JP3868445B2 - 引き戸用補助錠 - Google Patents

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Description

本発明は建物の窓枠サッシやその他の開口枠へ着脱自在に取り付けられて、外側戸を突っ張り固定するための引き戸用補助錠に関する。
回動操作摘まみのロック手段を設けることにより、防犯効果を昂めた引き戸用補助錠としては、特開2002−89119号と特開2002−276225号が提案されている。
特開2002−89119号公報 特開2002−276225号公報
ところが、上記公知発明の構成では何れもそのロック手段(7)が、回動操作体(6)のラチェット歯車(24)に噛合するラチェット爪から成るストッパー片(26)のほか、そのストッパー片(26)をラチェット歯車(24)に噛合する方向へ弾圧付勢するコイルバネ(19)と、同じくストッパー片(26)を係脱操作するロックカム(27)と、そのロックカム(27)のレバー式操作部材(28)とから組み立てられているため、必要部品点数が極めて多く複雑であり、クレセント錠と併用される補助錠としては、未だ余りにも高価となる。
更に、上記ロックカム(27)の操作部材(28)はケース本体(2)から抜き出されるようになっているため、これの保管場所を忘れたり、紛失したりするおそれがあり、そうすると開錠することができなくなる。又、それだからと言って補助錠の近辺へ、上記カム操作部材(28)を置くとすれば、防犯効果の向上に役立たない。
本発明はこのような課題の改良を企図しており、その目的を達成するために、請求項1では一定深さの断面倒立U字型をなす錠本体ケースから張り出し垂下する固定側押圧板と、
上記錠本体ケースの内部に嵌め込みセットされたスライダーから、その錠本体ケースの底蓋を通じて上記固定側押圧板との平行状態に張り出し垂下する可動側押圧板と、
上記スライダーへラック歯と螺旋カムとの係合を介して、作用的に連結された回動把手とを備え、
その回動把手を錠本体ケースの外部から回動操作することにより、上記スライダーの可動側押圧板を錠本体ケースの固定側押圧板に対して、接離自在にスライドさせる引き戸用補助錠において、
上記回動把手が錠本体ケースの内部に臨む胴部をラチェット歯車として刻成し、そのラチェット歯車の接線となる方向性に延在する回動把手用ロックアームの基端部を、上記錠本体ケースの内部へ回動自在に枢着する一方、
そのロックアームの先端部を上記錠本体ケースに貫通形成されたロックアーム用逃し入れ口の施蓋可能な化粧カバーとして、これからその逃し入れ口の開口縁部へ係脱自在に係止する係止爪を内向きに突設すると共に、
同じくロックアームの中途部から上記回動把手のラチェット歯車と係脱可能な噛合爪を突設して、
上記ロックアームをその錠本体ケースの外部から化粧カバーへ当てがった片手の指先により押圧操作して、上記回動把手へ一定の回動角度だけ進退作用させることにより、その回動把手を回動不能に固定維持し得るように定めたことを特徴とする。
又、請求項2では上記請求項1に従属する構成として、錠本体ケースを前後方向に沿い延在する平面視の長方形に造形して、その前壁から固定側押圧板を後壁よりも長く一体に張り出し垂下させる一方、
上記錠本体ケースの後壁にロックアーム用逃し入れ口を貫通形成して、その逃し入れ口の開口縁部に部分的な一定深さの凹溝面を残存させると共に、
その凹溝面の溝底部から更に内向きに陥没して、回動把手用ロックアームの係止爪と係脱自在に係止する爪受け入れ切欠と、同じく凹溝面の溝底部から逆な外向きに隆起する仕切りストッパーとの一対を設けて、
上記ロックアームの係止爪がその化粧カバーの押圧操作時に、上記仕切りストッパーを必らず乗り越えなければ通過できないように規制したことを特徴とする。
