JP3875767B2 - タンクローリ車における安全装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は底弁の閉め忘れによる混油を防止するタンクローリ車における安全装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般にこの種のタンクローリ車は各区画室の底弁に設けた排出ポートを集中配管に連通させており、各区画室の頂部に設けたハンドルにより底弁を開放した後、集中配管端部に設けた手動開閉弁を開くことにより、各区画室から排出された油液は集中配管内を通って、給油所の地下等に液種毎に分けて設けられた複数の貯蔵タンクに選択的に注入されるようになっている。注入が終了すると手動開閉弁を閉じてから底弁を閉鎖し、この状態で油槽所まで走行して各区画室に新たに油液を注入する。そして次の給油所まで走行して前述の如く貯蔵タンクTへの注入作業を行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで前記構造にあっては、給油所において油液を分割排出する際には作業者がタンク上にて検尺しながら作業を行うため、タンク上に設けたハンドルを閉め忘れることはないが、全量排出する際には検尺する必要がないため作業者は地上にて排出が終了するまで待機していることが多い。このため作業終了後、地上にて手動開閉弁のみ閉じて底弁を閉め忘れる場合がある。この状態で油槽所を経由して次の給油所で油液を注入するときに混油する場合がある。
【0004】
すなわち底弁を閉め忘れた状態で油槽所まで走行し、各区画室へあらたに油液を注入する際、底弁を閉め忘れた区画室に注入される油液は排出ポートから集中配管内へ達する。このため次の給油所で注入するときに底弁を閉鎖してある他の区画室内の油液を排出するとき、底弁を開けると同時に集中配管内の閉め忘れた油液と混油し、更に手動開閉弁を開くと混油した状態で貯蔵タンクに注入されるという問題がある。
【0005】
そこで本発明は底弁の閉め忘れによる油槽所での油液注入を防止し、確実に混油を防止できるタンクローリ車における安全装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、車体上に搭載されたタンクの各区画室毎に設けられた底弁を、タンク上のハンドルにより弁軸を介して開閉するようにしたタンクローリ車において、前記車体若しくはタンクには、各底弁の開放状態を検知すると切り換わるエア制御弁と、前記各エア制御弁の少なくとも1つが切り換わると走行用エンジンの起動回路を遮断する断接スイッチを一つ設けており、底弁を閉め忘れた状態での走行を規制することを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1において、1はタンクローリ車で、該タンクローリ車1は車体2上にタンク3が搭載されている。前記タンク3の内部は、レギュラーガソリン、ハイオクガソリン、軽油、灯油等の種類の異なる油液を個別に収容できるように、仕切板4によって複数の区画室5に仕切られている。
【0008】
前記各区画室5のそれぞれの頂部には、各区画室5に油液を注入するためのマンホール6が形成され、このマンホール6にはマンホール6を閉鎖しうるマンホール蓋7が設けられている。前記各区画室5の底部には収容された油液を排出する排出ポート8が設けられ、前記各排出ポート8は集中配管Pに連通されており、各区画室5の油液は前記集中配管P及びその端部に設けられた手動開閉弁Vと、その端部に接続された荷卸しホースHを通して、給油所の地下等に設けられた複数の貯蔵タンクTに選択的に注入される。
【0009】
前記各排出ポート8には、収容された油液の排出を許容する底弁9が設けられている。前記各底弁9は各区画室5の頂部に設けられたハンドル10に弁軸11を介して連結され、ハンドル10を回転させることにより底弁9が上下動して排出ポート8を開閉することにより油液の排出を許容するようになっている。次に前記ハンドル10の閉め忘れによる混油を防止するための安全装置について説明する。前記安全装置は、各区画室5の頂部に設けたエア制御弁12が底弁9の開放状態を検知すると閉位置に切り換わるようになっており、前記各エア制御弁12のうち少なくとも1つが閉位置に切り換わると走行用エンジンの起動回路に設けた断接スイッチ13が断となり、走行用エンジンEの起動回路を遮断して走行用エンジンEを始動できないようになっている。
【0010】
図3は前記安全装置のエア回路図であり、エアタンクATから延びるエア配管14は直列に配置された各エア制御弁12を通って断接スイッチ13に接続されている。前記エア制御弁12は3ポート2位置からなるもので、各底弁9がすべて閉鎖状態にあるときはエア制御弁12がすべてスプリング15の付勢力に抗して開位置(図3の左ブロック位置)にあり断接スイッチ13にエアを供給するようになっている。また各底弁9のうち少なくとも1つが開放されると当該エア制御弁12がスプリング15の付勢力により閉位置(図3の右ブロック位置)に切り換わり、断接スイッチ13にエアが供給されないようになっており、それとともに断接スイッチ13側のエアが大気に放出されるようになっている。前記断接スイッチ13は圧力を感知して切り換わる圧力スイッチであり、前記エアタンクATからのエア圧を感知すると走行用エンジンEの起動回路を通電させて走行用エンジンEを始動可能とし、エア圧を感知しないときは走行用エンジンEの起動回路を遮断して走行用エンジンEを始動できないようになっている。
【0011】
図4は走行用エンジンEの起動回路を示す電気回路である。16はバッテリを電源としキースイッチ17を有するメイン回路で、前記メイン回路16は第1回路18と第2回路19を並列に設けてある。前記第1回路18には前記断接スイッチ13とスタータリレーRを直列に設け、前記第2回路19にはリレースイッチrを介して走行用エンジンEに接続してある。これによりエア圧を感知したときは断接スイッチ13が接となりスタータリレーRが励磁されることによりリレースイッチrが作動し走行用エンジンEを始動できるようになっている。
【0012】
前記各エア制御弁12は図2に示す如く各区画室5の頂部に取付部材20を介して固定してあり、底弁9が閉鎖状態にあるときはエア制御弁12の作動アーム21が前記ハンドル10下部の弁軸11に固定された規制板22に当接することによりエア制御弁12はスプリング15の付勢力に抗して開位置にあり、底弁9開放時には図2一点鎖線の如く規制板22が弁軸11とともに上昇することにより、作動アーム21の規制板22への当接が解除されてエア制御弁12がスプリング15の付勢力にて閉位置に切り換わるようになっている。
