JP3877716B2 - 自走車のリンク式連結装置 - Google Patents
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Description
また、このリンク式連結装置にあっては、左右一対の昇降用ロッド7,7′(リフトロッドに相当)の一方7′に油圧シリンダ8を介装し、この油圧シリンダ8によって昇降用ロッド7′が伸縮操作されてプラウ5のローリグ調節が行なわれるようになっていた。
前記トップリンクに、このトップリンクを伸縮操作する油圧シリンダ部を装備し、前記対地作業装置をプラウとし、前記左右一対のリフトロッドは、それぞれアーム側ロッド部とリンク側ロッド部を備えて成り、一方のロッド部にロッドの軸芯方向に沿う長い長孔形状のピン孔を、他方のロッド部に前記ピン孔に挿通する連結ピンを設けることにより、前記左右一対のリフトロッドに前記連結ピンに対する長孔形状のピン孔による融通によってリフトロッドの軸芯方向の伸縮を許容するとともにその伸縮ストロークを前記ピン孔の長孔形状によって定まる設定範囲内に規制する伸縮自在部を装備し、前記一方のロッド部に設けた前記長孔形状のピン孔に対して他方のロッド部に設けた単一の連結ピンを挿通することにより、前記リフトロッドの前記伸縮自在部による伸縮を可能にする作用解除状態を出現させ、前記単一の連結ピンを前記ピン孔に挿通した状態でリフトロッドを伸長して前記連結ピンをピン孔の長手方向一端部に接当させた状態でピン孔の長手方向他端部の位置においてピン孔に挿通して前記他方のロッド部に保持させたロックピンを設けることにより、前記リフトロッドの前記伸縮自在部による伸縮を不能にする作用状態を出現させ、前記ロックピンを抜き取って前記リフトロッドの前記伸縮自在部による伸縮を可能にする作用解除状態と前記ロックピンを設けて前記リフトロッドの前記伸縮自在部による伸縮を不能にする作用状態とに切り換え操作自在な伸縮ロック手段を備えてある。
また、連結装置のための油圧装置としてリフトアーム用以外に一系統の油圧装置しか装備されていない自走車の場合であっても、プラウのローリング調節を行なわせながら、トップリンクの伸縮操作によるプラウの連結姿勢調節を操作容易に行いながら作業できる。
図1に示すように、左右一対の駆動及び操向操作自在な前車輪1と、左右一対の駆動自在な後部クローラ走行装置2によって自走し、かつ、前車輪1や後部クローラ走行装置2などに動力伝達するエンジン3が装備された原動部、運転キャビン4が装備された運転部を備えた自走車体の車体後部を構成しているミッションケース5の後部に、左右一対のリフトアーム11を備えたリンク式連結装置10を介して対地作業装置としてのプラウ6を連結して、乗用型耕耘機を構成してある。
すなわち、リンク式連結装置10がリフトシリンダ12によってミッションケース5に対して上下に揺動操作されてプラウ6を犂6aが接地した作業状態に下降操作したり、犂6aが地面上から浮上した非作業状態に上昇操作する。プラウ6を下降作業状態にして自走車体を走行させると、プラウ6が犂6によって土を耕起反転していく。
伸縮ロックピン22は、装着されると、前記連結ピン19との協働により、リフトロッド14の前記伸縮自在部21による伸縮を不能にするようにロック作用状態になる。すなわち、伸縮ロックピン22が装着されると、伸縮ロックピン22は、前記長孔形ピン孔14fのリフトアーム側の端部に位置し、前記連結ピン19は、前記長孔形ピン孔14fのロワーリンク側の端部に位置することになり、伸縮ロックピン22の長孔形ピン孔14fの内壁に対する当たりと、連結ピン19の長孔形ピン孔14fの内壁に対する当たりのために、リンク側ロッド部14cとアーム側ロッド部14aは、ピン孔14fと両ピン19,22の間に発生するガタ付きの分だけわずかに相対摺動しても、それ以上は相対摺動しなくなる。
伸縮ロックピン22は、アーム側ロッド部14a及びリンク側ロッド部14cから抜き外されると、リフトロッド14の伸縮自在部21による伸縮を可能にするようにロック作用解除状態になる。すなわち、伸縮ロックピン22が抜き外されると、伸縮ロックピン22のピン孔14fの内壁に対する当たりが解除されることになり、リンク側ロッド部14cとアーム側ロッド部14aが相対摺動するようになる。
