JP3103118U - 簡易組立形フェンス - Google Patents

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Abstract

【課題】フェンスを組立可能な各構成部材により構成し、各構成部材を互いに挿入、嵌合することにより簡易に組立自在とした簡易組立形フェンスを得る。
【解決手段】簡易組立形フェンスは、上、下水平部材1、2間に複数本のフェンスロッド3を所定間隔で取付穴1aに挿入して取付け、少なくともフェンス両端に枠部材6を連結部材4a、4bにより上、下水平部材1、2に接続し、支柱5にフェンスFを連結部材4aを介して接続固定するだけで簡易に組立自在に設置し得るように構成したものである。
【選択図】図1

Description

この考案は、フェンス部材としてパイプ、ロッドを用いた簡易組立形フェンスに関する。
フェンスの種類には、一般道路で車道と人道を区別し、事故を防止するための道路用フェンス、一般家庭のベランダ等に設けられる落下防止用フェンス、庭や土地外周を区分するためのフェンス、あるいは高層ビルや各種施設、設備、装置の工事中の足場用フェンスなど種々の用途のフェンスが用いられている。これらの各種フェンスのうち事故防止を主目的とするフェンスは、パイプ、ロッドを用いて形成する際に各部材の接合部を溶接により一体に強固に連結して一定長さ単位に形成されている。
この他にも特許文献1による「フェンス一体型の道路防護柵」のように、事故防止及び投げ物等防止を目的とするフェンスも知られている。このフェンスは防護柵とフェンスを一定間隔に立てた支柱を共通に利用して両部材を一体に構成したものであり、フェンスは支柱に対しその両端の押縁をボルト止めされ、支柱の下半部のフランジ部には高欄パイプがボルト止めされている。
一方、一般家庭のベランダあるいは庭、土地外周を区分するためのフェンスは、上記道路の防護フェンスのように事故防止を主目的とするのではなく、境界の区分、ベランダからの落下防止用安全柵として設けられるものである。従って道路の防護フェンスのように各部材の接合部を溶接で強力に一体に連結する程の構造でなくてもよい場合であっても、従来からの安全に対する配慮から一体接合構造でなければならないとして一体接合構造のフェンスが多く採用されている。
しかし、上記理由から必ずしも一体接合構造でなくてもよい場合は、簡易組立形フェンスを採用してもよいにも拘わらず、これまでそのような提案はなされたことがない。
特開2001−348828号公報
この考案は、上記の問題に留意して、フェンスを組立可能な各構成部材により構成し、各構成部材を互いに挿入、嵌合することにより簡易に組立自在とした簡易組立形フェンスを提供することを課題とする。
この考案は、上記の課題を解決する手段として、上水平部材及び下水平部材に対し両水平部材間に複数のフェンスロッドを所定間隔に設けたフェンスと、このフェンスを地中又は床面に固定するための支柱とを備え、フェンスロッドは上、下水平部材に設けた取付穴に遊嵌状に挿入、嵌合し、上下水平部材を少なくともフェンス両端位置で枠部材に連結部材を介して各部材の端末を接続して連結し、フェンスは連結部材を介して支柱に嵌合して固定され、フェンス及び支柱を一体に組立て構成した簡易組立形フェンスとしたのである。
上記の構成としたこの考案の簡易組立形フェンスは、各構成部材を全て1つずつ互いに挿入、嵌合することにより簡易に組立自在である。上、下水平部材は必要長さに予め切断され、フェンスロッドを挿通するための取付穴を設けておく。フェンスロッドを上、下水平部材の取付穴に挿入、嵌合し、かつ少なくともフェンス両端には枠部材を連結部材を介して上、下水平部材に接続することによりフェンスは組立てられる。そして、このフェンスを連結部材を介して支柱に連結固定すればフェンスが設置される。各連結部材にはねじボルトのような固定手段を設けておけば、これにより組立てられたフェンスは簡易に一体に固定できる。
