JP3867605B2 - 印刷装置 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえばインターネット上のサーバから自動的にコンテンツ情報を取得し、それを直接印刷することができる印刷装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
昨今、インターネットのインフラとしては、ＡＤＳＬ（Asymmetric Digital Subscriber Line）、ＣＡＴＶ（Cable Television）ネットワーク、ＦＴＴＨ（Fiber to the Home ）などの拡充によりブロードバンド接続環境が整いつつある。そのため、個人ユーザがインターネットに接続する方式としても、ダイヤルアップ接続などのオンデマンド接続方式から常時接続方式に切り替えられつつある。
【０００３】
一方、インターネットの利用形態としては、コンピュータ間でウェブページや電子メールなどのコンテンツ情報をやり取りするのが一般的であるが、最近では、インターネット接続機能を搭載した複合機（プリンタ，スキャナ，コピー，電話，ファクシミリ機能などを一式に備えたもの）などがあり、コンピュータ以外の端末装置でも常時接続環境の下で各種のインターネットサービスが利用可能とされている。たとえば、この種の複合機では、データ通信端末装置としてのコンピュータを介することなくインターネットに接続し、インターネットサーバに置かれたコンテンツ情報を直接印刷することができる。また、インターネットサーバに置かれたコンテンツ情報を自動的にダウンロードしたり、サーバの自動配信先として自動的にコンテンツ情報を印刷できるものもある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記したような複合機でコンテンツ情報を自動取得して直接印刷する場合、コンテンツ情報の印刷終了を確認するには、主に目視で確認するしかなかった。また、複合機が二人以上で利用されている場合などには、複合機の設置場所が各人の定席から離れていることも多く、どのような内容のコンテンツ情報が印刷されたのかを確認するのに手間がかかることもあった。
【０００５】
本発明は、上記の点に鑑みて提案されたものであって、ユーザが印刷物を直接確認せずともある程度どのような内容のコンテンツ情報が印刷されたのかを知らせたり、予定時刻にコンテンツ情報が印刷されたことを知らせることができる印刷装置を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項１に記載した発明の印刷装置は、ネットワーク上のサーバから自動送信されるコンテンツ情報を受信すると、そのコンテンツ情報を印刷するとともに、当該コンテンツ情報の内容に応じた印刷報知を行う印刷装置であって、前記印刷報知を行う印刷報知手段と、前記コンテンツ情報に含まれる所定の項目を報知条件とし、この報知条件の各項目に対して互いに異なる報知方法が予め設定され、さらに、報知条件の各項目毎に、当該項目に対する報知方法による印刷報知を１回だけ行わせる一時的条件が設定可能になされた報知デシジョンテーブルを記憶する記憶手段と、前記サーバから自動送信されたコンテンツ情報の印刷処理において、当該コンテンツ情報に前記報知デシジョンテーブルに設定された報知条件の項目が含まれているか否かを判別するとともに、含まれていると判別した場合、さらに当該項目が前記一時的条件が設定された項目であるか否かを判別する判別手段と、前記判別手段により前記報知デシジョンテーブルに設定された報知条件の項目が含まれ、かつ、当該項目が前記一時的条件が設定された項目であると判別されると、当該コンテンツ情報の印刷処理が前記一時的条件が設定された後の最初の印刷処理のときにだけその項目に対応する報知方法によって前記印刷報知手段により印刷報知をさせる報知制御手段とを有することを特徴とする。
【０００７】
このような印刷装置によれば、サーバから送られてきたコンテンツ情報の印刷処理をする際、報知デシジョンテーブルよって当該コンテンツ情報に対してあらかじめ設定された報知方法によって印刷報知が行われるので、コンテンツ情報が印刷されたことを確実に知らせることができる。また、内容によって報知方法を異ならせることにより、ユーザが直接確認せずともある程度どのような内容のコンテンツ情報が印刷されたのかを報知方法によって知らせることができる。さらに、報知デシジョンテーブルの報知条件の項目によっては、定期的でなく、一時的に報知を必要とする場合、当該項目に対して一時的条件を設定するだけで、そのコンテンツ情報を一時的条件が設定された後の最初に印刷する際にだけ報知することができる。
【０００８】
また、請求項２に記載した発明の印刷装置は、請求項１に記載の印刷装置であって、ユーザの操作に基づいて前記報知デシジョンテーブルの報知条件及び報知方法を変更する変更手段を更に備えたことを特徴とする。
【０００９】
【００１０】
さらに、請求項３に記載した発明の印刷装置は、請求項１または２に記載の印刷装置であって前記印刷報知手段は、報知音により印刷報知を行うものであり、前記報知デシジョンテーブルには、前記報知条件の各項目に対して互いに異なる報知音が予め設定されていることを特徴とする。
【００１１】
このような印刷装置によれば、請求項１または２に記載の印刷装置による効果に加えて、報知音によりコンテンツ情報が印刷されたことを知らせることができるため、印刷装置が視野に入らないユーザにも、印刷物の出力を知らせることができる。
【００１２】
また、請求項４に記載した発明の印刷装置は、請求項１または２に記載の印刷装置であって、前記印刷報知手段は、報知光により印刷報知を行うものであり、前記報知デシジョンテーブルには、前記報知条件の各項目に対して互いに異なる報知光が予め設定されていることを特徴とする。
【００１３】
このような印刷装置によれば、請求項１または２に記載の印刷装置による効果に加えて、報知光によりコンテンツ情報が印刷されたことを知らせることができるため、音などを鳴らしたくない場合にも、印刷物の出力を知らせることができる。
【００１４】
【００１５】
【００１６】
また、請求項５に記載した発明の印刷装置は、請求項１ないし４のいずれかに記載の印刷装置であって、前記報知デシジョンテーブルの報知条件の項目には、前記コンテンツ情報の受信時刻が含まれ、前記判別手段は、前記サーバから自動送信されたコンテンツ情報の印刷処理において、更に当該コンテンツ情報の受信時刻が前記報知デシジョンテーブルの報知条件として設定された受信時刻に該当するか否かを判別することを特徴とする。
【００１７】
このような印刷装置によれば、請求項１ないし４のいずれかに記載の印刷装置による効果に加えて、予定時刻にコンテンツ情報が印刷されたことを報知音や報知光により知らせることができる。
【００１８】
【００１９】
【００２０】
また、請求項６に記載した発明の印刷装置は、請求項１ないし５のいずれかに記載の印刷装置であって、前記報知制御手段は、前記コンテンツ情報の印刷完了後に前記印刷報知手段による印刷報知を行わせることを特徴とする。
【００２１】
このような印刷装置によれば、請求項１ないし５のいずれかに記載の印刷装置による効果に加えて、サーバから送られてきたコンテンツ情報の印刷が完了した時点でその旨を報知することができるため、報知により印刷物を受け取りに来るユーザを待たせない時期に報知できる。
【００２２】
さらに、請求項７に記載した発明の印刷装置は、請求項１ないし６のいずれかに記載の印刷装置であって、前記報知制御手段は、前記コンテンツ情報を印刷することができない場合にも前記印刷報知手段による印刷報知を行わせることを特徴とする。
【００２３】
このような印刷装置によれば、請求項１ないし６のいずれかに記載の印刷装置による効果に加えて、たとえば印刷エラーなどによりコンテンツ情報を印刷できない状況でも、報知音や報知光を発生させることで印刷すべきコンテンツ情報があることを知らせることができる。
【００２４】
また、請求項８に記載した発明の印刷装置は、請求項１ないし７のいずれかに記載の印刷装置であって、前記サーバから自動受信するために予め設定された前記コンテンツ情報のアドレス及び受信時刻を記憶する第２の記憶手段と、前記第２の記憶手段に記憶された前記コンテンツ情報のアドレス及び受信時刻に基づいて、前記サーバに前記コンテンツ情報の送信を要求する要求手段と、を更に備えたことを特徴とする。
