JP4047211B2 - 手摺および手摺ユニット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、集合住宅等のバルコニー、屋上、外廊下、階段等に設けられる手摺と、この手摺を構成する際に用いられる手摺ユニットに関する。
【0002】
【背景技術】
集合住宅の屋上やバルコニー等には転落を防止するための手摺が設けられている。このような手摺は、一般的には、直立した支柱および支柱間に横架された手摺材とで構成される。
このような一般的な手摺に対し、床部から上方へ立上がる立上り部を設け、該立上り部に建物内方側へ傾斜して張り出した張出部を接合し、張出部の端部に手摺部を設けることで、手摺部を立上り部よりも内方に後退(セットバック)させた手摺が知られている(例えば、特許文献1)。この特許文献1の手摺では、手摺部が立上り部に比べて内方に後退されているので、墜落の防止や恐怖心の抑制を図ることができる効果がある。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−350695号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特許文献1に記載の手摺では、手摺部に加わる荷重は、傾斜配置された張出部と、この張出部が接合された立上り部とで支持しなければならず、立上り部および張出部を高強度の部材で構成し、かつ、溶接などの強固な連結構造で連結しなければならず、手摺のコストが増大し、かつ、連結作業等も煩雑になるという問題があった。
さらに、傾斜配置された張出部に手摺部を取り付けた場合には、張出部や立上り部を高強度の部材で構成したり、強固な連結構造を採用しても、手摺部に荷重が加わった際の手摺の落ち込みや後倒れなどが懸念されるため、補助的な支持部材をさらに取り付ける必要がある。このため、手摺部の荷重を支持するために高強度の部材で構成されるものとして、立上り部、張出部の他に、支持部材も必要となってしまい、その分、コストがより一層増大し、連結作業も増えて施工作業性が低下するという問題があった。
【0005】
一方、従来の直立した支柱および手摺材で構成される手摺を、バルコニー等の屋外端縁から内方に配置すれば、特許文献1と同様に、墜落の防止や恐怖心の抑制を図ることができる。
しかしながら、この場合には、手摺の屋外側のスペースを利用することができず、バルコニーなどにおいて利用できる面積がバルコニー自体の面積に比べて小さくなってしまうという新たな問題が生じる。
【0006】
この問題は、逆梁工法の建物におけるバルコニーなどにおける腰壁上面に手摺を設ける場合にも生じる。すなわち、近年の集合住宅では、建物の躯体となる梁を、バルコニーの床の屋外側端部に配置した逆梁工法を採用したものが増えてきている。
この逆梁工法では、バルコニーの腰壁部分に梁を配置しているので、腰壁の奥行き寸法が広くなる。この腰壁の上面に、上記一般的な手摺を設ける場合、腰壁の屋外側に配置すると、利用者に墜落の不安感を与えるという問題がある。
一方で、手摺をバルコニー側(手前側)に沿って配置すると、墜落の不安感は解消されるが、腰壁上面における手摺の屋外側のスペースを利用できず、バルコニー部が狭く感じるという問題がある。
【0007】
このような問題は、バルコニー部に設けられる手摺に限らず、例えば、集合住宅の外壁に沿って配置される外廊下の壁部分に配置される手摺、屋上に配置される手摺、階段の手摺や、橋の欄干として用いられる手摺などにおいても、共通する問題である。
【0008】
本発明の目的は、製造や施工のコストを減少でき、かつ組立作業を簡略化できるとともに、墜落の不安感を無くすことができて安心して利用でき、かつ手摺が設けられる部分のスペースを有効に利用できる手摺および手摺ユニットを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の手摺は、建物や橋等の建造物の手摺取付部上面に固定される手摺ユニットで構成され、前記手摺取付部上面に取り付けられた手摺体と、前記手摺取付部上面において前記手摺体に沿って配置された柵体とを備えた手摺であって前記手摺体は、手摺取付部上面に直立された複数の支柱と、これらの支柱間に横架された手摺材とを備え、前記柵体は、前記各支柱に一端が固定されて他端が手摺取付部上面に固定された複数の柵支柱と、これらの柵支柱間に横架されて前記手摺材に略平行に配置された横格子材とを備え、前記手摺ユニットは、手摺材の各端部が固定される2本の端部用支柱と、各端部用支柱に固定された端部用柵支柱とを少なくとも有する第1手摺ユニットと、手摺体の一端部が固定される端部用支柱および中間部が固定される中間部用支柱と、端部用支柱に固定された端部用柵支柱および中間部用支柱に固定された中間部用柵支柱とを有し、前記中間部用支柱および中間部用柵支柱から手摺材他端部側には支柱および柵支柱が配置されていない第2手摺ユニットと、前記第1手摺ユニットおよび前記第2手摺ユニットと別体で準備された横格子材とを備え、前記第1および第2手摺ユニットは、第2手摺ユニットの端部用支柱が配置されていない他端部側が前記第1手摺ユニットの端部用支柱に隣接して配置され、前記第2手摺ユニットにおける手摺材の他端部は前記第1手摺ユニットの端部用支柱に固定され、前記第1手摺ユニットの端部用柵支柱と前記2手摺ユニットの中間部用柵支柱との間には、前記別体で準備された横格子材が掛け渡されていることを特徴とする。
【0010】
また、本発明の手摺は、建造物の手摺取付部上面に固定される手摺ユニットで構成され、前記手摺取付部上面に取り付けられた手摺体と、前記手摺取付部上面において前記手摺体に沿って配置された柵体とを備えた手摺であって、前記手摺体は、手摺取付部上面に直立された複数の支柱と、これらの支柱間に横架された手摺材とを備え、前記柵体は、前記各支柱に一端が固定されて他端が手摺取付部上面に固定された複数の柵支柱と、これらの柵支柱間に横架されて前記手摺材に略平行に配置された横格子材とを備え、前記手摺ユニットは、手摺材の各端部が固定される2本の端部用支柱と、各端部用支柱に固定された端部用柵支柱とを少なくとも有する第1手摺ユニットと、手摺体の一端部が固定される端部用支柱および中間部が固定される中間部用支柱と、端部用支柱に固定された端部用柵支柱および中間部用支柱に固定された中間部用柵支柱と、一端部が端部用柵支柱に固定され、かつ中間部が中間部用柵支柱に固定されるとともに他端部が片持ち状に延びた横格子材とを有し、前記中間部用支柱および中間部用柵支柱から手摺材他端部側には支柱および柵支柱が配置されていない第2手摺ユニットとを備え、前記第1および第2手摺ユニットは、第2手摺ユニットの端部用支柱が配置されていない他端部側が前記第1手摺ユニットの端部用支柱に隣接して配置され、前記第2手摺ユニットにおける手摺材の他端部が前記第1手摺ユニットの端部用支柱に固定され、前記第2手摺ユニットにおける片持ち状に延びた横格子材の他端部が前記第1手摺ユニットの端部用柵支柱に固定されたことを特徴とするものでもよい。
