JP3868340B2 - 解袋機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スープ,醤油等の液状の内容物が封入された袋を解袋するための解袋機に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、例えばラーメン等のインスタント食品にて用いるスープ状の調味料,惣菜の味付けとして用いる醤油など、液状の内容物を袋詰めにした多種多様な製品(以下、「袋詰め品」という)が市場に多く出回っている。このような袋詰め品を工場にて生産する際、封入された内容物が所定の基準量よりも多く又は少なくなるなどして不良品が生じる場合がある。そしてゴミ処理等の問題を鑑みれば、生産の際に生じた不良品は、袋と内容物とを別個に処理することが望ましい。そこで従来は、不良品の袋詰め品を手作業により解袋して袋と内容物とを分離していたが、この作業は非常に煩瑣なものであり、この状況を解決するために幾つかの解袋機が提案されている。
【0003】
例えば、周面に凹凸が設けられた一対のローラから成る第1ローラ部と、該第1ローラ部の下流側に設けられ、周面が平坦な形状の一対のローラから成る第2ローラ部とを備えた解袋機(以下、「第1の解袋機」という)が提案されている。該第1の解袋機の場合、第1ローラ部が有する一対のローラ間に袋詰め品を挟入させ、周面に設けられた凹凸によって前記袋詰め品の袋を破砕する。袋を破砕された袋詰め品は、第2ローラ部に挟入されて内容物が絞り出される。
【0004】
また他の例としては、周面に複数の貫通孔が設けられて内壁に複数の刃を有する円筒状のドラムを備えた解袋機(以下、「第2の解袋機」という)が提案されている。該第2の解袋機の場合、回転させた前記ドラム内に袋詰め品を投入する。投入された袋詰め品はドラムと共に回転し、その際生じる遠心力によってドラムの内壁に押し付けられる。押し付けられた袋詰め品は、ドラムの内壁に設けられた複数の刃によって切断され、内容物が遠心力によって前記貫通孔を通じてドラムの外部へ排出される。
【0005】
上述したように、第1の解袋機及び第2の解袋機の何れによっても、袋詰め品を袋と内容物とに分離することは可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、第1の解袋機による場合は、第2ローラ部を構成するローラの周面に袋が密着して剥離されない場合がある。このようにローラの周面に袋が密着した場合、第1の解袋機の運転に支障をきたしてしまう。
【0007】
また、第2の解袋機による場合は、袋が複数回切断されることにより、或いは袋の端部が切断されることにより、袋の小片が生じる可能性がある。該小片は、遠心力によって内容物と一緒にドラムの外部へ排出されるため、該小片と内容物とを完全に分離することは困難になる。
【0008】
そこで本発明は、ローラの周面に袋が密着して運転に支障をきたすことがなく、袋と内容物とを確実に分離することができる解袋機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたものであり、本発明に係る解袋機は、液状の内容物が封入された袋を解袋するための解袋機において、互いの回転軸が略平行を成す一対の送りローラを有し、該一対の送りローラの間に挟入された袋を搬送するための送りローラ部と、該送りローラ部によって搬送される袋を切断するためのカッタと、該カッタに対して前記送りローラ部の搬送下流側に配置され、前記カッタによって切断された袋が挟入された場合に該袋内の内容物を絞り出すべく、互いの回転軸が略平行を成す一対の絞りローラを有する絞りローラ部とを備える。
【0010】
このような構成とすることにより、送りローラ部によって搬送される袋の所定の一箇所をカッタで切断することができ、袋の小片が生じることがなく、また、絞りローラ部にて絞られることによって内容物と袋とを確実に分離することができる。また、上述したように簡単な構造から成るため、水を上方からかけるなどして容易に清掃することが可能である解袋機を実現することができる。
