JP3871972B2 - テープキャリアおよびそれを用いた電子機器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶表示装置を駆動する駆動用半導体装置などの半導体装置や受動部品などを搭載するためのテープキャリアおよびそれを用いた電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
テープキャリアは、半導体装置や受動部品等を搭載するためのものであり絶縁フィルム上に配線パターンが形成された構造となっている。テープキャリアは、例えば、携帯電話等に使用されている液晶表示装置を駆動する駆動用半導体装置などに使用されている。近年、携帯電話等での小型化、高密度化および高性能化が進んでいることに伴い、テープキャリアにおいても小型化、高密度実装化が要求されている。
【0003】
これに対応するために、高密度化を図る方法として、配線パターンのファインピッチ化が進められてきたが、配線加工技術およびアセンブリ技術に限界があったため、現在は、これまで片面にて実装されてきたテープキャリアの両面を使用することにより実装面積を拡大し、同一サイズのテープキャリアであれば、実装面積が2倍となる両面配線型テープキャリアの開発が進められている。
【0004】
一般に両面配線型テープキャリアは、図11に示すように、絶縁フィルム層51、貫通孔(スルーホール)52、貫通孔52を覆うランド53、配線層54、半導体装置(チップ)55、半導体装置55のパッド等の接続部を保護し固定するための樹脂層56、導電性物質57から構成されている。
【0005】
また、絶縁フィルム層51の裏表(両面)に、半導体装置55と外部の電気的接続のための配線パターンが印刷された配線層54を有している。両面に配している配線層54を電気的に接続するために、絶縁フィルム層51は、貫通孔52を有している。また、貫通孔52は、前述のとおり電気的な接続を可能とするために、導電性物質57で埋められている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記貫通孔52は、電気的な接続を必要とするため、めっきや金属塊等の柔軟性に乏しい導電性物質57にて形成されており、変形しにくい。従って、貫通孔の部分およびその周辺にてテープキャリアを折り曲げると、折り曲げた部分にかかる引張応力が集中し、貫通孔52内の導電性物質57、貫通孔52を覆うランド53若しくはそのランド53から引き出される配線が断線してしまう。このため、現在開発されている多層配線型テープキャリアは貫通孔52部並びにその近傍での折り曲げを禁止しており、COF(Chip On Film)やSOF(System On Film)のようにあらゆる部分においても折り曲げ可能なテープキャリアの特徴点を損なうこととなっている。
【0007】
そこで本発明は、上記従来の課題を解決すべく提案されたものであり、貫通孔の部分又はその周辺で折り曲げた時においても引張応力を緩和し、配線の断線を防ぐことを可能としたテープキャリアおよびそれを用いた電子機器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
発明にかかるテープキャリアは、上記の課題を解決するために、少なくとも1つの絶縁フィルムと、該絶縁フィルムにおける異なる面上に形成された第1の配線および第2の配線と、第1の配線と第2の配線とを電気的に接続するために絶縁フィルムに設けられた貫通孔と、貫通孔を埋める導電体と、導電体を覆うように形成されていると共に第1の配線および第2の配線にそれぞれ接続された第1のランドおよび第2のランドとを備えるテープキャリアにおいて、第1のランドの厚みは、第2のランドの厚みより薄いことを特徴としている。
【0009】
上記構成によれば、貫通孔の部分又はその周辺部で第1の配線側の面が外側となるように折り曲げた場合、折り曲げた際の山側部分の第1のランドの層厚が谷側部分の第2のランドよりも薄くなる。従って、貫通孔の部分又はその周辺で折り曲げた時の第1のランド表面の曲率半径は小さくなる。第1のランドは、厚さが厚くなるほど折り曲げた時に負荷される引張応力が大きくなるため、第1のランドを薄くして曲率半径を小さくすることにより、負荷される引張応力が緩和される。
【0010】
その結果、テープキャリアを貫通孔の部分又はその周辺で折り曲げた際の配線の断線を防止できる。
【0011】
本発明にかかるテープキャリアは、上記の課題を解決するために、少なくとも1つの絶縁フィルムと、該絶縁フィルムにおける異なる面上に形成された第1の配線および第2の配線と、第1の配線と第2の配線とを電気的に接続するために絶縁フィルムに設けられた貫通孔と、貫通孔を埋める導電体と、導電体を覆うように形成されていると共に第1の配線および第2の配線にそれぞれ接続された第1のランドおよび第2のランドとを備えるテープキャリアにおいて、第1のランドおよび第2のランドの少なくとも一方の表面に凹部が形成されていることを特徴としている。
【0012】