【0011】
これらの発明においては、手摺体と、手摺体に沿って配置される柵体とで手摺を構成しているので、例えば、バルコニーの腰壁部分に手摺を設ける場合には、手摺体を腰壁上面のバルコニー内部側に沿って配置し、柵体を手摺体の屋外側に配置することができる。
このため、手摺体が内方にあるため、利用者は墜落の不安感を無くすことができて安心してバルコニーや手摺を利用できる。また、手摺体は、直立した支柱と、支柱間に横架された手摺材とで構成されているので、前記従来のように、支柱部分を傾斜させた手摺に比べて支柱の強度を小さくすることができ、かつ、直立した支柱は一体に形成できるので、立上り部および傾斜部を有する場合のような強固な連結構造も不要にできる。その上、手摺体の支柱は直立して垂直に設けられており、傾斜配置される張出部は不要なため、支持部材も不要にできる。従って、手摺を安価に製造でき、組立作業も簡略化できて作業効率を向上できる。
また、手摺体に沿って柵体が配置されているので、この柵体を手摺体の屋外側に配置すれば、柵体の手前側は物を置くスペースとして利用可能であり、例えば、プランターなどを設置することができ、手摺が設けられる腰壁上面等のスペースを有効に利用することができる。
その上、柵体は、物の落下を防止するものであり、手摺材に加わる荷重を支持するものではないため、特許文献1の立上り部や張出部に比べて、要求される強度は非常に小さいものである。このため、柵体を構成する柵支柱や横格子材のコストは立上り部や張出部の部材に比べて大幅に低くすることができ、かつ、様々なデザインを用いることができて意匠性も向上できる。
【0012】
さらに、手摺ユニットで手摺を構成すれば、予め工場で生産された手摺ユニットを施工現場に搬送して取り付けることで手摺を施工できるので、現場作業を軽減できて施工期間も短縮することができる。
また、手摺ユニットは、手摺体の複数の支柱と、手摺体に沿って配置される柵体の複数の柵支柱とを備えているので、各支柱および柵支柱を手摺取付部上面に載置すれば自立させることができる。このため、手摺ユニットを作業者が常時支えながら取付作業を行う必要が無いため、手摺がユニット化されておらず、各部品を現場で組立ながら施工する場合に比べて、施工作業性を向上することができる。
【0014】
そして、第1、第2の手摺ユニットと別体で準備された横格子材とを用意し、第2手摺ユニットの端部用支柱や端部用柵支柱が設けられていない他端部側を第1の手摺ユニットに隣接配置すれば、2つの手摺ユニットで構成される手摺において、各支柱や柵支柱が隣り合って配置されることがなく、各支柱や柵支柱を等間隔で配置することもできて意匠性を向上することができる。
その上、第2手摺ユニットは、端部用支柱が配置されていない他端部側まで手摺材を延長配置しておくことができ、かつ、端部用柵支柱および中間部用柵支柱間にも横格子材を予め取り付けておくことができる。従って、各ユニットの連結にあたっては、第2手摺ユニットの手摺材の端部を、第1手摺ユニットの端部用支柱に固定し、横格子材が予め配置されていない第2手摺ユニットの中間部用柵支柱および第1手摺ユニットの端部用柵支柱間に、横格子材を取り付けるだけでよいため、ユニットを用いていない場合に比べて施工作業も簡略化できる。
なお、3つ以上の手摺ユニットで手摺を構成する場合には、前記第2手摺ユニットの端部用支柱が設けられている一端部側に、新たに追加する第2手摺ユニットの端部用支柱等が設けられていない他端部側を隣接配置することで、各支柱や柵支柱が隣り合って配置されることがない手摺を順次構築することができる。
【0016】
また、1手摺ユニットと他端部が片持ち状に延びた横格子材を有した第2手摺ユニットとを用意した場合も、第2手摺ユニットの端部用支柱や端部用柵支柱が設けられていない他端部側を、第1手摺ユニットに隣接配置することで、各支柱や柵支柱が隣り合って配置されることがなく、各支柱や柵支柱を等間隔で配置することもできて意匠性を向上することができる。
なお、3つ以上の手摺ユニットで手摺を構成する場合には、前記第2手摺ユニットの端部用支柱が設けられている一端部側に、新たに追加する第2手摺ユニットの端部用支柱等が設けられていない他端部側を隣接配置することで、各支柱や柵支柱が隣り合って配置されることがない手摺を順次構築することができる。
その上、第2手摺ユニットは、手摺材および横格子材を、端部用支柱や端部用柵支柱が配置されていない他端部側まで延長することができるので、各ユニットの連結にあたっては、第2手摺ユニットの手摺材の端部および横格子材の端部を、第1手摺ユニットの端部用支柱および端部用柵支柱に固定するだけでよく、施工作業を一層簡略化できる。
【0017】
ここで、前記横格子材は、外周面部を備えて中空筒状に形成され、かつ、その中空部内部に長手方向に沿った略平板状のリブが一体成形された押出形材からなり、横格子材の外周面部の一部を切り欠くことで外部に露出されたリブ部分で前記柵支柱と固定されていることが好ましい。
このような構成によれば、例えば、柵支柱側から露出したリブにタッピンねじを螺合することなどで横格子材を柵支柱に固定することができる。このため、連結用のブラケットなどを用いる必要がないため、部品数を少なくできてコストを低減できるとともに、横格子材部分にブラケットなどの部品が露出することがなく、意匠性を向上することができる。
【0018】
また、前記手摺は、建物のバルコニー、廊下、階段に取り付けられる手摺、または、橋の欄干として用いられる手摺であり、前記柵体は、前記手摺体の建造物外部側に配置されていることが好ましい。
ここで、建造物外部側とは、バルコニー、廊下、階段に取り付けられる手摺においては、通常は、手摺が設けられる建物の屋外側を意味し、橋の欄干として用いられる手摺においては、車や歩行者用の道路が設けられた橋の内側に対する橋の外側、つまり河側等を意味する。なお、建物の吹き抜け等の中空部に面して廊下やバルコニーなどが設けられている場合には、その吹き抜け側が建造物外部側となる。要するに、建造物外部側とは、利用者が通常利用できないスペースを意味する。
このような本発明においては、バルコニー、外廊下、階段、橋の欄干などにおいて、柵体の建造物内部側にプランターなどを置くことができてスペースを有効利用できる。
【0019】
