JP3870518B2 - 板状部材支持構造 - Google Patents

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JP3870518B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は板状部材支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図8〜図10は従来の板状部材支持構造の一例を示すもので、図8は分解斜視図、図9は断面図、図10は板状部材の地震などによる変位を表す概念図である。
【0003】
近年、カーテンウォール工法などの外壁構築工法により、図8〜図10に示すように、ガラス板など複数の板状部材1を上下左右に並べて建物壁部2を形成する例が増えている。
建物壁部2において、上下左右に隣接する4枚の板状部材1の間の十字状目地部Mの室外A側には、外部支持部材3およびスペーサ4が配設され、十字状目地部Mの室内B側には、内部支持部材5およびスペーサ6が配設されている。
【0004】
外部支持部材3と内部支持部材5との中心には、雄ねじ杆7が螺合する雌ねじ孔8,9が設けられ、スペーサ4の中心には、雄ねじ杆7を挿通するための貫通孔10が穿設されている。
内部支持部材5の室外A側の面には、雌ねじ孔9を中心に十字形に延びる板状部材載置部11が突設されている。
【0005】
板状部材載置部11の上側には、ほぼ凸状のセッティングブロック12が装着されるように、また、板状部材載置部11の下側には、ほぼ凹形のスペーサ13が装着されるようになっている。
スペーサ6には、板状部材載置部11を貫通させることができる十字形の切欠孔14が穿設されている。
スペーサ6は、切欠孔14が十字状目地部Mの中心部に正対するように、建物壁部2の室内B側の面に接している。
【0006】
内部支持部材5は、板状部材載置部11の先端部分が切欠孔14から十字状目地部Mの中心部へ突出するように、スペーサ6の室内B側に配置されている。
【0007】
十字状目地部Mの上側に位置する左右の板状部材1の下縁部と板状部材載置部11の上側部分との間には、セッティングブロック12が介在し、十字状目地部Mの下側に位置する左右の板状部材1の上縁部と板状部材載置部11の下側部分との間には、スペーサ13が介在している。
【0008】
スペーサ4は、貫通孔10が、内部支持部材5の雌ねじ孔9に対して同軸に位置するように、建物壁部2の室外A側の面に接している。
外部支持部材3は、雌ねじ孔8が、内部支持部材5の雌ねじ孔9に対して同軸に位置するように、スペーサ4の室外A側に配置されている。
【0009】
外部支持部材3と内部支持部材5とは、スペーサ4の貫通孔10およびスペーサ6の切欠孔14を貫通して雌ねじ孔8,9に螺合された雄ねじ杆7で相互に締結されている。
これにより、隣接する4枚の板状部材1のそれぞれの角隅部が、スペーサ4,6を介して外部支持部材3と内部支持部材5とで板厚方向に挟持され、4枚の板状部材1が同一平面内に拘束される。
また、板状部材載置部11とその上下のセッティングブロック12およびスペーサ13とで、板状部材1の角隅部の相対位置が固定され、4枚の板状部材1の上下左右への変位が拘束される。
【0010】
建物壁部2の室内B側には、上下の端部が躯体(図示せず)に締結されて垂直に延びるケーブル15と、左右の端部が躯体に締結されて水平に延びるケーブル16とが配置されている。
一方のケーブル15は、建物壁部2の至近に位置し、他方のケーブル16は、前記ケーブル15の室内B側に位置している。また、両ケーブル15,16は、内部支持部材5の室内B側寄りの位置で交差している。
【0011】
ケーブル15,16の間には、内部支持部材5に対峙するように支持補助部材17が配置され、ケーブル16の室内B側には、前記支持補助部材17に対峙するように他の支持補助部材18が配置されている。
これらの支持補助部材17,18は、雄ねじ杆19によって、内部支持部材5に取り付けられている。
これにより、隣接する4枚の板状部材1の角隅部が、セッティングブロック12、スペーサ13、内部支持部材5、外部支持部材3、支持補助部材17,18、およびケーブル15,16を介して躯体に支持されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上述した構成を有する板状部材支持構造では、地震が発生すると建物の層間変位により、たとえば図10に示すように、隣接する4枚の板状部材1が、実線で図示する位置からそれぞれ異なる方向の二点鎖線で図示する位置へ変位しようとする。
【0013】
