JP3716806B2 - 印刷システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンテンツ源から取得したコンテンツを出力する印刷システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ネットワークなどのサーバとファクシミリ端末などのクライアントとの間において、画像情報であるコンテンツに関する通信技術としては、特開平10−301955号公報に記載された「画像情報変換装置および画像情報変換方法」や、特開平10−327284号公報に記載された「画像情報検索装置、HTML/画像情報変換装置、および多画面画像情報変換処理装置」、特開平11−53388号公報に記載された「番号埋め込み型HTMLファイル検索装置及び番号管理サーバ装置」、特開2000−22880号公報に記載された「画像通信装置及びその処理方法」などがある。
【0003】
この点、特開平10−327284号公報に記載された「画像情報検索装置、HTML/画像情報変換装置、および多画面画像情報変換処理装置」においては、ユーザーが指定したHTML文書情報がフレームを用いた多画面画像情報であっても、該HTML文書情報の個々の部分画像情報を作成し、もし、これらの部分画像情報が複数ページにわたる場合には、対応する部分画像情報識別記号とページ番号を個々の部分画像情報に付加して、ページ順に出力する。従って、フレームを用いた多画面画像情報を構成する部分画像情報が遮蔽されることなく、しかも部分画像情報間相互の位置関係も把握することが可能な画像情報として、ユーザーが指定したHTML文書情報をFAX端末に出力することが可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ユーザーが指定したHTML文書情報が、部分画像情報単位で、遮蔽されることなく且つ相互の位置関係を把握することが可能なように、FAX端末でFAX用紙に印刷できるといっても、このとき、ページ枚数分のFAX用紙に印刷されることから、ユーザーが指定するHTML文書情報の件数が増えれば、FAX用紙も多く消費されることになって、HTML文書情報が印刷されたFAX用紙が嵩張るといった問題点があった。また、HTML文書情報の一部が別のFAX用紙に印刷されると、ユーザーが指定したHTML文書情報が分散するので、FAX用紙に印刷されたHTML文書情報の要点をユーザーが把握するのに不便であった。
【0005】
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためになされた印刷システムであって、ユーザーが指定する一又は複数のコンテンツを、ユーザーが指定する出力サイズに調整して供給し、ユーザーが所望するレイアウトで印刷することにより、記録紙の使用量の削減と同時にコンテンツの要点把握を容易にすることを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために、請求項1に係る発明は、コンテンツを供給するコンテンツ供給手段と、前記コンテンツ供給手段に複数のコンテンツ源情報及びコンテンツ量情報を指示する情報指示手段と、前記コンテンツ供給手段から供給されたコンテンツを出力するコンテンツ出力手段と、を備え、前記コンテンツ供給手段は、前記コンテンツ源情報で指定されたコンテンツを前記コンテンツ量情報で指定された出力サイズに調整して前記コンテンツ出力手段に供給する一方、前記コンテンツ出力手段は、前記コンテンツ供給手段から供給された各コンテンツをレイアウト処理して出力することを特徴とする。
【0007】
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載する印刷システムであって、前記コンテンツ供給手段がコンテンツ源提供手段とコンテンツ量調整手段とで構成され、前記コンテンツ量調整手段は、前記コンテンツ源提供手段に保存されたコンテンツのうち前記コンテンツ源情報で指定されたものを、前記コンテンツ量情報で指定されたコンテンツ量に基づき詳細度を調整して、前記コンテンツ出力手段に供給することを特徴としている。
【0008】
また、請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載する印刷システムであって、前記コンテンツ供給手段がコンテンツ源提供手段とコンテンツ量調整手段とで構成され、前記コンテンツ量調整手段は、前記コンテンツ源提供手段に保存されたコンテンツのうち前記コンテンツ源情報で指定されたものを、前記コンテンツ量情報で指定されたコンテンツ量に基づき取捨選択して、前記コンテンツ出力手段に供給することを特徴としている。
【0009】
また、請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載する印刷システムであって、情報指示手段とコンテンツ出力手段とが一つの端末装置に備えられたことを特徴としている。
【0010】
また、請求項5に係る発明は、請求項2又は請求項3に記載する印刷システムであって、情報指示手段とコンテンツ出力手段とコンテンツ量調整手段とが一つの端末装置に備えられたことを特徴としている。
【0011】
また、請求項6に係る発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか一つに記載する印刷システムであって、コンテンツがインターネット上のものであることを特徴としている。
【0012】
すなわち、本発明の印刷システムでは、ユーザーが情報指示手段で複数のコンテンツ源情報及びコンテンツ量情報をコンテンツ供給手段に指示すると、コンテンツ供給手段は、コンテンツ源情報で指定されたコンテンツをコンテンツ量情報で指定された出力サイズに調整してコンテンツ出力手段に供給し、コンテンツ出力手段は、コンテンツ供給手段から供給されたコンテンツをレイアウト処理して出力するので、ユーザーが指定するコンテンツを、ユーザーが指定する出力サイズに調整して供給し、ユーザーが所望するレイアウトで印刷することにより、記録紙の使用量の削減と同時にコンテンツの要点把握を容易にすることができる。
【0013】
