JP2003533604A - 糸タフト形成ユニットおよび織機 - Google Patents

糸タフト形成ユニットおよび織機

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Abstract

(57)【要約】 糸タフト形成ユニット(1)は、略半径方向に配列された多くの異なる糸(23)を保持するためのヤーンセレクタホイール(20)と、角度的に分離した多くの位置の選択された位置にセレクタホイール(20)を駆動して、選択された糸(23)を装填位置に動かすための手段(21)と、選択された糸(23)を前記装填位置で係合して、選択された糸(23)の所定の長さをセレクタホイール(20)から引っ張るためのプラー(29)と、選択された糸(23)を切断して、所定の長さのタフト(7)を形成するための切断機構(28)と、を具備する。このようなタフト形成ユニット(1)は、アキスミンスターカーペット織機に糸タフト(7)を供給するために使用されることが好ましい。典型的に、織機の幅にわたって多数のタフト形成ユニットが用意され、それらは共に織機の幅全体を横断して、カーペットの完全な列に糸タフト(7)を供給する。各タフト形成ユニット(1)は、相当数の織り込み点にタフトを供給し、かくしてクリール寸法の相当な低減を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の背景 カーペット、特に柄付きアキスミンスターカーペットを製作する際、特定の色
の糸をカーペットの各織り込み点に付与するために、糸タフト形成ユニットが使
用される。従来のアキスミンスター製織では、糸タフト形成は2つの主な方法で
実施される。第1の方法は、ジャカードアキスミンスター織機で実施され、第2
の方法はスプールアキスミンスター織機で実施される。
【0002】 グリッパジャガードアキスミンスター織機では、各織り込み点は通常異なる色
の8つの糸が供給されるヤーンキャリアを含み、またジャカード機構は、選択さ
れた糸をヤーン選択位置に運ぶようにキャリアを移動する。グリッパはキャリア
に向かって移動し、ヤーン選択位置で糸を把持し、次に、グリッパとキャリアと
の相対分離運動によって、キャリアから所定の長さの糸が引き出される。次に、
タフトを形成するために糸が切断され、グリッパによって織り込み点に移動され
る。グリッパによって支承されるタフトは、織るべきカーペットの次の列に供給
されるタフトに対し適切な色を有する。従来の12フィート(4m)の織機では
、織機にわたって1000を越える織り込み点があり、したがって、糸を織機に
供給するクリールは、8000強のヤーンパッケージを支承する能力を有する必
要がある。典型的に、クリールが各ヤーンパッケージに測定された量のヤーンを
含む場合、追加の18メートルの糸の余裕がそれぞれのヤーンパッケージ内に与
えられる。したがって、ヤーンパッケージの数がより多いと、無駄がそれだけ大
きくなる。このように大きなクリール寸法にもかかわらず、このようなカーペッ
トの設計者は、かなり制限を受けるが、これは、完成カーペットの経糸方向に延
在しかつ単一の織り込み点に対応するタフトの各縦列に利用可能な色の数が、各
パターン繰り返しの全体にわたって8のみに限定されるからである。ヤーンキャ
リアが16の異なるヤーンを保持できるジャガードもまた公知である。これらは
、さらに大きなクリールを必要とする。
【0003】 スプールアキスミンスター織機は、より大きな柔軟性を設計者に提供する。ス
プールアキスミンスター織機では、別個のスプールがパターン繰り返しの各列に
提供され、各スプールは、各列に沿った各織り込み点のために別個のヤーン巻取
部を有する。したがって、少なくとも理論的に、設計者は、各パターン繰り返し
の各縦列と横列について無限の数の色選択を有する。しかし、実際には、設計の
各縦列と横列に使用される色選択の数が増加するにつれ、スプール巻取動作に必
要なヤーンパッケージの数も増加する。さらに、スプール巻取装置は、各スプー
ルの巻き取りのために異なって設定しなければならず、これは時間を浪費する。
多数の異なる色が縦列と横列の両方に、または各パターン繰り返しの経糸と緯糸
方向に使用される場合、スプール巻取装置に供給する異なる色のヤーンパッケー
ジの数は、クリールまたは典型的なジャカードアキスミンスター織機におけるそ
れらの数よりも多い可能性がある。スプール織機のパターン繰り返しは、スプー
ルチェーンで利用可能なスプールの数によって制限される。さらに、工程の完了
時、各横列のパターン繰り返しの各織り込み点から無駄が発生するので、スプー
ルアキスミンスター織機によるヤーンの無駄は、グリッパアキスミンスター織機
よりも相当大きい。
【0004】 従来技術の説明 ジャガードとスプールアキスミンスター織機ではともに、カーペットの完全な
横列のために1列のタフトが同時に生成され、また織り込み点に移送され、この
点においてタフトは裏地に織り込まれて、カーペットを製造する。カーペット生
産用のヤーン選択に対する完全に異なる方法が、WO95/31594に提案さ
れている。この文献では、最初に糸タフトをタフトキャリアに装填し、次に糸タ
フトをタフトキャリアから織り込み点に移送することによって、カーペットの1
つの横列を形成するための糸タフトを製造することが提案されている。これを達
成するために、織り込み点当たり典型的に多数の異なるタフト形成ユニットが、
通路の長手方向に沿って設けられ、典型的に各タフト形成ユニットには、単一の
色の糸が供給される。タフトキャリアが通路に沿って移動されるとき、キャリア
は、適切な色のタフトをタフト保持サイトの各々に受容する。次に、タフトキャ
