JP3868102B2 - 分注装置及びこの分注装置を構成要素とする分析装置 - Google Patents

分注装置及びこの分注装置を構成要素とする分析装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定容器内に入れられた物質、例えば血液等の検体を他の容器に分注仕分けする分注装置及びこの分注装置をその構成要素とする分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば血液等の検体は検体容器に収容されているが、その検体中に含まれる成分を分析したり一部保存するときには、検体を検体容器から他の容器に分注仕分けする必要がある。
【0003】
特公平06−019361号公報は上記した分注仕分けの一例を開示しており、その構成は図7に示すようなものである。図7において、吸引ポンプ104に連結されたエアホース102の先端にノズルチップ101が接続されている。圧力センサ103は、エアホース102の内圧をモニタ可能に接続されている。前記ノズルチップ101を検体が入れられた検体容器100内に挿入し、吸引ポンプ104内の圧力が負圧になるように吸引ポンプ104を作動させると、エアホース102を介してノズルチップ101の内部をも負圧化することになり、これによって検体を吸引するというものである。
【0004】
図8は上記した従来技術において、検体吸引中の圧力センサ103の圧力検知状況を示す図である。圧力変位カーブは通常、吸引開始点から変化をし始め、吸引開始直後に大きく変化した後、吸引中には緩やかな変化を見せ、規定量吸引後に大気圧方向に復帰するという図中の正常吸引波形Aのような変化を示す。
【0005】
しかしながら、検体中にはフィブリンが析出している可能性や分離材等があり、これらがノズルチップ101の吸入口に付着する場合がある。この場合にはいわゆる閉塞を引き起こし、圧力センサ103の圧力モニタ結果は図8中の閉塞波形Bのようになる。
【0006】
また、ノズルチップ101が分離材に突入した場合にも閉塞を引き起こす。ノズルチップ101の分離材への突入量によっては、ノズルチップ101が検体容器100下部の血球成分層にまで達し、血球成分を血清成分層に混入させてしまい、分析に使用出来なくなる。
【0007】
また、一般に分離材成分は高い粘性をもった物質であることから、分離材に突入したノズルチップ101を検体容器100から引き抜く際に、検体容器100の保持方法にもよるが、ノズルチップ101が上昇する際に検体容器100を保持している検体収容容器(図示しない)から、検体容器100ごと持ち上げてしまうという不具合が生じる可能性がある。また、検体容器を持ち上げることが無くても、分離材成分の粘性により分離材がノズルチップ101の移動により糸を引いてしまい、それが他の検体容器100に入ってしまうことや、糸引きが発生しなかったとしても、ノズルチップ101と共に引き上げられ、ノズルチップ101先端に団子状で付着している分離材成分に付滴した血球成分や血清成分が、ノズルチップ101が1ヶ所あるいは複数ヶ所ある分注先(図示しない)に移動する際に垂れてしまい、他の検体容器100に落ちる事によるコンタミネーション(汚染)という不具合も発生する。コンタミネーションを起こした検体については、本来その検体容器にあるべきではない成分が含有されているため、分析結果の信頼性が低下するという問題がある。
【0008】
ところで、上記したような閉塞が発生した場合には、当該閉塞によって検体を規定量だけ吸引することが困難になるので、何らかの方法で閉塞が発生したことを検知することが必要である。特公平06−019361号公報は、閉塞を検知する方法として、一定時間であるΔt毎に圧力センサ103の圧力モニタを行い、この時の検知圧力がΔpを越えるか否かを判定している。Δtの時間においてΔpを越える負圧上昇が生じたときを閉塞として、しかるべき処置を行なうようにしている。
【0009】
次に、上記した特公平06−019361号公報では完全なるノズル101の閉塞を検出することを目的としているが、実際の装置運用においては、完全なる閉塞ばかりではなく、不完全な状態で閉塞を起こす可能性をも考慮しなければならない。不完全な閉塞とは、一度に完全な閉塞を起こすのではなく、徐々に閉塞を起こしていくもの、あるいは閉塞までには至らない吸引抵抗の上昇のことである。これらについて記述したものに、特開平06−027120号公報がある。
