JP3876214B2 - プレスキンケア化粧料 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プレスキンケア化粧料及び該化粧料を用いた皮膚への水分保持能の向上方法に関し、更に詳細にはポリメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンを含有する化粧料をプレスキンケア化粧料として皮膚に塗布した後に、さらに水単独又は水を含有する第二の化粧料を適用することにより、べたつきがなく、保湿効果の持続性に優れるプレスキンケア化粧料及び水分保持能向上方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
水分等の水性成分を含有する化粧水、ジェル状化粧料、乳液、クリーム等のスキンケア化粧料は、皮膚への保湿効果を期待して使用されるものであり、中でも化粧水は、水分を多量に含有することにより、乳液やクリームに比べてさっぱりとした感触が得られるため、誰にでも使い易いものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、化粧水のみの適用では、適用直後は水分が充分に補給され、一時的に皮膚は保湿されるが、経時的な水分の蒸散が起こるために、長時間皮膚に水分を保持することは難しく、保湿効果を持続させることはできなかった。そこで、保湿成分等を多量に添加したり、剤形をジェル状にしたりすることにより、保湿効果の持続性を向上させたものや、乳液やクリーム等と併用してその保湿効果を高めることがなされてきたが、保湿成分のべたつきや乳液及びクリーム等の閉塞感が気になる等の理由により、保湿効果の持続性と使用感との両方を満足するまでにはいたっていなかった。
一方、保湿成分の中でもポリメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンに関しては、例えば、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンのホモ重合体を化粧料に含有し、肌あれ、つや不足等の皮膚及び毛髪状態を改善し、水分の保持を高める方法が提案されている(例えば特許文献1参照)。また、ムコ多糖の少なくとも一種以上と2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンの重合体とを化粧料に含有することにより、皮膚に対する保湿効果に優れ、且つ感触的にも優れることが提案されている(例えば、特許文献2参照)。しかしながら、今までにもポリメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンは化粧料に配合することにより水分保持能を高める効果を示すことは知られていたが、その保湿効果の持続の点で満足がいかないこともあった。
【0004】
【特許文献1】
特許第2832119号明細書
【特許文献2】
特開平09−52848号公報
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記問題を鑑み、本発明者らは鋭意検討を行った結果、スキンケア化粧料を単独で適用する場合に比べて、スキンケア化粧料等の適用前にポリメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンを含有するプレスキンケア化粧料を塗布することにより、次に適用する水又は水を含有する第二の化粧料の皮膚における水分保持能を更に高め、優れた保湿効果が得られることを見出し、本発明を完成した。
【0006】
すなわち本発明は、ポリメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンを含有する化粧料であり、該化粧料の塗布後に水単独又は水を含有する第二の化粧料を適用することを特徴とする、プレスキンケア化粧料を提供するものである。
【0007】
又、本発明は、プレスキンケア化粧料塗布後に水単独又は水を含有する第二の化粧料を適用することによる、皮膚の水分保持能向上方法に関するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明に用いられるプレスキンケア化粧料とは、水単独又は水を含有する第二の化粧料の適用前に塗布するものであると定義する。例えば、洗顔後一般のスキンケア化粧料を使用する前に塗布したり、メイクアップローションを使用する前に塗布したりすることにより、次に適用する水又は水を含む化粧料の皮膚における水分保持能を高めることにより、優れた保湿効果の持続を得ることができるものである。
また、本発明の第二の化粧料とは、該プレスキンケア化粧料の塗布後に適用するものであり、水を含有する全ての化粧料と定義する。
【0009】
