAプレート内のサンプルを37℃で2時間の代わりに、4℃で一夜インキュベートした。各条件についてのTNF−α産生を計算し、DMSO対照に対するパーセンテージとして表わして、IC50の計算を可能にした。
【0071】
上記に用いた略語を、以下のとおり説明する:
LPS=リポ多糖類
TNF=腫瘍壊死因子
LGM−3=リンパ球増殖培地3
DMSO=ジメチルスルホキシド
ELISA=酵素結合免疫吸着検定法
【0072】
以下の表は、本発明の化合物についての前記のアッセイによって得られたIC50値を説明するものである:
【0073】
【表1】
Figure 0003878128
【0074】
本発明の化合物の増殖阻害活性は、例えば、以下のアッセイを用いることによって測定することができる。
【0075】
エストロゲン受容体陰性上皮乳癌腫系統(MDA−MB−435)は、American Type Cell Culture Collection(ATCC; Rockville, MD, USA, ATCC NO. HTB-129)から購入し、ATCCによって推奨された培地中で増殖させることができる。これらの細胞の増殖に対する試験化合物の影響を分析するために、細胞を96ウエルの組織培養プレート内に1ウエルあたり細胞2000個でプレーティングし、5%のCO2とともに37℃でインキュベートする。翌日、試験化合物を100%ジメチルスルホキシド(DMSO)に溶解して、10mMの保存溶液を生じる。各化合物は、120μMの最終濃度を生じるために充分な量の、無菌培地で1mMに希釈する。その後、1.2%のDMSOを含む培地中で、化合物を逐次希釈する。希釈化合物の最終体積の四分の一を96ウエルプレートに移す。試験化合物を二回ずつ検定する。各ウエル内のDMSOの最終濃度が0.3%になるように、DMSOを「対照細胞」の列に添加する。細胞を添加していないウエルは、「ブランク」としての役割を果たす。阻害剤を添加していないウエルは、「無阻害剤対照」としての役割を果たす。プレートをインキュベータに戻し、試験化合物の添加の5日後に以下に記載するように分析する。
【0076】
3(4,5−ジメチルチアゾール−2−イル)−2,5−ジフェニル−2H−テトラゾリウムブロミド(チアゾリルブルー;MTT)を各ウエルに添加して、1mg/mLの最終濃度とする。その後、プレートを37℃で3時間インキュベートする。MTT含有培地を吸引する前に、プレートを、1,000rpmで5分間、遠心分離する。その後、MTT含有培地を除去し、100%エタノール100μLを各ウエルに添加して、生成するホルマザン代謝産物を溶解する。溶解を確実に完了させるために、プレートを15分間、室温で振盪する。650nmの参照波長を用い、570nmの波長で、マイクロタイタプレートリーダー(Molecular Dynamics)にて吸光度を読み取る。すべてのウエルからブランク(無細胞)ウエルの吸光度を差し引き、次に、1.00から対照の平均の分率を差し引くことによって、阻害率を計算する。阻害濃度(IC50)は、濃度に対する阻害率の対数のプロットの線形回帰によって決定する。
【0077】
結腸癌腫系統SW480もATCC(ATCC NO.CCL-228)から入手し、以下の変更をもって前記で示した同じプロトコルに従って試験することができる。細胞系統SW480は、1ウエルにつき細胞1,000個でプレーティングし、試験化合物の添加の4日後に分析する。
【0078】
本発明の他の態様において、式(I)の化合物は、治療に活性な化合物としての使用、特に、神経変性疾患、心臓血管疾患、癌の治療における使用、または抗炎症薬としての使用に適する。
【0079】
他の態様において、本発明は、式(I)の化合物および治療上不活性な担体材料を含有する薬物、特に、神経変性疾患、心臓血管疾患、癌または炎症性疾患の制御または予防用の薬物に関する。さらなる態様は、神経変性疾患、心臓血管疾患、癌または炎症性疾患の制御または予防用の薬物を製造するための本発明の化合物の使用である。詳細には、本化合物は、特に、慢性関節リウマチおよび変形性関節症などの変形性関節疾患に関連する炎症性疾患の処置に有用である。
【0080】
式(I)の化合物は、腫瘍壊死因子(TNF−α)の細胞生産の阻害剤である。TNF−αは、慢性関節リウマチ(RA)の病因に関係するプロ炎症サイトカインである。多様なサイトカインがRAの病因において重要であるが、TNF−αは、中心的な役割を果たしているようにと考えられている(Fox, David A., Arch. Intern. Med., Vol 160(4), 437-444, 2000)。変形性関節症(OA)の病理学的過程の特定の原因物質は、特定されていないが、臨床段階における偶発性炎症は、よく報告されており、これが疾病の進行に関わると考えられる。TNF−αは、OA過程中に合成される主要なプロ炎症サイトカインである(Martel-Pelletier, J.ら、Frontiers in Bioscience, Vol4, d694-703, 1999; Blackburn, Warren D. Jr., American Journal of Medicine, Vol 100(no. 2 part A), 24S-30S, 1996; Sipe, J. Dら、Mediators of Inflammation, Vol 3(4), 243-256, 1994)。TNF−αの異常発現は、アルツハイマー病(Mattson, Mark P.ら、Brain Research Reviews, 23, 47-61, 1997)および心不全の病態生理にも関係している(Feldman, Arthur M.ら、Journal of the American College of Cardiology, 35(3), 537-544, 2000)。
【0081】
本発明の化合物は、細胞増殖の阻害剤でもある。癌は、無調節細胞増殖を特徴とする。したがって、本発明の化合物は、癌の治療に有用である。
【0082】
式(I)の化合物およびそれらの薬学的に許容され得る塩は、薬物として、例えば、医薬品の形態で用いることができる。医薬品は、例えば、錠剤、コーティング錠、糖衣錠、硬質および軟質ゼラチンカプセル、溶液、エマルションまたは懸濁液の形態で、経口投与することができる。しかし、これらは、例えば坐薬の形態で直腸内に、または特に、例えば注射溶液の形態で、非経口的に投与することもできる。
【0083】