角部で成る指針部32とにより、表示装置30を構成してある。
すなわち、油圧シリンダ部25によってトップリンク16が伸縮操作されると、表示部31がシリンダロッド25bと共にシリンダチューブ25aに対して相対移動し、表示部31の移動方向での複数箇所に切欠きを形成して設けてある指標33のうちのトップリンク16の伸縮調節された長さに対応する指標33が指針部32によって指示される。これにより、表示装置30は、いずれの指標33が指針部32によって指示されているかを知ることによってトップリンク16の長さが如何なる長さになっているかを判断できるように、トップリンク16の長さ状態を指針部32と表示部31によって表示する。
すなわち、リフトシリダ12がプラウ上昇側に操作されると、左右のリフトアーム11がリフトシリンダ12の駆動力によって上昇側に揺動操作されてその上昇力をリフトロッド14を介してロワーリンク13に伝達し、トップリンク16をトップリンクブラケット15に対して揺動させながらロワーリンク13をミッションケース5に対して上昇揺動させる。これによってプラウ6が上昇する。
リフトシリンダ12がプラウ下降側に操作されると、左右のリフトアーム11がリフトシリンダ12及びロワーリンク13を介して掛かるプラウ6の重量のために下降側に揺動操作され、トップリンク16をトップリンクブラケット15に対して揺動させながらロワーリンク13をミッションケース5に対して下降揺動させる。これによってプラウ6が下降する。
プラウ6を上昇操作する際、左右のリフトロッド14から伸縮ロックピン22を外してあると、各リフトロッド14が伸縮可能になっていることにより、リフトアーム11が上昇しても、リフトロッド14がストロークエンドまで伸長するまではロワーリンク13が上昇しなくプラウ6も上昇しないことがあるが、リフトロッド14がストロークエンドまで伸長した後は、リフトアーム11の上昇力がロワーリンク13に伝達されてロワーリンク13が上昇してプラウ6が上昇していく。これ対し、左右のリフトロッド14に伸縮ロックピン22を装着してあると、各リフトロッド14が伸縮不能になっていることにより、リフトアーム11が上昇すると同時にロワーリンク13が上昇してプラウ6も上昇していく。
4がリフトアーム11及びロワーリンク13に連結される前記連結ピン19,20の脱着によって各リフトロッド14をリフトアーム11及びロワーリンク13に対して脱着できるように構成してある。
つまり、ロータリ耕耘装置35にあっては、プラウ6の如くトップリンク16の伸縮調節によって連結姿勢を調節できるようにすることより、ロータリ耕耘装置35を自走車体に対してローリング制御されるようにする方が重要である。このため、プラウ6を連結した際にトップリンク16の油圧シリンダ部25に接続してトップリンク16に伸縮調節を可能にする油圧装置をローリングシリンダ37に接続し、このローリングシリンダ37によるロータリ耕耘装置35のローリング制御を可能にする。
手すり42はドア40に固定され、補助ハンドル43は、ドア40に対してドア揺動軸芯41の近くに位置する車体上下向きの軸芯44まわりで揺動するように手すり42に連結されている。補助ハンドル43の基部に設けた格納スプリング(図示せず)によって補助ハンドル43を手すり42の直下に位置した格納位置A(二点鎖線で示される位置)に揺動付勢するとともに、補助ハンドル43の格納位置Aからドア40から離れる方向への揺動限界を実線で示される使用位置Bに規制するストッパー(図示せず)を、補助ハンドル43の基部に作用するように設けてある。
つまり、ドア40を開けてキャビン内から閉じ操作するに当たり、手すり42を持って閉じ操作しようとしても、手すり42と運転座席45の位置関係によって運転座席45に着座したままでは操作効率が悪く、強い閉じ力が必要になったり、ドア40が閉じなくなる。これに対し、図13(イ)に示すように、補助ハンドル53を操作すると、先ず、ドア40が揺動しないで補助ハンドル43だけが格納位置Aから使用位置Bまで軽く揺動し、この後、図13(ロ)に示すように、補助ハンドル43と共にドア40が揺動して閉じる。このとき、補助ハンドル43は操作しやすいとともに操作力が効率良く作用する位置になっており、運転座席45に着座したままでもドア40を楽に閉じ操作できる。ドア40が閉じた後、補助ハンドル43は、運転の障害にならないように格納位置Aに格納スプリングによって復帰されるとともに保持される。
