JP3877256B2 - キーレスエントリ受信機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はキーレスエントリ受信機に関し、特に受信性能の向上に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両のドア等のロック/アンロック等は、イグニッションキーと共通の機械式のキーをドアのキーシリンダに挿入して行うようにしたものが一般的であるが、近年、ドアのロック/アンロック等に機械式のキーを用いない遠隔操作のキーレスエントリ制御システムが採用されるようになっている。このキーレスエントリ制御システムは、運転者の操作で送信機から車両ごとに割り振られたコードを車両側のキーレスエントリ受信機に送信し、これを復調して車両側に記憶したコードと照合して一致すると電磁アクチュエータ等の作動により車両のロックの解除等を行うもので、夜間等のドアのロック/アンロック等が楽になるという長所がある。
【0003】
図5はかかるキーレスエントリ制御システムの構成の一例を示すもので、送信機4bは運転者が所持するキー4の把手部分に内蔵され、スイッチ(ドアロック、ドアアンロック、トランクオープン、パニック)400と、スイッチ400に対応するIDコードを記憶する記憶部401と、スイッチ400に応じて記憶部401からIDコードを読み込む制御部402とを備えており、運転者がいずれかのスイッチ400を押すと、制御部402からスイッチ400に応じたコード信号が発振部403に出力される。発振部403は、キャリア信号をつくるための水晶発振子4032を有し、二値FSK(周波数偏移キーイング)信号でなるコード信号を変調信号として周波数変調(FM)信号がつくられ、アンテナ404から送信される。送信機4bはこれら各部に給電するための電池405および電圧制御部406を備えている。
【0004】
キーレスエントリ受信機5は、受信部5aと制御部5bとを有し、受信部5aは、アンテナ500で受信した電波を第1のバンドパスフィルタ(BPF)501、高周波(RF)アンプ502、ミキサ503、局部発振器504を備えたスーパーヘテロダイン方式のものである。局部発振器504は水晶発振子5041を用いた発振周波数固定のもので、受信波信号は、ミキサ503により局部発振器504の発振信号との中間周波数信号に周波数変換され、第2のバンドパスフィルタ(BPF)505に入力し、中間周波数(IF)の信号を通過せしめる。このIF信号は、IFアンプ506で増幅された後、検波回路507、移相器508およびローパスフィルタ(LPF)509、波形整形回路510により復調され、デジタル化されたコード信号を得る。
【0005】
制御部5bは、受信信号強度検出回路(RSSI回路)511より知られる受信信号強度が十分かどうかを判定し、十分であればコード信号をボデーコンピュータ6にそのまま出力し、ボデーコンピュータ6は、復調されたコードを判定してコードに対応した制御信号を上記電磁アクチュエータの駆動回路等に出力する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記キーレスエントリ受信機の安定性は、送受信周波数の安定性に依存し、特に送受信機で用いられる発振子の性能に強く依存する。したがって発振子に周波数偏差が少なく安定性のよいものを用いることが必要になり、コストが高くなる。一方、第2のBPFの帯域幅を広くすると、周波数の安定性が多少悪くとも送信機からの電波を拾うことができるが、ノイズが入り易くなるためS/Nが劣化し、結果的に感度が悪くなる。
【0007】