本発明においては、ポリメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンを含有することにより、先に定義したプレスキンケア化粧料としての効果を充分発揮することができる。本発明におけるプレスキンケア化粧料に用いられるポリメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンとは、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンを構成単位とするポリマー状物質である。また、本発明のプレスキンケア化粧料におけるポリメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンの含有量は0.001〜1.0質量%(以下単に「%」で示す)が好ましく、更に好ましくは0.005〜0.5%である。この範囲内であれば、ポリメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンを安定に配合することができ、次に適用する水又は第二の化粧料の皮膚における水分保持能を向上し、保湿効果の持続を充分に発揮させることができる。
【0010】
本発明のプレスキンケア化粧料には、更に保湿剤を含有することができる。これらの成分の併用により、プレスキンケア化粧料としての保湿効果を更に向上することができる。
【0011】
保湿剤としては、D−パンテノール及びその誘導体、糖脂質、セラミド、アーモンド抽出物、アシタバ抽出物、アルテア抽出物、アルニカ抽出物、アマチャ抽出物、アボカド抽出物、アロエ抽出物、アンズ(キョウニン)抽出物、イラクサ抽出物、インチンコウ(カワラヨモギ)抽出物、ウスベニアオイ抽出物、オウレン抽出物、オドリコソウ抽出物、オノニス抽出物、オレンジ抽出物、カイソウ抽出物、カミツレ抽出物、カラスムギ抽出物、キイチゴ抽出物、キウイ抽出物、キュウリ抽出物、クインスシード抽出物、クマザサ抽出物、グレープフルーツ抽出物、クワ(ソウハクヒ)抽出物、ケイケットウ抽出物、ゲンチアナ(リンドウ)抽出物、ゴボウ抽出物、コムギ抽出物、コメ抽出物、コメヌカ抽出物、サボテン抽出物、サボンソウ抽出物、サルビア(セージ)抽出物、サンザシ抽出物、シイタケ抽出物、ジオウ抽出物、シソ抽出物、シモツケ抽出物、ショウブ抽出物、シラカバ抽出物、シラユリ抽出物、スイカズラ(キンギンカ)抽出物、スギナ抽出物、セイヨウハッカ(ペパーミント)抽出物、ゼニアオイ(ウスベニタチアオイ)抽出物、センキュウ抽出物、ダイズ抽出物、タチジャコウソウ(タイム)抽出物、ツバキ抽出物、トウキンセンカ抽出物、トウチュウカソウ抽出物、ドクダミ抽出物、ナツメ(タイソウ)抽出物、ハマメリス抽出物、バラ抽出物、ヒノキ抽出物、フキタンポポ抽出物、プシリウム抽出物、ブッチャーズブルーム抽出物、ブラックカラント抽出物、プルーン抽出物、ヘチマ抽出物、ボダイジュ抽出物、ホップ抽出物、マツ抽出物、マルメロ抽出物、マロニエ抽出物、モッカ(ボケ)抽出物、モモ抽出物、ヤグルマソウ抽出物、ユキノシタ抽出物、ユリ抽出物、ヨクイニン(ハトムギ)抽出物、ライム抽出物、ラベンダー抽出物、リンゴ抽出物、レタス抽出物、レモン抽出物、レンゲソウ抽出物、ローヤルゼリー、羅漢果抽出物、霊芝抽出物、糖蜜抽出物、酵母抽出物、シルクプロテイン及びその分解物、微生物発酵代謝産物(乳酸菌、ビフィズス菌等)、茶抽出物(烏龍茶、紅茶、緑茶等)、大豆及び卵由来のリン脂質、尿素等が挙げられる。(尚、かっこ内は、植物の別名、生薬名等を記載した。)
【0012】
上記抽出物の調製法は、特に限定されるものではないが、例えば植物抽出物の場合は、全草、又は根、茎、幼芽、葉、花、種子等のいずれか1ヶ所以上から抽出することが出来、これらを乾燥、細切、圧搾、或いは発酵等、適宜処理を施した後、低温もしくは室温〜加温下で溶媒により抽出する方法を挙げることができる。得られた抽出液は、濾過又はイオン交換樹脂等を用い、吸着、脱色等の精製をして、溶液状、ペースト状、ゲル状、粉末状として用いることもできる。必要ならば、効果に影響のない範囲で更に、脱臭、脱色等の精製処理をしても良い。また、超臨界抽出や水蒸気蒸留による抽出も好適に用いられる。
【0013】
抽出溶媒としては、例えば水、低級1価アルコール(メチルアルコール、エチルアルコール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール等)、液状多価アルコール(グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等)、低級アルキルエステル(酢酸エチル等)、炭化水素(ベンゼン、ヘキサン、ペンタン等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン等)、エーテル類(ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジプロピルエーテル等)、アセトニトリル等が挙げられ、これらの一種又は二種以上を用いることができる。
【0014】
