JP3868471B2 - 洗濯乾燥機 - Google Patents

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Description

本発明は、衣類の洗濯・脱水と乾燥を同一回転槽内で行う洗濯乾燥機に関するものである。
従来のドラム式の洗濯乾燥機は図12に示すような構成であった。以下、その構成について説明する。図に示すように、筐体1の内部には、複数のサスペンション2によって弾性的に支持された円筒状の水槽3を設け、洗濯・脱水時の振動をサスペンション2によって吸収する構成としている。水槽3の内部には、洗濯または乾燥対象物4(以下、衣類という)を収容する円筒状で横軸型の回転槽5を回転可能に配設し、駆動モータ6により回転軸6aを回転させて回転駆動する。
回転槽5の内壁には衣類を撹拌する複数のバッフル(図示せず)が設けられ、回転槽5の周壁には小孔5aを多数設けている。筐体1の前面には衣類4を出し入れする開口部1aと、これを開閉する扉7が設けられている。水槽3および回転槽5の前面側にも同様の開口部3a、5bを有し、この水槽3の開口部3aはベローズ8によって筐体1の開口部1aと水密に連結されている。水槽3の底部には洗濯水を排出する排水口9を有し、排水弁10を介して排水ホース11に連結され、その先端部は機外に導出されている。
送風機12は、ヒータ13によって加熱された温風を給気口14から回転槽5内に送風供給するものである。循環ダクト15は、回転槽5および水槽3を通過して湿った乾燥用空気の除湿を行うもので、一端を水槽3の下部の排気口16に接続し、他端を送風機12に接続している。給水弁17は、水道の蛇口等に接続された給水ホース18からの給水を制御する。
上記構成において、洗濯運転を行う場合は、扉7を開いて回転槽5内へ衣類4および洗剤を入れて運転を開始する。まず、給水弁17が洗濯水側の給水口を開き、水槽3および回転槽5内に所定量の水が供給されると、駆動モータ6が作動し回転槽5が回転駆動され洗浄動作を行う。所定時間後、駆動モータ6が停止して排水弁10が開き、汚れた水が回転槽5および水槽3から排水され、排水ホース11を介して機外の排水場所へ排水される。次に、上記と同様に水槽3および回転槽5に水が供給され、すすぎ動作を行う。すすぎが終了すると排水弁10が開いて排水された後、回転槽5が駆動モータ6により高速で回転駆動されることにより、衣類4の脱水が行われる。
以上のように洗濯運転が終了すると、乾燥運転が開始する。乾燥工程では駆動モータ6により低速で回転槽5を回転駆動させて衣類4を撹拌する。送風機12により矢印19の方向に送風された空気は、ヒータ13で加熱されて温風となり、給気口14から回転槽5内へ送り込まれる。この温風は、衣類4の水分を奪った後、回転槽5の小孔5aから水槽3内を通過して排気口16を経て循環ダクト15へ至る。
このとき給水弁17が冷却水側の給水口を開いており、循環ダクト15内には冷却水が注水されている。衣類4の水分を奪って湿気を含んだ温風がこの循環ダクト15内を通過するとき、冷却水により冷却されて水分の結露が起こり、湿った温風は除湿されて矢印に示すように再び送風機12へ戻る。この冷却水および結露水は排水弁10を介して機外へ排水される。この送風機12から、ヒータ13、給気口14、回転槽5、水槽3、排気口16、循環ダクト15に至る循環経路で温風を循環させることにより、回転槽5内の衣類4を乾燥させることができる。
上記従来の構成では、衣類4の乾燥に使用された熱は、循環ダクト15の冷却水もしくは筐体1からの放熱によって全て外部に捨てられるものであり、再利用されることがなかった。
