JP3870324B2 - 高所降下搬送装置 - Google Patents
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Description
本発明は、非常災害時に避難者をビル等の高所から低所の安全な場所に搬送することができ、また、荷物等の降下搬送にも用いることができる高所降下搬送装置に関する。
背 景 技 術
吊下用のワイヤロープやチェーンを吊持枠体に捲いたものをビル等の適所に設け、ワイヤロープ等の始端にゴンドラ等を着脱自在に取り付け、安全な降下速度で脱出させるために滑車内にギアポンプを組み込んだ制動装置を備えたビル用避難具が、特公昭46−19999号、特公昭49−111066号、特公昭59−741号等の公報に提案されている。
また、特公昭53−5479号や特公平7−26856号等の公報には、シリンダーに内蔵されたピストンを利用した制動装置が提案されている。
しかしながら、これらの提案は、何れも短時間内に多数の人を連続して降下脱出させることは困難である。この中には、例えば特公平7−26656号の装置のように、循環式の梯子を形成したものが提案されているが、成人の体長などを考慮すると、脱出できる成人の数が限られるという問題がある。また、災害などの非常時には、人が避難具に殺到するが、これらの人を効率的に脱出させるには、単位長さ当たりのロープやチェーン等にできるだけ多くの人を吊って降下させる必要があるが、上記の提案ではこれらの要求に応えることができない。
本発明はこれに応えることができ、しかも、構造的に簡易で、最少の設置面積で実施可能であり、また、動力源を必要とせず、更には流体抵抗を利用することにより摩擦による部品消耗がない高所降下搬送装置を提供することを目的とする。
発 明 の 開 示
本発明は、上記課題を達成するため、降下装置と制動装置と駆動逓伝装置とを備え、前記降下装置は、上下に配設されるスプロケットと、該スプロケット間に懸架される懸架チェーンと、該懸架チェーンに取り付けられる搬送体吊り手段とを備え、前記制動装置は、クランクシャフトの回転運動をピストンの往復運動に変換し、流体を吸込路から吸い込んで噴出路から噴出させる流体ポンプと、該流体ポンプの前記噴出路から噴出した流体を前記流体ポンプの前記吸込路に循環する流体循環路と、前記流体ポンプの前記噴出路の液体通過流量を調整してピストンの流体圧縮抵抗を発生させる噴出量調整弁と、前記スプロケットの回転数の変動を検知して前記噴出量調整弁を制御する回転ガバナーとを備え、前記駆動逓伝装置は、前記降下装置の前記スプロケットの回転を前記制動装置の前記クランクシャフトに伝達するように伝達手段を備え、前記懸架チェーンに搬送体が吊り下がったときの該搬送体の重みで回転する前記スプロケットの回転数の大きさに応じ、前記回転ガバナーにて前記噴出量調整弁を制御してピストンの流体圧抵抗を変動させ、前記降下装置の前記スプロケットの回転に制動力を与えるように構成されている。
また、前記制動装置は副制動装置を備え、該副制動装置は、流体が充填されたケーシングと、該ケーシング内に配設されるポンプインペラと、該ポンプインペラと相対向し且つ該ポンプインペラとの間隔が変更可能となるように前記ケーシング内に移動自在に配設されるタービンランナーと、前記スプロケットの回転数の変動を検知して前記ポンプインペラと前記タービンランナーとの間隔を制御する回転ガバナーとを備え、前記駆動逓伝装置は、前記降下装置の前記スプロケットの回転を前記副制動装置の前記タービンランナーに伝達する伝達手段を備え、前記降下装置は、固定函内に上下動函を上下動自在に配設し、前記上下動函を弾性体スプリングにて上方に弾性付勢し、前記上下動函内に前記降下装置の上部スプロケットを固定し、前記降下装置の下部スプロケットを繋止用スプリングにて地上に繋着して構成され、前記上下動函の下動を検知して前記間隔を狭める前記副制動装置用の制御手段が設けられ、前記懸架チェーンに前記搬送体が吊り下がったときの該搬送体の重みで回転する前記スプロケットの回転数の大きさに応じ、前記回転ガバナーにて前記間隔を制御して流体による前記タービンランナーの回転抵抗を変動させ、前記流体ポンプの前記ピストンによる制動力と共に前記降下装置の前記スプロケットの回転に制動力を与える一方、前記搬送体の重みによる前記上下動函の下動を前記制御手段が検知して前記間隔を制御し、前記流体ポンプの前記ピストンによる制動力が発揮される前に、前記降下装置の前記スプロケットの回転に制動力を与えるように構成するのが好ましい。
