JP3870537B2 - 抵抗器 - Google Patents

抵抗器 Download PDF

Info

Publication number
JP3870537B2
JP3870537B2 JP05321298A JP5321298A JP3870537B2 JP 3870537 B2 JP3870537 B2 JP 3870537B2 JP 05321298 A JP05321298 A JP 05321298A JP 5321298 A JP5321298 A JP 5321298A JP 3870537 B2 JP3870537 B2 JP 3870537B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resistor
case
element portion
resistance element
insulating material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP05321298A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11251103A (ja
Inventor
政昭 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP05321298A priority Critical patent/JP3870537B2/ja
Publication of JPH11251103A publication Critical patent/JPH11251103A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3870537B2 publication Critical patent/JP3870537B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子回路中の電流値を電圧値として検出するための電流検出用の抵抗器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の抵抗器としては、図8(a)(b)(c)に示すような抵抗器が知られている。
【0003】
図8(a)は従来の抵抗器の斜視図、図8(b)は同抵抗器の底面図、図8(c)は同抵抗器の側断面図である。
【0004】
図8(a)(b)(c)において、1は対向した電極端子部2、3と一体構造の金属板状の合金からなる抵抗素子部である。2および3は抵抗素子部1と同一金属で構成された一体構造の両端を形成する電極端子部である。4は抵抗素子部1を絶縁材料5で封入するための外装材となるバスタブ型のケースである。5は抵抗素子部1をケース4内に封止するための絶縁材料である。
【0005】
なお、前記ケース4の内面と抵抗素子部1の幅方向との間には、抵抗素子部1の挿入の際に、絶縁材料5が抵抗素子部1の下層部から上面部にスムーズに回り込むように隙間が設けられている。
【0006】
以上のように構成された従来の抵抗器について、次にその製造方法を図面を参照しながら説明する。
【0007】
図9(a)〜(e)は従来の抵抗器の製造方法を示す工程図である。
【0008】
まず、図9(a)に示すように、後工程で加工される抵抗素子部1を挿入することができる一つの開口部4aを有したケース4を作製する。
【0009】
次に図9(b)に示すように、所定の厚みおよび幅寸法を有する銅またはニッケルを含有した金属板状の抵抗素子部1を形成する。
【0010】
次に図9(c)に示すように、金属板状の抵抗素子部1の面方向に対して所定の寸法で折り曲げ加工を施し、抵抗素子部1の対向する両端部分に電極端子部2、3を形成する。この抵抗素子部1の折り曲げ加工を行う際には、実装される基板のランドパターン形状に応じて、電極端子部2、3間の距離や抵抗素子部1の面と電極端子部2、3の面との段差寸法を調整しながら加工し、目標とする抵抗値に合致するように調整を行う。
【0011】
次に、図9(d)に示すように、主剤および硬化剤を調合した絶縁材料5をケース4内に適量注入する。この絶縁材料5の注入は、加工された抵抗素子部1のケース4内への挿入前に行うことにより、抵抗素子部1をケース4内に挿入した際に、ケース4内の隅々まで絶縁材料5が行きわたるようにして完全な封止を行っている。
【0012】
最後に図9(e)に示すように、折り曲げ加工済みの抵抗素子部1を、ケース4内に挿入し、抵抗素子部1を前程で注入した絶縁材料5に浸した後、所定の温度条件で乾燥、硬化させる。この抵抗素子部1をケース4内に挿入した際には、抵抗素子部1とケース4との間に設けられたクリアランスにより絶縁材料5を抵抗素子部1の上面部に回り込ませると同時に、電極端子部2、3をケース4の開口面の厚み部分に重なる形で設置し抵抗素子部1を固定するものである。
【0013】