【００２５】
このような印刷装置によれば、請求項１ないし７のいずれかに記載の印刷装置による効果に加えて、サーバに置かれたコンテンツ情報を印刷装置からそのサーバに対して送信要求し、それに応じてそのコンテンツ情報を自動的にダウンロードすることができる。
【００２６】
【００２７】
【００２８】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態について図面を参照して説明する。
【００２９】
図１は、本発明に係る印刷装置やネットワークサーバを説明するためのブロック図、図２は、印刷装置の外観を示す斜視図である。
【００３０】
本発明に係る印刷装置は、プリンタ，スキャナ，コピー，電話，ファクシミリ機能に加え、インターネット接続機能を備えた端末装置Ａであって、宅内に設置されたスプリッタ３０およびＡＤＳＬモデム３１を介してブロードバンド接続方式によりインターネット１に常時接続されたものである。ネットワークサーバは、ＷＷＷ（World Wide Web）サーバＣとしてインターネット１上に存在し、ウェブページや電子メールなどのコンテンツ情報を端末装置Ａや図示しないコンピュータとの間でやり取りする。ちなみに、ＷＷＷサーバＣには、自由に閲覧可能な無料ウェブページとして、テレビ番組案内やオンラインマニュアルなどが多種類にわたって用意されているとともに、利用するごとに電子決済などで利用料金が課される有料配信サービスとしてのニュース情報なども用意されている。
【００３１】
たとえば、端末装置ＡからＷＷＷサーバＣに対してコンテンツ情報を送信要求する場合、端末装置Ａからは、ＵＲＬ（Uniform Resource Locators ）で記述されたリクエスト（送信要求情報）がＡＤＳＬモデム３１、スプリッタ３０、破線で示す加入者線、電話交換局Ｂ、インターネット１を経由してＷＷＷサーバＣに送られる。電話交換局Ｂの内部構成については特に図示しないが、端末装置ＡからのリクエストがＭＤＦ（Main Distributing Frame ：主配電盤）、局舎内のスプリッタ、局舎内のルータを経由してインターネット１上のＷＷＷサーバＣに届けられる。それに応じてＷＷＷサーバＣからは、目的のコンテンツ情報が同じ経路を逆に辿って端末装置Ａに届けられる。
【００３２】
一方、端末装置Ａから相手先のファクシミリ装置に対してファクシミリデータを送信する場合には、ファクシミリデータがスプリッタ３０や電話交換局Ｂを経由して図示しない公衆電話回線網を通じて相手先のファクシミリ装置に送られる。この場合、電話交換局Ｂの内部では、ファクシミリデータがＭＤＦ、局舎内のスプリッタ、交換機を経由して公衆電話回線網に接続された相手先のファクシミリ装置に届けられる。相手先から端末装置Ａに対してファクシミリデータが送られる場合にも、同じ経路を逆に辿ってファクシミリデータが端末装置Ａに届けられる。
【００３３】
具体的な構成について述べると、端末装置Ａは、バス接続されたＣＰＵ１０、ＮＣＵ（Network Control Unit）１１、ＲＡＭ１２、モデム１３、ＲＯＭ１４、ＥＥＰＲＯＭ１５、ゲートアレイ１６、コーデック１７、およびＤＭＡ（Direct Memory Access）コントローラ１８のほか、ゲートアレイ１６に接続された読取部２０、印刷部２１、操作部２２、表示部２３、報知部２４、ＮＩＣ（Network Interface Card）２５、およびＰＣ接続部２６により構成されている。
【００３４】
ＣＰＵ１０は、端末装置Ａ全体の動作を制御する。ちなみに、ＣＰＵ１０には、現在時刻を計時するリアルタイムクロック回路が内蔵されている。ＮＣＵ１１は、スプリッタ３０を介して加入者線に接続されて網制御を行う。ＲＡＭ１２は、ＣＰＵ１０の作業領域や各種データの格納領域などを提供する。モデム１３は、ファクシミリデータの変調や復調などを行う。ＲＯＭ１４は、ＣＰＵ１０に実行させるためのプログラムなどを記憶している。ＥＥＰＲＯＭ１５は、各種のフラグや設定情報などを記憶する。ゲートアレイ１６は、ＣＰＵ１０と各部２０〜２６との間で各種の信号をやり取りする。コーデック１７は、ファクシミリデータの符号化や復号化を行う。ＤＭＡコントローラ１８は、バスアービタとしてＲＡＭ１２に対するデータの読み書きを直接制御する。
【００３５】
読取部２０は、イメージセンサやＬＥＤ光源などを備え、原稿などからイメージ画像を読み取る。印刷部２１は、たとえばインクジェット方式などによりカラー印刷を行う。この印刷部２１には、印刷材としてのインク残量を検出するための印刷材残量検出センサ２１Ａ、図２に示す給紙部２１Ｄにセットされた用紙残り枚数を検出するための用紙残枚数検出センサ２１Ｂ、および装置内部の用紙搬送経路上における紙詰まりなどを検出するための用紙ジャム検出センサ２１Ｃが設けられている。各センサ２１Ａ，２１Ｂ，２１Ｃからのセンサ信号は、ゲートアレイ１６を通じてＣＰＵ１０に伝えられる。操作部２２は、図２に示すように、数字や文字を入力するためのテンキー２２Ａ、表示部２３の表示内容に応じた操作を行うための表示操作キー２２Ｂ、およびその他の操作を行うためのファンクションキー２２Ｃにより構成される。各キー２２Ａ，２２Ｂ，２２Ｃからの操作信号は、ゲートアレイ１６を通じてＣＰＵ１０に伝えられる。表示部２３は、たとえば比較的小さい数行表示タイプの液晶画面を備え、ＣＰＵ１０に制御されて各種の情報を表示する。報知部２４は、図示しないスピーカや光プロジェクタなどを備え、ＣＰＵ１０に制御されていろんな音色の報知音や各種色調の報知光を発生する。ＮＩＣ２５は、端末装置ＡをＬＡＮに接続するためのものであるが、本実施形態では、ＮＩＣ２５にＡＤＳＬモデム３１が接続されている。ＰＣ接続部２６は、たとえばＵＳＢ（Universal Serial Bus）ケーブルなどを用いて端末装置Ａをパーソナルコンピュータに接続する際に利用される。
【００３６】
なお、ＷＷＷサーバＣの具体的構成については特に図示しないが、多量の情報を格納するための大容量ハードディスクや、インターネットサービスを効率良く提供するための仕組みが設けられている点を除き、物理的にはパーソナルコンピュータなどの本体構成と何ら異なるものではない。要するに、端末装置ＡとＷＷＷサーバＣとは、これらの間でコンテンツ情報を自動送受信し、端末装置Ａ側で受信したコンテンツ情報を印刷するといった、いわゆるウェブプリント処理を行う際の報知動作に特徴を有するものであり、ウェブプリントサービスの受け手となるユーザの利便性を高めたものである。これらの点に関して以下にデシジョンテーブルやフローチャートを参照して詳しく説明する。
【００３７】
図３は、報知条件と報知方法との関係を定義したデシジョンテーブルを説明するための説明図である。
【００３８】
図３に示すデシジョンテーブルは、端末装置Ａがウェブページや電子メールを自動受信した場合、受信した情報内容や受信時刻に応じてどのような報知音や報知光を発生させるかを定義したものであり、ユーザが報知条件や報知方法を設定変更できるようにＥＥＰＲＯＭ１５などに記憶されている。一例として図示するデシジョンテーブルによれば、自動受信したウェブページや電子メールのヘッダに属性情報としての「緊急」が含まれる場合、「urgent」からなる音色の報知音が発せられ、同時に「type１」からなる色調の報知光が発せられる。上記ヘッダに送信元としての「***.com 」が含まれる場合、「ring」からなる音色の報知音が発せられる。上記ヘッダに種類を表すものとして「ニュース」が含まれる場合、「melody」からなる音色の報知音が発せられる。また、ウェブページや電子メールの本文にキーワードとして「sports」が含まれる場合、「dramroll」からなる音色の報知音が発せられる。さらに、自動受信した時刻が１７：００〜１８：００の場合、「evening 」からなる音色の報知音が発せられる。なお、デシジョンテーブルに含まれる報知条件のうち、属性、送信元、種類、キーワードに関する条件を「内容的条件」、時刻に関する条件を「時間的条件」と呼ぶ。
【００３９】