【0010】
特開平06−027120号公報における装置構成は図7と同様である。図9は、この従来技術における圧力センサ103の圧力検知状況を示す図であり、前記した図8に相当するものである。
【0011】
図9では正常時の吸引線を図中A、完全閉塞をD、不完全閉塞をそのレベルに応じてB,Cとしている。完全閉塞の判定方法は前記した特公平06−019361号公報と同様であるが、不完全閉塞については圧力変化の傾斜が弱いことから、サンプリング時間Δtを整数倍することによりサンプリング時間を長く取り、この時の変位圧力Δpを圧力変化率閾値と比較する事により、閉塞が判定される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来技術による検体の分注方法には次のような問題がある。
閉塞、不完全閉塞あるいはエアー吸引を検知した時、検知するまでに吸引できた検体を分注先に吐出しようとする場合、前記の様な分注方式では吸引開始から吸引異常を検知するまでに吸引できた量を正確に判断できない。1対nの仕分け分注の場合、n個の吐出ができなくても、できる分だけ吐出するという操作を行うことがある。しかし、吸引量が正確に把握できないため要求吐出量を満足するのかどうかが判断できない。そのため、吸引した検体をすべて容器に戻して再度吸引をやり直すといった方法やそれが許される場合は要求吐出量を満足するために多めに吐出するという方法が取られる。こうした方法では、処理に時間がかかったり、検体の無駄使いが発生するといった問題が発生する。
【0013】
本発明このような課題に着目してなされたものであり、その目的とするところは、ノズルチップ内の状態を所定移動量単位で検出することにより、閉塞検出時までの吸引量を極めて精度良く認識することができる分注装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、第1の発明に係る分注装置は、吸引ノズルを用いて所定容器内の物質を吸引吐出する分注装置において、各種の容器径に対応した所定移動量単位で吸引ノズルを移動可能な吸引ノズル駆動部と、前記所定容器内の物質の吸引吐出を行うシリンジのピストンを移動させるピストン駆動部と、前記吸引ノズルを所定移動量単位で移動させるごとに前記吸引ノズル内の物理量を測定する測定部と、この測定部で測定された物理量に基づいて前記吸引ノズル内の状態を検出する検出部とを具備する。
【0015】
また、第2の発明に係る分注装置は、第1の発明に係る分注装置において、前記ピストン駆動部は、所定容器内の検体の吸引吐出を行うシリンジのピストンを移動させるものであり、前記吸引ノズルを所定移動量単位で移動させながら、移動の各ステップにおいて所定量ずつ検体吸引を行なうとともに検体吸引の状況を判定する。
【0016】
また、第3の発明に係る分注装置は、第2の発明に係る分注装置において、前記検体吸引状況の判定が絶対値を基に行われる。
また、第4の発明に係る分注装置は、第2の発明に係る分注装置において、前記検体吸引状況の判定が相対値を基に行われる。
また、第5の発明に係る分析装置は、第1〜第4のいずれか1つの発明に係る分注装置をその構成要素としている。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。まず、本発明の第1実施形態を説明する。
図1は第1実施形態の構成を示す図である。吸引ノズル1は片端の開口部がチューブ6に連結され、もう一方の片端は検体容器100に向くように吸引ノズル保持具5に保持されている。吸引ノズル1は固定式でも構わないし、ディスポーザブルチップのような使い捨てのものでも構わない。吸引ノズル保持具5は、対向して軸支されたプーリ2に掛けられたタイミングベルト3の動きに追従可能に構成してある。吸引ノズル駆動部としてのパルスモータ4は自身の回転軸の回転を直接的にあるいは間接的にプーリ2に伝達可能に構成されている。
【0018】
チューブ6は、吸引ノズル1に連結されているのと反対側の端部がシリンジ8に連結されている。シリンジ8に設けられたピストン9は、シリンジ8内を隙間無く摺動可能である。またピストン9は、対向して軸支されたプーリ10に掛けられたタイミングベルト11の動きに追従可能に構成されている。ピストン駆動部としてのパルスモータ12は、その回転軸の回動をプーリ10に直接的あるいは間接的に伝達可能に構成されている。圧力センサ7の圧力検知部はチューブ6内の圧力を検知可能なように連結されている。