本発明の手摺ユニットは、建造物の手摺取付部に取り付けられる手摺体および手摺体に沿って配置される柵体を備えた手摺ユニットであって前記手摺体は、手摺取付部上面に直立される複数の支柱と、これらの支柱間に横架された手摺材とを備えるとともに、前記柵体は、前記各支柱に固定された複数の柵支柱と、これらの柵支柱間に横架されて前記手摺材に略平行に配置される横格子材とを備えて構成され、前記手摺材の各端部が固定される2本の端部用支柱と、各端部用支柱に固定された端部用柵支柱とを少なくとも有する第1手摺ユニットと、前記手摺体の一端部が固定される端部用支柱および中間部が固定される中間部用支柱と、端部用支柱に固定された端部用柵支柱および中間部用支柱に固定された中間部用柵支柱とを有し、前記中間部用支柱および中間部用柵支柱から手摺材他端部側には支柱および柵支柱が配置されていない第2手摺ユニットと、前記第1手摺ユニットおよび前記第2手摺ユニットと別体で準備された横格子材とを備え、前記第1および第2手摺ユニットは、第2手摺ユニットの端部用支柱が配置されていない他端部側が前記第1手摺ユニットの端部用支柱に隣接して配置され、前記第2手摺ユニットにおける手摺材の他端部は前記第1手摺ユニットの端部用支柱に固定され、前記第1手摺ユニットの端部用柵支柱と前記2手摺ユニットの中間部用柵支柱との間に前記別体で準備された横格子材が掛け渡されることで手摺りを構成することを特徴とする。
【0020】
この本発明においても、前記手摺と同様の作用効果を奏することができる。特に、手摺ユニットは、予め工場等で生産でき、施工現場に搬送して手摺取付部に取り付けることで手摺を簡単に施工できるので、現場作業を軽減できて施工期間も短縮することができる。
また、手摺ユニットは、手摺体の複数の支柱と、手摺体に沿って配置される柵体の複数の柵支柱とを備えているので、各支柱および柵支柱を手摺取付部上面に載置すれば自立させることができ、手摺ユニットを作業者が常時支えながら取付作業を行う必要が無いため、施工作業性を向上することができる。
【0021】
また、本発明の手摺ユニットは、建造物の手摺取付部に取り付けられる手摺体および手摺体に沿って配置される柵体を備えた手摺ユニットであって、前記手摺体は、手摺取付部上面に直立される複数の支柱と、これらの支柱間に横架された手摺材とを備えるとともに、前記柵体は、前記各支柱に固定された複数の柵支柱と、これらの柵支柱間に横架されて前記手摺材に略平行に配置される横格子材とを備えて構成され、前記手摺材の各端部が固定される2本の端部用支柱と、各端部用支柱に固定された端部用柵支柱とを少なくとも有する第1手摺ユニットと、前記手摺体の一端部が固定される端部用支柱および中間部が固定される中間部用支柱と、端部用支柱に固定された端部用柵支柱および中間部用支柱に固定された中間部用柵支柱と、一端部が端部用柵支柱に固定され、かつ中間部が中間部用柵支柱に固定されるとともに他端部が片持ち状に延びた横格子材とを有し、前記中間部用支柱および中間部用柵支柱から手摺材他端部側には支柱および柵支柱が配置されていない第2手摺ユニットとを備え、前記第1および第2手摺ユニットは、第2手摺ユニットの端部用支柱が配置されていない他端部側が前記第1手摺ユニットの端部用支柱に隣接して配置され、前記第2手摺ユニットにおける手摺材の他端部が前記第1手摺ユニットの端部用支柱に固定され、前記第2手摺ユニットにおける片持ち状に延びた横格子材の他端部が前記第1手摺ユニットの端部用柵支柱に固定されることで手摺りを構成することを特徴とするものでもよい
このような第1、2手摺ユニットを備えていれば、前述した手摺と同様の作用効果を奏することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、第2実施形態以降において、次の第1実施形態で説明する構成部材と同じ構成部材、および同様な機能を有する構成部材には、第1実施形態の構成部材と同じ符号を付し、それらの説明を省略または簡略化する。
【0023】
〔第1実施形態〕
本発明の第1実施形態に係る手摺について、図1ないし図5に基づいて説明する。
図1は、本実施形態の手摺10が取り付けられた建造物としての建物1の一部を示す断面図である。図2は、手摺10を建物1の屋外側から見た斜視図である。図3および図4は、それぞれ手摺10を示す縦断面図、および分解斜視図である。図5は、手摺10の取付手順を示す斜視図である。
【0024】
図1において、建造物としての建物1は、柱2と、この柱2間に架設された梁3と、この梁3に支持され各階フロアを構成する床スラブ4とを備えて構成された、集合住宅等の用途に供される建築物(建造物)である。建物1の屋外側には、屋外空間に開放されたバルコニーが設けられており、このバルコニーと室内空間とは、開閉可能な窓5で仕切られている。梁3は、建物1の屋外側面に沿って設けられ、床スラブ4の上面より上方に立ち上がる立上部3Aを備えた、いわゆる逆梁である。すなわち、建物1は、屋外側面において柱2および梁3を鉛直および水平方向に緊結したラーメン構造体を形成するとともに、逆梁とした梁3の立上部3Aでバルコニーの屋外側に腰壁を構成した、逆梁工法により構築されている。
【0025】
梁3の立上部3Aは、床スラブ4上面から600〜800mmの高さ寸法H1を有しており、この梁3の略全長に渡って上面に手摺10が取り付けられている。すなわち、逆梁である梁3で手摺取付部が構成されている。手摺10の高さ寸法H2は、300〜500mmであり、床スラブ4上面から手摺10の上端までの高さ寸法H3が、1100〜1300mmになっている。すなわち、梁3の立上部3Aおよび手摺10を合わせた高さ寸法H3は、建築基準法および関連法規において規定された1100mm以上の高さ寸法を確保できるようになっている。
【0026】
図2ないし図4において、手摺10は、梁3上面に直立された複数の支柱12と、これらの支柱12上端間に梁3の延出方向に沿って横架された手摺材13とを有する手摺体11を備えている。さらに、手摺10は、梁3上面における屋外側に手摺体11に沿って取り付けられた柵体14を備えて構成されている。この柵体14は、各支柱12の上部から梁3上面に渡って固定された柵支柱15と、これらの柵支柱15間に横架されて手摺材13に略平行に配置された横格子材16とを備えている。
【0027】
手摺体11は、腰壁等の上側に取り付けられる通常の手摺と略同様の構成を備え、通常の手摺において支柱12間に横架される横格子材が省略されたものとなっている。手摺体11の支柱12および手摺材13は、それぞれ中空のアルミ押出形材製であり、支柱12は角筒状に形成され、手摺材13は上面が曲面となった屋内外方向(図3中、左右方向)に長い扁平筒状に形成されている。そして、手摺材13は、屋内側(バルコニー側)に偏心して支柱12に固定されており、手摺材13の屋内側縁は、梁3の屋内側側面と略同一面内に設けられている。
【0028】
支柱12は、梁3上面に固定された固定部材12Aに、柱脚部を挿入し、ビス止めすることで、梁3上面に固定されている。なお、固定部材12Aは、固定部材12Aに挿通されるとともに、梁3内に貫入、固定されたアンカーボルト12Bにナットで締め付けて、梁3上面に固定されている。支柱12の柱脚部外側には、角形リング状のカバー材12Cが固定され、このカバー材12Cで支柱12柱脚部と梁3上面との交差位置が覆われ、この交差位置から支柱12内への雨水等の浸入が防止されている。
なお、梁3上面への支柱12の取付方法は、上記に限らず、梁3に柱脚を埋め込み、グラウト材を注入して固定する埋込み工法が採用でき、この際、支柱12の柱脚端面にシール材付きのカバープレートを固定し、柱脚を閉鎖してもよい。