更に、請求項3では同じく請求項1に従属する構成として、回動把手用ロックアームを錠本体ケースとその底蓋、スライダー並びに回動把手と同じ亜鉛ダイカスト製品か、又は高強度な合成樹脂からの一体成形品として、平面視の全体的なほぼハンマー型に造形し、
その先端部の化粧カバーをヘッド部へ行く程厚肉な擬似三角形に増強して、そのヘッド部を錠本体ケースから一定高さだけ張り出すと共に、
その張り出したヘッド部の表面に押圧操作手の指先滑り止め用となる凹凸条を付与したことを特徴とする。
請求項1の上記構成によれば、引き戸用補助錠が錠本体ケースとその底蓋、錠本体ケースに嵌め込みセットされたスライダー、これと作用的に連結された回動把手並びにその回動把手用ロックアームとの合計5部品から成るにとどまり、回動把手を回動不能に固定維持するロック手段としては、そのロックアームの1品があれば足りるため、極めて簡易に組み立てることができ、この種クレセント錠と併用される補助錠としての量産効果が向上する。
又、回動把手用ロックアームは錠本体ケース内に位置する回動把手のラチェット歯車に対して、その接線となる方向性のもとに一定長さだけ延在しており、その中途部にはラチェット歯車との噛合爪が突設されている一方、同じく先端部が錠本体ケースのロックアーム用逃し入れ口を施蓋できる化粧カバーとして、これからはその逃し入れ口の開口縁部へ係止する係止爪が内向きに突設されているため、上記化粧カバーを錠本体ケースの外部から片手の指先により押圧操作して、そのロックアームを回動支点軸の廻りに回動把手へ、便利良く進退作用させることができ、その操作性に優れる。
そして、上記ロックアームを回動把手に向かって進出操作すれば、その先端部の化粧カバーから突出する係止爪が、錠本体ケースに開口するロックアーム用逃し入れ口の開口縁部へ係止すると同時に、中途部の噛合爪が回動把手のラチェット歯車と噛合するため、その回動把手を回動不能なロック状態に安定良く固定維持することができ、そのロック状態の不慮に解除されてしまうおそれはない。
しかも、上記回動把手用ロックアームはその基端部において錠本体ケースの内部に枢着されており、その先端部の化粧カバーだけが錠本体ケースのロックアーム用逃し入れ口から張り出す状態として、その錠本体ケースに付属しているため、これを抜き出すことによる紛失のおそれがなく、回動把手におけるロック状態の正規な解除操作に支障を与えることもない。
特に、請求項2の構成を採用するならば、錠本体ケースの前壁から固定側押圧板が張り出し垂下されている一方、同じく錠本体ケースの後壁にロックアーム用逃し入れ口が貫通形成されているため、引き戸用補助錠の取付状態では図28から明白なように、その回動把手用ロックアームの化粧カバーだけが錠本体ケースの後壁から僅かに、しかも建物の内部を指向して露出するに過ぎず、その結果建物の外部から不法侵入者によって取りはずされてしまうおそれもなく、防犯効果を達成することができる。
又、上記ロックアームの化粧カバーから内向きに突出する係止爪は、その回動把手へロックアームを進退させる押圧操作時、錠本体ケースの後壁に形成されたロックアーム用逃し入れ口の凹溝面から外向きに隆起する仕切りストッパーを、必らず乗り越えなければ通過することができないように規制されており、回動把手のロック状態を解除したロックアームの係止爪が、上記仕切りストッパーによって堰止められるようになっているため、その回動把手の解除状態を安定裡に保てる効果もある。
更に、請求項3の構成を採用するならば、回動把手用ロックアームの先端部をなす化粧カバーが厚肉な擬似三角形として、その錠本体ケースから一定高さだけ張り出すヘッド部へ、押圧操作手の指先を安定良く当てがうことができ、そのヘッド部の表面に付与された指先の滑り止め用凹凸条とも相俟って、上記ロックアームを回動把手へ進退させるべく、その指先での押圧操作を何れの方向からも確実に便利良く行なえる効果がある。