【0019】
電気回路17は、パルスモータ4に接続されたモータ駆動部13と、圧力センサ7に接続された圧力A/D変換部14と、パルスモータ12に接続されたモータ駆動部15と、これら各駆動部と変換部を制御するべく接続された制御部16とを具備する。制御部16は測定部及び検出部としての機能を有する。圧力A/D変換部14は検出圧力の増幅処理により、S/Nの許す範囲で、微小な圧力変化をも明確にとらえることが出来るものである。各モータ駆動部13、15は、制御部16の指示に従い各パルスモータ4、12を駆動する。
【0020】
さらに、検体容器100には、遠心分離により分離された血液成分が入れられており、下から順に、血球成分21、分離材20、フィブリン19、血清18を示している。
【0021】
以下に上記した構成を有する分注装置の動作を図2〜図6を参照して説明する。図2は分注装置の動作の概略を示すフローチャートである。図3は図2に示す検体吸引のステップ(ステップS4)の詳細を示すフローチャートである。図4(a)は本実施形態の液面検知について説明するための図であり、図4(b)は本実施形態の分離材検知について説明するための図であり、図4(c)は本実施形態の微少詰まりの状況を説明するための図である。図5は本実施形態の圧力検知波形を示す図である。図6は傾斜分離材の状態例を示す図である。
【0022】
ここでは、装置に設けられた、あるいは別部位からの検体容器径判定手段(図示しない)により検体容器の径を制御部16に自動、又は手動で入力することにより、検体容器100の径があらかじめ把握されているものとする。また、各検体容器100の血清液面の高さについても、光センサや超音波センサ等(図示しない)により、その概略値があらかじめ把握されているものとする。また、分割吸引量は処理速度や吸引精度によって予め設定され、例えば100μリットル(30〜200μリットル、好ましくは50〜150μリットルから選ばれる)であるが、吸引可能な容量に応じて適宜増減してもよい。
【0023】
まず、吸引ノズル1としてディスポーザブルチップを用いる場合にはディスポーザブルチップを装置に装着する(ステップS1)。固定式のものを用いる場合にはこのステップは不要である。次に、分注指示情報を受信することにより(ステップS2)、血清18の液面検知を行なう(ステップS3)。この場合には、吸引ノズル1を図4(a)に示すように、吸引ノズル1先端を各種の検体容器径に対応した移動量単位(例えば0.5mm)で血清18の液面高さの上方まで下降させる。この移動量単位は、検体の吸引総量や分注する容器の個数等に応じて変更することができる。そして、1ステップ下降を行うごとに、ピストン9の動作により吸引ノズル1内に規定値の負圧を発生させる。この動作を数回繰り返すことによって吸引ノズル1が血清18の液面に到達したときに、図5の液面検知波形において、圧力センサ7によるエアーの単位吸引中の検知圧が液面検知波形25に示すように上昇する。
【0024】
この圧力変化が生じた点で、制御部16は、液面判定閾値23を越えているが閉塞判定閾値24に満たない場合の吸引ノズル1の先端の高さを、吸引ノズル1の下降回数から算出し、血清18の液面高さとして認識する。吸引ノズル1が浮遊フィブリン等で閉塞した場合には、閉塞検知波形26となって現れ、閉塞判定閾値24を越えることから閉塞が生じたと判定する。
【0025】
また、配管系にエアー漏れが生じた場合には、概略液面検知で得られている血清18の液面値を超えて吸引ノズル1が下降しても液面判定閾値23を越える圧力が生じないことから、異常判定を行う。
【0026】
次にステップS4に進んで検体吸引を行なう。吸引ノズル1は血清18の吸引を開始する際、液面検知動作で吸引した血清を吐出後、先に検知した血清18の液面高さに基づきノズル位置を調整した後、再び液面検知と同様の吸引動作を行う。ここで、吸引開始前の血清吐出動作及びノズル位置の調整は必ずしも必要ではない。
【0027】
