JP3870988B2 - 内燃機関用バルブタイミング調整装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関(以下、「内燃機関」をエンジンという)の吸気弁および排気弁の少なくともいずれか一方の開閉タイミング(以下、「開閉タイミング」をバルブタイミングという)を運転条件に応じて変更するためのバルブタイミング調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、エンジンのクランクシャフトと同期回転するカムギアやチェーンスプロケットを介してカムシャフトを駆動し、カムギアやチェーンスプロケットとカムシャフトとの相対回動による位相差により吸気弁および排気弁の少なくともいずれか一方のバルブタイミングを制御するベーン式のバルブタイミング調整装置として、特開平8−121122号公報に開示されているものが知られている。
【0003】
特開平8−121122号公報に開示されているものでは、カムギアに対してカムシャフトが最遅角位置または最進角位置にあるときは、油圧により制御される拘束手段でハウジング部材に対するベーン部材の相対回動を拘束することにより、ハウジング部材とベーン部材とが衝突することを防止している。
エンジンの稼働中は、油圧を切り換えることにより拘束を解除し、ハウジング部材に対するベーン部材の相対回動を可能にしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、急旋回などの無理な運転をしたときは、オイルパン内の油面が揺れて油圧ポンプへの作動油の吸込みが不充分になり、供給油圧が不安定になることがある。また、エンジン稼働中に回転数が減少し、供給油圧が低下することがある。供給油圧が不安定に変動したり、供給油圧が低下すると、拘束手段によるハウジング部材に対するベーン部材の相対回動の拘束が解除された状態で、例えばベーン部材を進角側に回転させる進角油圧室の油圧がベーン部材を回転させるのに必要な所定圧に達しないことがある。
【0005】
このような場合、カムシャフトが受けるトルクの変動によりベーン部材がハウジング部材と衝突を繰り返し、ベーン部材の周方向端面にかえりが発生することがある。ハウジング部材とベーン部材は回転軸方向両側、ならびに径方向外側および径方向内側で互いに摺動しているので、このかえりがハウジング部材の側壁面と接触することにより、ベーン部材の回動が妨げられるという問題があった。
【0006】
特開平8−121122号公報に開示されているものでは、ベーン部材に独立して突出した係止部が図示されているが、その形状に関する記載はなく、係止部がハウジング部材と衝突して発生するかえりがハウジング部材の側壁面と接触してベーン部材の回動が妨げられる恐れがある。
また、拘束手段を有するベーン部材に係止部を設けると、係止部がハウジング部材と当接して回転するときに、係止部を設けたベーン部材の根元に応力が集中し、破損し易いという問題があった。
【0007】
本発明はこのような問題を解決するためになされたものであり、ハウジング部材と当接するベーン部材の係止部にかえりが発生してもベーン部材とハウジング部材がスムーズに相対回動できるバルブタイミング調整装置を提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、ベーン部材が破損し難いバルブタイミング調整装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載のエンジン用バルブタイミング調整装置によると、ハウジング部材の周方向端面と当接する係止部の当接面は、前記ハウジング部材と摺動するベーン部材の回転軸方向両側端面よりも内側に位置しているため、前記当接面にかえりが発生しても、かえりがハウジング部材の側壁面と接触することがなく、ベーン部材とハウジング部材がスムーズに相対回動することができる。
【0009】
本発明の請求項2記載のエンジン用バルブタイミング調整装置によると、係止部の当接面は、ベーン部材の径方向外側摺動面とハウジング部材の径方向内側摺動面との間に位置しているため、前記当接面に発生したかえりがハウジング部材の周壁面に接触することや、ハウジング部材の周方向端面にかえりが発生してベーン部材の径方向内側摺動面に接触することを防ぐことができ、ベーン部材とハウジング部材がスムーズに相対回動することができる。
【0010】
本発明の請求項3記載のエンジン用バルブタイミング調整装置によると、前記係止部は、複数のベーン部材のうち当接部または被当接部が設けられたものを除いたベーン部材に設けられている。当接部または被当接部が設けられたベーンには、当接部を収容する収容孔または被当接部としての穴が設けられているため、他のベーン部材よりも強度が低い。したがって、請求項3に記載の発明によれば、係止部が設けられたベーン部材の強度を確保することができるので、係止部がハウジング部材と当接してベーン部材がトルクを受けたときに、ベーン部材が破損し難い。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を示す複数の実施例を図面に基づいて説明する。