医薬品を製造するために、式(I)の化合物およびそれらの薬学的に許容され得る塩は、治療上不活性な無機または有機担体と配合することができる。ラクトース、コーンスターチまたはそれらの誘導体、タルク、ステアリン酸またはその塩は、例えば、錠剤、コーティング錠、糖衣錠および硬質ゼラチンカプセル用の担体などとして用いることができる。軟質ゼラチンカプセルに適する担体は、例えば、植物油、蝋、脂肪、半固体および液体ポリオールなどである。しかしながら軟質ゼラチンカプセルの場合、有効成分の性質によって、一般には、担体は必要ない。溶液およびシロップの製造に適する担体は、例えば、水、ポリオール、サッカロース、転換糖、グルコースなどである。注射溶液の製造に適する担体は、例えば、水、アルコール、ポリオール、グリセリン、植物油などである。天然油および硬化油、蝋、脂肪、半液体ポリオールなどは、坐薬の製造に適する。
【0084】
医薬品は、保存剤、安定剤、湿潤剤、乳化剤、甘味料、着色剤、着香剤、浸透圧緩衝剤を調節するための塩、コーティング剤または酸化防止剤も含有することができる。
【0085】
式(I)の化合物または薬学的に許容され得るそれらの塩および治療上許容される担体を含有する薬物、ならびにそうした薬物の製造方法も、本発明の目的である。本方法には、式(I)の化合物または薬学的に許容され得るその塩を、治療上不活性な担体材料と混合し、その混合物を製剤の投薬形態とすることが含まれる。
【0086】
先に述べたように、式(I)の化合物および薬学的に許容され得るそれらの塩は、疾病の制御または予防、特に、変形性関節疾患、特に慢性関節リウマチなどの炎症性疾患の制御または予防に、心臓血管疾患の処置に、侵襲性腫瘍などの癌の処置に、または神経変性疾患の処置に用いることができる。用量は、広範に変化させることができて、勿論、各々の具体的な場合における個々の要求に合わせられる。一般に、成人に対して投薬する場合、約0.1mg/kg〜約50mg/kg、好ましくは約0.5mg/kg〜約5mg/kgの日用量が適切であるはずであるが、適切と判断される時にはこの上限を超えてもよい。日用量は、単回量として、または分割量で投与することができる。
【0087】
以下の実施例は、本発明を説明するものである。生成物の構造は、NMR分光法および質量分光法によって確認した。
【0088】
実施例1
(Z)−4,6−ジヒドロ−4−〔(1H−ピロール−2−イル)メチレン〕チエノ〔2,3−b〕ピロール−5−オン
4,6−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕ピロール−5−オン(30mg、0.22mmol)を、ピペリジンを1%含む2−プロパノール溶液(2mL)に溶解した。ピロール−2−カルボキシアルデヒド(40mg、0.43mmol)を一度に添加し、混合物を75℃で1時間加熱した。反応混合物を氷/水混合物(10mL)に注ぎ、沈殿した固体を濾過によって回収し、水で洗浄して、(Z)−4,6−ジヒドロ−4−〔(1H−ピロール−2−イル)メチレン〕チエノ〔2,3−b〕ピロール−5−オン24mgを、赤色固体として得た。MS(ES):m/e 217〔M+H〕。
【0089】
出発原料は、以下のように合成した。
i) 2−ニトロチオフェン−3−酢酸エチルの合成
方法A:チオフェン−3−酢酸エチル(10g、64.1mmol)を0℃でクロロホルム(90mL)とトリフルオロ酢酸無水物(40mL)に溶解した。硝酸アンモニウム(5.2g、64.1mmol)を添加して、反応混合物を0℃で1時間撹拌し、その後、2時間かけてゆっくりと室温に温めた。反応混合物を氷浴中で冷却し、ジクロロメタン(60mL)、そして次に水(50mL)で希釈した。水相をジクロロメタンで抽出し、合わせた有機画分を飽和ブライン溶液で洗浄した。硫酸マグネシウムを用いて有機相を乾燥させ、溶媒を蒸発させて、赤色/褐色液体を得、これを、溶離剤としてヘキサン/酢酸エチル(4:1)を用いてシリカゲル上でのクロマトグラフィーに付し、2−ニトロチオフェン−3−酢酸エチル8.2gを、赤色/褐色粘稠油状物として得た。MS(ES):m/e 216〔M+H〕。
【0090】
方法B:カリウムt−ブトキシド(652mg、5.81mmol)をテトラヒドロフラン(150mL)に溶解し、その溶液を−50℃に冷却した。無水テトラヒドロフラン(4mL)に、2−ニトロチオフェン(250mg、1.94mmol)(Avocado)とクロロ酢酸エチル(0.22mL、1.94mmol)(Aldrich)の溶液を、5分間かけて滴下した。反応混合物を−50℃で1時間撹拌し、その後、酢酸(0.5mL)で反応を停止させ、その後、水(20mL)で洗浄した。水相を酢酸エチルで抽出し、合わせた有機画分を飽和ブライン溶液で洗浄した。硫酸マグネシウムを用いて有機相を乾燥させて、蒸発乾固させ、残渣を、溶離剤としてヘキサン/酢酸エチル(4:1)を用いてシリカゲル上でのクロマトグラフィーに付し、2−ニトロチオフェン−3−酢酸エチル261mgを、赤色/褐色粘稠油状物として得た。MS(ES):m/e 216〔M+H〕。
【0091】
ii)2−ニトロチオフェン−3−酢酸エチル(4g、18.6mmol)をジオキサン水溶液(40mL、ジオキサン/水 4:1)に溶解し、還元鉄粉末(3.5g、62.7mmol)および硫酸鉄・七水和物(400mg、1.44mmol)で処理した。反応混合物を加熱し、2時間還流させて、その後、セライト濾過助剤によって濾過して、ジエチルエーテルで充分に洗浄した。有機相を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。硫酸マグネシウムを用いて有機相を乾燥させ、蒸発させ、赤色/黒色液を得て、その後、溶離剤としてヘキサン/酢酸エチル(3:1)を用いてシリカゲル上でのクロマトグラフィーに付し、2−アミノチオフェン−3−酢酸エチル3.1gを得た。MS(ES):m/e 186〔M+H〕。
【0092】
iii)2−アミノチオフェン−3−酢酸エチル(100mg、0.54mmol)を無水テトラヒドロフラン(5mL)に溶解し、−78℃でトリメチルアルミニウム(n−ヘプタン中2M、0.59mmol)を用いて処理した。反応混合物を4時間かけてゆっくりと室温に温め、0℃に冷却して、飽和塩化アンモニウム水溶液で反応を停止させた。その溶液を酢酸エチルで抽出し、硫酸マグネシウムを用いて有機相を乾燥させて、蒸発乾固させ、残渣を、溶離剤としてヘキサン/酢酸エチル(2:1)を用いてシリカゲル上でのクロマトグラフィーに付し、4,6−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕ピロール−5−オン45mgを、褐色固体として得た。MS(ES):m/e 140〔M+H〕。