【0011】
また、前記一対の絞りローラの夫々の周面には、該一対の絞りローラ間に挟入された袋に該絞りローラの回転軸と交差する向きの溝を形成するための溝形成部が、前記回転軸と交差する向きに延設されていてもよい。
【0012】
このような構成とすることにより、絞りローラ部を経た袋には、絞りローラの回転軸に交差する向きに溝が形成される。溝が形成された袋は、該溝の長手方向に直交する向きの外力に対する剛性が高まるため、絞りローラから袋が剥離し易くて密着することがない。
【0013】
また、前記溝形成部は、前記回転軸方向に所定間隔を隔てて複数並設されており、前記回転軸方向に隣り合う溝形成部の間における前記絞りローラの周面は平坦に成してあってもよい。
【0014】
このような構成とすることにより、複数並設された溝形成部間の平坦な周面によって、一対の絞りローラ間に挟入された袋を略均一に押圧することができ、該袋の内容物の殆ど全てを絞り出すことができる。
【0015】
また、前記一対の絞りローラのうち、一方の絞りローラに設けられた溝形成部は、延設方向に略直交する断面が周面に対して突出した形状を成す稜部を有し、他方の絞りローラに設けられた溝形成部は、前記一方の絞りローラの稜部に嵌合するように、延設方向に略直交する断面が周面に対して窪んだ形状を成す谷部を有していてもよい。
【0016】
このような構成とすることにより、一方の絞りローラの稜部と、該稜部に嵌合する他方の絞りローラの谷部との間に袋が挟入されて押圧されるため、該袋には絞りローラの回転軸に交差する向きの溝が確実に形成される。
【0017】
また、前記一対の絞りローラのうち、一方の絞りローラに設けられた溝形成部は、延設方向に略直交する断面が周面に対して突出した形状を成す稜部と、該周面に対して窪んだ形状を成す谷部とを有し、他方の絞りローラに設けられた溝形成部は、前記一方の絞りローラの稜部及び谷部の夫々に嵌合するように、延設方向に略直交する断面が周面に対して窪んだ形状を成す谷部と、該周面に対して突出した形状を成す稜部とを有していてもよい。
【0018】
このような構成とすることにより、一方の絞りローラの稜部及び谷部と、該稜部及び谷部の夫々に嵌合する他方の絞りローラの谷部及び稜部との間に袋が挟入されて押圧されるため、上述したのと同様に、該袋には絞りローラの回転軸に交差する向きの溝が確実に形成される。
【0019】
また、前記稜部及び谷部は、延設方向に略直交する断面が略台形状を成していてもよい。
【0020】
このような構成とすることにより、対応する稜部及び谷部の間に挟入された袋に対し、より適切な溝を形成することができる。
【0021】
また、前記一対の絞りローラは、少なくとも周面が金属材料から成っていてもよい。
【0022】
このような構成とすることにより、絞りローラ部の機械的な耐性が向上し、また、付着した内容物の除去が容易となる。
【0023】
また、前記一対の絞りローラの夫々は、直径が略80mm、回転軸方向の長さが略135mmであってもよい。
【0024】
送りローラ部から一対の絞りローラ間へ袋が挟入される場合、該絞りローラの直径はより大きい方が挟入され易く、他方、絞りローラの直径が大きすぎると送りローラ部と絞りローラ部との相対距離が大きくなり、送りローラ部から絞りローラ部へ適切に袋を搬送できない場合がある。従って、上述したような構成とすることにより、送りローラ部から絞りローラ部へ適切に袋を搬送することができると共に、搬送された袋を一対の絞りローラ間に適切に挟入させることができる。
【0025】
また、前記一対の送りローラの夫々は、所定間隔を隔てて同軸的に設けられた同径を成す二つのローラを有し、前記カッタは、搬送される袋を略搬送方向に沿って切断すべく、前記二つのローラ間にて袋の搬送経路を刃が横断するようにして配置されていてもよい。
【0026】