また、前記制御手段は、リンク機構を備え、機械的に上下動函の下動を検知して前記タービンランナーを移動させるように構成されるのが好ましい。
また、前記スプロケットの回転数に比例した制動力を発生させて前記搬送体が常に一定速度で降下するように構成するのが好ましい。
また、前記ケーシングに流体の流出路及び流入路を設け、前記ケーシングの前記流出路から噴出した流体を前記ケーシングの前記流入路に循環する流体循環路を形成し、該流体循環路に流体冷却手段を挿入するのが好ましい。
また、前記降下装置の前記搬送体吊り手段は、人体に巻かれる安全ベルトを引っ掛けるための脱出用フックであるのが好ましい。
また、前記脱出用フックは、チェーン挿着溝を有するフック本体と、該フック本体に開閉自在に取り付けられる一対の咬合歯と、一対の該咬合歯を閉じ方向に弾性付勢して前記チェーン挿着溝内の前記懸架チェーンに咬合させる弾性体と、弾性体の弾性力に抗して一対の前記咬合歯を開いて前記懸架チェーンを前記咬合歯から解放する咬合歯開閉手動レバーとを備えるのが好ましい。
また、フック用鉤型アームを前記フック本体に水平軸にて枢着し、前記フック用鉤型アームの先端に安全ベルト金具環を設け、該安全ベルト金具環に前記搬送物を吊り下げて垂下状態になったフック用鉤型アームが上方に回動するときには、前記懸架チェーンを前記咬合歯から解放する解放機構部を設けるのが好ましい。
また、前記フック本体からフック解除用衝突杆を上下動自在にして下方に突出し、一対の前記咬合歯が閉じた状態では、前記フック解除用衝突杆は前記弾性体の弾性力にて下方に突出し、且つ、前記フック解除用衝突桿が前記弾性体の弾性力に抗して上方に移動したときには、一対の前記咬合歯を開いて前記懸架チェーンを一対の前記咬合歯から解放する解除機構部を設け設けるのが好ましい。
発明を実施するための最良の形態
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。
図1に示すように、高所降下搬送装置は、搬送体(例えば、火災時の脱出者)を降下させる降下装置A1と、搬送体の降下速度を一定速度に保持する制動装置A2と、両装置A1,A2を連係させる駆動逓伝装置A3とを備えている。
降下装置A1は、図1及び図2に示すように、上下に配設されるダブル型原スプロケットGと下部スプロケット11と、該スプロケットG,11間に懸架される懸架チェーン7と、該懸架チェーン7に取り付けられる脱出用フック(搬送体吊り手段)Fとを備えている。
建物の最上階等には固定函Wが固定して設置され、固定函W内には上下動函2が空隙1が形成されるように配設され、該空隙1には複数個のロール3は回転自在に配設されて上下動函2が固定函W内を上下に移動となっている。
上下動函2には原スプロケットGが支持軸4にて回動自在に支持した状態で収容されている。
固定函Wの下部には上下動函2を弾性的に支持するための大重量用スプリング(コルスプリング)15及び小重量用スプリング(コイルスプリング)4が配設されている。
大重量用スプリング15の上下両端には大重量用スプリング天板15a及び大重量用スプリング受板15bが設けられ、また、小重量用スプリング15の上下両端には小重量用スプリング天板14a及び小重量用スプリング台板14bが設けられている。
大重量用スプリング15は固定函Wの底板17上に立設されている。
小重量用スプリング14は大重量用スプリング15内の中央の縦方向に位置し、且つ、後述する調整ボルト20の調整ボルト用受板19の上に立設され、小重量用スプリング14の上部は大重量用スプリング天板15aに設けられた孔Hから上方に突出している。
上下動函2の底板Bは小重量用スプリング天板14a上に位置して上下動函2は小重量用スプリング15にて上方にばね付勢されている。
固定函Wの底板17の貫通孔の周囲には調整ボルト用ナット部18が固定され、該調整ボルト用ナット部18を調整ボルト20に螺着して調整ボルト20の上部を固定函W内の突出させており、調整ボルト20を回転させて大重量用スプリング天板15aからの小重量用スプリングの突出長が調整される
そして、複数の人(全重量を例えば200kgとする)が懸架チェーン7に吊り下がると、まず、原スプロケットGと共に上下動函2が下動して小重量用スプリングが縮み、さらに避難者が吊り下がって大きな荷重(全重量を例えば2tとする)がかかると、上下動函2の底板Bが大重量用スプリング天板15aと接触して大重量用スプリングも縮んで大重量用スプリング15及び小重量用スプリング14のクッション性が発揮される。なお、固定函Wの下部には上下動函2のストッパー16,16aは配設され、上下動函2の下限まで降下したときにはストッパー16,16aに係当して固定函W等の破損を防止する。