【0093】
4,6−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕ピロール−5−オン(実施例1に記載したように合成したもの)および適切な複素環アルデヒドから出発して、実施例1に記載したものと同様の方法で、表1に示す化合物も合成した。
【0094】
【表2】
Figure 0003878128
Figure 0003878128
Figure 0003878128
Figure 0003878128
【0095】
実施例19
(Z)−5,6−ジヒドロ−5−オキソ−4−〔(1H−ピロール−2−イル)メチレン〕−4H−チエノ〔2,3−b〕ピロール−2−カルボキシアミド
5,6−ジヒドロ−5−オキソ−4H−チエノ〔2,3−b〕ピロール−2−カルボキシアミド(30mg、0.17mmol)を、ピペリジンを1%含む2−プロパノールの溶液(2mL)に溶解した。ピロール−2−カルボキシアルデヒド(16mg、0.18mmol)を一度に添加し、混合物を75℃で1時間加熱した。反応混合物を氷/水混合物(10mL)に注ぎ、沈殿した固体を濾過によって回収し、水で洗浄して、(Z)−5,6−ジヒドロ−5−オキソ−4−〔(1H−ピロール−2−イル)メチレン〕−4H−チエノ〔2,3−b〕ピロール−2−カルボキシアミド15mgを、黄色/褐色固体として得た。MS(ES):m/e 260〔M+H〕。
【0096】
出発原料は、以下のように合成した:
方法C:
i)カリウムt−ブトキシド(1.96g、17.4mmol)をテトラヒドロフラン(45mL)に溶解し、その溶液を−50℃に冷却した。無水テトラヒドロフラン(12mL)に、5−ニトロチオフェン−2−カルボキシアミド(1g、1.94mmol)とクロロ酢酸エチル(0.5mL、5.81mmol)の溶液を5分間かけて滴下した。反応混合物を−50℃で16時間撹拌し、その後、酢酸(3mL)で反応停止させ、次いで、水(20mL)で洗浄した。水相を酢酸エチルで抽出し、合わせた有機画分を飽和ブライン溶液で洗浄した。硫酸マグネシウムを用いて有機相を乾燥させて、蒸発乾固させて、残渣を、溶離剤としてヘキサン/酢酸エチル(4:1)を用いるシリカゲル上でのクロマトグラフィーに付し、5−カルバモイル−2−ニトロチオフェン−3−酢酸エチル610mgを、黄色/褐色油状物として得た。MS(ES):m/e 259〔M+H〕。
【0097】
ii)5−カルバモイル−2−ニトロチオフェン−3−酢酸エチル(600mg、2.33mmol)をジオキサン水溶液(7mL、ジオキサン/水 4:1)に溶解し、還元鉄粉末(1.55g、27.77mmol)および硫酸鉄・七水和物(200mg、0.68mmol)で処理した。反応混合物を1時間還流し、その後、セライト濾過助剤を通して濾過して、酢酸エチルで充分に洗浄した。有機相を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。硫酸マグネシウムを用いて有機相を乾燥させ、溶媒を蒸発させて赤色/黒色の粘稠油状物とし、その後、溶離剤としてヘキサン/酢酸エチル(1:2)を用いてシリカゲル上でのクロマトグラフィーに付し、510mgの2−アミノ−5−カルバモイルチオフェン−3−酢酸エチルを得た。MS(ES):m/e 229〔M+H〕。
【0098】
iii)2−アミノ−5−カルバモイルチオフェン−3−酢酸エチル(500mg、2.19mmol)を無水ジクロロメタン(20mL)に溶解し、0℃でトリメチルアルミニウム(ヘプタン中、2M3.5mL、7.22mmol)を用いて処理した。反応混合物を3時間かけてゆっくりと室温まで温め、0℃に冷却して、塩化アンモニウム飽和水溶液で反応を停止させた。溶液を酢酸エチルで抽出し、硫酸マグネシウムを用いて有機相を乾燥させて、蒸発乾固させ、残渣を、溶離剤として酢酸エチルを用いてシリカゲル上でのクロマトグラフィーに付し、5,6−ジヒドロ−5−オキソ−4H−チエノ〔2,3−b〕ピロール−2−カルボキシアミド210mgを、淡灰色固体として得た。MS(ES):m/e 183〔M+H〕。
【0099】
方法Cで概説した手順を、市販品でもある実施例20で用いる出発原料(5−ニトロチオフェン−2−カルボニトリル)の合成に用いた。実施例21および22で用いる出発原料は、市場で入手できる5−ニトロチオフェン−2−カルボン酸からそれ自体知られている方法で合成することができる。その後、それぞれの出発原料の合成に方法Cを用いた。
【0100】
実施例20
(Z)−5,6−ジヒドロ−5−オキソ−4−〔(1H−ピロール−2−イル)メチレン〕−4H−チエノ〔2,3−b〕ピロール−2−カルボニトリル
5,6−ジヒドロ−5−オキソ−4H−チエノ〔2,3−b〕ピロール−2−カルボニトリル(32mg、0.2mmol)を、ピペリジンを1%含む2−プロパノールの溶液(1mL)に溶解した。ピロール−2−カルボキシアルデヒド(37mg、0.39mmol)を一度に添加し、その混合物を75℃で1時間加熱した。反応混合物を氷/水混合物(6mL)に注ぎ、沈殿した固体を濾過によって回収し、水で洗浄して、(Z)−5,6−ジヒドロ−5−オキソ−4−〔(1H−ピロール−2−イル)メチレン〕−4H−チエノ〔2,3−b〕ピロール−2−カルボニトリル10mgを、黄色固体として得た。MS(ES):m/e 242〔M+H〕。
【0101】
実施例21
(Z)−5,6−ジヒドロ−5−オキソ−4−〔(1H−ピロール−2−イル)メチレン〕−4H−チエノ〔2,3−b〕ピロール−2−カルボン酸t−ブチル
5,6−ジヒドロ−5−オキソ−4H−チエノ〔2,3−b〕ピロール−2−カルボン酸t−ブチル(32mg、0.2mmol)を、ピペリジンを1%含む2−プロパノールの溶液(1mL)に溶解した。ピロール−2−カルボキシアルデヒド(0.39mmol、37mg)を一度に添加し、その混合物を75℃で1時間加熱した。反応混合物を氷/水混合物(6mL)に注ぎ、沈殿した固体を濾過によって回収し、水で洗浄して、(Z)−5,6−ジヒドロ−5−オキソ−4−〔(1H−ピロール−2−イル)メチレン〕−4H−チエノ〔2,3−b〕ピロール−2−カルボン酸t−ブチル10mgを、黄色固体として得た。MS(ES):m/e 317〔M+H〕。
【0102】
実施例22