本発明は上記実情に鑑みなされたもので、送信機の発振部や受信機の局部発振器に必ずしも性能の十分ではない発振子を用いても、高い感度で受信することができるキーレスエントリ受信機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明では、キーレスエントリ受信機は、受信波信号と局部発振器の局部発振信号との中間周波数信号を中間周波数フィルタに入力するようになしたスーパーヘテロダイン方式の受信部を有し、二値コード信号により周波数変調する構成とした送信機から送信された電波を受信してコード信号を復調し、コード信号に対応した制御信号を車両制御部に出力する。上記中間周波数フィルタを、狭帯域の中間周波数フィルタと広帯域の中間周波数フィルタとで構成する。かつ中間周波数フィルタをいずれかに切り替える帯域幅切り替え手段と、局部発振器を制御して局部発振器の発振周波数を所定範囲内で掃引する掃引手段と、受信信号強度を検出する受信信号強度検出手段と、掃引手段および帯域幅切り替え手段を制御する掃引制御手段とを具備せしめる。上記掃引制御手段は、中間周波数フィルタを狭帯域にして発振周波数を掃引し、受信信号強度検出手段により検出された受信信号強度に基づいて上記掃引を同調と判定された掃引点にて停止するように設定し、かつ、上記掃引が同調と判定された掃引点にて停止すると、中間周波数フィルタを広帯域に切り替えるように設定する。
【0009】
局部発振器の発振周波数を掃引することで受信波信号を同調せしめるので、送信機の発振器や受信機の局部発振器の発振周波数の周波数偏差が大きく安定性がさ程よくなくとも、送信機からの電波を高感度で受信することができる。
【0010】
また、受信波信号の検索、同調時には、中間周波数フィルタを狭帯域にしてS/Nのよい受信ができ、同調精度を高めることができる。そして同調後は、中間周波数フィルタを広帯域に切り替えるので、コード信号の復調が正確である。
【0011】
具体的には請求項記載の発明において、上記掃引制御手段、上記受信信号強度に基づいて上記受信波信号の1対のピークを検出し、上記受信波信号の一方のピークを検出したときの掃引点と他方のピークを検出したときの掃引点の中心を演算して、これを上記同調と判定された掃引点とする。
【0012】
受信波信号のピークをそれぞれ検出して、その中心にて同調と判定するので、発振周波数の掃引を停止したときの受信周波数がピーク周波数のいずれかに偏してしまうことがなく、同調精度をさらに高めることができる。また、狭帯域中間周波数フィルタは、ピーク1つ分の周波数域を通過せしめるだけの帯域幅があればよいから狭帯域化が実現でき、受信波信号の検索、同調時にはさらにS/Nのよい受信ができる。
【0013】
請求項記載の発明では上記掃引制御手段を、上記受信信号強度に基づいて上記受信波信号のピークを検出すると、そのときの掃引点から変調周波数の分、さらに掃引を進めて、その掃引点を上記同調と判定された掃引点として上記掃引を停止するように設定する。
【0014】
受信波信号がピークとなる周波数は受信波信号の中心周波数から変調周波数の分ずれている。このピーク周波数から変調周波数の分進んだ周波数にて同調と判定するので、発振周波数の掃引を停止したときの受信周波数がピーク周波数のいずれかに偏してしまうことがなく、同調精度をさらに高めることができる。また、狭帯域中間周波数フィルタは、ピーク1つ分の周波数域を通過せしめるだけの帯域幅があればよいから狭帯域化が実現でき、受信波信号の検索、同調時にはさらにS/Nのよい受信ができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1に、本発明のキーレスエントリ受信機(以下、単に受信機)を適用したキーレスエントリ制御システムの構成を示す。イグニッションキー4に内蔵される送信機4aは発振部403の発振子が水晶発振子に代えて安価ではあるがやや安定性の落ちるSAW4031を用いている以外、従来の技術で説明したものと実質的に同じであるので説明を省略し、受信機1を中心に説明する。
【0016】
受信機1は、受信部1aおよび制御部1bからなり、ボデーコンピュータ3とともに車両に搭載される。受信部1aはスーパーヘテロダイン方式の構成で、アンテナ100から入感した受信波信号が第1のBPF101およびRFアンプ102を介してミキサ103に入力している。BPF101の通過帯域は、送信機4の送信周波数が発振部401のドリフト等でばらついても送信電波が入感し得るように設定する。ミキサ103は、局部発振器たる電圧制御発振器(VCO)104と周波数変換回路を構成し、受信波信号とVCO104の発振信号との中間周波数信号を生成するようになっている。この中間周波数信号が帯域幅切り替え手段たる切り替えスイッチ105Sを介して中間周波数フィルタたる第2のBPF105N,105W(図中、BPF2−1,BPF2−2)に入力せしめてある。BPF105N,105Wはセラミックフィルタ等で構成されたもので、帯域幅はBPF105Nが狭帯域(帯域幅BW1)で、BPF105Wが広帯域(帯域幅BW2)である。
