JP3867225B2 - 車体の補強構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車体の側骨部を構成する車両のサイドストラクチャと、車体の床部を構成する車両のアンダボデーとの連結部分を補強する構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4に例示されているように、従来は車両のフロントピラー1、サイドシル2、センタピラー3、クォータパネル4等が一体化されたサイドストラクチャ5と、フロントフロア6、サイドメンバ7、クロスメンバ8、リヤフロア9等が一体化されたアンダボデー10とは、溶接治具内で溶接ロボットのスポット溶接により連結されると共に、図4に2点鎖線で示されているように下方へ開口した断面コ字状で、サイドストラクチャ5及びセンタピラー3の連結部分を補強するガセット11等が作業者のガス溶接により取り付けられている。
【0003】
しかしながら、溶接治具内で作業者がガス溶接を行うことはできないので、サイドストラクチャ5とアンダボデー10とを溶接組立てする場合には、まず、サイドストラクチャ5及びアンダボデー10が溶接治具内に配置されて、サイドストラクチャ5のサイドシル2とアンダボデー10のサイドメンバ7とが溶接ロボットによりスポット溶接されてから、相互に連結されたサイドストラクチャ5及びアンダボデー10が溶接治具から取り外され、作業者がガセット11の周縁部等をガス溶接によりサイドストラクチャ5及びアンダボデー10にそれぞれ固定した後、再度、サイドストラクチャ5及びアンダボデー10が溶接治具内に配置されて、車幅方向に延びるフロントデッキ等が左右のサイドストラクチャ5に掛けわたされ、溶接ロボットによりそれぞれの接合部分がスポット溶接されて、ボデーが溶接組立てされていた。
【0004】
すなわち、サイドストラクチャ5の下部とアンダボデー10の側部のみが相互に連結された状態で溶接治具から取り外されて、作業者がガセット11等をガス溶接により取り付けるため、サイドストラクチャ5及びアンダボデー10を溶接治具内に再配置したとき、とくに、左右のサイドストラクチャ5間に高い精度を常に確保することは実際上困難であるという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、車両のサイドストラクチャとアンダボデーとを連結する補強部材により、ボデーの溶接組立て時に、左右のサイドストラクチャ間に高い精度を確保させようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明にかかる車両の補強構造は、車両のサイドストラクチャに一端が固着されて他端が車幅方向内側へ延び出した第1部材と、車両のアンダボデーに一端が固着されて他端が上方へ延び出し上記他端が上記第1部材の他端と車両前後方向に重ね合わされて上記第1部材との相対的位置決めをなす第2部材とをそなえ、上記第1部材の他端と上記第2部材の他端との上記重ね合わされた部分が固着されると共に、上記サイドストラクチャの車幅方向内側で上記サイドストラクチャ、上記アンダボデー、上記第1部材、及び、上記第2部材にそれぞれ固着された第3部材をそなえ、上記第1部材、上記第2部材、及び、上記第3部材により補強部材が形成されている。
【0007】
すなわち、サイドストラクチャに一端が固着された第1部材の他端と、アンダボデーに一端が固着された第2部材の他端とが車両前後方向に重ね合わされて、サイドストラクチャとアンダボデーとが位置決めされ、上記の重ね合わされた部分が固着されるので、その状態でサイドストラクチャ及びアンダボデーが溶接治具から取り出されても、両者は相対的位置決めが正確に保持され、このため、第3部材がサイドストラクチャの車幅方向内側でサイドストラクチャ、アンダボデー、第1部材、及び、第2部材にそれぞれ固着されて、第1部材、第2部材、及び、第3部材により、サイドストラクチャ及びアンダボデーが正確に位置決めされた状態で両者を連結する強固な補強部材が形成され、従って、左右のサイドストラクチャ間に高い精度を容易に確保することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態例について、前記従来装置との同等部分にはそれぞれ同一符号を付けて説明する。
図1〜図3において、車両のフロントピラー1、サイドシル2、センタピラー3、クォータパネル4等が一体化されてサイドストラクチャ5が形成され、センタピラー3の車室内側には、図2に2点鎖線で示されているように断面略L字状である第1部材20の端部フランジ21がスポット溶接され、第1部材20の上方フランジ22及び他端23が車幅方向内側へ延び出している一方、車両のフロントフロア6、サイドメンバ7、クロスメンバ8、リヤフロア9等が一体化されてアンダボデー10が形成され、リヤフロア9の上面には、図2に2点鎖線で示されているように断面略Z字状である第2部材24の下部フランジ25がスポット溶接され、第2部材24の上方フランジ26及び他端27が上方へ延び出している。
【0009】
また、第1部材20の上方フランジ22及び他端23と第2部材24の上方フランジ26及び他端27とが、それぞれ上下及び車両前後方向に重ね合わされてスポット溶接され、さらに、図2に2点鎖線で示されているように断面略L字状である第3部材28の上端縁29及び側部フランジ30がサイドストラクチャ5のセンタピラー3にそれぞれガス溶接されると共に、第3部材28の下部フランジ31がアンダボデー10のクロスメンバ8にガス溶接され、かつ、第3部材28の側端縁32が第1部材20の上方フランジ22及び第2部材24の上方フランジ26にそれぞれ上方から重ね合わされてガス溶接され、かつ、第3部材28の下端縁33がアンダボデー10のリヤフロア9にガス溶接され、図3に2点鎖線で示されているように下方へ開口した断面略コ字状で側面が略三角形のガセット34が、第1部材20、第2部材24及び第3部材28により形成され、ガセット34によってサイドストラクチャ5及びアンダボデー10が連結されている。
