JP3872836B2 - 手術用顕微鏡 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、操作を指示する操作指示手段からの出力信号を受け、動作系を介して少なくとも1つの動作を行う手術用顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】
今日、核磁気共鳴を利用した画像診断装置(以下、MRI診断装置と言う。)の発展により、術前に病巣の位置、大きさが判るようになり、手術の効率化や高精度化が図られてきた。また、近年では磁場発生装置部分に間隙を設けた、いわゆるオープン型のMRI診断装置も開発され、術前のみならず、術中にも診断が可能となり、手術の一層の高精度化が期待されている。特に脳外科分野においては開頭により脳内圧力が低下し、病巣の位置が術前の診断と異なることがしばしば起こり得るため、その期待は大きい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、脳外科分野の手術においては一般に手術用顕微鏡が用いられるが、手術用顕微鏡をオープン型のMRI診断装置下で使用する場合、従来の手術用顕微鏡にあっては以下のような問題があった。
【0004】
特開平1−180508号公報にはモータで変倍駆動を行うものであるが、そのモータがMRI診断装置の静磁場を乱すため、術中の診断が不可能になるという問題があった。また、モータ自体が磁性体のためMRI診断装置の強力な磁場に引き寄せられ、鏡体部の移動が阻害され、または鏡体部の固定が困難になるという問題もあった。
【0005】
特公平6−48329号公報にはモータで焦準駆動を行うものが示されており、これにも前記同様の問題があった。
特公平3−21887号公報にはモータにより鏡体を移動し視野移動を行うものであるが、これにも前記同様の問題があった。
【0006】
特公昭55−36116号公報には鏡体部を特定の位置で固定するための機構に電磁石を設けるものであるが、これの電磁石がMRI診断装置の強力な磁場に引き寄せられ、鏡体部の移動および固定が困難になるという問題があった。
【0007】
本発明は前記課題に着目してなされたもので、その目的とするところは術中においてMRI診断装置による診断ができないという問題、および鏡体部の移動および固定が困難になるという問題を解消し、MRI診断装置下で、動力系を介しての手術用顕微鏡本来の操作及び機能を確保できる手術用顕微鏡を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、操作を指示する操作指示手段からの出力信号を受けて少なくとも1つの動作を行う動作系を備えた手術用顕微鏡において、鏡体部を支持するアームを有する支持装置と、圧力変化または位置変化を発生させる動力発生手段と、前記圧力変化または前記位置変化により前記手術用顕微鏡の鏡体部における動作部を動作させる動作出力手段と、前記圧力変化または前記位置変化を前記動力発生手段から前記動作出力手段に伝達する動力伝達手段とを具備し、前記動力伝達手段を構成する部材のうち少なくとも前記動作出力手段に隣接する部材と、前記鏡体部の部材とを非磁性部材で構成するとともに、前記動力発生手段を、前記動作出力手段及び前記鏡体部に隣接する部分を避けて前記支持装置に配置したことを特徴とする。
【0009】
術者が入力操作をすると、動力発生手段が駆動され、その圧力または位置の変化は、少なくとも前記動作出力手段に隣接する部分が非磁性体からなる動力伝達部により非磁性体からなる動力出力部に伝達される。また動力出力部では前記伝達された圧力または位置の変化を、例えば手術用顕微鏡の変倍、焦準、視野移動、鏡体部の位置固定に必要な駆動力に変換する。これらの機能時にMRI診断装置の磁気的影響を受けない。
【0010】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1および図2を参照して、本発明の第1実施形態を説明する。
<構成>
図1において、1は手術室内を移動可能な手術用顕微鏡の架台部であり、この架台部1には鉛直に支柱2が固着されている。前記支柱2には第1アーム3が鉛直軸O1 に沿っての上下方向へ電動式で移動可能であるとともにその鉛直軸O1 まわりに回動可能に支持されている。第1アーム3の先端部には前記鉛直軸O1 に平行な軸O2 まわりに回動可能に第2アーム4が支持されている。前記第2アーム4の先端部には同じく鉛直軸O1 に平行な軸O3 まわりに回動可能に鏡体部取り付けアーム5が垂直に支持されている。鏡体部取り付けアーム5の下端には鏡体部6が固着されている。
【0011】