【0029】
支柱12の上端には、手摺材13を固定するための連結板12Dがビス止め固定されている。この連結板12Dは、屋内外方向の寸法が支柱12と略同一で、手摺材13に沿った方向の寸法が支柱12よりも長く形成された、矩形状の板材である。そして、連結板12Dは、手摺材13に沿った方向の両端部が支柱12の側面から張り出して固定され、この張り出した部分に手摺材13固定用のビス孔が設けられている。また、支柱12上部の屋外側側面には、柵体14の柵支柱15を固定するためのブラケット12Eがビス止め固定されている。このブラケット12Eは、平面略コ字形に曲げ加工された板材であって、コ字形の開口側を屋外側に向けて固定され、屋内外方向に沿った両側面に柵支柱15の固定用のビス孔が設けられている。
【0030】
手摺材13の底面には、その延出方向に沿った凹溝13Aが形成されており、この凹溝13Aの屋内外方向幅寸法は、支柱12の連結板12Dを嵌合可能な寸法となっている。そして、手摺材13は、凹溝13Aを連結板12Dに嵌合し、下方から連結板12Dのビス孔に挿通したビスで支柱12に固定されるようになっている。また、手摺材13の延出方向端部には、手摺材13の中空内側に嵌合可能な端部キャップ13Bが取り付けられている。この端部キャップ13Bにより、手摺材13内部への雨水等の浸入を防止することができるようになっている。
【0031】
手摺体11の屋外側に取り付けられた柵体14の柵支柱15および横格子材16は、それぞれ中空のアルミ押出形材製であり、柵支柱15は角筒状部材から曲げ加工により円弧状に湾曲形成され、横格子材16は円筒状に形成されている。柵支柱15は、その上端を手摺体11の支柱12上端部の屋外側側面に略直交して当接した状態で、両側面がブラケット12Eにビス止め固定されている。そして、柵支柱15は、支柱12側面から屋外側に延びるとともに下方へ湾曲して、下端を梁3上面に略直交して当接した状態で、梁3上面にビス止めされたブラケット14Aに固定されている。柵支柱15の下端外側には、角形リング状のカバー材14Bが固定され、このカバー材14Bで柵支柱15下端部と梁3上面との交差位置が覆われ、この交差位置から柵支柱15内への雨水等の浸入が防止されている。
【0032】
横格子材16は、柵支柱15間に互いに略平行に複数本(本実施形態において、4本)ずつ横架されており、各横格子材16の両端部が柵支柱15に固定されたブラケット14Cにビス止め固定されている。このブラケット14Cは、横格子材16の端部中空内部に嵌合可能な短尺の円筒部材であり、柵支柱15の対向側面にビス止め固定されている。そして、複数の横格子材16は、互いの隙間および梁3上面との隙間から、梁3上面に載置する物(例えば、プランター等)が通過不能な間隔で、互いに略等間隔に設けられている。従って、居住者が梁3上面に載置した物が、誤って落下することを防止できるようになっている。
【0033】
次に、本実施形態の手摺10の製造方法、および梁3上面への取付方法について説明する。
図5において、手摺10は、第1、第2の手摺ユニット10A,10Bから構成されている。第1手摺ユニット10Aは、3本の支柱12、これらの支柱12上端に固定された手摺材13、各支柱12に固定された3本の柵支柱15、および各柵支柱15間に4本ずつ固定された8本の横格子材16が、予め工場で一体に組み立てられている。すなわち、3本の支柱12のうち、両側の2本が手摺ユニットの端部に配置される端部用支柱121であり、中央の1本が手摺ユニットの中間部に配置される中間部用支柱122である。また、3本の柵支柱15のうち、両側の2本が手摺ユニットの端部に配置される端部用柵支柱151であり、中央の1本が中間部に配置される中間部用柵支柱152である。そして、第2手摺ユニット10B側の端部用柵支柱151には、ブラケット14Cが固定されている。
【0034】
第2手摺ユニット10Bは、第1手摺ユニット10Aから端部用支柱121を1本省略した2本の支柱12、これらの支柱12上端に固定され、省略された端部用支柱121位置(他端部側、第1手摺ユニット10A側)まで片持ち状に延びる手摺材13、各支柱12に固定された端部用柵支柱151および中間部用柵支柱152、および端部用柵支柱151および中間部用柵支柱152間に固定された4本の横格子材16が、予め工場で一体に組み立てられている。また、予め組み立てられた4本の横格子材16とは別に、施工現場で取り付けられる4本の横格子材16が用意されている。すなわち、第1手摺ユニット10Aの端部用支柱121および端部用柵支柱151が、1本ずつ省略され、かつ、省略された端部用柵支柱151と中間部用柵支柱152との間に対応する4本の横格子材16が別体となっている。そして、中間部用柵支柱152の第1手摺ユニット10A側、および端部用柵支柱151の第1手摺ユニット10Aと反対側に、ブラケット14Cが固定されている。
【0035】
以上のような第1、第2の手摺ユニット10A,10Bを施工現場に搬送した後、以下の手順で梁3上面に取り付ける。先ず、梁3上面に突設されたアンカーボルト12Bに固定部材12Aを固定するとともに、梁3上面にブラケット14Aを所定位置に固定しておく。次に、梁3の延出方向端部側において、支柱12の柱脚部に固定部材12Aを挿入し、柵支柱15の下端にブラケット14Aを挿入して、第1手摺ユニット10Aを梁3上面に載置する。これに続いて、支柱12の柱脚部側面からビスを固定部材12Aに螺合し、柵支柱15の下端側面からビスをブラケット14Aに螺合して、第1手摺ユニット10Aが梁3上面に固定される。
【0036】
次に、第2手摺ユニット10Bの他端部側を第1手摺ユニット10Aに向けて、第2手摺ユニット10Bを梁3上面の所定位置に載置し、手摺材13の端部を第1手摺ユニット10Aの端部用支柱121上端に固定する。この際、別体として用意した4本の横格子材16を、第1手摺ユニット10Aの端部用柵支柱151、および第2手摺ユニット10Bの中間部用柵支柱152に固定されたブラケット14C間に介挿して固定する。また、第1、第2の手摺ユニット10A,10Bの手摺材13同士の連結部分に、ジョイントカバー13Cを取り付ける。そして、第1手摺ユニット10Aと同様に、支柱12の柱脚部を固定部材12Aに固定し、柵支柱15の下端をブラケット14Aに固定して第2手摺ユニット10Bが梁3上面に固定される。
【0037】
次に、3つ以上の手摺ユニットで手摺10が構成される場合は、以上のように取り付けられた第2手摺ユニット10Bの一端部側に、別の第2手摺ユニット10Bの他端部側を取り付ける。これを順次繰り返すことで、梁3に沿って連続して延びる手摺10の取付作業を実行できるようになっている。
なお、第1手摺ユニット10Aと反対側の手摺10端部に取り付けられる第2手摺ユニット10Bは、第1手摺ユニット10Aの柱2側の端部と同様に形成されており、手摺材13の端部が端部用支柱121から若干跳ね出して設けられ、この手摺材13の端部に端部キャップ13Bが取り付けられている。また、端部用柵支柱151の外側面には、ブラケット14Cが設けられていない。
