JP3872804B2 - 鋳造用金型 - Google Patents

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Description

本発明は、第1の気筒列及び第2の気筒列によりV字形状をなすV型シリンダブロックを鋳造成型するための鋳造用金型に関する。
V型シリンダブロックの鋳造には、鋳造用金型内のキャビティ部のレイアウトとして各気筒列が垂直となるように配置する縦置き方式と、連設された気筒列が水平となるように配置する横置方式の2つの方式が挙げられる。いずれの方式においても、オイルパンの取付面にゲートを設ける方法が一般的である。
このような鋳造用金型として、例えば図7に示すように、V型シリンダブロックを形成するためのキャビティ1を第1の気筒列2aが下、第2の気筒列2bが上となるように横置きとし、第1の気筒列2aに対して湯口3、湯道4及び複数のゲート5を介して溶湯を注入する鋳造用金型が用いられている。第2の気筒列2bには複数のガス抜き部6が設けられている。なお、図7(及び、後述する図4及び図5)では、理解しやすいように、湯口、キャビティ、湯道及びゲートの形状をこれらの部分によって形成される空間部の形状を図示し、鋳造用金型自体の図示を省略している。
関連する従来技術として、特許文献1には、多気筒型内燃機関用シリンダブロックを鋳造成型するための鋳造用金型として、各湯道の底面を上流から下流に向かって上り階段状とし、湯面の上昇が略均一となるようにした金型が記載されている。
特許文献2には、V型シリンダブロックを形成するためのキャビティにおけるジャーナル軸方向(気筒の配列方向)の両端にアシストゲートを設け、一対のシリンダバレルの鋳造品質を相当に均一化することのできる鋳型用金型が記載されている。
特許文献3には、湯道がキャビティの下方両側から中央付近にかけて形成され、ゲートが湯道の長手方向に沿って形成されるとともに、ガス抜きランナの連通する上端部には溶湯が貯溜される室が設けられた鋳造用金型が記載されている。
特許文献4には、V型シリンダブロックを形成するためのキャビティにおける第1の気筒列及び第2の気筒列のジャーナル軸方向に沿ってそれぞれ湯道が設けられている鋳造用金型が記載されている。
特公平7−24931号公報 特開2002−192306号公報 特許第3095333号公報 特開平4−111955号公報
ところで、図7に示すような鋳造用金型では、第2の気筒列2bに対しては第1の気筒列2aを経由して溶湯が流入することから、溶湯流入の時間差が生じ、第1の気筒列2aと第2の気筒列2bの鋳造品質が不均一となるおそれがある。前記特許文献2に記載された鋳造用金型では、アシスト湯口ランナの作用によって、第1の気筒列及び第2の気筒列に溶湯が注入される時間差が小さいため、第1の気筒列と第2の気筒列とは相当に鋳造品質が均一化されて好適である。しかしながら、特許文献2に記載された鋳造用金型では、第1の気筒列及び第2の気筒列とも溶湯は下方から注入されるため、ジャーナル部等の中心に対して対称な鋳造品質が得られなくなるおそれがある。図7に示す鋳造用金型においても同様の事態が想定される。
前記特許文献4に記載された鋳造用金型では、第1の気筒列及び第2の気筒列のジャーナル軸方向に沿ってそれぞれ湯道が設けられていることから、ジャーナル部を中心とした対称な鋳造品質が得られるが、双方から流入した溶湯はジャーナル軸受部等の中心位置で合流するため、この部分の溶湯の流れが乱れて鋳造品質が低下するおそれがある。ジャーナル軸受部は高強度であることが望ましく、高品質に鋳造されることが好ましい。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、第1の気筒列及び第2の気筒列によりV字形状をなすV型シリンダブロックを鋳造成型する鋳造用金型において、ジャーナル軸受部等の中心に対して略対称の鋳造品質が得られ、しかもジャーナル軸受部を高品質に鋳造成型することができる鋳造用金型を提供することを目的とする。
本発明に係る鋳造用金型は、第1の気筒列及び第2の気筒列によりV字形状をなすV型シリンダブロックを鋳造成型する鋳造用金型において、
前記V型シリンダブロックを形成するためのキャビティ部と、
溶湯を射出するピストンを備える湯口と、