(Z)−5,6−ジヒドロ−5−オキソ−4−〔(1H−ピロール−2−イル)メチレン〕−4H−チエノ〔2,3−b〕ピロール−2−カルボン酸メチル
5,6−ジヒドロ−5−オキソ−4H−チエノ〔2,3−b〕ピロール−2−カルボン酸メチル(32mg、0.2mmol)を、ピペリジンを1%含む2−プロパノールの溶液(1mL)に溶解した。ピロール−2−カルボキシアルデヒド(37mg、0.39mmol)を一度に添加し、その混合物を75℃で1時間加熱した。反応混合物を氷/水混合物(6mL)に注ぎ、沈殿した固体を濾過によって回収し、水で洗浄して、(Z)−5,6−ジヒドロ−5−オキソ−4−〔(1H−ピロール−2−イル)メチレン〕−4H−チエノ〔2,3−b〕ピロール−2−カルボン酸メチル10mgを、黄色固体として得た。MS(ES):m/e 275〔M+H〕。
【0103】
実施例23
(Z)−5,6−ジヒドロ−5−オキソ−4−〔(1H−ピロール−2−イル)メチレン〕−4H−チエノ〔2,3−b〕ピロール−2−カルボン酸
(Z)−5,6−ジヒドロ−5−オキソ−4−〔(1H−ピロール−2−イル)メチレン〕−4H−チエノ〔2,3−b〕ピロール−2−カルボン酸t−ブチル(150mg、0.47mmol)をジクロロメタン(8mL)に溶解し、0℃に冷却して、トリフルオロ酢酸(0.75mL)で処理し、室温に温めながら2時間撹拌した。反応混合物を蒸発乾固させ、ジエチルエーテルを加えてすり砕き、トリチュレートして、(Z)−5,6−ジヒドロ−5−オキソ−4−〔(1H−ピロール−2−イル)メチレン〕−4H−チエノ〔2,3−b〕ピロール−2−カルボン酸70mgを、赤色固体として得た。MS(ES):m/e 260〔M+H〕。
【0104】
実施例24
(Z)−5,6−ジヒドロ−5−オキソ−N−プロピル−4−〔(1H−ピロール−2−イル)メチレン〕−4H−チエノ〔2,3−b〕ピロール−2−カルボキシアミド
(Z)−5,6−ジヒドロ−5−オキソ−4−〔(1H−ピロール−2−イル)メチレン〕−4H−チエノ〔2,3−b〕ピロール−2−カルボン酸(30mg、0.12mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(18mg、0.13mmol)、プロピルアミン(11μL、0.13mmol)、塩酸1−(3−ジメトキシアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(25mg、0.13mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(23μL、0.13mmol)とジメチルホルムアミド(1mL)の溶液を室温で3時間撹拌し、その後、酢酸エチルで希釈して、2M塩酸、飽和炭酸水素ナトリウムおよび水で洗浄した。得られた溶液を、硫酸マグネシウムを用いて乾燥させ、蒸発乾固させた。残渣を水/イソプロピルアルコールを加えてすり砕き、(Z)−5,6−ジヒドロ−5−オキソ−N−プロピル−4−〔(1H−ピロール−2−イル)メチレン〕−4H−チエノ〔2,3−b〕ピロール−2−カルボキシアミド14mgを、橙色固体として得た。MS(ES):m/e 302〔M+H〕。
【0105】
(Z)−5,6−ジヒドロ−5−オキソ−4−〔(1H−ピロール−2−イル)メチレン〕−4H−チエノ〔2,3−b〕ピロール−2−カルボン酸および適切なアミンから出発して、実施例24に記載したものと同様の方法で、表2に示す化合物も合成した。
【0106】
【表3】
Figure 0003878128
Figure 0003878128
Figure 0003878128
Figure 0003878128
Figure 0003878128
Figure 0003878128
Figure 0003878128
Figure 0003878128
【0107】
実施例65
(Z)−5,6−ジヒドロ−4−〔(3−メトキシ−1H−ピロール−2−イル)メチレン〕−5−オキソ−4H−チエノ〔2,3−b〕ピロール−2−カルボン酸t−ブチル
5,6−ジヒドロ−5−オキソ−4H−チエノ〔2,3−b〕ピロール−2−カルボン酸t−ブチル(915mg、3.8mmol)を、ピペリジンを1%含む2−プロパノール溶液(10mL)に溶解した。3−メトキシピロール−2−カルボキシアルデヒド(3.8mmol、480mg)を一度に添加し、その混合物を75℃で1時間加熱した。反応混合物を氷/水混合物(15mL)に注ぎ、沈殿した固体を濾過によって回収し、水で洗浄して、(Z)−5,6−ジヒドロ−4−〔(3−メトキシ−1H−ピロール−2−イル)メチレン〕−5−オキソ−4H−チエノ〔2,3−b〕ピロール−2−カルボン酸t−ブチル530mgを、赤色固体として得た。MS(ES):m/e 347〔M+H〕。
【0108】
実施例66
(Z)−5,6−ジヒドロ−4−〔(3−メトキシ−1H−ピロール−2−イル)メチレン〕−5−オキソ−4H−チエノ〔2,3−b〕ピロール−2−カルボン酸
(Z)−5,6−ジヒドロ−4−〔(3−メトキシ−1H−ピロール−2−イル)メチレン〕−5−オキソ−4H−チエノ〔2,3−b〕ピロール−2−カルボン酸t−ブチル(0.5g、1.45mmol)をジクロロメタン(8mL)に溶解し、0℃に冷却して、トリフルオロ酢酸(2mL)で処理し、室温に温めながら3時間撹拌した。反応混合物を蒸発乾固させて、ジエチルエーテルを加えてすり砕き、(Z)−5,6−ジヒドロ−4−〔(3−メトキシ−1H−ピロール−2−イル)メチレン〕−5−オキソ−4H−チエノ〔2,3−b〕ピロール−2−カルボン酸300mgを、赤色固体として得た。MS(ES):m/e 291〔M+H〕。
【0109】
実施例67
(Z)−5,6−ジヒドロ−4−〔(3−メトキシ−1H−ピロール−2−イル)メチレン〕−5−オキソ−4H−チエノ〔2,3−b〕ピロール−2−カルボキシアミド
5,6−ジヒドロ−5−オキソ−4H−チエノ〔2,3−b〕ピロール−2−カルボキシアミド(30mg、0.17mmol)を、ピペリジンを1%含む2−プロパノールの溶液(2mL)に溶解した。ピロール−2−カルボキシアルデヒド(0.19mmol、23mg)を一度に添加し、その混合物を75℃で1時間加熱した。反応混合物を氷/水混合物(2mL)に注ぎ、沈殿した固体を濾過によって回収し、水で洗浄して、(Z)−5,6−ジヒドロ−4−〔(3−メトキシ−1H−ピロール−2−イル)メチレン〕−5−オキソ−4H−チエノ〔2,3−b〕ピロール−2−カルボキシアミド22mgを、赤色/褐色固体として得た。MS(ES):m/e 247〔M+H〕。