上記構成によれば、第1のランドおよび第2のランドの少なくとも一方には凹部が形成されていることによって表面積が大きくなる。従って、ランドの絶縁フィルムに平行な面に沿った断面積を広くした場合と同様の効果が得られることとなり、折り曲げ時に第1のランドおよび第2のランドの少なくとも一方に負荷される応力を緩和することが可能となる。
【0013】
その結果、テープキャリアを貫通孔の部分又はその周辺で折り曲げた際の配線の断線を防止できる。
【0014】
本発明にかかるテープキャリアは、上記の課題を解決するために、少なくとも1つの絶縁フィルムと、該絶縁フィルムにおける異なる面上に形成された第1の配線および第2の配線と、第1の配線と第2の配線とを電気的に接続するために絶縁フィルムに設けられた貫通孔と、貫通孔を埋める導電体と、導電体を覆うように形成されていると共に第1の配線および第2の配線にそれぞれ接続された第1のランドおよび第2のランドとを備えるテープキャリアにおいて、第1のランドおよび第2のランドの少なくとも一方には、導電体を覆っていない欠損部、例えば穴や切り込みなどが形成されていることを特徴としている。
【0015】
上記構成によれば、第1のランド若しくは第2のランドの一部に穴や切り込みなどの欠損部を設けている。この欠損部があることにより絶縁フィルムを覆っていない部分ができるため応力を分散することができる。
【0016】
その結果、テープキャリアを貫通孔の部分又はその周辺で折り曲げた際の配線の断線を防止できる。
【0017】
本発明にかかる電子機器は、上記の課題を解決するために、上記のいずれかの構成を備えるテープキャリアと、テープキャリア上に搭載された半導体装置とを備える電子機器であって、上記テープキャリアが、貫通孔の部分又はその周辺部で第1の配線側の面が外側となるように折り曲げられていることを特徴としている。
【0018】
上記構成によれば、テープキャリアを貫通孔の部分又はその周辺で折り曲げた際においても、配線の断線しないテープキャリアを供給することが可能となる。これにより、電子機器には、様々な折り曲げ形状でテープキャリアを使用することが可能となり、電子機器の小型化が実現できる。
【0019】
本発明にかかる電子機器は、上記の課題を解決するために、少なくとも1つの絶縁フィルムと、絶縁フィルムにおける異なる面上に形成された第1の配線および第2の配線と、第1の配線と第2の配線とを電気的に接続するために絶縁フィルムに設けられた貫通孔と、貫通孔を埋める導電体と、導電体を覆うように形成されていると共に第1の配線および第2の配線にそれぞれ接続された第1のランドおよび第2のランドとを備え、第1のランドは、絶縁フィルムに平行な面に沿った断面積が、第2のランドより広いテープキャリアと、テープキャリア上に搭載された半導体装置とを備える電子機器であって、テープキャリアが、貫通孔の部分又はその周辺部で第1の配線側の面が外側となるように折り曲げられていることを特徴とする。
【0020】
上記構成によれば、第1のランドは、絶縁フィルムに平行な面に沿った断面積が、第2のランドより広いテープキャリアを貫通孔の部分又はその周辺で折り曲げた際においても、配線の断線しないテープキャリアを供給することが可能となる。これにより、電子機器には、様々な折り曲げ形状でテープキャリアを使用することが可能となり、電子機器の小型化が実現できる。
【0021】
本発明にかかる電子機器は、上記の課題を解決するために、少なくとも1つの絶縁フィルムと、絶縁フィルムにおける異なる面上に形成された第1の配線および第2の配線と、第1の配線と第2の配線とを電気的に接続するために絶縁フィルムに設けられた貫通孔と、貫通孔を埋める導電体とを備え、貫通孔は、第1の配線側の端部における断面積が、第2の配線側の端部における断面積よりも広くなるように形成されているテープキャリアと、テープキャリア上に搭載された半導体装置とを備える電子機器であって、テープキャリアが、貫通孔の部分又はその周辺部で第1の配線側の面が外側となるように折り曲げられていることを特徴とする。
【0022】
上記構成によれば、貫通孔は、第1の配線側の端部における断面積が、第2の配線側の端部における断面積よりも広くなるように形成されているテープキャリアを貫通孔の部分又はその周辺で折り曲げた際においても、配線の断線しないテープキャリアを供給することが可能となる。これにより、電子機器には、様々な折り曲げ形状でテープキャリアを使用することが可能となり、電子機器の小型化が実現できる。
【0023】
本発明にかかる電子機器は、上記の課題を解決するために、少なくとも1つの絶縁フィルムと、絶縁フィルムにおける異なる面上に形成された第1の配線および第2の配線と、第1の配線と第2の配線とを電気的に接続するために絶縁フィルムに設けられた貫通孔と、貫通孔を埋める導電体とを備え、導電体は、導電性ペーストで形成されているテープキ ャリアと、テープキャリア上に搭載された半導体装置とを備える電子機器であって、テープキャリアが、貫通孔の部分又はその周辺部で第1の配線側の面が外側となるように折り曲げられていることを特徴とする。
【0024】
上記構成によれば、導電体は、導電性ペーストで形成されているテープキャリアを貫通孔の部分又はその周辺で折り曲げた際においても、配線の断線しないテープキャリアを供給することが可能となる。これにより、電子機器には、様々な折り曲げ形状でテープキャリアを使用することが可能となり、電子機器の小型化が実現できる。