この考案の簡易組立形フェンスは、上下水平部材、フェンスロッド、枠部材、支柱を取付穴に挿入、又は連結部材を介して嵌合、固定するだけで一体に組立自在に構成したから、従来のように上下水平部材とフェンスロッド、枠部材とを溶接により固定する必要がなく、従って溶接装置、溶接作業が省略され、簡易に組立てるだけで経済的コストでフェンスを形成し、設置できるという利点が得られる。
以下、この考案の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は実施形態の簡易組立形フェンスの全体概略側面図である。図示のように、簡易組立形フェンスは、上水平部材1と下水平部材2とを互いに平行に配置した両部材間に複数のフェンスロッド3を所定間隔(例えば7〜10cm)に設けてフェンスFを形成し、このフェンスFを地中又は床面に固定するための支柱5を備えている。フェンスFは、必要な強度を確保し、かつ一体に組立できるようにするため、フェンスロッド3の所定複数本数毎に1つ、少なくとも両端に1つずつの枠部材6を有し、中間の枠部材6は上、下水平部材1、2に対しT字状の連結部材4a、両端の枠部材6はエルボ形の連結部材4bでそれぞれ連結されている。
なお、上、下水平部材1、2、及び支柱5、枠部材6はそれぞれ中空のステンレスパイプが用いられ、図示の例では大略の直径3cm程度、肉厚約1mmの高強度のものである。上、下水平部材1、2には互いに対向する面に上記所定間隔でフェンスロッド3を挿入するための取付穴1aが複数箇所設けられている。又、フェンスロッド3も中空のステンレス棒が用いられ、直径約1cm程度の大きさであり、連結部材4a、4bはそれぞれ硬質のプラスチック材が用いられている。上、下水平部材1、2間の高さHはパイプ中心間で約1mであり、支柱5は地面又は床面から約5〜10cm程度の位置となるように下端が埋設又は取付けられる。フェンスFの長さは任意であり、図示の例では2〜3m程度のものを示しているが、設置される場所によって適宜長さに設定される。
又、図示の例では支柱5は4本設けているが、両端の支柱5は必ずしも必要でなく、フェンス長さが短い場合は中央寄りの2本だけでもよい。フェンスFの長さが、図示の例より長くなり、10m以上に長くなるときは、上、下水平部材1、2は、例えば5m位いを最長とし、複数本の上、下水平部材1、2をT字形の連結部材4aで連結するとよい。さらに、上、下水平部材1、2、支柱5、枠部材6を連結部材4a、4bのいずれかで互いに連結する場合、図3の断面に示すように、それぞれの連結部材4a、4bに適宜位置でねじ穴を設け、ねじボルト7を螺合して各部材同士を固定する。
上記フェンスロッド3、3...の長さは、図2に示すように、上、下水平部材の内部に取付穴1aを介して両端を挿入した状態で下端が下水平部材2の内部下端面に当接し、上端が上水平部材1の内部上端面より直径の1/3程度の隙間ができる程度とする。これはフェンスロッド3、3...の長さが、切断加工精度を厳密に管理しない場合、若干の不揃いが生じても、特定のフェンスロッドが長過ぎて組立に不都合が生じないようにし、かつ取付穴1aに挿入された後は簡単には抜けないようにするためである。なお、図示のフェンスロッド3は丸棒を採用し、取付穴1aも円形であるから、このフェンスロッド3を手で握って回すとロッド3は回転する。取付穴1aに対しフェンスロッド3の直径は若干小さく、遊嵌状に挿入できるようにしているからである。
しかし、フェンスロッド3が回転しないように挿入した場合、例えば図4に示すように、フェンスロッド3の少なくとも片側端(図示の例では上端)を多角形(図示の例は6角形であるが、角数は任意)に形成し、かつ取付穴1aも若干大きい寸法の多角形として挿入すれば、回転を防止することができる。この他にも図示省略しているが、フェンスロッド3の片側端、取付穴それぞれの形状を楕円形としてもよい。なお、図示省略しているが、中空パイプの下水平部材2には適当な位置、間隔で複数箇所に小さな水抜き穴が設けられている。
