JP3868871B2 - クワドラチャ検波器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線通信においてFM検波を行うクワドラチャ検波器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在一般的に使用されている従来のクワドラチャ検波器の構成を図11に示す。本構成では受信された入力信号は2分岐され、一方の信号は外付けLC共振回路31により位相シフト(移相)を受けてミキサ回路32に入力し、他方の信号はそのままミキサ回路32に入力する。このミキサ回路32では、周波数が等しく位相の異なる2つの信号間で乗算処理が行われる。外付けLC共振回路31の共振周波数は入力信号の中心周波数に設定されている。このため周波数変調された信号が外付けLC共振回路31に入力されると、入力信号周波数に応じて移相量が変動する。この移相量がミキサ回路32の低周波出力となるため、ミキサ回路32の出力をローパスフィルタ33に通すことで検波出力が得られる(例えば非特許文献1参照)。
【0003】
図12に一般的に用いられる別の従来のクワドラチャ検波器の構成を示す。この図12のクワドラチャ検波器では、図11で説明した外付けLC共振回路31の代わりに、gm−Cフィルタによる移相回路34を使用している。
【0004】
これら図11,図12のクワドラチャ検波器では、外付けLC共振回路31やgm−Cフィルタ等による移相回路34の位相シフト量が、固定のキャリア周波数信号に対して90度の奇数倍になるように固定されている。
【0005】
【非特許文献1】
"A Single-Chip 2.4-GHz RF Transceiver LSI with a Wide-Input-Range Frequency Discriminator"IEICE Transactions on Electronics VOL.E85-C,No.7,pp.1419-1427,2002年7月1日発行、(社)電子情報通信学会。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで通常の無線通信規格では、FM変調された信号のキャリア周波数誤差およびキャリア周波数ドリフトが許されている。したがって前記した図11,図12のクワドラチャ検波器を用いてFM復調を行うと、検波後の出力DCレベルが所定の値からずれ、かつDCレベルが時間とともにシフトする。
【0007】
図13にキャリア周波数誤差およびキャリア周波数ドリフトが存在するFM信号を、通常のFM検波器で復調した場合の復調信号波形を模式的に示す。本図はクワドラチャ検波器を差動型とした場合のものであり、出力信号は最適DCレベルV1に対して対称な形になっている。また出力DCレベルが時間の経過とともに最適値からずれて、最終的に受信感度の劣化を招くことがわかる。
【0008】
このように、DCレベルずれおよびDCレベルのシフトを許容するために、通常の復調器構成では動作電圧マージンが必要になり、1V程度の低電圧動作が困難になるという問題があった。
【0009】
本発明は以上のような点に鑑みてなされたものであり、その目的は、キャリアの周波数誤差および周波数ドリフトに対応し、かつ1V以下の低電圧動作可能で、携帯無線機の低電力・低コスト化に寄与するクワドラチャ検波器を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1にかかる発明は、差動入力信号を移相量制御信号に応じて位相シフトする可変移相器と、前記差動入力信号と前記可変移相器の差動出力信号との乗算を行う差動型ミキサ回路と、該差動型ミキサ回路から出力する差動出力信号から高周波成分を除去して差動検波出力信号を出力する第1のローパスフィルタと、該第1のローパスフィルタから出力する差動検波出力信号を入力し、該差動検波出力信号の最適な出力DCレベルより高い調整用閾値とその大小関係を比較し、その比較結果を前記移相量制御信号として前記可変移相器に入力させる移相器調整回路とを具備し、前記差動検波出力信号が前記調整用閾値を越えないようにしたことを特徴とするクワドラチャ検波器とした。