このような構成とすることにより、送りローラ部によって搬送される袋を略搬送方向に沿って確実に切断することができ、切断によって内容物に混入する小片が生じることがない。
【0027】
また、前記送りローラ部の搬送上流側には、袋を該送りローラ部へ誘導するためのホッパが更に設けられていてもよい。
【0028】
このような構成とすることにより、袋を送りローラ部へ適切に誘導することができ、後にカッタによって袋の適切な箇所を切断させることが可能となる。
【0029】
また、前記絞りローラ部の下方には、該絞りローラ部によって絞られて落下する内容物を下方へ誘導するための漏斗が更に設けられていてもよい。
【0030】
このような構成とすることにより、袋から絞り出された内容物を回収し易くなる。
【0031】
また、前記絞りローラ部の搬送下流側には、該絞りローラ部によって内容物を絞られた袋を搬送下流方向へ誘導するための誘導具が更に設けられていてもよい。
【0032】
このような構成とすることにより、絞りローラ部を経ることにより分離された袋と内容物とを確実に別個に回収することができる。
【0033】
また、前記送りローラ部及び絞りローラ部を駆動させるための駆動部と、該駆動部の駆動を制御する制御部とを更に備えていてもよい。
【0034】
このような構成とすることにより、送りローラ部及び絞りローラ部を適切に駆動させることが可能であり、解袋処理を円滑に行うことができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。図1は、本発明に係る解袋機の実施の形態を示す概観図である。図1において符号1は前記解袋機を示しており、該解袋機1は、解袋機本体11と、該解袋機本体11が上部に載置・固定されるキャスタ付きの架台12と、該架台12の背部に備えられ、解袋機本体11の動作を制御するための制御ボックス13とから主として構成されている。
【0036】
また、前記解袋機本体11は、ホッパ2,送りローラ部30,絞りローラ部40,カッタ5,これらを保持するための左側板60L及び右側板60R,並びに、前記送りローラ部30及び絞りローラ部40を駆動させるためのモータMを主として備えている。前記モータMは、解袋機本体11の背部に配置されており、図示しない電源から供給される電力によって作動する。該モータMは、前記制御ボックス13内に格納された制御装置からの指示に応じ、その回転数,回転トルクが制御される。
【0037】
また、前記左側板60L及び右側板60Rは、所定間隔を隔てて互いに平行を成し、前記架台12の上部に立設されている。そして、前記ホッパ2,送りローラ部30,絞りローラ部40,及びカッタ5は、前記左側板60L及び右側板60Rの間にて後述する如くに配置されている。
【0038】
図2は、解袋機本体11における前記ホッパ2,送りローラ部30,絞りローラ部40,カッタ5等の配置を模式的に表した右側面図であり、図3は、前記配置を表した平面図である。図2に示すように、前記ホッパ2,送りローラ部30,絞りローラ40は、前記左側板60L及び右側板60Rの間であって水平面に対して解袋機1の正面側へ傾斜した搬送経路Rに沿って、この順序で配置されている。
【0039】
図1乃至図3に示すように、前記ホッパ2は搬送経路Rの最上流位置に配置されている。該ホッパ2は、平面視で略矩形を成し、多数の袋Bを載せることができる受け部2aと、略矩形を成す該受け部2aの正面側の一辺にて搬送経路Rに沿って突設され、前記受け部2aに載置された袋Bを送りローラ部30へ誘導するための誘導部2bとから構成されている。
【0040】
ホッパ2の誘導部2bに対し、搬送経路Rの下流側における前記誘導部2bの近傍には、送りローラ部30が配置されている。該送りローラ部30は、互いに略平行を成す回転中心軸31a,32aを夫々有する一対の送りローラ31,32を備えている。図2に示すように、該送りローラ31,32は、回転中心軸31a,32aが前記搬送経路Rを略上下から間に挟み、且つ該搬送経路Rに対して対称的に位置するように配置されている。該送りローラ31,32は、夫々の回転中心軸31a,32aと同軸を成すシャフト31b,32bに固定され、該シャフト31b,32bの両端は、前記左側板60L及び右側板60Rにて夫々回転可能に支持されている。