以上のような工程で従来の抵抗器は製造していた。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の構成では、ケース4内に抵抗素子部1を挿入した際に、挿入した抵抗素子部1の上面部分に絶縁材料5がスムーズに回り込むように、ケース4の内面と金属板状の抵抗素子部1の幅方向との間にクリアランスを設けているため、図10(a)に示すように、抵抗素子部1を挿入した際に、ケース4の中央部分に抵抗素子部1を設置するような位置決めの調整が行えず、その結果、抵抗素子部1の封入位置がケース4のセンターよりずれる場合があった。
【0015】
また抵抗素子部1がケース4のセンターに挿入された場合でも、絶縁材料5の乾燥、硬化前においては、抵抗素子部1はケース4に固定されていないため、絶縁材料5が硬化する前での工程間の搬送や振動により、前記と同様にケース4のセンターから抵抗素子部1の封入位置がずれてしまう場合があった。
【0016】
前記両者とも、抵抗素子部1がケース4の中心位置からずれた状態で絶縁材料5の硬化を終えた場合には、抵抗器の完成品状態においてケース4の中心位置に対して抵抗素子部1が適正な位置(中心部分)からずれを生じてしまう。
【0017】
その結果、図10(b)に示すように、ケース4の中心部分から抵抗素子部1がずれた状態、すなわち電極端子部2、3が傾いた状態で実装基板にはんだ付けされた場合には、はんだ付け時のセルフアライメント効果により実装基板のランドパターン7に対して電極端子部2、3がアライメント調整され、結果的にケース4がランドパターン7からずれたり、傾きを生じてしまう場合があった。
【0018】
従って抵抗器実装後の目視の画像認識装置等によるはんだ付けの外観検査において、その他の周辺部品との接触やランドパターンからの位置ずれが発生することにより、はんだ付け作業の手直しをする必要があるとともに、ケース4のずれが極端な場合には修正が不可能となり、その結果、実装時の歩留まりを悪化させるという問題点を有していた。
【0019】
本発明は上記従来の問題点を解決するもので、ケース内への抵抗素子部挿入時のケース内面と抵抗素子部の幅方向のクリアランスを保ちながら、抵抗素子部挿入の作業性を損なうことなく、抵抗素子部の高精度な位置決めが可能となる抵抗器を提供することを目的とするものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の抵抗器は、抵抗素子部と電極端子部が一体構造の金属板からなる抵抗体と、この抵抗体の抵抗素子部を内包し、かつ少なくとも1つの開口面を有する絶縁体からなるケースと、前記抵抗体の抵抗素子部を前記ケース内に封止するための絶縁材料とを備え、前記ケースの開口面の厚み部分の一部に、ケースの開口面から底面方向にかけて、前記抵抗素子部の挿入位置決めを行うための抵抗素子部の厚み寸法より浅い切り欠き部を設けたもので、この構成によれば、ケース内への抵抗素子部挿入時のケース内面と抵抗素子部の幅方向のクリアランスを保ちながら、抵抗素子部挿入の作業性を損なうことなく、抵抗素子部の高精度な位置決めが可能となるものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、抵抗素子部と電極端子部が一体構造の金属板からなる抵抗体と、この抵抗体の抵抗素子部を内包し、かつ少なくとも1つの開口面を有する絶縁体からなるケースと、前記抵抗体の抵抗素子部を前記ケース内に封止するための絶縁材料とを備え、前記ケースの開口面の厚み部分の一部に、ケースの開口面から底面方向にかけて、前記抵抗素子部の挿入位置決めを行うための抵抗素子部の厚み寸法より浅い切り欠き部を設けたもので、この構成によれば、ケース内へ抵抗素子部を挿入する場合、ケースの開口面の厚み部分の一部にケースの開口面から底面方向にかけて設けた抵抗素子部の厚み寸法より浅い切り欠き部の存在により抵抗素子部の高精度な位置決めが行えるという作用を有するものである。
【0022】
請求項2に記載の発明は、抵抗素子部と電極端子部が一体構造の金属板からなる抵抗体と、この抵抗体の抵抗素子部を内包し、かつ少なくとも1つの開口面を有する絶縁体からなるケースと、前記抵抗体の抵抗素子部を前記ケース内に封止するための絶縁材料とを備え、前記ケースの内面に前記抵抗素子部の挿入位置決めを行うための少なくとも2つ以上の突部を設け、この突部を前記抵抗体と接触する部分が少なくとも2ヶ所以上の点接触となるように構成したもので、この構成によれば、ケース内へ抵抗素子部を挿入する場合、ケースの内面に設けた少なくとも2つ以上の突部によって抵抗素子部の高精度な位置決めが行え、さらに、抵抗素子部をケース内へ挿入する場合における挿入が抵抗体と接触する部分が少なくとも2ヵ所以上の点接触となるように構成した突部の存在により容易に行えるという作用を有するものである。
【0023】