(第1実施例)
本発明の第1実施例によるエンジン用バルブタイミング調整装置を図1および図2に示す。
【0012】
図1に示すハウジング部材の一方の側壁であるタイミングギア1は、図示しないギア列により図示しないエンジンの駆動軸としてのクランクシャフトと結合して駆動力を伝達され、クランクシャフトと同期して回転する。従動軸としてカムシャフトは、タイミングギア1から駆動力を伝達され、図示しない吸気弁を開閉駆動する。カムシャフトは、タイミングギア1に対し所定の位相差をおいて回動可能である。タイミングギア1およびカムシャフトは図1に示す矢印X方向からみて時計方向に回転する。以下この回転方向を進角方向とする。
【0013】
タイミングギア1とシューハウジング3との間に、薄板上に形成されたリアプレート18が介在している。リアプレート18はタイミングギア1とシューハウジング3との間からの油漏れを防止している。タイミングギア1、シューハウジング3およびリアプレート18は駆動側回転体としてハウジング部材を構成し、ボルト20により同軸上に固定されている。シューハウジング3は周壁4と他方の側壁であるフロントプレート5とからなり一体に形成されている。
【0014】
シグナルロータ6はシューハウジング3と共に回転するように構成されており、図示しないセンサでシグナルロータ6を検出することによりシューハウジングの回転数、即ちクランクシャフトの回転数が検出される。
図2に示すように、シューハウジング3は周方向にほぼ等間隔に台形状に形成されたシュー3a、3b、3cを有している。シュー3a、3b、3cの周方向の三箇所の間隙にはそれぞれベーン部材としてのベーン9a、9b、9cを収容する収容室としての扇状空間部40が形成されており、シュー3a、3b、3cの内周面は断面円弧状に形成されている。
【0015】
ベーン部材としてのベーンロータ9は周方向にほぼ等間隔にベーン9a、9b、9cを有し、このベーン9a、9b、9cがシュー3a、3b、3cの周方向の間隙に形成されている扇状空間部40内に回動可能に収容されている。図2に示す遅角方向、進角方向を表す矢印は、シューハウジング3に対するベーンロータ9の遅角方向、進角方向を表している。ベーンロータ9はカムシャフト2と共に回転するように固定されており、従動側回転体を構成している。
【0016】
ベーン9bの周方向端面には、シューハウジング3に対してベーンロータ9が遅角側にあるときにシュー3aの進角側の周方向端面と当接する係止部8が設けられている。図3および図4に示すように、係止部8はベーン9bの遅角側端面から突出して段差が形成された形状になっている。
係止部8のシュー3aとの当接面80はベーン9bの回転軸方向両端面よりも内側に位置しているため、係止部8とシューハウジング3との間には、ベーンロータ9の回転軸方向両側に隙間8aが設けられている。また、係止部8の当接面80はベーン9bの径方向外側摺動面とシュー3aの径方向内側摺動面との間に位置しているため、係止部8のベーンロータ9の径方向両側には隙間8bが設けられている。係止部8は、ストッパピストン7が挿入されたベーン9aを除いたベーンに設けることができる。
【0017】
ベーンロータ9、ベーン9a、9b、9cおよび係止部8は、アルミダイカストにより型成形したものを切削により仕上げ加工して形成される。
カムシャフト2はタイミングギア1の内周壁に相対回動可能に嵌合している。したがって、カムシャフト2およびベーンロータ9はタイミングギア1およびシューハウジング3に対して同軸に相対回動可能である。
【0018】
図2に示すように、シール部材16はベーンロータ9の外周壁に嵌合している。ベーンロータ9の外周壁と周壁4の内周壁との間には微小クリアランスが設けられており、このクリアランスを介して油圧室間に作動油が漏れることをシール部材16により防止している。シール部材16はそれぞれ板ばね17の付勢力により周壁4に向けて押されている。
【0019】
ガイドリング19は収容孔23を形成するベーン9aの内壁に圧入保持され、このガイドリング19に当接部としてのストッパピストン7が挿入されている。ストッパピストン7はカムシャフト2の軸方向に摺動可能にガイドリング19に収容され、かつ付勢手段としての図示しないスプリングによりフロントプレート5側に付勢されている。フロントプレート5には図示しない被当接部としてのストッパ穴が形成され、ストッパピストン7はストッパ穴に嵌合可能である。ストッパピストン7がストッパ穴に嵌合した状態ではシューハウジング3に対するベーンロータ9の相対回動は拘束されている。ストッパピストン7とストッパ穴とスプリングとは拘束手段を構成している。
【0020】
