JP3872397B2 - 画像信号の非同期処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は画像信号の非同期処理装置に関する。
画像信号等の画像信号は、フレームメモリに書き込まれ、フレームメモリに書き込まれた画像信号は、フレームメモリから読み出されて、例えば表示装置に表示される。この場合において、画像信号の書き込み系と画像信号の読み出し系は同期がとれていない(非同期)ので、フレームメモリへの画像信号の書き込みと読み出しを誤り無く行なうことが必要である。
【0002】
【従来の技術】
図10は従来装置の構成例を示す図である。ここでは、画像信号として映像信号を用いた場合を示している。図において、1は映像信号の書き込みと読み出しを行なうフレームメモリであり、図中フレームメモリ1〜フレームメモリ3までの3個のフレームメモリが存在する場合を示している。該フレームメモリ1には、映像信号が入力され、該フレーム1から映像信号が出力される。
【0003】
2は前記映像信号から抽出した映像同期信号と、水晶発振器4から作成し、出力同期信号発生回路3から出力される出力同期信号とを比較してフレームメモリを制御するための制御信号を発生するフレームメモリ制御信号発生回路である。
【0004】
このように構成された装置において、フレームメモリ制御信号発生回路2は、映像同期信号と出力同期信号を受けて、フレームメモリ1〜フレームメモリ3の映像信号の書き込みと読み出しを制御する。
【0005】
図11はフレームメモリへの書き込みと読み出しのタイムチャートである。先ずフレームメモリ1〜フレームメモリ3に対して順番に映像信号がW1,W2,W3と書き込まれる。フレームメモリ1〜フレームメモリ3に書き込まれた映像信号は、読み出し側の制御により、図のR1〜R3のように読み出される。同一のフレームに対しては、書き込み動作と読み出し動作が重ならないようにする必要がある。
【0006】
図10において、フレームメモリ1への映像信号の書き込みは入力垂直同期信号を基準に入力側クロックでフレームメモリ制御信号発生回路2でメモリ制御信号を生成して行ない、一方、フレームメモリ1からの画像信号の読み出しは、出力側クロックで所定の垂直同期周波数のメモリ制御信号をフレームメモリ制御信号発生回路2を制御して行なう。
【0007】
そのため、映像信号の書き込みと読み出しが非同期となり、フレームメモリ1への書き込み動作と読み出し動作が重なるタイミングでは、同一フレーム上で新旧フレームの画像信号が混在することになる。図12は書き込み信号と読み出し信号の重なりの説明図である。“H”アクチブとして、書き込み信号と読み出し信号が一部重なり、重なり領域ができている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、垂直同期周波数の異なる撮像系からの画像信号を垂直同期周波数の異なる所定の画像信号に変換する装置において、フレームメモリへの画像信号の書き込みと読み出しの重なりが発生した場合、同一フレーム内で新旧フレーム(1フレーム前の画像と現在のフレームの画像)の画像が混在し、画像が乱れるという問題があった。
【0009】
本発明はこのような課題に鑑みてなされものであって、フレームメモリへの画像信号の書き込みと読み出しの重なりを防止すると共に、画像が乱れることのない画像信号の非同期処理装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
(1)図1は本発明の原理ブロック図である。図10と同一のものは、同一の符号を付して示す。図において、1はフレームメモリで、図ではフレームメモリ1〜フレームメモリ3までの3個の場合を示している。これらフレームメモリには、画像信号が入力され、また画像信号が出力される。図において、10は正確な一定の周波数パルスを出力する水晶発振器、11は該水晶発振器10の出力を受けて出力同期信号を発生する出力同期信号発生手段としての出力同期信号発生回路である。
【0011】
12は映像同期信号を入力して予め決められている基準の周波数値と比較して垂直同期周波数差を検出する垂直同期周波数差検出手段としての垂直同期周波数差検出回路、13はその一方の入力に映像同期信号を、他方の入力に垂直同期周波数差検出回路の出力を受けてリセット信号を発生するアンドゲートである。該リセット信号は、前記出力同期信号発生回路11に与えられる。
【0012】