請求項3に記載の発明は、抵抗素子部と電極端子部が一体構造の金属板からなる抵抗体と、この抵抗体の抵抗素子部を内包し、かつ少なくとも1つの開口面を有する絶縁体からなるケースと、前記抵抗体の抵抗素子部を前記ケース内に封止するための絶縁材料とを備え、前記抵抗体の一部に、前記抵抗素子部の挿入位置決めを行うための少なくとも2つ以上の突部を設けたもので、この構成によれば、ケース内へ抵抗素子部を挿入する場合、抵抗体の一部に設けた少なくとも2つ以上の突部により抵抗素子部の高精度な位置決めが行えるという作用を有するものである。
【0024】
請求項4に記載の発明は、抵抗体の突部を、ケース内面と接触する部分が少なくとも2 ヵ所以上の点接触となるように構成したもので、この構成によれば、抵抗素子部をケース内へ挿入する場合における挿入がケース内面と接触する部分が少なくとも2ヵ所以上の点接触となるように構成した突部の存在により容易に行えるという作用を有するものである。
【0025】
以下、本発明の具体的な実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0026】
図1(a)は本発明の実施の形態1における抵抗器の斜視図、図1(b)は同抵抗器の底面図、図1(c)は同抵抗器の側断面図である。
【0027】
図1(a)(b)(c)において、11は抵抗素子部12と第1、第2の電極端子部13、14が一体構造の金属板からなる抵抗体で、この抵抗体11における抵抗素子部12は板状の銅およびニッケルの少なくともいずれかを含有する合金からなり、固有抵抗の低い金属成分を用いることにより低い抵抗値を得ている。また前記第1、第2の電極端子部13、14は抵抗素子部12の両端部分に位置しているもので、この第1、第2の電極端子部13、14と抵抗素子部12は同一金属による一体構造で形成されている。15は抵抗素子部12を内包する直方体状のセラミック製のケースで、このケース15は少なくとも1つの開口面を有している。16はケース15内に抵抗素子部12を封止するためのアルミナ粉末やシリカ粉末を含んだセメント状の絶縁材料である。なお、前記ケース15と抵抗素子部12との間には、抵抗素子部12を挿入した際にあらかじめケース15内に注入された絶縁材料16が抵抗素子部12の上面に回り込むための経路となるクリアランスを設けているものである。17はケース15の内面の側面部に形成され、かつ抵抗素子部12の挿入位置決めを行うための切り欠き部で、この切り欠き部17は抵抗素子部12の幅寸法より広く切り欠いているものである。
【0028】
以上のように構成された本発明の実施の形態1における抵抗器について、次にその製造方法を図面を参照しながら説明する。
【0029】
図2(a)〜(e)は本発明の実施の形態1における抵抗器の製造方法を示す工程図である。
【0030】
まず図2(a)に示すように、一つの開口面を有し、かつ内面の側面部に2つの切り欠き部17を設けたセラミック製のケース15を作製する。
【0031】
このセラミック製のケース15にはアルミナを20〜96%含有する材料を用いることにより、抵抗器通電時の発熱を効率よく実装基板であるプリント基板に放熱させることができ、その結果、抵抗器表面の温度上昇を抑制することができるものである。
【0032】
次に図2(b)に示すように、銅またはニッケルのいずれか一つを含有する合金からなる板状の金属板によって、所定の抵抗値を有する抵抗体11を形成する。
【0033】
そしてこの抵抗体11の金属組成を、銅またはニッケルの少なくとも一つを含有する金属組成とすることにより、抵抗体11の両端に形成された第1、第2の電極端子部13、14の酸化による劣化を最小限に抑えることができ、その結果、長期間にわたって第1、第2の電極端子部13、14のはんだ付け性を確保できるものである。
【0034】
次に図2(c)に示すように、抵抗体11にケース15の内面および外形寸法に合致するように折り曲げ加工を施し、抵抗素子部12および第1の電極端子部13、第2の電極端子部14を形成する。
【0035】
次に図2(d)に示すように、ケース15の開口面よりケース15内にアルミナ、シリカ粉末を含むセメント状の絶縁材料16を適量注入する。
【0036】
次に図2(e)に示すように、ケース15の開口面より、抵抗体11の面方向がケース15の開口面に対して同一面となるように加工済みの抵抗素子部12をケース15内に挿入する。
【0037】
そしてこの抵抗素子部12を挿入する際には、ケース15の内面の側面部に設けられた切り欠き部17により、抵抗素子部12の位置決めを行いながら挿入すると同時に、ケース15と抵抗素子部12との間に設けられたクリアランスより、あらかじめ注入された絶縁材料16を抵抗素子部12の上面部に回り込ませる。
【0038】
最後に130℃で1時間保持して絶縁材料16の乾燥、硬化を行うことにより、抵抗素子部12をケース15内に絶縁材料16により封止する。
【0039】
上記した本発明の実施の形態1における抵抗器の製造方法においては、ケース15の開口面より、抵抗体11の面方向がケース15の開口面に対して同一面となるように抵抗体11の抵抗素子部12をケース15内に挿入するようにしているため、ケース15の開口面からケース15内に絶縁材料16があらかじめ注入されていた場合でもケース15外に絶縁材料16が流出することはなくなり、その結果、ケース15の外部への絶縁材料16の付着がなくなるため、実装基板上への自動実装性やはんだ付け性が保たれるという効果を有するものである。