但し、降下装置A1の設置場所の高さにより懸架チェーン7の長さや連数等が変わって懸架チェーン7の全体重量が変動しても、上下動函2の適正な支持状態を確保できる。
下部スプロケット11は、吊り下げ函10に取り付けられ、支持杆24と支持軸23にて可動自在に軸支されている。吊り下げ函10の底部には錘12が固定されと共に、繋止用スプリング13にて地面近くに繋着されて原スプロケットGの鉛直下に繋止されている。懸架チェーン7の逆転防止のために懸架チェーン7の一方の片側7aは懸架チェーンカバー87により覆包され、懸架チェーン7の他の片側7bは露出し、該露出した片側7bに脱出用フックFが取り付けられる。吊り下げ函10には脱出用フック解除突起22が形成されている。
図1に示すように、制動装置A2は、主制動装置Mとブレーキコンバーター部(副制動装置)Sとを備えている。また、制動装置A2には、同図のように、主制動装置M及びブレーキコンバーター部Sを流体68aが流れる流体循環路が形成され、該流体循環路は流体用低圧パイプ47,47aや流体用高圧パイプ48等にて構成されている。
主制動装置Mは、図4に示すように、クランクシャフト33b及びピストン50aが内蔵された流体ポンプM1を備え、クランクシャフト33bには流体ポンプ軸33aが連結され、流体ポンプ軸33aにより回転するクランクシャフト33bの回転運動をピストン50aの往復運動に変換して流体68aを吸込路から吸い込んで噴出路の末端の噴出用に孔52から噴出させる。流体ポンプ軸33aには該流体ポンプ軸33aの回転数の変動を検知する回転ガバナー51が装着されている。流体ポンプM1の孔52には有効摺動パイプ52aと孔52に対して摺動させて該孔52の口径を拡張縮小させることにより噴出量調整弁が形成されている。そして、噴出量調整弁により液体通過量を調整することによりピストン50aの流体圧縮抵抗を発生させ、流体ポンプ軸33aを通じて原スプロケットの回転に制動力を与える。
図4に示すように、有効摺動パイプ52aはリンク55,55a、55b等から成るリンク機構を介して回転ガバナー51により制御される。なお、調整用リンク55を手動で調整するようにしても良い。
図中の符号54は流体ポンプ内圧受ピストンであって、流体ポンプM1のピストン50aにより発生する流体圧で作動し、リンク55aを介して有効摺動パイプ52aを作動させて制動力を発生させるものである。
ブレーキコンバーター部Sは、図3に示すように、流体68aが充填されたコンバーターボディ64と、該コンバーターボディ64内に配設されるポンプインペラ63及びタービンランナー62とを備えている。ポンプインペラ63はコンバーターボディ64に固定され、タービンランナー62はブレーキコンバーター軸59に取り付けられてポンプインペラ63と間隔が変更可能となるようにコンバーターボディ64内をブレーキコンバーター軸59の軸方向に移動自在に配設されている。ブレーキコンバーター軸59には該ブレーキコンバーター軸59の回転数の変動を検知する回転ガバナー58が装着され、回転ガバナー58によりコントロールリンク25、回転ガバナー可動カラーレバー25b等からなるリンク機構を介してタービンランナー62が制御される。また、このリンク機構は、上述した上下動函2の下動を検知してタービンランナー62とポンプインペラ63との間隔を狭める機能もする。
図1乃至図3に示すように、コントロールリンク25の一端部は、コンバーターボディ64の補助制動函Aに設けられた流体68aのシールAaを貫通し、ポンプエンペラ63とタービンランナー62の間隔をコントロールするスラストベアリング65の付いたカラー60の中央部に嵌装されたレリーズレバー66の先端の三日月形状受け部100に達している。コントロールリンク25にはリンクアジャスト67が設けられ、コントロールリンク25の他端部にはリンク頭25aが設けられている。また、回転ガバナー可動カラーレバー25bとコントロールリンク25とは十字形に交差し、コントロールリンク25の軸方向に穿設された楕円孔25cに回転ガバナー可動カラーレバー25bに取り付けられた可動ピン101を摺動自在に軸着している。図中の符号64aはベアリングステであり、66aはレリーズレバーステであり、63cはベアリングであり、63bはシールであり、98は支点部である。
そして、前述のように降下装置A1に脱出人が吊り下がると、降下装置A1の上下動函2が押し下げられ、上下動函2の底板Bがリンク頭25aに接触してポンプインペラ63を作動させ、タービンランナー62とポンプインペラ63との間隔を狭めて流体68aによるタービンランナー62の回転抵抗は発生させ、ブレーキコンバータ軸59を通じて原スプロケットの回転に制動力を与え、また、タービンランナー62とポンプインペラ63との間隔が狭くなるほど制動力が大きくなる。