【0017】
BPF105N,105Wのいずれかを通過した中間周波数(IF)信号はIFアンプ106で増幅され、検波器107および移相器108に入力する。検波器107および移相器108は周波数弁別回路を構成し、周波数変化を振幅変化に変換するようになっている。検波器107から出力された検波出力(ディスクリネータ出力)は、さらに高周波成分を除去するLPF109および波形整形回路110を通過してコード信号が復調され、コード信号は制御部1bに入力する。
【0018】
また受信部1aは、受信信号強度検出手段たるRSSI回路111を備えており、RSSI電圧VRSSIを出力するようになっている。RSSI電圧VRSSIは、IFアンプ106への入力が大きいほど高くなり、受信信号強度を検出することができる。
【0019】
VCO104は発振子としてSAW1041を用いて構成してあり、受信部1aはVCO104の周波数制御用の制御電圧を出力するスキャニング回路2が設けてある。VCO104はスキャニング回路2から入力する制御電圧が高いと発振周波数が高く、制御電圧が低いと発振周波数が低くなる構成としてある。
【0020】
スキャニング回路2は、掃引手段2bを構成するカウンタ202およびDA変換器203とを有し、カウンタ202にはクロック205からのクロックにより、所定範囲内でカウントアップ/ダウンを繰り返す構成としてある。かかるカウントアップ/ダウンするカウンタ値が、DA変換器203においてアナログ信号に変換され、制御電圧としてVCO104の発振周波数を掃引(スキャニング)せしめるようになっている。この制御電圧は二等辺三角波となる。ここでDA変換器203の分解能すなわちビット数は、VCO104の発振周波数の可変範囲を、VCO104の発振周波数を合わせ込みたい周波数で除した値以上のものを用いる。なおVCO104を合わせ込みたい周波数は、発振周波数の最小変量である。これは、狭帯域BPF105Nの帯域幅が狭いほど小さなものが必要で、狭帯域BPF105Nの帯域幅よりも小さく設定する。受信波信号に対して不感となる周波数域をつくらないようにするためである。
【0021】
またクロック205のクロック周波数は、クロック信号が第2のBPF105N,105Wへ混入しないように、中間周波数の整数倍ではない値に設定するのが望ましい。例えば中間周波数が455kHz の場合、これを8.5倍して3.9675MHz というように設定する。
【0022】
ここでカウンタ202がカウントアップ/ダウンする範囲は、VCO104の発振周波数が、送信機4の送信周波数のばらつき(ドリフト等)およびSAW1041の安定性に起因するVCO104の発振周波数のばらつき(ドリフト等)に追随可能な範囲とする。例えば、送信機4aの送信周波数とそのばらつきが、314.35MHz ±0.15MHz で、VCO104の発振周波数のばらつきが±0.15MHz のとき、ミキサ103において、455kHz の中間周波数信号を得るには、VCO104の発振周波数の範囲が313.895MHz ±0.3MHz であればよいことになる。しかしてかかる周波数範囲内で可変となるように、カウンタ202のカウントアップ/ダウン範囲を決定する。
【0023】
スキャニング回路2の、掃引制御手段2aを構成するコンパレータ200および制御ロジック201は、カウンタ202の作動を制御するもので、受信波信号が入感するとVCO104の発振周波数をロックする。コンパレータ200は、2つの比較信号の大小により「H」、「L」の2値出力をするもので、一方の比較信号としてRSSI回路111から出力されるRSSI電圧VRSSIが入力し、他方の比較信号として基準電圧発生部204から基準電圧が入力している。