【0040】
また上記図2(e)に示すようにケース15の開口面より、抵抗体11の抵抗素子部12をケース15内に挿入した場合、抵抗体11の両終端部、すなわち第1、第2の電極端子部13、14はケース15の開口面より露出し、さらにこの露出した第1、第2の電極端子部13、14はケース15の開口面から外側面にかけて折り曲げられているため、抵抗器を実装基板にはんだ付けにより取り付けた場合、はんだフィレットの形成状態を実装基板の上面から確認することができ、その結果、目視によるはんだ付け外観検査またはカメラを用いてなる画像認識の外観検査を用いた場合でも、はんだ付けの状態を正確に把握することが容易となるため、はんだ付けの不具合の検出精度を向上させることができるものである。
【0041】
次に、本発明の実施の形態1における抵抗器と従来の抵抗器について、実装基板上に実装した場合の抵抗器の傾きを比較した例について説明する。
【0042】
図3は本発明の実施の形態1における抵抗器と従来の抵抗器とについて、一般的な実装基板ランドパターン上へ実装した際のケースの傾きを測定し、抵抗器実装後の状態をそれぞれ図3(a)(b)の模式図で示したものである。
【0043】
まず本発明の実施の形態1における図3(a)の抵抗器においては、ケース15の内面に切り欠き部17を設けているため、抵抗素子部12が挿入された際にも切り欠き部17の幅寸法から抵抗素子部12の幅寸法を差し引いた寸法しか間隔はあいていないものであり、そのため、抵抗素子部12のずれの自由度が限定されるため、ケース15からの抵抗素子部12の傾きが抑制できる。その結果、実装基板面に設けられたランドパターン18からのケース15のずれや傾きが抑えられる効果が認められた。
【0044】
しかしながら図3(b)に示す従来の抵抗器の場合は、抵抗素子部12とケース15の内面との間の間隔が大きくなるため、抵抗素子部12の挿入時にケース15の内面に対する位置決めが困難であり、その結果、抵抗素子部12のずれが生じやすくなって、ランドパターン18に対して大きなケース15のずれが発生した。
【0045】
次に本発明の実施の形態1における抵抗器について、ケースの傾き度合の改善効果を具体的寸法を挙げて説明する。
【0046】
図3(b)のランドパターン18のセンター値に対しての抵抗素子部12のずれ角度19を測定した結果、本発明の実施の形態1における抵抗器については最大でも4度のずれ角度であるのに対して、従来の抵抗器においては最大で23度傾くことが確認された。
【0047】
このように本発明の実施の形態1における抵抗器と従来の抵抗器とのケースの傾き度合を示すランドパターンからのケースのずれ角度は、本発明の実施の形態1においては、従来例に対して約1/6のずれ角度に抑制できた。
【0048】
なお、上記本発明の実施の形態1においてはケース15の内面の側面部に抵抗素子部12の挿入位置決めを行うための切り欠き部17を形成したものについて説明したが、図4〜図6に示す本発明の実施の形態2、3、4においても、抵抗素子部12の挿入時の高精度な位置決めを達成することができ、本発明の実施の形態1と同様の効果が得られた。
【0049】
図4に示す本発明の実施の形態2はケース15の内面の側面部に前記抵抗素子部12の挿入位置決めを行うための少なくとも2つ以上の突部20を設けたことを特徴とするもので、この図4においては、抵抗素子部12の挿入時に突部20により抵抗素子部12の挿入位置決めを行うものである。
【0050】
図5(a)(b)に示す本発明の実施の形態3はケース15の開口面の厚み部分の一部に、ケース15の開口面から底面方向にかけて、前記抵抗素子部12の挿入位置決めを行うための抵抗素子部12の厚み寸法より浅い切り欠き部21を設けたことを特徴とするもので、この図5(a)(b)においては、抵抗素子部12の挿入時に切り欠き部21により抵抗素子部12の挿入位置決めを行うものである。
【0051】
図6(a)(b)に示す本発明の実施の形態4はケース15の外側面部の一部に、ケース15の開口面から底面方向にかけて、前記抵抗素子部12の挿入位置決めを行うための抵抗素子部12の幅より広い切り欠き部22を設けたことを特徴とするもので、この図6(a)(b)においては、抵抗素子部12の挿入時に切り欠き部22により抵抗素子部12の挿入位置決めを行うものである。
【0052】
図7(a)は本発明の実施の形態5における抵抗器の底面図、図7(b)は同抵抗器の側面図である。
【0053】