前記第2アーム4の内部には位置変化を発生させる動力発生手段が設置されている。すなわち、動力発生手段の駆動源であるモータ7が固着され、その回転軸8は紙面に垂直な軸のまわりに回転するようになっている。モータ7の回転軸8にはピニオン9が固着されている。
【0012】
さらに、前記第2アーム4には動力伝達手段が組み込まれている。つまり、第2アーム4の内部にはその第2アーム4の長手軸方向に沿って軸線方向にスライド可能に支持された第1スライドシャフト10が設けられている。この第1スライドシャフト10の一端部には前記ピニオン9とかみ合うラック11が形成されている。第1スライドシャフト10の他端部には第2スライドシャフト12が連結されている。
【0013】
前記第2スライドシャフト12は鏡体部取り付けアーム5にその軸O3 に沿って上下方向へスライド可能に支持されている。さらに第1スライドシャフト10と第2スライドシャフト12は締結リンク13により連結されている。つまり、締結リンク13の一端は前記第1スライドシャフト10の先端と紙面に垂直な回転軸O4 のまわりに回動可能に支持され、締結リンク13の他端は第2スライドシャフト12の上端と紙面に垂直な回転軸O5 まわりに回動可能に支持されている。そして、以上の構成により前記動力発生手段から後述する動作出力手段に動力(位置変位)を伝達する動力伝達手段を構成している。
【0014】
ここで、前記第2アーム4の中間部、つまり、紙面上の境界線Lより先端側、つまり左側(鏡体部側)にある部材は全て非磁性体で構成されている。すなわち、前記動力伝達手段の少なくとも後述する動作出力手段に隣接する先端側部分は第2アーム4を含め、非磁性部材で構成されている。もちろん、第2アーム4及びこれに保持される部材の全てを非磁性体で構成してもよい。尚、非磁性体の材料としては例えばチタン等の金属や樹脂または複合材料等が考えられる。
【0015】
図2は図1で示した鏡体部6の内部構造を示す図である。鏡体部6には変倍光学系の移動レンズ14が設けられ、この移動レンズ14はレンズ枠15により鏡体部6に支持され、その光軸O6 に沿って進退移動可能になっている。レンズ枠15と前記第2スライドシャフト12は連動バー16によって連結されている。連動バー16の一端は前記第2スライドシャフト12に対しその軸O3 まわりに回動可能に支持され、連動バー16の他端は前記レンズ枠15に形成した穴17に係合させてある。そして、前記第2スライドシャフト11の上下移動に伴って移動レンズ14は移動にレンズ枠15と共に上下に移動する。つまり、手術用顕微鏡における鏡体部6の動作部を位置変化により動作させる動作出力手段を構成している。もちろん、この鏡体部6の部材も非磁性部材で構成されている。
【0016】
<作用>
術者は架台部1、すなわち手術用顕微鏡全体を移動させ、境界線Lよりも図中左側の部分がMR診断装置下で使用されるように配置する。また鏡体部6の移動は図示しないフットスイッチなどにより支柱2に対し、第1アーム3を電動で上下に移動させること、および支柱2に対し第1アーム3を、第1アーム3に対し第2アーム4を、第2アーム4に対し鏡体部取り付けアーム5を、平行な軸O1 ,O2 ,O3 まわりにそれぞれ回動させて行う。
【0017】
鏡体部6においての変倍操作は同じく図示しないフットスイッチなどにより行う。術者がフットスイッチをONにすると、モータ7の回転軸8およびピニオン9が回転する。この回転(位置変化)はピニオン9とかみ合うラック11を介して、第1スライドシャフト10の軸線方向の移動に変換され、さらに締結リンク13により軸O4 と軸O5 の距離は一定に保たれるため、第2スライドシャフト12の軸O3 に沿った移動に変換される。第2スライドシャフト12が軸O3 に沿った移動をすると、連動バー13、レンズ枠15を介し、変倍光学系の移動レンズ14が光軸O6 に沿って移動し、変倍がなされる。
【0018】
<効果>
本実施形態は動力入力部をモータ7で構成し、動力伝達部材を第1スライドシャフト10、締結リンク13、第2スライドシャフト12から成るスライダーリンク機構で構成し、動力出力部を連動バー16で構成し、鏡体部6に変倍機能を動作させたが、すべての構成部材がリジットなために操作の応答性が非常によい上、簡単かつ安価である。
【0019】
また、前記第2アーム4の中間部、つまり、紙面上の境界線Lより先端側、つまり左側にある部材は全て非磁性体で構成されているため、鏡体部6を移動操作する際にMRI診断装置への影響もなく、MRI診断装置から影響を受けることもなく、本来の手術用顕微鏡の機能を円滑かつ確実に安定して発揮させることができる。
【0020】
(第2実施形態)
図3を参照して、本発明の第2実施形態を説明する。
<構成>
