JP3869694B2 - 磁気ディスク装置及び磁気ヘッドスライダ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気ディスク装置及び磁気ヘッドスライダに係り、特に空気流により前記磁気ヘッドスライダを浮上させた状態で記録再生する磁気ディスク装置及び磁気ヘッドスライダに好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
磁気ディスク装置では、回転するディスク記録媒体上で微少な間隔を保ちながら浮上する磁気ヘッドスライダを用いて記録再生するようになっている。そして、記録密度を高めるためにビット密度を高めることとトラック幅をさらに狭くすることが求められ、可能な限りディスク記録媒体に近接した低浮上状態で磁気ヘッドスライダを浮上させることが要求される。低浮上状態で充分な信頼性をもってデータの記録再生を実現するには、磁気ヘッドスライダの浮上量変化、すなわち、浮上量ばらつきを小さく維持することが重要である。
【0003】
磁気ヘッドスライダの浮上量ばらつきを低減するためには、磁気ヘッドスライダとして負圧スライダを使用することが有効であり、広く一般に使用されている。この負圧スライダはディスク記録媒体と負圧スライダの浮上面の間で発生する空気膜の剛性が高いため、スライダを支持するサスペンションの荷重、姿勢角や、サスペンションの振動、ディスク記録媒体のうねり振動等の外乱に起因するスライダの浮上量ばらつきを小さくすることが可能であり、低浮上化に有効である。
【0004】
そして、磁気ヘッドスライダの低浮上化に対する要求は年々厳しくなり、ディスク記録媒体と接触を生じない状態で可能な限り浮上量を下げることが求められ、その浮上量は20nm以下に達している。
【0005】
係る磁気ディスク装置に関して、特開2000−353370号公報(従来技術1)に示されているように、磁気ヘッドスライダの負圧溝面に形成する圧力調整溝により磁気ヘッドスライダの浮上量を制御するために、レール面、このレール面より深いステップ軸受け面、このステップ軸受け面より深い負圧溝面を有する浮上面と、空気流入端と、空気流出端とを有し、空気流入端側にフロントレール面とフロントステップ軸受け面を有して形成されたフロントパッドと、空気流出端側にリアレール面とリアステップ軸受け面を有して形成されかつフロントパッドと負圧溝面を介して隔てられたリアパッドと、リアパッドの空気流入側の負圧溝面にその負圧溝面より深く形成された圧力制御溝とを備えるものがある。
【0006】
一方、ディスク記録媒体の表面には一般に数Åから数nmの厚さの潤滑剤を膜状に塗布されている。この潤滑剤は、一般にディスク記録媒体の表面にボンデングしている固定層とその固定層上を覆う流動層とにより構成されている。負圧スライダがディスク記録媒体上に浮上している場合、負圧溝面に大きな負圧力を発生するために、ディスク記録媒体上の潤滑剤の流動層成分が負圧溝面に吸い込まれることがある。
【0007】
そこで、従来の磁気ディスク装置としては、特開平11−250431号公報(従来技術2)に示されているように、潤滑剤の磁気ヘッドスライダへの移転を長期間防止するために、磁気ヘッドスライダの浮上面全体に、フルオロアルキル基を有する金属アルコキシド化合物におけるアルコシル基の少なくとも一部が加水分解し水酸基により置換され、さらに一部が互いに重合形成したオリゴマーを溶剤に希釈したコーティング溶液を塗布し、撥油膜を形成するようにしたものがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来技術1では、ディスク記録媒体の表面に塗布された潤滑剤が負圧スライダの負圧溝面に吸込まれること及びこれに対応することに関しては開示されていない。従来技術1において、表面に潤滑剤を塗布しているディスク記録媒体を用いる場合には、負圧溝面に吸い込まれた潤滑剤が負圧スライダの負圧溝面の空気流れ方向に沿って流れ、スライダ流出側負圧溝面とステップ軸受け面との段差部であるリアステップ軸受けの側面に蓄積する。この潤滑剤の蓄積量は段差量に依存して段差が高いほど大きくなり、リアステップ軸受け面と負圧溝面との間に形成される高い段差部を有する従来技術1では、段差部に多量の潤滑剤が蓄積される。この多量に蓄積された潤滑剤は、負圧スライダのシーク動作等による大きな変動移動力が加わることにより、ディスク記録媒体面と接触したり、離れたりすることがある。それによって、負圧スライダに不連続の力が作用してスライダの振動を引き起すこととなり、磁気ヘッドスライダによる記録再生が不能になるといった課題があった。
【0009】
この点に関する詳細を図20から図25を用いて説明する。図20は従来技術1に相当する磁気ヘッドスライダの浮上時のシミュレーション圧力分布図、図21は同磁気ヘッドスライダ相当物の浮上時の潤滑剤の流線図、図22は同磁気ヘッドスライダがディスク記録媒体内周側に位置する浮上時の斜視図、図23は同磁気ヘッドスライダがディスク記録媒体外周側に位置する浮上時の斜視図、図24は同磁気ヘッドスライダに蓄積された潤滑剤がディスク記録媒体から離れている状態を模式した背面図、図25は同磁気ヘッドスライダに蓄積された潤滑剤がディスク記録媒体に接触している状態を模式した背面図である。これらの図における本発明の実施例と同一符号は、同一物または相当物を示しており、本発明の実施例と重複する説明を省略する。
【0010】
磁気ヘッドスライダ1がディスク記録媒体17より微小間隙を有して浮上している場合、図20に示すように、レール面6、7、10及びステップ軸受け面5、8、9、10に磁気ヘッドスライダ1浮上方向に正圧力20、21、22が生じると共に、負圧溝面12に浮上方向と反対方向に作用する負圧力23が生じる。これにより、ディスク記録媒体17上の潤滑膜流動層成分が負圧溝面12に吸い込まれることがある。
【0011】