【0041】
前記シャフト31bの両端部は、前記左側板60L及び右側板60Rから外側へ貫通して所定長さだけ突出しており、前記シャフト32bの左端部は、前記左側板60Lから外側へ貫通して所定長さだけ突出している。図3に示すように、右側板60Rから突出されたシャフト31bの右端部には、該シャフト31bと同軸を成す二つのスプロケット31c,31dが取り付けられている。このうち外側に設けられたスプロケット31cと、モータMの駆動軸に取り付けられたスプロケットMcとの間にはチェーンCcが掛けられており、モータMの駆動軸の回転に連動して送りローラ31が回転するようになっている。
【0042】
また、左側板60Lから突出されたシャフト31b,32bの左端部には、夫々同期ギア31e,32eが取り付けられている。該同期ギア31e,32eは、一方の回転に同期して他方が連動して逆回転するようになっている。従って、モータMが駆動した場合、その駆動軸の回転に連動して、送りローラ31,32が同期的に回転駆動される。そして、該送りローラ31,32間に挟入された袋Bを搬送経路Rに沿って下流側へ搬送することができる。
【0043】
なお、左側板60L及び右側板60Rには、夫々の外側を囲むようにケース61L,61Rが設けてあり、前記スプロケット31c,31dは前記ケース61L内に収納され、同期ギア31e,32eは前記ケース61R内に収納されている。
【0044】
また、図3に示すように、送りローラ31は、所定間隔を隔てて同軸的に設けられた二つのローラ311,312を有している。該ローラ311,312は、互いの大径及び小径が同一の段付き円柱状を成し、互いの大径側が近接するように配置されている。同様に、送りローラ32は、前記所定間隔を隔てて同軸的に設けられた二つのローラ321,322を有している。該ローラ321,322は、互いの大径及び小径が同一の段付き円柱状を成し、互いの大径側が近接するように配置されている。前記ローラ311,312及びローラ321,322は、その大径を成す円柱部分の周面にローレット加工が施されている。なお、本実施の形態に係る解袋機1では、前記ローラ311,312,321,322における大径を成す円柱部分の直径は略52mm、小径を成す円柱部分の直径は略40mmであり、大径を成す円柱部分の回転中心軸方向の長さは略10mm、小径を成す円柱部分の回転中心軸方向の長さは略15mmとなっている。
【0045】
図1乃至図3に示すように、前記ホッパ2及び送りローラ部30の間にはカッタ5が配置されている。該カッタ5は、両端部を左側板60L及び右側板60Rにて夫々固定された支持棒5aの長手方向の中央位置、即ち、所定間隔を隔てて設けられた前記ローラ311,312の間にて垂下した状態に支持されている。また、カッタ5は、搬送経路Rの上流側へ刃が向けられ、図2に示すように刃が搬送経路Rを横断するように設けられている。従って、送りローラ部30により搬送経路Rに沿って搬送される袋Bは、前記カッタ5により略搬送方向に沿って切断される。
【0046】
図2に示すように、前記送りローラ部30に対して搬送経路Rの下流側には絞りローラ部40が配置されている。該絞りローラ部40は、互いに略平行を成す回転中心軸41a,42aを夫々有する一対の絞りローラ41,42を備えている。該絞りローラ41,42は、前記回転中心軸41a,42aが前記搬送経路Rを略上下から間に挟み、且つ該搬送経路Rに対して対称的に位置するように配置されており、間に挟入された袋Bの内容物を絞り出すのに適当な距離だけ隔てられている。該絞りローラ41,42は、夫々の回転中心軸41a,42aと同軸を成すシャフト41b,42bに固定され、該シャフト41b,42bの両端は、前記左側板60L及び右側板60Rの夫々にて回転可能に支持されている。
【0047】