【0038】
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1) 手摺体11を梁3上面のバルコニー内部側に配置し、柵体14を手摺体の屋外側に配置したので、手摺体11が内方にあるため、利用者は墜落の不安感を無くすことができて安心してバルコニーや手摺10を利用できる。また、手摺体11は、直立した支柱12と、支柱12間に横架された手摺材13とで構成されているので、前記特許文献1のように、支柱部分を傾斜させた手摺に比べて支柱12の強度を小さくすることができ、かつ、直立した支柱12は一体に形成できるので、立上り部および傾斜部を有する場合のような強固な連結構造も不要にできる。その上、手摺体11の支柱12は直立して垂直に設けられており、傾斜配置される張出部は不要なため、支持部材も不要にできる。従って、手摺10を安価に製造でき、組立作業も簡略化できて作業効率を向上できる。
【0039】
(2) また、手摺体11の屋外側に柵体14が配置されているので、柵体14の手前側(バルコニー内部側)は物を置くスペースとして利用可能であり、例えば、プランターなどを梁3上面に設置することができ、梁3上面のスペースを有効に利用することができる。さらに、柵体14は、物の落下を防止するものであり、手摺材13に加わる荷重を支持するものではないため、特許文献1の立上り部や張出部に比べて、要求される強度は非常に小さいものである。このため、柵体14を構成する柵支柱15や横格子材16のコストは立上り部や張出部の部材に比べて大幅に低くすることができ、かつ、様々なデザインを用いることができて意匠性も向上できる。
さらに、手摺体11の手摺材13は、支柱12の上端に取り付けられており、手摺体11には他に横材が配置されていないので、支柱12および手摺材13で囲まれた開口部分を比較的大きくすることができる。従って、前記柵体14の手前側の載置スペースに物を出し入れすることも容易に行うことができ、使い勝手のよいスペースにすることができる。
【0040】
(3) また、手摺10を手摺ユニット10A,10Bで構成すれば、予め工場で生産された手摺ユニット10A,10Bを施工現場に搬送して取り付けることで手摺10を施工できるので、現場作業を軽減できて施工期間も短縮することができる。
【0041】
(4) さらに、手摺ユニット10A,10Bは、手摺体11の複数の支柱12と、手摺体11に沿って配置される柵体14の複数の柵支柱15とを備えているので、各支柱12および柵支柱15を梁3上面に載置すれば自立させることができる。このため、手摺ユニット10A,10Bを作業者が常時支えながら取付作業を行う必要が無いため、手摺10がユニット化されておらず、各部品を現場で組立ながら施工する場合に比べて、施工作業性を向上することができる。
【0042】
(5) また、第1、第2の手摺ユニット10A,10Bを用意し、第2手摺ユニット10Bの端部用支柱121や端部用柵支柱151が省略された他端部側を第1手摺ユニット10Aに隣接配置したので、2つの手摺ユニット10A,10Bで構成される手摺10において、各支柱12や柵支柱15が隣り合って配置されることがなく、各支柱12や柵支柱15を等間隔で配置することもできて意匠性を向上することができる。
【0043】
(6) さらに、第2手摺ユニット10Bは、端部用支柱121が省略された他端部側まで手摺材13が片持ち状に延長配置され、柵支柱15間に横格子材16が予め取り付けられているので、各手摺ユニット10A,10Bの連結にあたっては、第2手摺ユニット10Bの手摺材13の端部を、第1手摺ユニット10Aの端部用支柱121に固定し、横格子材16が予め配置されていない第2手摺ユニットの中間部用柵支柱152および第1手摺ユニットの端部用柵支柱151間に、横格子材16を取り付けるだけでよいため、ユニットを用いていない場合に比べて施工作業も簡略化できる。
【0044】
(7) また、3つ以上の手摺ユニット10A,10Bで手摺10を構成する場合には、第2手摺ユニット10Bの端部用支柱121が設けられている一端部側に、新たに追加する第2手摺ユニット10Bの端部用支柱121等が設けられていない他端部側を隣接配置することで、各支柱12や柵支柱15が隣り合って配置されることがない手摺10を順次構築することができる。
【0045】
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態に係る手摺20について、図6ないし図9に基づいて説明する。
図6は、本実施形態の手摺20を建物1の屋外側から見た斜視図である。図7および図8は、手摺20の要部を示す分解斜視図、および縦断面図である。図9は、手摺20の取付手順を示す斜視図である。
本実施形態の手摺20は、前述の第1実施形態と柵体を構成する横格子材の形態および取付方法が相違し、それ以外の構成は略同様である。以下、相違点について詳しく説明する。
【0046】
図6ないし図8において、手摺20は、第1実施形態と同様に複数の支柱22および手摺材23を有する手摺体21と、この手摺体21の屋外側に取り付けられた柵体24とを備えて構成されている。支柱22と手摺材23とは、第1実施形態と同様の連結板22Dで連結されている。柵体24は、各支柱22の上部から梁3上面に渡って固定された柵支柱25と、これらの柵支柱25間に横架されて手摺材23に略平行に配置された横格子材26,27とを備えている。柵支柱25の上端側に横架された横格子材27は、第1実施形態の横格子材16と同様の部材であり、ブラケット14Cと同様のブラケット24Cに両端部が固定されている。
【0047】
柵支柱25および横格子材26は、それぞれ中空のアルミ押出形材製であり、柵支柱25は角筒状部材から曲げ加工により途中部分が折り曲げ形成され、横格子材26は屋内外方向に長い断面略紡錘形状に形成されている。柵支柱25は、その上端を手摺体21の支柱22上端部の屋外側側面に略直交して当接した状態で、支柱22に取り付けられたブラケットにビス止め固定されている。そして、柵支柱25は、支柱22側面から屋外側に略水平に延び、下方へ折り曲げられた下端側が屋外側に向かって下方に傾斜して延びて、梁3上面に角度を有して当接した下端部がブラケット(不図示)を介して梁3上面に固定されている。柵支柱25の下端外側には、第1実施形態のカバー材14Bと同一のカバー材24Bが固定されている。
【0048】