14は映像同期信号と、垂直同期周波数差検出回路12の出力と、出力同期信号発生回路11の出力である映像同期出力を受けて書き込み信号と読み出し信号の重なりを検出する重なり検出回路である。15は該重なり検出回路14の出力と、映像同期信号と、出力同期信号発生回路11の出力である映像同期出力を受けてフレームメモリ1の書き込みと読み出しの制御信号を発生するフレームメモリ制御信号発生回路である。
【0013】
このような構成によれば、垂直同期周波数差検出回路12で検出した差分が出力垂直同期周波数の許容範囲内の場合、出力同期信号発生回路11にリセットをかけて同期化することにより、フレームメモリへの画像信号の書き込みと読み出しの重なりを防止することができる。
(2)請求項2記載の発明は、前記フレームメモリへの画像信号の書き込みと読み出しの重なりを検出する手段を設け、入力垂直同期周波数が出力垂直同期周波数の許容値を超えた場合、重なり発生時に、重なり方向によりフレーム単位で画像信号の書き込み禁止又は同一フレーム読み出しを行なうことを特徴とする。
【0014】
ここで、重なり方向とは、出力の同期周波数に対して入力側同期周波数が早いか遅いかの識別をいう。
このような構成によれば、重なり検出回路14により画像信号の書き込みと読み出しの重なりを検出した場合、重なり方向によりフレーム単位で画像信号の書き込み禁止及び同一フレーム読み出しを行なうことで、入力垂直同期周波数を等価的に出力垂直同期周波数に調整でき、画像の乱れを防止することができる。
(3)請求項3記載の発明は、前記各フレームメモリの画像信号の平均値を算出する手段を設け、重なりを検出したフレームにおいて、重なり発生直前の2フレームの画像信号の平均値を算出し、次フレームで重なり発生直前フレームの画像信号を読み出すことを特徴とする。
【0015】
このような構成によれば、重なり検出回路14により重なりを検出した場合、重なり発生前の2フレームの平均値を算出し、次フレームでは重なり発生直前の画像信号を読み出すことにより、重なり発生時に生じる画像の不連続を防止して画像の乱れを防止することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態例を詳細に説明する。
先ず、図1に示す原理ブロック図の詳細について説明する。フレームメモリへの画像信号の書き込み及び読み出しの制御は、垂直同期周波数差検出回路12で入力垂直同期信号と出力垂直同期信号の周波数差を検出した信号を基に行なわれる。ここでは、基準となる出力垂直同期信号の周波数値が垂直同期周波数差検出回路12のレジスタに予め書き込まれている。そこで、垂直同期周波数差検出回路12は映像同期入力信号と前記基準値とを比較してその周波数差を出力する。
【0017】
図2は垂直同期周波数差検出回路12の一実施の形態例を示すブロック図である。図において、20は出力側クロックを発生する出力側クロック発生回路である。該出力側クロック発生回路20は発振器として水晶を用いているので、高精度のクロックを発生させることができる。21は入力垂直同期信号を出力側クロック発生回路20の出力クロックで同期をとる同期化回路である。
【0018】
この同期化回路21の出力は、続く2分周回路22で2分周される。この結果、1フレーム期間が“H”レベル、1フレーム期間が“L”レベルのデューティ50%のパルスが発生する。23は、2分周回路22の出力をイネーブル信号として受けて、出力側クロック発生回路20の出力クロックをカウントする時間計測カウンタである。24は時間計測カウンタ23の出力と、出力側同期信号の基準周波数値を設定値として受けて、双方の周波数値の差分を出力するウィンドコンパレータである。該ウィンドコンパレータ24からは、周波数差検出信号が出力される。このように構成された回路の動作を説明すれば、以下の通りである。
【0019】
入力垂直同期信号を出力側クロック発生回路20の出力で叩いて同期化回路21で同期化する。同期化回路2で同期化された入力垂直同期信号は、続く2分周回路22で1/2に分周される。この結果、フレームの1周期に相当する幅が“H”レベルのパルスが得られる。このパルスを続く時間計測カウンタ23のイネーブル信号として用いる。この結果、時間計測カウンタ23は、2分周回路22の出力が“H”レベルの間、出力側クロック発生回路20の出力をカウントする。このカウント値は、入力側垂直同期周波数のカウント値となり、ウィンドコンパレータ24の一方の入力に入る。
【0020】