この第2実施形態では鏡体部6を保持する図1に示されたスタンドの構成については前述した第1実施形態のものと同様であるため、その説明を省略する。
【0021】
この第2実施形態の鏡体部6の構造は図3で示すように構成されている。すなわち、鏡体部6は鏡体部取り付けアーム5に固着されている固定部21と移動部22とからなる。鏡体部6の移動部22は図示しない観察光学系を内蔵し、前記固定部21に対して光軸O6 に沿って移動可能に支持されている。このため、鏡体部6の固定部21と移動部22は連動バー23によって連結されている。このため、連動バー23の一端が前記第2スライドシャフト12の下端部に対して軸O3 まわりに回動可能に支持され、連動バー23の他端が前記移動部22の穴24に係合させられる。ここでは連動バー23を設けることにより動力出力部を構成している。
【0022】
<作用>
焦準操作は図示しないフットスイッチなどにより行う、術者がフットスイッチをONすると、第1実施形態同様、第2スライドシャフト12が軸O3 に沿って移動し、連動バー23を介し、観察光学系を内蔵した移動部22が光軸O6 に沿って移動し焦準される。
<効果>
焦準機能において第1実施形態と同様の効果が得られる。
【0023】
(第3実施形態)
図4を参照して、本発明の第3実施形態を説明する。
<構成>
この第3実施形態で、鏡体部6を保持する図1に示されたスタンドの構成については前述した第1実施形態のものと同様であるため、そのスタンドの説明を省略する。
【0024】
図4は図1に示す鏡体部6の構造を示すものである。31は前記鏡体部6の固定部であり、これは鏡体部取り付けアーム5に固着されている。32は同じく鏡体部6の移動部であり、この移動部32は内部に図示しない観察光学系を内蔵する。また、移動部32は前記固定部31に対し、光軸O6 に直角な方向へ移動可能に支持されている。
【0025】
前記第2スライドシャフト12には軸O3 まわりに回動可能に支持された第3スライドシャフト33が連結されている。第3スライドシャフト33の端部にはラック34が形成されている。また、移動部32の上面にはラック35が固着されている。第3スライドシャフト33のラック34と移動部32のラック35にはピニオン36が噛み合って両ラック35,36を連結している。ピニオン36は前記固定部31に対して紙面に垂直な軸O7 まわりに回動可能に支持されている。
【0026】
<作用>
視野移動操作は、図示しないフットスイッチなどにより行う。術者がフットスイッチをONすると、第1実施形態同様、第2スライドシャフト12が軸O3 に沿って移動するとともに、第3スライドシャフト33も一体となって移動する。第3スライドシャフト33が移動すると、その端部に形成されたラック34、ピニオン36、ラック35を介して、移動部32が光軸O6 に直角な方向に移動し、視野移動がなされる。
【0027】
<効果>
視野移動機能において第1実施形態と同様の効果が得られる。
(第4実施形態)
図5を参照して、本発明の第4実施形態を説明する。
【0028】
<構成>
この第4実施形態で、鏡体部6を保持する図1に示されたスタンドの構成については前述した第1実施形態のものと同様であるため、その説明を省略する。
【0029】
図5において、41は、前記第2アーム4に対し、同じく鉛直軸O1に平行な軸O8 まわりに回転可能に支持された鏡体部取り付けアームであり、42は前記鏡体部取り付けアーム41に固着された鏡体部である。第2アーム4内にはその軸線方向にスライド可能に支持されたスライドシャフト43が設けられている。
【0030】
また、スライドシャフト43の基端部には、前記ピニオン9とかみ合うラック44が形成され、前記スライドシャフト43の他端部には鏡体部取り付けアーム41の周面に当接するブレーキパッド45が固着されている。
【0031】
<作用>
鏡体部42の第2アーム4に対する固定または解除操作は図示しないフットスイッチなどにより行う。術者がフットスイッチをONすると、第1実施形態と同様、ピニオン9が回転し、この回転はピニオン9とかみ合うラック44を介してスライドシャフト43の軸線方向の移動に変換され、スライドシャフト43に固着されたブレーキパッド45が鏡体部取り付けアーム41の外周面に押圧され、または遊離されることにより、固定または解除がなされる。
【0032】
<効果>
鏡体部42の固定機能が得られ、また第1実施形態と同様の効果が得られる。
(第5実施形態)
図6ないし図8を参照して、本発明の第5実施形態を説明する。
<構成>
この第5実施形態で、鏡体部6は前述した第1〜3実施形態のものと同様であるため、その説明を省略する。
【0033】