以下、図面に基いて本発明の具体的構成を説明すると、図1〜9はその引き戸用補助錠の全体的な組立状態を示しており、これは前後方向に沿って延在する平面視の長方形な錠本体ケース(C)と、これに嵌め付け一体化される底蓋(B)と、その錠本体ケース(C)の内部に嵌め込みセットされるスライダー(S)と、そのスライダー(S)を錠本体ケース(C)の外部からスライド操作する回動把手(H)と、その回動把手(H)を回動不能に固定するロックアーム(A)との合計5部品から成る。
先ず、錠本体ケース(C)は図10〜14に抽出するような亜鉛ダイカスト製品として、頂壁(1)と前・後壁(2f)(2r)並びに左・右側壁(3a)(3b)から一定深さ(G1)の断面倒立U字型をなし、その前壁(2f)が固定側押圧板(4)として後壁(2r)よりも長く張り出し垂下されており、その押圧板(4)の前面にはゴムなどの弾性押圧座(5)が嵌め付け接着されている。
(6)は同じく錠本体ケース(C)における後壁(2r)の左右何れか一方(図例では左側)へ偏倚した約半部に貫通形成されたロックアーム用逃し入れ口であるが、その開口縁部には部分的な一定深さ(G2)の凹溝面(7)が残存されており、しかもここにはその溝底部から更に内向き陥没する爪受け入れ切欠(8)と、同じく溝底部から逆な外向きに隆起する仕切りストッパー(9)との一対が並列設置されている。
更に言えば、そのロックアーム用逃し入れ口(6)は図12のような後壁(2r)に開口する長方形として、しかも頂壁(1)側へ片寄った約上半部に切り欠き配置されており、ロックアーム(A)の後述する化粧カバーを逃し入れる。
(10)は上記錠本体ケース(C)の長手中心線(Y−Y)上において、その頂壁(1)の後側へ偏倚した位置に開口する円形な回動把手用受け入れ口であり、その開口縁部が回動把手(H)を抜け止め状態に保つため、階段形態に切り欠かれている。(11a)(11b)は同じく頂壁(1)の前側へ偏倚した位置から内向き一体に垂下された一対のガイドリブであり、錠本体ケース(C)の長手中心線(Y−Y)を境界とする左右対称形態に延在して、スライダー(S)の後述するラック歯をガイド作用する。
又、(12)はその左右何れか一方(図例では左側)のガイドリブ(11)と隣り合う横側において、やはり錠本体ケース(C)の頂壁(1)から内向き一体に垂下されたロックアーム用回動支点軸であり、上記後壁(2r)のロックアーム用逃し入れ口(6)と対応する高さ位置に存在する。(13)は錠本体ケース(C)の4隅位置に設けられた底蓋受け台であり、これからは取付軸(14)が各々一体に垂下されている。
そして、先に一言した底蓋(B)は図15〜18に示す如く、錠本体ケース(C)と嵌合し得る長方形な平板の亜鉛ダイカスト製品であり、その4隅位置に開口分布する取付孔(15)が、錠本体ケース(C)側の上記取付軸(14)へ差し込まれた後、その取付軸(14)のかしめ加工により、錠本体ケース(C)へ嵌め付け固定されるようになっている。
(16)は底蓋(B)の長手中心線(Y−Y)上に沿って貫通形成された一定な開口幅(W1)と開口長さ(L)のスライドガイド長孔であり、スライダー(S)の後述する可動側押圧板を下方へ逃し出す。(17a)(17b)はそのスライドガイド長孔(16)を挟む左右対称な一対の凸段面であって、錠本体ケース(C)内への上向きに隆起しており、しかもその凸段面(17a)(17b)からは更に左右対称な一対のスライドガイドレール(18a)(18b)が、一定高さだけ上向きに隆起されている。
その底蓋(B)の凸段面(17a)(17b)とスライドガイドレール(18a)(18b)により、スライダー(S)を左右方向へ横振れするおそれなく、長手方向(前後方向)に沿って正しくスライドさせることができるようになっているのである。(W2)はその左右相互間隔を示している。