すなわち、図3に示すように、液面検知の後、所定の移動量だけ吸引ノズル1を下降させながら検体吸引を行なう(ステップS11)。次に、当該吸引中、吸引圧力が上がり軽い不完全閉塞を検知したか否かを判定する(ステップS12)。ここで吸引圧力が上がるとは、絶対圧力としては負の方向に大きくなることを、また、吸引圧力が下がるとは絶対圧力では0気圧に向かうことを意味している。ステップS12においてNOの場合には、当該吸引中、吸引圧力が上がり完全閉塞を検知したか否かを判定する(ステップS13)。ここでNOの場合には当該吸引中、吸引圧力が下がりエアーの吸引を検知したか否かを判定する(ステップS14)。ここでNOの場合にはステップS15に進んで、分注指示情報で指示された量の吸引を終えたか否かを判定する。
【0028】
ステップS15でYESの場合は吸引動作を終了するが、NOの場合にはステップS11に戻って上記したステップを繰り返す。
一方、ステップS12でYESの場合にはステップS16に進んで当初の分割吸引量と各種閾値を予め設定された値まで小さくし、その後、ステップS15に進む。すなわち、このステップ16では、吸引ノズル1が分離材20やフィブリン19の近傍に達したことを判断し、分割吸引量を減らして吸引ノズル1の下降量を少なくする。このことによって、吸引ノズル1の分離材20やフィブリン19への突っ込み量を少なくすることが可能である。見方を変えれば、分離材20やフィブリン19の近傍に達するまでは分割吸引量を大きくして吸引動作に要する時間を短縮することができる。
【0029】
また、ステップS13、S14でYESの場合には、ステップS17に進んで、分割吸引量分だけシリンジ8を戻して異常のあった検体を吐き出した後、吸引動作を終了する(ステップS18)。ここで、制御部16は、完全閉塞あるいはエアー吸引の1回分だけ吐出できたことを圧力変化によって確認した後に、今までに吸引した検体量の中から、指定された順番又は優先順位の分析項目に応じて最多の分注を行うように制御することで検体を無駄なく採用することができる。
【0030】
図4(b)は上記した検体吸引の動作状況を示している。
要求分注量に対して検体容器100内の血清18の量が充分ある場合には、吸引ノズル1は分離材20あるいはフィブリン19に到達する前に吸引完了する。この場合、制御部16は、吸引ノズル1の1ステップ毎の下降及び吸引において、その都度圧力センサ7により検知された圧力変化の状況に基づいて吸引の良否に関する判定を行っている。また、検体容器100内の血清18の量が少ない場合、吸引ノズル1は必要量の吸引を完了する前に分離材20あるいはフィブリン19に到達することになる。
【0031】
図5に示す検体吸引波形において、通常吸引波形27は、問題なく規定量吸引を完了した際の波形であり、吸引途中で分離材20あるいはフィブリン19等により閉塞を生じた場合は、閉塞検知波形28のように閉塞判定閾値24を越えることになり、これにより閉塞を判定する。
【0032】
不完全閉塞あるいは図4(c)に示すように、微小フィブリン22を吸引したことによる緩やかな又は瞬間的な吸引抵抗の増加発生については、完全閉塞値には到達しないが通常吸引波形27よりも明らかに圧力上昇を起こしている吸引抵抗増加波形34が検出される。この場合、不完全閉塞閾値29を設けることによって完全閉塞と不完全閉塞とを見極め、その結果によって対処方法を変更する操作を行うことが出来る。
【0033】
さらに、図6に示すように、遠心分離作用により分離材20が傾斜している場合の検体容器100の血清18の吸引に際しては、吸引中に図のように血清18の液面と吸引ノズル1の先端が同一高さか隙間が生じる状態になりエアーを吸引してしまう。この場合は、図5に示すエアー吸引検知波形30にあるように、単位量吸引後の圧力がエアー吸引判定閾値31に満たないことからこれを検出可能である。この判定はエアー吸引に限らず検体に泡が生じていた場合に、この泡を吸引した場合の判定にも用いることができる。
【0034】
以上の説明は血清分注のためのものであるが、試薬等の検査液やその他各種検体の分注に際しても、その効果を十分発揮するものである。
上記したような検体吸引が終了した後は、吸引した検体を吐出し(ステップS5)、その後、分注結果に関する情報を外部へ送信する(ステップS6)。最後にディスポーザブルチップを廃棄する(ステップS7)。ここで、固定式の吸引ノズル1を用いた場合にはこれを洗浄する。
【0035】
以上、上記したように、第1実施形態では、吸引ノズルは検体容器径に応じて制御部に設定された所定の移動量単位で移動を行い、この移動量に応じた量の検体をそのつど吸引する。その際のノズル内の圧力データを変換部を介して制御部に送り、制御部は予め設定された閾値と比較することによって閉塞や不完全閉塞、更にはエアー吸引の判定を行う。異常が認められない場合は、ノズルの移動及び吸引を必要検体量が吸引されるまで繰り返す。