ところが、板状部材1は、板状部材載置部11、セッティングブロック12およびスペーサ13によって上下左右への変位を拘束されているので、セッティングブロック12またはスペーサ13を介して板状部材載置部11が板状部材1の縁部を押圧し、該板状部材に局部的に過大な力が作用することになる。
【0014】
この力は、板状部材1の質量、変位量および変位速度に応じて増大するため、地震の規模が大きい場合には、板状部材1に損傷が生じることが懸念される。
本発明は上述した実情に鑑みてなしたもので、地震などによる変位に起因した板状部材の損傷を抑制できる板状部材支持構造を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明では、上下左右に並ぶ複数の板状部材で形成される建物壁部に室内側から接しかつ隣接した4枚の板状部材間の十字状目地部に対峙する内部支持部材と、十字状目地部の上側に位置する左右の板状部材の下縁部が別個に載置されかつ内部支持部材に上下方向に移動しうるように取り付けた左右一対の載置部材と、建物壁部に室外側から接しかつ十字状目地部に対峙する外部支持部材と、十字状目地部を貫通しかつ内部支持部材と外部支持部材とを相互に締結する締結部材とを備え、内部支持部材を躯体に支持させた板状部材支持構造を提供する。
【0016】
また、本発明では、上下左右に並ぶ複数の板状部材で形成される建物壁部に室内側から接しかつ隣接した4枚の板状部材間の十字状目地部に対峙する内部支持部材と、十字状目地部の上側に位置する左右の板状部材の下縁部が別個に載置されかつ内部支持部材に上下方向に移動しうるように取り付けた左右一対の載置部材と、建物壁部に室外側から接しかつ十字状目地部に対峙する外部支持部材と、十字状目地部を貫通しかつ内部支持部材と外部支持部材とを相互に締結する締結部材と、内部支持部材から反建物壁部側へ延びかつ先端部分が非円形断面の突出部材と、躯体に取り付けられかつ突出部材の先端部分に該先端部分の軸線方向への変位を許容しうるように嵌合する支持補助部材と、該支持補助部材と突出部材との軸線方向への相対位置を調整可能な連結部材とを備えた板状部材支持構造を提供する。
【0017】
本発明においては、地震などで板状部材が上方へ変位する際に、十字状目地部の上側の板状部材が載置されている載置部材が上方へ変位し、板状部材の縁部へ局所的に過大に力が作用しないようにする。
【0018】
また、内部支持部材から延びる突出部材の非円形断面の棒状部を、躯体に取り付けた支持補助部材に嵌合させて、内部支持部材、載置部材および外部支持部材の周方向への回動を規制する。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図5は本発明の板状部材支持構造の実施の形態の第1の例を示し、図1は分解斜視図、図2は断面図、図3は図2のIII−III矢視図、図4は斜視図、図5は板状部材の地震などによる変位を表す概念図である。
また、図6および図7は本発明の板状部材支持構造の実施の形態の第2の例を示し、図6は分解斜視図、図7は断面図である。
【0020】
図1〜図5に示す板状部材支持構造では、建物壁部2において上下左右に隣接する4枚の板状部材1の間の十字状目地部Mの室外A側に、円板状の外部支持部材21およびスペーサ22,23,24を配設している。また、十字状目地部Mの室内B側は、周縁部の全周に室外A側へ突出する突条部を有する円板状の内部支持部材25、支持板26、スペーサ27,28、載置部材33、突出部材40、連結部材44および支持補助部材46を配設している。
【0021】
スペーサ22,23およびスペーサ27は、弾性材料によって形成され、スペーサ24およびスペーサ28は、低摩擦性材料によって形成されている。
スペーサ22,23,24は、中心部に位置する孔22a,23a,24aと、該孔22a,23a,24aの左右に位置する矩形の切込溝22b,23b,24bとを有している。
スペーサ27,28は、中心部に位置する孔27a,28aと、該孔27a,28aの左右に位置する矩形の挿通孔27b,28bとを有している。
【0022】
外部支持部材21の室内B側の面の中心には、先端部に雄ねじ29を刻設したロッド状の締結部材30が固着されている。この締結部材30の中間部分には、シリコーンゴムなどの弾性材料で形成されたスリーブ53が外嵌している。
【0023】
内部支持部材25の室外A側の面の周縁部には、全周にわたって突条部31が形成され、内部支持部材25の室外A側の面の中心部には、前記締結部材30の雄ねじ29が螺合可能な雌ねじ孔32が設けられている。内部支持部材25の室外A側の面の雌ねじ孔32の左右には、縦長矩形断面を有しかつ室内B側へ窪む溝37が設けられている。内部支持部材25の室外A側の面の雌ねじ孔32の周囲には、雌ねじ孔52が設けられている。