又、好ましい抽出方法の例としては、濃度0〜100vol%の含水エチルアルコール又は1,3−ブチレングリコールを用い、室温で、又は加温して1〜5日間抽出を行った後濾過し、得られた濾液を更に1週間ほど放置して熟成させ、再び濾過を行う方法が挙げられる。
【0015】
上記保湿剤は、プレスキンケア化粧料に配合することにより、皮膚を整える機能を促し、水や第二の化粧料の浸透性をより高めるという点で好適に用いられる。保湿剤の保湿メカニズムとしては、例えば、アミノ酸・糖類などの保湿因子が含まれていることにより皮膚水分量を向上させたり、閉塞効果により水分蒸散を抑制して皮膚中に水分を留めたり、生体内の保湿因子の産生を促すことにより皮膚自体の保湿能を高めること等が挙げられる。本発明のプレスキンケア化粧料においては、皮膚自体の水分保持能を向上させる保湿メカニズムが好ましく、そのメカニズムを有する保湿剤の中でも、皮膚内に存在する天然保湿因子(NMF)の産生を高める効果を有するアーモンド抽出物がより好ましい。
【0016】
前記保湿剤の含有量は、好ましくは0.00001〜10%であり、より好ましくは0.0001〜5%の範囲である。抽出物を抽出液のまま用いる場合は乾燥固形分としてこの範囲であれば良い。この範囲であればより優れた効果を示し、かつ、使用感の非常に良好なプレスキンケア化粧料が得られる。
【0017】
本発明のプレスキンケア化粧料の形態は特に限定されず、溶液系、可溶化系、乳化系、油性系、粉体系、あるいはそれらの系をあわせ持つ、二層型、三層型等、あらゆる剤型が可能であるが、第二の化粧料の浸透性を高めるという点で、化粧水、乳液、クリーム等の水性剤型が好ましく、さらに、肌への浸透性、塗布のしやすさ及び使用後の感触の良さを兼ね備えるという点から、粘性化粧水及びジェル状化粧料が好ましい。
【0018】
本発明における水分の適用は、水単独又は水を含有する第二の化粧料によってなされるものであるが、本発明における水とは、通常、化粧料に含有することが可能な水であれば特に限定されず、例えば精製水、温泉水、深層水、又は植物等の水蒸気蒸留水等が挙げられる。
【0019】
また、第二の化粧料には、必須成分として配合される水以外に水性成分を含んでいても良い。水性成分とは、化粧料に含有することが可能な、水に溶解もしくは親和性のある成分であれば特に限定されず、例えば液状多価アルコール(グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール等)、ポリエチレングリコール、アルコール(エチルアルコール、イソプロピルアルコール等)、水溶性高分子(カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、カラギーナン、寒天、キサンタンガム、ジェランガム、キャロブガム、ゼラチン、ローカストビーンガム、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ペクチン等)、糖類及びその誘導体(ソルビトール、エリスリトール、マルトース、マルチトール、トレハロース、イノシトール、グルコース、キシリトール、蔗糖及びその誘導体、デキストリン及びその誘導体、ハチミツ等)、ムコ多糖(ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸等)、アミノ酸及びその誘導体(グリシン、セリン、アスパラギン、アスパラギン酸、グルタミン、アセチルグルタミン、ヒスチジン、アセチルヒスチジン、テアニン、ポリアスパラギン酸ナトリウム、ピロリドンカルボン酸ナトリウム等)、タンパク質(コラーゲン、エラスチン等)、電解質(塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、乳酸ナトリウム等)、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、ポリオキシプロピレンメチルグルコシド等が挙げられる。
【0020】
水性成分の中でも、多価アルコール又は水溶性高分子が保湿効果の持続及び使用後の感触の点において好ましい。
【0021】
第二の化粧料には、水を50%以上含有することが保湿効果の持続の点において好ましい。
【0022】
第二の化粧料の形態としては、特に限定されず、例えば、化粧水、乳液、クリーム、美容液、メイクアップ下地等が挙げられるが、その中でも皮膚への浸透性の点から化粧水がより好ましい。
【0023】
本発明のプレスキンケア化粧料及び第二の化粧料には、前記必須成分の他に、化粧料に通常使用される各種の成分、例えば、油剤、界面活性剤、粉体、増粘剤、紫外線吸収剤、pH調整剤、防腐剤、キレート剤、清涼剤、美白剤、抗酸化剤、抗炎症剤、細胞賦活剤、殺菌剤、抗脂漏剤、酵素、核酸関連物質、動植物・微生物由来の抽出物、香料等を本発明の効果を損なわない範囲で適宜加えることができる。