【0036】
このように本実施形態では吸引動作を分割し、各少量吸引時において吸引圧力の検出を行うため、通常吸引波形のバラツキが少なくなる。これによって、単純な判定方式によって吸引ノズルの完全閉塞や不完全閉塞による吸引不良検出や、瞬間的吸引抵抗増加により吸引量が減少することの検出、更にエアー吸引や泡の吸引判定が行え吸引量不足の防止が可能になる。また、1ステップ毎に停止することから、それまでの吸引量を極めて精度良く認識できる。また、液面検知を正確に行うことができ、吸引ノズルが必要以上に分離材へ突入するのを防止することができる。
【0037】
さらに、吸引ノズルにディスポーザブルチップを使用した場合、その性質上検体毎に廃棄装着を繰り返すことになり、吸引ノズル先端の高さがばらつくが、各吸引ノズルが高精度で液面検知を行うため、この誤差を無視できるという効果もある。
【0038】
次に、本発明の第2実施形態を説明する。第2形態の構成は第1実施形態の構成と同様のものである。
第2実施形態では、異常の判定方法が第1実施形態と異なっている。すなわち、液面検出あるいは血清18の吸引時において、吸引ノズル1が第1回目に吸引動作を行うときの各種の閾値には、上記した第1実施形態と同様に絶対値を用いるが、第2実施形態では以降の各吸引段階において前回の値を基に閾値をスライドさせた相対値を用いるようにする。
【0039】
すなわち、図5における液面検出時において、液面を検出する前までは、ノズル下降時の各吸引単位における圧力を閾値基準32とし、この閾値基準32に基づき順次各閾値をスライド変更する。検体を吸引する際は、前回吸引時の圧力カーブの最下点33を基準に順次閾値をスライドさせるようにする。
【0040】
上記した第2実施形態によれば、第1実施形態の効果に加えて、成形上発生する吸引ノズル先端の径のばらつきやディスポーザブルチップ装着時のノズル先端のばらつきに応じて最適な閾値を設定することができる。
【0041】
なお、分離材20の凡その上面高さを検体容器(ガラス又は透明なプラスチックからなる)の側面から光センサ等で予め検知しておき、検知された上面高さより所定の距離だけ高い位置までは連続的下降及び/又は連続的吸引を行って、当該上面高さに到達した後は分割下降及び分割吸引を行い吸引状況を判定するようにして、処理速度を高めてもよい。
【0042】
また、上記した実施形態では血液を分離材を用いて遠心分離した例を基に説明したが、これに限らず、分離材を用いずに遠心分離した血液検体にも適用することができる。
【0043】
さらに、本実施形態は、特に、1つの検体容器中から1回の吸引動作(ここでは、細かく分割された一連の複数の部分的吸引からなる、吸引開始から吸引終了までの吸引動作)で吸引した検体を、複数の反応容器(試薬と反応させるためのもの)、測定容器(電解質測定のようにそのまま測定するためのもの)、又は、子分け用容器(大型のシステムに多く用いられ、とりあえず複数の子容器に所要量ずつ分配してから別々の分析装置に各子容器を仕分け、各分析装置内で子容器から反応容器又は測定容器への分注を行うもの)に分配するような分注に好適であり、詰まりを検出するまでの吸引量を正確に把握できるので、吸引した検体を無駄にしないという利点がある。
【0044】
図10は上記した分注装置を構成要素とする分析装置の全体構成を示す図である。吸引ノズル保持具5は、アーム部分を有していて、このアームを介して図1に示すようなタイミングベルト3とパルスモータ4からなる上下動駆動手段40に上下動可能に取り付けられている。上下動駆動手段40は、図示せぬモータを備えた回動駆動手段41に回転可能に取り付けられており、吸引ノズル保持具5を所定の回転軌跡上で回転可能にしている。上下動駆動手段40と回動駆動手段41とは、それぞれモータ駆動部13、42により制御可能になっている。
【0045】
このように移動可能な吸引ノズル保持具5の回転軌跡には、多数のディスポーザブルチップ101を収容するチップ保持部43と上向きの開口を有するチップ廃棄部44とが下方に配置されている。また、多数の検体容器100を複数のラック45に分けたものを吸引ノズル保持具5の回転軌跡と交差するように供給し回収するための検体搬送部46と、多数の反応容器47を少なくとも一列の円周上に保持し吸引ノズル保持具5の回転軌跡と交差するように搬送するためのディスク状の反応容器搬送部48とが、チップ廃棄部44を挟むように配置されている。