尚、コンテンツ供給手段を、コンテンツ源提供手段とコンテンツ量調整手段とで構成し、コンテンツ源提供手段は、コンテンツ源情報の指定対象であるコンテンツを保存するものとし、コンテンツ量調整手段は、コンテンツ源提供手段に保存されたコンテンツのうちコンテンツ源情報で指定されたものを、コンテンツ量情報で指定されたコンテンツ量に基づき詳細度を調整して、コンテンツ出力手段に供給するものとしてもよい。
【0014】
また、コンテンツ供給手段を、コンテンツ源提供手段とコンテンツ量調整手段とで構成し、コンテンツ源提供手段は、コンテンツ源情報の指定対象であるコンテンツを保存するものとし、コンテンツ量調整手段は、コンテンツ源提供手段に保存されたコンテンツのうちコンテンツ源情報で指定されたものを、コンテンツ量情報で指定されたコンテンツ量に基づき取捨選択して、コンテンツ出力手段に供給するものとしてもよい。
【0015】
また、コンテンツ供給手段と、情報指示手段、コンテンツ出力手段は、一つの場所にあってもよいし、それぞれ別の場所にあってもよいし、情報指示手段とコンテンツ出力手段とが一つの端末装置に備えられてもよい。さらに、コンテンツ供給手段を、コンテンツ源提供手段とコンテンツ量調整手段とで構成した場合には、情報指示手段とコンテンツ出力手段とコンテンツ量調整手段とが一つの端末装置に備えられてもよい。
【0016】
また、コンテンツ供給手段は、一つ又は複数存在してもよく、インターネット上のコンテンツを供給するものでもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態について、図面とともに説明する。
図1は、本発明が適用されたファクシミリ装置1の使用形態を表す説明図であり、図2は、ファクシミリ装置1の外部構成を表す概略斜視図、図3は、ファクシミリ装置1の内部構成を表す説明図である。
【0018】
図1に示すように、ファクシミリ装置1は、回線制御部3と、通信モジュール5と、を備えている。回線制御部3は、外部接続ポート4(図4参照)を備えており、この外部接続ポート4には、建造物内(家庭内、オフィス内等)に設置されたスプリッタ8の電話機用の接続ポートに繋がるアナログ線L1(2芯線、4芯線からなる所謂電話線)が接続されている。
【0019】
一方、通信モジュール5は、WAN側接続ポート6及びLAN側接続ポート7(図3参照)を備えており、WAN側接続ポート6は、スプリッタ8のADSLモデム用の接続ポートにLANケールL2を介して接続されたADSLモデム9に繋がるLANケーブルL3に接続され、LAN側接続ポート7は、ハブ(HAB)11に接続されている。
【0020】
また、このハブ(HUB)11には、双方向通信可能な複数のPC13、14や、プリンタ16(ネットワーク接続可能なインクジェットプリンタ、レーザプリンタなど)、IP(インターネット・プロトコル)方式で音声信号を送受信可能なIP電話機15、インターネット接続可能なインターネットファクシミリ装置17などの各LAN端末13〜17が接続されている。即ち、ハブ(HAB)11は、上記各LAN端末13〜17から構成される建造物内のローカルエリアネットワーク(LAN)に接続されている。
【0021】
一方、上記スプリッタ8は、ADSLを利用する際に使用される周知のスプリッタであり、基地局側に設定されたスプリッタ19から送信されてくる概ね4kHz以下の第一信号とそれより高周波のADSL用の第二信号とが重畳された伝送信号を、その第一信号と、第二信号に分離し、第一信号を、電話機用の上記接続ポートに出力すると共に第二信号をADSLモデム用の上記接続ポートに出力する一方で、各接続ポートから入力されてきた信号を重畳して、基地局側のスプリッタ19に送信する構成にされている。
【0022】
即ち、本実施の形態のファクシミリ装置1は、回線制御部3を用いて、公衆回線網(即ち、公衆交換電話綱:PSTN)内の加入者電話機に接続可能な構成にされ、更に、通信モジュール5及びADSLモデム9を介して広域ネットワーク(WAN)としてのインターネットに接続可能な構成にされている。
【0023】
更に、このファクシミリ装置1は、通信モジュール5の後述するルータ制御部101の動作により、インターネット内の通信装置(WWWサーバ21等)とLAN内の各LAN端末13〜17との間で送受信されるデータ(IPパケット)をルーティングするルータとして機能する構成にされている。
【0024】
また、本実施の形態のファクシミリ装置1は、原稿から光学的に画像を読み取り、その画像を表すイメージデータをファクシミリデータにして、上記アナログ繰L1を介して公衆回線網に接続された外部のファクシミリ装置23に送信すると共に、外部のファクシミリ装置23から公衆回線網及びアナログ線L1を介して送信されてきたファクシミリデータを受信して、記録紙にそのファクシミリデータに基づく画像を形成する通常の機能(ファクシミリ機能)の他、プリンタ機能、コピー機能を有している。
【0025】
このプリンタ機能とは、PC13、14やワードプロセッサ等から送信されてきたコードデータに基づく画像を記録紙に形成する機能のことを意味し、当該ファクシミリ装置1は、PCインタフェース(PC I/F)24を介して外部のPCからコードデータを受信したり、通信モジュール5を介してLAN内のPC13,14等からコードデータを受信すると、そのデータに基づく画像を記録紙に形成する構成にされている。また、コピー機能とは、後述するスキャナ部35及び記録部37を用いて、原稿から画像を読み取り、そのイメージデータに基づいて、記録紙に画像を形成する複写機能を意味する。
【0026】
このような機能を有するファクシミリ装置1には、図2に示すように、その本体ケース25の側部に、ハンドセット(H/S)26が取り付けられ、上面の前部に、操作パネル27が設けられている。尚、この操作パネル27には、相手側の電話番号(FAX番号)を入力するための数字キー271や、スタートキー272、選択キー273などの各種操作キー270と、各種機能に関連する情報を表示するための液晶ディスプレイ(LCD)274と、が備えられている。
【0027】
この他、本体の上部後部には、装置内に供給する記録紙を収容するための第一給紙トレイ29が設けられ、その上には記録紙を載置するためのものであって利用者による手差しで記録紙を供給するための第二給紙トレイ31が設けられている。更に、その上には、読取用の原稿用紙を載置するための原稿用給紙トレイ33が設けられている。