次に、スライダー(S)は図19〜22に抽出するようなスライドベース板(19)と、その中途部から一体に垂下する可動側押圧板(20)とから側面視のほぼT字型をなす亜鉛ダイカスト製品であって、その錠本体ケース(C)内に位置する平面視の長方形なスライドベース板(19)が、上記底蓋(B)における凸段面(17)とスライドガイドレール(18)の左右相互間隔(W2)と対応する帯幅を備え、その内部へスライド自在に嵌合されている一方、可動側押圧板(20)が上記底蓋(B)のスライドガイド長孔(16)を通じて、錠本体ケース(C)の上記固定側押圧板(4)と平行状態に張り出している。
その場合、スライダー(S)の可動側押圧板(20)は上記錠本体ケース(C)の固定側押圧板(4)と同じ板幅を備えており、その後面にはやはりゴムなどの弾性押圧座(21)が嵌め付け接着されている。(22)は同じくスライダー(S)におけるスライドベース板(19)の長手中心線上に沿って、一定間隔ピッチ(P)での上向き点在分布状態に隆起された多数のラック歯であり、回動把手(H)の後述する螺旋カムと係合し得るようになっている。
先に一言した回動把手(H)は図23〜25に示す如く、錠本体ケース(C)における回動把手用受け入れ口(10)の開口縁部と対応する階段形態の亜鉛ダイカスト製品として、その胴部に刻成されたラチェット歯車(23)と、これから一体に張り出す径大な円形の回動ベース板(24)とが、上記錠本体ケース(C)の回動把手用受け入れ口(10)へ内側から嵌合されており、その胴部の中央から上向き一体に隆起する摘まみ片(25)を、上記錠本体ケース(C)における頂壁(1)の外部から片手の指先によって、回動操作することができるようになっている。
しかも、上記回動把手(H)の円形な回動ベース板(24)からは、底面視のほぼC字型をなす螺旋カム(26)が下向き一体に突設されており、その1螺旋分だけ屈曲した切り離し両端部の相互間に、上記スライダー(S)のスライドベース板(19)から上向きに隆起するラック歯(22)の少なくとも1個が必らず介在して、その螺旋カム(26)と係合する状態にある。
つまり、回動把手(H)とスライダー(S)とは錠本体ケース(C)の内部において、その前者の回動操作が後者のスライド運動として変換されるように、作用的に連結されており、回動把手(H)を図5の矢印(R)で示す時計方向へ回動操作した時には、その螺旋カム(26)とラック歯(22)との係合作用を介して、上記スライダー(S)が後方へ直進的にスライドされ、そのスライダー(S)の可動側押圧板(20)が錠本体ケース(C)の固定側押圧板(4)から離反することになる。
他方、回動把手(H)を図5の反時計方向へ回動操作した時には、やはり螺旋カム(26)とラック歯(22)との係合作用によって、上記スライダー(S)が逆な前方へ直進的にスライドされ、そのスライダー(S)の可動側押圧板(20)は錠本体ケース(C)の固定側押圧板(4)へ接近することになるのである。
更に、先の回動把手用ロックアーム(A)は高強度な合成樹脂(好ましくは商品名:ジュラコン)からの一体成形品又は亜鉛ダイカスト製品として、図26、27のような平面視のほぼハンマーや金鎚の輪郭を思わせる一定長さの平板形態に造形されており、その基端部の取付孔(27)が上記錠本体ケース(C)の頂壁(1)から内向きに垂下するロックアーム用回動支点軸(12)へ、内側から回動自在に嵌め付け枢着されている。
そして、同じくロックアーム(A)の先端部は錠本体ケース(C)の後壁(2r)に開口する上記ロックアーム用逃し入れ口(6)を施蓋できる化粧カバー(28)として、その化粧カバー(28)が上記逃し入れ口(6)の凹溝面(7)に臨むヘッド部からは、その凹溝面(7)の爪受け入れ切欠(8)へ係脱自在に係止する係止爪(29)が内向きに突設されている。