図6において、51は手術室内を移動可能な手術用顕微鏡の架台部、52は前記架台部51に固着された支柱、53は前記支柱52に対し鉛直軸O9 まわりに回動可能に支持されたリンク座、54は複数のリンク55〜58をそれぞれ端部において紙面に垂直な軸まわりに回動自在に接続させた第1平行四辺形リンクであり、前記リンク座53に対し、紙面に垂直な軸O10まわりに回動可能に支持されている。59は複数のリンク60〜65をそれぞれの端部、およびリンク62とリンク63の中間点において、それぞれ紙面に垂直な軸まわりに回動自在に接続させた第2平行四辺形リンクであり、この第2平行四辺形リンク59は前記第1平行四辺形リンク54に対して軸O11まわりに回動自在に支持されている。
【0034】
また、66は鏡体部取り付けアームであり、この鏡体部取り付けアーム66は前記第2平行四辺形リンク59に対し、軸O12まわりに回動可能に支持されている。前記鏡体部取り付けアーム66には鏡体部67が固着されている。前記架台部51と前記第2平行四辺形リンク59のリンク65は複数のフレシキブルなワイヤー伝達機構68〜70によって連結されている。
【0035】
ここで、紙面上の境界線Lより先端側、つまり左側(鏡体部側)にある部材は後述するワイヤ伝達機構68〜70や鏡体部67を含め、すべて非磁性体で構成されている。もちろん、その右側に位置する第1平行四辺形リンク54の部材を含めてその部材の全てを非磁性体で構成してもよい。
【0036】
次に、図7および図8を参照して、動力伝達部としてのワイヤ伝達機構68〜70の構造を説明する。
図7は前記架台部51の内部構造とワイヤ伝達機構68〜70を示すものである。68i〜70iはそれぞれ前記ワイヤ伝達機構68〜70のインナであり、68o〜70oはそれぞれ前記ワイヤ伝達機構68〜70のアウタである。前記インナ68i〜70iはそれぞれ前記アウタ68o〜70oに対して摺動自在に挿通されて個別的にガイドされている。
【0037】
また、アウタ68o〜70oの端部は前記架台部51の固定座72を介して固着されている。前記架台部51の内部には動力発生手段のモータ73が固着され、このモータ73は紙面に垂直な軸まわりに回転する回転軸74を有する。モータ73の回転軸74にはプーリ75が固着され、このプーリ75の外周には前記インナ68i,69iの一端部が固着されている。
【0038】
さらに前記架台部51の内部には別の動力発生手段のプッシュプルソレノイド76が固定的に設置されている。前記プッシュプルソレノイド76は矢印77方向に進退するシャフト78を有し、このシャフト78の先端にはインナ座79が固着されている。このインナ座79には前記インナ70iの一端部が固着されている。
【0039】
図8はリンク65の部分におけるワイヤ伝達機構68〜70の構造を示すものである。アウタ68o〜70oの端部は前記リンク65の部材に対して固着されている。80はスライドシャフトであり、スライドシャフト80は前記鏡体部取り付けアーム66に対し、軸O12に沿ってスライド可能に支持されている。このスライドシャフト80には取着アーム80aが突設され、この取着アーム80aには前記インナ68iとインナ69iの先端部が反対側からそれぞれ向き合う方向から固着されている。リンク65には前記インナ70iが固着されているブレーキパッド81が係合保持され、このブレーキパッド81はバネ82により鏡体部取り付けアーム66の上面に押圧されている。
【0040】
<作用>
術者は、架台部51、すなわち手術用顕微鏡全体を移動させ、境界線Lよりも左側の部分がMR診断装置下で使用されるよう配置する。鏡体部67の移動は支柱52に対するリンク座53の軸O9 まわりの回動、リンク座53に対する第1平行四辺形リンク54の軸O10まわりの回動、第1平行四辺形リンク54の変形、第1平行四辺形リンク54に対する第2平行四辺形リンク59の軸O11まわりの回動、第2平行四辺形リンク59の変形、第2平行四辺形リンク59に対する鏡体部取り付けアーム66の軸O12まわりの回動を合成して行う。
【0041】
それにより、変倍操作、焦準操作、視野移動操作は図示しないフットスイッチなどにより行う。そして、術者がフットスイッチをONにすると、架台部51内のモータ73の回転軸74およびプーリ75が回転する。この回転はプーリ75に固着させたインナ68i,69iのそれぞれのアウタ68o,69oに対する相対移動に変換され、リンク65まで伝達される。リンク65まで伝達された相対移動は、インナ68i,69iに固着されたスライドシャフト80の軸O12に沿った移動に変換される。スライドシャフト80が軸O12に沿って移動するのは第1〜3実施形態における第2スライドシャフト12が軸O3 に沿って移動するのと全く同じ作用であるため、第1〜第3実施形態で説明したように、それぞれ変倍、焦準、視野移動される。
【0042】