なお、図中の符号102,102aは調整ばねである。
次に、流体68aの循環経路について説明する。主制動装置M及びブレーキコンバーター部Sを経た流体68aは流体用低圧パイプ47aを通って合流した後、流体タンク44に送られ、流体用高圧パイプ48や流体用低圧パイプ47を通って主制動装置Mとブレーキコンバーター部Sに再び送り込まれる。
流体循環路には流体冷却手段及びスーパーチャージャー41が挿入されている。スーパーチャージャー41は、流体ポンプM1が高速回転になったときに、流体68aを流体ポンプM1内に流体68aが圧入せて流体ポンプM1内への吸入流体量の不足を防止するものである。また、主制動装置Mとブレーキコンバーター部Sを経ることにより摩擦熱で加熱された流体68aを、上下2体の流体タンク44,44aを連通するラジエーターフイン部45を通過させて冷却ファン43により冷却する。
主制動装置M、ブレーキコンバーター部S及び流体循環路には流体68aが常に充満し、また、流体68aの自然減に応じて流体68aが流体投入口46より適宜補充される。
流体68aとしては純粋のエチレングリコール液を使用する。これにより、流体68aの耐凍性が飛躍的に向上し、流体68aと接触する部材の防錆効果が発揮され、また、その優れた不燃性により火災時であっても制動機能が低下したり、制動不能になるのを防止できる。
なお、過剰に発生する流体圧は、ブレーキコンバーター部Sに設けられる安全弁69により調整される。
次に、駆動逓伝装置A2を説明する。図1に示すように、駆動逓伝装置は、降下装置A1の上部スプロケットGの回転を主制動装置Mのピストン50a及び副制動装置Sのタービンランナーに伝達するものであって、ダブル型の第1スプロケット27Aとトリプル型の第2スプロケット31Aとダブル型の第3スプロケット34Aと第4スプロケット36とを備えている。
降下装置A1の原スプロケットGの後部スプロケット5と、該後部スプロケット5と同径の第1スプロケット27Aの前部スプロケット26との間には第1逓伝チェーン9が懸架されている。なお、第1逓伝チェーン9の張力はチェーンテンショナー8にて調整される。
第1スプロケット27Aの後部スプロケット27からブレーキコンバーター部Sのブレーキコンバーター軸付スプロケット56には、第2スプロケット31Aの前部スプロケット29及び中段部スプロケット30を介して第2逓伝チェーン28及びチェーン57により駆動力が逓伝され、また、第2スプロケット31Aの後部スプロケット31を介して第3逓伝チューン32により第3スプロケット34Aの前部スプロケット33に駆動力が逓伝され、また、第3スプロケット34Aの中心部にスプライン圧入されてスプロケット軸及び流体ポンプ軸33aを介して主制動装置Mの回転ガバナー51及びピストン50a等を作動させる。
第3スプロケット34Aの後部スプロケット34から第4逓伝チェーン35により第4スプロケット36に駆動力が逓伝され、また、第4スプロケット36のスプロケット軸37及びスーパーチャージャー回転軸38によりスーパーチャージャー41に駆動力が逓伝される。
なお、スーパーチャージャー回転軸38に取り付けられ冷却ファン用出力スプロケット39は、第5逓伝チェーン40により冷却ファン用スプロケット42に駆動力を逓伝して冷却ファン43を回転させる。
次に、以上の構成される本装置の動作について説明する。まず、降下装置A1の懸架チェーン7に脱出用フックFを取り付けて脱出者が吊り下がると、懸架チェーン7に脱出者の重量が加わって原スプロケットGの回転トルクに変わる。この回転トルクは駆動逓伝装置A2を介してブレーキコンバーター部Sのブレーキコンバーター軸付スプロケット56に伝達され、ブレーキコンバーター軸59が回転して回転ガバナー58が作動し、回転ガバナー可動カラーレバー25b及びコントロールリンク25によりポンプインペラを作動させ、タービンランナーとポンプインペラとの間隔を狭めて制動力を発生させる。
一方、原スプロケットGの回転トルクは駆動逓伝装置A2を介して主制動装置にも伝達され、ピストン50aの流体圧抵抗により、ブレーキコンバーター部Sによる制動力と同時に主制動装置Mによっても制動力は発揮される。
また、主制動装置Mにより制動力が発生する前に、上下動函2の下動を上記リンク機構が検知してブレーキコンバーター部Sのタービンランナー62とポンプインペラ63との間隔を狭めて制動力を発生させて、主制動装置Mの負担を軽減できる。