【0028】
また、本体には、図3に示すように、原稿から画像を読み取るためのスキャナ部35、記録紙に多色カラーの画像を形成するための記録部37、及び、これらの各部の駆動を制御するCPU39(図4参照)を搭載する基板(図示せず)、などが内蔵されている。
【0029】
スキャナ部35では、原稿用給紙トレイ33に載置された原稿が、原稿センサ(図示せず)により検出され、図3の矢印Aにて示すように、給紙ローラ41及び分離パッド43等からなる給紙機能によって一枚ずつ取り込まれ、この後に、搬送ローラ45により読取装置47まで搬送される。そして、読取装置47では、原稿上に形成されている画像が読み取られる。また、読取装置47による画像読取後の原稿は、排紙ローラ49を介して前方に設けられた第一排紙トレイ51に排出される。
【0030】
尚、このスキャナ部35には、上記原稿センサの他に、原稿の先頭を検出する原稿フロントセンサ53と、原稿の後端を検出する原稿リアセンサ55と、が設けられており、CPU39は、これらのセンサからの検出結果に基づき、スキャナ部35内の各部を制御して紙送りを調整し、上記スキャナ部35の動作を実現する。
【0031】
一方、記録部37では、第一給紙トレイ29あるいは第二給紙トレイ31に載置された記録紙が、図3の矢印Bにて示すように、給紙ローラ57及び分離パッド59等からなる給紙機構によって一枚ずつ取り込まれる。そして、記録紙は、搬送ローラ61を介して画像形成装置63に送られる。画像形成装置63では、記録紙上に複数色(本実施の形態ではシアン、マゼンタ、イエロー及びブラック)のトナーの組合せによる多色カラーの画像が形成される。また、画像形成装置通過後の記録紙は、下流側の定着装置65に送られる。そして、この定着装置65では、トナーによる画像が記録紙上に定着される。更に定着装置通過後の記録紙は、排紙ローラ67を介して、本体の前面に設けられた第二排紙トレイ69に排出される。
【0032】
尚、上記画像形成装置63は、レーザ光走査装置71を動作させて感光ドラムにレーザ光を照射し、その表面に静電潜像を形成する構成にされている。このレーザ光走査装置71は、CPU39からの指令に従って、イメージデータに基づくレーザ光を発射するレーザ発光部77と、レーザ光反射用のレンズ78、及びレンズ78に反射されたレーザ光を感光ドラムに導く反射ミラー79等を備えている。この他、画像形成差置63は、トナーを貯留するトナータンク73を備えており、静電潜像形成後の感光ドラムにトナータンク73から供給されたトナーを付着させ、転写ローラ75により、記録紙に電荷を付与して感光ドラムに付着したトナーを記録紙に転写する構成にされている。
【0033】
次に、ファクシミリ装置1の電気的構成について説明する。尚、図4は、本実施の形態のファクシミリ装置1の電気的構成を表すフロック図である。また、図5は、RAM83のデータ構成を表す説明図(同図(a))、ROM81内のデータ構成を表す説明図(同図(b))及び、後述する宛先情報記憶部83c内のデータ構成を表す説明図(同図(c))である。
【0034】
ファクシミリ装置1は、主に、CPU39、ROM81、RAM83、スキャナ部35、符号器85、記録部37、復号器87、操作キー270、LCD274、モデム89、回線制御部3、PCインタフェース(PC I/F)24、メール制御部91、機能拡張用インタフエース(I/F)93を備えており、夫々はパス95を介して接続されている。また、この機能拡張用インタフェース93には、通信モジュール5が接続されている。
【0035】
CPU39は、本装置の制御の中枢を担っており、装置全体を統括制御する構成にされている。つまり例えば、CPU39は、ROM81内に予め記録された制御処理用のプログラムを読み出し、そのプログラムに従って、ファクシミリデータの送受信や、宛先登録等の処理を実行する。
【0036】
尚、ROM81内には、当該装置をファクシミリ装置として動作させるために必要なファクシミリ機能用プログラム群81a(図5(b)参照)が記憶されている。具体的には例えば、回線制御部3が外部のファクシミリ装置23から受信したファクシミリデータに基づく画像を記録部37に形成させるための受信用プログラム等が上記ファクシミリ機能用プログラムとしてROM81に納められている。
【0037】
また、ROM81内には、当該装置をPC等から送信されてきたデータを印刷するプリンタとして動作させるために必要なプリンタ機能用プログラム群81bが記憶されている。具体的には例えば、通信モジュール5がLAN内のPC13,14から受信したデータに基づく画像を記録部37に形成させるためのPC印刷用プログラムが上記プリンタ機能用プログラムとしてROM81に納められている。
【0038】
この他、ROM81内には、上記プログラム等で呼び出される記録部制御用プログラム81cや、その他の図示しない各種プログラム、そのプログラム実行時に必要な各種データが予め記憶されている。
【0039】
一方、RAM83は、各種制御を行う際に必要なワークメモリ83a(図5(a)参照)や、ファクシミリデータ等を記憶する送受信データ記憶部83b、ファクシミリデータの送信先にする宛先情報を記憶する宛先情報記録部83c、として機能するようにされている。
【0040】
また、宛先情報記憶部83cは、図5(c)に示すように、ファクシミリデータの送信先に関する宛先情報として電話番号を記録可能な構成にされ、更に、この電話番号に関連づけて、メールアドレスを記憶可能な構成にされている。即ち、当該ファクシミリ装置1は、相手先装置(外部のファクシミリ装置23)が公衆回線網経由のファクシミリデータの送受信の他に、インターネット経由の電子メールの送受信を行うことが可能な構成にされている場合に備えて、一つの宛名に対して、電話番号とメールアドレスの両方を併記した形で宛先情報を登録できるように構成されている。
【0041】
スキャナ部35は、ファクシミリデータの送信やコピー(原稿の複写)等の際に、原稿を読み取るためのものである。本実施の形態のスキャナ部35は、上述したように、原稿を原稿用給紙トレイ33から取得し、読取装置47にて画像を読み取り、読取結果としてのイメージデータを符号器85などに出力する構成にされている。