また、これらに加えてプレスキンケア化粧料には第二の化粧料の必須成分である水及び水性成分を含有することができ、第二の化粧料にはプレスキンケア化粧料の必須成分であるポリメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン及び保湿剤を適宜加えることが出来る。
【0024】
油剤は皮膚にエモリエント感を与え、使用性や使用感を良くする目的として用いることができる。
その起源としては、動物油、植物油、合成油等が挙げられ、性状としては固形油、半固形油、液体油、揮発性油等が挙げられ、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類、油性ゲル化剤類等が挙げられる。具体的には、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、ポリブテン、パラフィンワックス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス、エチレン・プロピレンコポリマー、モンタンワックス、フィッシャートロプシュワックス等の炭化水素類、モクロウ、オリーブ油、ヒマシ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油、杏仁油、パーシック油、サフラワー油、ヒマワリ油、メドゥホーム油、ツバキ油、エゴマ油、ゴマ油、ボラージ(ルリジサ)油、カカオ脂、シア脂等の油脂類、ミツロウ、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ホホバ油、ゲイロウ等のロウ類、リンゴ酸ジイソステアリル、セチルイソオクタネート、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリオクタン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリベヘン酸グリセリル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、コレステロール脂肪酸エステル等のエステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘン酸、イソステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸類、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール類、低重合度ジメチルポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン、ポリオキシアルキレン・アルキルメチルポリシロキサン・メチルポリシロキサン共重合体、アルコキシ変性ポリシロキサン、架橋型オルガノポリシロキサン、フッ素変性オルガノポリシロキサン等のシリコーン類、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体、デキストリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、12−ヒドロキシステアリン酸、デンプン脂肪酸エステル、イソステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム等の油性ゲル化剤類等が挙げられる。
【0025】
界面活性剤は、油剤等の乳化や可溶化等のために用いられ、化粧料一般に用いられている界面活性剤であればいずれのものも使用でき、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。非イオン界面活性剤としては、例えば、グリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、プロピレングリコール脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビトールの脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、グリセリンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ラノリンのアルキレングリコール付加物、ポリオキシアルキレンアルキル共変性オルガノポリシロキサン、ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン等が挙げられる。アニオン界面活性剤としては、例えば、ステアリン酸、ラウリン酸のような脂肪酸の無機及び有機塩、アルキルベンゼン硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、α−スルホン化脂肪酸塩、アシルメチルタウリン塩、N−メチル−N−アルキルタウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルキル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩、N−アシルアミノ酸塩、N−アシル−N−アルキルアミノ酸塩、ο−アルキル置換リンゴ酸塩、アルキルスルホコハク酸塩等が挙げられる。