一方、デシジョンテーブルには、報知条件として特に指定しないが、ウェブページや電子メールを受信した１回に限り報知する旨を指定しておくための一時的条件も設けられている。この一時的条件が「ＹＥＳ」として指定されている場合、たとえば報知条件が特に指定されていなくても、一時的条件の設定後に何らかのコンテンツ情報を受信すると、「simplebeep」からなる音色の報知音が発せられる。ちなみに、デシジョンテーブルにおいては、上段の行ほど優先順位が高く位置付けられている。したがって、たとえば自動受信したウェブページや電子メールのヘッダに送信元としての「***.com 」と、種類を表す「ニュース」との両方が含まれている場合、優先順位の高い方の「***.com 」に対応した「ring」からなる音色の報知音が発せられる。このような優先順位についてもユーザが自由に変更することができる。
【００４０】
次に、図４は、端末側のメインルーチンとしてウェブプリント処理を示すフローチャート、図５は、ウェブプリント処理のサブルーチンとして報知方法読出処理を示すフローチャート、図６は、報知方法読出処理のサブルーチンとして内容的条件に基づく検索処理を示すフローチャート、図７は、報知方法読出処理のサブルーチンとして時間的条件に基づく検索処理を示すフローチャートである。
【００４１】
まず、端末装置Ａにおけるウェブプリント処理について図４を参照して説明すると、端末装置Ａには、ＷＷＷサーバＣに置かれたコンテンツ情報を自動取得する予定時刻や、そのコンテンツ情報のアドレスを示すＵＲＬがユーザによりあらかじめ設定されている。そして、上記予定時刻になると、ＣＰＵ１０は、ＧＥＴリクエストをインターネット１上に自動送出する（Ｓ１）。このとき、ユーザによりあらかじめ設定されたＵＲＬは、ＨＴＴＰ（Hypertext Transfer Protocol ）に基づくＧＥＴリクエストに変換され、このＧＥＴリクエストがインターネット１上に送り出されてＷＷＷサーバＣに届けられる。
【００４２】
その後、ＧＥＴリクエストを受信したＷＷＷサーバＣでは、ＴＣＰ／ＩＰ（Transmission Control Protocol/Internet Protocol）プロトコルに基づいてＩＰデータグラムあるいはＩＰパケットによりコンテンツ情報を端末装置Ａに送る。これにより、端末装置Ａでは、ＷＷＷサーバＣから送られてきたコンテンツ情報が印刷データとして取得される（Ｓ２）。取得された印刷データには、本文やヘッダが含まれるが、これらは一旦ＲＡＭ１２に格納される。
【００４３】
そして、ＣＰＵ１０は、インク切れや用紙切れなどにより印刷不能の状態でなければ（Ｓ３：ＮＯ）、取得した印刷データを印刷処理する（Ｓ４）。
【００４４】
このような印刷処理の実行中、ＣＰＵ１０は、それに併行して報知方法読出処理を実行する（Ｓ５）。この報知方法読出処理については後述する。
【００４５】
報知方法読出処理を実行した結果、何らかの報知動作を行う場合、ＣＰＵ１０は、報知方法に基づく報知音や報知光を印刷完了後に発生させる（Ｓ６）。
【００４６】
このとき、一時的条件に基づく１回限りの報知であれば（Ｓ７：ＹＥＳ）、ＣＰＵ１０は、デシジョンテーブルから対象としている条件を削除し（Ｓ８）、ウェブプリント処理を終える。
【００４７】
Ｓ７において、一時的条件に基づく１回限りの報知以外の場合（Ｓ７：ＮＯ）、ＣＰＵ１０は、デシジョンテーブルの内容を書き換えることなくウェブプリント処理を終える。
【００４８】
Ｓ３において、インク切れや用紙切れなどにより印刷できない場合（Ｓ３：ＹＥＳ）、ＣＰＵ１０は、Ｓ４をスキップして印刷処理を実行することなくＳ５に進む。つまり、端末装置Ａにおいては、印刷できない状態でも報知されることがあり、ユーザは、このときに発せられる報知音や報知光を確認することにより、ＷＷＷサーバＣから自動的にダウンロードされた印刷データがＲＡＭ１２などのメモリに保存されたことを知ることができる。メモリに保存された印刷データは、印刷エラー回復後に読み出して印刷処理に用いられる。
【００４９】
一方、Ｓ５の報知方法読出処理は、図５に示す手順に沿って実行される。
【００５０】
すなわち、ＣＰＵ１０は、デシジョンテーブルに含まれる全条件の検索を完了したか否かを判断し（Ｓ５０）、全条件の検索を完了していない場合には（Ｓ５０：ＮＯ）、デシジョンテーブルから優先順に１つの条件項目を読み出してくる（Ｓ５１）。
【００５１】
読み出した条件項目が内容的条件に該当する場合（Ｓ５２：ＹＥＳ）、ＣＰＵ１０は、内容的条件検索処理を実行する（Ｓ５３）。この内容的条件検索処理については後述する。
【００５２】
内容的条件検索処理を実行した結果、条件項目にヒットすれば（Ｓ５４：ＹＥＳ）、ＣＰＵ１０は、ヒットした条件に対応する報知方法をデシジョンテーブルから読み出し、その報知方法に記述された命令データを準備する（Ｓ５５）。その後、ＣＰＵ１０は、報知方法読出処理からなるサブルーチンを抜けてメインルーチンのＳ６に進む。
【００５３】
Ｓ５４において、条件項目にヒットしなければ（Ｓ５４：ＮＯ）、ＣＰＵ１０は、Ｓ５０に戻る。
【００５４】
Ｓ５２において、読み出した条件項目が内容的条件に該当せず（Ｓ５２：ＮＯ）、時間的条件に該当する場合（Ｓ５６：ＹＥＳ）、ＣＰＵ１０は、時間的条件検索処理を実行し（Ｓ５７）、その後Ｓ５４に進む。この時間的条件検索処理については後述する。
【００５５】
読み出した条件項目が時間的条件でもない場合（Ｓ５６：ＮＯ）、無条件と判定し、どのような内容、どのような時間でもヒットしたと判定する。ＣＰＵ１０は、その条件項目に対応する報知方法をデシジョンテーブルから読み出し、報知方法に記述された命令データを準備する（Ｓ５５）。その後、ＣＰＵ１０は、報知方法読出処理からなるサブルーチンを抜けてメインルーチンのＳ６に進む。
【００５６】
Ｓ５０において、全条件の検索を完了した場合（Ｓ５０：ＹＥＳ）、ＣＰＵ１０は、報知方法読出処理からなるサブルーチンを抜けてそのままメインルーチンを終える。つまり、全条件を検索しても条件にヒットするものがなければ、報知音や報知光が発生することはない。なお、ユーザによりそもそも報知音や報知光を発生させない設定がなされている場合にも、ＣＰＵ１０は、Ｓ５０：ＹＥＳと判断するものとされ、この場合、報知方法読出処理からなるサブルーチンをほとんど実行することなくメインルーチンを終える。
【００５７】
上記した一連のステップからなる報知方法読出処理において、Ｓ５３の内容的条件検索処理は、図６に示す手順に沿って実行される。
【００５８】
すなわち、ＣＰＵ１０は、内容的条件として種類が指定されている場合（Ｓ５３０：ＹＥＳ）、取得した印刷データのヘッダに含まれる種類情報を検索する（Ｓ５３１）。この検索結果によれば、たとえば印刷データが「ニュース」に該当するか否かが判明する。その後、ＣＰＵ１０は、Ｓ５４に進む。
【００５９】
また、内容的条件として送信元が指定されている場合（Ｓ５３０：ＮＯ，Ｓ５３２：ＹＥＳ）、ＣＰＵ１０は、取得した印刷データのヘッダに含まれる送信元情報を検索する（Ｓ５３３）。この検索結果によれば、たとえば印刷データが「＊＊＊．ｃｏｍ」から送られてきたものか否かが判明する。その後、ＣＰＵ１０は、Ｓ５４に進む。
【００６０】
また、内容的条件としてキーワードが指定されている場合（Ｓ５３２：ＮＯ，Ｓ５３４：ＹＥＳ）、ＣＰＵ１０は、取得した印刷データの本文に含まれるキーワードを検索する（Ｓ５３５）。この検索結果によれば、たとえば印刷データの本文に「ｓｐｏｒｔｓ」という文字が含まれるか否かが判明する。その後、ＣＰＵ１０は、Ｓ５４に進む。
【００６１】
また、内容的条件としてキーワードでもなく属性が指定されている場合（Ｓ５３４：ＮＯ）、ＣＰＵ１０は、取得した印刷データのヘッダに含まれる属性情報を検索する（Ｓ５３６）。この検索結果によれば、たとえば印刷データが緊急に送られてきたものか否かが判明する。その後、ＣＰＵ１０は、Ｓ５４に進む。
【００６２】
一方、報知方法読出処理におけるＳ５７の時間的条件検索処理は、図７に示す手順に沿って実行される。
【００６３】
すなわち、ＣＰＵ１０は、時間的条件として報知時刻が指定されている場合、リアルタイムクロックから現在時刻を取得し（Ｓ５７０）、その現在時刻を時間的条件としての報知時刻と照合する（Ｓ５７１）。この照合結果によれば、たとえば現在時刻が報知時刻として設定された１７：００〜１８：００の間に含まれるか否かが判明する。その後、ＣＰＵ１０は、Ｓ５４に進む。