前記湯口から供給される溶湯を前記キャビティ部における前記第1の気筒列に対応する部位にゲートを介して供給する通路である第1湯道と、
前記湯口から供給される溶湯を前記キャビティ部における前記第2の気筒列に対応する部位にゲートを介して供給する通路である第2湯道と、
を有し、
前記第1湯道と前記第2湯道は、前記V型シリンダブロックにおける前記第1の気筒列と前記第2の気筒列との間に設けられたジャーナル軸受部の中心線に対して略平行に配置され、前記ジャーナル軸受部の軸線方向の一方の側で端部同士が接続され、
記湯口から前記第1湯道を経由して前記中心線上の任意点に至る最短長さの経路長と、前記湯口から前記第2湯道を経由して前記任意点に至る最短長さの経路長が不等長であることを特徴とする。
このように、第1湯道を経由する経路長と第2湯道を経由する経路長とを不等長とすることにより、溶湯の合流点をジャーナル軸受部等の中心からずらすことができ、ジャーナル軸受部を高品質に鋳造成型することができる。また、第1の気筒列に対応する部位と第2の気筒列に対応する部位に対して、それぞれ第1湯道と第2湯道の別経路で溶湯が注入されることから湯周り性が向上するとともに、ジャーナル軸受部等の中心に対して略対称でバランスのよい鋳造品質が得られる。
この場合、前記第1湯道又は前記第2湯道の少なくとも一方は、下流に向かって先細り断面形状となっていると、各ゲートから注入される溶湯が略同量となり、各気筒の鋳造品質の均一化を図ることができる。
本発明に係る鋳造用金型によれば、第1の気筒列及び第2の気筒列によりV字形状をなすV型シリンダブロックを鋳造成型する鋳造用金型において、ジャーナル部を中心として略対称の鋳造品質が得られ、しかもジャーナル軸受部を高品質に鋳造成型することができる。
以下、本発明に係る鋳造用金型について実施の形態を挙げ、添付の図1〜図5を参照しながら説明する。第1及び第2の実施形態に係る鋳造用金型10a(図4参照)及び10b(図5参照)は、V型6気筒エンジンの一部であるシリンダブロック12をアルミニウムのダイキャスト製法により鋳造成型するためのものである。先ず、シリンダブロック12について説明する。
図1に示すように、シリンダブロック12は、クランクケース部14と、該クランクケース部14からV字形をなして二方に延在する一対の第1気筒列16a及び第2気筒列16bを備える。第1気筒列16a及び第2気筒列16bは、それぞれ3つのシリンダボア18を有し、第1気筒列16a及のシリンダボア18と第2気筒列16bのシリンダボア18とのなす角度は、例えば、60°又は90°でありV字形状をなしている。
各シリンダボア18内にはそれぞれシリンダピストン(図示せず)が摺動自在に嵌合される。また、クランクケース部14には、シリンダボア18の配列方向である矢印A(図4参照)方向に沿って複数(この実施例では4つ)のジャーナル壁20が隔設されており、各ジャーナル壁20に締結されるベアリングキャップ(図示せず)とでクランクシャフト(図示せず)が回転自在に支承される。これらのジャーナル壁20は、第1の気筒列16aと第2の気筒列16bとの中間位置であって、ジャーナル軸受部21を構成している。ジャーナル軸受部21にはクランクシャフトが支承されることからは高強度であることが望ましく、高品質に鋳造されることが好ましい。
図2に示すように、第1の実施の形態に係る鋳造用金型10aは、クランクケース側の固定型22と、シリンダヘッド側の可動型24と、レール上を移動してシリンダの側面を形成する摺動型26及び28とを有する。可動型24は固定型22に対して面直方向に進退可能であり、摺動型26は固定型22の面に摺動しながらスライド移動が可能である。
これらの固定型22、可動型24、摺動型26及び28により囲まれることにより中央部に形成される空間のキャビティ30は、シリンダブロック12の形状となっており、該キャビティ30に溶融状態のアルミニウムである溶湯が注入され、固化することによりシリンダブロック12が得られる。
また、鋳造用金型10aは、溶湯を射出するピストン32を備える湯口34と、該湯口34から供給される溶湯をキャビティ30に供給する通路であってジャーナル軸受部21に対して略平行且つ略対称に配置され、略同形状の第1湯道36及び第2湯道38とを有する。
湯口34は、ピストン32を進退可能に保持する射出スリーブ39を有し、該射出スリーブ39の端部近傍における上面には溶湯が投入される開口部39aが設けられている。