フェンスFを形成する部材のうち、上、下水平部材1、2に対しフェンスロッド3は、上、下水平部材1、2に設けた取付穴1aに挿入し、枠部材6、6を上、下水平部材1、2に連結部材4a、4bを介して組立てることによりフェンスFは形成されるが、この場合フェンスロッド3は取付穴1aに挿入されるだけであって、組立後取付穴1aの周辺を溶接することは省略される。但し、水平部材1、2、枠部材6、6、支柱5を互いに組立して固定する際には、連結部材4a、4bのねじボルト7を締付けることにより強固に各部材が互いに固定される。このため、フェンスFは簡易に組立てるだけで形成され、溶接工事が不要なため、溶接設備も必要がなく、当然溶接作業も不要である。ねじボルト7は各部材を強固に固定できるものであれば何でもよい。
図5に実施形態の簡易組立形フェンスの適用例を示す。(a)図はフェンスを直線状に長く設ける場合であり、(b)図はコーナで直角に折れ曲って設ける場合を示す。この他にも複雑に折れ曲った場所にも連結部材4bと上、下水平部材1、2の長さを適宜組合せることにより適合する形状のフェンスを設計することも容易である。
図6に上記フェンスFの応用例として門扉Dに適用した例を示す。門扉Dは、フェンスFと同様に、平行な上、下水平部材1、2の間に複数本のフェンスロッド3を挿入し、枠部材6、6を外側に設けて4つの連結部材4bにより上、下水平部材1、2に連結して形成されている。フェンスFのように支柱5は設けず、その代わり側壁W(又は側板、側支柱)に取付ヒンジ8、8を設けて垂直に保持し、水平に回転自在に取付ける。9は他方の側壁Wに設けた当り金具である。この当り金具9には一般に簡単なレバー状の鍵を設けるとよい。
この考案の簡易組立形フェンスは、パイプ、ロッド、連結部材を組立てるだけで簡易に組立自在であるから、一般家庭のベランダ、庭、土地外周、通路、道路等区分け、仕切り、安全確保を必要とする全ての場所に広く設置して利用可能である。
実施形態の簡易組立形フェンスの全体概略構成図 実施形態の簡易組立形フェンスの部分断面図 同上のフェンスの連結部材での部分断面図((a)T字形、(b)エルボ形) フェンスロッドの変形例の(a)概略図、(b)部分拡大斜視図 簡易組立形フェンスの適用例の部分斜視図((a)直線形、(b)コーナ形) フェンスの門扉への応用例の概略構成図
符号の説明
1 上水平部材
1a 取付穴
2 下水平部材
3 フェンスロッド
4a、4b 連結部材
5 支柱
6 枠部材
7 ねじボルト

Claims (3)

  1. 上水平部材及び下水平部材に対し両水平部材間に複数のフェンスロッドを所定間隔に設けたフェンスと、このフェンスを地中又は床面に固定するための支柱とを備え、フェンスロッドは上、下水平部材に設けた取付穴に遊嵌状に挿入、嵌合し、上下水平部材を少なくともフェンス両端位置で枠部材に連結部材を介して各部材の端末を接続して連結し、フェンスは連結部材を介して支柱に嵌合して固定され、フェンス及び支柱を一体に組立て構成した簡易組立形フェンス。
  2. 前記フェンスロッドの長さを上、下水平部材の中空部上端面と下端面間の寸法より上、下水平部材の内径直径の1/3短く設定したことを特徴とする請求項1に記載の簡易組立形フェンス。
  3. 前記上、下水平部材、フェンスロッド、支柱、枠部材の各主要構成部材の材質をステンレスとしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の簡易組立形フェンス。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012105630A (ja) * 2010-10-25 2012-06-07 Daiichi Vinyl Kk 植物栽培用の機能性支柱構成用の機能性キャップ具

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