ストッパピストン7は、ストッパピストン7とフロントプレート5との間に設けられた図示しない油圧室の作動油からフロントプレート5と反対向きに力を受け、ストッパ穴から抜け出すようになっている。
ストッパピストン7の位置とストッパ穴の位置とは、シューハウジング3に対してベーンロータ9が最遅角位置にあるとき、つまりクランクシャフトに対してカムシャフト2が最遅角位置にあるときにスプリングの付勢力によりストッパピストン7がストッパ穴に嵌合可能なように設定されている。
【0021】
図2に示すように、シュー3aとベーン9aとの間に遅角油圧室10が形成され、シュー3bとベーン9bとの間に遅角油圧室11が形成され、シュー3cとベーン9cとの間に遅角油圧室12が形成されている。また、シュー3aとベーン9bとの間に進角油圧室13が形成され、シュー3bとベーン9cとの間に進角油圧室14が形成され、シュー3cとベーン9aとの間に進角油圧室15が形成されている。
【0022】
油路30、31、32は、図示しない経路により、図示しない駆動手段としての油圧ポンプまたはドレインと連通している。油圧ポンプはエンジン潤滑油の駆動源を兼ねている。さらに油路30、31、32は、遅角油圧室10、11、12と連通している。油路34、35、36は、図示しない別の経路により、油圧ポンプまたはドレインと連通している。さらに油路34、35、36は進角油圧室13、14、15と連通している。
【0023】
次に、バルブタイミング調整装置の作動について説明する。
エンジン通常運転時は、ストッパピストン7とフロントプレート5との間に設けられた油圧室に供給する作動油の油圧によりストッパピストン7はストッパ穴から抜け出しているので、シューハウジング3に対しベーンロータ9は相対回動自在である。そして、遅角油圧室10、11、12および進角油圧室13、14、15に加わる油圧を制御することにより、クランクシャフトに対するカムシャフト2の位相差を調整する。
【0024】
エンジンが停止すると、遅角油圧室10、11、12、進角油圧室13、14、15に作動油が供給されなくなるので、ベーンロータ9はシューハウジング3に対し図2に示す最遅角位置で停止する。ストッパピストン7はスプリングの付勢力によりストッパ穴に嵌合する。
エンジンが再始動しても、遅角油圧室10、11、12、進角油圧室13、14、15に作動油が供給されるまではストッパピストン7はストッパ穴に嵌合したままであり、クランクシャフトに対しカムシャフト2は最遅角位置に保持されている。これにより、作動油が各油圧室に供給されるまでの間、フロントプレート5にベーンロータ9がロックされるので、シューハウジング3とベーンロータ9とがカムの変動トルクにより衝突することを防止する。
【0025】
各遅角油圧室または各進角油圧室に作動油が供給されると、ストッパピストン7は図2の奥方向に力を受け、スプリングの付勢力に抗してストッパ穴からストッパピストン7が抜け出す。これにより、拘束手段によるフロントプレート5とベーンロータ9との拘束が解除されるので、遅角油圧室10、11、12、進角油圧室13、14、15に加わる作動油圧によりシューハウジング3に対してベーンロータ9が相対回動し、クランクシャフトに対するカムシャフト2の相対位相差が調整される。
【0026】
急旋回などの無理な運転をした時には、オイルパン内の液面が揺れて油圧が不安定になる。また、エンジン稼働中にエンジン回転数が低下すると、差動油圧も低下する。このように、油圧が不安定に変動したり、油圧が低下すると、ストッパピストン7がストッパ穴から抜け出した状態で、進角油圧室13、14、15の油圧がベーンロータ9を回転させるのに必要な所定圧に達しないことがある。このような場合、ベーン9bに設けられた係止部8がシュー3aと当接してカムシャフト2の変動トルクを受けて回転するが、トルクの変動により係止部8がシュー3aと衝突を繰り返し、ベーン9bの係止部8にかえりが発生することがある。
【0027】
本実施例では、係止部8とシューハウジング3との間には、ベーンロータ9の回動軸方向に隙間8aが設けられているので、係止部8にかえりが発生した場合でも、そのかえりがシューハウジング3のフロントプレート5やリアプレート18と接触することがなく、シューハウジング3に対してベーンロータ9はスムーズに相対回動することができる。
【0028】
また、係止部8とシューハウジング3との間には、シューハウジング3の径方向にも隙間8bが設けられているので、係止部8に発生したかえりがシューハウジング3の周壁4と接触することや、シュー3aにかえりが発生することを防ぐことができる。
係止部8がシュー3aと当接して回転するときには、ベーン9bの根元に応力が集中する。ストッパピストン7が収容されているベーン9aには、収容孔23が形成されているため、他のベーンよりも強度が低く破損し易い。そのため、本実施例では、ストッパピストン7が設けられていないベーン9bに係止部8を設けている。
【0029】