【0025】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕
本発明の第一の実施の形態について図1および図2に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、本発明はこれに限定されるものではない。
【0026】
本発明にかかるテープキャリアは、図1に示すように、絶縁フィルム1、貫通孔2、第1のランド3a、第2のランド3b、第1の配線層4a、第2の配線層4b、半導体装置(チップ)5、樹脂層6、導電体7を備えている。
【0027】
絶縁フィルム1は、その面上に第1の配線層4aおよび第2の配線層4bを配置するためのものである。絶縁フィルム1は、絶縁性を有することはもちろん、様々な形状で使用されることから可撓性であることが必要である。このため、絶縁フィルム1を形成する材料としては、例えば、ポリイミド、ガラスエポキシ、ポリエステルなどの樹脂材料が用いられる。
【0028】
貫通孔2は、絶縁フィルム1の異なる面上に配置されている第1の配線層4aおよび第2の配線層4bを互いに電気的に接続するために上記絶縁フィルム1に開けられた孔である。
【0029】
第1のランド3aおよび第2のランド3bは、貫通孔2全体又は大部分を覆うように配置されている。貫通孔2を通じて絶縁フィルム1上でそれぞれ第1の配線層4aおよび第2の配線層4bと電気的に接続するためのものである。
【0030】
第1の配線層4aおよび第2の配線層4bは、それぞれ、絶縁フィルム1上に配線パターンを印刷することによって形成されている。第1の配線層4aおよび第2の配線層4bとしては、銅箔や銀箔などの導電性を有する金属箔が用いられている。
【0031】
半導体装置5は、上記第1の配線層4aおよび第2の配線層4bと接続され、電子機器の駆動に使用される。
【0032】
樹脂層6は、上記第1の配線層4aおよび第2の配線層4bと半導体装置5とを接続するとともに、該接続部分を保護し固定している。
【0033】
導電体7は、貫通孔2に埋め込まれており、第1のランド3aおよび第2のランド3bとを電気的に接続するためのものである。導電体7としては、例えば、メッキや金属塊や導電性ペーストなどが使用されている。
【0034】
上記構成において、本発明にかかるテープキャリアの具体的説明をする。
【0035】
本発明にかかるテープキャリアの主たる特徴点は、少なくとも1つの絶縁フィルム1と、該絶縁フィルム1における異なる面上に形成された第1の配線層4aおよび第2の配線層4bと、第1の配線層4aと第2の配線4bとを電気的に接続するために絶縁フィルム1に設けられた貫通孔2と、貫通孔2を埋める導電体7と、導電体7の全体又は大部分を覆うように形成されていると共に第1の配線層4aおよび第2の配線層4bにそれぞれ接続された第1のランド3aおよび第2のランド3bとを備えるテープキャリアにおいて、第1のランド3aは、絶縁フィルム1に平行な面に沿った断面積が、第2のランド3bより広いことである。
【0036】
これにより、テープキャリア自身を折り曲げた際に貫通孔2および第1のランド3aおよび第2のランド3b周辺で発生していた配線の断線を防止することが可能となる。
【0037】
すなわち、図1に示すように、本発明にかかるテープキャリアは、絶縁フィルム1上に配置している第1のランド3aが第2のランド3bと比較して大きいものとなっている。
【0038】
一般に、テープキャリアを折り曲げた場合には、引張応力も圧縮応力も発生しない折り曲げ中心線8がおおよそ絶縁フィルム1の中心部を通ることになる。このため、テープキャリアを貫通孔2の部分又はその周辺で第1の配線4a側の面が外側となるように折り曲げると、山側部分の第1のランド3aには引張応力が発生し、対する谷側部分の第2のランド3bには圧縮応力が発生することになる。
【0039】
ここで、テープキャリアを上記構造にすることにより、第1のランド3aが比較的広い領域で絶縁フィルム1と接するようになるので、第1のランド3aと絶縁フィルム1との密着性が増す。それゆえ、図2に示すように、テープキャリアを貫通孔2の部分又はその周辺で折り曲げた際には、前記の引張応力に対する第1のランド3aの対抗性が増すことで、断線が発生しにくくなる。また、第2のランド3bは、比較的狭い領域で絶縁フィルム1と接するようになるので、配線の引き廻し可能な領域を広く確保できる。
【0040】
なお、第1のランド3aは、面積が広くなるほど引張応力に対する耐力が大きくなる。このため、第1のランド3aは、配線の引き廻しが可能な程度にできるだけ大きくすることが好ましい。
【0041】
また、第1のランド3aおよび第2のランド3bの大きさは、実装密度および折り曲げ耐性を勘案して決定する。
【0042】
また、上記第1のランド3aおよび第2のランド3bは円形の形状をしていても良く、この場合には、第1のランド3aの直径を第2のランド3bの直径よりも大きいものとすれば同様の効果を得ることができる。
【0043】