図7(a)(b)において、31は抵抗素子部32と、第1、第2の電極端子部33a、33bが一体構造の金属板からなる抵抗体で、この抵抗体31における抵抗素子部32は板状の銅およびニッケルの少なくともいずれかを含有する合金により構成されている。また前記第1、第2の電極端子部33a、33bは抵抗素子部32の両端部に位置しているもので、この第1の電極端子部33aおよび第2の電極端子部33bと抵抗素子部32は同一金属による一体構造で形成されている。34は抵抗素子部32の幅方向の端面部に少なくとも2つ以上形成した突部で、この突部34は前記抵抗素子部32の挿入位置決めを行うものである。35は抵抗素子部32を内包する直方体状のセラミック製のケースで、このケース35は少なくとも1つの開口面を有している。36はケース35内に抵抗素子部32を封止するためのアルミナ粉末やシリカ粉末を含んだセメント状の絶縁材料である。
【0054】
以上のように構成された本発明の実施の形態5における抵抗器の製造方法は基本的には本発明の実施の形態1における図2(a)〜(e)に示した製造方法と同様であり、抵抗体の位置決めとして、本発明の実施の形態1に示すようにケース15の内面の側面部に形成した切り欠き部17を用いるか、本発明の実施の形態5に示すように抵抗体31における抵抗素子部32の幅方向の端面部に設けた点接触による突部34を用いるかが異なるだけであるので説明は省略する。
【0055】
上記した本発明の実施の形態5においても、本発明の実施の形態1と同様、抵抗素子部32の挿入時の位置決め精度を向上させることができるものである。
【0056】
なお、上記本発明の実施の形態2においては、ケース15の内面の側面部に抵抗素子部12の挿入位置決めを行うための少なくとも2つ以上の突部20を設けたものについて説明したが、ケース15の内底面の一部に、ケース15の内底面から開口面にかけて、抵抗素子部12の挿入位置決めを行うための少なくとも1つ以上の突部を設け、この突部により抵抗素子部12の挿入位置決めを行うようにしても、本発明の実施の形態2と同様の作用効果が得られるものである。
【0057】
また上記本発明の実施の形態1〜5においては、ケース15あるいはケース35をセラミックで構成したものについて説明したが、ケース15あるいはケース35を不燃性または難燃性の樹脂で構成してもよく、この場合、不燃性または難燃性の樹脂からなるケースの採用により抵抗器への異常電流印加時における発煙を抑制することができるものである。
【0058】
【発明の効果】
以上のように本発明の抵抗器は、抵抗素子部と電極端子部が一体構造の金属板からなる抵抗体と、この抵抗体の抵抗素子部を内包し、かつ少なくとも1つの開口面を有する絶縁体からなるケースと、前記抵抗体の抵抗素子部を前記ケース内に封止するための絶縁材料とを備え、前記ケースの開口面の厚み部分の一部に、ケースの開口面から底面方向にかけて、前記抵抗素子部の挿入位置決めを行うための抵抗素子部の厚み寸法より浅い切り欠き部を設けたもので、この構成によれば、ケース内へ抵抗素子部を挿入する場合、ケースの内面に設けた切り欠き部によって抵抗素子部の高精度な位置決めが行え、これにより、抵抗器の作製を終えた時点でのケースに対する抵抗素子部のセンターラインからのずれを抑制することができるため、抵抗器の外観不良を低減し歩留まりを改善することができ、さらに、ケース内への抵抗素子部を挿入する場合、ケースの開口面の厚み部分の一部にケースの開口面から底面方向にかけて設けた抵抗素子部の厚み寸法より浅い切り欠き部によって抵抗素子部の高精度な位置決めができるものである。
【0059】
また抵抗器の実装基板上への実装の際にも、抵抗体のケースからのずれを抑制できたことにより、ランドパターン面への実装位置精度が向上し、その結果、周囲に配置される部品との間隔も確保しやすくなるため、セットの安全性も向上し、さらには高密度実装化にも対応できるという効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)本発明の実施の形態1における抵抗器の斜視図
(b)同抵抗器の底面図
(c)同抵抗器の側断面図
【図2】 本発明の実施の形態1における抵抗器の製造方法を示す工程図
【図3】 (a)本発明の実施の形態1における抵抗器の実装基板上への実装状態を示す模式図
(b)従来の抵抗器の実装基板上への実装状態を示す模式図
【図4】 本発明の実施の形態2における抵抗器の底面図
【図5】 (a)本発明の実施の形態3における抵抗器の底面図
(b)同抵抗器の側面図
【図6】 (a)本発明の実施の形態4における抵抗器の底面図
(b)同抵抗器の側面図
【図7】 (a)本発明の実施の形態5における抵抗器の底面図
(b)同抵抗器の側面図
【図8】 (a)従来の抵抗器の斜視図
(b)同抵抗器の底面図
(c)同抵抗器の側断面図
【図9】 従来の抵抗器の製造方法を示す工程図
【図10】 (a)従来の抵抗器における抵抗素子部がケースのセンターよりずれた状態を示す底面図
(b)同抵抗器の実装基板上への実装状態を示す模式図
【符号の説明】
11 抵抗体
12 抵抗素子部
13 第1の電極端子部
14 第2の電極端子部
15 ケース
16 絶縁材料
17 切り欠き部
20 2つ以上の突部
21 切り欠き部
22 切り欠き部
31 抵抗体
32 抵抗素子部
33a 第1の電極端子部
33b 第2の電極端子部
34 突部
35 ケース
36 絶縁材料