図2に示すように、ベーン9bは強度を上げるためにベーン9cよりも幅が広くなっている。また、ベーン9bの係止部8が設けられている面の根元9dのRを、他のベーン9a、9cの根元9eのRよりも大きくすることにより、応力の集中を減少させて、破損し難くさせている。根元9dのRの大きさは、カムシャフト2の最大トルク変動により発生する応力が、根元9dの材料強度の下限値以下の応力になるように設定する。
【0030】
(第2実施例)
本発明の第2実施例のバルブタイミング調整装置の全体構造は第1実施例に示すものとほぼ同一である。本発明の第2実施例による係止部81を示す断面図を図5に示す。第1実施例と実質的に同一構成部分には同一符号を付す。
第2実施例では、図5に示すように、係止部81をベーン9bの回転軸方向両側から面取りし、テーパ状とすることによって、係止部81のベーン9bの周方向端面との当接面810はベーン9bの回転軸方向両端面よりも内側に位置している。そのため、係止部81とシューハウジング3のフロントプレート5およびリアプレート18とシュー3aとの間に、軸方向に隙間81aが設けられているので、係止部81にかえりが発生した場合でも、かえりがシューハウジング3のフロントプレート5およびリアプレート5と接触してベーンロータ9の回動を妨げることが防止される。第2実施例は、第1実施例のように段差を設けるよりも、加工が容易であるという利点がある。
【0031】
以上に述べた実施例では、ベーン部材と係止部をアルミダイカストと切削により一体に形成したが、本発明では、ベーン部材と係止部を鉄系合金により形成することもできる。また、係止部をベーン部材と別部材とし、係止部とベーン部材とを溶接したり、ベーン部材にねじ穴を設けて係止部を螺合することも可能である。
【0032】
上記の実施例では、ベーン部材が遅角側にあるときにハウジング部材と当接する係止部を1つベーン部材に設けているが、本発明ではベーン部材が進角側または遅角側にあるときにハウジング部材と当接する係止部を複数設けることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によるバルブタイミング調整装置を示す部分断面図である。
【図2】図1のI−I線に沿った断面図である。
【図3】本発明の第1実施例による係止部が設けられたベーン部材の斜視図である。
【図4】本発明の第1実施例による係止部を示す拡大断面図である。
【図5】本発明の第2実施例による係止部を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1 タイミングギア(ハウジング部材)
3 シューハウジング(ハウジング部材)
3a、3b、3c シュー
4 周壁(ハウジング部材)
5 フロントプレート(ハウジング部材)
6 シグナルロータ
7 ストッパピストン(当接部)
8 係止部
80 当接面
8a、8b 隙間
9 ベーンロータ(ベーン部材)
9a、9b、9c ベーン(ベーン部材)
16 シール部材
40 扇状空間部(収容室)
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関(以下、「内燃機関」をエンジンという)の吸気弁および排気弁の少なくともいずれか一方の開閉タイミング(以下、「開閉タイミング」をバルブタイミングという)を運転条件に応じて変更するためのバルブタイミング調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、エンジンのクランクシャフトと同期回転するカムギアやチェーンスプロケットを介してカムシャフトを駆動し、カムギアやチェーンスプロケットとカムシャフトとの相対回動による位相差により吸気弁および排気弁の少なくともいずれか一方のバルブタイミングを制御するベーン式のバルブタイミング調整装置として、特開平8−121122号公報に開示されているものが知られている。
【0003】
特開平8−121122号公報に開示されているものでは、カムギアに対してカムシャフトが最遅角位置または最進角位置にあるときは、油圧により制御される拘束手段でハウジング部材に対するベーン部材の相対回動を拘束することにより、ハウジング部材とベーン部材とが衝突することを防止している。
エンジンの稼働中は、油圧を切り換えることにより拘束を解除し、ハウジング部材に対するベーン部材の相対回動を可能にしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、急旋回などの無理な運転をしたときは、オイルパン内の油面が揺れて油圧ポンプへの作動油の吸込みが不充分になり、供給油圧が不安定になることがある。また、エンジン稼働中に回転数が減少し、供給油圧が低下することがある。供給油圧が不安定に変動したり、供給油圧が低下すると、拘束手段によるハウジング部材に対するベーン部材の相対回動の拘束が解除された状態で、例えばベーン部材を進角側に回転させる進角油圧室の油圧がベーン部材を回転させるのに必要な所定圧に達しないことがある。