【0024】
制御ロジック201は、後述する制御フローを実行する論理演算回路等で構成されてカウンタ202を制御し、VCO104の発振周波数のスキャニングと停止等を制御するようになっている。
【0025】
また、制御ロジック201は、BPF105N,105Wを切り替える切り替えスイッチ105Sを制御するようになっている。
【0026】
制御部1bは、マイクロコンピュータ等で構成され、波形整形回路110から入力する復調されたコード信号を予め記憶したIDコードと照合し、合致すれば車両制御部たるボデーコンピュータ3に送信機4aのスイッチ400操作に対応した制御信号を出力するようになっている。ボデーコンピュータ3は、制御信号にしたがって、例えばドア開閉用のアクチュエータを駆動してドアの開閉等を行う。
【0027】
また制御部1bは、タイマー制御にてスリープモードで作動し、作動期間とスリープ期間とを繰り返す間欠作動をするとともに、受信部1aが作動期間とスリープ期間とを交互に繰り返す間欠作動をするように制御し、暗電流の低減を図っている。なお、カウンタ202は、そのメモリの記憶をバックアップするため、スリープ期間であってもバックアップ用の通電がなされるようになっている。
【0028】
本発明の受信機1の作動を説明する。図2受信機1各部のタイミングチャートで、図3は制御ロジック201において実行される制御フローである。
【0029】
図2において、前半は送信機4aからの電波がない場合を示しており、後半は作動期間の途中で送信機4aのスイッチ400が操作されて送信機4からの電波が入った場合を示している。
【0030】
先ず電波がないときについて説明する。図3の制御フローは、制御部1bにより受信部1aがウェイクアップするとスタートする。ステップS10では切替えスイッチ105Sを切替えて狭帯域BPF105Nに設定する。
【0031】
ステップS20ではカウンタ202に対しVCO104の発振周波数の掃引(スキャニング)を許可する。すなわちDA変換器203でアナログ化されたカウンタ202の出力はクロック周波数に応じた速度でアップダウンし、図2のごとく二等辺三角波となる。これによりVCO104の発振周波数が上記所定範囲内で低側から高側へ変化し、反転して高側から低側へ変化し、これを繰り返す。VCO104の発振周波数の変化も二等辺三角波となる。
【0032】
そしてミキサ103において、RFアンプ102からの受信波信号とVCO104の発振信号とが混合されて、その中間周波数信号が狭帯域BPF105Nに入力し、VCO104の発振信号と中間周波数信号をつくる受信波信号のみが狭帯域BPF105Wを通過する。VCO104の発振周波数が所定範囲内でスキャニングされ、受信波信号が検索される。
【0033】
スキャニングが開始されると、ステップS30においてコンパレータ200の出力が「L」か「H」かを判定する。送信機4aからの電波がなければRSSI電圧VRSSIは低く、したがってコンパレータ200の出力は「H」のままであり、ステップS31に進む。
【0034】
ステップS31では、現在時刻Tがウェイクアップ時刻T0 から基準の作動時間TWを越えて経過していないかどうかを判定し、越えていなければステップS20に戻り、基準作動時間TWを経過するまでVCO104の発振周波数のスキャニングが続けられる。基準作動時間TWは、図例では、発振周波数のスキャニングが、途中でロックされなければ4回行われる長さに設定してある。基準作動時間TWを経過すると本制御ルーチンを終了し、制御部1bが制御ルーチン終了を受け受信部1aを再びスリープせしめる(ステップS32)。
【0035】
次に電波が入ったときの作動について説明する。1回目のスキャニングの終了後に運転者が送信機4aのスイッチ400を操作し送信機4aから314.35MHz の電波が送信されたとして説明する。送信機4aからの電波が入感すると、2回目のスキャニング中である時刻T1 においてRSSI電圧VRSSIが基準電圧1を越えてコンパレータ200の出力が「L」になり(ステップS30)、カウンタ202の作動を停止してVCO104の発振周波数をロックする。ここにおいて、受信波信号は、送信機4aからの送信波の受信波信号と中間周波数信号をつくるf3 となった時点で同調となる。