例えば、テープキャリアの絶縁フィルム1の厚さを25〜50μmとし、第1のランド3aおよび第2のランド3bと配線フィルム4の厚さを12〜18μmとした場合、第2のランド3bの直径を300μm程度とし、第1のランド3aの直径を300μm程度から大きくするか、若しくは第1のランド3aの直径を300μm程度とし、第2のランド3bの直径を300μm程度から小さくすれば良い。
【0044】
また、上記直径の変化は別々である必要はなく、第1のランド3aおよび第2のランド3bの直径をそれぞれ同時に変化させても当然に同様の効果が得られる。
【0045】
〔実施の形態2〕
本発明の第二の実施の形態を図3および図4に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本発明はこれに限定されるものではない。また、説明の便宜上、前記実施の形態1で使用した部材と同じ機能を有する部材には同一の番号を付記し、その説明を省略する。
【0046】
本実施形態のテープキャリアは、前記実施の形態1のテープキャリアにおいて、第2のランド3bより平面サイズ(絶縁フィルム1に平行な面に沿った断面積)の大きい第1のランド3aに代えて、第2のランド3bより薄い第1のランド33aを用いたものである。すなわち、本実施形態のテープキャリアの主たる特徴点は、図3に示すように、第1のランド33aの厚さを第2のランド3bの厚さと比較して薄くした点にある。
【0047】
図4に示すように、テープキャリアを貫通孔2の部分又はその周辺で第1の配線4a側の面が外側となるように折り曲げると、第1のランド33aに発生する引張応力は、折り曲げ中心線8からの距離が離れていれば離れている程大きくなる。本実施形態では、第1のランド33aの厚みを薄くすることにより、折り曲げ中心線8からの距離が短くなり、引張応力を低減することが可能となる。例えば、現在製造可能な厚さである5μmとすれば、引張応力を大きく低減することが可能となる。また、第2のランド3bの厚みを厚くすることにより、折り曲げ時の強度を上げることができる。
【0048】
これにより、テープキャリアを貫通孔2の部分又はその周辺で折り曲げた際の配線の断線を防止することができる。
【0049】
なお、本実施の形態における第1のランド33aの形状を、上記実施の形態1の第1のランド3aと同様の形状、すなわち第1のランド33aを絶縁フィルム1に平行な面に沿った断面積が第2のランド3bより広い形状とするとより好ましい。
【0050】
〔実施の形態3〕
本発明の第三の実施の形態を図5に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本発明はこれに限定されるものではない。また、説明の便宜上、前記実施の形態1で使用した部材と同じ機能を有する部材には同一の番号を付記し、その説明を省略する。
【0051】
本発明の主たる特徴点は、テープキャリアにおいて、第1のランドおよび第2のランドの少なくとも一方の表面に凹部が形成されていることである。具体的には、本実施形態のテープキャリアは、図5に示すように、前記実施の形態1のテープキャリアにおいて、互いに形状の異なる第1のランド3aおよび第2のランド3bに代えて、同一形状の第1のランド23aおよび第2のランド23bを備え、第1のランド23aおよび第2のランド23bが、凹部(窪み)24aおよび24bを有する形状である。
【0052】
上記第1のランド23aは、凹部24aが形成されていることから、凹部が形成されていない形状と比較してその表面積が大きくなり、面積的若しくは長さ的な余剰が存在することになる。
【0053】
このために、第1のランド23aにより、テープキャリアを貫通孔2の部分又はその周辺で第1の配線4a側の面が外側となるように折り曲げた際に、第1のランド3aの断面積を広くした実施の形態1におけるテープキャリアと同様の効果が得られ、余剰部分が折り曲げによって発生する引張応力を緩和することが可能となる。
【0054】
これらにより、テープキャリアを折り曲げた際の配線の断線を防止することができる。
【0055】
なお、本実施の形態では、第1のランド23aおよび第2のランド23bの双方に凹部が形成されている構成としているが、第1のランド23aのみに凹部が形成されている形状であっても良い。
【0056】
また、本実施の形態における形状と、上述した2つの実施の形態との形状とのそれぞれの特徴を組み合わせた第1のランド23aおよび第2のランド23bとするとより好ましい。
【0057】
〔実施の形態4〕
本発明の第四の実施の形態を図6および図7に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本発明はこれに限定されるものではない。また、説明の便宜上、前記実施の形態1または3で使用した部材と同じ機能を有する部材には同一の番号を付記し、その説明を省略する。
【0058】
本発明の主たる特徴点は、テープキャリアにおいて、第1のランドおよび第2のランドの少なくとも一方には、導電体を覆っていない欠損部、例えば穴や切り込みなどが形成されていることである。
【0059】