負圧溝面12に吸込まれた潤滑剤は、図21の流線で示すように、空気流19によって後側に流される。なお、図21では、実線がシミュレーションの分割基準線であり、磁気ヘッドスライダ1がディスク記録媒体内周側に位置し磁気ヘッドスライダ1に空気流19が傾斜して流入する状態を示している。空気流出端4側に移動した潤滑剤は、図21及び図22に示すように、内周流出側負圧溝面12とリアステップ軸受け面10との段差部に蓄積される。
【0012】
そして、潤滑剤18の蓄積位置は、磁気ヘッドスライダ1のスキュー角度に依存する。例えば、図22に示すように、磁気ヘッドスライダ1がディスク記録媒体17の内周側で浮上している場合には、磁気ヘッドスライダ1の内周流出側負圧溝面12とリアステップ軸受け面10との段差部に潤滑剤18が蓄積される。また、図23に示すように、磁気ヘッドスライダ1がディスク記録媒体17の外周側で浮上している場合には、磁気ヘッドスライダ1の外周流出側負圧溝面12とリアステップ軸受け面10との段差部に蓄積される。
【0013】
また、蓄積される潤滑剤18の蓄積量及び負圧溝面12からの高さは、負圧溝面12を基準としたリアステップ軸受け38の高さに比例することが実験により観察されている。磁気ヘッドスライダ1では、各半径位置で同じ浮上特性を保つために、レール面を基準とした負圧溝面12の深さは一般に1〜2μm前後を必要としている。このように、負圧溝面12とリアステップ軸受け面10との段差部は大きくすることが必要であるため、潤滑剤18の蓄積量が大きくなってしまう。そして、レール面を基準としたリアステップ軸受け面10の深さは、一般的に100〜150nm前後であり、負圧溝面12までの深さに比較して極めて小さい。磁気ヘッドスライダ1の浮上量を考慮しても、磁気ヘッドスライダ1の潤滑剤18とディスク記録媒体17面との距離は170nm前後と極めて小さい。
【0014】
このような状態で、磁気ヘッドスライダ1のシーク等によって、蓄積された潤滑剤18に大きな変動移動力等が加えられる。これにより、蓄積された潤滑剤18は、図25に示すようにディスク記録媒体17と接触したり、図24に示すように離れたりする現象が発生する。磁気ヘッドスライダ1が蓄積した潤滑剤18を介在して接触している場合、液体架橋力が磁気ヘッドスライダ1に作用するので、蓄積した潤滑剤18が接触したり離れたりする場合、磁気ヘッドスライダ1に不安定な力が作用する。これにより、磁気ヘッドスライダ1の振動を引き起し、磁気ヘッドスライダ1による記録再生が不能になるといった問題が生じる。
【0015】
なお、一般的な磁気ヘッドスライダにおいては、図26に示すように、空気流出端4側に1〜2μm程度の後端段差部24が形成されることがある。即ち、磁気ヘッドスライダ1の材料としてAl2O3-TiCセラミックスが使われ、記録再生トランスデューサを形成するためにギャップ材料としてAl2O3が使われて、イオンエッチングで磁気ヘッドスライダ1の浮上面3を形成する際に、スライダ材料Al2O3-TiCセラミックスとギャップ材料Al2O3とのエッチングレートの相違によって、空気流出端4側に後端段差部24が形成されることがある。このような後端段差部24が形成された磁気ヘッドスライダでは、図26から明らかなように、後端段差部24によって蓄積される潤滑剤18の量が著しく多くなる。これにより、蓄積された潤滑剤18がディスク記録媒体に接触したり離れたりし易くなり、磁気ヘッドスライダ1による記録再生が不能になる可能性がさらに増すという課題があった。
【0016】
一方、従来技術2では、磁気ヘッドスライダの浮上面全体に撥油膜を形成しているため、この撥油膜の厚さ(従来技術2に記載されている一例では5〜18ナ)分だけディスク記録媒体の磁性膜までの距離(所謂ディスク記録媒体へのスペーシング)を大きくしなければならない。これにより、磁気ヘッドスライダの記録再生性能が低下するという課題が生じていた。
【0017】
本発明の目的は、磁気ヘッドスライダとディスク記録媒体との浮上間隙が狭くても、磁気ヘッドスライダに蓄積される潤滑剤がディスク記録媒体面へ接触することを回避し、記録再生時における潤滑剤の接触に伴う磁気ヘッドスライダの振動を防止して信頼性の高い記録再生が可能な磁気ディスク装置及び磁気ヘッドスライダを提供することに有る。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の磁気ディスク装置としては、回転自在に配設されたディスク記録媒体と、このディスク記録媒体面に対向するように配設される磁気ヘッドスライダと、磁気ヘッドスライダをディスク記録媒体面の半径方向に移動させる駆動装置とを備え、回転するディスク記録媒体と磁気ヘッドスライダとの間に空気流を発生させ、この空気流により磁気ヘッドスライダを浮上させた状態で記録再生する磁気ディスク装置において、ディスク記録媒体はそのディスク記録媒体面に潤滑剤を膜状に塗布しており、磁気ヘッドスライダは、レール面、レール面より深いステップ軸受け面、ステップ軸受け面より深い負圧溝面を有する浮上面と、空気流入端と、空気流出端とを有すると共に、空気流出端側にレール面及びステップ軸受け面を有して形成されかつ負圧溝面の後側に位置するパッドを設け、パッドのステップ軸受け面を構成するステップ軸受けの少なくとも側面に位置して、ステップ軸受け面と負圧溝面と間にステップ軸受け面より深くかつ負圧溝面より高い中間ステップ面を有する中間ステップを設けた構成にしたことにある。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図を用いて説明する。なお、第2実施例以降の実施例においては第1実施例と共通する構成の一部を省略すると共に、重複する説明を省略する。各実施例の図における同一符号は同一物または相当物を示す。
【0020】
最初に、本発明の第1実施例の磁気ディスク装置を図1から図9を用いて説明する。
【0021】
この第1実施例に係る磁気ディスク装置の全体構成を図1を参照しながら説明する。図1は本発明の第1実施例の磁気ディスク装置を示す要部斜視図である。
【0022】