【0036】
続くステップS33では、現在時刻Tが受信波信号の検出時刻T1 から待機時間TH1 を越えて経過していないかどうかを判定し、越えていなければステップS30に戻り、受信波信号の検出状態が待機時間TH1 持続するかどうかが判定される。待機時間TH1 は例えば1msに設定する。待機時間TH1 経過前にコンパレータ200の出力が「H」に戻ってしまえば検出した受信波信号がノイズ電波であったと判断されるので上記ステップS31に進む。
【0037】
ステップS33において、受信波信号の検出状態が待機時間TH1 を越えて持続と判定されると(時刻T2 )、ステップS40に進む。
【0038】
ステップS40では、狭帯域BPF105Nから広帯域BPF105Wに切り替える。次いで、制御部1bにコード読み込みの許可が与えられる(ステップS50)。制御部1bは、波形整形回路110から出力される復調信号からコードを読み込み、予め記憶したIDコードと照合して合っていればボデーコンピュータ3に、ドアオープン等の対応する制御信号を出力する。
【0039】
ステップS60では、RSSI電圧VRSSIを基準電圧VS と比較し基準電圧VS よりも高いかどうかをチェックする。これはVCO104の発振周波数や送信周波数がドリフトすること等によりRSSI電圧VRSSIが低下していないかどうかを判定するもので、コード読み込みの信頼性を高める手順である。なお基準電圧VS は基準電圧2と同じであり、このRSSI電圧VRSSIのチェックはコンパレータ200の出力に基づいて判断される。ステップS90においてRSSI電圧VRSSIが基準電圧VS よりも高ければ、制御部1bによるコード読み込みを容認し(ステップS60)、基準電圧VS よりも低ければIDコードの正確な読み込みが困難と判断してステップS10に進む。
【0040】
図2では、RSSI電圧VRSSI低下の例として、同調完了後(時刻T2 )、VCO104の発振周波数がドリフトし、時刻T3 において、周波数がf3'にずれてしまっている例を示している。この同調ずれに対して再び狭帯域BPF105Nに切り替えてステップS20〜S33が実行され、カウンタ値が調整されて広帯域BPF105Wにて復調信号からコードが読み込まれる。
【0041】
一旦、同調したと判断された後に同調ずれが生じた場合には、そのずれ量は大きくはない。したがってステップS60からステップS10に戻った場合には、カウンタ202のカウンタCをC1 から所定値ずらしてC3 にし、元のC1 に向けてスキャニングを行う。そして時刻T4 において再びコンパレータ200が「L」になると、スキャニングを停止し、待機時間TH1を越えると広帯域BPF105Wに切り替わって(時刻T5 )コードの読み込みが行われる。
【0042】
なお、C1 からC3 への戻し量は、VCO104の発振周波数や送信機4aの送信周波数のドリフトの大きさを予め把握しておき、これに基づいて設定する。大きすぎると同調し直しに時間がかかり、小さいと、上記ドリフト等が大きさによっては完全に受信波信号を喪失してしまうからおそれがあるである。
【0043】
このように、本発明では、VCO104の発振周波数をスキャニングすることで受信波信号を同調せしめるので、送信機4aや受信機1にSAW4031,1041を用いても、送信機4aからの電波を高感度で受信することができる。
【0044】
また、受信波信号の検索、同調時には、狭帯域BPF105NにしてS/Nのよい受信ができ、同調精度を高めることができる。そして同調後は、広帯域BPF105Wに切り替えるので、コード信号の復調が正確である。
【0045】
次に本実施形態の変形例について説明する。VCO104の発振周波数のスキャニングとロックとは、RSSI電圧VRSSIのレベルに応じて行われる。したがってレベルの高いノイズ電波等の不要電波が多いと、不要電波によりVCO104の発振周波数がロックされる時間が増加する。したがってウェイクアップする度に最低周波数からスキャニングを開始するとすると、送信機4aからの送信電波に同調させることが困難な場合が生ずる。