横格子材26は、柵支柱25の屋外側に互いに略平行に複数本(本実施形態において、3本)が横架されており、手摺20の外端部となる横格子材26の端部には、横格子材26の中空内側に嵌合可能な端部キャップ26Aが取り付けられている。横格子材26の中空内部には、図8に示すように、長手方向に沿った略平板状のリブ26Bが一体成形されており、横格子材26の屋内側側面の一部には、リブ26B位置までの深さ寸法を有する切欠き26Cが形成されている。リブ26Bは、柵支柱25と略同一傾斜角度をもって形成されており、切欠き26Cは、柵支柱25に嵌合可能に構成されている。そして、柵支柱25に切欠き26Cを嵌合してリブ26Bを当接した状態で、柵支柱25の屋内側側面から挿通したタッピンねじ26Dをリブ26Bに螺合することで、横格子材26は柵支柱25に固定されている。
【0049】
次に、本実施形態の手摺20の製造方法、および梁3上面への取付方法について説明する。
図9において、手摺20は、第1、第2の手摺ユニット20A,20Bから構成されている。第1手摺ユニット20Aは、3本の支柱22、これらの支柱22上端に固定された手摺材23、各支柱22に固定された3本の柵支柱25、3本の柵支柱25の屋外側に固定された3本の横格子材26、および柵支柱25間に固定された2本の横格子材27が、予め工場で一体に組み立てられている。すなわち、3本の支柱22のうち、両側の2本が手摺ユニット20Aの端部に配置される端部用支柱221であり、中央の1本が手摺ユニット20Aの中間部に配置される中間部用支柱222である。また、3本の柵支柱25のうち、両側の2本が手摺ユニット20Aの端部に配置される端部用柵支柱251であり、中央の1本が手摺ユニット20Aの中間部に配置される中間部用柵支柱252である。そして、3本の横格子材26は、第2手摺ユニット20B側において、端部用柵支柱251の屋外側側面の略中央位置までの長さ寸法となっている。また、第2手摺ユニット20B側の端部用柵支柱251上端側には、ブラケット24Cが固定されている。
【0050】
第2手摺ユニット20Bは、第1手摺ユニット20Aから端部用支柱221を1本省略した2本の支柱22、これらの支柱22上端に固定され、省略された端部用支柱221位置(他端部側、第1手摺ユニット20A側)まで片持ち状に延びる手摺材23、各支柱22に固定された端部用柵支柱251および中間部用柵支柱252が一体に組み立てられる。さらに、端部用柵支柱251および中間部用柵支柱252間に1本の横格子材27が固定され、端部用柵支柱251および中間部用柵支柱152に固定された3本の横格子材26が、第1手摺ユニット20A側まで片持ち状に延びた状態で、第2手摺ユニット20Bは予め工場で一体に組み立てられている。また、予め固定された1本の横格子材27とは別に、施工現場で取り付けられる1本の横格子材27が用意されている。すなわち、第1手摺ユニット20Aの端部用支柱221および端部用柵支柱251が、1本ずつ省略され、かつ、省略された端部用柵支柱251と中間部用柵支柱252との間に対応する1本の横格子材27が別体となっている。そして、中間部用柵支柱252上端側の第1手摺ユニット20A側、および端部用柵支柱251の第1手摺ユニット20Aと反対側に、ブラケット24Cが固定されている。
【0051】
以上のような第1、第2の手摺ユニット20A,20Bを施工現場に搬送した後、以下の手順で梁3上面に取り付ける。先ず、前述の第1実施形態の場合と同様に、第1手摺ユニット20Aを梁3上面に固定する。次に、第2手摺ユニット20Bの他端部側を第1手摺ユニット20Aに向けて、第2手摺ユニット20Bを梁3上面の所定位置に載置する。これに続いて、手摺材23の端部を第1手摺ユニット20Aの端部用支柱221上端に固定するとともに、3本の横格子材26端部の切欠き26Cを第1手摺ユニット20Aの端部用柵支柱251に合わせて固定する。この際、別体として用意した1本の横格子材27を、第1手摺ユニット20Aの端部用柵支柱251、および第2手摺ユニット20Bの中間部用柵支柱252に固定されたブラケット24C間に介挿して固定する。また、第1、第2の手摺ユニット20A,20Bの手摺材23同士および横格子材26同士の連結部分に、ジョイントカバー23C,24Dを取り付ける。そして、第1手摺ユニット20Aと同様に、支柱22の柱脚部および柵支柱25の下端を固定して第2手摺ユニット20Bが梁3上面に固定される。
【0052】
次に、3つ以上の手摺ユニットで手摺20が構成される場合は、以上のように取り付けられた第2手摺ユニット20Bの一端部側に、別の第2手摺ユニット20Bの他端部側を取り付ける。これを順次繰り返すことで、梁3に沿って連続して延びる手摺20の取付作業を実行できるようになっている。
なお、第1手摺ユニット20Aと反対側の手摺20端部に取り付けられる第2手摺ユニット20Bは、第1手摺ユニット20Aの柱2側の端部と同様に形成されており、手摺材23の端部が端部用支柱221から、横格子材26の端部が端部用柵支柱251から若干跳ね出して設けられ、これらの端部に端部キャップ26Aが取り付けられている。また、端部用柵支柱251の外側面には、ブラケット24Cが設けられていない。
【0053】
このような本実施形態によれば、前述の(1)〜(7)と略同様の効果に加えて次のような効果がある。
(8) 第2手摺ユニット20Aの手摺材23および横格子材26を、端部用支柱221や端部用柵支柱251が配置されていない他端部側まで延長することができるので、各ユニットの連結にあたっては、第2手摺ユニット20Aの手摺材23の端部および横格子材26の端部を、第1手摺ユニット20Aの端部用支柱221および端部用柵支柱251に固定するだけでよく、施工作業を一層簡略化できる。
【0054】
(9) また、横格子材26の屋内側外周面に切欠き26Cを設け、切欠き26Cに露出されたリブ26B部分で柵支柱25と固定したので、柵支柱25側から露出したリブ26Bにタッピンねじ26Dを螺合することで横格子材26を柵支柱25に固定することができる。従って、連結用のブラケットなどを用いる必要がないため、部品数を少なくできてコストを低減できるとともに、横格子材26部分にブラケットなどの部品が露出することがなく、意匠性を向上することができる。
【0055】
〔第3実施形態〕
次に、本発明の第3実施形態に係る手摺30について、図10に基づいて説明する。
図10は、本実施形態の手摺30を建物1の屋外側から見た斜視図である。
本実施形態の手摺30は、前述の第1実施形態と比較して、柵体を構成する柵支柱の形態が相違し、それ以外の構成は略同様である。以下、相違点について詳しく説明する。
【0056】
図10において、手摺30は、第1実施形態と同様に複数の支柱32および手摺材33を有する手摺体31と、この手摺体31の屋外側に取り付けられた柵体34とを備えて構成されている。この柵体34は、各支柱32の上部から梁3上面に渡って固定された柵支柱35と、これらの柵支柱35間に横架されて手摺材33に略平行に配置された横格子材36とを備えている。
【0057】
柵支柱35は、前述の第2実施形態と略同様に形成された中空のアルミ押出形材製であり、支柱32に取り付けられたブラケットにビス止め固定されている。そして、柵支柱25の下端部は、ブラケット(不図示)を介して梁3上面に固定され、この下端外側には、第1実施形態のカバー材14Bと同一のカバー材34Bが固定されている。横格子材36は、前述の第1実施形態と略同様に形成された中空のアルミ押出形材製であり、両端部が柵支柱35に固定されたブラケット(不図示)にビス止め固定されている。