Claims (4)

  1. 抵抗素子部と電極端子部が一体構造の金属板からなる抵抗体と、この抵抗体の抵抗素子部を内包し、かつ少なくとも1つの開口面を有する絶縁体からなるケースと、前記抵抗体の抵抗素子部を前記ケース内に封止するための絶縁材料とを備え、前記ケースの開口面の厚み部分の一部に、ケースの開口面から底面方向にかけて、前記抵抗素子部の挿入位置決めを行うための抵抗素子部の厚み寸法より浅い切り欠き部を設けたことを特徴とする抵抗器。
  2. 抵抗素子部と電極端子部が一体構造の金属板からなる抵抗体と、この抵抗体の抵抗素子部を内包し、かつ少なくとも1つの開口面を有する絶縁体からなるケースと、前記抵抗体の抵抗素子部を前記ケース内に封止するための絶縁材料とを備え、前記ケースの内面に前記抵抗素子部の挿入位置決めを行うための少なくとも2つ以上の突部を設け、この突部を前記抵抗体と接触する部分が少なくとも2ヶ所以上の点接触となるように構成したことを特徴とする抵抗器。
  3. 抵抗素子部と電極端子部が一体構造の金属板からなる抵抗体と、この抵抗体の抵抗素子部を内包し、かつ少なくとも1つの開口面を有する絶縁体からなるケースと、前記抵抗体の抵抗素子部を前記ケース内に封止するための絶縁材料とを備え、前記抵抗体の一部に、前記抵抗素子部の挿入位置決めを行うための少なくとも2つ以上の突部を設けたことを特徴とする抵抗器。
  4. 抵抗体の突部を、ケース内面と接触する部分が少なくとも2ヵ所以上の点接触となるように構成したことを特徴とする請求項3記載の抵抗器。
JP05321298A 1998-03-05 1998-03-05 抵抗器 Expired - Fee Related JP3870537B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05321298A JP3870537B2 (ja) 1998-03-05 1998-03-05 抵抗器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05321298A JP3870537B2 (ja) 1998-03-05 1998-03-05 抵抗器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11251103A JPH11251103A (ja) 1999-09-17
JP3870537B2 true JP3870537B2 (ja) 2007-01-17