【００６４】
要するに、上記した一連の処理によれば、自動的にダウンロードした印刷データのヘッダや本文に含まれる属性情報、送信元情報、種類情報、キーワード、および受信した時刻（運用上は印刷時刻として認められる）、ならびに一時的に１回限り報知するとした条件などに応じて報知音などが鳴り分けられるのである。そのため、ユーザは、印刷結果を直接見なくてもある程度どのような条件に該当する印刷データがＷＷＷサーバＣから送られてきたのかを聴覚などを通じて知ることができる。
【００６５】
したがって、上記端末装置Ａによれば、ＷＷＷサーバＣから自動的に送られてきたコンテンツ情報の内容や印刷時刻などに応じて異なる音色の報知音や報知光などが発せられるので、そのような報知音や報知光によりユーザが直接確認せずともある程度どのような内容のコンテンツ情報が印刷されたのかを知ることができ、しかも、予定時刻にコンテンツ情報が自動的に印刷されたことを知ることもできる。
【００６６】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。
【００６７】
端末装置Ａは、インターネット１に対してＡＤＳＬにより常時接続されたものであるが、ＣＡＴＶネットワークやＦＴＴＨにより常時接続されたものでも良い。また、常時接続に限らずダイヤルアップ接続などでも良い。
【００６８】
上記実施形態は、端末装置Ａ側から自動的にアクセスする際のウェブプリント処理に特徴を有するものであるが、ＷＷＷサーバＣに自動送信先として端末装置Ａのアドレスなどを登録しておき、端末装置ＡがＧＥＴリクエストを送信しなくても、ＷＷＷサーバＣが自動的に端末装置Ａに対してコンテンツ情報を送信してくる場合でも良い。
【００６９】
デシジョンテーブルに定義される条件は、内部的条件あるいは時間的条件だけに限られるとしても良い。
【００７０】
報知方法としては、条件に応じて報知音を鳴り分けるようにし、緊急の印刷データを自動取得して印刷する場合に限り、報知光が発せられるとしたが、報知音のみを鳴り分けるようにしたり、報知光の色調を条件に応じて変化させるようにしても良い。また、報知光のみを発生させるとしても良い。さらに、報知光は、報知部２４の光プロジェクタから天井などに向けて発せられるが、表示部２３の液晶画面などから発せられる光でも良い。
【００７１】
印刷方式としては、インクジェット方式のほか、トナーを印刷材とした電子写真方式や、インクリボンを用いた昇華方式あるいは感熱方式を採用しても良い。
【００７２】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項１，２に記載した発明の印刷装置によれば、サーバから送られてきたコンテンツ情報の印刷処理をする際、報知デシジョンテーブルよって当該コンテンツ情報に対してあらかじめ設定された報知方法によって印刷報知が行われるので、コンテンツ情報が印刷されたことを確実に知らせることができる。また、内容によって報知方法を異ならせることにより、ユーザが直接確認せずともある程度どのような内容のコンテンツ情報が印刷されたのかを報知方法によって知らせることができる。さらに、報知デシジョンテーブルの報知条件の項目によっては、定期的でなく、一時的に報知を必要とする場合、当該項目に対して一時的条件を設定するだけで、そのコンテンツ情報を一時的条件が設定された後の最初に印刷する際にだけ報知することができる。
【００７３】
【００７４】
さらに、請求項３に記載した発明の印刷装置によれば、請求項１または２に記載の印刷装置による効果に加えて、報知音によりコンテンツ情報が印刷されたことを知らせることができるため、印刷装置が視野に入らないユーザにも、印刷物の出力を知らせることができる。
【００７５】
また、請求項４に記載した発明の印刷装置によれば、請求項１または２に記載の印刷装置による効果に加えて、報知光によりコンテンツ情報が印刷されたことを知らせることができるため、音などを鳴らしたくない場合にも、印刷物の出力を知らせることができる。
【００７６】
【００７７】
また、請求項５に記載した発明の印刷装置によれば、請求項１ないし４のいずれかに記載の印刷装置による効果に加えて、予定時刻にコンテンツ情報が印刷されたことを報知音や報知光により知らせることができる。
【００７８】
【００７９】
また、請求項６に記載した発明の印刷装置によれば、請求項１ないし５のいずれかに記載の印刷装置による効果に加えて、サーバから送られてきたコンテンツ情報の印刷が完了した時点でその旨を報知することができるため、報知により印刷物を受け取りに来るユーザを待たせない時期に報知できる。
【００８０】
さらに、請求項７に記載した発明の印刷装置によれば、請求項１ないし６のいずれかに記載の印刷装置による効果に加えて、たとえば印刷エラーなどによりコンテンツ情報を印刷できない状況でも、報知音や報知光を発生させることで印刷すべきコンテンツ情報があることを知らせることができる。
【００８１】
また、請求項８に記載した発明の印刷装置によれば、請求項１ないし７のいずれかに記載の印刷装置による効果に加えて、サーバに置かれたコンテンツ情報を印刷装置からそのサーバに対して送信要求し、それに応じてそのコンテンツ情報を自動的にダウンロードすることができる。
【００８２】
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明に係る印刷装置やネットワークサーバを説明するためのブロック図である。
【図２】 印刷装置の外観を示す斜視図である。
【図３】 報知条件と報知方法との関係を定義したデシジョンテーブルを説明するための説明図である。
【図４】 端末側のメインルーチンとしてウェブプリント処理を示すフローチャートである。
【図５】 ウェブプリント処理のサブルーチンとして報知方法読出処理を示すフローチャートである。
【図６】 報知方法読出処理のサブルーチンとして内容的条件に基づく検索処理を示すフローチャートである。
【図７】 報知方法読出処理のサブルーチンとして時間的条件に基づく検索処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
１ インターネット
１０ ＣＰＵ
１１ ＮＣＵ
１２ ＲＡＭ
１３ モデム
１４ ＲＯＭ
１５ ＥＥＰＲＯＭ
１６ ゲートアレイ
１７ ＣＯＤＥＣ（コーデック）
１８ ＤＭＡＣ（ＤＭＡコントローラ）
２０ 読取部
２１ 印刷部
２２ 操作部
２３ 表示部
２４ 報知部
２５ ＮＩＣ
２６ ＰＣ接続部
３０ スプリッタ
３１ ＡＤＳＬモデム
Ａ 端末装置（印刷装置）
Ｂ 電話交換局
Ｃ ＷＷＷサーバ（ネットワークサーバ）
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえばインターネット上のサーバから自動的にコンテンツ情報を取得し、それを直接印刷することができる印刷装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
昨今、インターネットのインフラとしては、ＡＤＳＬ（Asymmetric Digital Subscriber Line）、ＣＡＴＶ（Cable Television）ネットワーク、ＦＴＴＨ（Fiber to the Home ）などの拡充によりブロードバンド接続環境が整いつつある。そのため、個人ユーザがインターネットに接続する方式としても、ダイヤルアップ接続などのオンデマンド接続方式から常時接続方式に切り替えられつつある。
【０００３】
一方、インターネットの利用形態としては、コンピュータ間でウェブページや電子メールなどのコンテンツ情報をやり取りするのが一般的であるが、最近では、インターネット接続機能を搭載した複合機（プリンタ，スキャナ，コピー，電話，ファクシミリ機能などを一式に備えたもの）などがあり、コンピュータ以外の端末装置でも常時接続環境の下で各種のインターネットサービスが利用可能とされている。たとえば、この種の複合機では、データ通信端末装置としてのコンピュータを介することなくインターネットに接続し、インターネットサーバに置かれたコンテンツ情報を直接印刷することができる。また、インターネットサーバに置かれたコンテンツ情報を自動的にダウンロードしたり、サーバの自動配信先として自動的にコンテンツ情報を印刷できるものもある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記したような複合機でコンテンツ情報を自動取得して直接印刷する場合、コンテンツ情報の印刷終了を確認するには、主に目視で確認するしかなかった。また、複合機が二人以上で利用されている場合などには、複合機の設置場所が各人の定席から離れていることも多く、どのような内容のコンテンツ情報が印刷されたのかを確認するのに手間がかかることもあった。
