JP3870175B2 - 製網機のよこ糸張力調整装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、挙上板を備え、よこ糸とたて糸を特殊結節して結節網を製網する製網機に関し、特によこ糸を上鈎に掛けるために挙上板により挙上する際、よこ糸にかかる張力を調整する製網機のよこ糸張力調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、漁網などの網地を製網する製網機として、目ずれの少ない結節網を製網するために、よこ糸を持ち上げる挙上板を設け、たて糸を上鈎に巻き掛けた状態で、さらによこ糸を挙上板により持ち上げながら、その上鈎によこ糸を巻き掛けて、所謂特殊結節を行う製網機が、下記特許文献1などで知られている。
【0003】
【特許文献1】
特公昭57−42740号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この種の特殊結節を行う製網機では、よこ糸を上鈎に掛ける際、挙上板を用いてよこ糸を持ち上げた状態で、上鈎を回して上鈎によこ糸を巻き掛けるように動作するが、挙上板はその先端の突出部に設けた係止凹部によこ糸を掛けて挙上するため、よこ糸に比較的細いモノフィラメント糸が使用される場合、挙上板を上げてよこ糸を持ち上げる際、よこ糸に急激な張力が発生し、よこ糸が切れ易いという問題があった。特に、近年、漁網の生産性を向上させるために、製網機の運転速度が高速化しており、そのような高速化に伴い糸にかかるテンションが全体的に増加し、その上、上記のような挙上板で持ち上げられるよこ糸において、糸切れが発生しやすくなるため、製網機の高速運転を実現しにくいという課題があった。
【0005】
また、比較的太いモノフィラメント糸をよこ糸に使用した場合、結節工程中、よこ糸に張力が生じてない状態から、挙上板を上げたとき、よこ糸の硬さに起因した糸のくせなどにより、挙上板の先端の突出部に設けた係止凹部からよこ糸が脱落し、上鈎によこ糸を巻き掛けることが不可能となり、正常な結節ができなくなる課題があった。
【0006】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、よこ糸の糸切れを防止すると共に、よこ糸の挙上板からの脱落を防止して、良好な結節を作ることができる製網機のよこ糸張力調整装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のよこ糸張力調整装置は、たて糸をガイドしながら上下左右前後に動く糸振りと、結節形成部の上方に配置されたて糸とよこ糸を引っ掛けて回転と前後揺動を行う上鈎と、結節形成部の下方に設置され複数のよこ糸と等しい間隔の切れ込みを持つ櫛板と、櫛板の背上でよこ糸を挙上するために上下動可能に配設された挙上板と、たて糸とよこ糸のループ内に進入してループ内からたて糸を引出す下鈎と、を備えた製網機のよこ糸張力調整装置において、よこ糸を収納した多数のシャットルを並設したシャットルボックスが結節形成部に対して進退方向に移動可能に配設され、挙上板がよこ糸を挙上する前にシャットルからよこ糸を引き出すようにシャットルボックスを移動させる移動駆動機構が設けられ、移動駆動機構には、シャットルボックスに作動レバーを介して係合されるよこ糸引出し軸が回転可能に設けられ、よこ糸引出し軸は、製網機の主軸にカム及びクランクを介して連係され、よこ糸引出し軸の回転角度を調整してよこ糸の引出し量を調整するよこ糸引出し調整器が設けられたことを特徴とする。
【0008】
ここで、上記移動駆動機構は、挙上板がよこ糸を挙上する前に、シャットルボックスを反結節形成部側に移動させてシャットルからよこ糸を引き出し、その後シャットルボックスを結節形成部側に移動して元の位置に戻すように駆動することができる。
【0009】
また、上記移動駆動機構は、挙上板がよこ糸を挙上する前に、シャットルボックスを反結節形成部側に移動させてシャットルからよこ糸を引き出しつつ、挙上板がよこ糸を挙上するに応じてシャットルボックスを結節形成部側に移動して元の位置に戻すように駆動することができる。
【0010】
【作用】