【0024】
支持板26は、中心部に位置する孔26aと、該孔26aの左右に位置する矩形の挿通孔26bと、内部支持部材25の雌ねじ孔52に対応するビス挿通孔51を有している。
【0025】
載置部材33は、溝37に上下へ摺動可能に嵌装された垂直部34と、該垂直部34の上下方向中間から室外A側へ向って水平に突出する水平部35とを有し、金属材料によって形成されている。この載置部材33は、支持板26によって内部支持部材25に装着されている。
【0026】
すなわち、挿通孔26bに水平部35を挿通しかつ突条部31に内接するよう内部支持部材25の室外A側の面に支持板26を当接させ、ビス挿通孔51に挿通したビス50を内部支持部材25の雌ねじ孔52に螺合して、内部支持部材25からの載置部材33の脱落を防止している。また、支持板26の挿通孔26bによって、水平部35の下方への変位が規制される。
載置部材33の水平部35には、硬質樹脂で形成したセッティングブロック36が外嵌されている。
【0027】
スペーサ28,27は、孔28a,27aが十字状目地部Mの中心部に正対し、順に、建物壁部2、スペーサ28の室内B側の面に接するように重ね合わされている。
内部支持部材25は、載置部材33の水平部35がスペーサ27,28の挿通孔27b,28bに挿通され、支持板26がスペーサ27の室内B側の面に重なるように配置されている。
これにより、セッティングブロック36の下面が、十字状目地部Mの下側に位置する板状部材1の上縁部に対峙し、セッティングブロック36の上面に、十字状目地部Mの上側に位置する板状部材1の下縁部が載置される状態になる。
【0028】
スペーサ24,23,22は、孔24a,23a,22aが十字状目地部Mに正対し、順に、建物壁部2、スペーサ24、スペーサ23の室外A側の面に接するように重ね合わせられている。
締結部材30は、スペーサ22,23,24の孔22a,23a,24a、十字状目地部Mの中心部、スペーサ28,27の孔28a,27a、支持板26の孔26aを貫通して、雄ねじ29が内部支持部材25の雌ねじ孔32に螺合されている。
【0029】
よって、外部支持部材21の室内B側の面が、最も室外A側に位置しているスペーサ22に当接し、外部支持部材21ならびに内部支持部材25が、スペーサ22,23,24,28,27および支持板26を介して4枚の板状部材1を板厚方向に挟持し、各板状部材1が同一面内に拘束される。
【0030】
また、外部支持部材21の室内B側の面の周縁全周と建物壁部2との間にはバックアップ材54が介在し、シーリング材55が充填されている。
さらに、隣接する板状部材1の縁部間にも、シーリング材60が全長にわたって充填され、シーリング材60により、建物壁部2の室外A側から室内B側への雨水の侵入や、建物壁部2の室外A側と室内B側との間の空気の流通が抑止される。
【0031】
突出部材40は、内部支持部材25の室内B側の面の中心部に、室内B側へ向ってほぼ水平に延びるように固着されている。
突出部材40の中間部分には、雄ねじ41が刻設され、また、先端部分42は、多角形、楕円形、突起部分または溝部分を有する形状などの非円形断面になっている。
連結部材44は短筒状部材であって、内周面の雌ねじ43が突出部材40の雄ねじ41に螺合している。また、連結部材44の外周面の室内B側寄り部分には、雄ねじ45が設けられている。
【0032】
支持補助部材46は、室外A側に向って開口しかつ連結部材44の雄ねじ45が螺合可能な雌ねじ孔47と、該雌ねじ孔47の内底部から室内B側へ向って延びる嵌合孔48とを有している。
支持補助部材46の室内B側端部には、取付座49が設けられており、該取付座49は、建物壁部2の室内B側に位置する柱などの躯体58に、アンカーボルト59、座金57、ナット56a,56bなどの締結手段によって固定されている。
【0033】
支持補助部材46の嵌合孔48には、突出部材40の先端部分42が挿入されている。嵌合孔48は、突出部材40の先端部分42に応じて、多角形、楕円形、溝部分または突起部分を有する非円形断面になっている。
これにより、支持補助部材46に対する突出部材40の軸線方向への変位が許容され、支持補助部材46に対する突出部材40の周方向への変位が拘束されることになる。
【0034】
また、支持補助部材46の雌ねじ孔47には、連結部材44の雄ねじ45が螺合している。
よって、載置部材33の水平部35に下縁部が当接している板状部材1の重量は、支持板26、内部支持部材25、突出部材40、連結部材44、支持補助部材および取付座49などを介して、躯体58に伝達される。
【0035】