【0010】
すなわち、第1部材20が固着されたサイドストラクチャ5と第2部材24が固着されたアンダボデー10とが、従来と同様に、溶接治具に取り付けられて溶接ロボットのスポット溶接により一部が固着される際、第1部材20の上方フランジ22及び他端23と、第2部材24の上方フランジ26及び他端27とを、それぞれ上下及び車両前後方向に重ね合わせることにより、サイドストラクチャ5及びアンダボデー10が相互に正確に位置決めされた状態で、上記重ね合わせ部分が溶接ロボットによりスポット溶接される。
【0011】
このため、相互に固着されたサイドストラクチャ5及びアンダボデー10を溶接治具から取り外しても、第1部材20と第2部材24との固着によりサイドストラクチャ5及びアンダボデー10の相対的位置決めは正確に保持されており、従って、その状態で作業者が第3部材28を第1部材20及び第2部材24とサイドストラクチャ5及びアンダボデー10とにそれぞれガス溶接で固着することにより、第1部材20、第2部材24及び第3部材28からなるガセット34が、サイドストラクチャ5とアンダボデー10とを強固に連結した後、従来と同様に、それら全体が溶接治具に再度取り付けられて、左右のサイドストラクチャ5を車幅方向に連結するフロントデッキ等が溶接ロボットのスポット溶接により固着されれば、ガセット34によりサイドストラクチャ5とアンダボデー10とが正確に組み合わされているので、左右のサイドストラクチャ5間に常に高い精度を確保することが容易となって、車両のボデーを正確に溶接組立てできるようになり、また、ガセット34がサイドストラクチャ5及びアンダボデー10を連結して、両者間を補強することができる。
【0012】
しかも、ガセット34は、第1部材20、第2部材24及び第3部材28がそれぞれ相互に重ね合わされて固着されることにより形成されていて、ガセット34の強度が大幅に高められているので、ガセット34によるサイドストラクチャ5及びアンダボデー10間の補強作用を一層強固にできる特色がある。
【0013】
【発明の効果】
本発明にかかる車両の補強構造にあっては、サイドストラクチャに一端が固着された第1部材と、アンダボデーに一端が固着された第2部材とが車両前後方向に重ね合わされて固着されると共に、第3部材がサイドストラクチャの車幅方向内側でサイドストラクチャ、アンダボデー、第1部材、及び、第2部材にそれぞれ固着されて、サイドストラクチャ及びアンダボデーが正確に位置決めされた状態で両者を連結する強固な補強部材が形成されているので、左右のサイドストラクチャ間に高い精度を容易に確保することができて、車両のボデーを常に良好に溶接組立てできる長所がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態例における分解斜視図。
【図2】上記実施形態例における要部の分解斜視拡大図。
【図3】上記実施形態例における要部の斜視拡大図。
【図4】従来装置の斜視図。
【符号の説明】
5 サイドストラクチャ
10 アンダボデー
20 第1部材
24 第2部材
28 第3部材
34 ガセット
Claims (3)
- 車両のサイドストラクチャに一端が固着されて他端が車幅方向内側へ延び出した第1部材と、車両のアンダボデーに一端が固着されて他端が上方へ延び出し上記他端が上記第1部材の他端と車両前後方向に重ね合わされて上記第1部材との相対的位置決めをなす第2部材とをそなえ、上記第1部材の他端と上記第2部材の他端との上記重ね合わされた部分が固着されると共に、上記サイドストラクチャの車幅方向内側で上記サイドストラクチャ、上記アンダボデー、上記第1部材、及び、上記第2部材にそれぞれ固着された第3部材をそなえ、上記第1部材、上記第2部材、及び、上記第3部材により補強部材が形成された車体の補強構造。
- 請求項1において、上記第1部材は、上記第1部材の一端が上記サイドストラクチャのセンタピラーに固着されると共に、車幅方向内側に延びる上方フランジを有し、上記第2部材は、上記第1部材の上方フランジと上下方向に重ね合わされて固着された上方フランジを有し、上記第3部材が上記第1部材及び上記第2部材の各上方フランジと固着された車体の補強構造。
- 請求項1または請求項2において、上記補強部材は、下方へ開口した断面略コ字状で側面が略三角形のガセットを構成した車体の補強構造。
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JP34462599A Expired - Lifetime JP3867225B2 (ja) | 1999-12-03 | 1999-12-03 | 車体の補強構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
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-
1999
- 1999-12-03 JP JP34462599A patent/JP3867225B2/ja not_active Expired - Lifetime
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