磁気ディスク装置32は、コンピュータ装置に搭載されるハードディスク装置として適用されるものであり、回転自在に配設されたディスク記録媒体17と、このディスク記録媒体17面に対向するように配設される磁気ヘッドスライダ1と、この磁気ヘッドスライダ1をディスク記録媒体17面の半径方向に移動させる駆動装置41とを備えて構成されている。そして、この磁気ディスク装置32は、回転するディスク記録媒体17と磁気ヘッドスライダ1との間に空気流を発生させ、この空気流により磁気ヘッドスライダ1をディスク記録媒体17から微小間隙で浮上させた状態で記録再生する。
【0023】
ディスク記録媒体17は、情報を記録する円板状の媒体であり、筐体42内に設置されたモータに装着され、高速で回転される。このディスク記録媒体17は、ガラス等の硬質基板と、この硬質基板上に真空蒸着法等の薄膜形成手段により成膜されてなる磁性膜とを有して構成されている。そして、ディスク記録媒体17の表面には、数ナから数nmの厚さの潤滑剤が膜状に塗布されている。この潤滑剤は、ディスク記録媒体17の表面にボンデングしている固定層と、その固定層上を覆う流動層とを有する構成となっている。
【0024】
筐体42は、側壁42aと底壁42bとよりなる薄形の矩形箱体で構成されている。この筐体42の開口面には筐体カバー(図示せず)が装着され、筐体42内が密閉空間となっている。
【0025】
磁気ヘッドスライダ1は、ディスク記録媒体17に対して情報を記録再生するためのものであり、駆動装置41の一部を構成するヘッドアーム41aの先端部に装着されている。駆動装置41は、ヘッドアーム41a、ピボット41b及び駆動部41cを備えて構成されている。このヘッドアーム41aは、ピボット41bを中心とした回転運動が可能な形で支持されている。駆動部41cは、コイルを有する可動子である可動部と、マグネットからなる固定子である固定部とを備えて構成されている。駆動部41cの可動部はピボット41bを中心とした回転運動が可能な形で支持されている。
【0026】
このように構成したことにより、磁気ヘッドスライダ1は、ヘッドアーム41aを介してピボット41bに回転可能に支持されることとなり、駆動部41cにより駆動されてディスク記録媒体17上の任意の半径位置に移動される。そして、磁気ヘッドスライダ1はドライバIC43により駆動制御されて記録再生動作を実施する。このドライバIC43は、コントローラ(図示せず)等と共に制御装置を構成する。したがって、磁気ヘッドスライダ1は、ドライバIC43を介して制御装置により駆動制御される。記録再生動作が行なわれない時、磁気ヘッドスライダ1は、ディスク記録媒体17の外側に位置するランプ機構33に待避し、ディスク記録媒体17面から離れた状態で保持される。
【0027】
次に、上述した磁気ヘッドスライダ1の具体的構造について図2から図7を用いて説明する。図2は図1の磁気ディスク装置における磁気ヘッドスライダがディスク記録媒体内周側に位置する浮上時の斜視図、図3は同磁気ヘッドスライダに蓄積された潤滑剤の状態を模式した背面図、図4は図1の磁気ディスク装置における磁気ヘッドスライダがディスク記録媒体外周側に位置する浮上時の斜視図、図5は同磁気ヘッドスライダに蓄積された潤滑剤の状態を模式した背面図である。
【0028】
磁気ヘッドスライダ1は、空気流入端2、浮上面3及び空気流出端4を備えて構成されている。ここで、浮上面3は、フロントパッド13、リアパッド14及び中間ステップ39を備えて構成されている。
【0029】
フロントパッド13は、空気流入端2から続いて形成されたフロントステップ軸受け面5と、このフロントステップ軸受け面5より高くかつフロントステップ軸受け面5から続いて形成された一対のフロントレール面6、7と、フロントステップ軸受け面5と同一深さを有する一対のフロントステップ軸受け面8、9と、フロントステップ軸受け面5より深くかつフロントステップ軸受け面5及びフロントステップ軸受け面8、9から続いて形成された負圧溝面12とを備えて構成されている。なお、フロントステップ軸受け面5は磁気ヘッドスライダ1の横幅のほぼ全体にわたって形成されている。フロントレール面6,7及びフロントステップ軸受け面8,9は磁気ヘッドスライダ1の両側に配置されている。
【0030】
また、リアパッド14は、磁気ヘッドスライダ1の空気流出端4側のリアレール面11と、フロントステップ軸受け面5と同一深さでリアレール面11を囲むように形成されたリアステップ軸受け面10とを備えて構成されている。リアパッド14は、フロントパッド13と負圧面溝12を介して隔てられ、かつ磁気ヘッドスライダ1の空気流出端4の中央部に位置するように設けられている。リアパッド14のリアレール面11にはディスク記録媒体17に対して情報を記録再生する磁気トランスデューサ16を有している。
【0031】
さらに、中間ステップ面15は、リアステップ軸受け面10を囲うように、かつリアステップ軸受け面10より深く、負圧溝面12より高く形成されている。この中間ステップ面15は中間ステップ39の上面により形成されている。この中間ステップ39はリアステップ軸受け38の空気流出側端部の側面に少なくとも位置して形成されている(この第1実施例ではリアステップ軸受け38の後端面を除く側面全部にわたって位置して形成されている)。
【0032】
ここで、中間ステップ39の構成を具体的に述べると、中間ステップ39は中間ステップ面15から負圧溝面12へ至る部分に空気圧力分布が変曲点34を持つ段差部を有する(図6参照)。また、負圧溝面12から中間ステップ面15までの高さ寸法をステップ軸受け面11から中間ステップ面15までの深さ寸法より小さく設定してある。さらには、中間ステップ面15の空気流入側の前縁中央部は空気流入側に突出する形状となっている。そして、中間ステップ39の前縁部は、フロントステップ軸受け面8、9の内側に位置する負圧溝面12の横幅より狭い横幅を有している。
【0033】
一例として各部の寸法を述べると、磁気ヘッドスライダ1の長さは1.25mm、幅は1.0mm、厚さは0.3mmである。フロントステップ軸受け面5の空気流入端2から一対のレール面6、7までの距離は80μm、一対のフロントレール面6、7及びリアレール面11(以下、総称でレール面と呼ぶこともある)を基準としたフロントステップ軸受け面5、フロントステップ軸受け面8、9及びリアステップ軸受け面10(以下、総称でステップ軸受け面と呼ぶこともある)の深さは150nmである。レール面を基準とした負圧溝面12の深さは1μmである。