【0042】
また、符号器85は、スキャナ部35によって読み取られたイメージデータをファックスフォーマットであるG3圧縮形式のイメージデータにするために、符号化処理を実行し、その処理後のイメージデータを出力する構成にされている。
一方、復号器87は、ファックスフォーマットのイメージデータを復号化して、記録部37にて処理可能なイメージデータに変換する構成にされている。
【0043】
また、記録部37は、上述したように、カラー画像を形成可能な所謂カラーレーザプリンタとして機能する構成にされており、記録部制御用プログラム81cを実行するCPU39からの指令に従い、復号器87によって復号化されたイメージデータに基づくカラー画像を、画像形成装置63を用いて記録紙に印刷し、印例後の記録紙を出力する構成にされている。
【0044】
尚、本実施の形態の記録部37は、通常印刷モードの他に、通常より静かな音で画像を形成することが可能な静音印刷モードを備えており、これらの印刷モードをCPU39からの指令に従って切り換えて動作する構成にされている。また、記録部37は、単色印刷も可能な構成にされており、CPU39からの指令にしたがって、指定色のトナーのみを用いて画像を形成することが可能な構成にされている。
【0045】
この他、操作キー270は、上述したように操作パネル27上に設けられており、利用者の操作に従って、宛先情報の登録、宛先の指定、メモ情報の入力や選択等といった各種処理操作を行うための指令信号を装置内(CPU39など)に入力する構成にされている。
【0046】
同じく操作パネル27に設けられたLCD274は、利用者に操作手順を案内するメッセージやエラーメッセージ等の各種メッセージ等を表示するための表示手段として設けられている。また、本実施の形態のLCD274は、タッチパネルとしての機能を備えており、ファクシミリデータの宛先指定や宛先情報の登録の際に、ワンタッチキーの表示を行うと共に、利用者の操件情報を取得し装置内に入力する構成にされている。
【0047】
モデム89は、回線制御部3を介してスプリッタ8経由で公衆回線網に接続された外部のファクシミリ装置23との間でファクシミリデータの送受信を行うためのものである。回線制御部3は、公衆回線網に対するダイヤル信号の送出や、公衆回線網からの呼出信号に対する応答等の動作を行うものであり、例えば、公衆回線網を介して自身を外部のファクシミリ装置23に通信可能に接続する。
【0048】
一方、PCインタフェース24は、PCと当該ファクシミリ装置1とをパラレルインタフェース等を介して接続するときに用いられるものであり、PC13,14からのコードデータ等を受信したりする。
【0049】
また、メール制御部91は、インターネットに接続された外部の通信装置との間で電子メールの送受信を行うことによって、電子メールによるファクシミリデータの送受信を実現するものである。
つまり、メール制御部91は、符号器85にて符号化されたファクスフォーマットのバイナリイメージデータを、テキストコードのイメージデータに変換すると共に、送信先のメールアドレス等を含むヘッダ情報をそのデータに付加することにより、ファックスフォーマットのイメージデータを、電子メールとして送信可能な電子メールフォーマットのイメージデータにフォーマット変換したり、逆にインターネット経由で通信モジュール5を介して受信した電子メールフォーマットのイメージデータを、ファックスフォーマットのイメージデータに逆フォーマット変換する処理を行う。尚、このメール制御部91によってファックスフォーマットのイメージデータに逆フォーマット変換されたデータは、復号器87によつて記録部37で出力可能なイメージデータに復号化されてから記録紙に印刷される。
【0050】
機能拡張用インタフェース(I/F)93は、別体で構成されたルータ制御部101を備える通信モジュール5を着脱自在に接続することができる構成にされたAIO(アナログ入出力)やRS232C等のシリアルインタフェースである。尚、図3に示すように、通信モジュール5は、装置の本体ケース25内に収容される。
【0051】
また、通信モジュール5は、ルータ制御部101、ハブ(HUB)103、IP電話部105、無線処理部107、ウェブプリント部110や、ルータ制御部101に繋がるインタフェース接続端子109などを備えている。尚、通信モジュール5は、このインタフェース接続端子109を介してインタフェース93に接続される。
【0052】
ルータ制御部101は、ADSLモデム9を介してインターネット内の通信装置との間でIPパケットの送受信を行うためのものであり、周知のIPマスカレード機能やルーテイング機能を備えるブロードバンドルータとして機能する。
即ち、このルータ制御部101は、IPマスカレード機能により、LAN内で用いられるプライベートIPアドレスと、WAN(本実施の形態ではインターネット内)で用いられるグローバルIPアドレスとを相互変換し、ルーティング機能により、LAN側の端末と、WAN側の通信装置(WWWサーバ21)と、を双方向通信可能に接続する。
【0053】
例えば、ルータ制御部101は、ハブ103を介してIP電話部105、無線処理部107、ウェブプリント部110との間でのデータの送受信を行うことにより、IP電話部105、無線処理部107及びウェブプリント部110をADSLモデム9を介してインターネットに双方向通信可能に接続する。
【0054】
また更に、ルータ制御部101は、ハブ103を介してLAN側接続ポート7に接続されるLAN内のLAN端末13〜17との間で通信を行うことにより、LAN内のLAN端末13〜17をインターネットに双方向通信可能に接続する。つまり例えば、ルータ制御部101は、経路制御して、インターネット内のWWWサーバ21から受信したデータを、宛先のLAN端末13〜17に送信する。
【0055】