【0046】
そこで、制御ロジック201を、上記ステップS32においてスリープ期間に移行する際、その時点におけるカウンタ202のカウンタC、すなわち当該作動期間の、VCO104の発振周波数の最終値を内蔵のメモリに記憶する。そして次にウェイクアップしたときに、カウンタCの初期値として、記憶されたカウンタ値に設定するように構成とするのがよい。かかる構成では、スリープ期間をはさんで実質的に連続してスキャニングが行われるから、例えば1回の作動期間で同調できなくともスリープ期間後の作動期間においてVCO104の発振周波数をロックすることができる。
【0047】
また、ノイズ電波等の不要電波の影響が小さい場合等には、VCO104の発振周波数のロック後の待機時間を設ける必要はなく、省略してもよい。
【0048】
またVCO104の制御電圧は二等辺三角波としているが、必ずしもこれに限定されるものではなく、鋸波等、所定範囲内で発振周波数を変化させられるものであればよい。
【0049】
また、本実施形態では、コード信号の変調方式はFMであるが、振幅変調等、受信波が他の変調方式の電波であるキーレスエントリ受信機にも適用すことができる。
【0050】
また、FMの場合は、次のように構成することもできる。図4は、受信波信号の周波数スペクトラムおよび狭帯域BPF105Nの通過帯域が存在する周波数域を示すもので、二値FSK信号を変調信号とするFM波は、受信周波数fp1およびfp2に1対のピークを有する双頭性のプロファイルとなる(図4(A))。したがって、狭帯域BPF105Nの帯域幅をより狭くしてS/Nを上げようとすると、VCO104の発振周波数をロックしたときの受信周波数が、いずれか一方のピーク周波数側に偏してしまい、同調精度を悪くするおそれがあり、狭帯域BPF105Nの狭帯域化には限界がある。
【0051】
そこで、次のように構成する。狭帯域BPF105Nを、帯域幅を各ピーク部の周波数幅に合わせて十分に狭くし、各ピークのみを検出するように設定する。すなわち周波数fp1およびfp2においてコンパレータ200出力が「L」となるように設定する(図4(B))。
【0052】
また、制御ロジック201は、コンパレータ200出力から、かかる2つのピークを検出すると、その時点のカウンタ202のカウンタCをカウンタ202から読み込み、これを、例えばレジスタ等の記憶部に記憶する。そして記憶したカウンタCの中間値をカウンタ202にセットする。このセットされたカウンタCは、周波数(fp1+fp2)/2に対応し、この周波数は受信波信号の中心周波数である。このように、RSSI電圧VRSSIが基準電圧を越えてコンパレータ200が「L」になるとカウンタ202が停止するのではなく、制御ロジック201は、コンパレータ200の出力が2回「L」になるとカウンタ202の作動を停止せしめる構成とする。なお、ノイズ電波等による誤検出を防止するため、コンパレータ200出力が1回目に「L」になってから、略fp2−fp1に相当するカウンタ値変化してもコンパレータ200出力が「L」にならないときは、1回目のコンパレータ200の「L」出力をノイズ電波と判断して無視する構成とするのもよい。
【0053】
また、1対のピークを両方とも検出するのではなく、一方のピークの検出のみに基づいて発振周波数をロックする構成とすることもできる。すなわち、予め変調周波数は分かっているので、一方のピーク(周波数fp1またはfp2)が検出されれば、|fp2−fp1|/2に相当するカウンタ値進めて受信周波数を中心周波数(fp1+fp2)/2に合わせロックする。この場合も、狭帯域BPF105Nにより受信波信号の検索、同調がなされるので、S/Nのよい受信ができる。
【0054】