【0034】
次に、磁気ヘッドスライダ1の動作について図1から図8を参照しながら説明する。図6は同磁気ヘッドスライダの中間ステップの段差部における圧力分布図、図7は同磁気ヘッドスライダの段差部の変形例を示す断面図、図8は同磁気ヘッドスライダのステップ軸受け深さと浮上力の関係を説明する特性図、図9は図1で用いる磁気ヘッドスライダの負圧溝深さと負圧力の関係を説明する特性図である。
【0035】
磁気ヘッドスライダ1がディスク記録媒体17より微小間隙を有して浮上している場合、従来技術1で説明したように、レール面6、7、10及びステップ軸受け面5、8、9、10に磁気ヘッドスライダ1浮上方向に正圧力が生じると共に、負圧溝面12に浮上方向と反対方向に作用する負圧力が生じる。これにより、ディスク記録媒体17上の潤滑膜流動層成分が負圧溝面12に吸い込まれることがある。
【0036】
負圧溝面12に吸込まれた潤滑剤18は、空気流19によって後側に流され、磁気ヘッドスライダ1の負圧溝面12に沿って空気流出端4側に移動し、中間ステップ39の段差部側面に蓄積される。この潤滑剤18の蓄積位置は、従来技術1で説明したように、磁気ヘッドスライダ1のスキュー角度に依存する。例えば、図2に示すように、磁気ヘッドスライダ1がディスク記録媒体17の内周側で浮上している場合には、磁気ヘッドスライダ1の内周流出側負圧溝面12と中間ステップ面15との段差部に潤滑剤18が蓄積する。また、図4に示すように、磁気ヘッドスライダ1がディスク記録媒体17の外周側で浮上している場合には、磁気ヘッドスライダ1の外周流出側負圧溝面12と中間ステップ面15との段差部に蓄積する。また、蓄積される潤滑剤18の蓄積量及び負圧溝面12からの高さは、負圧溝面12を基準とした中間ステップ39の高さに比例する。
【0037】
この第1実施例では、リアステップ軸受け面10より深く、負圧溝面12より高い中間ステップ面15を有する中間ステップ39を形成しているので、負圧溝面12を基準とした中間ステップ面15の高さ寸法が小さく、蓄積した潤滑剤18量が少ないと共に、レール面から中間ステップ面15までの距離が大きいので、磁気ヘッドスライダ1のシークなどによっても、磁気ヘッドスライダ1が蓄積した潤滑剤18を介在してディスク記録媒体17と接触することがなく、磁気ヘッドスライダ1の安定浮上を保つことができる。
【0038】
蓄積した潤滑剤18が中間ステップ面15に上ることを抑制するメカニズムを図6を用いて説明する。図6は中間ステップ面の高さが100nmで、ピッチ角度が120μradであった場合における中間ステップ39の段差部の前後位置の規格化した圧力分布の計算例の図である。図6において、Pは圧力、Paは雰囲気圧力である。負圧溝面12から中間ステップ面15に渡って、正圧力は急激に上昇して圧力変曲点34に至るので、蓄積した潤滑剤18はこの正圧力によって抑えられ、中間ステップ面15へ上がることが抑制される。なお、中間ステップ39の段差部は、完全な垂直状態にする必要はなく、図7に示すように、傾斜面39aを有していても、中間ステップ面15に上がる直前に、正圧力の増加の変曲点34を設けていればよい。
【0039】
磁気ヘッドスライダ1が浮上している状態で、各周速におけるスライダ浮上面に発生する浮上力とレール面を基準としたリアステップ軸受け38の負圧溝面12までの深さ(以下、ステップ軸受け深さと称する)の関係を図8により説明する。図8より明らかなように、ステップ軸受け深さが小さいほど周速に対する浮上力の変化が小さいことが分かる。通常、磁気ヘッドスライダ1がディスク記録媒体17の各半径位置においても同じ程度の浮上量を得るためには、ステップ軸受け深さを150nm以下にする必要がある。ただし、浮上力が小さ過ぎないようにするために、ステップ軸受け深さを100〜150nmにすることが望ましい。
【0040】
磁気ヘッドスライダ1が浮上している状態で、負圧溝面12に発生する負圧力とステップ軸受け面を基準とした負圧溝面12の深さ(以下、負圧溝深さと称する)との関係を図9により説明する。図9より明らかなように、負圧溝深さの増加により、まず負圧溝面12部に発生する負圧力が増加し、負圧溝深さが約0.8μmに達すると、負圧力が最大になり、それから負圧力が低下する。磁気ヘッドスライダ1の負圧力を大きく利用し、空気膜剛性を高めるために、通常負圧溝深さが約0.7〜1.1μmにすることが望ましい。
【0041】
この第1実施例においては、リアステップ軸受け面10を形成するリアステップ軸受け38の空気流出側端4部の側面に少なくとも位置しそのリアステップ軸受け面10より深くかつ負圧溝面12より高い中間ステップ面15を有する中間ステップ39を設けているので、ディスク記録媒体17面より潤滑剤18を負圧溝面12に吸込んだとしても、リアステップ軸受け38の側面の空気流出側端4部への潤滑剤18の蓄積を中間ステップ39により抑制することができる。これにより、磁気ヘッドスライダ1とディスク記録媒体17との浮上間隙が狭くても、磁気ヘッドスライダ1に蓄積される潤滑剤18がディスク記録媒体17面へ接触することを回避し、記録再生時における潤滑剤18の接触に伴う磁気ヘッドスライダ1の振動を防止して信頼性の高い記録再生を行なうことができる。
【0042】
また、中間ステップ39は空気圧力分布が変曲点を持つ段差部を有するので、負圧溝面12における低い圧力から中間ステップ面15における高い圧力に急激に上昇し、負圧溝面12に吸込まれた潤滑剤18が負圧溝面12から中間ステップ面15へ進入することが抑えられる。これにより、リアステップ軸受け38の側面における潤滑剤18の蓄積を抑制でき、潤滑剤18のディスク記録媒体17面への接触を回避することができる。
【0043】
また、負圧溝面12から中間ステップ面15までの高さ寸法をリアステップ軸受け面10から中間ステップ面15までの深さ寸法より小さくしているので、中間ステップ面15に磁気ヘッドスライダ1の浮上力を殆ど生じさせることがなく、リアステップ軸受け38による磁気ヘッドスライダ1の浮上力のみを配慮して確実に且つ容易に浮上させることができる。