カチオン界面活性剤としては、例えば、アルキルアミン塩、ポリアミン及びアルカノールアミン脂肪酸誘導体、アルキル四級アンモニウム塩、環式四級アンモニウム塩等が挙げられる。両性界面活性剤としては、アミノ酸タイプやベタインタイプのカルボン酸型、硫酸エステル型、スルホン酸型、リン酸エステル型のものがあり、人体に対して安全とされるものが使用できる。例えば、N,N−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシルメチルアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキルアミノアルキレンカルボン酸、N,N,N−トリアルキル−N−スルフォアルキレンアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキル−N,N−ビス(ポリオキシエチレン硫酸)アンモニウムベタイン、2−アルキル−1−ヒドロキシエチル−1−カルボキシメチルイミダゾリニウムベタイン、レシチン等が挙げられる。
【0026】
粉体成分としては、板状、紡錘状、針状、球状等の形状、粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、複合粉体類、等が挙げられる。具体的には、コンジョウ、群青、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化セリウム、二酸化珪素、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、マイカ、合成マイカ、合成セリサイト、セリサイト、タルク、カオリン、無水ケイ酸、炭化珪素、硫酸バリウム、ベントナイト、スメクタイト、窒化硼素等の無機粉体類、オキシ塩化ビスマス、雲母チタン、酸化鉄コーティング雲母、酸化鉄雲母チタン、有機顔料処理雲母チタン、アルミニウムパウダー等の光輝性粉体類、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、N−アシルリジン、ナイロン等の有機粉体類、有機タール系顔料、有機色素のレーキ顔料等の色素粉体類、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、酸化チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合粉体、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末、ポリエチレンテレフタレート・ポリオレフィン積層フィルム末、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層フィルム末等があげられ、これらを1種又は2種以上を用いることができる。また、これら粉体は1種又は2種以上の複合化したものを用いても良く、フッ素化合物、シリコーン系油剤、金属石ケン、ロウ、界面活性剤、油脂、炭化水素等を用いて公知の方法により表面処理を施したものであっても良い。
【0027】
増粘剤は、化粧料に粘性を付与したり、感触改善したりするために用いられ、例えば水性の増粘剤として、グアーガム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、アラビアガム、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン等の天然系水溶性高分子、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等の半合成系のもの、カルボキシビニルポリマー、アルキル付加カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸ナトリウム等の合成系のものを挙げることができる。
紫外線吸収剤は、皮膚に対する紫外線の悪影響を防止及び光による製剤の劣化を防止するために用いられ、例えばベンゾフェノン系、PABA系、ケイ皮酸系、サリチル酸系、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、オキシベンゾン等が挙げられる。系中の品質劣化を防止するためにpH調整剤や防腐剤が用いられるが、例えば、pH調整剤としてクエン酸、乳酸、コハク酸、酒石酸等の有機酸及びそれらの塩、エデト酸塩等が挙げられ、防腐剤としては、例えばパラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール等があげられる。
【0028】