【0005】
このような場合、カムシャフトが受けるトルクの変動によりベーン部材がハウジング部材と衝突を繰り返し、ベーン部材の周方向端面にかえりが発生することがある。ハウジング部材とベーン部材は回転軸方向両側、ならびに径方向外側および径方向内側で互いに摺動しているので、このかえりがハウジング部材の側壁面と接触することにより、ベーン部材の回動が妨げられるという問題があった。
【0006】
特開平8−121122号公報に開示されているものでは、ベーン部材に独立して突出した係止部が図示されているが、その形状に関する記載はなく、係止部がハウジング部材と衝突して発生するかえりがハウジング部材の側壁面と接触してベーン部材の回動が妨げられる恐れがある。
また、拘束手段を有するベーン部材に係止部を設けると、係止部がハウジング部材と当接して回転するときに、係止部を設けたベーン部材の根元に応力が集中し、破損し易いという問題があった。
【0007】
本発明はこのような問題を解決するためになされたものであり、ハウジング部材と当接するベーン部材の係止部にかえりが発生してもベーン部材とハウジング部材がスムーズに相対回動できるバルブタイミング調整装置を提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、ベーン部材が破損し難いバルブタイミング調整装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載のエンジン用バルブタイミング調整装置によると、ハウジング部材の周方向端面と当接する係止部の当接面は、前記ハウジング部材と摺動するベーン部材の回転軸方向両側端面よりも内側に位置しているため、前記当接面にかえりが発生しても、かえりがハウジング部材の側壁面と接触することがなく、ベーン部材とハウジング部材がスムーズに相対回動することができる。
【0009】
本発明の請求項2記載のエンジン用バルブタイミング調整装置によると、係止部の当接面は、ベーン部材の径方向外側摺動面とハウジング部材の径方向内側摺動面との間に位置しているため、前記当接面に発生したかえりがハウジング部材の周壁面に接触することや、ハウジング部材の周方向端面にかえりが発生してベーン部材の径方向内側摺動面に接触することを防ぐことができ、ベーン部材とハウジング部材がスムーズに相対回動することができる。
【0010】
本発明の請求項3記載のエンジン用バルブタイミング調整装置によると、前記係止部は、複数のベーン部材のうち当接部または被当接部が設けられたものを除いたベーン部材に設けられている。当接部または被当接部が設けられたベーンには、当接部を収容する収容孔または被当接部としての穴が設けられているため、他のベーン部材よりも強度が低い。したがって、請求項3に記載の発明によれば、係止部が設けられたベーン部材の強度を確保することができるので、係止部がハウジング部材と当接してベーン部材がトルクを受けたときに、ベーン部材が破損し難い。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を示す複数の実施例を図面に基づいて説明する。
(第1実施例)
本発明の第1実施例によるエンジン用バルブタイミング調整装置を図1および図2に示す。
【0012】
図1に示すハウジング部材の一方の側壁であるタイミングギア1は、図示しないギア列により図示しないエンジンの駆動軸としてのクランクシャフトと結合して駆動力を伝達され、クランクシャフトと同期して回転する。従動軸としてカムシャフトは、タイミングギア1から駆動力を伝達され、図示しない吸気弁を開閉駆動する。カムシャフトは、タイミングギア1に対し所定の位相差をおいて回動可能である。タイミングギア1およびカムシャフトは図1に示す矢印X方向からみて時計方向に回転する。以下この回転方向を進角方向とする。
【0013】
タイミングギア1とシューハウジング3との間に、薄板上に形成されたリアプレート18が介在している。リアプレート18はタイミングギア1とシューハウジング3との間からの油漏れを防止している。タイミングギア1、シューハウジング3およびリアプレート18は駆動側回転体としてハウジング部材を構成し、ボルト20により同軸上に固定されている。シューハウジング3は周壁4と他方の側壁であるフロントプレート5とからなり一体に形成されている。
【0014】
シグナルロータ6はシューハウジング3と共に回転するように構成されており、図示しないセンサでシグナルロータ6を検出することによりシューハウジングの回転数、即ちクランクシャフトの回転数が検出される。
図2に示すように、シューハウジング3は周方向にほぼ等間隔に台形状に形成されたシュー3a、3b、3cを有している。シュー3a、3b、3cの周方向の三箇所の間隙にはそれぞれベーン部材としてのベーン9a、9b、9cを収容する収容室としての扇状空間部40が形成されており、シュー3a、3b、3cの内周面は断面円弧状に形成されている。
