JP3866549B2 - Ase光源 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ASE光源に関し、より詳細には、光部品の特性評価または光計測用の光源、波長分割多重(WDM)伝送用の光源として使用される広帯域なASE光源に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、インターネットに代表される爆発的な通信需要の増加により、幹線系の光伝送システムにおいて、伝送容量の増加の必要性が高まっている。現在、幹線系の光伝送システムは、Er添加ファイバ増幅器の増幅波長範囲である約1530〜1560nm(Cバンド)と、約1570〜1600nm(Lバンド)とを使用している。さらに、伝送容量の増加のために、これらバンドとは異なる波長帯域を使うことが提案され、1470nm付近の新規の波長帯域(Sバンド:約1450〜1530nm)を使用するシステムが研究開発されている(T. Sakamoto et al.,OFC2000,PD4 参照)。
【0003】
光伝送システムには、フィルタやカプラ等の多くの光受動部品が使用されている。これら光受動部品の製造過程においては、挿入損失やクロストーク等の検査を行っている。これら検査には、作業の簡略化または効率化のために、ある程度広い波長範囲で使用できる光源を用いている。例えば、上述したCバンドやLバンドで使用される光受動部品には、Er添加光ファイバを使用したASE光源が使用されている。
【0004】
ASE(Amplified Spontaneous Emission;増幅自然放出)光源は、希土類を添加した光ファイバからの広帯域な自然放出光を出力とする光源である。Er添加光ファイバを使用したASE光源は、CバンドとLバンドにおいて高出力が得られ、AWG(Arrayed Waveguide Grating;アレイ導波路格子)のような狭帯域フィルタのクロストークを測定する際に必要な−20dB/nm程度のパワー密度が得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
図1に、従来のASE光源のスペクトルを示す。現在、実用化されているASE光源は、1440〜1490nm、および1525〜1605nmの2つの波長帯において、パワー密度−20dBm/nm以上を有している。しかしながら、1490〜1525nm波長帯ではパワー密度が低くなり、光計測に利用できないのが現状である。今後、WDM伝送技術の進展にともない、1490〜1525nmの波長帯も利用されることが予想され、システム構築に必要となる光部品の開発が必要となり、その特性を評価するための光源が求められる。
【0006】
また、このような光源は、ASE光源に限らず、波長可変レーザでもよいが、経済性の優れたレーザを構成することができない。一方、ファイバレーザは、経済性に優れ、製造が容易なため、光部品産業に大きな利便をもたらすことができる。さらに、上述した広い波長範囲で、十分に高い利得および低い雑音指数を有する希土類添加型の光増幅器は、実用化がなされておらず、これを実現することができれば、WDM伝送技術の大きな進展につながる。
【0007】
1470nm付近の新規の波長帯域において、Tm添加光ファイバを使用したASE光源が知られている。しかしながら、出力パワー密度は小さく、波長範囲も狭く、SバンドとCバンドとLバンドとにおいて計測に必要な−20dBm/nm以上のパワー密度を有していない。
【0008】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、1490〜1525nm波長帯においても高出力が得られるASE光源、SバンドとCバンドとLバンドとを連続してカバーできるASE光源を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、このような目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、希土類を添加した光ファイバを光増幅媒体とし、励起光を導入した前記光ファイバからの自然放出光を出力とするASE光源において、Tm添加光ファイバ、およびTmイオンの 3 F 4 − 3 H 4 準位間のエネルギーに相当する励起光と、 3 H 6 − 3 F 4 準位間のエネルギーに相当する励起光とを、前記Tm添加光ファイバに入力する第1励起光源を含み、前記Tm添加光ファイバから発生する自然放出光を出力する第1発光手段と、第1Er添加光ファイバ、およびErイオンの 4 I 11/2 準位または 4 I 13/2 