本実施形態のテープキャリアは、具体的には、図6に示すように、前記実施の形態3のテープキャリアにおいて、凹部(窪み)24aおよび24bを有する第1のランド23aおよび第2のランド23bに代えて、貫通孔14aおよび貫通孔14bを有する第1のランド13aおよび第2のランド13bを備えている。すなわち、第1のランド13aおよび第2のランド13bは、導電体を覆っていない欠損部としての貫通孔14aおよび貫通孔14bが形成されていることで一部が欠如した構造を有し、貫通孔2を全て覆う形状となっていない。
【0060】
一般に、第1のランド13aおよび第2のランド13bがともに欠損部を持たず、貫通孔2を全て覆っている場合、貫通孔2の部分又はその周辺で折り曲げた際においても、第1のランド3aに負荷される引張応力および第2のランド3bに負荷される圧縮応力は緩和されない。
【0061】
これに対し、本実施形態のテープキャリアは、図7に示すように、テープキャリアを貫通孔2の部分又はその周辺で第1の配線4a側の面が外側となるように折り曲げた際であっても、引張応力が大きくかかる第1のランド13aの中央部が欠如されており、引張応力を分散させることができるため、引張応力を低減できる。また、圧縮応力が大きくかかる第2のランド13bの中央部が欠如されており、圧縮応力を分散させることができるため、圧縮応力も低減できる。
【0062】
従って、テープキャリアを貫通孔2の部分又はその周辺で折り曲げた際の配線の断線を防止することができる。
【0063】
なお、本実施の形態においては、図6に示すように、第1のランド13aおよび第2のランド13bの双方が、貫通孔14aおよび貫通孔14bを有しているが、図7に示すように、第1のランド13aは貫通孔14aを有しており、第2のランド13bは欠損部を有していない構造であっても良い。
【0064】
また、本実施の形態における形状と、上述した3つの実施の形態との形状とのそれぞれの特徴を組み合わせた第1のランド13aおよび第2のランド13bとするとより好ましい。
【0065】
〔実施の形態5〕
本発明の第五の実施の形態を図8および図9に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本発明はこれに限定されるものではない。また、説明の便宜上、前記実施の形態1で使用した部材と同じ機能を有する部材には同一の番号を付記し、その説明を省略する。
【0066】
本発明の主たる特徴点は、少なくとも1つの絶縁フィルム1と、該絶縁フィルム1における異なる面上に形成された第1の配線層4aおよび第2の配線層4bと、第1の配線層4aと第2の配線層4bとを電気的に接続するために絶縁フィルム1に設けられた貫通孔12と、貫通孔12を埋める導電体7と、貫通孔12全体を覆うように配置されている同一形状の第1のランド43aおよび第2のランド3bを備えるテープキャリアにおいて、上記貫通孔12は、第1の配線層4a側の端部における断面積が、第2の配線層4b側の端部における断面積よりも広くなるように形成されていることである。
【0067】
具体的には、図8に示すように、両端の断面積が異なる形状を有している貫通孔12である。
【0068】
テープキャリアに設けられる貫通孔としては両端の断面積が同じサイズである貫通孔が一般的であるが、上記貫通孔12は、引張応力の発生する第1の配線層4a側の端部を広くし、圧縮応力の発生する第2の配線層4b側の端部を狭くした形状となっている。これにより、テープキャリアを貫通孔12の部分又はその周辺で第1の配線4a側の面が外側となるように折り曲げた際に、折り曲げに対する引張応力および圧縮応力を緩和させることが可能となる。
【0069】
これにより、テープキャリアを貫通孔12の部分又はその周辺で折り曲げた際の配線の断線を防止することができる。
【0070】
また、上記貫通孔12としては、徐々に断面積が変化するような形状、すなわちいわゆるテーパ形状がより好ましい。これにより、テープキャリアを貫通孔12の部分又はその周辺で折り曲げた際の配線の断線をより一層効果的に防止することができる。
【0071】
このようなテーパ形状の貫通孔12は、例えば、一方の面をマスクして、他方の面からエッチングにより貫通孔12を形成させることで、マスクされた側の径を小さくする方法で形成することができる。
【0072】
なお、本実施の形態における形状と、上述した実施の形態1ないし実施の形態4とのそれぞれの特徴を組み合わせたテープキャリアとするとより好ましい。
【0073】
例えば、図9に示すように、本発明にかかる貫通孔12を有し、第1のランド43aに代えて、、第2のランド3bよりも断面積が広い第1のランド3aを備えるテープキャリアであれば、テープキャリアを貫通孔12の部分又はその周辺で折り曲げた際に、引張応力および圧縮応力を緩和する効果は大きくなる。
〔実施の形態6〕
本発明の第六の実施の形態を図10に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本発明はこれに限定されるものではない。また、説明の便宜上、前記実施の形態1または5で使用した部材と同じ機能を有する部材には同一の番号を付記し、その説明を省略する。
【0074】