鏡体部67の第2平行四辺形リンク59に対する解除または固体操作は、同じく図示しないフットスイッチなどにより行う。術者がフットスイッチをONにすると、架台部51内のプッシュプルソレノイド76のシャフト78およびインナ座79が進退する。この進退は、インナ座79に固着されたインナ70iのアウタ70oに対する相対移動に変換され、リンク65まで伝達される。リンク65まで伝達された相対移動により、インナ70iに固着され、バネ82により鏡体部取り付けアーム66の上面に押圧されているブレーキパッド81は、遊離または押圧され解除または固定される。
【0043】
<効果>
本実施形態は、動力入力部をモータ73およびプッシュプルソレノイド76で動力伝達部をワイヤ伝達機構68〜70で構成したので、鏡体部67の移動がより自由になっても操作の応答性が非常に良い上、簡単、安価である。また本実施形態では鏡体部67の第2平行四辺形リンク59に対する固定のみ示したが、第2平行四辺形リンク59の第1平行四辺形リンク54に対する固定も同様の構成で実現できる。
【0044】
(第6実施形態)
図9および図10を参照して、本発明の第6実施形態を説明する。
<構成>
この第6実施形態では、図6に示された範囲でワイヤ伝達機構68〜70を除き、第5実施形態と同様のため、その説明は省略する。
【0045】
図9は架台部51と油圧伝達機構85の構造を示す。油圧伝達機構85はフレシキブルな樹脂製のオイルチューブ86を備えてなり、オイルチューブ86内には非磁性のオイル87が満たされた状態で流動自在に封入されている。このため、油圧伝達機構85の部材は非磁性体からなる。油圧伝達機構85のオイルチューブ86は前記架台部51の内部に固着された第1オイルケース88のオイル流入出口89に接続され、この第1オイル流入出口89を介して前記オイルチューブ86内のオイル87が第1オイルケース88内に流出入する連通状態にある。
【0046】
第1オイルケース88にはこれをシリンダとするピストン91が嵌合されている。さらに、前記架台部51の内部には紙面に垂直な軸まわりに回転する回転軸92を有したモータ93が固着されており、前記回転軸92の端部にはピニオン94が固着されている。前記ピストン91の端部には前記ピニオン94とかみ合うラック95が形成されている。
【0047】
図10は、前記リンク65の内部構造および前記油圧伝達機構85の先端部分を示すものである。リンク65には第2オイルケース98が固着されている。第2オイルケース98内にはこれをシリンダとするピストンとしてのスライドシャフト99が液密で摺動自在に嵌合している。
【0048】
また、第2オイルケース98には第2オイル流入出口100が設けられ、この第2オイル流入出口100には前記オイルチューブ86の他端が固着され、前記オイルチューブ86内のオイルは第2オイル流入出口100を介して第2オイルケース98内に流出入するようになっている。
前記リンク65の部分から鏡体部67にかけての部材も非磁性体で構成されている。
【0049】
<作用>
変倍操作、焦準操作、視野移動操作は図示しないフットスイッチなどにより行う。術者がフットスイッチをONすると、架台部51内のモータ93の回転軸92およびピニオン94が回転する。この回転はピニオン94とかみ合うラック95を介し、ピストン91を移動させ、オイル87は第1オイルケース88から第1オイル流入出口89を介し、オイルチューブ86に流入出し、リンク65まで伝達される。リンク65まで伝達されたオイル87の流入出はそのオイル87をオイルチューブ86から第2オイル流入出口100を通じて、第2オイルケース98に流入出させ、第2オイルケース98に係合しているスライドシャフト99の、その軸O12に沿った移動に変換される。スライドシャフト99は第5実施形態のスライドシャフト80の同様の作用なので、変倍、焦準、視野移動がなされる。
【0050】
<効果>
本実施形態では、動力伝達部を油圧伝達機構85で構成したので、その動力伝達部が非常にフレシキブルなため、鏡体部67の移動性を損なわない。また、伝達誤差が発生しないので、動力入力側から変倍速度などの制御も容易に行える。また、スライドシャフト99の移動を鏡体部67の固定または解除操作に用いることができることは第5実施形態の説明から明らかである。
【0051】
(第7実施形態)
図11および図12を参照して、本発明の第7実施形態を説明する。
<構成>
この第7実施形態では図6に示された範囲で、ワイヤ伝達機構68〜70を除き、第5実施形態と同様のため、その説明は省略する。
【0052】
図11は図6に示す架台部51の内部構造を示す。同図中、111はエアーコンプレッサであり、このエアーコンプレッサ111は架台部51内において固定的に設置されている。エアーコンプレッサ111の吐出端にはフレシキブルなエアチューブ112が接続されている。