準位を励起する励起光を、前記第1Er添加光ファイバに入力する第2励起光源を含み、前記第1発光手段から出力された自然放出光を前記第1Er添加光ファイバにより増幅した増幅光と、前記第1Er添加光ファイバから発生する自然放出光とを重ね合わせて出力する第2発光手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載の発明は、希土類を添加した光ファイバを光増幅媒体とし、励起光を導入した前記光ファイバからの自然放出光を出力とするASE光源において、Tm添加光ファイバ、および波長1360〜1445nmの励起光を、前記Tm添加光ファイバに入力する第1励起光源を含み、前記Tm添加光ファイバから発生する自然放出光を出力する第1発光手段と、第1Er添加光ファイバ、および波長980nmの励起光を、前記第1Er添加光ファイバに入力する第2励起光源を含み、前記第1発光手段から出力された自然放出光を前記第1Er添加光ファイバにより増幅した増幅光と、前記第1Er添加光ファイバから発生する自然放出光とを重ね合わせて出力する第2発光手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】
この構成によれば、Tm添加光ファイバとEr添加光ファイバとを発光増幅媒体とすることにより、1490〜1525nm波長帯においても高出力を得ることができる。
【0014】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の前記第1励起光源は、各々強度の異なる励起光を、前記Tm添加光ファイバの両端から入力することを特徴とする。
【0015】
請求項4に記載の発明は、請求項1、2または3に記載の前記Tm添加光ファイバは、フッ化物ガラスの母体として、Tmを添加した光ファイバであることを特徴とする。
【0016】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の前記Tm添加光ファイバは、濃度条長積が30,000ppm・m以上100,000ppm・m以下であり、Tm濃度が1000ppm以上8000ppm以下であることを特徴とする。
【0017】
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の前記第1Er添加光ファイバは、石英系ガラス、フッ化物ガラスまたはテルライトガラスを母体として、Erを添加した光ファイバであることを特徴とする。
【0018】
請求項7に記載の発明は、請求項1ないし6のいずれかにおいて、第2Er添加光ファイバ、および波長1480nmの励起光を、前記第2Er添加光ファイバに入力する第3励起光源を含み、前記第2Er添加光ファイバから発生する自然放出光を出力する第3発光手段と、前記第2発光手段の出力と前記第3発光手段の出力とを合波して出力する第1合波手段とを備えたことを特徴とする。
【0019】
この構成によれば、Tm添加光ファイバとEr添加光ファイバとを発光増幅媒体とすることにより、SバンドとCバンドとLバンドを連続してカバーすることができる。
【0020】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の前記第2Er添加光ファイバは、石英系ガラス、フッ化物ガラスまたはテルライトガラスを母体としてErを添加した光ファイバであることを特徴とする。
【0021】
請求項9に記載の発明は、請求項7または8において、第3Er添加光ファイバ、および波長1560〜1600nmの励起光を、前記第3Er添加光ファイバに入力する第4励起光源を含み、前記第3Er添加光ファイバから発生する自然放出光を出力する第4発光手段と、前記第3発光手段の出力と前記第4発光手段の出力とを合波して前記第1合波手段に出力する第2合波手段とを備えたことを特徴とする。
【0022】
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の前記第3Er添加光ファイバは、フッ化物ガラスを母体としてErを添加した光ファイバであることを特徴とする。
【0023】