【0044】
また、空気流出端4側の中央部に設けたリアステップ軸受け面10を形成するリアステップ軸受け38を取り囲むように中間ステップ39を設けているので、中間ステップ面15を形成する際にリアステップ軸受け38を形成し、負圧溝面12を形成する際に中間ステップ39を形成することができる。このように、リアステップ軸受け面10、中間ステップ面15及び負圧溝面12の順に段階的に形成することができることにより、その形成を極めて容易に行なうことができる。
【0045】
また、中間ステップ39の前縁中央部が空気流入側に突出する形状としているので、負圧溝面12に吸込まれた潤滑剤18が後方に流れる際に中間ステップ面15の前縁中央部で左右にスムースに案内され、負圧溝面12の潤滑剤18が中間ステップ面15に進入することが抑えられる。これにより、リアステップ軸受け38の側面における潤滑剤18の蓄積を抑制できる。
【0046】
また、リアステップ軸受け面10を形成するリアステップ軸受け38を取り囲むようにリアステップ軸受け38より深くかつ負圧溝面12より高い中間ステップ面15を有し、フロントステップ軸受け面8、9の内側間隔より狭い横幅の中間ステップ39を設けているので、フロントステップ軸受け面8,9の内側に位置する負圧溝面12から中間ステップ39の両側に位置する負圧溝面12を連続的に確保できる。これにより、負圧溝面12による負圧力を十分に確保することができる。
【0047】
以下に、本発明の第2実施例から第11実施例を図10から図19を用いて説明する。なお、第2実施例から第11実施例は、基本的な構成が第1実施例と同じであるため、第1実施例と共通する部分の重複する説明は省略するが、第1実施例と共通する構成においては同じ効果を奏するものである。
【0048】
まず、本発明の第2実施例を図10を参照しながら説明する。この第2実施例は上述した第1実施例と次の通り相違する。
【0049】
この第2実施例は、図26で説明した従来技術に対応するものであり、空気流出端4側に1〜2μm程度の後端段差部24が形成されている。この後端段差部24は、磁気ヘッドスライダ1の材料としてAl2O3-TiCセラミックスが使われ、記録再生トランスデューサを形成するためにギャップ材料としてAl2O3が使われて、イオンエッチングで磁気ヘッドスライダ1の浮上面3を形成する際に、スライダ材料Al2O3-TiCセラミックスとギャップ材料Al2O3とのエッチングレートの相違によって形成される。
【0050】
この第2実施例では、中間ステップ39が後端段差部24の形成される空気流出端4まで延長して、形成されている。これにより、後端段差部24によって蓄積される潤滑剤18の量を抑制することができると共に、蓄積される潤滑剤18の高さを中間ステップ面15に制限できる。これにより、蓄積された潤滑剤18がディスク記録媒体17に接触することを回避することができる。
【0051】
次に、本発明の第3実施例を図11を参照しながら説明する。この第3実施例は上述した第1実施例と次の通り相違する。
【0052】
この第3実施例では、リアステップ軸受け面10を形成するリアステップ軸受け38の側面後端部のみにリアステップ軸受け面10より深くかつ負圧溝面12より高い中間ステップ面15を有する中間ステップ39を設けている。これにより、負圧溝面12による負圧力を十分に確保しつつ、リアステップ軸受け38の側面の空気流出側端4部への潤滑剤18の蓄積を抑制することができる。
【0053】
次に、本発明の第4実施例を図12を参照しながら説明する。この第4実施例は上述した第3実施例と次の通り相違する。
【0054】
この第4実施例では、中間ステップ39は、リアステップ軸受け38の側面後端部側にのみ設けつつ、磁気ヘッドスライダ1の浮上面3の全幅にわたって形成すると共に、その前縁を直線状に形成している。これにより、第3実施例及び第1実施例と共通する構成における効果を奏する。具体的には、リアステップ軸受け38の側面後端部にのみに中間ステップ39を設けることにより、負圧溝面12による負圧力を十分に確保しつつ、リアステップ軸受け38の側面の空気流出側端4部への潤滑剤18の蓄積を抑制することができると共に、中間ステップ39をスライダ横幅全体にわたって形成していることにより、中間ステップ39を比較的簡単に形成することができる。
【0055】
次に、本発明の第5実施例を図13を参照しながら説明する。この第5実施例は上述した第4実施例と次の通り相違する。
【0056】
この第5実施例では、中間ステップ39の前縁中央部側が直線状に前方に突出する形状としている。これにより、負圧溝面12に吸込まれた潤滑剤18が後方に流れる際に中間ステップ39の前縁部でスムース案内され、負圧溝面12の潤滑剤18が中間ステップ面15に進入することが抑えられる。
【0057】
次に、本発明の第6実施例を図14を参照しながら説明する。この第6実施例は上述した第5実施例と次の通り相違する。
【0058】
この第6実施例では、中間ステップ39の前縁中央部側が円弧状に前方に突出する形状としている。このようにしても、第5実施例と同様な効果を奏することができる。
【0059】
次に、本発明の第7実施例を図15を参照しながら説明する。この第7実施例は上述した第1実施例と次の通り相違する。
【0060】
この第7実施例では、中間ステップ39は、リアステップ軸受け38を取り囲むように形成しつつ、を磁気ヘッドスライダ1の浮上面3の全幅にわたって形成すると共に、その前縁部を直線状の形状としている。これにより、中間ステップ39を比較的簡単に形成することができる。
【0061】
次に、本発明の第8実施例を図16を参照しながら説明する。この第8実施例は上述した第7実施例と次の通り相違する。
【0062】
この第8実施例では、中間ステップ面15の空気流入側の前縁中央部が直線状山形に突出する形状としている。これにより、中間ステップ面15を比較的簡単に形成することができると共に、負圧溝面12に吸込まれた潤滑剤18が後方に流れる際に中間ステップ面15の前縁中央部で左右にスムースに分岐するように案内され、負圧溝面12の潤滑剤18が中間ステップ面15に進入することが抑えられる。