本実施形態のテープキャリアは、前記実施の形態5でのテープキャリアにおいて、両端の断面積が異なる貫通孔12に代えて、両端の断面積が等しい貫通孔2を備え、貫通孔2を埋める導電体が、導電性ペースト17で形成されている構成である。
【0075】
一般的に、異なる面上に配置されている第1の配線層4aおよび第2の配線層4bを電気的に接続するために貫通孔2に埋め込まれている導電体7は、メッキや金属塊であり、変形しにくく応力を受けやすい。
【0076】
これに対し、本実施形態では、図10に示すように、貫通孔2には導電体として、変形しやすい柔軟性のある導電性ペースト17を埋め込むことにより、テープキャリアを貫通孔2の部分又はその周辺で折り曲げた際に負荷される応力を緩和することができる。
【0077】
導電性ペースト17は、熱硬化性樹脂と金属が混合しているものである。例えば、熱硬化性樹脂としてのエポキシ樹脂中に、金属としての銀をフィラーとして入れた導電性ペースト17がある。
【0078】
また、本実施形態においては、導電性ペースト17として、熱硬化性樹脂が未硬化のものを使用している。導電性ペースト17は、熱硬化性樹脂が硬化されると、従来の導電体(金属若しくはメッキ)と同等の柔軟性となるのに対し、未硬化であれば、より大きな柔軟性を有することができる。
【0079】
これにより、テープキャリアを貫通孔2の部分又はその周辺で折り曲げた際の配線の断線を防止することができる。
【0080】
また、本実施の形態における構成においても、上述した実施の形態1ないし実施の形態5とのそれぞれの特徴を組み合わせたテープキャリアとするとより好ましい。
【0081】
〔実施の形態7〕
本発明の第七の実施の形態を説明すれば、以下の通りである。なお、本発明はこれに限定されるものではない。
【0082】
本発明の主たる特徴点は、前記実施の形態1ないし6でのテープキャリアを備えた電子機器において、図2や図3、図7に示すように、該テープキャリアが貫通孔の部分又はその周辺部で第1の配線側の面が外側となるように折り曲げられていることである。
【0083】
具体的には、実施の形態1ないし6の特徴を有するテープキャリアを使用し、電子機器の小型化および高密度化を実現するために、第1の配線側の面が外側となるようにして折り曲げられているテープキャリアを配置している電子機器である。
【0084】
また、本発明における電子機器に使用するテープキャリアは、実施の形態1ないし6でのいずれか1つのテープキャリアに限ることはなく、それぞれの特徴を組み合わせたテープキャリアであっても良い。
【0085】
なお、上記実施の形態の全てにおいて、絶縁フィルム1一枚の両面に第1のランド3aおよび第2のランド3bと第1の配線層4aおよび第2の配線層4bを備えている例により説明をしているが、本発明はこれに限定されることはなく、絶縁フィルム1が多層化された多層フィルム基板であっても良く、多層フィルム基板の表裏(両面)のランドは勿論のこと、フィルム基板内部に形成されたランドであっても良い。
【0086】
例えば、実装密度を向上させるために使用されている多層配線型テープキャリアの構造として一般的なスルーホールやブラインドビアなどの貫通孔によって裏表配線を接続する形式のテープキャリアに使用することもできる。
【0087】
また、本発明のテープキャリアは、絶縁フィルム層の両面に配線パターンを有し、該絶縁フィルム層には該両面の配線パターンを電気的に接続するための導電性物質で埋められた貫通孔と、該貫通孔から該配線パターンとを接続するためのランドが設けられているテープキャリアにおいて、該ランドのランド径は該絶縁フィルム層の両面では異なるランド径で完全に覆われている構成であっても良い。
【0088】
これにより、テープキャリアを貫通孔の部分又はその周辺で折り曲げた際の配線の断線を防止することができる。
【0089】
本発明のテープキャリアは、絶縁フィルム層の両面に配線パターンを有し、該絶縁フィルム層には該両面の配線パターンを電気的に接続するための導電性物質で埋められた貫通孔と、該貫通孔から該配線パターンとを接続するためのランドが設けられているテープキャリアにおいて、該ランドの面には該配線パターンと同一面では無いような窪みが存在するランドにより完全に覆われている構成であっても良い。
【0090】
これにより、テープキャリアを貫通孔の部分又はその周辺で折り曲げた際の配線の断線を防止することができる。
【0091】
本発明のテープキャリアは、絶縁フィルム層の両面に配線パターンを有し、該絶縁フィルム層には該両面の配線パターンを電気的に接続するための導電性物質で埋められた貫通孔と、該貫通孔から該配線パターンとを接続するためのランドが設けられているテープキャリアにおいて、該絶縁フィルム層を折り曲げた際、外側に来る該配線パターン厚および該ランド厚が内側に来る該配線パターン厚および該ランド厚より厚みが薄い構成であっても良い。
【0092】
これにより、テープキャリアを貫通孔の部分又はその周辺で折り曲げた際の配線の断線を防止することができる。
【0093】
以上の本発明によれば、絶縁フィルムの両側の層に配線を有する両面配線COF(又はSOF)においては、両面の配線を電気的に接続する貫通孔周辺で折り曲げた際に発生する可能性のある断線を防止することができ、信頼性の高いテープキャリアを得ることが可能となる。