リアは、各横列のためのすべてのタフトがグリッパによって把持されることがで
きるように移動され、同時に織り込み点に移送される。このように、タフトは必
ずしもすべてが同時に形成されるわけでなく、したがってタフト形成は、少なく
ともある程度、製織操作から切り離される。したがって、タフト形成は、製織操
作と同時に行うことができ、かくしてタフト形成は、織機の動作全体にわたって
実質的に連続的に行うことができる。このことは、タフト形成が各製織サイクル
の約2分の1にわたってのみ行われる従来のスプールまたはグリッパタイプの織
機と対照的である。
【0005】 WO95/31594に提示された例では、製織サイクル全体にわたってタフ
トを部分的に形成する結果、例えば、タフト形成動作の速度を4倍増すことが可
能であることが提案されている。上記のことが可能であり、また従来の織機と同
一の速度で織機を運転することが意図されるならば、実際に、各タフト形成ユニ
ットはタフトを4つの織り込み点に供給するので、そのクリールの寸法を4分の
1低減することが可能であろうということも説明されている。しかし、ヤーンパ
ッケージが織り込み点の数よりも少ない構成は、本文献のどこにも例示されてい
ない。
【0006】 上記の文献は、単一の色の糸を各タフト形成ユニットに供給することのみを例
示しているが、一方、上記の文献は、いくつかの異なる色の糸を各タフト形成ユ
ニットに供給し、また特定されていない方法で、各織り込み点に適切な色の糸を
選択する理論的な可能性を開示している。この理論に従うならば、クリール寸法
は相当低減されることはないであろう。上記の文献はまた、タフト形成ユニット
を移動しつつ、ヤーンキャリアを静止保持する理論的な可能性を説明している。
しかし、これらの理論的な可能性のいずれも例示されていないし、またいかにそ
れらを達成できるか、あるいはどのような利点が得られるかについて説明されて
もいない。
【0007】 欧州特許出願第00304081.3号からの優先権を主張し、また代理人参
照番号SNR06757WOを有する本出願と同日に出願された他の国際特許出
願第...号には、1つ以上のタフト形成ユニットを含むカーペット織機が開示
され、その1つまたは各々は、多数の織り込み点、典型的に何十もの織り込み点
に順次タフトを供給する。織機、特にサンプルを作製するための織機は、単一の
タフト形成ユニットのみを有する場合があり、またこの形成ユニットは300以
上の織り込み点にタフトを供給することが可能である。典型的に、カーペット生
産のために織機は複数のタフト形成ユニットを含み、その各々は20〜120の
織り込み点にタフトを供給する。ヤーンパッケージの可能な数は、従来必要とさ
れるヤーンパッケージの数を、1つまたは各々のタフト形成ユニットによって供
給される織り込み点の数で割算した数であるので、このような構成によってクリ
ールのヤーンパッケージ数の大きな低減が達成可能であり、この結果、ある場合
にはそれを100未満に低減し、一方、経糸方向に延在するタフトの各縦列にお
けるより大きな数の色選択を設計者に与える。
【0008】 発明の開示 本発明の第1の態様によれば、糸タフト形成ユニットは、そのまわりに配列さ
れた多くの異なる糸を保持するためのヤーンセレクタホイールと、角度的に分離
した多くの位置の選択された位置にセレクタホイールを駆動して選択された糸を
装填位置に動かすための手段と、選択された糸を装填位置で係合して選択された
糸の所定の長さをセレクタホイールから引っ張るためのプラーと、選択された糸
を切断して所定の長さのタフトを形成するための切断機構とを具備する。
【0009】 糸は、セレクタホイールのまわりに配列され、その回転軸に略平行の方向に延
在し得るが、糸は、セレクタホイールのまわりに略半径方向に延在することが好
ましい。典型的に、このようなヤーンセレクタホイールは、10よりも多い異な
る糸、典型的に12、16、24または32の異なる糸を収容するための装備を
有する。セレクタホイールは、コンピュータの制御下のサーボモータによってセ
レクタホイールの所定の角度位置にまたその間に駆動されることが好ましい。
【0010】 切断機構を動作し、プラーのジョーの開閉運動を行い、またプラーを前後に移
動してセレクタホイールから、次にクリールから糸を引っ張るために必要な運動
のすべては、タフト形成ユニットのいわゆる「ギヤボックス」形成部から駆動さ
れることが好ましい。ギヤボックスは、コンピュータの制御下のサーボモータに
よって駆動することが可能であり、このようにして、プラーおよびカッタの運動
のタイミングとセレクタホイールの回転との同期を保証することができる。
【0011】 代わりに、コンピュータ制御の別個のサーボモータを用意して、カッタおよび
プラーのそれぞれの運動を駆動可能であり、この場合、コンピュータによって、
セレクタホイールの回転と同期した運動の適切なタイミングが保証される。
【0012】 タフト形成手段のスピードアップの最も重要な貢献の1つは、タフト形成ユニ
ットにおけるプラーおよびカッタ運動を提供するいわゆるギヤボックスの構成で
ある。ギヤボックスは、共に噛み合う等しい寸法のピニオンが装着される3つの
並列シャフトを支承するハウジングを備えることが好ましい。シャフトの1つは
、典型的にサーボモータによって駆動され、また3つのシャフトまたはピニオン
のすべては偏心ピンを支承する。プラーの一方の端部は、ハウジングに枢着され
ると共に他方の端部は二股にされて、1対のジョーを提供する。偏心ピンの1つ
は、プラー本体に沿った摺動運動のために、および直交のジョー操作ピンを支承