このような構成の製網機では、たて糸とよこ糸を結節して特殊結節の結節網を製網する場合、櫛板、上鈎、下鈎、糸振りを配置し、たて糸とよこ糸を供給して結節を行う結節形成部に、よこ糸を挙上する挙上板が配設される。そして、結節工程中、上鈎によこ糸によるループを形成するために、挙上板が上昇し、よこ糸を挙上してよこ糸を上鈎に掛けるように動作する。このとき、挙上板がよこ糸を挙上する前にシャットルボックスの移動駆動機構が動作して、よこ糸を収納した多数のシャットルを並設したシャットルボックスが、反結節形成部側に移動して、シャットルからよこ糸を引き出すようにする。
【0011】
この際、例えばよこ糸に比較的細い糸(例えば0.10〜0.12ミリ径の糸)を使用した場合、その後、シャットルボックスを結節形成部側に移動して元の位置に戻すように駆動する。これにより、シャットルからよこ糸が引き出されるため、挙上板が上昇してよこ糸を挙上する際、よこ糸に過大な張力が生じることがなく、よこ糸の糸切れを防止することができる。なお、シャットル内のよこ糸に錘が掛けられており、シャットルから引き出されたよこ糸には適度な張力が付与されているから、よこ糸の引き出しによって、結節工程に悪影響が生じることはない。
【0012】
一方、例えばよこ糸に比較的太い糸(例えば0.5〜0.6ミリ径の糸)を使用した場合、挙上板がよこ糸を挙上するに応じてシャットルボックスを結節形成部側に移動して元の位置に戻すようにシャットルボックスを移動させる。これにより、挙上板が上昇してよこ糸を挙上する際、よこ糸に適度な張力が付与されるため、太物のよこ糸の硬さやクセによって、挙上板の係止凹部からよこ糸が脱落する不具合を解消し、良好な結節を作ることができる。また、上記のように糸切れや糸の脱落を防止することができるから、製網機の高速運転が可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は製網機の概略構成図を示している。この図1により先ず製網機の概略構成を説明すると、製網機1の結節形成部2には、そこに供給されるたて糸Aとよこ糸Bから網地Cを編網するために、上鈎16、糸振り17、櫛板18、挙上板19、及び下鈎21が、所定の動作を行いながら結節を作るように配設されている。
【0014】
結節形成部2の後部(図1の右側)には、シャットルボックス7が前後に移動可能に配設され、シャットルボックス7内に、よこ糸Bを巻装した文銭(円盤状ボビン)を収納した多数のシャットル8が、ボックスの端部に設けたシャットル受け7aに並べて保持され、収容されている。図5に示すように、シャットル8内の文銭8bに巻装されたよこ糸Bは、錘8aが掛けられてある程度の張力を付与した状態で、その先端部から引き出される。
【0015】
一方、たて糸Aは、製網機1の外部に設けた図示しないボビンから供給され、たて糸供給ロール3、目締めロール4などを経て、糸振り17を通して結節形成部2に供給される。また、結節形成部2にてたて糸Aとよこ糸Bを結節して編網された網地Cは、その下方の目送りロール5を通り、複数の補助ロールを通過して、製網機1の後部(図1の左側)に設けた吐出ロール6から送出される構造である。
【0016】
結節形成部2には、図2に示すように、上方に上鈎16が配設され、上鈎16は、その縦軸を中心に回動してたて糸A、よこ糸Bを巻き掛け可能とされ、且つ鈎部に形成したループを外すために傾動可能な構造となっている。また、糸振り17はたて糸Aをガイドして、上下左右前後に動きながらたて糸Aを供給するもので、主軸によりカムを介して従動する図示しない糸振り駆動機構により、上下左右前後に動くように構成される。櫛板18は、多数のよこ糸Bと同じ間隔の切れ込みを入れた櫛状の板から形成され、その先端を下方に曲げて形成された状態で結節形成部2の所定位置に固定され、たて糸Aとよこ糸Bの結節部及び網目を形成する網足部をその切れ込みつまり櫛歯の間の保持用凹部に入れて保持する構造である。
【0017】