図3に示すように、第1湯道36は溶湯が流れる方向の下流に向かって先細りで4段の段付き形状となっており、各段部にはゲート40a、40b、40c及び40dに接続されている。詳細な図示を省略するが、第2湯道38も同様の先細り段付き形状となっている。また、第1湯道36及び第2湯道38は段付き形状に限らず、先細り断面形状であればよい。
図4に示すように、第1湯道36は、第1気筒列16aに対応する部位にゲート40a、40b、40c及び40dを介して接続され、第2湯道38は、第2の気筒列16bに対応する部位にゲート42a、42b、42c及び42dを介して接続されている。第1湯道36及び第2湯道38は、キャビティ30からみた一方の側方(矢印A1方向)で端部同士が第3湯道44により接続されている。この方向の側方には、アシストゲート45a及び45bが設けられ、第3湯道44とキャビティ30が連通している。キャビティ30からみた他方の側方(矢印A2方向)には、3つのガス抜き部46が設けられている。
湯口34は第3湯道44に接続されており、その接続位置は第1気筒列16aと第2の気筒列16bとの中心位置に対して第1気筒列16aの側にややずれている。従って、ジャーナル軸受部等の中心Cに対して湯口34から第1湯道36を経由する経路長と、湯口34から第2湯道38を経由する経路長とは不等長となる。例えば、図2に示すように、中心Cのジャーナル軸受部21における点Pに対して第1湯道36を経由する最短の経路R1の長さが経路長L1であり、点Pに対して第2湯道38を経由する最短の経路R2の長さが経路長L2であるとき、L1<L2となる。この関係は中心Cにおける任意の点について成り立つ。
次に、このように構成される鋳造用金型10aを用いてシリンダブロック12を鋳造成型する手順について説明する。
先ず、図2に示すように、摺動型26及び28を中央寄りにスライド移動させるとともに、可動型24を摺動型26及び28に当接させてキャビティ30を形成する。
次に、開口部39aから湯口34に溶湯を流し込んだ後、ピストン32によって溶湯をキャビティ30内に注入する。ピストン32によって押し出された溶湯は、第3湯道44で二手に分流し、第1湯道36と第2湯道38へ向かって流れる。
図3に示すように、第1湯道36は先細り段付き形状であることから、湯口34に最も近くてゲート40aに対面する段部48aに溶湯が完全に充満するまでの時間と、最も遠くてゲート40dに対面する段部48dに対して溶湯が完全に充満するまでの時間が略等しい。同様にゲート40bに対面する段部48b及びゲート40cに対面する段部48cに溶湯が充満する時間も略等しくなるように設定されており、各ゲート40a〜40dからキャビティ30に溶湯が注入される時間の同期化を図ることができる。
また、溶湯は湯口34から勢いよく流れ込む場合、そのほとんどが流れの慣性力によって最も遠いゲート40dまで達して、該ゲート40dのみに多量の溶湯が供給される傾向があるが、第1湯道36が先細り段付き形状となっていることため先端に行くほど抵抗が増大し、キャビティ30に対して各ゲート40a〜40dから略同量の溶湯を供給することができる。従って、手前側のボアと奥側の気筒との鋳造品質の均一化を図ることができる。なお、第2湯道38についても先細り段付き形状であることから、同様の効果が得られる。
このようにして、第3湯道44で二手に分流して第1湯道36へ向かった一方の溶湯はゲート40a〜40dを経由して第1気筒列16aに対応する部位に注入され、第2湯道38へ向かった他方の溶湯は、ゲート42a〜42dを経由して第2気筒列16bに対応する部位に注入される。前記のとおり、中心Cの点Pに対して、第1湯道36を経由する長さである経路長L1と、第2湯道38を経由する長さである経路長L2の大小関係は、L1<L2であることから、第1湯道36を経由する溶湯の方が第2湯道38を経由する溶湯よりも若干早く中心Cに到達することとなり、その合流点は中心Cよりも第2湯道38に近い方向にずれる。
ところで、このような溶湯の合流点においては、溶湯の流れが乱れて乱流となって組織が不均一になり、又は空気の巻き込みによる鋳巣が発生するおそれがあって強度がやや不足することがある。従って、このような溶湯の合流点における形状は強度不足となることを考慮して予め厚肉に設定する必要がある。