するために装着されたロッドに接続される。偏心ピンは、プラーの前後の枢動お
よび直交のジョー操作ピンの上下移動を引き起こす。二股ジョーの対面するカム
面の間のジョー操作ピンの上下運動は、ジョーの開閉を引き起こす。かくして、
プラーは前方へ移動し、ジョーは閉じ、プラーは後方に移動し、ジョーは開き、
またシャフトの回転毎にこのサイクルが繰り返される。偏心ピンのもう1つは、
リンクを介してナイフブレードを駆動して、タフトを形成するために糸を切断す
る。タフト形成ユニットの他の重要な好ましい特徴は、当該ユニットが制御下に
あるようにタフトを常に確実に取り扱うことである。このことを達成するための
一つの方法は、離間されると共にナイフブレードに直角に装着される1対のチー
クを含むことである。ナイフブレードを下げて、タフトを形成するために糸を切
断するとき、タフトを形成するための糸は、プラーから解放されて切断される場
合にも、糸がなお確実にチークの間に保持されるようにチークの間に捕捉される
。この場合、タフト形成ユニットは、チークの間を通過してチークの間からタフ
トを押し出すプッシャを含むことが好ましい。プッシャは、リンクと中心で枢着
される一次レバーとを介して残りの偏心ピンから駆動される。チークは、上下に
移動するように、また残りの偏心ピンから、またはナイフブレードに装着される
ことによっても駆動するように配列し得る。ヤーンがチークの間に保持されるよ
うに、偏心ピンは互いについて計時され、タフトはプラーのジョーから解放され
るが、チークの間になお保持され、プッシャは、ヤーンがチークの間に保持され
る間に最初にヤーンに係合し、次にヤーンは切断されてタフトを形成し、次にプ
ッシャはチークの間から、切断されたタフトを押し出す。
【0013】 タフト形成ユニットは、プラーがセレクタホイールから去った後にプラーとセ
レクタホイールとの間に糸が存在することを保証するために、ヤーン検出器も含
むことが好ましい。典型的に、このヤーン検出器は、ヤーン経路の反対側の簡単
な発光器および検出装置によって形成される。このようにして、光検出器が発光
器によって放射される光の存在を検出するとき、糸が存在しないことを示す。典
型的に、すべての必要なタフトの正確な形成を保証するために、このような指示
を利用して、すべての問題が調整されるまでタフト形成ユニットの動作を停止す
る。
【0014】 本発明の第2の態様によれば、アキスミンスターカーペット織機は、本発明の
第1の態様による1つ又はそれ以上のタフト形成ユニットと、タフト形成ユニッ
トによって順次切断されるタフトを受容するための手段と、切断されたタフトの
すべてをタフトの織り込み点に同時に移送するための移送手段と、を具備する。
【0015】 カーペット織機は、WO95/31594に説明されたカーペット織機と概し
て同様の方法で形成することが可能であり、この織機では、1つまたは各々のタ
フト形成ユニットは、一般的に静止したままであり、また長手方向に1つまたは
各々のタフト形成ユニットを通過するタフトキャリアにタフトを送る。次に、タ
フトキャリアは、横列全体のタフトのキャリアからの引き出し、同時にカーペッ
ト内への織り込みを可能にする位置に移送される。代わりに、1つまたは各々の
タフト形成ユニットは、織機の全幅または部分を横断するように配列され、また
1つまたは複数のタフト形成ユニットが織機に横断交差して移動するときに通過
される織り込み点のためにタフトを用意する。多数のタフト形成ユニットの場合
、ユニットは、織機にわたって実質的に等距離に離間されることが好ましい。
【0016】 多数のタフト形成ユニットの例としては、糸タフトを受容かつ保持する手段は
、織機に横断交差して延在する一連の糸タフトキャリアによって形成し得る。1
つまたは各々のタフト形成ユニットは、順次切断されるタフトと交替にキャリア
のタフト保持サイトの各々を充填するタフトキャリアに沿って移動し、またすべ
てのサイトが充填されると、当該タフトキャリアは移送手段に向かって移動され
、空の糸タフトキャリアは1つまたは各々のタフト形成ユニットに隣接した位置
に移動される。糸タフトキャリアは、軸線の周囲に等角に離間して装着され、ま
た各糸タフトキャリアが充填されるときに回転される。代わりに糸タフトキャリ
アは、糸タフトキャリアを隣接した1つまたは各々のタフト形成ユニットから移
送手段に移動するエンドレスベルトに、互いに平行に装着し得る。移送手段は、
アキスミンスター織機のグリッパ装置に好ましくは対応し、また切断されたタフ
トを織り込み点に移動し、この織り込み点において切断されたタフトがカーペッ
トに織り込まれ、解放される。
【0017】 他の実施例において、糸タフトを受容かつ保持する手段は、各織り込み点に関
連するポケットを含むことが可能であり、このポケットは、糸タフトが1つまた
は各々のタフト形成ユニットによって形成された後に糸タフトを受容する。各タ
フトは、切断されたタフトを受容した後に特定のポケットに負圧を印加すること
によって生成される空気流によって、タフトの関連ポケットに向かって方向付け
ることが可能である。1つまたは各々のタフト形成ユニットがポケットの列に沿
って移動するとき、負圧をポケットに順次印加することが好ましい。負圧の供給
部とポケットとの間のこの方向転換を達成する一つの方法は、細長い負圧チャン
バに開口付き摺動前部プレートを設けることであり、プレートは、織機に横断交
差して、1つまたは複数のタフト形成ユニットと共に移動するように配列されて
、当該の1つまたは複数のポケットのためのタフトが切断されるとき、プレート
の1つまたは複数の孔が、1つまたは複数の特定のポケットの排気ポートと整列
されるようにする。空気流は各切断されたタフトを随伴し、各切断されたタフト