請求項2にかかる発明は、請求項1に記載のクワドラチャ検波器において、前記移相器調整回路は、前記差動検波出力信号の非反転信号と前記調整用閾値を比較し前者が後者より高い電位のとき出力電位を低くする第1のオペアンプと、前記差動検波出力信号の反転信号と前記調整用閾値を比較し前者が後者より高いとき出力電位を高くする第2のオペアンプと、前記第1のオペアンプの出力電圧をゲートに入力するPMOSトランジスタと、前記第2のオペアンプの出力電圧をゲートに入力するNMOSトランジスタと、前記PMOSトランジスタおよびNMOSトランジスタの共通接続したドレイン端子に接続される第2のローパスフィルタとからなることを特徴とするクワドラチャ検波器とした。
請求項3にかかる発明は、差動入力信号を移相量制御信号に応じて位相シフトする可変移相器と、前記差動入力信号と前記可変移相器の差動出力信号との乗算を行う差動型ミキサ回路と、該差動型ミキサ回路から出力する差動出力信号から高周波成分を除去して差動検波出力信号を出力する第1のローパスフィルタと、該第1のローパスフィルタから出力する差動検波出力信号を入力し、該差動検波出力信号の最適な出力DCレベルより低い調整用閾値とその大小関係を比較し、その比較結果を前記移相量制御信号として前記可変移相器に入力させる移相器調整回路とを具備し、前記差動検波出力信号が前記調整用閾値を下回らないようにしたことを特徴とするクワドラチャ検波器とした。
請求項4にかかる発明は、請求項3に記載のクワドラチャ検波器において、前記移相器調整回路は、前記差動検波出力信号の反転信号と前記調整用閾値を比較し前者が後者より低い電位のとき出力電位を低くする第1のオペアンプと、前記差動検波出力信号の非反転信号と前記調整用閾値を比較し前者が後者より低いとき出力電位を高くする第2のオペアンプと、前記第1のオペアンプの出力電圧をゲートに入力するPMOSトランジスタと、前記第2のオペアンプの出力電圧をゲートに入力するNMOSトランジスタと、前記PMOSトランジスタおよびNMOSトランジスタの共通接続したドレイン端子に接続される第2のローパスフィルタとからなることを特徴とするクワドラチャ検波器とした。
請求項5にかかる発明は、単相入力信号を移相量制御信号に応じて位相シフトする可変移相器と、前記単相入力信号と前記可変移相器の単相出力信号との乗算を行う単相型ミキサ回路と、該単相型ミキサ回路から出力する単相出力信号から高周波成分を除去して単相検波出力信号を出力する第1のローパスフィルタと、該第1のローパスフィルタから出力する単相検波出力信号を入力し、該単相検波出力信号の最適な出力DCレベルより高い第1の調整用閾値および低い第2の調整用閾値とその大小関係を比較し、その比較結果を前記移相量制御信号として前記可変移相器に入力させる移相器調整回路とを具備し、前記単相検波出力信号が前記第1の調整用閾値を越えず且つ前記第2の調整用閾値を下回らないようにしたことを特徴とするクワドラチャ検波器とした。
請求項6にかかる発明は、請求項5に記載のクワドラチャ検波器において、前記移相器調整回路は、前記単相検波出力信号と前記第1の調整用閾値を比較し前者が後者より高い電位のとき出力電位を低くする第1のオペアンプと、前記単相検波出力信号と前記第2の調整用閾値を比較し前者が後者より低いとき出力電位を高くする第2のオペアンプと、前記第1のオペアンプの出力電圧をゲートに入力するPMOSトランジスタと、前記第2のオペアンプの出力電圧をゲートに入力するNMOSトランジスタと、前記PMOSトランジスタおよびNMOSトランジスタの共通接続したドレイン端子に接続される第2のロー パスフィルタとからなることを特徴とするクワドラチャ検波器とした。