この他、ルータ制御部101は、装置本体側のCPU39とインタフェース93を介して通信を行うことができるようにされている。即ち、LAN端末13〜17やIP電話部105、無線処理部107、ウェブプリント部110は、ルータ制御部101及びインタフェース93を介して装置本体側のCPU39と双方向通信を行うことができ、例えば、当該ファクシミリ装置1のCPU39は、ルータ制御部101を介してLAN内のPC13,14から印刷用のコードデータを取得すると、CPU39にて、プリンタ機能用プログラムを実行し、そのプログラム内で記録部制御用プログラム81cを呼び出して記録部37を制御し、そのデータに基づく画像を形成する。
【0056】
一方、このルータ制御部101にハブ103を介して接続されたIP電話部105は、音声信号をIPパケットに格納し、インターネット経由で、外部のIP電話機と、音声通信(通話)を行うことが可能な構成にされている。
【0057】
また、無線処理部107は、外部の無線通信装置と該当ファクシミリ装置1との間で無線通信を行うためのものであり、ルートゥース規格(近距離無線通信の規格)やIrDA規格(赤外線通信の規格)による無線接続方式にて、外部の無線通信装置をファクシミリ装置1内の各部に双方向通信可能に接続する構成にされている。即ち、当該ファクシミリ装置1においては、ハブ103に接続された接続ポート7を用いることにより、有線接続方式にて各LAN端末13〜17をファクシミリ装置1に接続することができる他、この無線処理部107を用いることにより、無線接続方式にてLAN端末13〜17をファクシミリ装置1に接続することができる。
【0058】
この他、ウェブプリント部110は、CPU111、ROM113、RAM115、ネットワークインタフェース117などを備えており、ネットワークインタフエース117を介してルータ制御部101との間で通信を行うことにより、自身をインターネットに接続したり、装置本体側のCPU39と通信を行う構成にされている。
【0059】
ここで、図6は、ウェブプリント部110のRAM115内のデータ構成を表す説明図(同図(a))、ROM113内のデータ構成を表す説明図(同図(b))である。
このウェブプリント部110におけるRAM115は、図6(a)に示すように、ワークメモリ115aや、WWWサーバ21から取得したダウンロードデータ等を記憶する送受信データ記憶部115b、WWWサーバ21のアドレス(URL:Uniform Resource Locator)情報を記憶するURL情報記録部115c、後述する転送機能を使用する際のデータ転送先に関する転送先情報を記憶する転送先情報記憶部115d、アクセス禁止データベース115e、キーワードデータベース115f、履歴情報記憶部115g、ログ記録部115hなどとして機能する構成にされている。
【0060】
URL情報記憶部115cは、図6(c)に示すように、データ取得先を表すURLに関連付けて、メモ情報、スケジューラ用設定データを複数個記録可能な構成にされている。
即ち、通信モジュール5は、利用者による操作パネル27の操作等によって外部入力されたメモ情報を、対応するURLに対して関連付けてURL情報記憶部115cに登録できるようにされている。尚、周知のようにURLは、サーバアドレス、ディレクトリ情報、ファイル名などから構成されるアドレス情報である。また、図7は、ウェブプリント部110のCPU111が実行するURL・メモ情報登録処理を表すフロ一チャートである。
【0061】
処理を実行すると、CPU111は、S101にてURL及びメモ情報の入力を求める入力指示メッセージをインタフェース93を介して装置本体側に送信することにより、装置本体側のLCD274にその入力指示メッセージを表示させる。この後、CPU111は、S103にて、URL及びメモ情報の登録指令が操作パネル27からインタフェース93を介して送信されてくるまで待機し、登録指令を受信すると、S105にて、その操作パネル27から入力されたURL及びメモ情報を装置本体側から取得し、更にS107にて、そのURL及びメモ情報を互いに関連付けてURL情報記憶部115cに記録させる。尚、メモ情報は、現状においてURLがローマ字で標記され、その表示だけではどのホームページヘアクセスするかがわかりにくく、更には、LCD274の表示領域も限られているため、目的のURLを探すのが容易ではないことから、利用者が瞬時にそのURLを判別できるようにするために設けたものである。
【0062】
この他、転送先情報記憶部115dは、後述するプリンタ転送用のアドレス情報と、PC転送用のアドレス情報とを記憶する構成にされている。尚、この転送先情報記憶部115dは、プリンタ転送用及びPC転送用のアドレス情報として、LAN内のプライベートIPアドレスに加え、ポート番号を記憶する構成にされている。
【0063】
一方、ウェブプリント部110におけるROM113内には、図6(b)に示すように、WWWサーバ21からデータを取得したり、当該装置の記録部37にWWWサーバ21から取得したダウンロードデータを印刷させるための後述する各処理を表すウェブプリント機能用プログラム群113aや、ウェブプリント機能動作時における動作条件を表すフラグ情報113b、などが記憶されている。
【0064】
詳述すると、このウェブプリント部110は、ルータ制御部101経由でWWWサーバ21から取得したダウンロードデータに基づく画像を記録部37に印刷させる印刷機能、RAM115内にデータを一時保存する保存機能、ダウンロードデータをLAN側接続ポート7を介してLANに接続された転送先のプリンタ(転送先情報記憶部115dに記憶されているプリンタ転送先のアドレス情報で特定されるプリンタ)16に転送するプリンタ転送機能、ダウンロードデータをLAN側接続ポート7を介してLANに接続されたPC13,14に転送するPC転送機能、ダウンロードデータに基づく画像を記録部37に単色で印刷させる単色印刷機能、印刷時の機械音が抑えられた上記静音印刷モードで記録部37を動作させてダウンロードデータに基づく画像を印刷させる静音印刷機能、ウェブプリント部110で実行した各処理に関するログ情報を保存するログ保存機能、エラーメッセージをLCD274に表示させるエラー情報表示機能等を備えており、これらの機能をROM113内が記憶するウェブプリント機能用プログラム群113aで実現する構成にされ、図8に示すフラグ情報113bに基づいて、各機能を動作させるかどうか(即ち、機能のON/OFF)を切り換える構成にされている。