のそれぞれのポケットに各切断されたタフトを案内する。
【0018】 ポケットは、引き込み可能なピンによってポケットの基部で拘束されることが
好ましく、またタフトが形成される間、ピンは、ポケットの各々の床部を画定す
る前方位置にある。各タフトを保持するポケットは、チャネルの上端に形成され
ることが好ましく、すべてのポケットが切断されたタフトで装填されたとき、ピ
ン床部は後退し、次に、ポケット毎に1つのパンチャが回転されて、各タフトに
係合すると共に各タフトのそれぞれのチャネルに沿って各タフトを押して、各タ
フトを織機のノーズボードと係合させる。パンチャが引っ込むと、タフトは裏地
に織り込まれ、またパンチャが引っ込むと、次の横列を形成するためのタフトが
ポケットに送られる。かくして、本実施例においては、チャネルおよびパンチャ
がタフト移送手段を形成する。
【0019】 緯糸挿入のためのレピア駆動、経糸の開口、およびタフトの織物上の筬打ち動
作用の筬打ちリードを有するレイビームは、上記の実施例の両方に設けられ、ま
た一般に、構成と動作において完全に従来のものである。
【0020】 十分なタフト形成ユニットを用意することによって、織機は、従来のグリッパ
アキスミンスター織機と同じように速く動作し、すなわち、1分間当たり約40
の横列のタフトの速度で織ることができる。織機およびクリールに糸を掛ける時
間の節約によって、「故障時間」の大きな低減が得られ、各織機からのカーペッ
ト生産の相当な増加をもたらし、また糸の無駄を少なくしつつ、全体にわたる色
の選択の増大を典型的に提供する。タフト形成ユニットの数を少なくすること、
また従来の織機よりも遅い製織速度で動作する織機を備えること、それにも拘わ
らず、より遅い製織速度を相殺するより短い「故障時間」の結果、同様のカーペ
ットアウトプットを達成することも可能である。
【0021】 特定の実施例の説明 本発明による織機の特定の実施例について、添付図を参照して以下に説明する
。 アキスミンスター織機の2つの実施例は、1インチ(25.4mm)当たり7
つのタフトのピッチで12フィート(4メートル)幅のアキスミンスターカーペ
ットを織ることができる。タフト糸は、クリール(図示せず)から、織機にわた
って等距離に離間された12のタフト形成ユニット1に供給される。タフト形成
ユニット1は共通のフレームに装着される。フレームおよびタフト形成ユニット
は、サーボモータ6(図3と図11に図示)から駆動される再循環ボールナット
組立体5によって、織機の横方向に前後に動くことができる。
【0022】 第1の実施例では、フレームは、プレート2と、シャフト3と、ハンガ4とを
含み、かつ、ヤーン移送ユニット1が図1に示した位置と図2に示した位置の間
で移動するように、空圧式ラム(図示せず)によってシャフト3を中心に枢動す
ることもできる。後でより詳細に説明するタフト形成ユニット1は、タフト7を
形成し、タフト7はフィンパック組立体9の頂部に形成されるポケット8に落ち
る。フィンパック組立体9は多くの並列プレートから構成され、このプレートは
、パンチャ10および筬打ちリード11の通路のために隣接するプレートの間に
クリアランスを設けるために賦形されたスペーサによって分離される。スペーサ
はまた、各ポケット8と負圧チャンバ13との間の空気チャネル12を画定する
。空気チャネル12は、ポケット8の各々の側面に配置された一連の丸い開口1
4で終端する。フィンパック組立体9はまた、ニードルまたはレピア16および
緯糸用のための開口15を含む。
【0023】 タフト形成ユニット1がポケット8の各々にタフト7を装填した後、タフト形
成ユニット1は図2に示した位置に枢動され、次に、パンチャ10は、図1に示
したように時計回り方向に回転して、ポケット8からノーズボード17に向かう
位置に切断されたタフト7を移送し、この位置で、切断されたタフトは、レピア
16によって挿入された緯糸によってカーペットの基布に織り込まれる。パンチ
ャ10は初期位置に戻り、タフト形成ユニット1が後方に枢動し、さらなるタフ
ト7のポケット8への装填の開始を可能にし、次の列を形成し、一方、リード1
1は、ちょうど織り込まれたタフトの列に筬打ち動作を実行して、完成カーペッ
ト18を製造する。スタッファおよびチェーン経糸19は従来の開口装置20を
通過して、レピア16の各首糸の間の経糸19を開口する。
【0024】 各タフト形成ユニット1は、図4に最も明瞭に示された回転可能なセレクタホ
イール20を含み、セレクタホイール20は、サーボモータ21によって駆動さ
れるシャフトに装着される。セレクタホイール20は、略半径方向に延在する2
4のチャネル22を含み、その各々は異なる色の糸23を形成するタフトを支承
する。タフトを形成する糸23は、完全に従来のヤーンチューブおよびガイドを
用いてクリールからタフト形成ユニット1に供給され、次に、セレクタホイール
20の一部分に形成された一連の孔27を通過する前に、多孔ガイド24、25
、26を通過する。糸23は、スプリングフィンガ(図示せず)によってチャネ
ル22に位置保持される。
【0025】 各タフト形成ユニット1はまた、図5、図6、図7に最も明瞭に示されたカッ
タ28とプラー29とを含む。カッタ28は、開口31を有する固定ブレード3
0と、可動ブレード32とを備える。開口31は、セレクタホイール20の縁部
に隣接し、またセレクタホイール20から半径方向外側に延びる糸の自由端は開
口31内に延在する。可動ブレード32はピボット33のまわりに枢着され、ま
た可動ブレード32の部分を形成するクランク35とシャフト37に装着された