【0094】
また、コストアップの要因にもならないため、安価なテープキャリアとして得ることが可能である。
【0095】
さらには、折り曲げに対する信頼性が高く、確実に実現できることから、設計の自由度が増すとともに実装密度の高い小型携帯機器にも適したテープキャリアを得ることが可能となる。
【0096】
【発明の効果】
以上のように、本発明にかかるテープキャリアは、第1のランドの厚みは、第2のランドの厚みより薄い構成である。
【0097】
これにより、貫通孔の部分又はその周辺部で第1の配線側の面が外側となるように折り曲げた時の第1のランド表面の曲率半径は小さくなる。第1のランドは、厚さが厚くなるほど折り曲げた時に負荷される引張応力が大きくなるため、第1のランドを薄くして曲率半径を小さくすることにより、負荷される引張応力が緩和される。その結果、上記構成は、テープキャリアを貫通孔の部分又はその周辺で折り曲げた際の配線の断線を防止できるという効果を奏する。
【0098】
本発明にかかるテープキャリアは、以上のように、第1のランドおよび第2のランドの少なくとも一方の表面に凹部が形成されている構成である。
【0099】
これにより、第1のランドおよび第2のランドの少なくとも一方の表面積が大きくなる。従って、上記ランドの絶縁フィルムに平行な面に沿った断面積を広くした場合と同様の効果が得られることとなり、折り曲げ時に第1のランドおよび第2のランドの少なくとも一方に負荷される応力を緩和することが可能となる。したがって、上記構成は、テープキャリアを貫通孔の部分又はその周辺で折り曲げた際の配線の断線を防止できるという効果を奏する。
【0100】
本発明にかかるテープキャリアは、以上のように、第1のランドおよび第2のランドの少なくとも一方には、導電体を覆っていない欠損部が形成されている構成である。
【0101】
これにより、欠損部が形成されていることで絶縁フィルムを覆っていない部分ができるため応力を分散することができる。したがって、上記構成は、テープキャリアを貫通孔の部分又はその周辺で折り曲げた際の配線の断線を防止できるという効果を奏する。
【0102】
本発明にかかる電子機器は、上記のいずれかの構成を備えるテープキャリアと、テープキャリア上に搭載された半導体装置とを備える電子機器であって、上記テープキャリアが、貫通孔の部分又はその周辺部で第1の配線側の面が外側となるように折り曲げられている構成である。
【0103】
これにより、様々な折り曲げ形状でテープキャリアを使用することが可能となり、電子機器の小型化が実現できる。
【0104】
本発明にかかる電子機器は、以上のように、第1のランドは、絶縁フィルムに平行な面に沿った断面積が、第2のランドより広いテープキャリアと、テープキャリア上に搭載された半導体装置とを備える電子機器であって、テープキャリアが、貫通孔の部分又はその周辺部で第1の配線側の面が外側となるように折り曲げられている構成である。
【0105】
これにより、様々な折り曲げ形状でテープキャリアを使用することが可能となり、電子機器の小型化が実現できる。
【0106】
本発明にかかる電子機器は、以上のように、貫通孔は、第1の配線側の端部における断面積が、第2の配線側の端部における断面積よりも広くなるように形成されているテープキャリアと、テープキャリア上に搭載された半導体装置とを備える電子機器であって、テープキャリアが、貫通孔の部分又はその周辺部で第1の配線側の面が外側となるように折り曲げられている構成である。
【0107】
これにより、様々な折り曲げ形状でテープキャリアを使用することが可能となり、電子機器の小型化が実現できる。
【0108】
本発明にかかる電子機器は、以上のように、導電体は、導電性ペーストで形成されているテープキャリアと、テープキャリア上に搭載された半導体装置とを備える電子機器であって、テープキャリアが、貫通孔の部分又はその周辺部で第1の配線側の面が外側となるように折り曲げられている構成である。
【0109】
これにより、様々な折り曲げ形状でテープキャリアを使用することが可能となり、電子機器の小型化が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の一形態における断面積の広さが異なるランドを配置したテープキャリアの断面図である。
【図2】 図1に示したテープキャリアの折り曲げ時の断面図である。
【図3】 本発明の実施の一形態における厚さが異なるランドを配置したテープキャリアの断面図である。
【図4】 図3に示したテープキャリアの折り曲げ時の断面図である。
【図5】 本発明の実施の一形態における凹部が形成されているランドを配置したテープキャリアの断面図である。
【図6】 本発明の実施の一形態における導電体を覆っていない欠損部が形成されているランドを配置したテープキャリアの断面図である。
【図7】 本発明の実施の一形態における導電体を覆っていない欠損部が、第1の配線側に配置したランドに形成されているテープキャリアの折り曲げ時の断面図である。
【図8】 本発明の実施の一形態における第1の配線側の端部における断面積が、第2の配線側の端部における断面積よりも広くなるように形成されている貫通孔を有するテープキャリアの断面図である。