請求項7にかかる発明は、請求項5に記載のクワドラチャ検波器において、前記移相器調整回路は、前記単相検波出力信号と前記第2の調整用閾値を比較し前者が後者より低い電位のとき出力電位を低くする第1のオペアンプと、前記単相検波出力信号と前記第1の調整用閾値を比較し前者が後者より高いとき出力電位を高くする第2のオペアンプと、前記第1のオペアンプの出力電圧をゲートに入力するPMOSトランジスタと、前記第2のオペアンプの出力電圧をゲートに入力するNMOSトランジスタと、前記PMOSトランジスタおよびNMOSトランジスタの共通接続したドレイン端子に接続される第2のローパスフィルタとからなることを特徴とするクワドラチャ検波器とした。
【0016】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]
図1に第1の実施形態のクワドラチャ検波器の構成を示す。11は制御信号で移相量が制御可能な可変移相器、12は差動型ミキサ回路、13はローパスフィルタ、14は移相器調整回路である。移相器調整回路14はローパスフィルタ13から出力する検波出力信号を取り込み、調整用閾値Vth1との関係に応じて調整用信号Voを出力する。実線は差動信号を、破線は単相信号を示している。
【0017】
本実施の形態における可変移相器11は、図12で説明したクワドラチャ検波器で用いたgm−Cフィルタによる移相回路34、又は図2で示すようなRC可変移相器であり、外部からの制御電圧によって移相量を可変できるものである。図2のRC可変移相器は、可変抵抗R1,R2およびキャパシタC1,C2からなるRC時定数回路と、差動アンプ111から構成されており、キャパシタC1,C2は同一容量値であり、抵抗R1,R2は同一抵抗値の条件を保持して外部からの制御電圧によってその抵抗値が変化する。
【0018】
図3に第1の実施形態のクワドラチャ検波器の検波出力信号波形を模式的に示す。本実施形態では、まず所定の周波数に対して移相量が90度の奇数倍になるように可変移相器11の移相量を調整する。その後、図3に示したようにクワドラチャ検波器の検波出力信号が調整用閾値Vth1を越えないように可変移相器11の移相量を調整することで、キャリア周波数誤差およびキャリア周波数ドリフトの問題に対処する。また調整用閾値Vth1を最適DCレベルV1よりも検波出力信号の振幅分(正ピーク値と負ピーク値の半分)だけ大きい値に設定することで、ランダムな信号を復調する場合にも出力のDCレベルを最適な値に保持できる。以上により検波器の出力範囲のマージンを小さくすることができ、低電圧動作が可能となる。
【0019】
図4に第1の実施形態のクワドラチャ検波器に用いる移相器調整回路14の構成例を示す。141,142はオペアンプ、143はPMOSトランジスタ、144はNMOSトランジスタ、145はローパスフィルタである。トランジスタ143,144はチャージポンプを構成する。
【0020】
クワドラチャ検波器の差動検波出力の一方の信号Vp(非反転信号)が調整用閾値Vth1を越えた場合、チャージポンプのトランジスタ143のみがオンになり、出力電圧Voが増加する。またクワドラチャ検波器の差動検波出力の他方の信号Vn(反転信号)が調整用閾値Vth1を越えた場合、チャージポンプのトランジスタ144のみがオンになり出力電圧Voが低下する。以上により、クワドラチャ検波器の差動検波出力信号Vp,Vnが両方とも調整用閾値Vth1を越えないようにフィードバック動作する。
【0021】
[第2の実施の形態]
図5に第2の実施形態のクワドラチャ検波器の検波出力信号波形を模式的に示す。第1の実施形態と異なる点は、クワドラチャ検波器の検波出力信号が調整用閾値Vth2より小さくならないように可変移相器11の移相量を調整している点である。また調整用閾値Vth2を最適DCレベルV1よりも検波出力信号の振幅分(正ピーク値と負ピーク値の半分)だけ小さい値に設定することで、出力の信号周期によらずに出力のDCレベルを最適な値に保持している。以上によりクワドラチャ検波器の出力範囲のマージンを小さくすることができ、低電圧動作が可能となる。