クランク36に枢着される枢着リンク34によって駆動される。プラー29は、
長い平行な脚部39、40と、それらの自由端に保持された把持ジョー41、4
2とを有する略U字状の部分38を備える。これは、図5と図7に最も明瞭に示
されている。把持ジョー41、42は、U字状の部分38の弾性によって閉鎖保
持される。しかし、図7に示したように1対の隆起したカム面44、45の間で
ピン43を下方に移動することによって、脚部39、40は動いて離れ、把持ジ
ョー41、42を開く。また、プラー29は、図5に示したシャフト46を中心
とする回転のために、図5に示した位置と、図1に示した前方位置との間に回転
可能に装着され、前方位置において、把持ジョー41、42は、固定切断ナイフ
ブレード30の開口31に延在し、セレクタホイール20に隣接する。
【0026】 シャフト37の回転、ピン43の上下運動およびシャフト46の振動のすべて
は、次により詳細に説明するギヤボックス47によって駆動される。ギヤボック
ス47のすべては、図示していないシャフトに装着された歯付きプーリ48から
駆動される。タフト形成ユニット1のすべてのプーリ48は、図3に示したサー
ボモータ53によって駆動されるシャフト52に装着されたプーリ51から歯付
きベルト50を介して駆動される。シャフト52とサーボモータ53は、フレー
ム2、3、4に装着され、したがってタフト形成ユニット1と共に横方向に動く
【0027】 発光ダイオードおよび光検出器(図示せず)は、把持ジョー41、42とカッ
タナイフ28との間に配置された開口54に配置される光ファイバの端部に結合
される。プラー29が糸23の1つの自由端を把持して、それを引き抜いたとき
、またナイフ28が動作する前、糸23は、光検出器に結合された光ファイバと
発光器に結合された光ファイバとの間に配置され、したがって、発光体から検出
器に到達する光を遮断する。発光器からの光がこの時点に光検出器に到達するの
が妨げられるならば、糸23がプラー29によってセレクタホイール20から引
き抜かれたことが想定される。しかし、この時点にタフト形成ユニット1の動作
サイクルにおいて、発光器からの光が受光器によって検出されるならば、タフト
が正確に形成されなかったことが想定され、停止信号が織機に供給されて、状態
が調整されるまで織機のさらなる動作を防止する。
【0028】 各タフト形成サイクルの間、サーボモータ21は、中心位置にある空きスペー
ス55がプラー29に隣接するか、あるいは糸23の1つがプラー29に隣接す
るように、セレクタホイール20を所定の角度位置に駆動する。各タフト形成サ
イクルの間、プラー29は、シャフト46の軸線のまわりで図5に示したように
反時計回り方向に回転して、把持ジョー41、42が前方にまた一緒に近接する
ように動き、次にプラー29は、時計回りにシャフト46の軸線を中心にして回
転して、把持ジョー41、42が後方に移動し、そして把持ジョー41、42が
開くようにする。かくして、各タフト形成サイクルの間、カーペットが織られな
いときに中央の空き位置55がプラー29に隣接するか、あるいはセレクタホイ
ール20を必要な角度位置にインデックスすると、選択された色の糸23がプラ
ー29に供給される。次に、プラー29は、プラー29に供給された糸の端部を
掴み、クリールのヤーン供給部から、所定の長さ、典型的に半インチ(12.5
mm)の糸を引っ張り、次に、糸は糸タフト7を製造するためにナイフ28によ
って切断される。次に、セレクタホイール20は、異なる角度位置に回転して、
形成すべき次のタフトを供給することができる。次に、プラー28は、再び前進
して次の糸タフト7を形成する前にヤーンを解放する。
【0029】 サーボモータ21、サーボモータ6およびサーボモータ53の動作は、すべて
コンピュータ駆動の制御装置によって制御され、適切な着色糸が各織り込み点に
供給されて、結果として得られるカーペット18の必要な柄の提供を保証する。
コンピュータ化された制御装置は、織機の幅にわたって配置されたタフト形成ユ
ニット1の横方向の位置に対応しかつ任意の時に織られるべき特定の列のパター
ンに関する入力を有し、タフト形成ユニット1の有効な制御を可能にする。
【0030】 タフト7が形成され、ナイフ28によって切断され、またプラー29の把持ジ
ョー41、42によって解放された後、タフト7は、負圧チャンバ13によって
発生される空気流によってポケット8内の必要な位置に引き下ろされる。負圧チ
ャンバ13の前部は、タフト形成ユニット1の数に対応する12の数のスロット
を含む摺動シャッタプレート57によって閉じられる。摺動シャッタプレート5
7はフレーム2、3、4に接続され、したがってタフト形成ユニット1と共に移
動する。タフト形成ユニット1が特定のポケット8の上方の所定の位置にあると
き、チャネル12の後部に、したがって開口14に負圧を印加するためのアーチ
状のチャネル12の後縁と、シャッタの孔とが整列されるように、摺動シャッタ
プレート57の孔の各々は、一般的に、そのそれぞれのタフト形成ユニット1と
整列され、空気がポケット8内に、開口14を通して、アーチ状のチャネル12
を通して、負圧チャンバ13内に引き込まれるようにする。タフトがカッタ28
によって切断され、プラー29によって解放された後にタフト7を随伴して、タ
フトをポケット8に引き下ろすのは、上記の空気流である。各ポケット8の底部
は引き込み可能なピン(図示せず)によって画定される。タフト形成ユニット1
が前進するにつれ、摺動シャッタは、チャンバ13から次のポケット8に、すな
わち織機の幅にわたって負圧の方向を転換する。
【0031】 ポケット8のすべてにタフト7が装填されると、タフト形成ユニット1は図2