【０００５】
本発明は、上記の点に鑑みて提案されたものであって、ユーザが印刷物を直接確認せずともある程度どのような内容のコンテンツ情報が印刷されたのかを知らせたり、予定時刻にコンテンツ情報が印刷されたことを知らせることができる印刷装置を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項１に記載した発明の印刷装置は、ネットワーク上のサーバから自動送信されるコンテンツ情報を受信すると、そのコンテンツ情報を印刷するとともに、当該コンテンツ情報の内容に応じた印刷報知を行う印刷装置であって、前記印刷報知を行う印刷報知手段と、前記コンテンツ情報に含まれる所定の項目を報知条件とし、この報知条件の各項目に対して互いに異なる報知方法が予め設定され、さらに、報知条件の各項目毎に、当該項目に対する報知方法による印刷報知を１回だけ行わせる一時的条件が設定可能になされた報知デシジョンテーブルを記憶する記憶手段と、前記サーバから自動送信されたコンテンツ情報の印刷処理において、当該コンテンツ情報に前記報知デシジョンテーブルに設定された報知条件の項目が含まれているか否かを判別するとともに、含まれていると判別した場合、さらに当該項目が前記一時的条件が設定された項目であるか否かを判別する判別手段と、前記判別手段により前記報知デシジョンテーブルに設定された報知条件の項目が含まれ、かつ、当該項目が前記一時的条件が設定された項目であると判別されると、当該コンテンツ情報の印刷処理が前記一時的条件が設定された後の最初の印刷処理のときにだけその項目に対応する報知方法によって前記印刷報知手段により印刷報知をさせる報知制御手段とを有することを特徴とする。
【０００７】
このような印刷装置によれば、サーバから送られてきたコンテンツ情報の印刷処理をする際、報知デシジョンテーブルよって当該コンテンツ情報に対してあらかじめ設定された報知方法によって印刷報知が行われるので、コンテンツ情報が印刷されたことを確実に知らせることができる。また、内容によって報知方法を異ならせることにより、ユーザが直接確認せずともある程度どのような内容のコンテンツ情報が印刷されたのかを報知方法によって知らせることができる。さらに、報知デシジョンテーブルの報知条件の項目によっては、定期的でなく、一時的に報知を必要とする場合、当該項目に対して一時的条件を設定するだけで、そのコンテンツ情報を一時的条件が設定された後の最初に印刷する際にだけ報知することができる。
【０００８】
また、請求項２に記載した発明の印刷装置は、請求項１に記載の印刷装置であって、ユーザの操作に基づいて前記報知デシジョンテーブルの報知条件及び報知方法を変更する変更手段を更に備えたことを特徴とする。
【０００９】
【００１０】
さらに、請求項３に記載した発明の印刷装置は、請求項１または２に記載の印刷装置であって前記印刷報知手段は、報知音により印刷報知を行うものであり、前記報知デシジョンテーブルには、前記報知条件の各項目に対して互いに異なる報知音が予め設定されていることを特徴とする。
【００１１】
このような印刷装置によれば、請求項１または２に記載の印刷装置による効果に加えて、報知音によりコンテンツ情報が印刷されたことを知らせることができるため、印刷装置が視野に入らないユーザにも、印刷物の出力を知らせることができる。
【００１２】
また、請求項４に記載した発明の印刷装置は、請求項１または２に記載の印刷装置であって、前記印刷報知手段は、報知光により印刷報知を行うものであり、前記報知デシジョンテーブルには、前記報知条件の各項目に対して互いに異なる報知光が予め設定されていることを特徴とする。
【００１３】
このような印刷装置によれば、請求項１または２に記載の印刷装置による効果に加えて、報知光によりコンテンツ情報が印刷されたことを知らせることができるため、音などを鳴らしたくない場合にも、印刷物の出力を知らせることができる。
【００１４】
【００１５】
【００１６】
また、請求項５に記載した発明の印刷装置は、請求項１ないし４のいずれかに記載の印刷装置であって、前記報知デシジョンテーブルの報知条件の項目には、前記コンテンツ情報の受信時刻が含まれ、前記判別手段は、前記サーバから自動送信されたコンテンツ情報の印刷処理において、更に当該コンテンツ情報の受信時刻が前記報知デシジョンテーブルの報知条件として設定された受信時刻に該当するか否かを判別することを特徴とする。
【００１７】
このような印刷装置によれば、請求項１ないし４のいずれかに記載の印刷装置による効果に加えて、予定時刻にコンテンツ情報が印刷されたことを報知音や報知光により知らせることができる。
【００１８】
【００１９】
【００２０】
また、請求項６に記載した発明の印刷装置は、請求項１ないし５のいずれかに記載の印刷装置であって、前記報知制御手段は、前記コンテンツ情報の印刷完了後に前記印刷報知手段による印刷報知を行わせることを特徴とする。
【００２１】
このような印刷装置によれば、請求項１ないし５のいずれかに記載の印刷装置による効果に加えて、サーバから送られてきたコンテンツ情報の印刷が完了した時点でその旨を報知することができるため、報知により印刷物を受け取りに来るユーザを待たせない時期に報知できる。
【００２２】
さらに、請求項７に記載した発明の印刷装置は、請求項１ないし６のいずれかに記載の印刷装置であって、前記報知制御手段は、前記コンテンツ情報を印刷することができない場合にも前記印刷報知手段による印刷報知を行わせることを特徴とする。
【００２３】
このような印刷装置によれば、請求項１ないし６のいずれかに記載の印刷装置による効果に加えて、たとえば印刷エラーなどによりコンテンツ情報を印刷できない状況でも、報知音や報知光を発生させることで印刷すべきコンテンツ情報があることを知らせることができる。
【００２４】
また、請求項８に記載した発明の印刷装置は、請求項１ないし７のいずれかに記載の印刷装置であって、前記サーバから自動受信するために予め設定された前記コンテンツ情報のアドレス及び受信時刻を記憶する第２の記憶手段と、前記第２の記憶手段に記憶された前記コンテンツ情報のアドレス及び受信時刻に基づいて、前記サーバに前記コンテンツ情報の送信を要求する要求手段と、を更に備えたことを特徴とする。
【００２５】
このような印刷装置によれば、請求項１ないし７のいずれかに記載の印刷装置による効果に加えて、サーバに置かれたコンテンツ情報を印刷装置からそのサーバに対して送信要求し、それに応じてそのコンテンツ情報を自動的にダウンロードすることができる。
【００２６】
【００２７】
【００２８】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態について図面を参照して説明する。
【００２９】
図１は、本発明に係る印刷装置やネットワークサーバを説明するためのブロック図、図２は、印刷装置の外観を示す斜視図である。
【００３０】
本発明に係る印刷装置は、プリンタ，スキャナ，コピー，電話，ファクシミリ機能に加え、インターネット接続機能を備えた端末装置Ａであって、宅内に設置されたスプリッタ３０およびＡＤＳＬモデム３１を介してブロードバンド接続方式によりインターネット１に常時接続されたものである。ネットワークサーバは、ＷＷＷ（World Wide Web）サーバＣとしてインターネット１上に存在し、ウェブページや電子メールなどのコンテンツ情報を端末装置Ａや図示しないコンピュータとの間でやり取りする。ちなみに、ＷＷＷサーバＣには、自由に閲覧可能な無料ウェブページとして、テレビ番組案内やオンラインマニュアルなどが多種類にわたって用意されているとともに、利用するごとに電子決済などで利用料金が課される有料配信サービスとしてのニュース情報なども用意されている。
【００３１】