一方、ウィンドコンパレータ24の他方の入力には、予め決められた出力側垂直同期周波数の許容範囲に相当する値が設定値として設定されている。ウィンドコンパレータ24は、これら2つの周波数値の差分を求めて入力垂直同期周波数が出力垂直同期周波数の許容範囲内であるかどうかを判定する。そして、ウィンドコンパレータ24からは、周波数差検出信号が出力されることになる。この周波数差検出信号は、例えば許容範囲の場合に“H”レベル、許容差外の場合に“L”となるような信号を発生する。
【0021】
アンドゲート13は、ウィンドコンパレータ24の判定結果と、入力垂直同期信号とのアンドをとり、出力同期信号発生回路11のリセット入力に入力する。入力垂直同期周波数が出力垂直同期周波数の許容範囲内の場合、アンドゲート13から出力同期信号発生回路11にリセット信号が供給される。この結果、出力同期信号は、入力垂直同期信号で同期化される。
【0022】
図3は映像同期入力と映像同期出力の関係を示す図である。(a)は映像同期入力、(b)、(d)は映像同期出力、(c)はリセット信号である。映像同期入力信号と映像同期出力信号とが非同期のため、映像同期入力(a)と映像同期出力(b)は図に示すように同期しない。そこで、映像同期入力信号に同期した(c)に示すようなリセット信号を出力同期信号発生回路11に与えると、出力同期信号は、リセット信号に同期するので、(d)に示すように映像同期入力(a)と同期した映像同期出力が得られる。
【0023】
入力垂直同期周波数が出力垂直同期周波数の許容範囲を超えた場合、重なり検出回路14を設け、重なり検出及び重なり方向検出を行ない、入力垂直同期周波数と出力垂直同期周波数の大小関係により、以下に示すような処理を行なう。
【0024】
以下、図4に示すタイムチャートを用いて、本発明の動作を説明する。
(A)入力垂直同期周波数が出力垂直同期周波数よりも高い場合
図4において、(a)は出力フレーム、(b)は入力フレーム、(c)はフレームメモリ1、(d)はフレームメモリ2、(e)はフレームメモリ3の動作を示している。出力フレームはO1,O2,O3,…という具合に出力され、入力フレームはI1,I2,I3…という具合に入力される。それぞれフレームの単位を示している。
【0025】
3個のフレームでは、図11に示すようにシーケンシャルに書き込み及び読み出しが行なわれている。ここで、入力フレームがI2のタイミングでは、フレームメモリ1からの映像信号を読み出し中にフレームI2の映像信号が入力されてくるため、読み出しと書き込みが重なってしまう(重なり発生Q1)。同一フレームメモリについて、読み出しと書き込みが発生すると、新旧の映像データが混在してしまう。
【0026】
そこで、この場合には、重なり検出回路14が重なりと重なりの方向を検出する。重なり検出回路14の出力はフレームメモリ制御信号発生回路15に与えられ、フレームメモリ制御信号発生回路15は、フレームメモリ1の書き込みと読み出しを制御する。この場合には、フレームメモリ1からの読み出しを優先し、フレームI2の映像信号の書き込みを禁止する。
【0027】
そして、入力フレームI3のタイミングでフレームI3の映像信号をフレームメモリ1に書き込み(W3)、入力フレームI2の映像入力信号を1フレーム取り込まないようにして入力と出力の周波数差を調整する。
【0028】
なお、重なり発生Q2でも重なりが発生しているが、この場合は、フレームメモリ2からの映像信号を読み出し中にフレームI7の映像信号が入力されてくる場合を示している。この場合にも、重なりQ1の場合と同様、フレームI7は書き込みを禁止し、次のフレームI8の映像信号を書き込むようにする。
【0029】
このように、重なり検出回路14により映像信号の書き込みと読み出しの重なりを検出した場合、重なり方向によりフレーム単位で映像信号の書き込み禁止を行なうことで、入力垂直同期周波数を等価的に出力垂直同期周波数に調整でき、映像の乱れを防止することができる。
(B)入力垂直同期周波数が出力垂直同期周波数よりも低い場合
Q3にて重なりが発生したものとする。この場合、フレームメモリ1では、映像データ書き込み中である。この映像データ書き込み中にデータ読み出しが重なってしまう。そこで、この場合には、重なり検出回路14が重なりと重なりの方向を検出する。重なり検出回路14の出力はフレームメモリ制御信号発生回路15に与えられ、フレームメモリ制御信号発生回路15は、フレームメモリ1の書き込みと読み出しを制御する。この場合には、フレームメモリ1での映像データの書き込みを優先し、このフレームでは、前フレームの映像信号が格納されているフレームメモリ3から映像信号を読み出し、1フレーム同一画像を挿入する。そして、これにより、入力垂直同期周波数と出力垂直同期周波数差を調整することができる。