このように、原スプロケットGへの制動力は、主制動装置Mとブレーキコンバーター部Sとの共働により行われる。
主制動装置M及びブレーキコンバーター部Sの回転ガバナー51,58は、懸架チェーン7にかかる脱出者の重みによる原スプロケットGの回転数の大きさに比例して、ピストン50aの流体圧抵抗及びタービンランナー62の回転抵抗を変動させて制動力を調整し、脱出者の重みが減って原スプロケットGの回転数が低下したときには、制動力を低下する。これにより、脱出者を常に一定の安全速度(例えば秒速1.26m程度)で降下搬送できる。なお、該速度は適宜設計変更ができ、搬送体が荷物等の場合には、それに応じた速度に設定できる。
次に、降下装置A1の脱出用フックFについて説明する。
脱出用フックFは、平面視においてH字形の境界板Fcと、該境界板Fcの前面側に配設される前相函Faと、背面側に配設される後相函Fbと、前相函Faの前面に配設される前面板97,97aと、後相函Fbの背面に配設される後面板92とを夫々添着した一体型多層構造のフック本体を有しており、フックFの形態及び作用機能等を以下に詳述する。なお、図5は脱出用フックFの完成品の正面図、図6は同平面図であって、前面板97,97a及び後面板92を除いたフックFを、夫々図7及び図8に示している。
図5乃至図7に示すように、前相函Faには側面板70,70aの間に隙間を設けることによってチェーン挿着溝Cが形成されている。チェーン挿着溝Cは、前相函Faの前面中央の縦方向に懸架チェーン(ローラチェーン)7が上下動可能に、且つ、懸架チェーン7のローラー面が側面板70,70aに対向するように形成されている。前相函Faには、先端部に唆合歯72b,72cを有する左右一対の喫合歯台金72,72aが配設され、唆合歯72b,72cはチェーン挿着溝C内の懸架チェーン7に、互いに位相差を持って突出して懸架チェーン7のローラ部を咬着するようになっている。
咬合歯台金72,72aは、例えばがんどう提灯を両側から逆八字形に突き合わせたような形状をなし、咬合歯台金72,72aの元部のほぼ中心には円孔75’,75’aが穿設され、円孔75’,75,aに挿入されるピン75,75aにて咬合歯台金72,72aを前相函Faに枢着している。また、咬合歯72b,72cがチェーン挿着溝c内で懸架チェーン7に弾性的に咬着できるように、ピン75,75aには咬合歯台金用巻スプリング78,76aが巻回され、巻スプリング78,76aの一端は該校合歯台金72,72aに、巻スプリング78,76aの他端は掛ピン77,77aにそれぞれ引掛けられている。
前記フック本体には丸穴73’,73’aが穿設され、この丸穴73’,73’aは円孔75’,75’aと側面板70,70aとの間に位置し、境界板Fcを貫通して後相函Fbの後面板92に達するように穿設されている。
嘆合歯台金72,72a下に位置する境界板Fcには、丸穴73’,73’aを起点としてピン75,75aの中心点を中心に描かれる約4分の1周分の円弧状の咬合歯台金72,72aの作動用ピン案内溝74,74aが十字形摺動平リンク80の対称位置にそれぞれ穿設されている。
唆合歯台金72,72aには作動用ピン73,73aが植設され、この作動用ピン73,73aは丸穴73’,73’aに挿入されている。なお、作動用ピン73,73aの突出長は、後述する後相函Fb側に設けられた図8の十字形リンク水平部80bの厚さよりもやや長くなるように設定されている。
図8は後相函Fbの正面図を示し、この後相函Fbには脱出者の腰等に巻かれる図外の安全ベルトとの円滑な連結及び作動を図るためのフック用鉤型アーム87が取り付けられて前相函Faと一体的に作動する。即ち、図6及び図8に示すように、フック用鉤形アーム87は、鉤形アーム頭部87a、鉤形アーム水平部87b、鉤形アーム垂直部87c及び安全ベルト用金具環88を有する鉤形アーム尾部87dから成る。フック用鉤形アーム87の鉤形アーム頭部87aは後相函後面側Fbaの上隅において境界板Fcにフック用アーム取付ピン86にて回動自在に軸支され、鉤形アーム水平部87bは後相函Fbaの上を通り、境界板Fc上に突設されるアームストッパー89の上を通って前面板97aの前上縁方向に曲折し、前面板97aの上縁を超えた点で右曲し(図5、図6参照)、鉤形アーム垂直部87dは前面板97aの右縦縁の寸前で下方に曲折して延設され、前面板97aの下縁部を越えた点で左折し(図5参照)、鉤形アーム尾部87dは懸架チェーン7に接触しないようにしてが納まる所まで延設している。