【0063】
次に、本発明の第9実施例を図17を参照しながら説明する。この第9実施例は上述した第8実施例と次の通り相違する。
【0064】
この第9実施例では、中間ステップ39の前縁中央部が円弧状に前方に突出する形状としている。このようにしても、第8実施例と同様な効果を奏することができる。
【0065】
次に、本発明の第10実施例を図18を参照しながら説明する。この第10実施例は上述した第1実施例と次の通り相違する。
【0066】
この第10実施例では、第1実施例に示すような中間ステップ39がなく、従来技術1と同様にリアステップ軸受け38が負圧面溝12から直接形成されている。そして、リアステップ軸受け38の両側面には、撥油膜35a、35bが形成されている。このように、リアパッド14のリアステップ軸受け面10より下方の部分に撥油膜35a、35bが形成されているので、ディスク記録媒体17面より潤滑剤18を負圧溝面12に吸込んだとしても、リアステップ軸受け38の側面の空気流出側端4部へ潤滑剤18が蓄積されることを撥油膜35a、35bにより抑制することができる。これにより、磁気ヘッドスライダ1とディスク記録媒体17との浮上間隙が狭くても、磁気ヘッドスライダ1に蓄積される潤滑剤18がディスク記録媒体17面へ接触することを回避し、記録再生時における潤滑剤18の接触に伴う磁気ヘッドスライダ1の振動を防止して信頼性の高い記録再生を行なうことができる。また、撥油膜35a、35bをリアステップ軸受け38の両側面のみに形成しているので、撥油膜35a、35bの形成が容易であると共に、材料費の上昇を抑えることができる。
【0067】
なお、上述した第1実施例から第8実施例における磁気ヘッドスライダ1の形状において、リアパッド14のリアステップ軸受け面10より下方の部分(例えばリアステップ軸受け38の側面、中間ステップ39の側面、またはリアステップ軸受け面10より低い面の全て)に撥油膜35a、35bを形成すれば、より一層効果の高いものとすることができる。
【0068】
次に、本発明の第11実施例を図19を参照しながら説明する。この第11実施例は上述した第1実施例と次の通り相違する。
【0069】
この第11実施例では、中間ステップ39のディスク対向面(上述した中間ステップ面に相当)に撥油膜36a、36bを形成し、中間ステップ39のディスク対向面における潤滑剤18の付着力が小さくなるようにしている。これにより、潤滑剤18が中間ステップ39の撥油膜36a、36b上に進入することがあっても、リアステップ軸受け38の側面後端部に蓄積される潤滑剤18の量を抑制することができる。これにより、磁気ヘッドスライダ1とディスク記録媒体17との浮上間隙が狭くても、磁気ヘッドスライダ1に蓄積される潤滑剤18がディスク記録媒体17面へ接触することを回避し、記録再生時における潤滑剤18の接触に伴う磁気ヘッドスライダ1の振動を防止して信頼性の高い記録再生を行なうことができる。
【0070】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、磁気ヘッドスライダとディスク記録媒体との浮上間隙が狭くても、磁気ヘッドスライダに蓄積される潤滑剤がディスク記録媒体面へ接触することを回避し、記録再生時における潤滑剤の接触に伴う磁気ヘッドスライダの振動を防止して信頼性の高い記録再生が可能な磁気ディスク装置及び磁気ヘッドスライダを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の磁気ディスク装置を示す平面図である。
【図2】図1の磁気ディスク装置における磁気ヘッドスライダがディスク記録媒体内周側に位置する時の斜視図である。
【図3】図2における磁気ヘッドスライダに蓄積された潤滑剤の状態を模式した背面図である。
【図4】図1の磁気ディスク装置における磁気ヘッドスライダがディスク記録媒体外周側に位置する時の斜視図である。
【図5】図4における磁気ヘッドスライダに蓄積された潤滑剤の状態を模式した背面図である。
【図6】図1の磁気ディスク装置における磁気ヘッドスライダの中間ステップの段差部における圧力分布図である。
【図7】同磁気ヘッドスライダの段差部の変形例を示す断面図である。
【図8】同磁気ヘッドスライダの負圧溝深さと負圧力の関係を説明する特性図である。
【図9】同磁気ヘッドスライダのステップ軸受け深さと浮上力の関係を説明する特性図である。
【図10】本発明の第2実施例の磁気ディスク装置における磁気ヘッドスライダがディスク記録媒体外周側に位置する時の斜視図である。
【図11】本発明の第3実施例の磁気ディスク装置における磁気ヘッドスライダの斜視図である。
【図12】本発明の第4実施例の磁気ディスク装置における磁気ヘッドスライダの斜視図である。
【図13】本発明の第5実施例の磁気ディスク装置における磁気ヘッドスライダの斜視図である。
【図14】本発明の第6実施例の磁気ディスク装置における磁気ヘッドスライダの斜視図である。
【図15】本発明の第7実施例の磁気ディスク装置における磁気ヘッドスライダの斜視図である。
【図16】本発明の第8実施例の磁気ディスク装置における磁気ヘッドスライダの斜視図である。
【図17】本発明の第9実施例の磁気ディスク装置における磁気ヘッドスライダの斜視図である。
【図18】本発明の第10実施例の磁気ディスク装置における磁気ヘッドスライダの背面図である。
【図19】本発明の第11実施例の磁気ディスク装置における磁気ヘッドスライダの背面図である。
【図20】従来技術1に相当するの磁気ディスク装置における磁気ヘッドスライダの浮上時のシミュレーション圧力分布図である。
【図21】同磁気ヘッドスライダの浮上時の潤滑剤の流線図である。
【図22】同磁気ヘッドスライダがディスク記録媒体内周側に位置する時の斜視図である。
【図23】同磁気ヘッドスライダがディスク記録媒体外周側に位置する時の斜視図である。