たとえば、端末装置ＡからＷＷＷサーバＣに対してコンテンツ情報を送信要求する場合、端末装置Ａからは、ＵＲＬ（Uniform Resource Locators ）で記述されたリクエスト（送信要求情報）がＡＤＳＬモデム３１、スプリッタ３０、破線で示す加入者線、電話交換局Ｂ、インターネット１を経由してＷＷＷサーバＣに送られる。電話交換局Ｂの内部構成については特に図示しないが、端末装置ＡからのリクエストがＭＤＦ（Main Distributing Frame ：主配電盤）、局舎内のスプリッタ、局舎内のルータを経由してインターネット１上のＷＷＷサーバＣに届けられる。それに応じてＷＷＷサーバＣからは、目的のコンテンツ情報が同じ経路を逆に辿って端末装置Ａに届けられる。
【００３２】
一方、端末装置Ａから相手先のファクシミリ装置に対してファクシミリデータを送信する場合には、ファクシミリデータがスプリッタ３０や電話交換局Ｂを経由して図示しない公衆電話回線網を通じて相手先のファクシミリ装置に送られる。この場合、電話交換局Ｂの内部では、ファクシミリデータがＭＤＦ、局舎内のスプリッタ、交換機を経由して公衆電話回線網に接続された相手先のファクシミリ装置に届けられる。相手先から端末装置Ａに対してファクシミリデータが送られる場合にも、同じ経路を逆に辿ってファクシミリデータが端末装置Ａに届けられる。
【００３３】
具体的な構成について述べると、端末装置Ａは、バス接続されたＣＰＵ１０、ＮＣＵ（Network Control Unit）１１、ＲＡＭ１２、モデム１３、ＲＯＭ１４、ＥＥＰＲＯＭ１５、ゲートアレイ１６、コーデック１７、およびＤＭＡ（Direct Memory Access）コントローラ１８のほか、ゲートアレイ１６に接続された読取部２０、印刷部２１、操作部２２、表示部２３、報知部２４、ＮＩＣ（Network Interface Card）２５、およびＰＣ接続部２６により構成されている。
【００３４】
ＣＰＵ１０は、端末装置Ａ全体の動作を制御する。ちなみに、ＣＰＵ１０には、現在時刻を計時するリアルタイムクロック回路が内蔵されている。ＮＣＵ１１は、スプリッタ３０を介して加入者線に接続されて網制御を行う。ＲＡＭ１２は、ＣＰＵ１０の作業領域や各種データの格納領域などを提供する。モデム１３は、ファクシミリデータの変調や復調などを行う。ＲＯＭ１４は、ＣＰＵ１０に実行させるためのプログラムなどを記憶している。ＥＥＰＲＯＭ１５は、各種のフラグや設定情報などを記憶する。ゲートアレイ１６は、ＣＰＵ１０と各部２０〜２６との間で各種の信号をやり取りする。コーデック１７は、ファクシミリデータの符号化や復号化を行う。ＤＭＡコントローラ１８は、バスアービタとしてＲＡＭ１２に対するデータの読み書きを直接制御する。
【００３５】
読取部２０は、イメージセンサやＬＥＤ光源などを備え、原稿などからイメージ画像を読み取る。印刷部２１は、たとえばインクジェット方式などによりカラー印刷を行う。この印刷部２１には、印刷材としてのインク残量を検出するための印刷材残量検出センサ２１Ａ、図２に示す給紙部２１Ｄにセットされた用紙残り枚数を検出するための用紙残枚数検出センサ２１Ｂ、および装置内部の用紙搬送経路上における紙詰まりなどを検出するための用紙ジャム検出センサ２１Ｃが設けられている。各センサ２１Ａ，２１Ｂ，２１Ｃからのセンサ信号は、ゲートアレイ１６を通じてＣＰＵ１０に伝えられる。操作部２２は、図２に示すように、数字や文字を入力するためのテンキー２２Ａ、表示部２３の表示内容に応じた操作を行うための表示操作キー２２Ｂ、およびその他の操作を行うためのファンクションキー２２Ｃにより構成される。各キー２２Ａ，２２Ｂ，２２Ｃからの操作信号は、ゲートアレイ１６を通じてＣＰＵ１０に伝えられる。表示部２３は、たとえば比較的小さい数行表示タイプの液晶画面を備え、ＣＰＵ１０に制御されて各種の情報を表示する。報知部２４は、図示しないスピーカや光プロジェクタなどを備え、ＣＰＵ１０に制御されていろんな音色の報知音や各種色調の報知光を発生する。ＮＩＣ２５は、端末装置ＡをＬＡＮに接続するためのものであるが、本実施形態では、ＮＩＣ２５にＡＤＳＬモデム３１が接続されている。ＰＣ接続部２６は、たとえばＵＳＢ（Universal Serial Bus）ケーブルなどを用いて端末装置Ａをパーソナルコンピュータに接続する際に利用される。
【００３６】
なお、ＷＷＷサーバＣの具体的構成については特に図示しないが、多量の情報を格納するための大容量ハードディスクや、インターネットサービスを効率良く提供するための仕組みが設けられている点を除き、物理的にはパーソナルコンピュータなどの本体構成と何ら異なるものではない。要するに、端末装置ＡとＷＷＷサーバＣとは、これらの間でコンテンツ情報を自動送受信し、端末装置Ａ側で受信したコンテンツ情報を印刷するといった、いわゆるウェブプリント処理を行う際の報知動作に特徴を有するものであり、ウェブプリントサービスの受け手となるユーザの利便性を高めたものである。これらの点に関して以下にデシジョンテーブルやフローチャートを参照して詳しく説明する。
【００３７】
図３は、報知条件と報知方法との関係を定義したデシジョンテーブルを説明するための説明図である。
【００３８】
図３に示すデシジョンテーブルは、端末装置Ａがウェブページや電子メールを自動受信した場合、受信した情報内容や受信時刻に応じてどのような報知音や報知光を発生させるかを定義したものであり、ユーザが報知条件や報知方法を設定変更できるようにＥＥＰＲＯＭ１５などに記憶されている。一例として図示するデシジョンテーブルによれば、自動受信したウェブページや電子メールのヘッダに属性情報としての「緊急」が含まれる場合、「urgent」からなる音色の報知音が発せられ、同時に「type１」からなる色調の報知光が発せられる。上記ヘッダに送信元としての「***.com 」が含まれる場合、「ring」からなる音色の報知音が発せられる。上記ヘッダに種類を表すものとして「ニュース」が含まれる場合、「melody」からなる音色の報知音が発せられる。また、ウェブページや電子メールの本文にキーワードとして「sports」が含まれる場合、「dramroll」からなる音色の報知音が発せられる。さらに、自動受信した時刻が１７：００〜１８：００の場合、「evening 」からなる音色の報知音が発せられる。なお、デシジョンテーブルに含まれる報知条件のうち、属性、送信元、種類、キーワードに関する条件を「内容的条件」、時刻に関する条件を「時間的条件」と呼ぶ。
【００３９】
一方、デシジョンテーブルには、報知条件として特に指定しないが、ウェブページや電子メールを受信した１回に限り報知する旨を指定しておくための一時的条件も設けられている。この一時的条件が「ＹＥＳ」として指定されている場合、たとえば報知条件が特に指定されていなくても、一時的条件の設定後に何らかのコンテンツ情報を受信すると、「simplebeep」からなる音色の報知音が発せられる。ちなみに、デシジョンテーブルにおいては、上段の行ほど優先順位が高く位置付けられている。したがって、たとえば自動受信したウェブページや電子メールのヘッダに送信元としての「***.com 」と、種類を表す「ニュース」との両方が含まれている場合、優先順位の高い方の「***.com 」に対応した「ring」からなる音色の報知音が発せられる。このような優先順位についてもユーザが自由に変更することができる。
【００４０】
次に、図４は、端末側のメインルーチンとしてウェブプリント処理を示すフローチャート、図５は、ウェブプリント処理のサブルーチンとして報知方法読出処理を示すフローチャート、図６は、報知方法読出処理のサブルーチンとして内容的条件に基づく検索処理を示すフローチャート、図７は、報知方法読出処理のサブルーチンとして時間的条件に基づく検索処理を示すフローチャートである。
【００４１】
まず、端末装置Ａにおけるウェブプリント処理について図４を参照して説明すると、端末装置Ａには、ＷＷＷサーバＣに置かれたコンテンツ情報を自動取得する予定時刻や、そのコンテンツ情報のアドレスを示すＵＲＬがユーザによりあらかじめ設定されている。そして、上記予定時刻になると、ＣＰＵ１０は、ＧＥＴリクエストをインターネット１上に自動送出する（Ｓ１）。このとき、ユーザによりあらかじめ設定されたＵＲＬは、ＨＴＴＰ（Hypertext Transfer Protocol ）に基づくＧＥＴリクエストに変換され、このＧＥＴリクエストがインターネット１上に送り出されてＷＷＷサーバＣに届けられる。