このように、同調が完了すると、狭帯域BPF105Nから広帯域BPF105Wに切り替え、広帯域BPF105Wの通過帯域が、周波数分布を有する受信波信号をカバーする。これにより正確にコード信号の復調がなされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態になるキーレスエントリ受信機を適用したキーレスエントリ制御システムの全体構成図である。
【図2】上記キーレスエントリ受信機の作動を説明するタイムチャートである。
【図3】上記キーレスエントリ受信機の作動を説明するフローチャートである。
【図4】(A),(B),(C)は、それぞれ上記キーレスエントリ受信機の変形例を説明する図である。
【図5】従来のキーレスエントリ受信機を有するキーレスエントリ制御システムの全体構成図である。
【符号の説明】
1 キーレスエントリ受信機
1a 受信部
103 ミキサ
104 VCO(局部発振器)
105W,105N 第2のバンドパスフィルタ(中間周波数フィルタ)
105S 切り替えスイッチ(帯域幅切り替え手段)
111 RSSI回路(受信信号強度検出手段)
1b 制御部
2 スキャニング回路
2a 掃引制御手段
200 コンパレータ
201 制御ロジック
2b 掃引手段
202 カウンタ
203 DA変換器
3 ボデーコンピュータ(車両制御部)
4 キー
4a 送信機
400 スイッチ

Claims (2)

  1. 受信波信号と局部発振器の局部発振信号との中間周波数信号を中間周波数フィルタに入力するようになしたスーパーヘテロダイン方式の受信部を有し、二値コード信号により周波数変調する構成とした送信機から送信された電波を受信してコード信号を復調し、コード信号に対応した制御信号を車両制御部に出力するようになしたキーレスエントリ受信機において、上記中間周波数フィルタを、狭帯域の中間周波数フィルタと広帯域の中間周波数フィルタとで構成し、かつ中間周波数フィルタをいずれかに切り替える帯域幅切り替え手段と、局部発振器を制御して局部発振器の発振周波数を所定範囲内で掃引する掃引手段と、受信信号強度を検出する受信信号強度検出手段と、掃引手段および帯域幅切り替え手段を制御する掃引制御手段とを具備せしめ、上記掃引制御手段は、中間周波数フィルタを狭帯域にして発振周波数を掃引し、受信信号強度検出手段により検出された受信信号強度に基づいて上記受信波信号の1対のピークを検出して、上記掃引を同調と判定された掃引点にて停止するように設定し、かつ、上記同調と判定された掃引点を、上記受信波信号の一方のピークを検出したときの掃引点と他方のピークを検出したときの掃引点の中心を演算して求め、上記掃引が同調と判定された掃引点にて停止すると、中間周波数フィルタを広帯域に切り替えるように設定したことを特徴とするキーレスエントリ受信機。
  2. 受信波信号と局部発振器の局部発振信号との中間周波数信号を中間周波数フィルタに入力するようになしたスーパーヘテロダイン方式の受信部を有し、二値コード信号により周波数変調する構成とした送信機から送信された電波を受信してコード信号を復調し、コード信号に対応した制御信号を車両制御部に出力するようになしたキーレスエントリ受信機において、上記中間周波数フィルタを、狭帯域の中間周波数フィルタと広帯域の中間周波数フィルタとで構成し、かつ中間周波数フィルタをいずれかに切り替える帯域幅切り替え手段と、局部発振器を制御して局部発振器の発振周波数を所定範囲内で掃引する掃引手段と、受信信号強度を検出する受信信号強度検出手段と、掃引手段および帯域幅切り替え手段を制御する掃引制御手段とを具備せしめ、上記掃引制御手段は、中間周波数フィルタを狭帯域にして発振周波数を掃引し、受信信号強度検出手段により検出された受信信号強度に基づいて上記受信波信号のピークを検出して、上記掃引を同調と判定された掃引点にて停止するように設定し、かつ、上記受信波信号のピークを検出すると、そのときの掃引点から変調周波数の分、さらに掃引を進めて、その掃引点を上記同調と判定された掃引点とし、上記掃引が同調と判定された掃引点にて停止すると、中間周波数フィルタを広帯域に切り替えるように設定したことを特徴とするキーレスエントリ受信機。
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