挙上板19は、よこ糸Bを持ち上げるために、結節形成部2における櫛板18の背上に上下動可能に配設される。挙上板19の先端には多数のよこ糸Bを保持するための突出部が並設され、そこに係止凹部が形成され、さらによこ糸Bをガイドするガイド部19aがその背部に設けられている。この挙上板19は、図示しない主軸に設けたカムを介して従動する挙上駆動機構により、所定のタイミングで上下動し、よこ糸Bを持ち上げるように駆動される。下鈎21はシャットル8の上方を前後方向に移動して結節形成部2に進入可能に配設され、図示しない下鈎駆動機構により結節ループ内に進入し、たて糸Aをそのループ内から引出し、よこ糸Bを収容するシャットル8を潜らせるように、シャットル8の尾部の下側に進み、そこで下鈎21からたて糸Aをリリースするように構成される。
【0018】
本製網機のよこ糸張力調整装置は、よこ糸Bを収容したシャットル8を並べて保持するシャットルボックス7を、製網機の前後(図1の左右方向)に移動させる機構によって構成される。即ち、図3、図4に示すように、多数のシャットル8を並設して収容したシャットルボックス7は、製網機の前後に移動可能に保持され、その一部に設けた長孔7bに作動レバー14の先端のピン15が係合する。そして、作動レバー14の元部はよこ糸引出し軸13に軸着され、よこ糸引出し軸13の回動により、シャットルボックス7が前後に移動する構造である。よこ糸引出し軸13は、クランク12のスライドレバー12aとクランクレバー12b、及びカムフォロワ11とカム10を介して製網機の主軸9に連係されて回動する。
【0019】
すなわち、主軸9にカム10が固定され、そのカム10に接触して従動するカムフォロワ11を設けたクランク12のスライドレバー12aが配設される。スライドレバー12aの先端には、クランクピンを介してクランクレバー12bを連結しており、そのクランクレバー12bがよこ糸引出し軸13上に緩く外嵌されて、回動可能とされている。また、よこ糸引出し軸13には、よこ糸引出し調整器20の本体レバー20aが固定されている。
【0020】
よこ糸引出し調整器20は、本体レバー20aの先端に設けたねじ孔に調整ねじ棒20cを螺合させ、調整ねじ棒20cの末端に調整ハンドル20bを取り付けて構成され、調整ねじ棒20cの先端をクランクレバー12bに当接可能とし、調整ねじ棒20cの先端がクランクレバー12bに当接する角度位置を調整することにより、よこ糸の引出し量を調整するようにしている。
【0021】
すなわち、調整ねじ棒20cの先端をレバー12b側に突き出すように調整すると、クランク20のスライドレバー12aとの隙間が減少し、クランクレバー12bの回動と共に本体レバー20aが回動する角度範囲が増加し、よこ糸引出し軸13の回動角度範囲が増加して、よこ糸の引出し量が増大する。一方、調整ねじ棒20cの先端をレバー12b側から戻すように調整すると、クランク20のスライドレバー12aとの隙間が増大し、クランクレバー12bの回動と共に本体レバー20aが回動する角度範囲が減少し、よこ糸引出し軸13の回動角度範囲が減少して、よこ糸の引出し量が減少するように動作する。
【0022】
また、主軸9に取着されるカム10は、後述する所定のタイミング、つまり、細物(例えば0.10〜0.12ミリ径の糸)のよこ糸Bを使用する場合には、挙上板19がよこ糸Bを持ち上げる前に、シャットルボックス7をその後方(図1の右方向)に移動させ、そして元の位置に戻すような動作を行うように形成されている。また、太物(例えば0.5〜0.6ミリ径の糸)のよこ糸Bを使用する場合には、挙上板19がよこ糸Bを持ち上げる前に、シャットルボックス7を後方に移動させ、挙上板19の上昇に応じてシャットルボックス7を前方(図1の左方向)に移動させて元の位置に戻すように、カム10が形成され調整されている。すなわち、シャットルボックス7を後方に移動させるタイミング、速度、時間、或いはシャットルボックス7を元の位置に戻すタイミング、速度、時間は、主軸9に取着されるカム10の形状や取付角度を調整することにより、調整可能である。
【0023】
なお、このシャットルボックス7を前後に移動させてよこ糸Bを引き出しその張力を調整する機構は、たて糸Aを下鈎21によりループから引出して、シャットル8の下側でリリースし、その後の結節の目締めを行うとき、シャットルボックス7を後に移動させてよこ糸Bに適度な張力を生じさせる機能をも有している。これにより、上鈎16に形成されたよこ糸Bのループが良好に結節状態へと導かれることになる。
【0024】