そこで、冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮された冷媒の熱を放熱する放熱器と、高圧の冷媒の圧力を減圧するための絞り手段と、減圧されて低圧となった冷媒が周囲から熱を奪う吸熱器とを冷媒が循環するように管路で連結したヒートポンプ装置を衣類乾燥機に設けることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この構成によれば、外部に放出される熱量を回収し、有効にエネルギーを利用して衣類の乾燥が行えることが分かっている。
特開平7−178289号公報
しかしながら、ヒートポンプ装置は、上述したように圧縮機と放熱器と絞り手段と吸熱器とを銅管などの管路で連結して高圧の冷媒を循環させるが、これに強い振動を与えると振動の影響で管路の接続部が緩んだり、管路が共振して疲労破壊を起こす虞がある。洗濯乾燥機は、単機能の衣類乾燥機とは異なり、回転槽を高速で回転させる振動の大きい脱水工程を有し、さらに、上記したドラム式の洗濯乾燥機の場合は、横軸型のため縦型の洗濯乾燥機と比較して回転槽の回転振動が大きく、この振動対策が不可欠であった。さらに、ヒートポンプ装置は、圧縮機と放熱器と絞り手段と吸熱器とを銅管などの管路で連結するため、製造時の組立てが容易ではなく、ヒートポンプ装置の修理メンテンスも容易ではない。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、ヒートポンプ装置が回転槽の振動の影響を受けにくくして信頼性、耐久性にすぐれた洗濯乾燥機を実現するとともに、製造時の組立てと修理メンテンスを容易にすることを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の洗濯乾燥機は、筐体内に前方高位に傾けて弾性支持されるとともに吸気ダクトおよび排気ダクトを備えた水槽と、前記水槽内に回転可能に設けられた回転槽と、前記回転槽内に収容された衣類を乾燥させるヒートポンプ装置と、送風手段によって前記ヒートポンプ装置から前記回転槽内に乾燥用空気を供給する給気口ホースと、前記回転槽内の空気を前記水槽外へ排出する排気口ホースと、前記ヒートポンプ装置を固定した取り付けベースとを具備し、前記取り付けベースは、前記ヒートポンプ装置の圧縮機、放熱器、絞り手段、吸熱器、管路、放熱器風路、吸熱器風路および循環ダクトを装備して前記筐体内の後方下部に設け、前記給気口ホースおよび前記排気口ホースは可撓性の筒状部材で構成するとともにその一端を前記水槽の後面に配した吸気ダクト入口および排気ダクト出口に接続し、他端を下方に導出して前記放熱器風路および吸熱器風路と接続し、かつ前記水槽の後面側での接続を着脱可能にするか、または前記ヒートポンプ装置側での接続を着脱可能にし、前記給気口ホースおよび前記排気口ホースを前記ヒートポンプ装置側または前記水槽側で外して前記取り付けベースを前記ヒートポンプ装置とともに前記筐体内から後方へ引き出し可能に設けたことを特徴とする。
これにより、回転槽の回転振動によって水槽が振動しても、可撓性の筒状部材で構成された給気口ホースと排気口ホースが撓むことにより水槽の振動を吸収し、ヒートポンプ装置へは振動が直接伝わらないので、水槽が大きく振動する脱水工程においてもヒートポンプ装置の管路が共振して故障することがなくなる。また、前記給気口ホースおよび前記排気口ホースを水槽又はヒートポンプ装置に対し着脱可能に設け、前記ヒートポンプ装置を取り付けベースとともに筐体から後方へ引き出し可能に設けたことにより、ヒートポンプ装置が水槽から分離できるので、製造時の組立てが容易になるとともに、ヒートポンプ装置の修理メンテンスを容易にすることができるものである。
本発明の洗濯乾燥機は、ヒートポンプ装置に回転槽の回転振動が伝わりにくくすることができ、また、製造時の組立てが容易になるとともに、ヒートポンプ装置の修理メンテンスを容易にすることができるので、耐久性、信頼性にすぐれた洗濯乾燥機を実現することができる。