上述した突出部材40の雄ねじ41および連結部材44の雌ねじ43の組合せと、連結部材44の雄ねじ45および支持補助部材46の雌ねじ孔47の組合せとは、一方の組合せが順ねじ、他方の組合せが逆ねじの関係になっている。
したがって、連結部材44を周方向一方へ回動させれば、内部支持部材25および外部支持部材21が周方向に変位することなく躯体58に近接し、連結部材44を周方向他方へ回動させれば、内部支持部材25および外部支持部材21が周方向に変位することなく躯体58から離反する。
【0036】
上述した構成を有する板状部材支持構造では、内部支持部材25に対して載置部材33が上方または下方へ変位しうるので、地震が発生すると、たとえば図5に示すように、隣接する4枚の板状部材1が、二点鎖線で図示する位置からそれぞれ異なる方向の実線で示す位置へ変位する。
よって、図1〜図5に示す板状部材支持構造においては、板状部材1の縁部に局部的に過大な力が作用せず、地震の規模が大きい場合でも、板状部材1の損傷を抑制できる。
【0037】
また、板状部材1の室外A側の面および室内B側の面に、低摩擦性材料で形成したスペーサ24,28が接しているので、地震発生時に外部支持部材21および内部支持部材25に対して板状部材1が滑らかに移動する。
これにより、外部支持部材21と板状部材1との間に充填したシーリング材55には、主に引張力が作用するだけで、剪断力はほとんど作用せず、シーリング材55の破断を防止できる。
【0038】
さらに、突出部材40および支持補助部材46の相互の周方向への変位が拘束されているので、板状部材1を1枚ずつ順番に載置部材33に載置する際や、左右の板状部材1の大きさが異なっていても、内部支持部材25が周方向へ回動しない。
よって、板状部材1を載置部材33に容易に載置でき、また、隣接する板状部材1の間に充填したシーリング材60の芯が折れることを防止できる。
【0039】
図6および図7に示す板状部材支持構造では、図1などに示す内部支持部材25、支持板26、載置部材33のかわりに、内部支持部材61と載置部材62とを用いている。
なお、図6および図7において、図1〜図5と同一の符号を付した部分は同一物を表している。
【0040】
内部支持部材61の室外A側の面の上部左右には、上下方向に延びる溝63が設けられ、内部支持部材61の室外A側の面の中心部には、外部支持部材21に固着された締結部材30の雄ねじ29が螺合可能な雌ねじ孔32が設けられている。上記の溝63は、上方より見ると、室内B側から室外A側へ向って徐々に幅が縮小する台形断面になっている。
また、内部支持部材61の室内B側の面の中心部には、突出部材40が室内B側へ向ってほぼ水平に延びるように固着されている。
【0041】
載置部材62は、溝63に応じた断面形状を有して溝63に上下へ摺動可能に嵌装された垂直部64と、該垂直部64の下端部から室外A側へ向って水平に突出する水平部65とを有し、金属材料によって形成されている。
この載置部材62は、垂直部64が溝63に嵌装することにより、内部支持部材61からの脱落が防止されている。載置部材62の水平部65には、セッティングブロック36が外嵌されている。
【0042】
内部支持部材61は、載置部材62の水平部65がスペーサ27,28の挿通孔27b,28bに挿通され、室外A側の面がスペーサ27の室内B側の面に重なるように配置されている。
これにより、セッティングブロック36の下面が、十字状目地部Mの下側に位置する板状部材1の上縁部に対峙し、セッティングブロック36の上面に、十字状目地部Mの上側に位置する板状部材1の下縁部が載置される状態になる。
【0043】
また、外部支持部材21に固着された締結部材30は、スペーサ22,23,24の孔22a,23a,24a、十字状目地部Mの中心部、スペーサ28,27の孔28a,27aを貫通して、雄ねじ29が内部支持部材61の雌ねじ孔32に螺合されている。
よって、外部支持部材21ならびに内部支持部材61が、スペーサ22,23,24,28,27を介して4枚の板状部材1を板厚方向に挟持し、各板状部材1が同一面内に拘束される。
【0044】
上述した構成を有する板状部材支持構造では、内部支持部材61に対して載置部材62が上方へ変位しうるので、地震が発生した際の板状部材1の変位が許容され、該板状部材1の縁部に局所的に過大な力が作用せず、地震の規模が大きい場合でも、板状部材の損傷を抑制できる。
【0045】
また、板状部材1の室外A側の面および室内B側の面に、低摩擦性材料で形成したスペーサ24,28が接しているので、地震によるシーリング材55の破断を防止できる。
【0046】
さらに、突出部材40および支持補助部材46の相互の周方向への変位が拘束されているので、板状部材1を1枚ずつ順番に載置部材62に載置する際や、左右の板状部材1の大きさが異なっていても、内部支持部材61が周方向へ回動しない。