【0046】
これら検体搬送部46と反応容器搬送部48との各搬送動作には、それぞれモータ駆動部49、50により制御可能になっている。特に、モータ制御部50は、反応容器搬送部48によって搬送される反応容器47の全てのポジションを図示せぬメモリに登録した反応容器情報と位置情報とによって管理し得る構成となっている。反応容器搬送部48の外周には、検体を分注された反応容器47に対して、適宜の希釈倍率に相当する量の希釈液を供給する希釈部51と、希釈後の検体に所望の分析項目に対応した試薬を供給するための試薬供給部52と、検体と試薬による反応結果を測定するための測定部53と、測定後の反応容器47を再利用するために洗浄する洗浄部54とが配置されている。チップ保持部43は、図示せぬチップ移動機構が設けられていて、吸引ノズル保持具5の回転軌跡と交差するチップ装着位置61にチップ101を順次供給し得るように構成されている。検体搬送部46は、モータ駆動部49の駆動によって、各ラック45に保持された検体容器100を吸引ノズル保持具5の回転軌跡と交差する吸引位置62に順次停止させる構成となっている。反応容器搬送部48は、モータ駆動部50の駆動によって、反応容器47を吸引ノズル保持具5の回転軌跡と交差する吐出位置63に順次停止させる構成となっている。測定部53は、測定データを検体毎および測定項目毎に処理するためのデータ処理部55とデータ処理された測定結果をプリンタや画面上に表示するための表示部56とに接続されている。
【0047】
なお、モータ駆動部49、50、希釈部51、試薬供給部52、データ処理部55は、図1に記載の制御部16によって、制御される構成になっている。
反応容器搬送部48の制御によって、不完全閉塞の際に、採用可能な吸引量についての分注に相当する個数の反応容器47のみを上記回転軌跡上に停止させ、それ以降の反応容器47の搬送を行わずに、次に分注可能となった検体が吐出されるまで、待機させることができる。このとき、希釈部51、試薬供給部52およびデータ処理部55は、分注されなかった分の検体に対応する測定項目のための希釈液と試薬の供給を省略するとともに、省略対象となった測定項目のデータ処理も省略するように制御される。データ処理部55は、省略された検体情報に関するデータ処理を一時的に保留するとともに、この保留情報を表示部に表示させる。ここで、例えば、図1の制御部16の制御によって、完全閉塞に至る前の吸引量に応じて、最大数の測定項目を分析できるような順番または緊急度乃至重要度の高い測定項目の順番となるように、分注順序を組み直すような制御を行ってもよい。制御部16は、省略された測定項目に関する再測定が可能になった場合に備えて、省略された測定項目に関する検体番号と測定項目情報とを図示せぬメモリに登録しておき、同一の検体が再び供給されたときに、検体情報を照合した上で、分析を実行して全ての測定すべき項目の分析を完了するような制御を行ってもよい。
【0048】
このように、試薬と反応させる分析装置においては、反応容器47に対する検体のサンプリングに際して、吸引量が予定したよりも少なくなった場合にも、利用できる分の検体を分注して無駄の無い分析が実行できる。また、分注可能な検体の個数分だけ反応容器47を検体の吐出装置63に搬送停止させ、分注できなかった分の検体に相当する個数の反応容器47の搬送を行わずに次の検体の分注時に搬送を再開するので、反応容器47に空きを生じない。ここで、順次の反応容器47に対する分注周期が、予定した周期と変わってしまっても、反応が開始するのは検体が試薬と混合してからであるため、不都合な反応時間の過不足が発生することもない。また、空きの無い分注を行った場合、反応容器搬送部48上に保持された反応容器47の列最後尾から順に、分注開始当初の使用予定数と実際に検体が分注された個数との差の個数だけ、未使用の反応容器47が発生するが、かかる未使用の反応容器47を上述したような再測定すべき検体の分注に使用できる。このとき、完全閉塞が検出された時点で、図示せぬ警報ブザーと表示画面でのメッセージとによってオペレータに再測定を喚起するようにすれば、分注されなかった反応容器47の個数に対する再測定を円滑に行える。また、反応容器搬送部48上に保持された反応容器47の総数よりも多い検体を供給して、連続的に分析させる場合には、上記未使用の反応容器47を連続する次のサイクルの分析に当てるようにして、連続処理を維持するようにしてもよい。