なお、図5に示すように、鉤形アーム尾部87dを内側に曲げるのは、脱出用フックFを使用する際の脱出者の重さによる傾きを防止するなど重量バランスを考慮するからである。
後相函Fb内の境界板後面板Fcbの中央縦方向の上端において十字形リンク用の上限ストッパー71が取り付けられ、上から下に向けて略々等間隔で同形の5個の縦長溝孔93,84,84a,84b,93aが列設された十字形摺動平リンク80は、該十字形摺動平リンク80のリンク水平部80bを前相函Faの咬合歯台金作動用ピン73,73aに載せた状態で取り付けられている。
また、十字形摺動平リンク80の縦部の最上位と最下位の縦長溝孔93,93aに該溝幅より幅広の座金を有するワッシヤ付螺子94,94a,94bが挿通され、該ワッシヤ付螺子94,94a,94bの先端は境界板後面板Fcbの螺着されることにより、境界板後面板Fcbで該異形十字架型摺動平リンク80が、縦長構孔93,93aの縦方向に摺動して縦長溝孔93,84,84a,84b,93aに沿って上下動可能となり、衝突杆リターンスプリング82,82aにて下方に弾性付勢されている。
フック解除用衝突板83に押し上げ力が加わった場合、即ち、懸架チェーン7に吊り下げられた脱出用フックFが降下して吊り下げ函10の脱出用フック解除突起22に当たって押し上げられて場合には、フック解除用衝突杆81及びフック解除衝突杆用水平リンク81aは、水平リンク中央支点81c、衝突杆平リンク力点81b、衝突杵平リンク作用点81d等を介して上下に摺動し、これに伴い縦長溝孔93,84,84a,84b,93aによる摺動可能範囲内で、十字形摺動平リンク80が作動して咬合歯台金72,72aの咬合歯72b,72cを斜め下方へ開かせて懸架チェーン7から脱出用フックFは解放される。このように十字形摺動平リンク80の上下動により懸架チェーン7からの脱出用フックFを着脱が可能になっている。また、フック解除用衝突板83は衝突杆リターンスプリング82,82aにて下方に弾性付勢されている。
脱出用フックFを懸架チェーン7から手動で外す場合には、フックFに脱出者の荷重が加わらない状態にあることが必要である。
また、図8に示すように、咬合歯開閉手動レバー78をフックボデー用ステ91の方へ引き寄せれば、咬合歯開閉手動レバー78と連係する手動レバー用平リンク79、同L形平リンク79a、同平リンク79b及び同平リンク79cを備えたリンク機構により、平リンク支点98を介して異形十字架型摺動平リンク80を下方に押し下げて懸架チェーン7から脱出用フックFを解放できる。なお、ステ91と側面99aとの間には咬合歯開閉手動レバー78を手指にて作動可能となる空隙90が設けられている。
脱出用フックFの使用に当たり、先ず、脱出者が安全ベルトを身に確実に着装し、本フックFのフックボデー用ステ91を持ち、該フックFの安全ベルト金具環88に該ベルト金具を取り付け、手動レバー78をステ91の方向へ手指にて握り寄せれば、唆合歯72b,72cが開いて脱出用フックFの前面側に設けられた懸架チェーン挿着溝Cに懸架チェーン7の挿入が可能な隙間ができ、咬合歯開閉手動レバー78のみ手指から放せば、咳合歯72b,72cが左右から懸架チェーン挿着溝C内の懸架チェーン7を咬着して降下脱出が可能になり、空中に飛び出せば安全降下速度で降下脱出できる。また、空中に飛び出す前の待機する場合、図5及び図6に示すように、脱出用フックFの咳合歯台金72,72aの咬合歯72c,72bの歯の向きと咬合歯台金用巻スプリング76,78aの弾性付勢方向の調整によるワンウェイクラッチの働きにより、懸架チェーン7の作動中にフックFがチェーン7に咬合した状態での待機が可能になる。これにより、待機中の脱出者は、別の階の脱出者が懸架チェーン7を使用して懸架チェーン7が回転しても待機中の脱出者は懸架チェーン7に引きずられて降下するのを防止できる。また、懸架チェーン7が回動中であっても、脱出用フックFを安全に取り付けることができる。
そして、上記手順により懸架チェーン7に脱出用フックFを懸架させて降下脱出できるが、その後地上面まで到達すれば、フック解除用衝突板83が地上面に押し付けられて懸架チェーン7から脱出用フックFが自動的に解放される。また、地上面に到達するまでの途中階に安全な場所がある場合には、該場所の脱出者が着地すれば、懸架チェーン7を停止するが、脱出用フックFの降下惰性によってフック用鉤形アーム87が鉤形アーム取付ピン88を中心に回動してフック用鉤形アーム87の安全ベルト金具用環88の部分が上方に円弧を描きながら引き上げられ、唆合歯開閉フック用アーム平リンク85,85aにより十字形摺動リンク80は下動して咬合歯72b,72cが開いて該チェーン7から脱出用フックFが自動的に解放される。なお、リンク85,85a同士はピン連結され、リンク85aはピン98にてフック本体にシーソー自在に連結され、リンク85の一端はピン98にてフック用鉤形アーム87に連結され、リンク85aの一端のピン98は十字形摺動リンク80の縦長溝孔84内に摺動自在に挿入されている。