に示したそれらの位置に枢動され、またポケットの各々の床部を形成するピンが
引っ込められる。次に、パンチャ10は時計回り方向に回転し、したがって前方
および下方に移動する。パンチャ10の各々の斜面58は、その対応するタフト
7に係合して、フィンパッケージ10の隣接フィンの間にタフトを下方に押す。
パンチャ10の接触面58に所定の角度を、特に接触面58の端部にノッチ59
を設けることによって、パンチャ10がフィンパッケージの隣接フィンの間にタ
フト7を押す一方で、タフトの端部がノッチ59によって停止されるまで、タフ
ト7はパンチャ10の斜面58に沿って移動する。これによって、タフト7は所
定の位置に正確に配置され、タフトがノーズボード17によって画定された織り
込み点に到達するとき、タフトが正しい位置にくる。織り込み点において、パン
チャ10は切断されたタフト7をノーズボード17に押圧し、次に、タフトは、
パンチャ10がその開始位置に反時計回りに戻るとき、レピア16を用いて緯糸
を加えることによって適所に織り込まれる。カーペット17の形成を完成するた
めに、リード11が取り付けられたレイビームは、タフトと緯糸とを筬打ちして
、次の列のためのタフト7がポケット8に配置される間にカーペットの当該の列
の形成を完成する。
【0032】 図8に示した織機の第2の実施例は、特に動作に関して、第1の実施例と概し
て同様であるが、切断されたタフトを織り込み点に移送するためのフィンパック
とパンチャの代わりに、第2の実施例は、軸71を中心として回転可能に装着さ
れた1対のタフトキャリア70と、構造と用途において完全に従来のものである
1組の従来のグリッパ72とを含む。タフト形成ユニット1が織機を横断すると
き、タフトは、タフトキャリア70の頂縁に沿って形成されたタフト保持サイト
73に配置される。タフト保持サイトのすべてが装填されたとき、タフトキャリ
ア70は時計回りに(図8から理解されるように)軸71を中心に回転して、装
填されたタフトキャリア70を最下部の位置に移動し、空のタフトキャリア70
を最上部の位置に移動する。次に、タフト形成ユニット1は、タフトが織機にわ
たって後方に横断するとき、タフト7を最上部のタフトキャリア70に装填する
。グリッパ72は、図8から理解されるように時計回りに上方に移動し、グリッ
プのビークが開き、次に閉じて、最下部のタフトキャリア70によって保持され
るすべてのタフト7を把持する。次に、グリッパ72は反対方向に回転してタフ
ト7を織り込み点に移動し、この織り込み点においてタフト7がカーペットに織
り込まれ、またグリッパ72が開いてタフト7を解放する。筬打ちリード11お
よびレピア緯糸挿入機構は、分かりやすくするために図8から省略されているが
、完全に従来のものであり、また従来のグリッパアキスミンスターカーペット織
機で使用されている機構と同様である。
【0033】 第1および第2の実施例の間のもう1つの差は、タフト形成ユニット1の装着
である。第2の実施例では、タフト形成ユニット1は、斜面レール82上を走る
溝付きローラ81を含むフレーム80に装着される。これによって、タフト形成
ユニット1およびフレーム80は織機の横方向に移動することができ、さらにフ
レームは、サーボモータ5によって駆動される再循環ボールナット/スクリュ機
構83によって駆動される。
【0034】 図8〜図11の容易な説明のために単純化した形態に示したタフト形成ユニッ
ト1の第2の実施例は、タフト形成中に、およびヤーンキャリア70の各タフト
保持サイトへのまたは各ポケット8への挿入時に、各糸タフト7の確実な操作を
提供し、したがって、前述の負圧チャンバ13および空気流装置の必要性が避け
られる。各糸タフト形成ユニット1は、図9〜図11の単純化して示したギヤボ
ックスを含む。ギヤボックスは、3つの並列シャフト90、91、92から構成
され、共に噛合される等しいサイズのピニオン93、94、95が前記シャフト
に装着される。シャフト90、91、92の1つは、サーボモータ53によって
直接、または既述した歯付きベルトおよびプーリ装置を介して、または図11に
示したようなさらなるピニオン96によって駆動される。3つのシャフト90、
91、92のすべては、穿孔されて偏心ピンを支承する。ピン97はシャフト9
0に装着され、ロッド98とピン99とに接続される。図9と図10から理解さ
れるように、ロッド98が上下に摺動できるように、ロッドはプラー29の本体
100にジャーナル軸受けされる。本体100は、その上端でピボット101に
枢着される。したがって、図9から理解されるように、シャフト90が反時計回
りに回転するとき、ピン97とロッド98は本体100に対して上下に移動し、
また本体100は、そのピボット101を中心にして前後に枢着させられる。本
実施例では、プラーは1対の枢着脚部102、103を含み、ジョー104、1
05は枢着脚部の最下端に装着される。脚部の上端は、スプリング106によっ
て共に付勢されて、脚部を枢着させ、ジョー104、105を開口させる。ピン
99は、脚部102、103のカム面107、108に対して上下に移動して、
ピンが最上部位置にあるときにジョー104、105を共に付勢し、ピンが最下
部位置にあるときに、脚部102、103が、スプリング106によって発生さ
れるバイアスに応答して、ジョー104、105を開口するのを可能にする。
【0035】 ナイフ組立体の可動ブレード32は、可動ブレード32とシャフト91に装着
された偏心ピン110との間に接続されたリンク109によって上下に駆動され
る。可動ナイフブレードの後面は、脚部102、103が前方位置にあるとき、