次に、上記構成の製網機の動作を、よこ糸張力調整装置の動作を中心に説明する。この製網機により、細物(例えば0.10〜0.12ミリ径)の糸を使用して特殊結節の網地を製網する場合、図2のように、結節の準備が完了した状態で、シャットルボックス7が後方(図6の右側)に移動し、これによってシャットルボックス7内のシャットル8(よこ糸を巻装した文銭を内蔵)が同方向に移動して、シャットル8内の文銭からよこ糸Bが引出される(図6)。
【0025】
このシャットルボックス7の後方への移動は、図4に示すように、主軸9の回転が、カム10、カムフォロワ11、クランク12、及びよこ糸引出し調整器20を介してよこ糸引出し軸13に伝達され、よこ糸引出し軸13の回動により、作動レバー14とピン15を介してシャットルボックス7が水平方向に移動して行われる。このときのシャットルボックス7の移動量つまりよこ糸Bの引出し量は、よこ糸引出し調整器20の操作によってよこ糸引出し軸13の回動角度を調整することにより、適度に調整することができる。
【0026】
つまり、挙上板19の挙上により持ち上げられるよこ糸Bの長さに応じた量だけ、よこ糸Bが引出されるように、よこ糸引出し調整器20は調整される。シャットルボックス7は調整された量だけ後方へ移動した後、結節形成部2側の元の位置に戻るように動作するが、シャットルボックス7とシャットル8が所定位置に戻った状態では、図5に示すように、シャットル8内のよこ糸Bには錘8aが掛けられており、よこ糸Bには適度な張力が付与されるため、よこ糸Bに悪影響としての緩みが生じることはない。
【0027】
次に、糸振り17が作動してたて糸Aが持ち上げられた状態で、上鈎16が平面視で左に回転し、たて糸Aを上鈎16に引っ掛けてループを形成した状態で、図7のように、よこ糸Bを上鈎16に掛けるために、挙上板19を挙上させてよこ糸Bを持ち上げる。このとき、よこ糸Bは、上述のように、シャットル8の前後移動によって所定の長さだけ引出され、錘8aにより適度な張力を付与された状態にあるため、挙上板19の挙上動作時に過大な張力が生じることはなく、よこ糸Bが挙上板19の挙上によって糸切れを生じることは防止される。
【0028】
そして次に、図7のように、上鈎16が右に回転して上鈎16に掛けられたたて糸Aのループを解除すると共に、上鈎16によこ糸Bを掛けるように回転する(図8)。次に、糸振り17が上昇し、上鈎16が右に回転することにより、たて糸Aが上鈎16から外され、上鈎16にはよこ糸のループが形成される(図10)。次に、もう一度、糸振り17が上昇して上鈎16が回転し、たて糸Aが上鈎16に掛けられ、上鈎16にはよこ糸とたて糸で作られたループが形成される。
【0029】
そして、下鈎21が結節形成部2に向って移動し、上鈎16の門部に形成されたループ内に下鈎21が進入して、結節形成部2の前方に位置するたて糸Aが糸振り17の動作により下鈎21に引っ掛けられ、そして、たて糸Aを引出した下鈎21が、たて糸Aのループにシャットル8をくぐらせるように、斜め下向きに前進してたて糸Aをリリースし、これによって、たて糸Aによこ糸Bをくぐらせる。その後、上鈎16が傾斜動作して、その下端部からたて糸Aとよこ糸Bのループが外され、この後、目締めが行われ、結節が形成される。
【0030】
このように、特殊結節を形成する工程において、挙上板19を上昇させてよこ糸Bを挙上する際、シャットルボックスを前後に移動させて、シャットル内からよこ糸Bを引出すようにして、よこ糸Bに挙上するだけの余裕を作ることで、挙上板19を上昇させてよこ糸Bを挙上した際、よこ糸張力の過度の上昇を抑えることができ、これによって、よこ糸Bの糸切れを防止することができる。
【0031】
なお、上記に実施形態では、細物の糸を使用して特殊結節を行う例を説明したが、例えば太さが約0.50mm〜0.60mm径の太物の糸を使用して特殊結節を行う場合には、挙上板19を上昇させる際、その少し前のタイミングでシャットルボックスを後に移動させて、シャットル内からよこ糸Bを引出しつつ、挙上板19を上昇するタイミングに合わせて、よこ糸Bに適度な張力を与えつつ、挙上板19の上昇に応じてシャットルボックス7を結節形成部2側に戻すように動作させる。これにより、よこ糸Bに適度な張力が与えられ、よこ糸Bが挙上板の係止凹部から脱落することはなく、不良結節を防止し、良好な結節を作ることができる。