【0030】
なお、重なり発生Q4でも重なりが発生しているが、この場合はフレームメモリ3で画像データ書き込み中である。この映像データ書き込み中にデータ読み出しが重なってしまう。そこで、この場合には、重なり検出回路14が重なりと重なりの方向を検出する。重なり検出回路14の出力はフレームメモリ制御信号発生回路15に与えられ、フレームメモリ制御信号発生回路15は、フレームメモリ1の書き込みと読み出しを制御する。この場合には、フレームメモリ3での映像データの書き込みを優先し、このフレームでは、前フレームの映像信号が格納されているフレームメモリ2から映像信号を読み出し、1フレーム同一画像を挿入する。
【0031】
このように、重なり検出回路14により画像信号の書き込みと読み出しの重なりを検出した場合、重なり方向によりフレーム単位で画像信号の同一フレームの読み出しを行なうことで、入力垂直同期周波数を等価的に出力垂直同期周波数に調整でき、画像の乱れを防止することができる。
【0032】
図5は重なり検出回路14の具体的な構成例を示す図である。図において、書込パルスと読出パルスは、垂直同期周波数差検出回路12の出力と、映像同期信号入力と、出力同期信号発生回路11の出力を受けて、重なり検出回路14内で作成されるものであり、フレームメモリへの書き込みタイミング(書込)パルスと、読み出しタイミング(読出)パルスが作成される。該重なり検出回路14は、重なり検出部1と重なり検出部2より構成されている。
【0033】
重なり検出部1において、30はその一方の入力に書込パルスを、他方の入力に読出パルスの反転信号を受けるアンドゲート、31はその一方の入力に書込パルスの反転信号を、他方の入力に読出パルスを受けるアンドゲート32はその一方の入力に書込パルスを他方の入力に読出パルスを受けるアンドゲートである。33はそのD入力に電源Vccの“H”レベルを、クロック入力CLKにアンドゲート30の出力を、クリア入力CLRにアンドゲート31の出力を受けるDタイプのフリップフロップ(以下FF1と略す)である。34はFF1のQ出力をその一方の入力に、アンドゲート32の出力を他方の入力に受けるアンドゲートである。ここで、アンドゲート32の出力をA点信号と呼ぶことにする。アンドゲート34からは重なりパルス1が出力される。この重なりパルスは、入力同期周波数Fin<出力同期周波数Foutの場合に出力される。
【0034】
重なり検出部2において、35はその一方の入力に書込パルスの反転信号を、他方の入力に読出パルスを受けるアンドゲート、36はその一方の入力に書込パルスを、他方の入力に読出パルスの反転信号を受けるアンドゲートである。37はそのD入力に電源Vccの“H”レベルを、クロック入力CLKにアンドゲート35の出力を、クリア入力CLRにアンドゲート36の出力を受けるDタイプフリップフロップ(以下FF2と略す)である。38はその一方の入力にA点信号を、他方の入力にFF2のQ出力を受けるアンドゲートである。該アンドゲート38からは、重なりパルス2が出力される。この重なりパルスは、入力同期周波数Fin>出力同期周波数Foutの場合に出力される。
【0035】
このように構成された回路の動作をタイムチャートを参照して説明する。図6は重なり検出部1の動作を示すタイムチャート、図7は重なり検出部2の動作を示すタイムチャートである。入力同期周波数Fin<出力同期周波数Foutの場合では、書き込みが徐々に遅れてくるため、読出パルスの前縁と書込パルスの後縁とが重なり、入力同期周波数Fin>出力同期周波数Foutの場合では、読み出しが徐々に遅れてくるため、書込パルスの前縁と読出パルスの後縁とが重なる。つまり、入力同期周波数と出力同期周波数の大小関係により重なり方向が決まる。
【0036】
何れも、(a)が出力フレーム、(b)が読出パルス、(c)が書込パルス、(d)がFF1のクロック信号、(e)がFF1のクリア信号、(f)がFF1のQ出力、(g)がA点信号である。
【0037】
図6に示す重なり検出部1の場合、前述したように入力同期周波数Fin<出力同期周波数Foutの場合では、書き込みが徐々に遅れてくるため、読出パルスの前縁と書込パルスの後縁とがQ10点に示すように重なる。重なる前は、図に示すように読出パルスと書込パルスとが双方共に“H”レベルになる区間はないため、A点信号は発生しない。