それらの間に位置する1対のガイドチーク112を支承する。第3のシャフト9
2の偏心ピン113は、リンク115を介して一次レバー114の一方の端部を
駆動する。一次レバー114の他方の端部に配置されたプッシャ116は、ガイ
ドチーク112の間で上下に移動する。
【0036】 各タフトを製造するために、ヤーンセレクタモータ21は、セレクタホイール
20を回転して、選択された糸をプラー29に隣接した位置に運ぶ。プラーの本
体100は、ジョー104、105が開くように、ピン99と共に前方に本体の
最下部位置に向かって枢着される。シャフト90が回転し続けるにつれ、ピン9
9は持ち上がり、カム面107、108の間で移動され、この結果ジョー104
、105を閉じ、ジョーの間に糸の自由端を挟持する。シャフト90のさらなる
回転は、プラー29の本体100を後方に枢着させて、セレクタホイール20か
ら糸を引っ張る。シャフト91の回転は、ナイフ組立体29の可動ブレード32
を下方に移動させる。ブレードが下方に移動するにつれ、プラー29によって引
かれる糸の長さはガイドチーク112の間に捕捉される。プラー29がその最大
限度まで後方に移動すると、ナイフブレード32の連続下方運動によって糸が切
断されて、ナイフブレード32がオーバトラベルにより下方に移動し続けるとき
、ガイドチーク112の間に保持されるタフト7を形成する。一方、シャフト9
2の回転は、プッシャ116をガイドチーク112の間で下方に移動させる。シ
ャフト90のさらなる回転は、ジョー104、105がスプリング106の作用
を受けて開くように、カム面106、107からのピン99の下降を行わせる。
シャフト92のさらなる回転は、ガイドチーク112の間に保持されたタフト7
の頂部にプッシャを接触させ、またシャフト92の継続的な回転により、タフト
は、タフトキャリア71のタフト保持サイト73にまたは第1の実施例のポケッ
ト8に押し込まれる。シャフト91の継続的な回転により、可動ナイフブレード
32は上方に移動する。一方、ヤーンセレクタモータ21はセレクタホイール2
0を動かして、選択すべき次の糸を適所に運ぶ。シャフト90と92の継続的な
回転により、プラー29は前方に適所に移動して、次の糸を把持し、またプッシ
ャ116を移動し、次の操作サイクルの態勢を整える。
【0037】 タフト形成ユニットのこの第2の構成では、タフトは、ジョー104、105
、ガイドチーク112、またはプッシャ116によって常に確実に保持されるの
で、タフトは既知および固定の位置に常に存在する。このことは、カーペット内
のタフト配置の改良、したがって、引き続く剪断ステップの間に除去される材料
の低減の結果として、タフト糸の無駄の減少をもたらす。特にプッシャ116に
よる切断されたタフトの確実な操作は、セレクタホイール20を通してまたクリ
ールから糸を引きつつ、ジョーがより確実に糸を把持するように、ジョー104
、105によるのこ歯状の歯の整合を可能にする。のこ歯状の歯は、従来のアキ
スミンスター織機のグリッパに使用される歯と同様であることが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 タフト形成工程時の織機の第1の実施例の側面断面図であり、第1の位置のプ
ラーを示している。
【図2】 タフト移送操作時の織機の第1の実施例の側面断面図であり、第2の位置のプ
ラーを示している。
【図3】 織機の第1の実施例の部分正面図である。
【図4】 セレクタホイールの拡大した下面図である。
【図5】 タフト形成ユニットの第1の実施例の拡大および反対方向から見た側面断面図
である。
【図6】 カッタを示したタフト形成ユニットの第1の実施例の拡大正面図である。
【図7】 図6と同様の正面図であるが、プラーをより詳細に示すためにカッタ部分は切
り取られている。
【図8】 タフト形成工程時の織機の第2の実施例の側面断面図である。
【図9】 タフト形成動作の開始時のタフト形成ユニットの第2の実施例の拡大および反
対方向から見た単純化した側面断面図である。
【図10】 タフト形成動作の終了時のタフト形成ユニットの第2の実施例の拡大および反
対方向から見た単純化した側面断面図である。
【図11】 タフト形成ユニットの第2の実施例の2つを示した単純化した正面図である。
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Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 そのまわりに配列された多くの異なる糸(23)を保持する
    ための手段を有するヤーンセレクタホイール(20)と、角度的に分離した多く
    の位置の選択された位置にセレクタホイール(20)を駆動して選択された糸(
    23)を装填位置に動かすための手段(21)と、選択された糸(23)と装填
    位置で係合して選択された糸(23)の所定の長さをセレクタホイール(20)
    から引っ張るためのプラー(29)と、選択された糸(23)を切断して所定の
    長さのタフト(7)を形成するための切断機構(28)と、を具備する糸タフト
    形成ユニット。
  2. 【請求項2】 前記セレクタホイール(20)が、前記多くの異なる糸が略
    半径方向外側に延在するように前記多くの異なる糸を保持するための手段を有す
    る、請求項1に記載の糸タフト形成ユニット。
  3. 【請求項3】 前記ヤーンセレクタホイール(20)が、10よりも多い異
    なる糸、典型的に24または32の異なる糸を収容するための手段を有する、請