前記シャフト41bの両端部は、前記左側板60L及び右側板60Rから外側へ貫通して所定長さだけ突出しており、前記シャフト42bの左端部は、前記左側板60Lから外側へ貫通して所定長さだけ突出している。図3に示すように、右側板60Rから突出されたシャフト41bの右願部には、該シャフト41bと同軸を成すスプロケット41dが取り付けられている。該スプロケット41dと、前記送りローラ31が固定されるシャフト31bの右端部に取り付けられたスプロケット31dとの間には、チェーンCdが掛けられており、送りローラ31の回転に連動して絞りローラ41が回転するようになっている。
【0048】
また、左側板60Lから突出されたシャフト41b,42bの左端部には、夫々同期ギア41e,42eが取り付けられている。該同期ギア41e,42eは、一方の回転に同期して他方が連動して逆回転するようになっている。従って、絞りローラ41,42間に挟入された袋Bを搬送経路Rに沿って下流側へ搬送することができる。
【0049】
なお、前記スプロケット41dは、前述したスプロケット31c,31dと共に前記ケース61R内に収納され、同期ギア41e,42eは、前述した同期ギア31e,32eと共に前記ケース61L内に収納されている。
【0050】
また、絞りローラ41,42の周面には、間に挟入された袋Bに夫々の回転中心軸41a,42aと交差する向きの溝を形成するための溝形成部41f,42fが設けられている。図4は、前記溝形成部41f,42fの構成を説明すべく、絞りローラ41,42を回転中心軸41a,42aに沿って切断した断面を示す断面図であり、図4(a)は絞りローラ41を、図4(b)は絞りローラ42を夫々示している。また、図5は、前記溝形成部41f,42fの一部を拡大して示した模式図である。
【0051】
図4(a)及び図5に示すように、溝形成部41fは、絞りローラ41の周面に対して横断面が台形状に突出し、該絞りローラ41の周方向へ延設された稜部41gと、前記横断面が台形状に窪んで前記周方向へ延設された谷部41hとから成っている。前記稜部41g及び谷部41hは、絞りローラ41の周面にて回転中心軸41a方向へ交互に並設されている。
【0052】
他方、図4(b)及び図5に示すように、絞りローラ42の周面に設けられた溝形成部42fは、前記稜部41gと略同形状を成す稜部42g、及び前記谷部41hと略同形状を成す谷部42hとから成っている。該稜部42g及び谷部42hは、絞りローラ42の周面にて回転中心軸42a方向へ交互に並設されており、また、前記稜部42gは、前記絞りローラ41に設けられた谷部41hと嵌合し、前記谷部42hは、前記絞りローラ41に設けられた稜部41gと嵌合するように成してある。
【0053】
また、稜部41g及び谷部41hの間における絞りローラ41の周面部分41j、並びに、稜部42g及び谷部42hの間における絞りローラ42の周面部分42jは、共に平坦な形状に成してある。更に、稜部41g,42g、谷部42g,42h、及び周面部分41,42jを含む絞りローラ41,42の周面は、ステンレス等の金属材料によって構成されている。
【0054】
なお、本実施の形態に係る解袋機1が備える前記絞りローラ41,42は、直径が80mm、回転中心軸方向の長さが135mmである。また、稜部41g,42gは、上端部の幅が1mm、周面上の幅が4mm、周面から前記上端部までの高さが2mmを成している。また、谷部41h,42hは、開口部の幅が4.5mm、底部の幅が1mm、前記開口部から底部までの深さが2mmを成している。更に、稜部41gと谷部41hとの間隔、及び、稜部42gと谷部42hとの間隔、換言すれば、溝形成部41f,42fの並設間隔は、夫々10mmとなっている。
【0055】
図1乃至図3に示すように、絞りローラ部40に対し搬送経路Rの下流側には、外形が矩形を成して内部が格子状を成す板状の誘導具7が、前記搬送経路Rに沿って該搬送経路Rより若干下方に配置されている。該誘導具7は、絞りローラ部40にて内容物から分離された袋Bを正面側へ誘導するための部材である。