図14は、別の実施形態を備えたトップリンク16を示し、このトップリンク16にあっては、一方の球面利用の継ぎ手18を脱着する接続部47を設けてある。すなわち、たとえばロータリ耕耘装置35を連結する際、リフトロッド14のヨーク部14dと同一仕様のヨーク48を接続部47によって継ぎ手18に替えて取り付け、このヨーク部付きのトップリンク16を一方のリフトアーム11とロワーリンク13にわたって連結して、油圧シリンダ部25をローリング制御用に使用できるようにしてある。
6 対地作業装置
11 リフトアーム
13 ロワーリンク
14 リフトロッド
16 トップリンク
21 伸縮自在部
22 ロック手段
25 油圧シリンダ部
25b 油圧シリンダ部のシリンダロッド
30 表示装置
31 表示部
32 指針部
Claims (4)
- 自走車の車体に上下揺動操作自在に設けた左右一対のリフトアーム、前記車体と対地作業装置の機枠にわたって連結するトップリンク及び左右一対のロワーリンク、前記左右一対のリフトアームを前記左右一対のロワーリンクに各別に連結する左右一対のリフトロッドを備えた自走車のリンク式連結装置であって、
前記トップリンクに、このトップリンクを伸縮操作する油圧シリンダ部を装備し、前記対地作業装置をプラウとし、
前記左右一対のリフトロッドは、それぞれアーム側ロッド部とリンク側ロッド部を備えて成り、一方のロッド部にロッドの軸芯方向に沿う長い長孔形状のピン孔を、他方のロッド部に前記ピン孔に挿通する連結ピンを設けることにより、前記左右一対のリフトロッドに前記連結ピンに対する長孔形状のピン孔による融通によってリフトロッドの軸芯方向の伸縮を許容するとともにその伸縮ストロークを前記ピン孔の長孔形状によって定まる設定範囲内に規制する伸縮自在部を装備し、前記一方のロッド部に設けた前記長孔形状のピン孔に対して他方のロッド部に設けた単一の連結ピンを挿通することにより、前記リフトロッドの前記伸縮自在部による伸縮を可能にする作用解除状態を出現させ、前記単一の連結ピンを前記ピン孔に挿通した状態でリフトロッドを伸長して前記連結ピンをピン孔の長手方向一端部に接当させた状態でピン孔の長手方向他端部の位置においてピン孔に挿通して前記他方のロッド部に保持させたロックピンを設けることにより、前記リフトロッドの前記伸縮自在部による伸縮を不能にする作用状態を出現させ、前記ロックピンを抜き取って前記リフトロッドの前記伸縮自在部による伸縮を可能にする作用解除状態と前記ロックピンを設けて前記リフトロッドの前記伸縮自在部による伸縮を不能にする作用状態とに切り換え操作自在な伸縮ロック手段を備えてある自走車のリンク式連結装置。 - 前記トップリンクに、前記油圧シリンダ部のシリンダロッドに一体移動自在に付設した表示部と、シリンダチューブに設けた指針部とによってトップリンクの長さ状態を表示する表示装置を装備してある請求項1記載の自走車のリンク式連結装置。
- 前記トップリンクを、前記自走車の車体、及び、前記プラウの機枠に対して脱着自在に連結し、前記リフトロッドを、前記リフトアーム及び前記ロワーリンクに対して脱着自在に連結してある請求項1記載の自走車のリンク式連結装置。
- 前記対地作業装置をプラウに替えてロータリ耕耘装置にするとともに、油圧シリンダ部を備えたトップリンクに替えて油圧シリンダ部が装備されていないトップリンクを装着し、伸縮自在な前記左右のリフトロッドのうちの一方のリフトロッドに替えて油圧シリンダ部が装備されたローリング用のリフトロッドを装着することのできる請求項3記載の自走車のリンク式連結装置。
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CN108811561A (zh) * | 2018-05-17 | 2018-11-16 | 芜湖拓达电子科技有限公司 | 一种灌溉与施肥一体完成的播种装置 |
-
2003
- 2003-09-02 JP JP2003310267A patent/JP3877716B2/ja not_active Expired - Lifetime
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