    求項1または2に記載の糸タフト形成ユニット。
  4. 【請求項4】 前記セレクタホイール(20)が、コンピュータの制御下の
    サーボモータ(21)によって前記セレクタホイールの所定の角度位置にまたそ
    の間に駆動される、先行請求項のいずれか1項に記載の糸タフト形成ユニット。
  5. 【請求項5】 切断機構(28)を動作し、プラー(29)のジョーの開閉
    運動を行い、またプラー(29)を前後に移動してセレクタホイール(20)か
    ら糸(23)を引っ張るために必要な運動のすべてが、それらの運動がセレクタ
    ホイール(20)の運動に同期するように、コンピュータの制御下のサーボモー
    タ(53)によって駆動される、請求項4に記載の糸タフト形成ユニット。
  6. 【請求項6】 前記プラーとカッタを動作するために必要な運動が、共に噛
    み合った等しい寸法のピニオン(93、94、95)が装着される並列シャフト
    (90、91、92)を支承するハウジング含み、前記シャフトまたはピニオン
    は偏心ピン(97、110、113)を支承し、プラー(29)の一方の端部が
    前記ハウジングに枢着されると共に他方の端部が二股にされて、1対のジョー(
    104、105)を提供し、偏心ピンの1つ(97)は、プラー(29)に沿っ
    た摺動運動のために、および直交のジョー操作ピン(99)を支承するために装
    着されたロッド(98)に接続され、偏心ピン(97)を装着するシャフト(9
    0)の回転により、プラー(29)が前後に枢動されると共に直交のジョー開口
    操作ピン(99)が上下に移動されて、ジョー(104、105)の開閉を行う
    、先行請求項のいずれか1項に記載の糸タフト形成ユニット。
  7. 【請求項7】 偏心ピンのもう1つ(101)が、リンク(109)を介し
    てナイフブレード(32)を駆動して、タフト(7)を形成するために前記ヤー
    ンを切断する、請求項6に記載の糸タフト形成ユニット。
  8. 【請求項8】 1対の離間されたチークが、切断機構(28)のナイフブレ
    ード(32)に垂直に装着され、また前記ヤーンを切断してタフト(7)を形成
    するために前記ナイフブレードが下降されるときに、前記タフトを形成するため
    の前記ヤーンがチーク(112)の間に捕捉されるように配列される、先行請求
    項のいずれか1項に記載の糸タフト形成ユニット。
  9. 【請求項9】 前記チーク(112)の間を通過してチーク(112)の間
    からタフト(7)を押し出すプッシャ(116)も具備する、請求項8に記載の
    糸タフト形成ユニット。
  10. 【請求項10】 プラー(29)がセレクタホイール(20)から離れた後
    にプラー(29)とセレクタホイール(20)との間に、糸(23)が存在する
    ことを保証するために、ヤーン検出器も具備する、先行請求項のいずれか1項に
    記載の糸タフト形成ユニット。
  11. 【請求項11】 先行請求項のいずれか1項に記載の多くのタフト形成ユニ
    ット(1)と、タフト形成ユニット(1)によって順次切断されるタフト(7)
    を受容するための手段(8)と、切断されたタフト(7)のすべてを前記タフト
    の織り込み点に同時に移送するための移送手段(10)と、を具備するアキスミ
    ンスターカーペット織機。
  12. 【請求項12】 1つまたは各々のタフト形成ユニット(1)が概して静止
    したままであり、また1つまたは各々のタフト形成ユニット(1)を通過して移
    動するタフトキャリアにタフト(7)を送り、次にタフトキャリア(1)が、そ
    れからのタフト(7)の横列全体の引き出し、同時にカーペット(18)内への
    織り込みを可能にする位置に移送される、請求項11に記載のアキスミンスター
    カーペット織機。
  13. 【請求項13】 1つまたは各々のタフト形成ユニット(1)が、前記織機
    の幅を横断し、かつ前記1つまたは各々のタフト形成ユニットが前記織機に横断
    交差して移動するときに通過される織り込み点のためにタフト(7)を準備する
    ように配列される、請求項11に記載のアキスミンスターカーペット織機。
  14. 【請求項14】 複数のタフト形成ユニット(1)が、前記織機にわたって
    略等距離間隔である、請求項13に記載のアキスミンスターカーペット織機。
  15. 【請求項15】 ポケット(8)が、タフト形成ユニット(1)によってタ
    フト(7)が形成された後に前記タフトを受容する各織り込み点に関連する、請
    求項13または14に記載のアキスミンスターカーペット織機。
  16. 【請求項16】 前記タフト(7)が、切断されたタフト(7)の受容に続
    き負圧を特定のポケット(8)に印加することによって、使用時に、生成される
    空気流によって前記タフトに関連するポケット(8)に向かって方向付けられる
    、請求項15に記載のアキスミンスターカーペット織機。
  17. 【請求項17】 各タフト(7)を保持するポケット(8)の各々がチャネ
    ルの上端に形成され、また使用時に各ポケット(8)用に1つずつパンチャ(1
    0)が用意され、パンチャ(10)は、各タフト(7)に係合して、該タフトの
    それぞれのチャネルに沿って該タフトを押すように回転される、請求項15また
    は16に記載のアキスミンスターカーペット織機。
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