又、化粧カバー(28)のテールエンド部は上記後壁(2r)に開口するロックアーム用逃し入れ口(6)の開口縁部へ係脱自在に係止する係止フック(30)として、滑らかな円弧状に屈曲形成されており、茲に化粧カバー(28)の係止フック(30)が上記逃し入れ口(6)の開口縁部へ、同じく化粧カバー(28)の係止爪(29)が上記爪受け入れ切欠(8)へ、その何れも係止された状態において、上記後壁(2r)のロックアーム用逃し入れ口(6)が図6のように施蓋される結果となる。
しかも、このような状態のもとではロックアーム(A)の中途部が、上記回動把手(H)におけるラチェット歯車(23)の接線をなす如く、錠本体ケース(C)の長手方向(前後方向)に沿って一定長さだけ延在し、そのロックアーム(A)の中途部からラチェット歯車(23)への横内向きに突設された噛合爪(31)が、そのラチェット歯車(23)と噛合することにより、上記回動把手(H)を回動不能なロック状態として固定維持し得るようになっている。
その場合、上記ロックアーム(A)の化粧カバー(28)はそのヘッド部へ行く程厚肉な平面視の擬似三角形として増強されており、図6のように回動把手(H)をロックした状態においても、その錠本体ケース(C)の後壁(2r)から後側へ一定高さ(h)だけ張り出すようになっているため、ここへ片手の指先を確実に当てがって、同図の矢印(F1)で示す方向(図例では右方向)から押圧することにより、そのヘッド部の係止爪(29)を上記後壁(2r)側の爪受け入れ切欠(8)から、併せて中途部の噛合爪(31)を上記回動把手(H)側のラチェット歯車(23)から、図7のように各々離脱させることができる。
このようなロックアーム(A)の噛合爪(31)と、ラチェット歯車(23)との噛合が解除された状態のもとで、その回動把手(H)を時計方向と反時計方向へ自由自在に回動操作できることは、言うまでもない。
図7の解除状態では図6のロック状態に比し、その回動把手(H)のロックアーム(A)が上記回動支点軸(12)を中心として、一定の回動角度(θ)だけ横外方へ退避するため、その化粧カバー(28)におけるヘッド部の後面はそれだけ急角度の傾斜面となる。
その結果、ここへ片手の指先を安定良く当てがって、図7の矢印(F2)で示す方向(図例では逆な左方向)から押圧することにより、そのヘッド部の係止爪(29)を上記後壁(2r)側の爪受け入れ切欠(8)へ係止させると同時に、中途部の噛合爪(31)を上記回動把手(H)側のラチェット歯車(23)へ噛合させることができる。(32)は上記化粧カバー(28)におけるヘッド部の後面に付与された多数の凹凸条であり、指先の滑り止め用として機能する。
又、先に一言した錠本体ケース(C)における後壁(2r)側の仕切りストッパー(9)は、上記化粧カバー(28)のヘッド部を振れ動かぬように規制し、ロックアーム(A)が回動支点軸(12)を中心として、その回動把手(H)の解除状態からロック状態へ不慮に進出する如く回動してしまうおそれを防ぐ。
つまり、ロックアーム(A)における化粧カバー(28)のヘッド部から内向く係止爪(29)は、図6と図7との対比から明白なように、その化粧カバー(28)の上記押圧操作時、錠本体ケース(C)の後壁(2r)側に開口する凹溝面(7)の溝底部から外向く仕切りストッパー(9)を、必らず乗り越えなければ通過せず、その結果回動把手(H)の解除状態では上記係止爪(29)が仕切りストッパー(9)により堰止められて、その回動把手(H)の解除状態を安定良く維持できるようになっているのである。
尚、図示省略してあるが、上記ロックアーム用回動支点軸(12)に巻き掛けた蔓巻きバネの切り離し一端部をロックアーム(A)へ、同じく蔓巻きバネの切り離し他端部を錠本体ケース(C)の適当個所へ各々係止させることにより、そのロックアーム(A)を回動把手(H)が常時ロックされる方向へ弾圧付勢してもさしつかえない。