【0058】
本実施形態の手摺30の製造方法、および梁3上面への取付方法は、前述の第1実施形態と略同様であり、手摺ユニットとして一体に組み立てられた支柱32、手摺材33、柵支柱35、および横格子材36を施工現場に搬送し、施工現場において手摺ユニットを梁3上面に順次取り付ける。
また、本実施形態によれば、前述の(1)〜(7)と略同様の効果がある。
【0059】
なお、本発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、柵体14,24,34の構成は、前記実施形態に限らない。すなわち、柵体は、手摺材13,23,33に加わる荷重を支持する必要がないため、手摺体11,21,31に連結されていなくてもよく、梁3上面にのみ固定されていてもよい。一方、柵体を手摺体11,21,31のみに固定し、梁3に固定しない構成も採用できる。また、前記柵体14,24,34は、柵支柱15,25,35および横格子材16,26,27,36で構成されていたが、横格子材16,26,27,36に縦格子材を取り付けて格子状の柵体としてもよいし、横格子材16,26,27,36に網体を取り付けて網体状の柵体としてもよく、その具体的な構成は実施にあたって適宜設定すればよい。
【0060】
さらに、前記各実施形態では、手摺ユニット10A,10B,20A,20Bを用いて手摺10,20,30を構成していたが、支柱12,22,32、手摺材13,23,33、柵支柱15,25,35、横格子材16,26,27,36等を施工現場に搬送し、施工現場で組み立ててもよい。但し、手摺ユニット10A,10B,20A,20Bを用いたほうが、現場での施工作業を軽減できる利点がある。
また、手摺ユニットとしては、前記第1,2手摺ユニット10A,10B,20A,20Bに限らない。例えば、両端部に端部用支柱121,221、端部用柵支柱151,251を備えた第1手摺ユニット10A,20Aを隣接配置してもよい。この場合には、各手摺ユニット10A,20Aを手摺取付部に取り付けていくことで手摺を施工できるため、手摺材13,23,33や横格子材16,26,27,36の連結作業が必要な前記実施形態に比べて、現場施工作業をより一層軽減でき、施工作業性を向上できるとともに、手摺ユニットの種類を1種類にできて製造コストも低減できる利点がある。
【0061】
さらに、第1手摺ユニット10A,20Aを所定間隔、離して配置し、各手摺ユニット10A,20A間に手摺材および横格子材を架設して手摺を施工してもよい。この場合にも、手摺ユニットの種類を1種類にできるとともに、端部用支柱121,221や端部用柵支柱151,251が隣接配置されることがないため、意匠性を向上できる利点がある。
【0062】
また、手摺材13,23,33や横格子材16,26,27,36の連結構造は、前記各実施形態のものに限らない。例えば、第1実施形態のように、別途搬送した横格子材16,26,27,36を中間部用柵支柱152,252および端部用柵支柱151,251間に配置する場合、第2実施形態のように、各柵支柱15,25側面にビスなどで取り付けてもよい。
一方、第2実施形態のように、横格子材26が延長配置されている場合、この横格子材26の端面を第1実施形態のように、柵支柱15,25,35に立設されたブラケットに挿入して取り付けてもよい。
【0063】
本発明の手摺は、前記実施形態のように、逆梁工法のバルコニーにおける逆梁である梁3などの腰壁上面に取り付けられるものに限らず、腰壁が設けられていないバルコニーの床に直接取り付けられるものでもよい。
さらに、バルコニー用の手摺に限らず、建物の屋上に設けられる手摺、建物の外廊下に設けられる手摺、階段や階段の踊り場の壁部分に取り付けられる手摺等、建物において落下防止等のために設けられる各種手摺として利用することができる。また、建物の手摺以外でも、橋の欄干などの用途に利用してもよい。
【0064】
本発明の手摺を構成する各部材、すなわち、支柱、柵支柱、手摺材、横格子材の具体的な形状、材質などは実施にあたって適宜設定すればよい。
また、手摺は、手摺取付部の形状に沿って配置すればよく、例えば、出隅部や入隅部を有するバルコニーなどにおいては、出隅部や入隅部に沿って配置すればよい。このような各手摺が交差配置される部分では、各出隅部用や入隅部用の手摺ユニットを用意してもよいし、前記第1手摺ユニットを直交配置してもよい。さらに、コーナー部に支柱を設け、手摺ユニットを連結してもよい。
【0065】
さらに、手摺における手摺材や横格子材の配置位置は、適宜設定すればよい。例えば、前記実施形態では、支柱12,22,32の上面に手摺材13,23,33を取り付けていたが、支柱12,22,32上部の側面に取り付けてもよい。要するに、利用者が手摺を掴みやすい位置に配置すればよい。なお、複数本の手摺材を取り付けてもよいが、手摺体と柵体との間のスペースに物を出し入れできるように配置することが望ましい。
また、横格子材の配置位置や配置間隔もデザイン性やスペースに載置する物の大きさなどに応じて設定すればよい。
【0066】
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
【0067】
【発明の効果】
以上に述べたように、本発明によれば、製造や施工のコストを減少でき、かつ組立作業を簡略化できるとともに、墜落の不安感を無くすことができて安心して利用でき、かつ手摺が設けられる部分のスペースを有効に利用できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る手摺が取り付けられた建物の一部を示す断面図である。
【図2】前記手摺を建物の屋外側から見た斜視図である。
【図3】前記手摺を示す縦断面図である。
【図4】前記手摺を示す分解斜視図である。
【図5】前記手摺の取付手順を示す斜視図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係る手摺を建物の屋外側から見た斜視図である。
【図7】前記手摺の要部を示す分解斜視図である。
【図8】前記手摺の要部を示す縦断面図である。
【図9】前記手摺の取付手順を示す斜視図である。
【図10】本発明の第3実施形態に係る手摺を建物の屋外側から見た斜視図である。
【符号の説明】
1…建造物である建物、3…手摺取付部である梁、10,20,30…手摺、10A,20A…第1手摺ユニット、10B,20B…第2手摺ユニット、11,21,31…手摺体、12,22,32…支柱、13,23,33…手摺材、14,24,34…柵体、15,25,35…柵支柱、16,26,27,36…横格子材、26B…リブ、121,221…端部用支柱、122、222…中間部用支柱、151,251…端部用柵支柱、152、252…中間部用柵支柱。