ジャーナル軸受部21にはクランクシャフトを軸支するためのジャーナル壁20や、第1気筒列16aと第2気筒列16bとの隔壁等の強度が必要とされる部位が存在するが、他方、中心位置やジャーナル軸受部21からずれた箇所は比較的低強度で済み、肉厚は薄くてよい。従って、溶湯の合流点が中心Cからずれた箇所となるように設定することにより、実際上、肉厚をほとんど変える必要がなく、しかもジャーナル軸受部21は十分な強度を有することとなる。さらに、必要に応じてジャーナル軸受部21における肉厚を薄く設定することが可能となり、シリンダブロック12の軽量化を図ることができる。
次に、キャビティ30内が溶湯で充填された後、ピストン32を停止させて溶湯の注入を終了する。このとき、キャビティ30内に存在していた空気はガス抜き部46に排出されて、シリンダブロック12を形成する部分に不要な空気が残留することはない。
次いで、溶湯が十分に冷却、固化された後に、可動型24、摺動型26及び28をキャビティ30から離間させる。また、図示しない入れ子ピンを抜くとともに、砂中子が設けられている場合には、該砂中子を粉砕、除去する。
これにより図1に示すようなシリンダブロック12及び不要部50が形成される。不要部50は第1湯道36、第2湯道38、ゲート40a〜40d、ゲート42a〜42d、第3湯道44及びガス抜き部46に対応する部位としてシリンダブロック12と一体的に形成されるものであり、所定の手順でこの不要部50を除去することにより、シリンダブロック12が得られる。
鋳造用金型10aを用いてシリンダブロック12を鋳造成型する際には、キャビティ30内を真空引き又は減圧処理しておくことにより、鋳巣及び酸化の少ない一層高品質なシリンダブロック12を得ることができる。
また、第1湯道36と第3湯道44との区別、及び及び第2湯道38と第3湯道44との区別が必ずしも明確でなくてもよく、例えば、第1湯道36、第2湯道38及び第3湯道44により緩やかなU字形状をなすような湯道であってもよい。
さらに、ピストン32を十分に速く駆動することにより、溶湯に作用するピストンの駆動力に対して重力の影響を相対的に低減するができ、鋳造用金型10aは縦置き方式と横置き方式のいずれの方式にも適用可能である。
鋳造用金型10aを用いることにより、キャビティ30における第1気筒列16aに対応する部分にはゲート40a〜40dから溶湯が注入される一方、第2気筒列に対応する部分にはゲート42a〜42dから溶湯が注入され、いわゆる湯周り性がよく、ジャーナル部を中心として略対称の鋳造品質が得られてバランスがよい。
また、キャビティ30は第1湯道36、第2湯道38及び第3湯道44によって三方が囲まれており、ゲート40a〜40d、ゲート42a〜42d及びアシストゲート45a、45bから溶湯を注入することができる。このように多くのゲートを備えることにより短時間で溶湯を注入することができ、しかも溶湯に対する管路抵抗が軽減されてスムーズな注入が可能となる。
次に、第2の実施の形態に係る鋳造用金型10bについて図5及び図6を参照しながら説明する。なお、鋳造用金型10bについて前記鋳造用金型10aと同様の部分については同符号を付し、その詳細な説明を省略する。
鋳造用金型10bでは、図5に示すように、第1湯道136は、第1気筒列16aに対応する部位にゲート140a、140b、140c及び140dを介して接続され、第2湯道138は、第2の気筒列16bに対応する部位にゲート142a、142b、142c及び142dを介して接続されている。鋳造用金型10bには、前記キャビティ30に相当するキャビティ130が設けられている。
第1湯道136及び第2湯道138は、キャビティ130からみた一方の側方で端部同士が第3湯道144により接続されている。この方向の側方には、アシストゲート145a及び145bが設けられ、第3湯道144とキャビティ130が連通している。キャビティ130からみた他方の側方には、3つのガス抜き部146が設けられている。第2湯道138は、前記第1湯道36及び第2湯道38と同様に先細り段付き形状となっている。
また、図6に示すように、第1湯道136には、ジャーナル軸受部21に略平行な段部148が設けられており、ゲート140a〜140dへ溶湯が流入する際の抵抗部となる。