【0056】
図2に示すように、解袋機本体11の下部には、絞りローラ部40にて袋Bから絞り出された内容物を下方の所定範囲内へ誘導するための漏斗8が取り付けられている。
【0057】
次ぎに、上述した如くの構成を成す解袋機1の動作について説明する。図1に示すように、本実施の形態に示す解袋機1を使用する場合、該解袋機1の正面側における前記誘導具7の下方には回収ボックス9aを設け、また、解袋機本体11の下方にも回収ボックス9bを設けておく。
【0058】
初めに、モータMを駆動することにより、送りローラ31,32が連動して回転駆動され、また、絞りローラ41,42が連動して回転駆動される。この状態にてホッパ2から送りローラ部30へ向けて送り出された袋Bは、途中でホッパ2の誘導部2bを経ることにより、適切に搬送経路Rに沿って送りローラ部30へ誘導される。送りローラ部30へ誘導された袋Bは、互いに逆回転する一対の送りローラ31,32間に挟入される。
【0059】
また、該一対の送りローラ31,32間にて袋Bが挟まれるのと略同時に、該袋Bの搬送下流側端部がカッタ5の刃に当接される。そして、送りローラ部30により下流側へ搬送されるに従い、当接されたカッタ5によって袋Bは二つに切断される。
【0060】
二つに切断され、送りローラ部30によって下流側へ搬送された袋Bは、絞りローラ部40が備える一対の絞りローラ41,42間に挟入される。該絞りローラ41,42間に挟入された袋Bは、主に、該絞りローラ41,42の平坦な周面部分41j,42jに押圧されることによって内容物が絞り出される。絞り出された内容物は、絞りローラ部40の下方へ落下し、漏斗8により所定範囲内に集約され、回収ボックス9b内へ回収される。
【0061】
また、絞りローラ41,42間に挟まれて搬送経路Rの下流側へ搬送される過程で、袋Bは、絞りローラ41の稜部41gと絞りローラ42の谷部42hとの間で押圧され、また、絞りローラ41の谷部41hと絞りローラ42の稜部42gとの間で押圧される。従って、該袋Bには複数の溝が形成される。
【0062】
図6は、カッタ5により切断された袋Bが絞りローラ部40にて絞られた後の状態を模式的に示した斜視図である。図6に示すように、袋Bには、絞りローラ41,42に設けられた溝形成部41f,42fに応じた複数の溝Baが形成される。本実施の形態の場合、該溝Baは、絞りローラ41,42の回転中心軸41a,42aに交差する向きであり、搬送経路Rに沿った向きに長手方向を有するように袋Bに形成されている。このような溝Baが形成された袋Bは、該溝Baの長手方向に直交する向きの剛性が高められている。
【0063】
従って、絞りローラ部40にて内容物から分離された袋Bは、絞りローラ41,42の周面に密着することなく剥離し、搬送経路Rの下流側に配置された誘導具7を経て回収ボックス9aに落下し、回収される。
【0064】
上述したように、本実施の形態に係る解袋機1を用いた場合、絞りローラ41,42の周面に袋Bが密着するのを抑制することができ、容易に剥がれる。また、絞りローラ41,42間に挟入された袋Bから殆ど全ての内容物を絞り出すことが可能であり、内容物の回収率が高くなる。
【0065】
また、スープ,醤油等の比較的粘性が低い内容物の他、マヨネーズ,味噌等の比較的粘性が高い内容物が封入された袋Bであっても、絞りローラ41,42に袋Bが密着することがなく、該内容物の殆ど全てを絞り出して袋B及び内容物を分離・回収することが可能である。更に、複数の袋Bが一連に連なった所謂連袋品についても同様の効果を得ることができる。
【0066】
なお、絞りローラ41,42に設けられる溝形成部41f,42fの形状は図4に示したものに限られない。図7は、絞りローラに設けられる溝形成部の他の形状を示す断面図である。図7に示すように、絞りローラ43には、前記稜部41gと同様の形状を成す稜部43gが、回転中心軸43a方向に複数並設されている。また、該絞りローラ43と対を成す絞りローラ44には、前記谷部41hと同様の形状を成す谷部44hが、回転中心軸44a方向に複数並設されており、該谷部44hは前記稜部43gと嵌合すべく成してある。