【0038】
一方、Q10に示すように重なりが発生すると、アンドゲート32の出力(A点信号)は、図の(g)に示すように“H”レベルになる。このA点信号が“H”レベルの間は、FF1のQ出力は“H”レベルであるので、A点信号はアンドゲート34を通過し、重なりパルス1として出力される。
【0039】
図7に示す重なり検出部2の場合、入力同期周波数Fin>出力同期周波数Foutの場合では、読み出しが徐々に遅れてくるため、書込パルスの前縁と読出パルスの後縁とが重なる。重なる前は、図に示すように読出パルスと書込パルスとが双方共に“H”レベルになる区間はないため、A点信号は発生しない。
【0040】
一方、Q11に示すように、重なりが発生すると、アンドゲート32の出力(A点信号)は、図の(g)に示すように“H”レベルになる。このA点信号が“H”レベルの間は、FF1のQ出力は“H”レベルであるので、A点信号はアンドゲート34を通過し、重なりパルス2として出力される。
【0041】
図1のフレームメモリ制御信号発生回路15は、上述したような重なりパルス1,重なりパルス2の信号を受けて、フレームメモリ1の書き込み制御と読み出し制御を行ない、重なり方向によりフレーム単位で画像信号の書き込み禁止及び同一フレーム読み出しを行なう。このような制御により、フレームメモリへの画像信号の書き込みと読み出しの重なりを防止すると共に、画像が乱れることのない画像信号の非同期処理装置を提供することができる。
【0042】
図8は本発明の一実施の形態例を示すブロック図である。図1と同一のものは、同一の符号を付して示す。図において、1はフレームメモリ、10は水晶発振器、11は出力同期信号発生回路、12は垂直同期周波数差差判定回路、13はアンドゲート13は重なり検出回路、15はフレームメモリ制御信号発生回路である。これら構成要素は、図1で説明したものであるから、その接続等の詳細説明は省略する。
【0043】
16はフレームメモリ1〜フレームメモリ3の出力を受けてこれら出力の平均値を算出するための平均値算出回路である。該平均値算出回路16としては、ハードウェアによる演算回路の他、ソフトウェアによる演算処理を行なうようにすることができる。17は、各フレームメモリ1〜フレームメモリ3の出力と、平均値算出回路16の出力を受けて、フレームメモリ1〜3の出力を選択するか、平均値算出回路16の出力を選択するかを切り換える切換回路である。該切換回路17から映像信号が出力される。このように構成された回路の動作を図9に示すタイムチャートを参照しつつ説明すれば、以下の通りである。
【0044】
図9は実施の形態例の各部の動作を示すタイムチャートである。(a)は出力フレーム、(b)は入力フレーム、、(c)はフレームメモリ1の動作、(d)はフレームメモリ2の動作、(e)はフレームメモリ3の動作を、(f)は出力画像をそれぞれ示している。
【0045】
先ず、実施の形態例の動作を説明する。重なり検出回路14において、各出力フレームの先頭で、現在書き込みを行なっているフレームメモリに対して、読み出しが発生したかどうかを判定し、読み出しが発生した場合、書き込みを中止して読み出しを行なうと同時に、前フレームの映像信号が格納されているフレームメモリからも読み出しを行ない、平均値算出回路16でこの2つのフレームの映像信号の平均値を算出し、平均値映像信号を出力する。そして、平均値映像信号を出力した次のフレームでは、重なり発生直前フレームの画像信号を読み出す。
【0046】
その時の動作を図9に示す。重なり(Q20)が発生している出力フレームO2では、前フレームの映像信号が格納されているフレームメモリ3の映像R0と、現フレームの映像信号が格納されているフレームメモリ1からの映像信号R1を読み出し、この2フレームの映像信号を平均値算出回路16に入力し、平均値映像信号を生成する。平均値は、(R0+R1)/2で求める。
【0047】
重なりが発生したフレームでは、切換回路17は平均値算出回路16側を選択するので、平均値映像信号が切換回路17を経て映像信号として出力される。そして、重なりが発生した次のフレームO3では、重なり発生直前フレームの映像信号R1を読み出す。
【0048】