【0053】
図12は図6に示すリンク65の構造を示す。リンク65にはエアーシリンダ113が固着されている。エアーシリンダ113には前記エアーチューブ112の他端が接続されている。前記エアーシリンダ113の圧力室116にはピストン115がスライド自在に収納され、また、圧力室116にはこの圧力室116から空気を排出すべくピストン115を付勢するバネ114が設けられている。ピストン115には軸O12に沿って移動可能なスライドシャフト117が固着されている。前記エアーチューブ112およびリンク65の部分の部材は非磁性体によって形成されている。
【0054】
<作用>
変倍操作、焦準操作、視野移動操作は、図示しないフットスイッチにより行う。術者がフットスイッチをONすると、エアーコンプレッサ111内の空気圧力が変化し、その圧力変化はエアーチューブ112を介してエアーシリンダ113に伝達される。圧力室の圧力の変化はバネ114により圧力室116から空気を排出すべく移動しようとしているピストン115およびそれに固着されたスライドシャフト117の軸O12に沿った移動に変換される。
【0055】
スライドシャフト117は第5実施形態のスライドシャフト80と同様の構成なので、変倍、焦準、視野移動される。
<効果>
本実施形態は、動力伝達部を圧力の変化を伝達するエアーチューブ112により構成したので、軽量で鏡体部移動時の慣性力増加させない。また架台部51内のエアーコンプレッサ111を手術室のエアーと置き換え、圧力調整のための弁のみを架台部51に内蔵しても同様の効果が得られる。
【0056】
また、スライドシャフト117の移動を鏡体部67の固定または解除操作に用いることができることは第5実施形態から明らかである。
(第8実施形態)
図13ないし図15を参照して、本発明の第7実施形態を説明する。
<構成>
この第8実施形態では、図6に示された範囲でワイヤ伝達機構68〜70を除き、第5実施形態と同様のため、その説明は省略する。
【0057】
図13は図6に示す架台部51の構造を示す。架台部51内にはエアーポンプ121が固定的に設置され、エアーポンプ121の吐出端にはフレシキブルなエアーチューブ122の一端が接続されている。
【0058】
また、図14は図6に示すリンク65の構造を示すものである。リンク65にはエアータービン123が固着されている。エアータービン123には前記エアーチューブ122の他端が接続されている。前記エアータービン123の回転軸124は軸O12まわりに回動する。回転軸124の外周には雄ネジが形成されている。さらにリンク65内には軸O12に沿って移動可能なスライドシャフト125が設けられ、その内周には前記雄ネジと螺合する雌ネジが形成されている。
【0059】
図14で示す構造を上側から見た状態を図15に示す。エアータービン123にエアーチューブ122が接続されている。エアーチューブ122はやがて、二股に分かれ、それぞれの流路にはバルブ126A,126Bが設けられ、それぞれの流路の出口がエアータービン123に向いて接続されている。また、前記バルブ126A,126Bをリンク65の外側から開閉するための操作ボタン127A,127Bが設けられている。
【0060】
操作ボタン127A,127Bで操作されるバルブ126A,126Bには開放用通孔128A,128Bが設けられ、操作ボタン127A,127Bにより押し込むことによりバルブ126A,126Bの流路を開く。129はバルブ復帰用バネである。
【0061】
エアータービン123の回転軸124には羽131が固着されている。エアータービン123には空気流出口132が設けられている。また、この実施形態でも同様に前記エアーチューブ122およびリンク65の部分の部材は非磁性体によって形成されている。
【0062】
<作用>
変倍操作、焦準操作、視野移動操作はバルブ126A,126Bを開放する操作ボタン127A,127Bを操作して行う。術者は操作ボタン127Aまたは127Bを操作すると,バルブ126Aまたは126Bが開放し、エアーポンプ121から送り込まれてくる空気をエアータービン123内に送り込む。エアータービン123内に送り込まれた空気はどちらかのバルブ126A,126Bを開放したかにより、羽131を介して回転軸124をどちらかの方向に回転させ、空気流出口132から放出される。回転軸124の回転は回転軸124に形成された雄ネジと、スライドシャフト125に形成された雌ネジの螺合作用により、スライドシャフト125の軸O12に沿った移動に変換される。スライドシャフト125は前記第5実施形態のスライドシャフト80と同様の作用なので、変倍、焦準、視野移動される。