【0067】
このような構成を成す絞りローラ43,44を備えた絞りローラ部の場合も、上述したのと同様に袋Bに複数の溝を形成することが可能であり、上述したのと同様の効果を得ることができる。
【0068】
更に、絞りローラの周面の形状は、該絞りローラを経て該形状に基づいて成型された袋Bについて、該絞りローラの回転中心軸方向に交差する方向の剛性が高められるものであれば、他の形状を成していてもよい。
【0069】
【発明の効果】
本発明によれば、ローラの周面に袋が密着して運転に支障をきたすことがなく、袋と内容物とを確実に分離することができる解袋機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る解袋機の実施の形態を示す概観図である。
【図2】解袋機本体におけるホッパ,送りローラ部,絞りローラ部,及びカッタ等の配置を模式的に表した右側面図である。
【図3】解袋機本体におけるホッパ,送りローラ部,絞りローラ部,及びカッタ等の配置を表した平面図である。
【図4】溝形成部の構成を説明すべく、絞りローラを回転中心軸に沿って切断した断面を示す断面図である。
【図5】溝形成部の一部を拡大して示した模式図である。
【図6】カッタにより切断された袋が絞りローラ部にて絞られた後の状態を模式的に示した斜視図である。
【図7】絞りローラに設けられる溝形成部の他の形状を示す断面図である。
【符号の説明】
1 解袋機
2 ホッパ
5 カッタ
7 誘導具
8 漏斗
11 解袋機本体
13 制御ボックス
30 送りローラ部
31,32 送りローラ
40 絞りローラ部
41,42,43,44 絞りローラ
41f,42f 溝形成部
41g,43g 稜部
41h,44h 谷部
41j 周面部分
311,312,321,322 ローラ
B 袋
Ba 溝
M モータ
R 搬送経路

Claims (4)

  1. 液状の内容物が封入された袋を解袋するための解袋機において、
    搬送されてきた前記袋を切断するためのカッタと、
    該カッタに対して前記袋の搬送下流側に配置され、前記カッタによって切断された袋が挟入された場合に該袋内の内容物を絞り出すべく、互いの回転軸が平行を成す一対の絞りローラを有する絞りローラ部とを備え、
    前記一対の絞りローラの夫々の周面には、該一対の絞りローラ間に挟入された袋に該絞りローラの回転軸と交差する向きの溝を形成するための溝形成部が、前記回転軸と交差する向きに延設されており、
    前記一対の絞りローラのうち、一方の絞りローラに設けられた溝形成部は、延設方向に直交する断面が周面に対して突出した形状を成す稜部と、該周面に対して窪んだ形状を成す谷部とを有し、
    他方の絞りローラに設けられた溝形成部は、前記一方の絞りローラの稜部及び谷部の夫々に嵌合するように、延設方向に直交する断面が周面に対して窪んだ形状を成す谷部と、該周面に対して突出した形状を成す稜部とを有することを特徴とする解袋機。
  2. 前記稜部及び谷部は、延設方向に直交する断面が台形状を成していることを特徴とする請求項に記載の解袋機。
  3. 前記溝形成部は、前記回転軸方向に所定間隔を隔てて複数並設されており、前記回転軸方向に隣り合う溝形成部の間における前記絞りローラの周面は平坦に成してあることを特徴とする請求項1又は2に記載の解袋機。
  4. 互いの回転軸が平行を成す一対の送りローラを有し、該一対の送りローラの間に挟入された袋を搬送するための送りローラ部を更に備え、前記カッタは、該送りローラ部によって搬送される袋を切断するよう配置されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の解袋機。
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