【0110】
実施例68
(Z)−5,6−ジヒドロ−4−〔(5−メチル−3H−イミダゾール−4−イル)メチレン〕−5−オキソ−4H−チエノ〔2,3−b〕ピロール−2−カルボキシアミド
5,6−ジヒドロ−5−オキソ−4H−チエノ〔2,3−b〕ピロール−2−カルボキシアミド(30mg、0.17mmol)を、ピペリジンを1%含む2−プロパノールの溶液(2mL)に溶解した。4−メチル−5−イミダゾールカルボキシアルデヒド(0.18mmol、15mg)を一度に添加し、その混合物を75℃で1時間加熱した。反応混合物を氷/水混合物(2mL)に注ぎ、沈殿した固体を濾過によって回収し、水で洗浄して、(Z)−5,6−ジヒドロ−4−〔(3−メトキシ−1H−ピロール−2−イル)メチレン〕−5−オキソ−4H−チエノ〔2,3−b〕ピロール−2−カルボキシアミド22mgを、黄色/褐色固体として得た。MS(ES):m/e 275〔M+H〕。
【0111】
実施例69
(Z)−5,6−ジヒドロ−5−オキソ−4−〔(3−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)メチレン〕−4H−チエノ〔2,3−b〕ピロール−2−カルボキシアミド
5,6−ジヒドロ−5−オキソ−4H−チエノ〔2,3−b〕ピロール−2−カルボキシアミド(30mg、0.17mmol)を、ピペリジンを1%含む2−プロパノールの溶液(2mL)に溶解した。3−フェニル−1H−ピラゾール−4−カルボキシアルデヒド(0.18mmol、31mg)を一度に添加し、その混合物を75℃で1時間加熱した。反応混合物を氷/水混合物(2mL)に注ぎ、沈殿した固体を濾過によって回収し、水で洗浄して、(Z)−5,6−ジヒドロ−5−オキソ−4−〔(3−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)メチレン〕−4H−チエノ〔2,3−b〕ピロール−2−カルボキシアミド26mgを、黄色/褐色固体として得た。MS(ES):m/e 337〔M+H〕。
【0112】
実施例70
(Z)−5,6−ジヒドロ−5−オキソ−4−〔〔3−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル〕メチレン〕−4H−チエノ〔2,3−b〕ピロール−2−カルボキシアミド
5,6−ジヒドロ−5−オキソ−4H−チエノ〔2,3−b〕ピロール−2−カルボキシアミド(25mg、0.14mmol)を、ピペリジンを1%含む2−プロパノールの溶液(2mL)に溶解した。3−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキシアルデヒド(0.15mmol、28mg)を一度に添加し、その混合物を75℃で1時間加熱した。反応混合物を氷/水混合物(2mL)に注ぎ、沈殿した固体を濾過によって回収し、水で洗浄して、(Z)−5,6−ジヒドロ−5−オキソ−4−〔〔3−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル〕メチレン〕−4H−チエノ〔2,3−b〕ピロール−2−カルボキシアミド27mgを、褐色固体として得た。MS(ES):m/e 367〔M+H〕。
【0113】
実施例71
(Z)−5−オキソ−4−〔1H−ピロール−2−イルメチレン〕−5,6−ジヒドロ−4H−チエノ〔2,3−b〕ピロール−2−カルボン酸(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)アミド
ジメチルホルムアミド(4mL)中の(Z)−5,6−ジヒドロ−5−オキソ−4−〔(1H−ピロール−2−イル)メチレン〕−4H−チエノ〔2,3−b〕ピロール−2−カルボン酸(250mg、0.95mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(1.1mmol、150mg)、1−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)アミン(1.25mmol、146mg)、塩酸1−(3−ジメトキシアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(1.1mmol、208mg)およびジイソプロピルエチルアミン(1.1mmol、190mg)の溶液を、室温で3時間撹拌し、その後、酢酸エチルで希釈して、2M塩酸、飽和炭酸水素ナトリウムおよび水で洗浄した。得られた溶液を、硫酸マグネシウムを用いて乾燥させ、蒸発乾固させた。残渣を、水/イソプロピルアルコールを加えてすり砕き、(Z)−5−オキソ−4−〔1H−ピロール−2−イルメチレン〕−5,6−ジヒドロ−4H−チエノ〔2,3−b〕ピロール−2−カルボン酸(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)アミド90mgを、褐色固体として得た。MS(ES):m/e 360〔M+H〕。
【0114】
実施例72
(Z)−5−オキソ−4−〔1H−ピロール−2−イルメチレン〕−5,6−ジヒドロ−4H−チエノ〔2,3−b〕ピロール−2−カルボン酸ヒドロキシアミド
(Z)−5−オキソ−4−〔1H−ピロール−2−イルメチレン〕−5,6−ジヒドロ−4H−チエノ〔2,3−b〕ピロール−2−カルボン酸(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)アミド(65mg、0.18mmol)をメタノール(2mL)に溶解した。4−トルエンスルホン酸(0.09mmol、15mg)を一度に添加し、その溶液を室温で2時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣をジエチルエーテルでトリチュレートして、(Z)−5−オキソ−4−〔1H−ピロール−2−イルメチレン〕−5,6−ジヒドロ−4H−チエノ〔2,3−b〕ピロール−2−カルボン酸ヒドロキシアミド10mgを、褐色固体として得た。MS(ES):m/e 276〔M+H〕。
【0115】
実施例73
(Z)−2−ヒドロキシメチル−4−(1H−ピロール−2−イルメチレン)−4,6−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕ピロール−5−オン
5,6−ジヒドロ−5−オキソ−4H−チエノ〔2,3−b〕ピロール−2−カルボン酸t−ブチル(300mg、1mmol)をトルエン(25mL)に溶解した。ジイソブチルアルミニウムヒドリド(1.5mmol、1Mトルエン溶液1.5mL)を滴下し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。メタノール(1mL)を添加し、その後、酢酸エチルで希釈して、2M塩酸、飽和炭酸水素ナトリウムおよび水で洗浄した。得られた溶液を、硫酸マグネシウムを用いて乾燥させ、蒸発乾固させて、(Z)−2−ヒドロキシメチル−4−(1H−ピロール−2−イルメチレン)−4,6−ジヒドロ−チエノ〔2,3−b〕ピロール−5−オン70mgを、赤色固体として得た。MS(ES):m/e 247〔M+H〕。
【0116】
実施例74
(Z)−2−メチル−4−(1H−ピロール−2−イルメチレン)−4,6−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕ピロール−5−オン
5,6−ジヒドロ−5−オキソ−4H−チエノ〔2,3−b〕ピロール−2−カルボン酸t−ブチル(300mg、1mmol)をジクロロメタン(40mL)に溶解した。ジイソブチルアルミニウムヒドリド(2mmol、ジクロロメタン中1M溶液2mL)を滴下して、反応混合物を室温で2時間撹拌し、その後、酢酸エチルで希釈して、飽和炭酸水素ナトリウム、飽和ブライン溶液および水で洗浄した。得られた溶液を、硫酸マグネシウムを用いて乾燥させて、蒸発乾固させ、溶離剤としてヘキサン/酢酸エチル(5:1)を用いるシリカゲル上でのクロマトグラフィーに付し、(Z)−2−メチル−4−(1H−ピロール−2−イルメチレン)−4,6−ジヒドロ−チエノ〔2,3−b〕ピロール−5−オン10mgを、赤色固体として得た。MS(ES):m/e 231〔M+H〕。
【0117】
実施例75
(Z)−3−〔5−オキソ−4−(1H−ピロール−2−イルメチレン)−5,6−ジヒドロ−4H−チエノ〔2,3−b〕ピロール−2−イル〕アクリル酸エチルエステル
3−(5−オキソ−5,6−ジヒドロ−4H−チエノ〔2,3−b〕ピロール−2−イル〕アクリル酸エチルエステル(30mg、0.13mmol)を、ピペリジンを1%含む2−プロパノールの溶液(1mL)に溶解した。ピロール−2−カルボキシアルデヒド(0.15mmol、14mg)を一度に添加し、その混合物を75℃で30分間加熱した。反応混合物を氷/水混合物(4mL)に注ぎ、沈殿した固体を濾過によって回収し、水で洗浄して、(Z)−3−〔5−オキソ−4−(1H−ピロール−2−イルメチレン)−5,6−ジヒドロ−4H−チエノ〔2,3−b〕ピロール−2−イル〕アクリル酸エチルエステル10mgを、赤色固体として得た。MS(ES):m/e 315〔M+H〕。
【0118】
出発原料は、以下のように合成した。
3−(5−オキソ−5,6−ジヒドロ−4H−チエノ〔2,3−b〕ピロール−2−イル〕アクリル酸エチルエステルの合成
i)エタノール/水(150mL、2:1)中の5−ニトロチオフェン−2−カルボキシアルデヒド(10g、64mmol)、塩酸ヒドロキシルアミン(9.4g、130mmol)および水酸化ナトリウム(4.34g、107mmol)を含む混合物を加熱して2時間還流させ、その後、ジクロロメタンで希釈して、水で洗浄した。硫酸マグネシウムを用いて有機相を乾燥させ、蒸発乾固させて、5−ニトロ−2−チオフェンカルボキシアルデヒドオキシム8.8gを、淡褐色固体として得た。1H NMR(400MHz、DMSO−d6)δ:7.54(1H,d)、8.13(1H,s)、8.16(1H,d)、13.14(1H,s)。
【0119】
ii)カリウムt−ブトキシド(960mg、8.6mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)に溶解し、その溶液を−30℃に冷却した。無水N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中、5−ニトロ−2−チオフェンカルボキシアルデヒドオキシム(400mg、2.86mmol)およびクロロ酢酸エチル(356mg、2.86mmol)の溶液を5分間かけて滴下した。反応混合物を−30℃で30分間撹拌し、その後、2M HCl(50mL)で反応停止させて、酢酸エチルで希釈し、水で洗浄して、硫酸マグネシウムを用いて乾燥させ、蒸発乾固させた。残渣を、溶離剤としてヘキサン/ジエチルエーテル(1:2)を用いるシリカゲル上でのクロマトグラフに付して、エチル−5−〔(ヒドロキシイミノ)メチル〕−2−ニトロ−3−チオフェンアセタート200mgを、淡褐色固体として得た。MS(ES):m/e 227〔M+H〕。
【0120】
iii)ホルムアルデヒド水溶液(37%、30mL)中のエチル−5−〔(ヒドロキシイミノ)メチル〕−2−ニトロ−3−チオフェンアセタート(1g、4.43mmol)と濃硫酸(0.1mL)の混合物を30分間還流させた。反応混合物を室温に冷却し、その後、水で希釈して、酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和炭酸水素ナトリウムおよび飽和ブライン溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムを用いて乾燥させて、蒸発乾固させ、その後、溶離剤としてヘキサン/酢酸エチル(2:1)を用いてシリカゲル上でのクロマトグラフィーに付し、エチル−5−ニトロチオフェン−4−アセタート−2−カルボキシアルデヒド500mgを得た。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ:1.32(3H,t)、4.25(2H,q)、7.71(1H,s)、9.96(1H,s)。
【0121】
iv)エチル−5−ニトロチオフェン−4−アセテート−2−カルボキシアルデヒド(350mg、1.44mmol)をジクロロメタンに溶解して、(カルボメトキシメチレン)トリフェニルホスホラン(522mg、1.5mmol)で処理し、加熱して1時間還流させた。反応混合物を蒸発乾固させ、その後、溶離剤としてヘキサン/ジエチルエーテル(1:1)を用いてシリカゲル上でのクロマトグラフィーに付し、エチル−4−〔(エトキシカルボニル)メチル〕−5−ニトロ−2−チオフェンアクリラート250mgを得た。MS(ES):m/e 314〔M+H〕。
【0122】