【0015】
ベーン部材としてのベーンロータ9は周方向にほぼ等間隔にベーン9a、9b、9cを有し、このベーン9a、9b、9cがシュー3a、3b、3cの周方向の間隙に形成されている扇状空間部40内に回動可能に収容されている。図2に示す遅角方向、進角方向を表す矢印は、シューハウジング3に対するベーンロータ9の遅角方向、進角方向を表している。ベーンロータ9はカムシャフト2と共に回転するように固定されており、従動側回転体を構成している。
【0016】
ベーン9bの周方向端面には、シューハウジング3に対してベーンロータ9が遅角側にあるときにシュー3aの進角側の周方向端面と当接する係止部8が設けられている。図3および図4に示すように、係止部8はベーン9bの遅角側端面から突出して段差が形成された形状になっている。
係止部8のシュー3aとの当接面80はベーン9bの回転軸方向両端面よりも内側に位置しているため、係止部8とシューハウジング3との間には、ベーンロータ9の回転軸方向両側に隙間8aが設けられている。また、係止部8の当接面80はベーン9bの径方向外側摺動面とシュー3aの径方向内側摺動面との間に位置しているため、係止部8のベーンロータ9の径方向両側には隙間8bが設けられている。係止部8は、ストッパピストン7が挿入されたベーン9aを除いたベーンに設けることができる。
【0017】
ベーンロータ9、ベーン9a、9b、9cおよび係止部8は、アルミダイカストにより型成形したものを切削により仕上げ加工して形成される。
カムシャフト2はタイミングギア1の内周壁に相対回動可能に嵌合している。したがって、カムシャフト2およびベーンロータ9はタイミングギア1およびシューハウジング3に対して同軸に相対回動可能である。
【0018】
図2に示すように、シール部材16はベーンロータ9の外周壁に嵌合している。ベーンロータ9の外周壁と周壁4の内周壁との間には微小クリアランスが設けられており、このクリアランスを介して油圧室間に作動油が漏れることをシール部材16により防止している。シール部材16はそれぞれ板ばね17の付勢力により周壁4に向けて押されている。
【0019】
ガイドリング19は収容孔23を形成するベーン9aの内壁に圧入保持され、このガイドリング19に当接部としてのストッパピストン7が挿入されている。ストッパピストン7はカムシャフト2の軸方向に摺動可能にガイドリング19に収容され、かつ付勢手段としての図示しないスプリングによりフロントプレート5側に付勢されている。フロントプレート5には図示しない被当接部としてのストッパ穴が形成され、ストッパピストン7はストッパ穴に嵌合可能である。ストッパピストン7がストッパ穴に嵌合した状態ではシューハウジング3に対するベーンロータ9の相対回動は拘束されている。ストッパピストン7とストッパ穴とスプリングとは拘束手段を構成している。
【0020】
ストッパピストン7は、ストッパピストン7とフロントプレート5との間に設けられた図示しない油圧室の作動油からフロントプレート5と反対向きに力を受け、ストッパ穴から抜け出すようになっている。
ストッパピストン7の位置とストッパ穴の位置とは、シューハウジング3に対してベーンロータ9が最遅角位置にあるとき、つまりクランクシャフトに対してカムシャフト2が最遅角位置にあるときにスプリングの付勢力によりストッパピストン7がストッパ穴に嵌合可能なように設定されている。
【0021】
図2に示すように、シュー3aとベーン9aとの間に遅角油圧室10が形成され、シュー3bとベーン9bとの間に遅角油圧室11が形成され、シュー3cとベーン9cとの間に遅角油圧室12が形成されている。また、シュー3aとベーン9bとの間に進角油圧室13が形成され、シュー3bとベーン9cとの間に進角油圧室14が形成され、シュー3cとベーン9aとの間に進角油圧室15が形成されている。
【0022】
油路30、31、32は、図示しない経路により、図示しない駆動手段としての油圧ポンプまたはドレインと連通している。油圧ポンプはエンジン潤滑油の駆動源を兼ねている。さらに油路30、31、32は、遅角油圧室10、11、12と連通している。油路34、35、36は、図示しない別の経路により、油圧ポンプまたはドレインと連通している。さらに油路34、35、36は進角油圧室13、14、15と連通している。
【0023】
次に、バルブタイミング調整装置の作動について説明する。
エンジン通常運転時は、ストッパピストン7とフロントプレート5との間に設けられた油圧室に供給する作動油の油圧によりストッパピストン7はストッパ穴から抜け出しているので、シューハウジング3に対しベーンロータ9は相対回動自在である。そして、遅角油圧室10、11、12および進角油圧室13、14、15に加わる油圧を制御することにより、クランクシャフトに対するカムシャフト2の位相差を調整する。
【0024】