Claims (6)

  1. 建造物の手摺取付部上面に固定される手摺ユニットで構成され、前記手摺取付部上面に取り付けられた手摺体と、前記手摺取付部上面において前記手摺体に沿って配置された柵体とを備えた手摺であって、
    前記手摺体は、手摺取付部上面に直立された複数の支柱と、これらの支柱間に横架された手摺材とを備え、
    前記柵体は、前記各支柱に一端が固定されて他端が手摺取付部上面に固定された複数の柵支柱と、これらの柵支柱間に横架されて前記手摺材に略平行に配置された横格子材とを備え、
    前記手摺ユニットは、
    手摺材の各端部が固定される2本の端部用支柱と、各端部用支柱に固定された端部用柵支柱とを少なくとも有する第1手摺ユニットと、
    手摺体の一端部が固定される端部用支柱および中間部が固定される中間部用支柱と、端部用支柱に固定された端部用柵支柱および中間部用支柱に固定された中間部用柵支柱とを有し、前記中間部用支柱および中間部用柵支柱から手摺材他端部側には支柱および柵支柱が配置されていない第2手摺ユニットと
    前記第1手摺ユニットおよび前記第2手摺ユニットと別体で準備された横格子材とを備え、
    前記第1および第2手摺ユニットは、第2手摺ユニットの端部用支柱が配置されていない他端部側が前記第1手摺ユニットの端部用支柱に隣接して配置され、前記第2手摺ユニットにおける手摺材の他端部は前記第1手摺ユニットの端部用支柱に固定され、
    前記第1手摺ユニットの端部用柵支柱と前記2手摺ユニットの中間部用柵支柱との間には、前記別体で準備された横格子材が掛け渡されている手摺。
  2. 建造物の手摺取付部上面に固定される手摺ユニットで構成され、前記手摺取付部上面に取り付けられた手摺体と、前記手摺取付部上面において前記手摺体に沿って配置された柵体とを備えた手摺であって、
    前記手摺体は、手摺取付部上面に直立された複数の支柱と、これらの支柱間に横架された手摺材とを備え、
    前記柵体は、前記各支柱に一端が固定されて他端が手摺取付部上面に固定された複数の柵支柱と、これらの柵支柱間に横架されて前記手摺材に略平行に配置された横格子材とを備え、
    前記手摺ユニットは、
    手摺材の各端部が固定される2本の端部用支柱と、各端部用支柱に固定された端部用柵支柱とを少なくとも有する第1手摺ユニットと、
    手摺体の一端部が固定される端部用支柱および中間部が固定される中間部用支柱と、端部用支柱に固定された端部用柵支柱および中間部用支柱に固定された中間部用柵支柱と、一端部が端部用柵支柱に固定され、かつ中間部が中間部用柵支柱に固定されるとともに他端部が片持ち状に延びた横格子材とを有し、前記中間部用支柱および中間部用柵支柱から手摺材他端部側には支柱および柵支柱が配置されていない第2手摺ユニットとを備え、
    前記第1および第2手摺ユニットは、第2手摺ユニットの端部用支柱が配置されていない他端部側が前記第1手摺ユニットの端部用支柱に隣接して配置され、前記第2手摺ユニットにおける手摺材の他端部が前記第1手摺ユニットの端部用支柱に固定され、前記第2手摺ユニットにおける片持ち状に延びた横格子材の他端部が前記第1手摺ユニットの端部用柵支柱に固定されている手摺。
  3. 前記横格子材は、外周面部を備えて中空筒状に形成され、かつ、その中空部内部に長手方向に沿った略平板状のリブが一体成形された押出形材からなり、
    横格子材の外周面部の一部を切り欠くことで外部に露出されたリブ部分で前記柵支柱と固定されている請求項1または請求項2に記載の手摺。
  4. 前記手摺は、建物のバルコニー、廊下、階段に取り付けられる手摺、または、橋の欄干として用いられる手摺であり、前記柵体は、前記手摺体の建造物外部側に配置されている請求項1から請求項3のいずれかに記載の手摺。
  5. 建造物の手摺取付部に取り付けられる手摺体および手摺体に沿って配置される柵体を備えた手摺ユニットであって、
    前記手摺体は、手摺取付部上面に直立される複数の支柱と、これらの支柱間に横架された手摺材とを備えるとともに、前記柵体は、前記各支柱に固定された複数の柵支柱と、これらの柵支柱間に横架されて前記手摺材に略平行に配置される横格子材とを備えて構成され、
    前記手摺材の各端部が固定される2本の端部用支柱と、各端部用支柱に固定された端部用柵支柱とを少なくとも有する第1手摺ユニットと、
    前記手摺体の一端部が固定される端部用支柱および中間部が固定される中間部用支柱と、端部用支柱に固定された端部用柵支柱および中間部用支柱に固定された中間部用柵支柱とを有し、前記中間部用支柱および中間部用柵支柱から手摺材他端部側には支柱および柵支柱が配置されていない第2手摺ユニットと、
    前記第1手摺ユニットおよび前記第2手摺ユニットと別体で準備された横格子材とを備え、
    前記第1および第2手摺ユニットは、第2手摺ユニットの端部用支柱が配置されていない他端部側が前記第1手摺ユニットの端部用支柱に隣接して配置され、前記第2手摺ユニットにおける手摺材の他端部は前記第1手摺ユニットの端部用支柱に固定され、前記第1手摺ユニットの端部用柵支柱と前記2手摺ユニットの中間部用柵支柱との間に前記別体で準備された横格子材が掛け渡されることで手摺りを構成する手摺ユニット。
  6. 建造物の手摺取付部に取り付けられる手摺体および手摺体に沿って配置される柵体を備えた手摺ユニットであって、
    前記手摺体は、手摺取付部上面に直立される複数の支柱と、これらの支柱間に横架された手摺材とを備えるとともに、前記柵体は、前記各支柱に固定された複数の柵支柱と、これらの柵支柱間に横架されて前記手摺材に略平行に配置される横格子材とを備えて構成され、
    前記手摺材の各端部が固定される2本の端部用支柱と、各端部用支柱に固定された端部用柵支柱とを少なくとも有する第1手摺ユニットと、
    前記手摺体の一端部が固定される端部用支柱および中間部が固定される中間部用支柱と、端部用支柱に固定された端部用柵支柱および中間部用支柱に固定された中間部用柵支柱と、一端部が端部用柵支柱に固定され、かつ中間部が中間部用柵支柱に固定されるとともに他端部が片持ち状に延びた横格子材とを有し、前記中間部用支柱および中間部用柵支柱から手摺材他端部側には支柱および柵支柱が配置されていない第2手摺ユニットとを備え、
    前記第1および第2手摺ユニットは、第2手摺ユニットの端部用支柱が配置されていない他端部側が前記第1手摺ユニットの端部用支柱に隣接して配置され、前記第2手摺ユニットにおける手摺材の他端部が前記第1手摺ユニットの端部用支柱に固定され、前記第2手摺ユニットにおける片持ち状に延びた横格子材の他端部が前記第1手摺ユニットの端部用柵支柱に固定されることで手摺りを構成する手摺ユニット。
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