また、該フックFに脱出者の重量がかかっていないときは、該フックFの咬合歯開閉レバー78をフックボデー用ステ91の方向に脱出者本人又は他人が握り寄せれば、手動でも該チェーン7から該フックFが解放できる。
本発明に係る装置に使用する材料は全て金属製である事が好ましい。但し極寒地では耐寒性の懸架チェーン7を使用する。脱出用フックFは各階毎に複数個用意する。脱出用フックFは、例えば、200kgの重量(3人分の重量)に耐えられるように設計されている。
高所降下搬送装置は、建物の各階において人が容易に出入りできる窓など建物の外側に位置させ、最上階の外側から地上まで鉛直線上に懸架チェーン7を垂下させ、最上階や屋上に前述のように原スプロケットG等は配置する。
なお、懸架チェーン7,7a及び吊り下げ函10並びにフックF等を除いた降下装置A1と、制動装置A3、駆動逓伝装置A2は適宜な大きさの収納函に納める。
本発明に係る高所降下搬送装置は、以上に説明したとおり構成されているので、その効果は以下の通り多大である。
(1)駆動用原動機等を必要とせず、脱出者の降下に伴って自然発生する重量エネルギーを動力源として利用することができる至極経済的な装置である。また、本装置は電力を要しないので、停電時においても何等影響も蒙らない。しかも、製作は容易で且つ費用も低廉であるため、その経済効果は大きい。
(2)老若、男女、身体障害者を問わず、手指さえ健常であれば極めて安全かつ確実に降下脱出ができる。
(3)懸架チェーンによるエンドレス運転が可能になるので、本装置1機により同一場所から同時に数名を降下脱出させ、しかも、短時間内に多数の人間(例えば、20名程度)の降下脱出が可能になる。
(4)建造物の高さは限定されず、どの階であっても窓などの脱出口があれば容易に降下脱出が可能となる。また、装置の作動中であっても、脱出用フックを懸架チェーンに取り付けて脱出でき、脱出効率が向上する。
(5)装置の構成上、部品の磨耗消耗がなく、耐久性が極めて高くなり、構造仕様が機械式で故障が少なくなるので、メンテナンス等の面でも有利である。
(6)設置面積は少なくて済む(例えば、1平方メートル乃至はそれ以下の面積)。
(7)エチレングリコール液を流体として使用することにより、例えば環境温度の範囲が−40℃〜60℃であっても、正常に運転でき、全天候型運転が可能になり、防錆や不燃効果が発揮される。
(8)地上まで降下しなくても中間階で途中下車して脱出できるので、安全な場所にいち早く脱出できる。また、中間階からの脱出(途中乗車)も可能であり脱出効率が更に向上する。
(9)安全確実且つ無故障をモットーにし、併せて、脱出者は特別な体力を必要とせず、老若男女を問わず、誰でも簡単に操作できるよう配慮されている。
(10)懸架チェーンに対する脱出用フックの着脱が容易であるので、脱出の安全性や脱出効率を更に高めることができる。
(11)人に限らず、荷物等も安全かつ効率的に降下させることができる。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明の実施形態を示す全体図である。
図2は、本発明の装置の原スプロケット関連の要部説明図である。
図3は、本発明の装置のブレーキコンバーター部関連の要部説明図である。
図4は、本発明の装置の流体ポンプ関連の要部説明図である。
図5は、本発明の装置の脱出用フックの正面図である。
図6は、本発明の装置の脱出用フックの平面図である。
図7は、本発明の装置の前相関の前面板を除去した脱出用フックの正面図である。
図8は、本発明の装置の後相関の後面板を除去した脱出用フックの正面図である。
Claims (9)
- 降下装置と制動装置と駆動逓伝装置とを備え、
前記降下装置は、上下に配設されるスプロケットと、該スプロケット間に懸架される懸架チェーンと、該懸架チェーンに取り付けられる搬送体吊り手段とを備え、
前記制動装置は、クランクシャフトの回転運動をピストンの往復運動に変換し、流体を吸込路から吸い込んで噴出路から噴出させる流体ポンプと、該流体ポンプの前記噴出路から噴出した流体を前記流体ポンプの前記吸込路に循環する流体循環路と、前記流体ポンプの前記噴出路の液体通過流量を調整してピストンの流体圧縮抵抗を発生させる噴出量調整弁と、前記スプロケットの回転数の変動を検知して前記噴出量調整弁を制御する回転ガバナーとを備え、