この実施の形態例によれば、重なり検出回路14により重なりを検出した場合、重なり発生前の2フレームの平均値を算出し、次フレームでは重なり発生直前の画像信号を読み出すことにより、重なり発生時に生じる画像の不連続を防止して画像の乱れを防止することができる。
【0049】
上述の実施の形態例では、画像信号として映像信号を用いた場合を例にとったが、本発明はこれに限るものではなく、画像信号であればどのような種類の信号であっても同様に適用することができる。
【0050】
また、上述の実施の形態例では、フレームメモリが3個の場合について示したが、本発明はこれに限るものではなく、4個以上の場合についても適用することができる。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
(1)請求項1記載の発明によれば、垂直同期周波数差検出回路で検出した差分が出力垂直同期周波数の許容範囲内の場合、出力同期信号発生回路にリセットをかけて同期化することにより、フレームメモリへの画像信号の書き込みと読み出しの重なりを防止することができる。
(2)請求項2記載の発明によれば、重なり検出回路により画像信号の書き込みと読み出しの重なりを検出した場合、重なり方向によりフレーム単位で画像信号の書き込み禁止及び同一フレーム読み出しを行なうことで、入力垂直同期周波数を等価的に出力垂直同期周波数に調整でき、画像の乱れを防止することができる。
(3)請求項3記載の発明によれば、重なり検出回路により重なりを検出した場合、重なり発生前の2フレームの平均値を算出し、次フレームでは重なり発生直前の画像信号を読み出すことにより、重なり発生時に生じる画像の不連続を防止して画像の乱れを防止することができる。
【0052】
このように、本発明によれば、フレームメモリへの画像信号の書き込みと読み出しの重なりを防止すると共に、画像が乱れることのない画像信号の非同期処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理ブロック図である。
【図2】垂直同期周波数差検出回路の一実施の形態例を示すブロック図である。
【図3】映像同期入力と映像同期出力の関係を示すタイムチャートである。
【図4】図1に示す回路の各部の動作を示すタイムチャートである。
【図5】重なり検出回路の具体的構成例を示す図である。
【図6】重なり検出部1の動作を示すタイムチャートである。
【図7】重なり検出部2の動作を示すタイムチャートである。
【図8】本発明の一実施の形態例を示すブロック図である。
【図9】実施の形態例の各部の動作を示すタイムチャートである。
【図10】従来装置の構成例を示すブロック図である。
【図11】フレームメモリへの書き込みと読み出しのタイムチャートである。
【図12】書き込みパルスと読み出しパルスの重なりの説明図である。
【符号の説明】
1 フレームメモリ
10 水晶発振器
11 出力同期信号発生回路
12 垂直同期周波数差検出回路
13 アンドゲート
14 重なり検出回路
15 フレームメモリ制御信号発生回路
Claims (3)
- 垂直同期周波数の異なる撮像系からの画像信号を垂直同期周波数の異なる所定の画像信号に変換する装置において、
画像信号の書き込みと読み出しを行なう複数個のフレームメモリと、
画像入力信号と画像出力信号の垂直同期信号の周波数差を検出する垂直同期周波数差検出手段と、
基準発振器の出力を受けて画像同期信号を発生する出力同期信号発生手段と、を具備し、
垂直同期周波数差検出手段の出力と、出力同期信号発生手段の出力とを受けて、前記フレームメモリの書き込みと読み出しを制御するフレームメモリ制御手段を設け、
入力垂直同期周波数が出力垂直同期周波数の許容値内であれば、前記出力同期信号発生手段にリセットをかけ同期化を行なうことを特徴とする画像信号の非同期処理装置。 - 前記フレームメモリへの画像信号の書き込みと読み出しの重なりを検出する手段を設け、
入力垂直同期周波数が出力垂直同期周波数の許容値を超えた場合、重なり発生時に、重なり方向によりフレーム単位で画像信号の書き込み禁止又は同一フレーム読み出しを行なうことを特徴とする請求項1記載の画像信号の非同期処理装置。 - 前記各フレームメモリの画像信号の平均値を算出する手段を設け、
重なりを検出したフレームにおいて、重なり発生直前の2フレームの画像信号の平均値を算出し、次フレームで重なり発生直前フレームの画像信号を読み出すことを特徴とする請求項1記載の画像信号の非同期処理装置。
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