美白剤は、メラニンの生成を抑制することによりしみ、そばかすを防ぐために用いられ、例えば、ビタミンC及びその誘導体(ジパルミチン酸−L−アスコルビル、テトライソパルミチン酸−L−アスコルビル等のL−アスコルビン酸アルキルエステル、L−アスコルビン酸リン酸エステル、L−アスコルビン酸硫酸エステル等)、胎盤抽出物、グラブリジン、グラブレン、リクイリチン、イソリクイリチン及びこれらを含有するカンゾウ抽出物、コガネバナ(オウゴン)抽出物、センプクカ抽出物、ブドウ抽出物、トマト抽出物、カロチノイド(カロチン、リコピン、アスタキサンチン等)、ハイドロキノン及びその誘導体、システイン及びその誘導体、アスパラガス抽出物、イブキトラノオ抽出物、ノイバラ(エイジツ)抽出物、エゾウコギ抽出物、エンドウ豆抽出物、クララ(クジン)抽出物、コーヒー抽出物、ゴカヒ抽出物、サイシン抽出物、シャクヤク抽出物、トウキ抽出物、マイカイカ(マイカイ、ハマナス)抽出物、等が挙げられる。(尚、かっこ内は、植物の別名、生薬名等を記載した。)
【0029】
抗酸化剤は、活性酸素の生成を抑制することにより、酸化障害に伴う真皮マトリックスの分解やDNA障害の抑制することにより、シワ、色素沈着等を防ぐために用いられ、例えば、ビタミンE及びその誘導体(dl−α(β、γ)−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロール、ニコチン酸dl−α−トコフェロール、リノール酸dl−α−トコフェロール、コハク酸dl−α−トコフェロール等のトコフェロール及びその誘導体、ユビキノン類等)、ビタミンA及びその誘導体(パルミチン酸レチノール、酢酸レチノール等のレチノール及びその誘導体、デヒドロレチナール等のレチナール及びその誘導体等)、カロチノイド(カロチン、リコピン、アスタキサンチン等)、クエルセチン、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、ビタミンB及びその誘導体(チアミン塩酸塩、チアミン硫酸塩、リボフラビン、酪酸リボフラビン、塩酸ピリドキシン、ピリドキシンジオクタノエート、フラビンアデニンジヌクレオチド、シアノコバラミン、葉酸類、ニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル等のニコチン酸類、コリン類等)、ビタミンC及びその誘導体(ジパルミチン酸−L−アスコルビルやテトライソパルミチン酸−L−アスコルビル等のL−アスコルビン酸アルキルエステル、L−アスコルビン酸リン酸エステル、L−アスコルビン酸硫酸エステル等)、ビタミンD及びその誘導体(エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール、ジヒドロキシスタナール等)、ルチン、チオタウリン、タウリン、ハイドロキノン及びその誘導体、カテキン及びその誘導体、グラブリジン、グラブレン、リクイリチン、イソリクイリチン及びこれらを含有するカンゾウ抽出物、グルタチオン及びその誘導体、没食子酸及びその誘導体、ゲンノショウコ抽出物、シャクヤク抽出物、スーパーオキサイドディスムターゼ、イチョウ抽出物、コガネバナ(オウゴン)抽出物、ニンジン抽出物、マイカイカ(マイカイ、ハマナス)抽出物、トルメンチラ抽出物、パセリ抽出物、ブドウ抽出物、ボタン(ボタンピ)抽出物、マンニトール、メリッサ抽出物、ヤシャジツ(ヤシャ)抽出物、ローズマリー(マンネンロウ)抽出物等が挙げられる。(尚、かっこ内は、植物の別名、生薬名等を記載した。)
【0030】
抗炎症剤は、紫外線等が引き起こす皮膚の炎症を抑制するために用いられ、例えば、グリチルリチン酸及びその誘導体、グリチルレチン酸及びその誘導体、ビタミンB及びその誘導体(チアミン塩酸塩、チアミン硫酸塩、リボフラビン、酪酸リボフラビン、塩酸ピリドキシン、ピリドキシンジオクタノエート、フラビンアデニンジヌクレオチド、シアノコバラミン、葉酸類、ニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル等のニコチン酸類、コリン類等)、イオウ及びその誘導体、ウコン抽出物、キハダ(オウバク)抽出物、オトギリソウ抽出物、コンフリー(ヒレハリソウ)抽出物、クレソン抽出物、ワレモコウ(ジユ)抽出物、ニワトコ抽出物、ガマ(ホオウ)抽出物、ムクロジ抽出物、ユーカリ抽出物、ヨモギ抽出物、酸化亜鉛等が挙げられる。(尚、かっこ内は、植物の別名、生薬名等を記載した。)
【0031】