上記した実施形態によれば、液面検知を正確に行うことができるとともに、吸引ノズルが分離材等に到達した場合であっても一旦止まることから、不用意な分離材等への吸引ノズルの突入を防止でき、分離剤の破壊、検体容器の持ち上げや分離剤の糸引きとコンタミネーションを防止できる。
【0050】
【発明の効果】
本発明によれば、複数回に分けて検体を吸引するため、一回一回の吸引状況を厳しく判定することが出来ることから、吸引開始から吸引異常発生の前回までの全吸引量を正確に把握できる。また、正常に吸引できた場合の吸引圧力波形のバラツキ抑えられ、吸引異常を判断する方式が比較的単純になる。また、不完全閉塞にまでも至らない吸入抵抗の瞬間的増加から、完全閉塞までをも検出可能となり、吸引量不足を減少できる。さらに、エアーや泡の吸引を検出可能になり、吸引量不足を減少できる。さらに、ディスポーザブルチップを用いる場合には、その吸引口の径や高さに関する誤差を考慮する必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における分注装置の構成を示す図である。
【図2】分注装置の動作の概略を示すフローチャートである。
【図3】図2に示す検体吸引のステップ(ステップS4)の詳細を示すフローチャートである。
【図4】(a)は本実施形態の液面検知について説明するための図であり、(b)は本実施形態の分離材検知について説明するための図であり、(c)は本実施形態の微少詰まりの状況を説明するための図である。
【図5】本実施形態の圧力検知波形を示す図である。
【図6】傾斜分離材の状態例を示す図である。
【図7】従来技術の分注装置の構成を示す図である。
【図8】従来技術の完全閉塞検知波形を示す図である。
【図9】従来技術の不完全閉塞検知波形を示す図である。
【図10】本実施形態の分注装置を構成要素とする分析装置の全体構成を示す図である。
【符号の説明】
1…吸引ノズル、2…プーリ、3…タイミングベルト、4…パルスモータ、5…吸引ノズル保持具、6…チューブ、7…圧力センサ、8…シリンジ、9…ピストン、10…プーリ、11…タイミングベルト、12…パルスモータ、13…モータ駆動部、14…圧力A/D変換部、15…モータ駆動部、16…制御部、17…電気回路、18…血清、19…フィブリン、20…分離材、21…血球成分、22…微小フィブリン、23…液面判定閾値、24…閉塞判定閾値、25…液面検知波形、26…閉塞検知波形、27…異常吸引波形、28…閉塞検知波形、29…不完全閉塞判定閾値、30…エアー吸引検知波形、31…エアー吸引判定閾値、32…閾値基準、33…圧力カーブ最下点、34…吸引抵抗増加波形、100…検体容器、101…ノズルチップ、102…エアホース、103…圧力センサ、104…吸引ポンプ。

Claims (5)

  1. 吸引ノズルを用いて所定容器内の物質を吸引吐出する分注装置において、
    各種の容器径に対応した所定移動量単位で吸引ノズルを移動可能な吸引ノズル駆動部と、
    前記所定容器内の物質の吸引吐出を行うシリンジのピストンを移動させるピストン駆動部と、
    前記吸引ノズルを所定移動量単位で移動させるごとに前記吸引ノズル内の物理量を測定する測定部と、
    この測定部で測定された物理量に基づいて前記吸引ノズル内の状態を検出する検出部と、
    を具備することを特徴とする分注装置。
  2. 前記ピストン駆動部は、所定容器内の検体の吸引吐出を行うシリンジのピストンを移動させるものであり、前記吸引ノズルを所定移動量単位で移動させながら、移動の各ステップにおいて所定量ずつ検体吸引を行なうとともに検体吸引の状況を判定することを特徴とする請求項1記載の分注装置。
  3. 前記検体吸引状況の判定が絶対値を基に行われることを特徴とする請求項2記載の分注装置。
  4. 前記検体吸引状況の判定が相対値を基に行われることを特徴とする請求項2記載の分注装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つにおける分注装置をその構成要素としたことを特徴とする分析装置。
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