前記湯口34に相当する湯口134は第1湯道136の略中央部に接続されており、中心Cに対して第1気筒列16a側にずれていることとなる。従って、中心Cに対して湯口34から第1湯道136を経由する経路長の方が、第2湯道138を経由する経路長よりも短い。
このような鋳造用金型10bによれば、前記鋳造用金型10aと同様の効果が得られる。また、中心Cに対する第1湯道136を経由する経路長と第2湯道138を経由する経路長が、少なくとも第3湯道144の長さ以上異なり、第1湯道136を経由する溶湯と第2湯道138を経由する溶湯との合流点が中心Cからずれることとなり、ジャーナル壁20や第1気筒列16aと第2気筒列16bとの隔壁部の強度を向上させることができる。
また、段部148の作用によって、ゲート140a〜140dには溶湯が流入しにくくなり、その分第3湯道144及び第2湯道138への溶湯の流入速度が増速される。これにより、第1湯道136からゲート140a〜140dを通ってキャビティ130に流入する溶湯と、第2湯道138からゲート142a〜142dを通ってキャビティ130に流入する溶湯との合流点は、図6中の上方に極端にずれることがない。つまり、段部148の形状を適切に設定することにより、溶湯の合流位置が中心Cから適度にずれた箇所に調整される。
鋳造用金型10a及び10bは、V型6気筒であって第1の気筒列16aと第2の気筒列16bを有するシリンダブロック12を鋳造成型するためのものとして説明したが、成型するワークとしてのシリンダブロック12はV型6気筒に限らず、V型8気筒又はV型2気筒等の気筒数の異なるものであっても類似の鋳造用金型が適用可能である。
本発明に係る鋳造用金型は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
鋳造用金型で鋳造成型されるシリンダブロックの側面図である。 第1の実施形態に係る鋳造用金型を示す側面断面図である。 第1湯道が形成する空間部の側面図である。 第1の実施形態に係る鋳造用金型のキャビティ、湯道及びゲートが形成する空間部の平面図である。 第2の実施形態に係る鋳造用金型のキャビティ、湯道及びゲートが形成する空間部の平面図である。 第1湯道における段付き部を示す断面図である。 従来の鋳造用金型のキャビティ、湯道及びゲートで形成される空間部の平面図である。
符号の説明
10a、10b…鋳造用金型 12…シリンダブロック
14…クランクケース部 16a、16b…気筒列
20…ジャーナル壁 22…固定型
24…可動型 26、28…摺動型
30、130…キャビティ 32…ピストン
34、134…湯口 36、136…第1湯道
38、138…第2湯道
40a〜40d、42a〜42d、140a〜140d、142a〜142d…ゲート
44、144…第3湯道
45a、45b、145a、145b…アシストゲート
46、146…ガス抜き部 50…不要部
C…中心位置 L1、L2…経路長

Claims (2)

  1. 第1の気筒列及び第2の気筒列によりV字形状をなすV型シリンダブロックを鋳造成型する鋳造用金型において、
    前記V型シリンダブロックを形成するためのキャビティ部と、
    溶湯を射出するピストンを備える湯口と、
    前記湯口から供給される溶湯を前記キャビティ部における前記第1の気筒列に対応する部位にゲートを介して供給する通路である第1湯道と、
    前記湯口から供給される溶湯を前記キャビティ部における前記第2の気筒列に対応する部位にゲートを介して供給する通路である第2湯道と、
    を有し、
    前記第1湯道と前記第2湯道は、前記V型シリンダブロックにおける前記第1の気筒列と前記第2の気筒列との間に設けられたジャーナル軸受部の中心線に対して略平行に配置され、前記ジャーナル軸受部の軸線方向の一方の側で端部同士が接続され、
    記湯口から前記第1湯道を経由して前記中心線上の任意点に至る最短長さの経路長と、前記湯口から前記第2湯道を経由して前記任意点に至る最短長さの経路長が不等長であることを特徴とする鋳造用金型。
  2. 請求項1記載の鋳造用金型において、
    前記第1湯道及び前記第2湯道の少なくとも一方は、下流に向かって先細り断面形状であることを特徴とする鋳造用金型。
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