エンジンが停止すると、遅角油圧室10、11、12、進角油圧室13、14、15に作動油が供給されなくなるので、ベーンロータ9はシューハウジング3に対し図2に示す最遅角位置で停止する。ストッパピストン7はスプリングの付勢力によりストッパ穴に嵌合する。
エンジンが再始動しても、遅角油圧室10、11、12、進角油圧室13、14、15に作動油が供給されるまではストッパピストン7はストッパ穴に嵌合したままであり、クランクシャフトに対しカムシャフト2は最遅角位置に保持されている。これにより、作動油が各油圧室に供給されるまでの間、フロントプレート5にベーンロータ9がロックされるので、シューハウジング3とベーンロータ9とがカムの変動トルクにより衝突することを防止する。
【0025】
各遅角油圧室または各進角油圧室に作動油が供給されると、ストッパピストン7は図2の奥方向に力を受け、スプリングの付勢力に抗してストッパ穴からストッパピストン7が抜け出す。これにより、拘束手段によるフロントプレート5とベーンロータ9との拘束が解除されるので、遅角油圧室10、11、12、進角油圧室13、14、15に加わる作動油圧によりシューハウジング3に対してベーンロータ9が相対回動し、クランクシャフトに対するカムシャフト2の相対位相差が調整される。
【0026】
急旋回などの無理な運転をした時には、オイルパン内の液面が揺れて油圧が不安定になる。また、エンジン稼働中にエンジン回転数が低下すると、差動油圧も低下する。このように、油圧が不安定に変動したり、油圧が低下すると、ストッパピストン7がストッパ穴から抜け出した状態で、進角油圧室13、14、15の油圧がベーンロータ9を回転させるのに必要な所定圧に達しないことがある。このような場合、ベーン9bに設けられた係止部8がシュー3aと当接してカムシャフト2の変動トルクを受けて回転するが、トルクの変動により係止部8がシュー3aと衝突を繰り返し、ベーン9bの係止部8にかえりが発生することがある。
【0027】
本実施例では、係止部8とシューハウジング3との間には、ベーンロータ9の回動軸方向に隙間8aが設けられているので、係止部8にかえりが発生した場合でも、そのかえりがシューハウジング3のフロントプレート5やリアプレート18と接触することがなく、シューハウジング3に対してベーンロータ9はスムーズに相対回動することができる。
【0028】
また、係止部8とシューハウジング3との間には、シューハウジング3の径方向にも隙間8bが設けられているので、係止部8に発生したかえりがシューハウジング3の周壁4と接触することや、シュー3aにかえりが発生することを防ぐことができる。
係止部8がシュー3aと当接して回転するときには、ベーン9bの根元に応力が集中する。ストッパピストン7が収容されているベーン9aには、収容孔23が形成されているため、他のベーンよりも強度が低く破損し易い。そのため、本実施例では、ストッパピストン7が設けられていないベーン9bに係止部8を設けている。
【0029】
図2に示すように、ベーン9bは強度を上げるためにベーン9cよりも幅が広くなっている。また、ベーン9bの係止部8が設けられている面の根元9dのRを、他のベーン9a、9cの根元9eのRよりも大きくすることにより、応力の集中を減少させて、破損し難くさせている。根元9dのRの大きさは、カムシャフト2の最大トルク変動により発生する応力が、根元9dの材料強度の下限値以下の応力になるように設定する。
【0030】
(第2実施例)
本発明の第2実施例のバルブタイミング調整装置の全体構造は第1実施例に示すものとほぼ同一である。本発明の第2実施例による係止部81を示す断面図を図5に示す。第1実施例と実質的に同一構成部分には同一符号を付す。
第2実施例では、図5に示すように、係止部81をベーン9bの回転軸方向両側から面取りし、テーパ状とすることによって、係止部81のベーン9bの周方向端面との当接面810はベーン9bの回転軸方向両端面よりも内側に位置している。そのため、係止部81とシューハウジング3のフロントプレート5およびリアプレート18とシュー3aとの間に、軸方向に隙間81aが設けられているので、係止部81にかえりが発生した場合でも、かえりがシューハウジング3のフロントプレート5およびリアプレート5と接触してベーンロータ9の回動を妨げることが防止される。第2実施例は、第1実施例のように段差を設けるよりも、加工が容易であるという利点がある。
【0031】
以上に述べた実施例では、ベーン部材と係止部をアルミダイカストと切削により一体に形成したが、本発明では、ベーン部材と係止部を鉄系合金により形成することもできる。また、係止部をベーン部材と別部材とし、係止部とベーン部材とを溶接したり、ベーン部材にねじ穴を設けて係止部を螺合することも可能である。
【0032】