図28は建物の窓枠サッシ(33)に対する本発明の取付け例を示しており、その補助錠を使って、引き戸を固定するに当っては、予じめロックアーム(A)を図7のように回動把手(H)から退避させて、その化粧カバー(28)におけるヘッド部の係止爪(29)を錠本体ケース(C)における後壁(2r)側の爪受け入れ切欠(8)から、又中途部の噛合爪(31)を回動把手(H)のラチェット歯車(23)から各々離脱させた上、その回動把手(H)の回動操作により、スライダー(S)の可動側押圧板(20)を図1〜3のように、錠本体ケース(C)の固定側押圧板(4)と適当な接近状態に保っておく。
そして、次に引き戸を閉鎖した状態として、錠本体ケース(C)の固定側押圧板(4)を外側戸(34)に当てがうと共に、スライダー(S)の可動側押圧板(20)を窓枠サッシ(33)や横框(35)などの垂直面(36)へ対応的に臨ませた上、回動把手(H)を回動操作することにより、そのスライダー(S)の可動側押圧板(20)を図8、9のように、錠本体ケース(C)の固定側押圧板(4)から離反させて、その両押圧板(4)(20)が上記窓枠サッシ(33)や横框(35)などの垂直面(36)と、外側戸(34)とを突っ張る状態に固定し、最後にロックアーム(A)を図6のように回動把手(H)へ進出させて、その上記化粧カバー(28)の係止爪(29)を錠本体ケース(C)における後壁(2r)側の爪受け入れ切欠(8)へ係止させると同時に、中途部の噛合爪(31)を回動把手(H)のラチェット歯車(23)へ噛合させるのである。
このような回動把手(H)を回動操作できないロック状態では、図28のように外側戸(34)が開閉不能となり、内側戸(37)も補助錠に邪魔されて、その開放不能に保たれる。その場合、上記ロックアーム(A)は錠本体ケース(C)に付属一体化されており、その化粧カバー(28)だけが錠本体ケース(C)の後壁(2r)から僅かに、しかも建物の内部に向かって露出するに過ぎないので、紛失するおそれがないことは勿論、建物の外部から不法侵入者によって取りはずされてしまうおそれもなく、防犯効果を達成することができる。尚、建物の居住者が上記窓枠サッシ(33)から補助錠を取りはずす場合には、上記操作を逆順序に行なえば良い。
本発明に係る引き戸用補助錠の平面図である。 図1の底面図である。 図1の3−3線断面図である。 図1の4−4線断面図である。 図3の5−5線断面図である。 図3の6−6線断面図であって、回動把手のロック状態を示す。 同じく回動把手の解除状態を示す図6に対応する断面図である。 可動側押圧板が固定側押圧板から離反したスライド状態を示す図1に対応する平面図である。 図8の9−9線断面図である。 錠本体ケースを抽出して示す平面図である。 図10の底面図である。 図10の背面図である。 図11の13−13線断面図である。 図11の14−14線断面図である。 底蓋を抽出して示す平面図である。 図15の16−16線断面図である。 図15の17−17線断面図である。 図15の18−18線断面図である。 スライダーを抽出して示す平面図である。 図19の側面図である。 図20の背面図である。 図19の22−22線断面図である。 回動把手を抽出して示す正面図である。 図23の平面図である。 図23の底面図である。 ロックアームを抽出して示す平面図である。 図26の側面図である。 本発明に係る引き戸用補助錠の取付け使用例を示す側面図である。
符号の説明
(1)・頂壁
(2f)・前壁
(2r)・後壁
(3a)・左側壁
(3b)・右側壁
(4)・固定側押圧板
(5)・弾性押圧座
(6)・ロックアーム用逃し入れ口
(7)・凹溝面
(8)・爪受け入れ切欠
(9)・仕切りストッパー
(10)・回動把手用受け入れ口
(12)・ロックアーム用回動支点軸
(16)・スライドガイド長孔
(17a)(17b)・凸段面
(18a)18b)・スライドガイドレール
(19)・スライドベース板
(20)・可動側押圧板
(21)・弾性押圧座
(22)・ラック歯
(23)・ラチェット歯車
(24)・回動ベース板
(25)・摘まみ片
(26)・螺旋カム