v)エチル−4−〔(エトキシカルボニル)メチル〕−5−ニトロ−2−チオフェンアクリラート(230mg、0.74mmol)をジオキサン水溶液(6mL、ジオキサン/水 5:1)に溶解し、還元鉄粉末(0.4g、7.2mmol)および硫酸鉄・七水和物(50mg、0.18mmol)で処理した。反応混合物を1時間還流させ、その後、セライトを通して濾過して、ジエチルエーテルで充分に洗浄した。その後、合わせた有機相を飽和炭酸水素ナトリウム、飽和塩化ナトリウムで洗浄し、硫酸マグネシウムを用いて乾燥させて、蒸発乾固させた。残渣を、溶離剤としてヘキサン/酢酸エチル(2:1)を用いてシリカゲル上でのクロマトグラフィーに付し、3−(5−アミノ−4−エトキシカルボニルメチル−チオフェン−2−イル)アクリル酸エチルエステル150mgを得た。MS(ES):m/e 284〔M+H〕。
【0123】
vi)エチル−4−〔(エトキシカルボニル)メチル〕−5−アミノ−2−チオフェンアクリラート(150mg、0.53mmol)をジクロロメタン(20mg)に溶解し、室温でトリメチルアルミニウム(ヘプタン中、2M 1mL、2mmol)を用いて処理して、1時間撹拌した。水で反応を停止させ、酢酸エチルで希釈して、飽和ブライン溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムを用いて乾燥させた。有機相を蒸発乾固させ、残渣を、溶離剤としてヘキサン/酢酸エチル(2:1)を用いるシリカゲル上でのクロマトグラフィーに付し、3−(5−オキソ−5,6−ジヒドロ−4H−チエノ〔2,3−b〕ピロール−2−イル)アクリル酸エチルエステル35mgを、黄褐色の固体として得た。MS(ES):m/e 238〔M+H〕。
【0124】
実施例76
(Z)−2−アセチル−4,6−ジヒドロ−4−〔(1H−ピロール−2−イル)メチレン〕チエノ〔2,3−b〕ピロール−5−オン
2−アセチル−4,6−ジヒドロ−4−チエノ〔2,3−b〕ピロール−5−オン(16mg、0.08mmol)を、ピペリジンを1%含む2−プロパノールの溶液(1mL)に溶解した。ピロール−2−カルボキシアルデヒド(0.16mmol、17mg)を一度に添加し、その混合物を75℃で1時間加熱した。反応混合物を氷/水混合物(3mL)に注ぎ、沈殿した固体を濾過によって回収し、水で洗浄して、(Z)−2−アセチル−4,6−ジヒドロ−4−〔(1H−ピロール−2−イル)メチレン〕チエノ〔2,3−b〕ピロール−5−オン7mgを、赤色固体として得た。MS(ES):m/e 259〔M+H〕。
【0125】
出発原料は、以下のように合成した。
4,6−ジヒドロ−5H−チエノ〔2,3−b〕ピロール−5−オン(70mg、0.5mmol)を三フッ化ホウ素−ジエチルエーテル(4mL)に溶解し、室温で塩化アセチル(1.5mmol、0.11mL)を用いて処理した。その後、反応混合物を加熱して3時間還流させ、水で反応停止させて、酢酸エチルで希釈し、2M HCl溶液で洗浄した。硫酸マグネシウムを用いて有機相を乾燥させて、蒸発乾固させ、残渣を、溶離剤としてヘキサン/酢酸エチル(1:1)を用いてシリカゲル上でのクロマトグラフィーに付し、2−アセチル−4,6−ジヒドロ−4−チエノ〔2,3−b〕ピロール−5−オン20mgを、褐色固体として得た。MS(ES):m/e 182〔M+H〕。
【0126】
実施例77
以下の成分を含有する錠剤を、慣用の方法で生産することができた。
Figure 0003878128
【0127】
実施例78
以下の成分を含有するカプセルを、慣用の方法で生産することができた。
Figure 0003878128

Claims (22)

  1. 一般式(I):
    Figure 0003878128
    (式中、
    1は、N、SおよびOから独立して選択される1個以上のヘテロ原子を含有し、残りは炭素である、5員または6員の単環式芳香族環を表わし、この環はベンゾ縮合環であってもよく、そしてこの単環式またはベンゾ縮合芳香族環は、低級アルキル、低級アルコキシ、場合により置換されたアリール、場合により置換されたアリール−低級アルキル、場合により置換されたアリール−低級アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、ニトロ、ヒドロキシル、シアノ、−C(O)R7、−(CH2nCO28または−(CH2nCONR78から選択される1個以上の基で、場合により独立して置換されており、ここで、
    7は、水素、シクロアルキル、場合により置換されたアリール、場合により置換されたヘテロアリール、ヘテロシクリル基、または低級アルキル(この低級アルキルは、シクロアルキル、場合により置換されたアリールもしくはヘテロシクリル基によって場合により一置換されている)を表わし、そして
    8は、水素、シクロアルキル、ヘテロシクリル基、または低級アルキル(この低級アルキルは、シクロアルキル、場合により置換されたアリール、ヒドロキシル、低級アルコキシル、場合により置換されたヘテロアリール、ヘテロシクリル基もしくはヒドロキシ−低級アルコキシルによって、場合により一置換されている)を表わすか、あるいは
    7およびR8が、両方とも窒素に結合している場合は、R7およびR8は、それらが結合する窒素原子と一緒に、N、SおよびOから選択される更なるヘテロ原子を場合により含有し、場合により、低級アルキル、低級アルコキシもしくはヒドロキシ−低級アルキルによって置換されている、5員または6員の複素環を表わし;
    nは、0〜3であり;
    2は、Hであり;
    3は、水素、−COR4、−CONR45、−CONHOR6、シアノ、ハロゲン、−CO25、−SO2NR45、−OR4、または低級アルキル(この低級アルキルは、シクロアルキル、場合により置換されたアリール、場合により置換されたヘテロアリール、ヘテロシクリル基、ヒドロキシル、−CONR45もしくは−CO25によって場合により独立して置換されている)、または低級アルケニル(この低級アルケニルは、シクロアルキル、場合により置換されたアリール、場合により置換されたヘテロアリール、ヘテロシクリル基、ヒドロキシル、−CONR45もしくは−CO25によって、場合により独立して置換されている)を表わし、ここで、
    4は、水素、シクロアルキル、場合により置換されたアリール、場合により置換されたヘテロアリール、ヘテロシクリル基、または低級アルキル(この低級アルキルは、シクロアルキル、場合により置換されたアリールもしくはヘテロシクリル基によって、場合により一置換されている)を表わし;