請求項11に記載の発明は、希土類を添加した光ファイバを光増幅媒体とし、励起光を導入した前記光ファイバからの自然放出光を出力とするASE光源において、Tm添加光ファイバ、およびTmイオンの 3 F 4 − 3 H 4 準位間のエネルギーに相当する励起光と、 3 H 6 − 3 F 4 準位間のエネルギーに相当する励起光とを、前記Tm添加光ファイバに入力する第1励起光源を含み、前記Tm添加光ファイバから発生する自然放出光を出力する第1発光手段と、第1Er添加光ファイバ、およびErイオンの4I15/2−4I13/2準位に相当する励起光を、前記第1Er添加光ファイバに入力する第2励起光源を含み、前記第1発光手段から出力された自然放出光を前記第1Er添加光ファイバにより増幅した増幅光と、前記第1Er添加光ファイバから発生する自然放出光とを重ね合わせて出力する第2発光手段と、第2Er添加光ファイバ、および前記第2発光手段の出力を分波して、前記第2Er添加光ファイバに入力する分波器を含み、前記第2Er添加光ファイバから発生する自然放出光を出力する第3発光手段と、前記第2発光手段の出力と前記第3発光手段の出力とを合波して出力する第1合波手段とを備えたことを特徴とする。
【0025】
請求項12に記載の発明は、希土類を添加した光ファイバを光増幅媒体とし、励起光を導入した前記光ファイバからの自然放出光を出力とするASE光源において、Tm添加光ファイバ、およびTmイオンの 3 F 4 − 3 H 4 準位間のエネルギーに相当する励起光と、 3 H 6 − 3 F 4 準位間のエネルギーに相当する励起光とを、前記Tm添加光ファイバに入力する第1励起光源を含み、前記Tm添加光ファイバから発生する自然放出光を出力する第1発光手段と、第1Er添加光ファイバ、およびErイオンの 4 I 11/2 準位または 4 I 13/2 準位を励起する励起光を、前記第1Er添加光ファイバに入力する第2励起光源を含み、前記第1発光手段の一方の出力から出力された自然放出光を前記第1Er添加光ファイバにより増幅した増幅光と、前記第1Er添加光ファイバから発生する自然放出光とを重ね合わせて出力する第2発光手段と、前記第1発光手段の他方の出力と前記第2発光手段の出力とを合波する合波手段とを備えたことを特徴とする。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。
【0035】
図2に、励起光源のエネルギー準位構造を示す。本実施形態においてTm添加光ファイバを励起する励起光源は、出力励起光の波長がTmイオンの3F4−3H4準位間のエネルギーに相当する励起光と、3H6−3F4準位間のエネルギーに相当する励起とを用いるか、または、1360〜1445nm波長帯の励起光を用いる。
【0036】
本実施形態におけるASE光源においては、Tm添加光ファイバから発生するASE光を、4I11/2準位または4I13/2準位が励起されたEr添加光ファイバに入射させる。Tm添加光ファイバから出射するASE光を増幅し、増幅されたASE光とEr添加光ファイバから発生するASE光とを重ね合せて利用する。複数のASE光を、光合波器等により重ね合せるだけではなく、Tm添加光ファイバから出射するASE光のうち、特に1500nm〜1525nm波長帯のASE光成分を、Er添加光ファイバにより増幅する。ASE光源においては、Tm添加光ファイバとEr添加光ファイバとを直列に配置し、増幅媒体とすることもできる。
【0037】
また、LバンドにおけるASE光スペクトルを滑らかにするためには、異なるホストのEr添加光ファイバ、具体的には、石英光ファイバ、テルライト光ファイバから発生するASE光を重ね合せる。さらに、Tm添加光ファイバを同一波長でかつ異なる強度で双方向励起することにより、1450〜1525nm波長帯において、ASE光の波長依存性を小さくすることができる。
【0038】
さらにまた、Tm添加光ファイバから得られる波長1445〜1525nmのASE光の光強度に対する波長依存性を少なくするために、Tm濃度とファイバ長との積(以下、濃度条長積という)は、30,000から100,000ppm・mとすることが実用上好ましい。
【0039】
[第1の実施形態]
図3に、本発明の第1の実施形態にかかるASE光源の構成を示す。反射ミラー6と、Tm添加光ファイバ1と、合波器2−1と、光アイソレータ4−1と、合波器2−2と、Er添加光ファイバ5と、光アイソレータ4−2とが、順に直列に接続されている。合波器2−1には、励起光源3−1が接続され、励起光がTm添加光ファイバ1に入力される。合波器2−2には、励起光源3−2が接続され、励起光がEr添加光ファイバ5に入力される。なお、合波器2−1,2−2は、光サーキュレータでもよい。
【0040】
このような構成により、Tm添加光ファイバ1から発生するSバンドのASE光を、Er添加光ファイバ5に入射する。入射されたASE光を増幅し、増幅されたASE光とEr添加光ファイバ5から発生するASE光とを重ねることにより、全光出力のASE光スペクトルは、SバンドとCバンドとを連続してカバーすることができる。
【0041】