【0022】
図6に第2の実施形態のクワドラチャ検波器に用いる移相器調整回路14Aの構成例を示す。図4で説明した移相器調整回路14と異なるところは、差動検波出力信号Vn(反転信号)が非反転入力端子に入力し調整用閾値Vth2が反転入力端子に入力するオペアンプ146と、差動検波出力信号Vp(非反転信号)が反転入力端子に入力し調整用閾値Vth2が非反転入力端子に入力するオペアンプ147を、オペアンプ141,142から変更した点であり、他は同じである。
【0023】
クワドラチャ検波器の差動検波出力の一方の信号Vpが調整用閾値Vth2よりも小さくなった場合、チャージポンプのトランジスタ144のみがオンになり調整回路出力電圧Voが低下する。またクワドラチャ検波器の差動検波出力の他方の信号Vnが調整用閾値Vth2よりも小さくなった場合、チャージポンプのトランジスタ143のみがオンになり調整回路出力電圧Voが増加する。以上により、クワドラチャ検波器の差動検波出力信号Vp,Vnが両方とも調整用閾値Vth2よりも小さくならないようにフィードバック動作する。
【0024】
[第3の実施形態]
図7は第3の実施形態のクワドラチャ検波器を示す図である。21は可変移相器、22は単相型ミキサ回路、23はローパスフィルタ、24は移相器調整回路である。移相器調整回路24はローパスフィルタ23から出力する検波出力信号を取り込み、調整用閾値Vth1,Vth2(Vth1>Vth2)との関係に応じて調整用信号Voを出力する。破線は単相信号を示している。本実施形態は単相型であり、このためクワドラチャ検波器の出力信号が2つの調整用閾値Vth1、Vth2の間に入るように可変移相器21の移相量を調整している。
【0025】
図8に第3の実施形態のクワドラチャ検波器の検波出力信号波形を模式的に示す。調整用閾値Vth1を最適DCレベルV1よりも出力信号の振幅分(正ピーク値と負ピーク値の半分)だけ大きい値に、調整用閾値Vth2を最適DCレベルV1よりも出力信号の振幅分だけ小さい値に設定することで、出力の信号周期によらずに出力のDCレベルを最適な値に保持している。以上によりクワドラチャ検波器の出力範囲のマージンを小さくすることができ、低電圧動作が可能となる。
【0026】
図9に第3の実施形態のクワドラチャ検波器に用いる移相器調整回路24の構成例を示す。241,242はオペアンプ、243はPMOSトランジスタ、244はNMOSトランジスタ、245はローパスフィルタである。トランジスタ243,244はチャージポンプを構成する。
【0027】
クワドラチャ検波器の検波出力信号Viが調整用閾値Vth1を越えた場合、チャージポンプのトランジスタ243のみがオンになり調整回路出力電圧Voが増加する。またクワドラチャ検波器の検波出力信号Viが調整用閾値Vth2よりも小さくなった場合、チャージポンプのトランジスタ244のみがオンになり調整回路出力電圧Voが低下する。以上によって、クワドラチャ検波器の検波出力信号が調整用閾値Vth1、Vth2の範囲から外れないようにフィードバック動作する。
【0028】
図10に第3の実施形態のクワドラチャ検波器に用いる別の移相器調整回路24Aの例を示す。図9で説明した移相器調整回路24と異なるところは、検波出力信号Viが非反転入力端子に入力し調整用閾値Vth2が反転入力端子に入力するオペアンプ246と、検波出力信号Viが非反転入力端子に入力し調整用閾値Vth1が反転入力端子に入力するオペアンプ247を、オペアンプ241,242から変更した点であり、他は同じである。
【0029】