【図24】同磁気ヘッドスライダに蓄積された潤滑剤がディスク記録媒体から離れている状態を模式した背面図である。
【図25】同磁気ヘッドスライダに蓄積された潤滑剤がディスク記録媒体に接触している状態を模式した背面図である。
【図26】同磁気ヘッドスライダの変形例の斜視図である。
【符号の説明】
1…磁気ヘッドスライダ、2…空気流入端、3…浮上面、4…空気流出端、5…フロントステップ軸受け面、6、7…フロントレール面、8、9…フロントステップ軸受け面、10…リアステップ軸受け面、11…リアレール面、12…負圧溝面、13…フロントパッド、14…リアパッド、15…中間ステップ面、16…磁気トランスデューサ、17…ディスク記録媒体、18…潤滑剤、19…空気流、20、21…フロントレール面上の正圧力、22…リアレール面上の正圧力、23…負圧溝部の負圧力分布、24…後端段差部、32…磁気ディスク装置、33…ランプ機構、34…中間ステップの圧力変曲点、35a、35b、36a、36b…撥油膜、38…ステップ軸受け、39…中間ステップ、41…駆動装置、41a…ヘッドアーム、41b…ピボット、41c…駆動部、42…筐体。
Claims (13)
- 回転自在に配設されたディスク記録媒体と、このディスク記録媒体面に対向するように配設される磁気ヘッドスライダと、この磁気ヘッドスライダを前記ディスク記録媒体面の半径方向に移動させる駆動装置とを備え、回転する前記ディスク記録媒体と前記磁気ヘッドスライダとの間に空気流を発生させ、この空気流により前記磁気ヘッドスライダを浮上させた状態で記録再生する磁気ディスク装置において、
前記ディスク記録媒体はそのディスク記録媒体面に潤滑剤を膜状に塗布しており、
前記磁気ヘッドスライダは、
レール面、このレール面より深いステップ軸受け面、このステップ軸受け面より深い負圧溝面を有する浮上面と、空気流入端と、空気流出端とを有すると共に、
空気流出端側にレール面及びステップ軸受け面を有して形成されかつ前記負圧溝面の後側に位置するパッドを設け、
前記パッドのステップ軸受け面を構成するステップ軸受けの少なくとも側面に位置して、前記ステップ軸受け面と前記負圧溝面と間に前記ステップ軸受け面より深くかつ前記負圧溝面より高い中間ステップ面を有する中間ステップを設けた
ことを特徴とする磁気ディスク装置。 - 回転自在に配設されたディスク記録媒体と、このディスク記録媒体面に対向するように配設される磁気ヘッドスライダと、この磁気ヘッドスライダを前記ディスク記録媒体面の半径方向に移動させる駆動装置とを備え、回転する前記ディスク記録媒体と前記磁気ヘッドスライダとの間に空気流を発生させ、この空気流により前記磁気ヘッドスライダを浮上させた状態で記録再生する磁気ディスク装置において、
前記ディスク記録媒体はそのディスク記録媒体面に潤滑剤を膜状に塗布しており、
前記磁気ヘッドスライダは、
フロントレール面及びリアレール面からなるレール面、このレール面より深くかつフロントステップ軸受け面及びリアステップ軸受け面からなるステップ軸受け面、このステップ軸受け面より深い負圧溝面を有する浮上面と、空気流入端と、空気流出端とを有すると共に、
空気流入端側に前記フロントレール面及び前記フロントステップ軸受け面を有して形成されるフロントパッドと、空気流出端側に前記リアレール面及び前記リアステップ軸受け面を有して形成されかつ前記フロントパッドに前記負圧溝面を介して隔てられたリアパッドとを備え、
前記リアステップ軸受け面を形成するリアステップ軸受けの空気流出側端部の側面に少なくとも位置しかつそのリアステップ軸受け面より深くかつ前記負圧溝面より高い中間ステップ面を有する中間ステップを設けた
ことを特徴とする磁気ディスク装置。 - 請求項1または2において、前記中間ステップは空気圧力分布が変曲点を持つ段差部を有することを特徴とする磁気ディスク装置。
- 請求項1または2において、前記負圧溝面から前記中間ステップ面までの高さ寸法をステップ軸受け面から前記中間ステップ面までの深さ寸法より小さくしたことを特徴とする磁気ディスク装置。
- 回転自在に配設されたディスク記録媒体と、このディスク記録媒体面に対向するように配設される磁気ヘッドスライダと、この磁気ヘッドスライダを前記ディスク記録媒体面の半径方向に移動させる駆動装置とを備え、回転する前記ディスク記録媒体と前記磁気ヘッドスライダとの間に空気流を発生させ、この空気流により前記磁気ヘッドスライダを浮上させた状態で記録再生する磁気ディスク装置において、
前記ディスク記録媒体はそのディスク記録媒体面に潤滑剤を膜状に塗布しており、
前記磁気ヘッドスライダは、
フロントレール面及びリアレール面からなるレール面、このレール面より深くかつフロントステップ軸受け面及びリアステップ軸受け面からなるステップ軸受け面、このステップ軸受け面より深い負圧溝面を有する浮上面と、空気流入端と、空気流出端とを有すると共に、
空気流入端側に前記フロントレール面及び前記フロントステップ軸受け面を有して形成されるフロントパッドと、空気流出端側の中央部に前記リアレール面及び前記リアステップ軸受け面を有して形成されかつ前記フロントパッドに前記負圧溝面を介して隔てられたリアパッドとを備え、
前記リアステップ軸受け面を形成するリアステップ軸受けを取り囲むようにステップ軸受け面より深くかつ前記負圧溝面より高い中間ステップ面を有する中間ステップを設けた
ことを特徴とする磁気ディスク装置。 - 請求項5において、前記中間ステップの前縁中央側が空気流入側に突出する形状としたことを特徴とする磁気ディスク装置。
- 請求項5において、前記中間ステップ面はスライダ横幅全体にわたって形成したことを特徴とする磁気ディスク装置。
- 回転自在に配設されたディスク記録媒体と、このディスク記録媒体面に対向するように配設される磁気ヘッドスライダと、この磁気ヘッドスライダを前記ディスク記録媒体面の半径方向に移動させる駆動装置とを備え、回転する前記ディスク記録媒体と前記磁気ヘッドスライダとの間に空気流を発生させ、この空気流により前記磁気ヘッドスライダを浮上させた状態で記録再生する磁気ディスク装置において、
前記ディスク記録媒体はそのディスク記録媒体面に潤滑剤を膜状に塗布しており、