【0013】
尚、本実施の形態ではエア制御弁12の作動アーム21を弁軸11に固定された規制板22に当接させているが、ハンドル10に直接当接させるようにしても同様の作用効果を有するものである。本発明は前記の如き構成で次に作用について説明する。まず油槽所において各区画室5のマンホール蓋7を開放し、マンホール6から区画室5内に油液を注入する。その際各底弁9は閉鎖されているため、各油液は区画室5内に充填されており集中配管P内には流れないようになっている。注入作業が終了すると給油所まで走行する。
【0014】
給油所に到着すると走行用エンジンEを停止させ、貯蔵タンクTの油液の油種に対応した区画室5の油液を注油する。まずタンク3上に昇って区画室5のハンドル10を回転させて弁軸11とともに底弁9を上昇させる。すると区画室5内の油液は排出ポート8を通って集中配管P内に排出される。次に手動開閉弁Vを開にすると区画室5の油液は集中配管Pから荷卸しホースHを通って貯蔵タンクT内に注入される。このとき弁軸11とともに規制板22が上昇することにより、規制板22による作動アーム21との当接が解除されてエア制御弁12は開位置から閉位置に切り換わる。
【0015】
貯蔵タンクTへの注入が終了すると手動開閉弁Vを閉にした後、タンク3上に昇ってハンドル10を回転させて弁軸11とともに底弁9を下降させる。すると規制板22が弁軸11とともに下降して作動アーム21に当接しエア制御弁12は閉位置から開位置に切り換わってエアタンクATからのエアは開位置にある各エア制御弁12を通って断接スイッチ13に達する。エア圧を感知した断接スイッチ13は接となってスタータリレーRが励磁されてリレースイッチrが作動し走行用エンジンEは始動可能な状態となる。
【0016】
タンクローリ車1を走行させて油槽所へ戻ると、新たな油液を各区画室5に注油した後、次の給油所まで走行させる。このとき各区画室5の底弁9は閉鎖されているため、油槽所での注入時に油液が集中配管P内に流れることはなく、次の給油所において底弁9を開放しても混油することはない。ところで給油所において注入作業終了後に底弁9を閉め忘れた場合、エア制御弁12は閉鎖位置に保持されており、エアタンクATからのエアは断接スイッチ13に供給されないため、エア圧を感知しない断接スイッチ13は断となってスタータリレーRが非励磁となり走行用エンジンEを始動することはできない。そこで作業者は底弁9を閉め忘れたことを認識し、タンク3上に昇り底弁9を閉め忘れた区画室5のハンドル10を回転させて底弁9を閉鎖する。
【0017】
これによりエア制御弁12が開位置に切り換わり、エア圧を感知した断接スイッチ13は接となりスタータリレーRが励磁されることにより、走行用エンジンEが始動可能な状態となり油槽所まで走行することができる。
【0018】
【発明の効果】
以上の如く本発明は給油所での排出完了後に底弁を閉め忘れたとしてもエア制御弁が切り換わり断接スイッチへのエア供給を断つことにより断接スイッチが切れて走行用エンジンの起動回路を遮断するようにしたので、底弁を閉め忘れた状態での走行を規制することができ、底弁を開いたままで油槽所での注入を行うことがなくなり、確実に混油防止を行うことができる。
【0019】
また底弁の開放状態の検知をエア制御により行うようにしたので、電気制御による爆発の危険がなく作業者は安全に作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の全体図である。
【図2】 本発明の安全装置を示す図1の要部拡大図である。
【図3】 安全装置のエア回路図である。
【図4】 安全装置の電気回路図である。
【符号の説明】
1 タンクローリ車
2 車体
3 タンク
5 区画室
9 底弁
10 ハンドル
11 弁軸
12 エア制御弁
13 断接スイッチ
E 走行用エンジン
Claims (1)
- 車体上に搭載されたタンクの各区画室毎に設けられた底弁を、タンク上のハンドルにより弁軸を介して開閉するようにしたタンクローリ車において、前記車体若しくはタンクには、各底弁の開放状態を検知すると切り換わるエア制御弁と、前記各エア制御弁の少なくとも1つが切り換わると走行用エンジンの起動回路を遮断する断接スイッチを一つ設けており、底弁を閉め忘れた状態での走行を規制することを特徴とするタンクローリ車における安全装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18824997A JP3875767B2 (ja) | 1997-07-14 | 1997-07-14 | タンクローリ車における安全装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18824997A JP3875767B2 (ja) | 1997-07-14 | 1997-07-14 | タンクローリ車における安全装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1135100A JPH1135100A (ja) | 1999-02-09 |
JP3875767B2 true JP3875767B2 (ja) | 2007-01-31 |
Family
ID=16220399
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18824997A Expired - Lifetime JP3875767B2 (ja) | 1997-07-14 | 1997-07-14 | タンクローリ車における安全装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3875767B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110160607B (zh) * | 2019-06-21 | 2023-12-12 | 航天晨光股份有限公司 | 一种飞机加油车高液位测试系统 |
-
1997
- 1997-07-14 JP JP18824997A patent/JP3875767B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1135100A (ja) | 1999-02-09 |
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