【００４２】
その後、ＧＥＴリクエストを受信したＷＷＷサーバＣでは、ＴＣＰ／ＩＰ（Transmission Control Protocol/Internet Protocol）プロトコルに基づいてＩＰデータグラムあるいはＩＰパケットによりコンテンツ情報を端末装置Ａに送る。これにより、端末装置Ａでは、ＷＷＷサーバＣから送られてきたコンテンツ情報が印刷データとして取得される（Ｓ２）。取得された印刷データには、本文やヘッダが含まれるが、これらは一旦ＲＡＭ１２に格納される。
【００４３】
そして、ＣＰＵ１０は、インク切れや用紙切れなどにより印刷不能の状態でなければ（Ｓ３：ＮＯ）、取得した印刷データを印刷処理する（Ｓ４）。
【００４４】
このような印刷処理の実行中、ＣＰＵ１０は、それに併行して報知方法読出処理を実行する（Ｓ５）。この報知方法読出処理については後述する。
【００４５】
報知方法読出処理を実行した結果、何らかの報知動作を行う場合、ＣＰＵ１０は、報知方法に基づく報知音や報知光を印刷完了後に発生させる（Ｓ６）。
【００４６】
このとき、一時的条件に基づく１回限りの報知であれば（Ｓ７：ＹＥＳ）、ＣＰＵ１０は、デシジョンテーブルから対象としている条件を削除し（Ｓ８）、ウェブプリント処理を終える。
【００４７】
Ｓ７において、一時的条件に基づく１回限りの報知以外の場合（Ｓ７：ＮＯ）、ＣＰＵ１０は、デシジョンテーブルの内容を書き換えることなくウェブプリント処理を終える。
【００４８】
Ｓ３において、インク切れや用紙切れなどにより印刷できない場合（Ｓ３：ＹＥＳ）、ＣＰＵ１０は、Ｓ４をスキップして印刷処理を実行することなくＳ５に進む。つまり、端末装置Ａにおいては、印刷できない状態でも報知されることがあり、ユーザは、このときに発せられる報知音や報知光を確認することにより、ＷＷＷサーバＣから自動的にダウンロードされた印刷データがＲＡＭ１２などのメモリに保存されたことを知ることができる。メモリに保存された印刷データは、印刷エラー回復後に読み出して印刷処理に用いられる。
【００４９】
一方、Ｓ５の報知方法読出処理は、図５に示す手順に沿って実行される。
【００５０】
すなわち、ＣＰＵ１０は、デシジョンテーブルに含まれる全条件の検索を完了したか否かを判断し（Ｓ５０）、全条件の検索を完了していない場合には（Ｓ５０：ＮＯ）、デシジョンテーブルから優先順に１つの条件項目を読み出してくる（Ｓ５１）。
【００５１】
読み出した条件項目が内容的条件に該当する場合（Ｓ５２：ＹＥＳ）、ＣＰＵ１０は、内容的条件検索処理を実行する（Ｓ５３）。この内容的条件検索処理については後述する。
【００５２】
内容的条件検索処理を実行した結果、条件項目にヒットすれば（Ｓ５４：ＹＥＳ）、ＣＰＵ１０は、ヒットした条件に対応する報知方法をデシジョンテーブルから読み出し、その報知方法に記述された命令データを準備する（Ｓ５５）。その後、ＣＰＵ１０は、報知方法読出処理からなるサブルーチンを抜けてメインルーチンのＳ６に進む。
【００５３】
Ｓ５４において、条件項目にヒットしなければ（Ｓ５４：ＮＯ）、ＣＰＵ１０は、Ｓ５０に戻る。
【００５４】
Ｓ５２において、読み出した条件項目が内容的条件に該当せず（Ｓ５２：ＮＯ）、時間的条件に該当する場合（Ｓ５６：ＹＥＳ）、ＣＰＵ１０は、時間的条件検索処理を実行し（Ｓ５７）、その後Ｓ５４に進む。この時間的条件検索処理については後述する。
【００５５】
読み出した条件項目が時間的条件でもない場合（Ｓ５６：ＮＯ）、無条件と判定し、どのような内容、どのような時間でもヒットしたと判定する。ＣＰＵ１０は、その条件項目に対応する報知方法をデシジョンテーブルから読み出し、報知方法に記述された命令データを準備する（Ｓ５５）。その後、ＣＰＵ１０は、報知方法読出処理からなるサブルーチンを抜けてメインルーチンのＳ６に進む。
【００５６】
Ｓ５０において、全条件の検索を完了した場合（Ｓ５０：ＹＥＳ）、ＣＰＵ１０は、報知方法読出処理からなるサブルーチンを抜けてそのままメインルーチンを終える。つまり、全条件を検索しても条件にヒットするものがなければ、報知音や報知光が発生することはない。なお、ユーザによりそもそも報知音や報知光を発生させない設定がなされている場合にも、ＣＰＵ１０は、Ｓ５０：ＹＥＳと判断するものとされ、この場合、報知方法読出処理からなるサブルーチンをほとんど実行することなくメインルーチンを終える。
【００５７】
上記した一連のステップからなる報知方法読出処理において、Ｓ５３の内容的条件検索処理は、図６に示す手順に沿って実行される。
【００５８】
すなわち、ＣＰＵ１０は、内容的条件として種類が指定されている場合（Ｓ５３０：ＹＥＳ）、取得した印刷データのヘッダに含まれる種類情報を検索する（Ｓ５３１）。この検索結果によれば、たとえば印刷データが「ニュース」に該当するか否かが判明する。その後、ＣＰＵ１０は、Ｓ５４に進む。
【００５９】
また、内容的条件として送信元が指定されている場合（Ｓ５３０：ＮＯ，Ｓ５３２：ＹＥＳ）、ＣＰＵ１０は、取得した印刷データのヘッダに含まれる送信元情報を検索する（Ｓ５３３）。この検索結果によれば、たとえば印刷データが「＊＊＊．ｃｏｍ」から送られてきたものか否かが判明する。その後、ＣＰＵ１０は、Ｓ５４に進む。
【００６０】
また、内容的条件としてキーワードが指定されている場合（Ｓ５３２：ＮＯ，Ｓ５３４：ＹＥＳ）、ＣＰＵ１０は、取得した印刷データの本文に含まれるキーワードを検索する（Ｓ５３５）。この検索結果によれば、たとえば印刷データの本文に「ｓｐｏｒｔｓ」という文字が含まれるか否かが判明する。その後、ＣＰＵ１０は、Ｓ５４に進む。
【００６１】
また、内容的条件としてキーワードでもなく属性が指定されている場合（Ｓ５３４：ＮＯ）、ＣＰＵ１０は、取得した印刷データのヘッダに含まれる属性情報を検索する（Ｓ５３６）。この検索結果によれば、たとえば印刷データが緊急に送られてきたものか否かが判明する。その後、ＣＰＵ１０は、Ｓ５４に進む。
【００６２】
一方、報知方法読出処理におけるＳ５７の時間的条件検索処理は、図７に示す手順に沿って実行される。
【００６３】
すなわち、ＣＰＵ１０は、時間的条件として報知時刻が指定されている場合、リアルタイムクロックから現在時刻を取得し（Ｓ５７０）、その現在時刻を時間的条件としての報知時刻と照合する（Ｓ５７１）。この照合結果によれば、たとえば現在時刻が報知時刻として設定された１７：００〜１８：００の間に含まれるか否かが判明する。その後、ＣＰＵ１０は、Ｓ５４に進む。
【００６４】
要するに、上記した一連の処理によれば、自動的にダウンロードした印刷データのヘッダや本文に含まれる属性情報、送信元情報、種類情報、キーワード、および受信した時刻（運用上は印刷時刻として認められる）、ならびに一時的に１回限り報知するとした条件などに応じて報知音などが鳴り分けられるのである。そのため、ユーザは、印刷結果を直接見なくてもある程度どのような条件に該当する印刷データがＷＷＷサーバＣから送られてきたのかを聴覚などを通じて知ることができる。
【００６５】
したがって、上記端末装置Ａによれば、ＷＷＷサーバＣから自動的に送られてきたコンテンツ情報の内容や印刷時刻などに応じて異なる音色の報知音や報知光などが発せられるので、そのような報知音や報知光によりユーザが直接確認せずともある程度どのような内容のコンテンツ情報が印刷されたのかを知ることができ、しかも、予定時刻にコンテンツ情報が自動的に印刷されたことを知ることもできる。
【００６６】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。
【００６７】
端末装置Ａは、インターネット１に対してＡＤＳＬにより常時接続されたものであるが、ＣＡＴＶネットワークやＦＴＴＨにより常時接続されたものでも良い。また、常時接続に限らずダイヤルアップ接続などでも良い。
【００６８】
上記実施形態は、端末装置Ａ側から自動的にアクセスする際のウェブプリント処理に特徴を有するものであるが、ＷＷＷサーバＣに自動送信先として端末装置Ａのアドレスなどを登録しておき、端末装置ＡがＧＥＴリクエストを送信しなくても、ＷＷＷサーバＣが自動的に端末装置Ａに対してコンテンツ情報を送信してくる場合でも良い。