【0063】
<効果>
本実施形態は、動力出力部をエアータービン123で構成し、動力出力部に回転運動を発生させているので、従来の手術用顕微鏡のモータ使用部に、置き換えが簡単である。
また、スライドシャフト125の移動を鏡体部67の固定または解除操作に用いることができることは第5実施形態での説明から明らかである。
【0064】
[付記]
1.操作を指示する操作指示手段からの出力信号を受け、動作系を介して少なくとも1つの動作を行う手術用顕微鏡において、
前記動作系は、圧力変化または位置変化を発生させる動力発生手段と、前記圧力変化または前記位置変化を前記手術用顕微鏡の鏡体部における動作部を動作させる動作出力手段と、前記圧力変化または前記位置変化を前記動力発生手段から前記動作出力手段に伝達する動力伝達手段とを具備し、前記動力伝達手段の少なくとも前記動作出力手段に隣接する部分と、前記鏡体部および前記動作出力手段の部材を非磁性部材で構成したことを特徴とする手術用顕微鏡。
【0065】
2.入力手段からの信号を受け、動力系を介し少なくとも1つの機能を操作する手術用顕微鏡において、
前記動力系を、圧力または位置の変化を発生し、その変化を入力させる動力入力部と、前記動力入力部の圧力または位置の変化を手術用顕微鏡の機能に変換する非磁性体からなる動力出力部と、前記圧力または位置の変化を動力入力部から動力出力部に伝達する同じく非磁性体からなる動力伝達部で構成したことを特徴とする手術用顕微鏡。
術者が入力操作をすると、動力入力部が圧力または位置の変化を伴った駆動を行う。前記圧力または位置の変化は、非磁性体からなる動力伝達部により動力出力部に伝達される。また、非磁性体の動力出力部では前記伝達された圧力または位置の変化を、例えば手術用顕微鏡の変倍、焦準、視野移動、鏡体部の位置固定に必要な駆動力に変換し、これらの機能が動作する。このとき、動力入力部はMRI診断装置に影響されない、あるいは影響を与えない位置に配置されている。
【0066】
3.前記動力入力部を手術用顕微鏡の架台部に配置し、前記動力出力部を手術用顕微鏡の鏡体部に配置すると共に、前記動力伝達部を前記動力入力部と前記動力出力部の相対位置の変化に追従すべくフレキシブルに構成したことを特徴とする第1項の手術用顕微鏡。
床面に位置決めされた架台部に対し鏡体部は3次元的に移動自在であり、またさらにフレシキブルな非磁性体の動力伝達部が前記架台部に対する鏡体部の3次元的な移動に追従する。
【0067】
4.前記動力伝達部材を非磁性体のインナおよびアウタからなるワイヤ伝達機構で構成したことを特徴とする第3項の手術用顕微鏡。
動力入力部の位置の変化は非磁性体の動力伝達部であるワイヤ伝達機構のインナとアウタの相対位置の変化となり、この変化が動力出力部へ伝達される。動力出力部ではその相対位置の変化を手術用顕微鏡の例えば変倍、焦準、視野移動、鏡体部の位置固定に必要な駆動力に変換し、それらの機能が働く。
【0068】
5.前記動力伝達部材を非磁性体のオイルおよびオイルチューブからなる油圧伝達機構で構成したことを特徴とする第3項の手術用顕微鏡。
動力入力部の位置の変化は非磁性体の動力伝達部である油圧伝達機構のオイルとオイルチューブの相対位置の変化となり動力出力部に伝達される。
【0069】
6.前記動力入力部をエアーコンプレッサで構成し、前記動力伝達部を入力部と出力部とで空気圧を一定に保つ非磁性体のエアーチューブで構成し、前記動力出力部を非磁性体のエアーシリンダで構成したことを特徴とする第3項の手術用顕微鏡。
動力入力部であるエアーコンプレッサで発生する圧力の変化は、非磁性体の動力伝達部であるエアーチューブにより動力出力部であるエアーシリンダに伝達される。エアーシリンダは前記圧力の変化を手術用顕微鏡の例えば変倍、焦準、視野移動、鏡体部の位置固定に必要な駆動力に変換し、それらの機能が動作する。
【0070】
7.前記動力入力部をエアーポンプで構成し、前記動力伝達部材を空気を流す非磁性体のエアーチューブで構成し、前記動力部を非磁性体のエアータービンで構成したことを特徴とする第3項の手術用顕微鏡。
動力入力部であるエアーポンプで発生する空気の流れは非磁性体の動力伝達部であるエアーチューブにより動力出力部であるエアータービンに送り込まれる。エアータービンは前記空気の流れを手術用顕微鏡の例えば変倍、焦準、視野移動、鏡体部の位置固定に必要な駆動力に変換し、これらの機能が動作する。
【0071】
8.前記手術用顕微鏡の機能は変倍機能である第1〜7項の手術用顕微鏡。 9.前記手術用顕微鏡の機能は焦準機能である第1〜7項の手術用顕微鏡。 10.前記手術用顕微鏡の機能は視野移動機能である第1〜7項の手術用顕微鏡。