細胞賦活剤は、皮膚に存在する細胞の増殖や代謝活性を向上させるために用いられ、例えば、ビタミンA及びその誘導体(パルミチン酸レチノール、酢酸レチノール等のレチノール及びその誘導体、デヒドロレチナール等のレチナール及びその誘導体等)、カロチノイド(カロチン、リコピン、アスタキサンチン等)、ビタミンB及びその誘導体(チアミン塩酸塩、チアミン硫酸塩、リボフラビン、酪酸リボフラビン、塩酸ピリドキシン、ピリドキシンジオクタノエート、フラビンアデニンジヌクレオチド、シアノコバラミン、葉酸類、ニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル等のニコチン酸類、コリン類等)、ビタミンC及びその誘導体(ジパルミチン酸−L−アスコルビルやテトライソパルミチン酸−L−アスコルビル等のL−アスコルビン酸アルキルエステル、L−アスコルビン酸リン酸エステル、L−アスコルビン酸硫酸エステル等)、リボ核酸及びその塩、デオキシリボ核酸及びその塩、α−及びγ−リノレン酸、キサンチン及びその誘導体(カフェイン等)、アスパラガス抽出物、イチョウ抽出物、ドコサヘキサエン酸及びその誘導体、エイコサペンタエン酸及びその誘導体、キハダ(オウバク)抽出物、オオムギ(バクガ)抽出物、麦芽根抽出物、センブリ抽出物、ツボクサ抽出物、トマト抽出物、ニンニク抽出物、ニンジン抽出物、ヒノキチオール、ブクリョウ抽出物、ブドウ種子油、ブナノキ抽出物、ブナの芽抽出物、ユーカリ抽出物、貝肉抽出物、魚肉抽出物等が挙げられる。(尚、かっこ内は、植物の別名、生薬名等を記載した。)
【0032】
血行促進剤は皮膚の血流を促す目的で用いられ、例えばトウガラシチンキ、γ―オリザノール等が挙げられ、酵素は古い角質を除去する目的で用いられ、例えばリパーゼ、パパイン等が挙げられる。
【0033】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明する。これらによって本発明の技術的範囲が限定されるものではない。
【0034】
実施例1〜4、比較例1〜5
表1に示す組成のプレスキンケア化粧料と、表2及び下記に示す組成の第二の化粧料を調製し、表3に示す組合せで適用した。適用による使用感の官能評価及び皮膚水分量測定を下記の方法により行い、その結果を、使用感に関しては表3に併せて示し、皮膚水分量の変化に関しては図1に示した。
【0035】
プレスキンケア化粧料1〜7、プレスキンケア化粧料(比較品):化粧水
【0036】
【表1】
Figure 0003876214
【0037】
(製造方法)
A.成分(5)〜(7)、(11)、(14)を混合溶解する。
B.成分(1)〜(4)、(8)〜(10)、(12)、(13)を混合溶解する。
C.BにAを混合して均一にし、プレスキンケア化粧料を得た。
【0038】
第二の化粧料1,2:化粧水
【0039】
【表2】
Figure 0003876214
【0040】
(製造方法)
A.成分(2)、(3)、(7)、(10)を混合溶解する。
B.成分(1)、(4)、(5)、(6)、(8)、(9)を混合溶解する。
C.BにAを混合して均一にし、化粧水を得た。
【0041】
第二の化粧料3:乳液
(成分) (%)
1.スクワラン 3.0
2.ジメチルポリシロキサン 1.0
3.ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 1.5
4.セトステアリルアルコール 0.3
5.ジプロピレングリコール 7.0
6.グリセリン 5.0
7.アクリル酸メタクリル酸アルキル共重合体 0.1
8.防腐剤 適 量
9.水酸化ナトリウム 0.03
10.EDTA−2Na 0.02
11.香料 適 量
12.精製水 残 量
(製造方法)
A:成分(1)〜(6)を70℃にて加熱混合する。
B:成分(7)〜(12)を70℃にて加熱混合する。
C:BにAを添加して攪拌し、これを冷却して乳液を得た。
【0042】
第二の化粧料4:クリーム
(成分) (%)
1.ステアリン酸 1.5
2.セトステアリルアルコール 3.0
3.グリセリルモノステアレート 1.5
4.スクワラン 20.0
5.ワセリン 5.0
6.グリセリン 7.0
7.1,3−ブチレングリコール 5.0
8.乳酸ソーダ 1.0
9.キサンタンガム 0.05
10.防腐剤 適 量
11.水酸化カリウム 0.05
12.EDTA−2Na 0.02
13.精製水 残 量
14.香料 適 量
(製造方法)
A:成分(1)〜(5)、(14)を70℃にて加熱混合する。
B:成分(6)〜(13)を70℃にて加熱混合する。
C:AにBを添加して攪拌し、これを冷却してクリームを得た。
【0043】
1.プレスキンケア化粧料及び第二の化粧料の適用による使用感の官能評価
得られたプレスキンケア化粧料と第二の化粧料との適用例として、実施例及び比較例を表3に示す。また、その使用感(保湿効果の持続、ベタつきのなさ)について下記の方法により評価を行い判定した結果を併せて表3に示す。
【0044】
(評価方法)
10名の官能検査パネルにより、各試料を前腕内側に塗布し、3時間後の状態を(1)絶対評価基準を用いて7段階に評価し、試料ごとの評点の平均値を(2)4段階判定基準を用いて判定した。
(1)絶対評価基準
(評点):(評価)
6:非常に良い
5:良い
4:やや良い
3:普通
2:やや悪い
1:悪い
0:非常に悪い
(2)4段階判定基準
5点を超える :非常に良好:◎
3点を超えて5点以下:良好 :○
2点を超えて3点以下:やや不良 :△
2点以下 :不良 :×
【0045】
【表3】
Figure 0003876214
【0046】