前記磁気ヘッドスライダは、
フロントレール面及びリアレール面からなるレール面、このレール面より深くかつフロントステップ軸受け面及びリアステップ軸受け面からなるステップ軸受け面、このステップ軸受け面より深い負圧溝面を有する浮上面と、空気流入端と、空気流出端とを有すると共に、
空気流入端側に、ほぼスライダ横幅全体にわたって形成されたフロントステップ軸受け面、このフロントステップ軸受け面の両側から連続して形成された二つのレール面、及びこの二つのレール面からそれぞれ後方に延びるフロントステップ軸受け面を有するフロントパッドと、空気流出端側の中央部に前記リアレール面及び前記リアステップ軸受け面を有して形成されかつ前記フロントパッドに前記負圧溝面を介して隔てられたリアパッドとを備え、
前記リアステップ軸受け面を形成するリアステップ軸受けを取り囲むようにステップ軸受けより深くかつ前記負圧溝面より高い中間ステップ面を有して前記後方に延びるフロントステップ軸受けの内側間隔より狭い横幅の中間ステップを設けた
ことを特徴とする磁気ディスク装置。 - 回転自在に配設されたディスク記録媒体と、このディスク記録媒体面に対向するように配設される磁気ヘッドスライダと、この磁気ヘッドスライダを前記ディスク記録媒体面の半径方向に移動させる駆動装置とを備え、回転する前記ディスク記録媒体と前記磁気ヘッドスライダとの間に空気流を発生させ、この空気流により前記磁気ヘッドスライダを浮上させた状態で記録再生する磁気ディスク装置において、
前記ディスク記録媒体はそのディスク記録媒体面に潤滑剤を膜状に塗布しており、
前記磁気ヘッドスライダは、
フロントレール面及びリアレール面からなるレール面、このレール面より深くかつフロントステップ軸受け面及びリアステップ軸受け面からなるステップ軸受け面、このステップ軸受け面より深い負圧溝面を有する浮上面と、空気流入端と、空気流出端とを有すると共に、
空気流入端側に前記フロントレール面及び前記フロントステップ軸受け面を有して形成されるフロントパッドと、空気流出端側の中央部に前記リアレール面及び前記リアステップ軸受け面を有して形成されかつ前記フロントパッドに前記負圧溝面を介して隔てられたリアパッドとを備え、
前記リアステップ軸受け面を形成するリアステップ軸受けの側面後端部にのみにステップ軸受け面より深くかつ前記負圧溝面より高い中間ステップ面を有する中間ステップを設けた
ことを特徴とする磁気ディスク装置。 - 回転自在に配設されたディスク記録媒体と、このディスク記録媒体面に対向するように配設される磁気ヘッドスライダと、この磁気ヘッドスライダを前記ディスク記録媒体面の半径方向に移動させる駆動装置とを備え、回転する前記ディスク記録媒体と前記磁気ヘッドスライダとの間に空気流を発生させ、この空気流により前記磁気ヘッドスライダを浮上させた状態で記録再生する磁気ディスク装置において、
前記ディスク記録媒体はそのディスク記録媒体面に潤滑剤を膜状に塗布しており、
前記磁気ヘッドスライダは、
フロントレール面及びリアレール面からなるレール面、このレール面より深くかつフロントステップ軸受け面及びリアステップ軸受け面からなるステップ軸受け面、このステップ軸受け面より深い負圧溝面を有する浮上面と、空気流入端と、空気流出端とを有すると共に、
空気流入端側に前記フロントレール面及び前記フロントステップ軸受け面を有して形成されるフロントパッドと、空気流出端側の中央部に前記リアレール面及び前記リアステップ軸受け面を有して形成されかつ前記フロントパッドに前記負圧溝面を介して隔てられたリアパッドとを備え、
前記リアステップ軸受け面を形成するリアステップ軸受けの側面以下の部分に撥油膜を形成した
ことを特徴とする磁気ディスク装置。 - フロントレール面及びリアレール面からなるレール面、このレール面より深くかつフロントステップ軸受け面及びリアステップ軸受け面からなるステップ軸受け面、このステップ軸受け面より深い負圧溝面を有する浮上面と、空気流入端と、空気流出端とを有すると共に、空気流出端側にレール面及びステップ軸受け面を有して形成されかつ空気流入側に前記負圧溝を有するようにパッドを備えた磁気ヘッドスライダにおいて、
前記パッドのステップ軸受けの少なくとも空気流出側端部の側面にそのステップ軸受け面より深くかつ前記負圧溝面より高い中間ステップ面を有する中間ステップを設けた
ことを特徴とする磁気ヘッドスライダ。 - フロントレール面及びリアレール面からなるレール面、このレール面より深くかつフロントステップ軸受け面及びリアステップ軸受け面からなるステップ軸受け面、このステップ軸受け面より深い負圧溝面を有する浮上面と、空気流入端と、空気流出端とを有すると共に、
空気流入端側に前記フロントレール面及び前記フロントステップ軸受け面を有して形成されるフロントパッドと、空気流出端側に前記リアレール面及び前記リアステップ軸受け面を有して形成されかつ前記フロントパッドに前記負圧溝面を介して隔てられたリアパッドとを備え、
前記リアステップ軸受け面を形成するリアステップ軸受けの少なくとも空気流出側端部の側面にそのステップ軸受け面より深くかつ前記負圧溝面より高い中間ステップ面を有する中間ステップを設けた
ことを特徴とする磁気ヘッドスライダ。 - フロントレール面及びリアレール面からなるレール面、このレール面より深くかつフロントステップ軸受け面及びリアステップ軸受け面からなるステップ軸受け面、このステップ軸受け面より深い負圧溝面を有する浮上面と、空気流入端と、空気流出端とを有すると共に、
空気流入端側に前記フロントレール面及び前記フロントステップ軸受け面を有して形成されるフロントパッドと、空気流出端側の中央部に前記リアレール面及び前記リアステップ軸受け面を有して形成されかつ前記フロントパッドに前記負圧溝面を介して隔てられたリアパッドとを備え、
前記リアステップ軸受け面を形成するリアステップ軸受けを取り囲むようにステップ軸受け面より深くかつ前記負圧溝面より高い中間ステップ面を有する中間ステップを設けた
ことを特徴とする磁気ヘッドスライダ。
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