【００６９】
デシジョンテーブルに定義される条件は、内部的条件あるいは時間的条件だけに限られるとしても良い。
【００７０】
報知方法としては、条件に応じて報知音を鳴り分けるようにし、緊急の印刷データを自動取得して印刷する場合に限り、報知光が発せられるとしたが、報知音のみを鳴り分けるようにしたり、報知光の色調を条件に応じて変化させるようにしても良い。また、報知光のみを発生させるとしても良い。さらに、報知光は、報知部２４の光プロジェクタから天井などに向けて発せられるが、表示部２３の液晶画面などから発せられる光でも良い。
【００７１】
印刷方式としては、インクジェット方式のほか、トナーを印刷材とした電子写真方式や、インクリボンを用いた昇華方式あるいは感熱方式を採用しても良い。
【００７２】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項１，２に記載した発明の印刷装置によれば、サーバから送られてきたコンテンツ情報の印刷処理をする際、報知デシジョンテーブルよって当該コンテンツ情報に対してあらかじめ設定された報知方法によって印刷報知が行われるので、コンテンツ情報が印刷されたことを確実に知らせることができる。また、内容によって報知方法を異ならせることにより、ユーザが直接確認せずともある程度どのような内容のコンテンツ情報が印刷されたのかを報知方法によって知らせることができる。さらに、報知デシジョンテーブルの報知条件の項目によっては、定期的でなく、一時的に報知を必要とする場合、当該項目に対して一時的条件を設定するだけで、そのコンテンツ情報を一時的条件が設定された後の最初に印刷する際にだけ報知することができる。
【００７３】
【００７４】
さらに、請求項３に記載した発明の印刷装置によれば、請求項１または２に記載の印刷装置による効果に加えて、報知音によりコンテンツ情報が印刷されたことを知らせることができるため、印刷装置が視野に入らないユーザにも、印刷物の出力を知らせることができる。
【００７５】
また、請求項４に記載した発明の印刷装置によれば、請求項１または２に記載の印刷装置による効果に加えて、報知光によりコンテンツ情報が印刷されたことを知らせることができるため、音などを鳴らしたくない場合にも、印刷物の出力を知らせることができる。
【００７６】
【００７７】
また、請求項５に記載した発明の印刷装置によれば、請求項１ないし４のいずれかに記載の印刷装置による効果に加えて、予定時刻にコンテンツ情報が印刷されたことを報知音や報知光により知らせることができる。
【００７８】
【００７９】
また、請求項６に記載した発明の印刷装置によれば、請求項１ないし５のいずれかに記載の印刷装置による効果に加えて、サーバから送られてきたコンテンツ情報の印刷が完了した時点でその旨を報知することができるため、報知により印刷物を受け取りに来るユーザを待たせない時期に報知できる。
【００８０】
さらに、請求項７に記載した発明の印刷装置によれば、請求項１ないし６のいずれかに記載の印刷装置による効果に加えて、たとえば印刷エラーなどによりコンテンツ情報を印刷できない状況でも、報知音や報知光を発生させることで印刷すべきコンテンツ情報があることを知らせることができる。
【００８１】
また、請求項８に記載した発明の印刷装置によれば、請求項１ないし７のいずれかに記載の印刷装置による効果に加えて、サーバに置かれたコンテンツ情報を印刷装置からそのサーバに対して送信要求し、それに応じてそのコンテンツ情報を自動的にダウンロードすることができる。
【００８２】
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明に係る印刷装置やネットワークサーバを説明するためのブロック図である。
【図２】 印刷装置の外観を示す斜視図である。
【図３】 報知条件と報知方法との関係を定義したデシジョンテーブルを説明するための説明図である。
【図４】 端末側のメインルーチンとしてウェブプリント処理を示すフローチャートである。
【図５】 ウェブプリント処理のサブルーチンとして報知方法読出処理を示すフローチャートである。
【図６】 報知方法読出処理のサブルーチンとして内容的条件に基づく検索処理を示すフローチャートである。
【図７】 報知方法読出処理のサブルーチンとして時間的条件に基づく検索処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
１ インターネット
１０ ＣＰＵ
１１ ＮＣＵ
１２ ＲＡＭ
１３ モデム
１４ ＲＯＭ
１５ ＥＥＰＲＯＭ
１６ ゲートアレイ
１７ ＣＯＤＥＣ（コーデック）
１８ ＤＭＡＣ（ＤＭＡコントローラ）
２０ 読取部
２１ 印刷部
２２ 操作部
２３ 表示部
２４ 報知部
２５ ＮＩＣ
２６ ＰＣ接続部
３０ スプリッタ
３１ ＡＤＳＬモデム
Ａ 端末装置（印刷装置）
Ｂ 電話交換局
Ｃ ＷＷＷサーバ（ネットワークサーバ）
Claims (8)
- ネットワーク上のサーバから自動送信されるコンテンツ情報を受信すると、そのコンテンツ情報を印刷するとともに、当該コンテンツ情報の内容に応じた印刷報知を行う印刷装置であって、
前記印刷報知を行う印刷報知手段と、
前記コンテンツ情報に含まれる所定の項目を報知条件とし、この報知条件の各項目に対して互いに異なる報知方法が予め設定され、さらに、報知条件の各項目毎に、当該項目に対する報知方法による印刷報知を１回だけ行わせる一時的条件が設定可能になされた報知デシジョンテーブルを記憶する記憶手段と、
前記サーバから自動送信されたコンテンツ情報の印刷処理において、当該コンテンツ情報に前記報知デシジョンテーブルに設定された報知条件の項目が含まれているか否かを判別するとともに、含まれていると判別した場合、さらに当該項目が前記一時的条件が設定された項目であるか否かを判別する判別手段と、
前記判別手段により前記報知デシジョンテーブルに設定された報知条件の項目が含まれ、かつ、当該項目が前記一時的条件が設定された項目であると判別されると、当該コンテンツ情報の印刷処理が前記一時的条件が設定された後の最初の印刷処理のときにだけその項目に対応する報知方法によって前記印刷報知手段により印刷報知をさせる報知制御手段とを有することを特徴とする印刷装置。 - ユーザの操作に基づいて前記報知デシジョンテーブルの報知条件及び報知方法を変更する変更手段を更に備えたことを特徴とする、請求項１に記載の印刷装置。
- 前記印刷報知手段は、報知音により印刷報知を行うものであり、
前記報知デシジョンテーブルには、前記報知条件の各項目に対して互いに異なる報知音が予め設定されていることを特徴とする、請求項１または２に記載の印刷装置。 - 前記印刷報知手段は、報知光により印刷報知を行うものであり、
前記報知デシジョンテーブルには、前記報知条件の各項目に対して互いに異なる報知光が予め設定されていることを特徴とする、請求項１または２に記載の印刷装置。 - 前記報知デシジョンテーブルの報知条件の項目には、前記コンテンツ情報の受信時刻が含まれ、
前記判別手段は、前記サーバから自動送信されたコンテンツ情報の印刷処理において、更に当該コンテンツ情報の受信時刻が前記報知デシジョンテーブルの報知条件として設定された受信時刻に該当するか否かを判別することを特徴とする、請求項１ないし４のいずれかに記載の印刷装置。 - 前記報知制御手段は、前記コンテンツ情報の印刷完了後に前記印刷報知手段による印刷報知を行わせることを特徴とする、請求項１ないし５のいずれかに記載の印刷装置。
- 前記報知制御手段は、前記コンテンツ情報を印刷することができない場合にも前記印刷報知手段による印刷報知を行わせることを特徴とする、請求項１ないし６のいずれかに記載の印刷装置。
- 前記サーバから自動受信するために予め設定された前記コンテンツ情報のアドレス及び受信時刻を記憶する第２の記憶手段と、
前記第２の記憶手段に記憶された前記コンテンツ情報のアドレス及び受信時刻に基づいて、前記サーバに前記コンテンツ情報の送信を要求する要求手段と、を更に備えたことを特徴とする、請求項１ないし７のいずれかに記載の印刷装置。
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