尚、図8は、フラグ情報113bとしてROM113内に記憶されているデータの構成を表す説明図である。
【0065】
ウェブプリント部110は、所定条件で、図8に示す『正常』動作モード、『URLアクセス不許可』動作モード、『印刷キャンセル』動作モード・『パスワードエラー』動作モード、『キーワードエラー』動作モード、『同一コンテンツ検出』動作モード、『夜間印刷』動作モード、『留守番』動作モード、『大量モノクロ印刷』動作モード、『紙なしエラー』動作モード、『トナーなしエラー』動作モードのいずれかを選択し、各機能の値(以下、「フラグ値」と表現する。)をフラグセット情報としてRAM115内に書き込むことによってフラグをセットするようにされている。また、ウェブプリント部110は、フラグ値”1”以上で、その機能を動作(ON)させ、フラグ値”0”で、その機能の動作を禁止(OFF)する構成にされている。また、図8において表す記号*は、その動作モードが選択される前にフラグセット情報として記憶されているフラグ値を書き換えないようすることを示している。
【0066】
次に、本発明の実施の形態の印刷システムについて説明する。図9に、本実施の形態の印刷システム301Aの概念図を示す。本実施の形態の印刷システム301Aでは、サーバ側とクライアント側がインターネットを介して接続されている。
【0067】
この点、サーバ側は、図1のWWWサーバ21に相当するコンテンツ源提供手段302,303などを有する。尚、図9では、2つのコンテンツ源提供手段302,303が明記されているが、1つ又は複数個有していてもかまわない。
【0068】
一方、クライアント側は、コンテンツ量調整手段304や、情報指示手段305、コンテンツ出力手段306などを有し、これらの3つ手段は、図1のファクシミリ装置1に装備される。具体的に言えば、コンテンツ量調整手段304は、図4のROM81又はROM113に記憶されたプログラムにより、図4のRAM83又はRAM115にダウンロードされたコンテンツの量を調整するものである。情報指示手段305は、図4の操作キー270により、「コンテンツ源情報」であるURLや、後述する「コンテンツ量情報」を入力するものである。コンテンツ出力手段306は、図4のウェブプリント部110などにより、WWW上のコンテンツをレイアウト処理して記録紙に印刷するものである。もっとも、これらの3つの手段は、図1のPC13,14や、プリンタ16、インターネットファクシミリ装置17で行ってもかまわない。
【0069】
そして、本実施の形態の印刷システム301Aでは、クライアント側で、図13のフローチャートを実行することにより、例えば、一又は複数のコンテンツを3枚のA4サイズの記録紙に印刷することができる。具体的には、図13のS21において、情報指示手段305により、「コンテンツ源情報」であるURLを介して、例えば、WWW上の複数のニュースサイトのコンテンツ(例えば、政治、経済、生活、新製品情報など)を指定し、S22において、情報指示手段305により、「コンテンツ量情報」として、例えば、3枚のA4サイズの記録紙に印刷することを指定する。
【0070】
その後は、コンテンツ量調整手段304が以下の処理を行う。すなわち、S23において、URLで指定された各コンテンツを掲載したダウンロードリストを作成し、S24において、URLで指定された各コンテンツを優先度の高い順に並び替える。そして、S25において、優先度の最も高いコンテンツを選択し、S26において、記録紙の紙面の残り容量を検討した上で、コンテンツ源提供手段302,303などからダウンロードを行う。
【0071】
このとき、記録紙の紙面の残り容量が多いと判断する場合には、S27に進んで、詳細に記載されたコンテンツをダウンロードする。一方、記録紙の紙面の残り容量が少ないと判断する場合には、S29に進んで、要約が記載されたコンテンツをダウンロードする。尚、記録紙の紙面の残り容量が多いとも少ないとも判断しない場合には、S28に進んで、標準に記載されたコンテンツをダウンロードする。
【0072】
そして、優先度の最も高いコンテンツをダウンロードし終わったら、S30に進んで、当該コンテンツをダウンロードリストから削除し、S31において、ダウンロードされたコンテンツで記録紙の紙面が一杯であるか否かを判断する。ここで、ダウンロードされたコンテンツで記録紙の紙面が一杯であると判断しない場合(S31:No)には、S32に進んで、コンテンツのダウンロードが終了したか否かを判断する。ここで、コンテンツのダウンロードが終了したと判断しない場合(S32:No)には、S25に戻って、S25以降の処理を繰り返して行う。
【0073】
一方、ダウンロードされたコンテンツで記録紙の紙面が一杯であると判断する場合(S31:Yes)や、コンテンツのダウンロードが終了したと判断する場合(S32:Yes)には、S33に進んで、コンテンツ出力手段306により、ダウンロードされたコンテンツを割り付けてA4サイズの記録紙に印刷する。
【0074】
尚、図13のフローチャートでは、コンテンツ量調整手段304が、記録紙の紙面の残り容量を検討した上で、コンテンツ源提供手段302,303などからURLで指定されたコンテンツのダウンロードを行っていたが(S26〜S29)、図14に示すような方法で行ってもよい。
【0075】
すなわち、コンテンツ源提供手段302,303などのコンテンツ源のコンテンツをダウンロードして1枚又は複数枚の記録紙に印刷させる方法としては、図14に示すように、
(1)ダウンロードするコンテンツを取捨選択するもの、
(2)ダウンロードするコンテンツの詳細度を指定してコンテンツ量を調整するもの(図13に記載されたもの)、
(3)ダウンロードしたコンテンツから重要事項を抜き出して要約文を作成するもの、
(4)ダウンロードしたコンテンツの画像サイズを調整するもの、
(5)ダウンロードしたコンテンツの文字サイズを調整するもの、
(6)ダウンロードしたコンテンツの割り付けを行うもの、
などがある。
【0076】
また、図14に示す以外の方法としては、
(7)先ず、見出し分のコンテンツをダウンロードし、見出し分のコンテンツが少なければ、さらに、詳細のコンテンツをダウンロードするもの、
(8)コンテンツの図形・写真・動画などを縮小・削除するもの、