前記駆動逓伝装置は、前記降下装置の前記スプロケットの回転を前記制動装置の前記クランクシャフトに伝達するように伝達手段を備え、
前記懸架チェーンに搬送体が吊り下がったときの該搬送体の重みで回転する前記スプロケットの回転数の大きさに応じ、前記回転ガバナーにて前記噴出量調整弁を制御してピストンの流体圧抵抗を変動させ、前記降下装置の前記スプロケットの回転に制動力を与えるように構成したことを特徴とする高所降下搬送装置。 - 前記制動装置は副制動装置を備え、
該副制動装置は、流体が充填されたケーシングと、該ケーシング内に配設されるポンプインペラと、該ポンプインペラと相対向し且つ該ポンプインペラとの間隔が変更可能となるように前記ケーシング内に移動自在に配設されるタービンランナーと、前記スプロケットの回転数の変動を検知して前記ポンプインペラと前記タービンランナーとの間隔を制御する回転ガバナーとを備え、
前記駆動逓伝装置は、前記降下装置の前記スプロケットの回転を前記副制動装置の前記タービンランナーに伝達する伝達手段を備え、
前記降下装置は、固定函内に上下動函を上下動自在に配設し、前記上下動函を弾性体スプリングにて上方に弾性付勢し、前記上下動函内に前記降下装置の上部スプロケットを固定し、前記降下装置の下部スプロケットを繋止用スプリングにて地上に繋着して構成され、
前記上下動函の下動を検知して前記間隔を狭める前記副制動装置用の制御手段が設けられ、
前記懸架チェーンに前記搬送体が吊り下がったときの該搬送体の重みで回転する前記スプロケットの回転数の大きさに応じ、前記回転ガバナーにて前記間隔を制御して流体による前記タービンランナーの回転抵抗を変動させ、前記流体ポンプの前記ピストンによる制動力と共に前記降下装置の前記スプロケットの回転に制動力を与える一方、
前記搬送体の重みによる前記上下動函の下動を前記制御手段が検知して前記間隔を制御し、前記流体ポンプの前記ピストンによる制動力が発揮される前に、前記降下装置の前記スプロケットの回転に制動力を与えるように構成したことを特徴とする請求項1に記載の高所降下搬送装置。 - 前記制御手段は、リンク機構を備え、機械的に上下動函の下動を検知して前記タービンランナーを移動させるように構成された請求項2に記載の高所降下搬送装置。
- 前記スプロケットの回転数に比例した制動力を発生させて前記搬送体が常に一定速度で降下するように構成したことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の高所降下搬送装置。
- 前記ケーシングに流体の流出路及び流入路を設け、前記ケーシングの前記流出路から噴出した流体を前記ケーシングの前記流入路に循環する流体循環路を形成し、該流体循環路に流体冷却手段を挿入したことを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の高所降下搬送装置。
- 前記降下装置の前記搬送体吊り手段は、人体に巻かれる安全ベルトを引っ掛けるための脱出用フックであることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の高所降下搬送装置。
- 前記脱出用フックは、チェーン挿着溝を有するフック本体と、該フック本体に開閉自在に取り付けられる一対の咬合歯と、一対の該咬合歯を閉じ方向に弾性付勢して前記チェーン挿着溝内の前記懸架チェーンに咬合させる弾性体と、弾性体の弾性力に抗して一対の前記咬合歯を開いて前記懸架チェーンを前記咬合歯から解放する咬合歯開閉手動レバーとを備えたことを特徴とする請求項6に記載の高所降下搬送装置。
- フック用鉤型アームを前記フック本体に水平軸にて枢着し、前記フック用鉤型アームの先端に安全ベルト金具環を設け、該安全ベルト金具環に前記搬送物を吊り下げて垂下状態になったフック用鉤型アームが上方に回動するときには、前記懸架チェーンを前記咬合歯から解放する解放機構部を設けたことを特徴とする請求項7に記載の高所降下搬送装置。
- 前記フック本体からフック解除用衝突杆を上下動自在にして下方に突出し、一対の前記咬合歯が閉じた状態では、前記フック解除用衝突杆は前記弾性体の弾性力にて下方に突出し、且つ、前記フック解除用衝突桿が前記弾性体の弾性力に抗して上方に移動したときには、一対の前記咬合歯を開いて前記懸架チェーンを一対の前記咬合歯から解放する解除機構部を設けたことを特徴とする請求項6から8のいずれかに記載の高所降下搬送装置。
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