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の製網機のよこ糸張力調整装置によれば、挙上板が上昇してよこ糸を挙上する前に、シャットルボックスの移動によってシャットルからよこ糸が引き出されるため、よこ糸に過大な張力が生じることがなく、細物のよこ糸を使用した場合でも、よこ糸の糸切れを防止することができる。一方、太物のよこ糸を使用する場合には、シャットルボックスの移動によってシャットルからよこ糸が引き出され、挙上板がよこ糸を挙上するに応じてシャットルボックスを結節形成部側に移動して元の位置に戻すようにシャットルボックスを移動させるから、挙上板が上昇してよこ糸を挙上する際、よこ糸に適度な張力が付与され、太物のよこ糸の硬さやクセによって、挙上板の係止凹部からよこ糸が脱落する不具合を解消し、良好な結節を作ることができる。また、このようなよこ糸の糸切れや脱落を防止できるため、製網機の高速運転が可能となり、製網の生産性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す製網機の概略構成図である。
【図2】製網機の結節形成部2の拡大側面図である。
【図3】シャットルボックスの移動駆動機構の構成図である。
【図4】シャットルボックスを結節形成部の後方に移動させた状態の移動駆動機構の構成図である。
【図5】シャットルにおけるよこ糸の引き出し先端部の拡大断面図である。
【図6】結節工程中に、挙上板を挙上する直前にシャットルボックスを後方に移動させた状態の結節形成部の側面図である。
【図7】結節工程中に、挙上板を挙上した状態の結節形成部の側面図である。
【図8】結節工程中に、挙上板によりよこ糸を挙上して上鈎に掛ける際の結節形成部の側面図である。
【図9】結節工程中に、よこ糸を上鈎に掛けてループを形成し、たて糸のループを解除した際の結節形成部の側面図である。
【図10】結節工程中に、たて糸のループの解除を終了し、よこ糸を上鈎に掛けてループを形成する際の結節形成部の側面図である。
【符号の説明】
1−製網機
2−結節形成部
7-シャットルボックス
8-シャットル
9−主軸
10−カム
16-上鈎
17-糸振り
18-櫛板
19-挙上板
21-下鈎
A−たて糸
B−よこ糸
C‐網地

Claims (3)

  1. たて糸をガイドしながら上下左右前後に動く糸振りと、結節形成部の上方に配置され該たて糸とよこ糸を引っ掛けて回転と前後揺動を行う上鈎と、該結節形成部の下方に設置され複数のよこ糸と等しい間隔の切れ込みを持つ櫛板と、該櫛板の背上でよこ糸を挙上するために上下動可能に配設された挙上板と、該たて糸と該よこ糸のループ内に進入して該ループ内からたて糸を引出す下鈎と、を備えた製網機のよこ糸張力調整装置において、
    前記よこ糸を収納した多数のシャットルを並設したシャットルボックスが該結節形成部に対して進退方向に移動可能に配設され、前記挙上板が該よこ糸を挙上する前に該シャットルから該よこ糸を引き出すように該シャットルボックスを移動させる移動駆動機構が設けられ、該移動駆動機構には、該シャットルボックスに作動レバーを介して係合されるよこ糸引出し軸が回転可能に設けられ、該よこ糸引出し軸は、製網機の主軸にカム及びクランクを介して連係され、該よこ糸引出し軸の回転角度を調整してよこ糸の引出し量を調整するよこ糸引出し調整器が設けられたことを特徴とする製網機のよこ糸張力調整装置。
  2. 前記移動駆動機構は、前記挙上板が該よこ糸を挙上する前に、該シャットルボックスを反結節形成部側に移動させて該シャットルから該よこ糸を引き出し、その後該シャットルボックスを結節形成部側に移動して元の位置に戻すように駆動することを特徴とする請求項1記載の製網機のよこ糸張力調整装置。
  3. 前記移動駆動機構は、前記挙上板が該よこ糸を挙上する前に、該シャットルボックスを反結節形成部側に移動させて該シャットルから該よこ糸を引き出しつつ、該挙上板がよこ糸を挙上するに応じて、該シャットルボックスを結節形成部側に移動して元の位置に戻すように駆動することを特徴とする請求項1記載の製網機のよこ糸張力調整装置。
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