(9)固有名詞を含まない文章をコンテンツから削除するもの、
などがある。
【0077】
上記(1)〜(9)の方法は、後述する本実施の印刷システム301B,301C,301Dにおいても、コンテンツ量を調整する方法の一つとして使用することができる。
【0078】
以上詳細に説明したように、本実施の印刷システム301Aでは、ユーザーが情報指示手段305で、「コンテンツ源情報」として、WWW上の複数のニュースサイトのコンテンツ(例えば、政治、経済、生活、新製品情報など)をURLで指定し(S21)、「コンテンツ量情報」として、3枚のA4サイズの記録紙に印刷することを指定し(S22)、コンテンツ量調整手段304に指示すると、コンテンツ量調整手段304は、記録紙の紙面の残り容量を検討した上で、コンテンツ源提供手段302,303などからURLで指定されたコンテンツのダウンロードを行い(S26〜S29)、コンテンツ出力手段306により、ダウンロードされたコンテンツを割り付けてA4サイズの記録紙に印刷している(S33)。従って、ユーザーが複数のコンテンツ(例えば、政治、経済、生活、新製品情報など)を、ユーザーが指定する出力サイズ(ここでは、詳細・標準・要約のいずれかのサイズ)に調整して供給し、ユーザーが所望するレイアウト(ここでは、3枚のA4サイズの記録紙)で印刷するので、記録紙の使用量の削減と同時にコンテンツの要点把握を容易にすることができる。
【0079】
尚、本実施の印刷システム301Aでは、コンテンツ源提供手段302,303は、図9に示すように、図1のWWWサーバ21に相当するものであったが、この点、図15の概念図で示された印刷システム301Bのように、内部接続されたコンテンツ源提供手段307であってもよい。このコンテンツ源提供手段307には、例えば、図1のPC13,14にセットされたCD−ROMなどがある。
【0080】
次に、図17の概念図で示された印刷システム301Dについて説明する。本実施の形態の印刷システム301Dでは、サーバ側とクライアント側がインターネットを介して接続されている。
【0081】
この点、サーバ側は、図1のWWWサーバ21に相当するコンテンツ源提供手段308などを有する。尚、図17では、1つのコンテンツ源提供手段308が明記されているが、複数個有していてもかまわない。
【0082】
一方、クライアント側は、情報指示手段305やコンテンツ出力手段306などを有し、これらの2つ手段は、図1のファクシミリ装置1に装備される。具体的に言えば、情報指示手段305は、図4の操作キー270により、「コンテンツ源情報」であるURLや、後述する「コンテンツ量情報」を入力するものである。コンテンツ出力手段306は、図4のウェブプリント部110などにより、WWW上のコンテンツをレイアウト処理して記録紙に印刷するものである。もっとも、これらの2つの手段は、図1のPC13,14や、プリンタ16、インターネットファクシミリ装置17で行ってもかまわない。
【0083】
そして、本実施の形態の印刷システム301Dでは、例えば、図10に示すように、A4サイズの1枚の記録紙311に、社会ジャンルのニュースダイジェスト312と、経済ジャンルのニュースダイジェスト313、政治ジャンルのニュースダイジェスト314、国際ジャンルのニュースダイジェスト315を、所謂「4面割付」で印刷することができる。
このとき、本実施の形態の印刷システム301Dは、例えば、図13のフローチャートで示したように動作する。すなわち、先ず、S11において、クライアント側で、情報指示手段305により、「コンテンツ源情報」であるURLを介して、WWW上のニュースサイトのコンテンツを4つ指定するとともに、「コンテンツ量情報」として、それぞれのコンテンツの出力サイズをA6サイズに共通して要求する。
尚、指定対象のコンテンツがWWW上のものである場合には、「コンテンツ源情報」及び「コンテンツ量情報」は、図12に示すようにして、HTTPのプロトコルで行われる。
【0084】
ここで、サーバ(URLで指定されたニュースサイト)側は、URLで指定されたニュースでA6サイズのものをピックアップし、コンテンツ供給手段308からクライアント側に送信するので、クライアント側は、S12において、A6サイズの4つのコンテンツを受信し、S13において、図4のROM81又はROM113に設けられたページバッファ内の各エリアに展開し、S14において、かかるページバッファの内容を印刷して、図10に示すような、A4サイズの1枚の記録紙311を出力する。
【0085】
以上詳細に説明したように、本実施の形態の印刷システム1Dでは、ユーザーが情報指示手段305で、「コンテンツ源情報」であるURLを介して、WWW上のニュースサイトのコンテンツ(ここでは、社会・経済・政治・国際の各ニュース)を4つ指定するとともに、「コンテンツ量情報」として、それぞれのコンテンツの出力サイズをA6サイズに共通して要求すると(S11、図12)、コンテンツ供給手段308は、「コンテンツ源情報」であるURLで指定されたコンテンツで、「コンテンツ量情報」で指定された出力サイズであるA6サイズのものをピックアップしてコンテンツ出力手段306に供給し(S12)、コンテンツ出力手段306は、コンテンツ供給手段308から供給された4つのコンテンツをレイアウト処理して出力している(S13,S14、図10)。従って、ユーザーが指定する4つのコンテンツ(ここでは、社会・経済・政治・国際の各ニュース)を、ユーザーが指定する出力サイズ(ここでは、A6サイズの各ダイジェストニュース312,313,314,315)に調整して供給し、ユーザーが所望するレイアウト(ここでは、A4サイズの記録紙311に所謂「4面割付」)で印刷するので、記録紙の使用量の削減と同時にコンテンツの要点把握を容易にすることができる。
【0086】
尚、本発明は上記実施の形態に限定されるものでなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、本実施の形態の印刷システム301Dでは、サーバ側とクライアント側がインターネットを介して接続されているものであったが、この点、サーバ側とクライアント側は、何らかの形で通信が可能であればよい。また、図16の概念図で示された印刷システム301Cのように、ネットワークを経由することなく、コンテンツ供給手段308と、情報指示手段305、コンテンツ出力手段306を内部接続させてもよい。このとき、これら3つの手段は、一つの場所に位置してもよいし、それぞれ別の場所に位置してもよい。