クワドラチャ検波器の検波出力信号Viが調整用閾値Vth2よりも小さくなった場合、チャージポンプのトランジスタ243のみがオンになり調整回路出力電圧Voが増加する。またクワドラチャ検波器の検波出力信号Viが調整用閾値Vth1を越えた場合、チャージポンプのトランジスタ244のみがオンになり調整回路出力電圧Voが低下する。以上により、クワドラチャ検波器の検波出力信号Viが調整用閾値Vth1、Vth2の範囲から外れないようにフィードバック動作する。
【0030】
この図10の移相器調整回路24Aは図9の移相器調整回路24とは出力電圧Voの極性が反転している。どちらの移相器調整回路を用いるかは、可変移相器の移相量に依存する。
【0031】
【発明の効果】
以上のように本発明のクワドラチャ検波器は、移相器調整回路を用いることでクワドラチャ検波器の検波出力信号が調整用閾値を越えたり、あるいは下回ったりすることがないようにフィードバック動作するので、キャリアの周波数誤差および周波数ドリフトに対応し、かつ1V以下の低電圧動作可能なクワドラチャ検波器が実現できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態のクワドラチャ検波器のブロック図である。
【図2】 第1の実施形態のクワドラチャ検波器に用いる可変移相器の回路図である。
【図3】 第1の実施形態のクワドラチャ検波器による検波出力信号波形の模式図である。
【図4】 第1の実施形態のクワドラチャ検波器に用いる移相器調整回路の回路図である。
【図5】 第2の実施形態のクワドラチャ検波器による検波出力信号波形の模式図である。
【図6】 第2の実施形態のクワドラチャ検波器に用いる移相器調整回路の回路図である。
【図7】 第3の実施形態のクワドラチャ検波器のブロック図である。
【図8】 第3の実施形態のクワドラチャ検波器による検波出力信号波形の模式図である。
【図9】 第3の実施形態のクワドラチャ検波器に用いる移相器調整回路の回路図である。
【図10】 第3の実施形態のクワドラチャ検波器に用いる別の例の移相器調整回路の回路図である。
【図11】 一般的に使用されている従来のクワドラチャ検波器のブロック図である。
【図12】一般的に使用されている別の従来のクワドラチャ検波器のブロック図である。
【図13】 キャリア周波数誤差およびキャリア周波数ドリフトが存在するFM信号の検波出力信号波形の模式図である。
【符号の説明】
11:可変移相器、12:差動型ミキサ回路、13:ローパスフィルタ、14,14A:移相器調整回路
111:差動アンプ
141,142:オペアンプ、143,144:トランジスタ、145:ローパスフィルタ、146,147:オペアンプ
21:可変移相器、22:単相型ミキサ回路、23:ローパスフィルタ、24,24A:移相器調整回路
241,242:オペアンプ、243,244:トランジスタ、245:ローパスフィルタ、246,247:オペアンプ
31:外付けLC共振回路、32:ミキサ回路、33:ローパスフィルタ、34:gm−Cフィルタによる移相回路
Claims (7)
- 差動入力信号を移相量制御信号に応じて位相シフトする可変移相器と、
前記差動入力信号と前記可変移相器の差動出力信号との乗算を行う差動型ミキサ回路と、
該差動型ミキサ回路から出力する差動出力信号から高周波成分を除去して差動検波出力信号を出力する第1のローパスフィルタと、
該第1のローパスフィルタから出力する差動検波出力信号を入力し、該差動検波出力信号の最適な出力DCレベルより高い調整用閾値とその大小関係を比較し、その比較結果を前記移相量制御信号として前記可変移相器に入力させる移相器調整回路とを具備し、
前記差動検波出力信号が前記調整用閾値を越えないようにしたことを特徴とするクワドラチャ検波器。 - 請求項1に記載のクワドラチャ検波器において、前記移相器調整回路は、
前記差動検波出力信号の非反転信号と前記調整用閾値を比較し前者が後者より高い電位のとき出力電位を低くする第1のオペアンプと、前記差動検波出力信号の反転信号と前記調整用閾値を比較し前者が後者より高いとき出力電位を高くする第2のオペアンプと、前記第1のオペアンプの出力電圧をゲートに入力するPMOSトランジスタと、前記第2のオペアンプの出力電圧をゲートに入力するNMOSトランジスタと、前記PMOSトランジスタおよびNMOSトランジスタの共通接続したドレイン端子に接続される第2のローパスフィルタとからなることを特徴とするクワドラチャ検波器。 - 差動入力信号を移相量制御信号に応じて位相シフトする可変移相器と、
前記差動入力信号と前記可変移相器の差動出力信号との乗算を行う差動型ミキサ回路と、
該差動型ミキサ回路から出力する差動出力信号から高周波成分を除去して差動検波出力信号を出力する第1のローパスフィルタと、
該第1のローパスフィルタから出力する差動検波出力信号を入力し、該差動検波出力信号の最適な出力DCレベルより低い調整用閾値とその大小関係を比較し、その比較結果を前記移相量制御信号として前記可変移相器に入力させる移相器調整回路とを具備し、
前記差動検波出力信号が前記調整用閾値を下回らないようにしたことを特徴とするクワドラチャ検波器。 - 請求項3に記載のクワドラチャ検波器において、前記移相器調整回路は、
前記差動検波出力信号の反転信号と前記調整用閾値を比較し前者が後者より低い電位のとき出力電位を低くする第1のオペアンプと、前記差動検波出力信号の非反転信号と前記調整用閾値を比較し前者が後者より低いとき出力電位を高くする第2のオペアンプと、前記第1のオペアンプの出力電圧をゲートに入力するPMOSトランジスタと、前記第2のオペアンプの出力電圧をゲートに入力するNMOSトランジスタと、前記PMOSトランジスタおよびNMOSトランジスタの共通接続したドレイン端子に接続される第2のローパスフィルタとからなることを特徴とするクワドラチャ検波器。 - 単相入力信号を移相量制御信号に応じて位相シフトする可変移相器と、
前記単相入力信号と前記可変移相器の単相出力信号との乗算を行う単相型ミキサ回路と、
該単相型ミキサ回路から出力する単相出力信号から高周波成分を除去して単相検波出力信号を出力する第1のローパスフィルタと、
該第1のローパスフィルタから出力する単相検波出力信号を入力し、該単相検波出力信号の最適な出力DCレベルより高い第1の調整用閾値および低い第2の調整用閾値とその大小関係を比較し、その比較結果を前記移相量制御信号として前記可変移相器に入力させる移相器調整回路とを具備し、
前記単相検波出力信号が前記第1の調整用閾値を越えず且つ前記第2の調整用閾値を下回らないようにしたことを特徴とするクワドラチャ検波器。 - 請求項5に記載のクワドラチャ検波器において、前記移相器調整回路は、
前記単相検波出力信号と前記第1の調整用閾値を比較し前者が後者より高い電位のとき出力電位を低くする第1のオペアンプと、前記単相検波出力信号と前記第2の調整用閾値を比較し前者が後者より低いとき出力電位を高くする第2のオペアンプと、前記第1のオペアンプの出力電圧をゲートに入力するPMOSトランジスタと、前記第2のオペアンプの出力電圧をゲートに入力するNMOSトランジスタと、前記PMOSトランジスタおよびNMOSトランジスタの共通接続したドレイン端子に接続される第2のローパスフィルタとからなることを特徴とするクワドラチャ検波器。 - 請求項5に記載のクワドラチャ検波器において、前記移相器調整回路は、
前記単相検波出力信号と前記第2の調整用閾値を比較し前者が後者より低い電位のとき出力電位を低くする第1のオペアンプと、前記単相検波出力信号と前記第1の調整用閾値を比較し前者が後者より高いとき出力電位を高くする第2のオペアンプと、前記第1のオペアンプの出力電圧をゲートに入力するPMOSトランジスタと、前記第2のオペアンプの出力電圧をゲートに入力するNMOSトランジスタと、前記PMOSトランジスタおよびNMOSトランジスタの共通接続したドレイン端子に接続される第2のローパスフィルタとからなることを特徴とするクワドラチャ検波器。
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