よって、板状部材1を載置部材62に容易に載置でき、また、隣接する板状部材1の間に充填したシーリング材60の芯が折れることを防止できる。
【0047】
なお、本発明の板状部材支持構造は上述した実施の形態のみに限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えうる。
板状部材1には、建物の使用目的に応じて、ガラス板、ホリカーボネート板、アクリル樹脂板、塩化ビニル板をなどを使用でき、ガラス板としては、フロート板ガラス、強化板ガラス、網入り板ガラス、または熱線吸収板ガラスなどから選択できる。
【0048】
外部支持部材21、内部支持部材25,61、支持板26、載置部材33,62を形成する金属材料には、耐腐食性に優れたステンレス鋼を用いることが好ましい。
スペーサ22,23,27を形成する弾性材料には、耐候性の点からシリコーンゴムを用いることが好ましい。
スペーサ24,28を形成する低摩擦性材料には、フッ素樹脂などの摺動性に優れた材料を用いることが好ましい。
セッティングブロック36を形成する硬質樹脂材料には、硬度90度程度の比較的硬質なクロロプレンゴム、シリコーンゴム、またはポリカーボネートを用いることが好ましい。
【0049】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の板状部材支持構造においては下記のような種々の優れた効果を奏しうる。
(1)地震により板状部材が上方へ変位する際に、十字状目地部の上側の板状部材が載置されている載置部材が上方へ変位するので、板状部材の縁部へ局所的に過大に力が作用せず、地震の規模が大きくても、板状部材の損傷を抑制できる。
(2)内部支持部材から延びる突出部材の非円形断面の棒状部を、躯体に取り付けた支持補助部材に嵌合させて、内部支持部材、載置部材および外部支持部材の周方向への回動を規制するので、板状部材を載置部材に容易に載置でき、建物壁部の構築作業を効率よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の板状部材支持構造の実施の形態の第1の例の分解斜視図。
【図2】本発明の板状部材支持構造の実施の形態の第1の例の断面図。
【図3】図2のIII−III矢視図である。
【図4】本発明の板状部材支持構造の実施の形態の第1の例の斜視図。
【図5】図1〜図4に示す板状部材の地震などによる変位を示す概念図。
【図6】本発明の板状部材支持構造の実施の形態の第2の例の分解斜視図。
【図7】本発明の板状部材支持構造の実施の形態の第2の例の断面図。
【図8】従来の板状部材支持構造の一例の分解斜視図。
【図9】従来の板状部材支持構造の一例の断面図である。
【図10】図8〜図9に示す板状部材の地震などによる変位を示す概念図。
【符号の説明】
1:板状部材
2:建物壁部
21:外部支持部材
25,61:内部支持部材
30:締結部材
33,62:載置部材
40:突出部材
42:先端部分
44:連結部材
46:支持補助部材
58:躯体
A:室外
B:室内
M:十字状目地部

Claims (2)

  1. 上下左右に並ぶ複数の板状部材で形成される建物壁部に室内側から接しかつ隣接した4枚の板状部材間の十字状目地部に対峙する内部支持部材と、十字状目地部の上側に位置する左右の板状部材の下縁部が別個に載置されかつ内部支持部材に上下方向に移動しうるように取り付けた左右一対の載置部材と、建物壁部に室外側から接しかつ十字状目地部に対峙する外部支持部材と、十字状目地部を貫通しかつ内部支持部材と外部支持部材とを相互に締結する締結部材とを備え、内部支持部材を躯体に支持させてなることを特徴とする板状部材支持構造。
  2. 上下左右に並ぶ複数の板状部材で形成される建物壁部に室内側から接しかつ隣接した4枚の板状部材間の十字状目地部に対峙する内部支持部材と、十字状目地部の上側に位置する左右の板状部材の下縁部が別個に載置されかつ内部支持部材に上下方向に移動しうるように取り付けた左右一対の載置部材と、建物壁部に室外側から接しかつ十字状目地部に対峙する外部支持部材と、十字状目地部を貫通しかつ内部支持部材と外部支持部材とを相互に締結する締結部材と、内部支持部材から反建物壁部側へ延びかつ先端部分が非円形断面の突出部材と、躯体に取り付けられかつ突出部材の先端部分に該先端部分の軸線方向への変位を許容しうるように嵌合する支持補助部材と、該支持補助部材と突出部材との軸線方向への相対位置を調整可能な連結部材とを備えてなることを特徴とする板状部材支持構造。
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