(27)・取付孔
(28)・化粧カバー
(29)・係止爪
(30)・係止フック
(31)・噛合爪
(32)・滑り止め用凹凸条
(33)・窓枠サッシ
(34)(37)・引き戸
(A)・ロックアーム
(B)・底蓋
(C)・錠本体ケース
(H)・回動把手
(S)・スライダー
(θ)・回動角度
(h)・張り出し高さ
(F1)(F2)・押圧操作方向
(G1)(G2)・深さ

Claims (3)

  1. 一定深さ(G1)の断面倒立U字型をなす錠本体ケース(C)から張り出し垂下する固定側押圧板(4)と、
    上記錠本体ケース(C)の内部に嵌め込みセットされたスライダー(S)から、その錠本体ケース(C)の底蓋(B)を通じて上記固定側押圧板(4)との平行状態に張り出し垂下する可動側押圧板(20)と、
    上記スライダー(S)へラック歯(22)と螺旋カム(26)との係合を介して、作用的に連結された回動把手(H)とを備え、
    その回動把手(H)を錠本体ケース(C)の外部から回動操作することにより、上記スライダー(S)の可動側押圧板(20)を錠本体ケース(C)の固定側押圧板(4)に対して、接離自在にスライドさせる引き戸用補助錠において、
    上記回動把手(H)が錠本体ケース(C)の内部に臨む胴部をラチェット歯車(23)として刻成し、そのラチェット歯車(23)の接線となる方向性に延在する回動把手用ロックアーム(A)の基端部を、上記錠本体ケース(C)の内部へ回動自在に枢着する一方、
    そのロックアーム(A)の先端部を上記錠本体ケース(C)に貫通形成されたロックアーム用逃し入れ口(6)の施蓋可能な化粧カバー(28)として、これからその逃し入れ口(6)の開口縁部へ係脱自在に係止する係止爪(29)を内向きに突設すると共に、
    同じくロックアーム(A)の中途部から上記回動把手(H)のラチェット歯車(23)と係脱可能な噛合爪(31)を突設して、
    上記ロックアーム(A)をその錠本体ケース(C)の外部から化粧カバー(28)へ当てがった片手の指先により押圧操作して、上記回動把手(H)へ一定の回動角度(θ)だけ進退作用させることにより、その回動把手(H)を回動不能に固定維持し得るように定めたことを特徴とする引き戸用補助錠。
  2. 錠本体ケース(C)を前後方向に沿い延在する平面視の長方形に造形して、その前壁(2f)から固定側押圧板(4)を後壁(2r)よりも長く一体に張り出し垂下させる一方、
    上記錠本体ケース(C)の後壁(2r)にロックアーム用逃し入れ口(6)を貫通形成して、その逃し入れ口(6)の開口縁部に部分的な一定深さ(G2)の凹溝面(7)を残存させると共に、
    その凹溝面(7)の溝底部から更に内向きに陥没して、回動把手用ロックアーム(A)の係止爪(29)と係脱自在に係止する爪受け入れ切欠(8)と、同じく凹溝面(7)の溝底部から逆な外向きに隆起する仕切りストッパー(9)との一対を設けて、
    上記ロックアーム(A)の係止爪(29)がその化粧カバー(28)の押圧操作時に、上記仕切りストッパー(9)を必らず乗り越えなければ通過できないように規制したことを特徴とする請求項1記載の引き戸用補助錠。
  3. 回動把手用ロックアーム(A)を錠本体ケース(C)とその底蓋(B)、スライダー(S)並びに回動把手(H)と同じ亜鉛ダイカスト製品か、又は高強度な合成樹脂からの一体成形品として、平面視の全体的なほぼハンマー型に造形し、
    その先端部の化粧カバー(28)をヘッド部へ行く程厚肉な擬似三角形に増強して、そのヘッド部を錠本体ケース(C)から一定高さ(h)だけ張り出すと共に、
    その張り出したヘッド部の表面に押圧操作手の指先滑り止め用となる凹凸条(32)を付与したことを特徴とする請求項1記載の引き戸用補助錠。
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