表3の結果より、実施例1又は2のごとく、本発明のプレスキンケア化粧料2又は5と、第二の化粧料1の化粧水を適用することにより、保湿効果の持続性に優れ、べたつきのない良好な使用感を得ることができた。また、実施例3又は4のごとく、第二の化粧料1の化粧水に替えて第二の化粧料3の乳液を適用した場合も保湿効果の持続性に優れ、べたつきのない良好な使用感が得ることができた。また、保湿剤を含有するプレスキンケア化粧料5を用いた実施例2及び4は、実施例1及び3に比べて皮膚の水分保持能の向上という点でより優れていた。
一方、比較例1のように比較品のプレスキンケア化粧料を用いた場合や、比較例2のように、プレスキンケア化粧料を用いずに第二の化粧料2の化粧水のみを用いた場合は、べたつきのない良好な使用感が得られたものの、保湿効果の持続の点で劣っていた。また、比較例3のようにプレスキンケア化粧料を用いずに第二の化粧料4のクリームのみを用いた場合は、保湿効果の持続の点では良好であったが使用後のべたつきが感じられた。
実施例1のプレスキンケア化粧料2に替えて、プレスキンケア化粧料1、3、4、6又は7を用いた場合も、保湿効果の持続及びべたつきのなさの点で優れたものが得られた。更に、表3には示していないが、水単独や第二の化粧料として市販の化粧料を用いた場合も、同様に保湿効果の持続及びべたつきのなさの点で優れた効果が得られた。
【0047】
2.プレスキンケア化粧料及び第二の化粧料の適用による皮膚水分量測定
下記の適用方法により皮膚水分量の経時変化を測定し、その結果を図1に示す。なお、皮膚水分量の上昇は保湿効果が向上していることを意味する。
【0048】
(適用方法)
表3に示す実施例2:プレスキンケア化粧料5を塗布後、第二の化粧料1の化粧水を塗布
表3に示す比較例4:第二の化粧料1の化粧水のみを塗布
表3に示す比較例5:プレスキンケア化粧料5のみを塗布
【0049】
(測定方法)
上記適用方法により5名のパネルに各試料を前腕内側に塗布し、皮膚水分量を高周波インピーダンス計(SKICON−200;アイ・ビィ・エス社製)にて測定した。各パネルの初期水分量に対する塗布後30分後及び60分後の水分量の相対比を求め、5名のパネルの平均値を算出した。
【0050】
【図1】
【0051】
図1の結果より、実施例2は、比較例4及び5と比較して、相乗的な保湿効果の向上が認められた。
【発明の効果】
本発明によれば、ポリメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンを含有するプレスキンケア化粧料を塗布後に、水単独又は水を含有する第二の化粧料を適用することにより、皮膚の水分保持効果が向上し、優れた保湿効果の持続を発揮させるために有効である。
従って、本発明のプレスキンケア化粧料は、保湿効果の改善を目的とする化粧料として有利に利用することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】プレスキンケア化粧料及び第二の化粧料の適用による皮膚水分量の経時変化を示した図である。

Claims (5)

  1. ポリメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンを含有する化粧料であって、該化粧料を皮膚に塗布後にさらに50質量%以上の水と、多価アルコール及び/又は水溶性高分子を含有する化粧料(ただし、ポリメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンを含有する化粧料を除く)を適用することを特徴とする、プレスキンケア化粧料。
  2. 50質量%以上の水と、多価アルコール及び/又は水溶性高分子を含有する化粧料が、化粧水の形態である請求項1記載のプレスキンケア化粧料。
  3. ポリメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン含有量が0.001〜1.0%であることを特徴とする請求項1または2に記載のプレスキンケア化粧料。
  4. ポリメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンに加えて、さらに保湿剤を含有することを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のプレスキンケア化粧料。
  5. 皮膚に、ポリメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンを含有するプレスキンケア化粧料を塗布した後に、50質量%以上の水と、多価アルコール及び/又は水溶性高分子を含有する化粧料(ただし、ポリメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンを含有する化粧料を除く)を適用することを特徴とする、皮膚の水分保持能の向上方法。
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