第1の発明は、筐体内に前方高位に傾けて弾性支持されるとともに吸気ダクトおよび排気ダクトを備えた水槽と、前記水槽内に回転可能に設けられた回転槽と、前記回転槽内に収容された衣類を乾燥させるヒートポンプ装置と、送風手段によって前記ヒートポンプ装置から前記回転槽内に乾燥用空気を供給する給気口ホースと、前記回転槽内の空気を前記水槽外へ排出する排気口ホースと、前記ヒートポンプ装置を固定した取り付けベースとを具備し、前記取り付けベースは、前記ヒートポンプ装置の圧縮機、放熱器、絞り手段、吸熱器、管路、放熱器風路、吸熱器風路および循環ダクトを装備して前記筐体内の後方下部に設け、前記給気口ホースおよび前記排気口ホースは可撓性の筒状部材で構成するとともにその一端を前記水槽の後面に配した吸気ダクト入口および排気ダクト出口に接続し、他端を下方に導出して前記放熱器風路および吸熱器風路と接続し、かつ前記水槽の後面側での接続を着脱可能にするか、または前記ヒートポンプ装置側での接続を着脱可能にし、前記給気口ホースおよび前記排気口ホースを前記ヒートポンプ装置側または前記水槽側で外して前記取り付けベースを前記ヒートポンプ装置とともに前記筐体内から後方へ引き出し可能に設けたものであり、回転槽の回転振動によって水槽が振動しても、給気口ホースと排気口ホースが撓むことにより吸収することができ、水槽の振動はヒートポンプ装置へ直接伝わらず、また、前記給気口ホースおよび前記排気口ホースを水槽又はヒートポンプ装置に対し着脱可能に設け、前記ヒートポンプ装置を取り付けベースとともに筐体から後方へ引き出し可能に設けたことによって、ヒートポンプ装置が水槽から分離できるので、製造時の組立てが容易になるとともに、ヒートポンプ装置の修理メンテンスを容易にすることができるので、耐久性、信頼性が向上できる。
の発明は、特に、第1の発明の給気口ホースおよび排気口ホースを略平行に配設したものであり、給気口ホースと排気口ホースは、水槽の振動に対して同様の振動モードで撓むので、振動によって互いに衝突することが少なく、かつ、ホース自体の耐久設計が容易になり、信頼性、耐久性が向上できる。
以下、本発明の参考例および実施の形態について、図面を参照しながら説明する。従来例と同じ構成のものは同一符号を付して詳細な説明は省略する。なお、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(参考例1)
図1は、参考例1における洗濯乾燥機の外観斜視図、図2は筐体1の背面1b方向から見た断面図、図3は図2のA−A線に沿って切断した断面図、図4はヒートポンプ装置の構成と乾燥用空気の流れを示すシステム概念図である。
図に示すように、筐体1の内部には、複数のサスペンション2によって弾性的に支持された円筒状の水槽3を設け、洗濯・脱水時の振動をサスペンション2によって吸収する。水槽3の内部には、衣類4を収容する円筒状で横軸型の回転槽5を回転可能に設け、駆動モータ6により回転駆動される。筐体1の前面には衣類4を出し入れする開口部1aと、これを開閉する扉7が設けられている。水槽3および回転槽5の前面側にも同様の開口部3a、5bを有し、この水槽3の開口部3aはベローズ8によって筐体1の開口部1aと水密に連結されている。水槽3の底部には洗濯水を排出する排水口9を有し、排水弁10に連結されている。
送風手段を構成する送風機12は、筐体1の上面1cと側面1dが成す隅部空間に位置するように、水槽3の上部に設けられている。送風機12は水槽3の外面に設けた給気ダクト20と連通し、給気ダクト20の給気ダクト入口21から入った空気を矢印cの方向に送風して給気口14から回転槽5内に供給する。また、水槽3の外面には、水槽3の背面部の排気口16と連通する排気ダクト22を設け、回転槽5および水槽3を通過して排気口16から出てきた空気を矢印dのように排気ダクト出口23へ導出する。
水槽3の下部には、ヒートポンプ装置を構成する熱交換器からなる吸熱器30に矢印aの方向に空気を流す吸熱器風路31と、同様に熱交換器からなる放熱器32に矢印bの方向に空気を流す放熱器風路33とが水平方向に並べて配設され、この吸熱器風路31と放熱器風路33とは循環ダクト34で連通して吸熱器30および放熱器32を通過する空気が直線的に流れるようになっている。
この吸熱器風路31と放熱器風路33と循環ダクト34は一体に構成され、筐体1内の取り付けベース35に固定されている。吸熱器風路31の入口と排気ダクト出口23とは、蛇腹状の伸縮可能な可撓性材料からなる排気口ホース36を介して連通している。放熱器風路33の出口と給気ダクト入口21も同様に、蛇腹状の伸縮可能な可撓性材料からなる給気口ホース37を介して連通している。また、吸熱器風路31の上流に設けた入口部には、空気中の異物を除去するフィルター手段として、合繊ネット等からなるエアフィルター38を着脱可能に設けている。さらに、吸熱器風路31の下流側の下部には、除湿水を排出する排出口39を設けている。
送風機12で送風される乾燥用空気は、図4の矢印40に示すように、給気ダクト20を通り給気口14から回転槽5内に入り、回転槽5内の衣類4を通過した後、排気口16から出て、排気ダクト22を通って吸熱器風路31の吸熱器30を通過し、循環ダクト34を介して放熱器風路33の放熱器32を通過して送風機12へ戻り、循環するようになっている。
また、ヒートポンプ装置は、圧縮機41、およびこの圧縮機41で圧縮された冷媒の熱を放熱する放熱器32、および高圧の冷媒の圧力を減圧するための絞り弁や毛細管等からなる絞り手段42、および減圧されて低圧となった冷媒が周囲から熱を奪う吸熱器30とを冷媒が循環するように管路43で連結されており、冷媒は矢印44の方向に流れて循環し、ヒートポンプサイクルを実現する。
以上のように構成された洗濯乾燥機について、以下その動作、作用について説明する。洗浄工程では、排水弁10を閉じた状態で水槽3内に所定の水位に達するまで給水を行い、駆動モータ6により衣類4と洗浄水の入った回転槽5を回転させて洗浄を行う。このとき、排気ダクト22内には一部の洗浄水が入るが、排気ダクト22は途中経路を上方に持ち上げた形状にして吸熱器30に洗浄水が浸入しないようになっている。
また、洗浄後の濯ぎ工程でも、洗浄工程と同様に水槽3内に給水され、回転槽5を回転させて衣類4の濯ぎを行う。脱水工程では、排水弁10を開いて機外へ水を排水した後、駆動モータ6により衣類4の入った回転槽5を高速回転して脱水する。
上記洗濯・脱水時には、回転槽5の回転振動によって水槽3全体の振動が生じる。この振動はサスペンション2により吸収されて筐体1の振動は抑制される。ヒートポンプ装置は取り付けベース35に固定されているので、筐体1からの振動の影響は受けない。また、吸熱器風路31の入口と排気ダクト出口23との接続、および放熱器風路33の出口と給気ダクト入口21との接続は、それぞれ可撓性を有した筒状部材からなる排気口ホース36、給気口ホース37を用いて伸縮自在に構成しているので、水槽3の振動が直接ヒートポンプ装置に伝わることがなく、この振動の影響でヒートポンプ装置の管路43の接続部が緩んだり、管路43が共振して疲労破壊を起こすことがない。また、排気口ホース36と給気口ホース37とを水槽3の下面に配設して同一方向で、しかも、これらを平行に導出させているので、排気口ホース36と給気口ホース37自身にかかる振動負荷は、ほぼ同等になるため同じ形状、材質の可撓性を有した筒状部材で構成できる。
乾燥工程では、ヒートポンプ装置の圧縮機41を作動させると、冷媒が圧縮され、この圧力により放熱器32、絞り手段42、吸熱器30を循環する。放熱器32では冷媒の圧縮で熱が放出され、吸熱器30では絞り手段42で減圧されて低圧となった冷媒により熱が吸収される。このとき送風機12が作動し、放熱器32の放熱により加熱された温風が給気ダクト20を通って給気口14から回転槽5内に送風される。回転槽5は駆動モータ6により回転駆動され、衣類4は回転槽5の回転により持ち上げられて落下することで、上下に撹拌される。
回転槽5内に送風された温風は、この衣類4の隙間を通るときに水分を奪い、湿った状態で水槽3の排気口16を経て排気ダクト22、排気口ホース36を通り、エアフィルター38を通過してリント等の異物が除去され、吸熱器風路31に至る。この湿った温風は、吸熱器30を通過する際に顕熱と潜熱が奪われて除湿され、乾いた空気と除湿水に分離される。この乾いた空気は、循環ダクト34を通って放熱器風路33に入り、放熱器32で再び加熱され温風となって給気口ホース37、給気ダクト20を通り、送風機12へと循環する。
一方、吸熱器30で結露した除湿水は、底部の排出口39から機外へ排出される。このようにヒートポンプ装置を用いることにより、吸熱器30で吸熱した熱を冷媒で回収して再び放熱器32で放熱して、圧縮機41に入力したエネルギー以上の熱量を衣類4に与えることができるので、乾燥時間の短縮と省エネを実現することが可能になる。
以上のように、ヒートポンプ装置を水槽3の下方に配置し、水槽3の下面側に配設した可撓性を有した筒状部材からなる給気口ホース37および排気口ホース36と連結することにより、衣類4の出し入れがし易いように本体前面の開口部1aの位置を高くでき、給気口ホースおよび排気口ホースの長さも短くできるので、本体全体をコンパクトに構成できるとともに、前述したようにヒートポンプ装置および給気口ホース37、排気口ホース36が水槽3の振動を受けにくくなり信頼性、耐久性が向上できるものである。
(実施の形態)
図5〜図8は本発明の実施の形態における洗濯乾燥機を示すものであり、参考例1と同一構成は同一符号を付して詳細な説明は省略する。
筐体1の内部に複数のサスペンション2によって弾性支持された円筒状の水槽3と、水槽3の内部に設けられた衣類等4を収納する円筒状で横軸型の回転可能な回転槽5と、回転槽5を回転駆動させる駆動モータ6と、吸熱器30と放熱器32と圧縮機41と冷媒を循環させる管路43を接続したヒートポンプ装置で構成されている。回転槽5の軸は水平に対して5〜45度、前方高位に傾斜している。それにともない、水槽3も傾斜して配置している。また筐体1、水槽3、回転槽5の前面にはそれぞれ衣類等4を出し入れする開口部1a、3a、5aを有し、筐体1の開口部1aにはこれを開閉する扉7が設けられている。また水槽3の開口部3aは、筐体1の開口部1aとベローズ8によって水が漏れないように水密に連結されている。水槽3の底部には洗濯水を排出する排水口9を有し、排水弁10に連結されている。
ヒートポンプ装置は、水槽3を前方高位に傾けたことによって形成された水槽3と筐体1の背面1bの間の下部に設けられ、吸熱器30および放熱器32は、筐体1の背面1bに平行方向に並んで配置され、圧縮機41は、水槽3下部の筐体1の側面近くに配置されている。送風手段を構成する送風機12は、吸熱器30と放熱器32との間、つまり循環ダクト34部分に配置されており、放熱器32によって加熱された温風を回転槽5内へ供給する。
吸熱器風路31の入口と排気ダクト出口23との接続、および放熱器風路33の出口と給気ダクト入口21との接続は、可撓性を有した筒状部材からなる伸縮自在な蛇腹ホースなどで構成される排気口ホース36、給気口ホース37を用いている。図のように、ヒートポンプ装置を水槽3の後方下に配置し水槽3の後面側に排気口ホース36、給気口ホース37を同方向に配設することにより、ホースの長さが短くでき、本体全体をコンパクトに構成できる。
なお、この排気口ホース36および給気口ホース37は、ホースクリップ等の固定具(図示せず)によって固定されており容易に着脱可能になっている。また、ヒートポンプ装置を構成する圧縮機41、放熱器32、吸熱器30、管路43と、吸熱器風路31、放熱器風路33、循環ダクト34および送風機12は、筐体1から引き出し可能な取り付けベース35に固定されている。
以上のような構成において、参考例1と同様に、回転槽5の回転振動によって水槽3が振動しても給気口ホース36と排気口ホース37が撓むことにより水槽3の振動はヒートポンプ装置へ直接伝わらず、この振動の影響でヒートポンプ装置の管路43の接続部が緩んだり、管路43が共振して疲労破壊を起こしたりすることがない。また、排気口ホース36と給気口ホース37は、水槽3の後面に対して同方向にしかも平行に導出させているので、水槽3の振動によってこれらのホースが互いに干渉することがない。さらに、これらのホースに対する振動の影響はほぼ同条件になるので、設計的に同材質で同形状のホースが使用できるというメリットがある。
また、本実施の形態では、図7に示すように、取り付けベース35は筐体1の後方へスライド可能に構成されている。したがって、図のように給気口ホース36と排気口ホース37を外すことによりヒートポンプ装置が水槽3から分離できるので、製造時の組立てが容易になるとともにヒートポンプ装置の修理メンテンスを容易にすることができる。
特に、ヒートポンプ装置の修理メンテンス時に給気口ホース36および排気口ホース37を、図のようにヒートポンプ装置側で外すことにより、エアフィルター38の表面を直接目視できるのでエアフィルター38の目詰まり状態を容易に確認できる。
また、ヒートポンプ装置の修理メンテンス時に給気口ホース36および排気口ホース37を、上記とは逆に水槽3側で外すことにより、水槽3内の空気通路または給気ダクト20内の目視が可能になり衣類から出るリントの清掃メンテナンスが容易にできる。
なお、以上の構成では、吸熱器風路31の入口と排気ダクト出口23との接続、および放熱器風路33の出口と給気ダクト入口21との接続は、可撓性を有した筒状部材からなる伸縮自在な蛇腹ホースを略直角に曲げた形状の排気口ホース36と給気口ホース37を用いているが、この部分の構成はこれに限定されるものではない。例えば、図8に示すように、水槽3の後面に対して給気口ホース37を下方に導出させて、直線的に放熱器風路33の出口と接続すれば、給気口ホース37の長さが短くでき、ねじれ方向の力も作用しにくくなる。
(参考例2)
図9は本発明の参考例2における洗濯乾燥機の背面方向から見た断面図で、参考例1と同一構成は同一符号を付して詳細な説明は省略する。
参考例2では、ヒートポンプ装置を水槽3の上部に配置している。図に示すように水槽3の上部に、ヒートポンプ装置を構成する吸熱器30、吸熱器風路31、放熱器32、放熱器風路33、循環ダクト34、および図示していないが圧縮機41、絞り手段42、管路43を設けている。
吸熱器風路31の入口と排気ダクト出口23とは、蛇腹状の伸縮可能な可撓性材料からなる排気口ホース36を介して連通している。放熱器風路33の出口と給気ダクト入口21も同様に、蛇腹状の伸縮可能な可撓性材料からなる給気口ホース37を介して連通している。また、吸熱器30の上流側には、空気中の異物を除去するエアフィルター38を着脱可能に設けている。さらに、吸熱器風路31の下流側の下部には、除湿水を排出する排出口39を設けている。
ヒートポンプ装置を水槽3の上部に配置すれば、洗濯時の洗濯液が乾燥空気通路からヒートポンプ装置の吸熱器30や放熱器32に浸入することがない。吸熱器30または放熱器32は、熱伝導の良い銅やアルミなどの金属で構成するのが通常であり、洗濯液中の洗剤、柔軟剤、漂白剤等の成分が付着するとこれらを腐食させる。したがって、洗濯液を浸入させないことにより、吸熱器30や放熱器32の腐食が防止でき耐久性、信頼性を向上することができる。
このように、水槽3の上部にヒートポンプ装置を配置し、給気口ホース37および排気口ホース36を水槽3の上面側に配設することにより、給気口ホース37および排気口ホース36の長さが短くでき、本体全体をコンパクトに構成できる。
なお、ヒートポンプ装置の一部、すなわち、圧縮機41、絞り手段42等は、吸熱器30や放熱器32への洗濯水の浸入とは関連がなく、必ずしも水槽3の上部に配置する必要はない。
(参考例3)
図10および図11に基づいて参考例3の洗濯乾燥機について説明する。図10は本参考例3の洗濯乾燥機の背面方向から見た断面図、図11は側面方向から見た断面図で、参考例1と同一構成要件は同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図に示すように、吸熱器30、吸熱器風路31、放熱器32、放熱器風路33、循環ダクト34および圧縮機41、図示していないが絞り手段42、管路43からなるヒートポンプ装置を筐体1の一方の側方に集中配置している。筐体1のヒートポンプ装置側の側面にメンテナンス用の開閉自在な扉(図示せず)を設けることにより、ヒートポンプ装置の目視確認や着脱が楽にでき、メンテナンスが容易にできる。特に、給気口ホース36をヒートポンプ装置側で外すことにより、エアフィルター38の表面を直接目視でき目詰まり状態を容易に確認できる。
また、図のように給気口ホース37および排気口ホース36を水槽3の側面側に配設して、これらを下方向に平行に導出させてヒートポンプ装置と連結しているので、給気口ホース37および排気口ホース36の長さが短くでき、本体全体をコンパクトに構成できるとともに、ヒートポンプ装置および給気口ホース37、排気口ホース36が水槽3の振動を受けにくくなり信頼性、耐久性が向上できるものである。
以上のように、本発明にかかる洗濯乾燥機は、ヒートポンプ装置に対して回転槽の振動の影響を抑えて信頼性、耐久性が向上できるもので、ヒートポンプ装置を搭載して乾燥、除湿を行う洗濯機等に有用である。
参考例1の洗濯乾燥機の外観斜視図 同洗濯乾燥機の要部断面図 同洗濯乾燥機の要部断面図 同洗濯乾燥機のシステム概念図 本発明の実施の形態の洗濯乾燥機の一部切欠斜視図 同洗濯乾燥機の要部断面図 同洗濯乾燥機のヒートポンプ装置を引き出した状態の斜視図 同洗濯乾燥機の他の例の要部断面図 参考例2の洗濯乾燥機の要部断面図 参考例3の洗濯乾燥機の要部断面図 同洗濯乾燥機の要部断面図 従来の洗濯乾燥機の断面図
符号の説明
1 筐体
2 サスペンション
3 水槽
5 回転槽
12 送風機
30 吸熱器
31 吸熱器風路
32 放熱器
33 放熱器風路
34 循環ダクト
35 取り付けベース
36 排気口ホース
37 給気口ホース
38 エアフィルター
39 排出口
41 圧縮機
42 絞り手段
43 管路

Claims (2)

  1. 筐体内に前方高位に傾けて弾性支持されるとともに吸気ダクトおよび排気ダクトを備えた水槽と、前記水槽内に回転可能に設けられた回転槽と、前記回転槽内に収容された衣類を乾燥させるヒートポンプ装置と、送風手段によって前記ヒートポンプ装置から前記回転槽内に乾燥用空気を供給する給気口ホースと、前記回転槽内の空気を前記水槽外へ排出する排気口ホースと、前記ヒートポンプ装置を固定した取り付けベースとを具備し、前記取り付けベースは、前記ヒートポンプ装置の圧縮機、放熱器、絞り手段、吸熱器、管路、放熱器風路、吸熱器風路および循環ダクトを装備して前記筐体内の後方下部に設け、前記給気口ホースおよび前記排気口ホースは可撓性の筒状部材で構成するとともにその一端を前記水槽の後面に配した吸気ダクト入口および排気ダクト出口に接続し、他端を下方に導出して前記放熱器風路および吸熱器風路と接続し、かつ前記水槽の後面側での接続を着脱可能にするか、または前記ヒートポンプ装置側での接続を着脱可能にし、前記給気口ホースおよび前記排気口ホースを前記ヒートポンプ装置側または前記水槽側で外して前記取り付けベースを前記ヒートポンプ装置とともに前記筐体内から後方へ引き出し可能に設けた洗濯乾燥機。
  2. 給気口ホースおよび排気口ホースを略平行に配設した請求項1記載の洗濯乾燥機。
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