Family

ID=12936545

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05321298A Expired - Fee Related JP3870537B2 (ja) 1998-03-05 1998-03-05 抵抗器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3870537B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4846434B2 (ja) * 2006-05-09 2011-12-28 コーア株式会社 セメント抵抗器
WO2009005108A1 (ja) 2007-06-29 2009-01-08 Koa Corporation 抵抗器
JP4982894B2 (ja) * 2007-08-03 2012-07-25 コーア株式会社 セメント抵抗器

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11251103A (ja) 1999-09-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5576193B2 (ja) 表面実装エンドキャップを備え接続性を改善した超小型ヒューズ
EP1253607A1 (en) Inductance part and its manufacturing method
KR100287819B1 (ko) 표면실장형전자부품
US6372998B1 (en) Electrical component connecting structure of wiring board
JP3870537B2 (ja) 抵抗器
US7414307B2 (en) Electronic device and pressure sensor
JPH0888103A (ja) 面実装電子部品
JP2000068102A (ja) 抵抗器
JP2001217101A (ja) 電流検出用抵抗器
JP3365426B2 (ja) チップ型電子部品
JPH09260884A (ja) プリント基板の固定構造
JPH0287603A (ja) 電気機器の端子装置
JPH0236266Y2 (ja)
JP2000133501A (ja) 抵抗器
JP3855664B2 (ja) 電子部品及びそれを実装した回路基板
JP2000082601A (ja) 抵抗器及びその製造方法
JP3530594B2 (ja) 高電圧用可変抵抗器
JP4013763B2 (ja) インダクタ部品
JPH07176446A (ja) リード端子付き電子部品
JP2000332396A (ja) 電子部品の取付構造
JP2004022593A (ja) 電気基板
JP2546614Y2 (ja) チップ形コンデンサ
JP2000068101A (ja) 抵抗器及びその製造方法
JPH10256007A (ja) チップ型可変抵抗器
JPH0883966A (ja) 印刷配線板装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041130

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20041214

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050627

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060627

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060828

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060926

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061009

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091027

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101027

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111027

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121027

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131027

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees