JP3868510B2 - 容器の製造方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、たとえば粉末コーヒーを封入するのに適した容器を成形するための容器の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば、粉末コーヒーのような湿気を嫌う固形物を封入する容器としては、容器自体を湿気を通さない材料で構成することが必要であるため、ガラス容器や金属缶あるいはブロウ成形したプラスチック容器が用いられている。
【0003】
ガラス材料は湿気や酸素を通さないので、ガラス容器は防湿性やガス遮断性にすぐれているので保存性に富むものであるが、ガラス容器は、使用後においても原形を保ち、かつ、重量が重いため、使用済みのガラス容器を廃棄する際のゴミ処理の面で重量やボリュームに難点がある。同様に、金属缶も、使用済みの金属缶を廃棄する際に、重量やボリュームに難点がある。
【0004】
また、ブロウ成形したプラスチック容器は、使用済みの容器を廃棄する際のガラス容器や金属缶が具有する重量やボリュームの難点を解消することはできるが、現在のブロウ成形技術では、ブロウ成形プラスチック容器は、肉厚を約0.7ミリ以下の薄いものにすることができず、しかも、防湿やガス遮断性を考慮すると、合成樹脂材料としてエバール等のバリヤー基材とポリエチレンやポリプロピレン等の共押し出しブロウ成型品に限られており、合成樹脂材料とアルミニウム等の金属材料との複合材料によるブロウ成型は現在のブロウ成形技術では難しい。
【0005】
そこで、防湿性やガス遮断性にすぐれたプラスチックラミネートフィルムを素材としてパウチ状に成形したプラスチック容器が開発された。この種のプラスチック容器は、プラスチックラミネートフィルムを防湿性やガス遮断性に富んだ材料とすることで防湿性やガス遮断性の難点は解消し、しかも、プラスチックラミネートフィルムの具有するフレキシブル性により、コンパクトな形状に変形できるので、ゴミ処理の面でのガラス容器や金属缶が具有する重量やボリュームの難点も解消することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
パウチ状プラスチック容器は、全体重量が軽く、使用後のボリュームが減少するため、使用済みの容器を廃棄する際のゴミ処理の面での問題点は解消することはできるが、プラスチックラミネートフィルムを素材としているので、フレキシブル性に富み、容器としての形状の安定性に難点があり、容器を開封して内容物を取り出し容器に残る内容物の量が少なくなった場合に、容器の底部形状も不安定となるから、容器の底部に残った内容物を取り出すのに、スプーンを用いても内容物の取り出しがめんどうであるという難点がある。
【0007】
本発明は、上記した点に鑑みてなされたもので、上部と下部をプラスチック成形部とし、中間胴部をプラスチックラミネートフィルムで筒状に成形し、中間胴部とプラスチック成形部を接着剤を用いることなく一体的に結合し、使用済みの容器を廃棄する際のゴミ処理の問題点を解消する容器の製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の容器の製造方法は、プラスチックラミネートフィルムを素材として成形された一端開口の筒形中間胴部を金型コアとなるマンドレルの外面に被着し、中間胴部を被着したマンドレルの基端部に上部成形部に対応する形状の空間を設けた下型を装着し、下型の上に下側押えプレートを配置し、マンドレルと下型と下側押えプレートに囲まれた上部成形部成形空間を画成し、中間胴部を被着したマンドレルの先端部に下側成形部に対応する形状の空間を設けた上型を装着し、上型の下に上側押えプレートを配置し、マンドレルと上型と上側押えプレートに囲まれた下部成形部成形空間を画成し、上部成形部成形空間と下部成形部成形空間をランナーにより連通し、インサートインジェクション成形手段により上部成形部成形空間および下部成形部成形空間に溶融プラスチック樹脂材料を注入し、中間胴部の端部外面に上部成形部および下部成形部を一体的に結合することで構成される。
【0009】
【作用】
本発明の容器の製造方法においては、中間胴部に上部成形部および下部成形部をインサートインジェクション成形手段により一体的に結合するので、中間胴部と上部成形部と下部成形部を接着剤を用いることなく一体的に結合でき、中間胴部の接合部にしわが形成されることがない容器を製造することができる。
【0010】
【実施例】
以下本発明の一実施例を図面につき説明する。
図1および図2は、本発明による容器の製造方法をコーヒー容器に適用した例を示すものであり、このコーヒー容器1は、プラスチックラミネートフィルムで成型された中間胴部2とこの中間胴部2の一端部に一体的に成型された上側成形部3と上記中間胴部2の他端部に一体的に成型された下側成形部4とから構成されている。上側成形部3に設けた開口部3aは蓋材5によりシールされる。
【0011】
上記中間胴部2は、プラスチックラミネートフィルムを矩形状に裁断した素材を用い、素材の側端同士を封筒貼り型に接合することまたは素材の側端同士を突き合わせて合掌貼り型に接合することで両端開口の筒形を形成し、筒形中間胴部2の底部側に位置する端部には、端部片2aが通常のヒートシール手段によりヒートシールされる。これにより、中間胴部2は、一端開口の筒形を形成する。
【0012】
上記プラスチックラミネートフィルムは、防湿性やガス遮断性およびフレキシブル性を考慮して、厚さ50ミクロンのポリエチレンフィルムと厚さ12ミクロンのポリエステルフィルムと厚さ9ミクロンのアルミニウム箔と厚さ50ミクロンのポリエチレンフィルムをラミネート加工したもの、または、厚さ50ミクロンのポリエチレンフィルムと厚さ50ミクロンの紙と厚さ9ミクロンのアルミニウム箔と厚さ50ミクロンのポリエチレンフィルムをラミネート加工したものが選定される。
【0013】
つぎに、コーヒー容器1の製造方法を説明する。
コーヒー容器1は、封入される粉末コーヒが湿気や香りの変化を嫌うため、容器として防湿性やガス遮断性を要求される。そのため、コーヒー容器1を構成する中間胴部2としては、防湿性やガス遮断性およびフレキシブル性を考慮したプラスチックラミネートフィルムが選択される。また、底部も中間胴部2と同様に防湿性やガス遮断性を確保するように一端開口の筒形の中間胴部2が選定される。
【0014】
防湿性やガス遮断性およびフレキシブル性を考慮して選定されたプラスチックラミネートフィルムで成型された一端開口の中間胴部2は、金型コアとなるマンドレル6に閉じた端部2aが上側にして上側から被着される。この場合、中間胴部2が断面円形であれば、これに対応した円形のマンドレルが、また、中間胴部2が断面矩形であれば、これに対応した矩形のマンドレルが用いられる。
【0015】
ついで、中間胴部2を外装したマンドレル6は、図3に示すように、コーヒー容器1の上側成形部3に対応する形状の空間を設けた下型8に装着され、中間胴部2を外装したマンドレル6の下型8より上側の中間部分は、間隔を置いて設けた下側押えプレート9および上側押えプレート10とで全周面にわたって押さえられる。これにより、マンドレル6と下型8と下側押えプレート9に囲まれた成型空間7が画成される。
【0016】
つぎに、下側成形部4に対応する形状の空間を設けた上型11を、下型8に装着された中間胴部2を外装したマンドレル6の先端部分に装着する。これにより、マンドレル6と上型11と上側押えプレート10に囲まれた成型空間12が画成される。成型空間12と成型空間7は金型に設けたランナー13により互いに連通される。
【0017】
中間胴部2の上型11と下型8へのセットが終了したら、上型11に設けたゲート口14から成型空間12にインサートインジェクション成形手段により、ポリエチレン樹脂のような合成樹脂材料を溶融状態で注入する。これと同時に、成型空間12に注入された溶融合成樹脂材料は、ランナー13を通って成型空間7にも導入される。これにより、中間胴部2を形成する袋体に上部成形部3および下部成形部4が一体的に結合され、コーヒー容器1が作られる。
【0018】
このようにして作られたコーヒー容器1は、底部にも胴部と同じプラスチックラミネートフィルムが設けられることになるので、プラスチックラミネートフィルムにアルミニウム箔を有するものを選定すれば、合成樹脂材料の材質に関係なく防湿性やガス遮断性を確保することができる。
【0019】
また、コーヒー容器1の中間胴部をフレキシブルにすることで、真空包装した際に、胴部の形状変化により真空度を判断することが可能になる。
【0020】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、プラスチックラミネートフィルムを素材とした筒形中間胴部にインサートインジェクション成形手段により上部成形部および下部成形部を一体的に結合するので、接着剤を用いることなく中間胴部に上部成形部および下部成形部を結合することができ、また、作られた容器の中間胴部の接合部にしわが形成されることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による容器の製造方法で作られたコーヒー容器の斜視図。
【図2】 図1のコーヒー容器の断面図。
【図3】 本発明による容器の製造方法を示す図。
【符号の説明】
1 コーヒー容器
2 中間胴部
3 上部成形部
4 下部成形部
6 マンドレル
7 成型空間
8 下型
11 上型
12 成型空間
13 ランナー
Claims (2)
- プラスチックラミネートフィルムを素材として成形された一端開口の筒形中間胴部を金型コアとなるマンドレルの外面に被着し、中間胴部を被着したマンドレルの基端部に上部成形部に対応する形状の空間を設けた下型を装着し、下型の上に下側押えプレートを配置し、マンドレルと下型と下側押えプレートに囲まれた上部成形部成形空間を画成し、中間胴部を被着したマンドレルの先端部に下側成形部に対応する形状の空間を設けた上型を装着し、上型の下に上側押えプレートを配置し、マンドレルと上型と上側押えプレートに囲まれた下部成形部成形空間を画成し、上部成形部成形空間と下部成形部成形空間をランナーにより連通し、インサートインジェクション成形手段により上部成形部成形空間および下部成形部成形空間に溶融プラスチック樹脂材料を注入し、中間胴部の端部外面に上部成形部および下部成形部を一体的に結合することを特徴とする容器の製造方法。
- プラスチックラミネートフィルムに金属箔が介装されていることを特徴とする請求項1に記載の容器の製造方法。
Priority Applications (1)
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JP30813993A JP3868510B2 (ja) | 1993-12-08 | 1993-12-08 | 容器の製造方法 |
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JP30813993A JP3868510B2 (ja) | 1993-12-08 | 1993-12-08 | 容器の製造方法 |
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Publications (2)
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JPH07156188A JPH07156188A (ja) | 1995-06-20 |
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ID=17977364
Family Applications (1)
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Country Status (1)
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JP5538008B2 (ja) * | 2010-03-16 | 2014-07-02 | 株式会社細川洋行 | 金型コアに対する薄肉筒状部材の取付方法、筒状容器の製造方法及び金型コア |
JP7495783B2 (ja) * | 2019-10-04 | 2024-06-05 | 藤森工業株式会社 | 収納容器 |
-
1993
- 1993-12-08 JP JP30813993A patent/JP3868510B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
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