【図9】 図8に示したテープキャリアに、本発明の実施の一形態における断面積の広さが異なるランドを配置したテープキャリアの断面図である。
【図10】 本発明の実施の一形態における貫通孔に柔軟性を有する導電性物質が埋め込まれているテープキャリアの断面図である。
【図11】 従来のテープキャリアを示す断面図である。
【符号の説明】
1 絶縁フィルム
2 貫通孔
3a 第1のランド
3b 第2のランド
4a 第1の配線層
4b 第2の配線層
5 半導体装置
6 樹脂層
7 導電体
8 折り曲げ中心線
9a 第1の配線側の端部
9b 第2の配線側の端部
12 貫通孔
13a 第1のランド
13b 第2のランド
14a 貫通孔(欠損部)
14b 貫通孔(欠損部)
17 導電性ペースト(導電体)
23a 第1のランド
23b 第2のランド
24a 凹部
24b 凹部
33a 第1のランド
43a 第1のランド
51 絶縁フィルム
52 貫通孔
53 ランド
54 配線層
55 半導体装置
56 樹脂層
57 導電体

Claims (7)

  1. 少なくとも1つの絶縁フィルムと、該絶縁フィルムにおける異なる面上に形成された第1の配線および第2の配線と、第1の配線と第2の配線とを電気的に接続するために絶縁フィルムに設けられた貫通孔と、貫通孔を埋める導電体と、導電体を覆うように形成されていると共に第1の配線および第2の配線にそれぞれ接続された第1のランドおよび第2のランドとを備えるテープキャリアにおいて、
    第1のランドの厚みは、第2のランドの厚みより薄いことを特徴とするテープキャリア。
  2. 少なくとも1つの絶縁フィルムと、該絶縁フィルムにおける異なる面上に形成された第1の配線および第2の配線と、第1の配線と第2の配線とを電気的に接続するために絶縁フィルムに設けられた貫通孔と、貫通孔を埋める導電体と、導電体を覆うように形成されていると共に第1の配線および第2の配線にそれぞれ接続された第1のランドおよび第2のランドとを備えるテープキャリアにおいて、
    少なくとも第1のランドの表面に凹部が形成されていることを特徴とするテープキャリア
  3. 少なくとも1つの絶縁フィルムと、該絶縁フィルムにおける異なる面上に形成された第1の配線および第2の配線と、第1の配線と第2の配線とを電気的に接続するために絶縁フィルムに設けられた貫通孔と、貫通孔を埋める導電体と、導電体を覆うように形成されていると共に第1の配線および第2の配線にそれぞれ接続された第1のランドおよび第2のランドとを備えるテープキャリアにおいて、
    第1のランドおよび第2のランドの少なくとも一方には、導電体を覆っていない欠損部が形成されていることを特徴とするテープキャリア。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のテープキャリアと、テープキャリア上に搭載された半導体装置とを備える電子機器であって、
    上記テープキャリアが、貫通孔の部分又はその周辺部で第1の配線側の面が外側となるように折り曲げられていることを特徴とする電子機器。
  5. 少なくとも1つの絶縁フィルムと、該絶縁フィルムにおける異なる面上に形成された第1の配線および第2の配線と、第1の配線と第2の配線とを電気的に接続するために絶縁フィルムに設けられた貫通孔と、貫通孔を埋める導電体と、導電体を覆うように形成されていると共に第1の配線および第2の配線にそれぞれ接続された第1のランドおよび第2のランドとを備え、第1のランドは、絶縁フィルムに平行な面に沿った断面積が、第2のランドより広いテープキャリアと、テープキャリア上に搭載された半導体装置とを備える電子機器であって、
    上記テープキャリアが、貫通孔の部分又はその周辺部で第1の配線側の面が外側となるように折り曲げられていることを特徴とする電子機器。
  6. 少なくとも1つの絶縁フィルムと、該絶縁フィルムにおける異なる面上に形成された第1の配線および第2の配線と、第1の配線と第2の配線とを電気的に接続するために絶縁フィルムに設けられた貫通孔と、貫通孔を埋める導電体とを備え、上記貫通孔は、第1の配線側の端部における断面積が、第2の配線側の端部における断面積よりも広くなるように形成されているテープキャリアと、テープキャリア上に搭載された半導体装置とを備える電子機器であって、
    上記テープキャリアが、貫通孔の部分又はその周辺部で第1の配線側の面が外側となる ように折り曲げられていることを特徴とする電子機器。
  7. 少なくとも1つの絶縁フィルムと、該絶縁フィルムにおける異なる面上に形成された第1の配線および第2の配線と、第1の配線と第2の配線とを電気的に接続するために絶縁フィルムに設けられた貫通孔と、貫通孔を埋める導電体とを備え、上記導電体は、導電性ペーストで形成されているテープキャリアと、テープキャリア上に搭載された半導体装置とを備える電子機器であって、
    上記テープキャリアが、貫通孔の部分又はその周辺部で第1の配線側の面が外側となるように折り曲げられていることを特徴とする電子機器。
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