    5は、水素、シクロアルキル、場合により置換されたアリール、場合により置換されたヘテロアリール、ヘテロシクリル基、または低級アルキル(この低級アルキルは、−CONH2、シクロアルキル、場合により置換されたアリール、場合により置換されたアリールオキシ、ヒドロキシル、低級アルコキシル、場合により置換されたヘテロアリール、ヘテロシクリル基、ヒドロキシ−低級アルコキシルもしくは−NR′R″によって、場合により独立して置換されている)を表わし、ここで、R′は、水素、または低級アルキル(この低級アルキルは、場合により置換されたアリールによって場合により置換されている)であり、R″は、−COCH3、低級アルキルか、または場合により置換されたアリールであり;
    6は、水素またはヘテロシクリル基を表わし;あるいは
    4およびR5が、両方とも窒素に結合している場合、R4およびR5は、それらが結合する窒素原子と一緒に、N、SおよびOから選択される更なるヘテロ原子を場合により含有し、場合により、低級アルキル、低級アルコキシもしくはヒドロキシ−低級アルキルによって、1個以上の炭素原子および/またはN原子において独立して置換されている、5員または6員の複素環を表わす)
    の化合物、または薬学的に許容され得るそれらの塩。
  2. 1における単環式芳香族環が、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、テトラゾリル、チエニルまたはフラニルからなる群より選択され、そしてベンゾ縮合環の場合には、ベンゾイミダゾリルまたはインドリルより選択される、請求項1記載の化合物。
  3. 1における単環式芳香族環が、ピロリルである、請求項1または2記載の化合物。
  4. 1における単環式芳香族環が、ピラゾリルである、請求項1〜3記載の化合物。
  5. 1における単環式またはベンゾ縮合環が、非置換であるか、または1個以上の位置で、低級アルキル、低級アルコキシル、場合により置換されたアリールもしくは−(CH2nCO28で独立して置換されている、請求項1〜4のいずれか一項記載の化合物。
  6. 1における単環式またはベンゾ縮合芳香族環が、非置換であるか、またはメチル、フェニル、2−ニトロフェニル、p−メトキシ−フェニル、メトキシ、カルボエトキシ、カルボエトキシメチルもしくはカルボエトキシエチルによって置換されている、請求項5記載の化合物。
  7. 1が、2−ピロリルまたは1H−ピラゾール−4−イルである、請求項1〜6のいずれか一項記載の化合物。
  8. 3が、水素、−COR4、−CONR45、−CONHOR6、シアノ、−CO25、−SO2NR45、低級アルキル(この低級アルキルは、ヒドロキシルによって場合により置換されている)、または低級アルケニル(この低級アルケニルは、−CO25によって場合により置換されている)である、請求項1〜7のいずれか一項記載の化合物。
  9. 3が、水素、−CONH2またはシアノである、請求項8記載の化合物。
  10. (Z)−4,6−ジヒドロ−4−〔(1H−ピロール−2−イル)メチレン〕チエノ〔2,3−b〕ピロール−5−オンである、請求項1記載の化合物。
  11. (Z)−4,6−ジヒドロ−4−〔(3−メトキシ−1H−ピロール−2−イル)メチレン〕チエノ〔2,3−b〕ピロール−5−オンである、請求項1記載の化合物。
  12. (Z)−5,6−ジヒドロ−5−オキソ−4−〔(1H−ピロール−2−イル)メチレン〕−4H−チエノ〔2,3−b〕ピロール−2−カルボキシアミドである、請求項1記載の化合物。
  13. (Z)−5,6−ジヒドロ−5−オキソ−4−〔(1H−ピロール−2−イル)メチレン〕−4H−チエノ〔2,3−b〕ピロール−2−カルボニトリルである、請求項1記載の化合物。
  14. (Z)−4,6−ジヒドロ−4−〔(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチレン〕チエノ〔2,3−b〕ピロール−5−オン;
    (Z)−4,6−ジヒドロ−4−〔(3−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)メチレン〕チエノ〔2,3−b〕ピロール−5−オン;または
    (Z)−4,6−ジヒドロ−4−〔〔3−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル〕メチレン〕チエノ〔2,3−b〕ピロール−5−オン
    から選択される、請求項1記載の化合物。
  15. 一般式(II):
    Figure 0003878128
    (式中、R2およびR3は、請求項1に記載されたとおりである)
    の化合物。
  16. 神経変性疾患、心臓血管疾患の処置に、または抗炎症薬として使用するための、請求項1〜14のいずれか一項記載の化合物および薬学的に許容され得るそれらの塩。
  17. 神経変性疾患、心臓血管疾患または炎症性疾患の制御または予防に使用するための、請求項1〜14のいずれか一項記載の化合物および薬学的に許容され得るそれらの塩。
  18. 一般式(II):
    Figure 0003878128
    (式中、R2およびR3は、請求項1に記載されたとおりである)
    の化合物を、一般式(III):
    Figure 0003878128
    (式中、R1は、請求項1に記載されたとおりである)
    のアルデヒドと反応させて、一般式(I):
    Figure 0003878128
    の化合物を得る工程、および所望であれば、該化合物を薬学的に許容され得る塩に転換させる工程を含む、請求項1記載の式(I)の化合物の製造方法。
  19. 請求項1〜14のいずれか一項記載の化合物または薬学的に許容され得るfそれらの塩、および治療上不活性な担体材料を含有する薬物。
  20. 請求項1〜14のいずれか一項記載の化合物または薬学的に許容され得るその塩、および治療上不活性な担体材料を含有する、神経変性疾患、心臓血管疾患もしくは炎症性疾患を制御または予防するための薬物。
  21. 神経変性疾患、心臓血管疾患または炎症性疾患の制御または予防用の薬物を製造するための、請求項1〜14のいずれか一項記載の化合物または薬学的に許容され得るその塩の使用。
  22. 請求項18の方法によって合成されるあらゆる場合の、請求項1〜14のいずれか一項記載の化合物または薬学的に許容され得るそれらの塩。
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