上記の実施例では、ベーン部材が遅角側にあるときにハウジング部材と当接する係止部を1つベーン部材に設けているが、本発明ではベーン部材が進角側または遅角側にあるときにハウジング部材と当接する係止部を複数設けることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によるバルブタイミング調整装置を示す部分断面図である。
【図2】図1のI−I線に沿った断面図である。
【図3】本発明の第1実施例による係止部が設けられたベーン部材の斜視図である。
【図4】本発明の第1実施例による係止部を示す拡大断面図である。
【図5】本発明の第2実施例による係止部を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1 タイミングギア(ハウジング部材)
3 シューハウジング(ハウジング部材)
3a、3b、3c シュー
4 周壁(ハウジング部材)
5 フロントプレート(ハウジング部材)
6 シグナルロータ
7 ストッパピストン(当接部)
8 係止部
80 当接面
8a、8b 隙間
9 ベーンロータ(ベーン部材)
9a、9b、9c ベーン(ベーン部材)
16 シール部材
40 扇状空間部(収容室)
Claims (3)
- 内燃機関の駆動軸から内燃機関の吸気弁および排気弁の少なくともいずれか一方を開閉する従動軸に駆動力を伝達する駆動力伝達系に設けられ、前記駆動軸または前記従動軸のいずれか一方とともに回転するハウジング部材と、
前記駆動軸または前記従動軸の他方とともに回転し、前記ハウジング部材内に形成された収容室に所定角度範囲に限って前記ハウジング部材に対して相対回動可能に収容されるベーン部材と、
前記ベーン部材に設けられ、前記収容室の周方向端部の少なくともいずれか一方側において前記ハウジング部材の周方向端面と当接する係止部とを備え、
前記ハウジング部材の周方向端面と当接する前記係止部の当接面は、前記ハウジング部材と摺動する前記ベーン部材の回転軸方向両端面よりも内側に位置していることを特徴とする内燃機関用バルブタイミング調整装置。 - 前記ベーン部材は、径方向内側および径方向外側で前記ハウジング部材と摺動し、前記当接面は、前記ベーン部材の径方向外側摺動面と前記ハウジング部材の径方向内側摺動面との間に位置していることを特徴とする請求項1記載の内燃機関用バルブタイミング調整装置。
- 複数の前記ベーン部材と、
前記ベーン部材の少なくとも1つと前記ハウジング部材とにそれぞれ設けられ、互いに当接することにより前記ハウジング部材に対する前記ベーン部材の相対回動を拘束する当接部および被当接部を含み、前記当接部の変位により拘束状態を解除可能に構成され、さらに前記被当接部との当接方向へ前記当接部を付勢する付勢手段を含む拘束手段とを備え、
前記係止部は、前記複数のベーン部材のうち当接部または被当接部が設けられたものを除いたベーン部材に設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の内燃機関用バルブタイミング調整装置。
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---|---|---|---|
JP12978797A JP3870988B2 (ja) | 1997-05-20 | 1997-05-20 | 内燃機関用バルブタイミング調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP12978797A JP3870988B2 (ja) | 1997-05-20 | 1997-05-20 | 内燃機関用バルブタイミング調整装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH10317920A JPH10317920A (ja) | 1998-12-02 |
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Family
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Family Applications (1)
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JP12978797A Expired - Lifetime JP3870988B2 (ja) | 1997-05-20 | 1997-05-20 | 内燃機関用バルブタイミング調整装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3870988B2 (ja) |
-
1997
- 1997-05-20 JP JP12978797A patent/JP3870988B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10317920A (ja) | 1998-12-02 |
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