【0087】
また、本実施の形態の印刷システム301A,301B,301C,301Dでは、コンテンツ出力手段306が記録紙にコンテンツを印刷するものであったが、この点、図4のLCD274や図1のPC13,14のディスプレイなど、コンテンツを表示するものであってもよい。この場合には、例えば、「コンテンツ量情報」として、1画面分を指示すれば、スクロールやページ分割などの手段が不要となる。また、例えば、VGA、SVGA、XGA、…と画面サイズが異なるものに対しても、「コンテンツ量情報」を介して、コンテンツ供給手段308のコンテンツをそれぞれの画像サイズに合わせて表示させることができる。
【0088】
また、本実施の形態の印刷システム301A,301B,301C,301Dでは、複数のコンテンツを扱っていたが、一つのコンテンツを扱っても、記録紙の使用量の削減と同時にコンテンツの要点把握を容易にすることは可能である。
【0089】
【発明の効果】
本発明の印刷システムでは、ユーザーが情報指示手段で複数のコンテンツ源情報及びコンテンツ量情報をコンテンツ供給手段に指示すると、コンテンツ供給手段は、コンテンツ源情報で指定されたコンテンツをコンテンツ量情報で指定された出力サイズに調整してコンテンツ出力手段に供給し、コンテンツ出力手段は、コンテンツ供給手段から供給されたコンテンツをレイアウト処理して出力するので、ユーザーが指定するコンテンツを、ユーザーが指定する出力サイズに調整して供給し、ユーザーが所望するレイアウトで印刷することにより、記録紙の使用量の削減と同時にコンテンツの要点把握を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態のファクシミリ装置1の使用形態を表す説明図である。
【図2】 ファクシミリ装置1の外部構成を表す概略斜視図である。
【図3】 ファクシミリ装置1の内部構成を表す説明図である。
【図4】 ファクシミリ装置1の電気的構成を表すブロック図である。
【図5】 ROM81及びRAM83内のデータ構成を表す説明図である。
【図6】 ウェブプリント部110のROM113及びRAM115内のデータ構成を表す説明図である。
【図7】 ウェブプリント部110のCPU111が実行するURL・メモ情報登録処理を表すフローチャートである。
【図8】 ROM113内に記憶されているフラグ情報113bに関する説明図である。
【図9】 本発明の一実施形態による印刷システムの概念図である。
【図10】 本発明の一実施形態による印刷システムにおいて印刷された記録紙の一例である。
【図11】 本発明の一実施形態による印刷システムのフローチャート図である。
【図12】 本発明の一実施形態の印刷システムにおいて、コンテンツ源情報及びコンテンツ量情報の入力例を示した図である。
【図13】 本発明の一実施形態による印刷システムのフローチャート図である。
【図14】 本発明の一実施形態の印刷システムにおいて、コンテンツの量を調整する方法を例示した図である。
【図15】 本発明の一実施形態による印刷システムの概念図である。
【図16】 本発明の一実施形態による印刷システムの概念図である。
【図17】 本発明の一実施形態による印刷システムの概念図である。
【符号の説明】
301A,301B,301C,301D 印刷システム
302,303,308 コンテンツ提供手段
304 コンテンツ量調整手段
305 情報指示手段
306 コンテンツ出力手段
311 記録紙

Claims (6)

  1. コンテンツを供給するコンテンツ供給手段と、
    前記コンテンツ供給手段に複数のコンテンツ源情報及びコンテンツ量情報を指示する情報指示手段と、
    前記コンテンツ供給手段から供給されたコンテンツを出力するコンテンツ出力手段と、を備え、
    前記コンテンツ供給手段は、前記コンテンツ源情報で指定されたコンテンツを前記コンテンツ量情報で指定された出力サイズに調整して前記コンテンツ出力手段に供給する一方、前記コンテンツ出力手段は、前記コンテンツ供給手段から供給された各コンテンツをレイアウト処理して出力することを特徴とする印刷システム。
  2. 請求項1に記載する印刷システムであって、
    前記コンテンツ供給手段がコンテンツ源提供手段とコンテンツ量調整手段とで構成され、
    前記コンテンツ量調整手段は、前記コンテンツ源提供手段に保存されたコンテンツのうち前記コンテンツ源情報で指定されたものを、前記コンテンツ量情報で指定されたコンテンツ量に基づき詳細度を調整して、前記コンテンツ出力手段に供給することを特徴とする印刷システム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載する印刷システムであって、
    前記コンテンツ供給手段がコンテンツ源提供手段とコンテンツ量調整手段とで構成され、
    前記コンテンツ量調整手段は、前記コンテンツ源提供手段に保存されたコンテンツのうち前記コンテンツ源情報で指定されたものを、前記コンテンツ量情報で指定されたコンテンツ量に基づき取捨選択して、前記コンテンツ出力手段に供給することを特徴とする印刷システム。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載する印刷システムであって、
    前記情報指示手段と前記コンテンツ出力手段とが一つの端末装置に備えられたことを特徴とする印刷システム。
  5. 請求項2又は請求項3に記載する印刷システムであって、
    前記情報指示手段と前記コンテンツ出力手段と前記コンテンツ量調整手段とが一つの端末装置に備えられたことを特徴とする印刷システム。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一つに記載する印刷システムであって、前記コンテンツがインターネット上のものであることを特徴とする印刷システム。
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