11.前記手術用顕微鏡の機能は鏡体部を特定の位置で固定する固定機能である第1〜7項の手術用顕微鏡。
また、手術用顕微鏡機能としては、他の例えば光路の切り換え、フィルタの挿脱などに本発明を用いても同様の効果が得られることは説明するまでもない。
【0072】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、静磁場を乱したり、磁場に引き寄せられたりするモータや電磁石等を利用して動力発生手段を構成しても、そのような動力発生手段をMRI診断装置下で使用される鏡体部付近から離れた場所に配置できるので、鏡体部を移動操作する際にMRI診断装置への影響もなく、MRI診断装置から影響を受けることもなく、本来の手術用顕微鏡の機能を円滑かつ確実に安定して発揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る手術用顕微鏡の構成を示す説明図。
【図2】第1実施形態に係る手術用顕微鏡の鏡体部の構造を示す説明図。
【図3】第2実施形態に係る手術用顕微鏡の鏡体部の構造を示す説明図。
【図4】第3実施形態に係る手術用顕微鏡の鏡体部の構造を示す説明図。
【図5】第4実施形態に係る手術用顕微鏡のアーム部の構成を示す説明図。
【図6】第5実施形態に係る手術用顕微鏡の構成を示す説明図。
【図7】第5実施形態に係る手術用顕微鏡の架台部の構成を示す説明図。
【図8】第5実施形態に係る手術用顕微鏡の先端部構成を示す説明図。
【図9】第6実施形態に係る手術用顕微鏡の架台部の構成を示す説明図。
【図10】第6実施形態に係る手術用顕微鏡の先端部構成を示す説明図。
【図11】第7実施形態に係る手術用顕微鏡の架台部の構成を示す説明図。
【図12】第7実施形態に係る手術用顕微鏡の先端部構成を示す説明図。
【図13】第8実施形態に係る手術用顕微鏡の架台部の構成を示す説明図。
【図14】第8実施形態に係る手術用顕微鏡の先端部の構成を示す説明図。
【図15】第8実施形態に係る手術用顕微鏡の先端部の構成を示す説明図。
【符号の説明】
1…手術用顕微鏡の架台部、2…支柱、3…第1アーム、4…第2アーム、5…鏡体部取り付けアーム、6…鏡体部、7…モータ、8…回転軸、9…ピニオン、10…第1スライドシャフト、11…ラック、12…第2スライドシャフト、13…締結リンク、L…境界線、14…移動レンズ、15…レンズ枠、16…連動バー。
Claims (6)
- 操作を指示する操作指示手段からの出力信号を受けて少なくとも1つの動作を行う鏡体部を備えた手術用顕微鏡において、
前記鏡体部を支持するアームを有する支持装置と、
圧力変化または位置変化を発生させる動力発生手段と、
前記圧力変化または前記位置変化により前記手術用顕微鏡の鏡体部における動作部を動作させる動作出力手段と、
前記圧力変化または前記位置変化を前記動力発生手段から前記動作出力手段に伝達する動力伝達手段と、
を具備し、前記動力伝達手段を構成する部材のうち少なくとも前記動作出力手段に隣接する部材と、前記鏡体部の部材とを非磁性部材で構成するとともに、前記動力発生手段を、前記動作出力手段及び前記鏡体部に隣接する部分を避けて前記支持装置に配置したことを特徴とする手術用顕微鏡。 - 前記鏡体部に隣接する部分を避けて前記鏡体部を支持するアームに前記動力発生手段を設置したことを特徴とする請求項1に記載の手術用顕微鏡。
- 前記支持装置は、前記アームを支持する架台を有し、前記架台に前記動力発生手段を設置したことを特徴とする請求項1に記載の手術用顕微鏡。
- 前記動力伝達手段は、アウターと、前記アウター内に摺動自在に挿通されたインナーとからなり、前記インナー及び前記アウターをそれぞれ非磁性体で形成し、且つ前記アウターに対して前記インナーを移動させるにより前記インナーを介して動力を伝達する伝達機構であることを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3に記載の手術用顕微鏡。
- 前記動力伝達手段は、それぞれ非磁性体のオイル及びオイルチューブを有し、前記オイルにより動力を伝達する伝達機構であることを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3に記載の手術用顕微鏡。
- 前記動力発生手段は、エヤーコンプレッサで構成し、前記動力伝達手段は、空気を伝える非磁性体のエヤーチューブで構成し、前記動作出力手段は、非磁性体のエヤーシリンダとピストンにより構成したことを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3に記載の手術用顕微鏡。
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