Tm添加光ファイバ1は、Zr系フッ化物光ファイバであり、コアへのTmの添加濃度は6000ppm、ファイバ長は13mとした。SバンドのASE光スペクトルに広帯域性を持たせるために、濃度条長積は、30,000〜100,000ppm・mが実用上好ましい。しかし、濃度条長積を上述の範囲に収めるためにTm濃度を上げ過ぎると、濃度消光が起こるため、Tmの発光効率が落ちる。従って、Tm濃度は、10,000ppm以下にすることが望ましい。また、Tm濃度を下げるとファイバ長をより長くする必要があり、製造コストの観点から不利である。このような観点から、Tm濃度は、1000ppm〜8000ppmが実用上好ましい。
【0042】
励起光源3−1は、波長1400nmの半導体レーザである。励起波長としては、1360〜1445nmの波長を選ぶことができる。これはASE光の波長よりも短く、Tmイオンの3H4準位における短波長側の限界波長である。特に、励起効率のよい波長は、1380〜1409nmであった。
【0043】
反射ミラー6は、必須の構成要件ではなく、反射率を0〜10%の値とすることにより、スペクトル形状を変えることができる。反射ミラー6を用いることにより、Tm添加光ファイバ1の左端から出射されたASE光とTm添加光ファイバ1に吸収されなかった励起光とを反射する。反射されたそれぞれの光は、再度Tm添加光ファイバ1の中で増幅される。このようにして、励起光を吸収させ、効率よくASE光を増強することができる。
【0044】
Tm添加光ファイバ1を用いた場合には、反射ミラー6により1450nm帯の光が反射され、反射された光は、Tm添加光ファイバ1において、3H4→3F4遷移の誘導遷移が起こり、3F4準位の励起密度が上がり、3F4→3H4吸収遷移が起こりやすくなる。その結果、SバンドのASE光スペクトルは、1450nm帯周辺の短波長成分が弱められる。一方、1500nm帯の長波長成分は、3F4→3H4吸収遷移の影響を受けにくく、Tm添加光ファイバ1の中で再度増幅されることにより光強度が増す。従って、SバンドのASE光スペクトルの長波長成分を増強したい場合には、反射ミラー6の設置が有効である。
【0045】
なお、反射ミラー6を設置せず、Tm添加光ファイバ1の一端を、少量の反射は起こるが単に開放したり、またはファイバ端面の斜め研磨や無反射コート膜の付与などの無反射処理をほどこすとにより、1450nm帯付近の短波長域の光強度を増強することができる。
【0046】
Er添加光ファイバ5は、Er石英系光ファイバであり、コアへのErの添加濃度は500ppm、ファイバ長は20mとした。Er添加光ファイバ5は、Erイオンの4I13/2と4I15/2準位間の反転分布が100%に近くなると、1500〜1525nmの波長帯でも正の利得を持つことができる。100%に近い反転分布を実現させるために、Erの4I11/2準位を励起することが可能な波長、すなわち980nm帯の発振波長を有する半導体レーザを、励起光源3−2として用いて、約150mWという十分強い強度で励起した。
【0047】
Tm添加光ファイバ1から出射されたASE光は、1515nm以上の長波長帯域では−20dBm/nm以下のパワー密度に低下してしまう。しかし、Tm添加光ファイバ1から出射されたASE光は、Er添加光ファイバ5により増幅されて強度が増大し、1510〜1530nm波長帯でのパワー密度は、−10dBm/nm以上となる。
【0048】
図4に、本発明の第1の実施形態にかかるASE光源の出力スペクトルを示す。パワー密度は、1450〜1565nm波長帯で−20dBm/nm以上である。Er添加光ファイバ5の光増幅作用を利用しない場合、つまりTm添加光ファイバ1のみを利用したASE光スペクトルのパワー密度は、1450〜1515nm波長帯で−20dBm/nm以上であるが、本実施形態では、−20dBm/nm以上のパワー密度の波長帯域を、1565nmにまで拡張することができる。
【0049】
光アイソレータ4−1と合波器2−2との間、および光アイソレータ4−2後段の双方に挿入したタップにより、ASE光出力の一部を取り出し、光検出器で受光して出力光強度をモニタする。ASE光出力を安定させるため、モニタ出力の各々を、励起光源3−1,3−2の駆動にフィードバックする。このとき、光アイソレータの4−2の後段に設置したタップには、1530nm〜1570nm波長帯の光のみを透過する光フィルタを付加し、主としてEr添加光ファイバ5から出射される光をモニターできるようにする。このようにして、全光出力の変動を±0.01dB以下に抑えることができる。なお、このようなフィードバック制御を付与しない場合には、全光出力の変動は±0.03dB程度であり、環境温度にも依存する。
【0050】
[第2の実施形態]
図5に、本発明の第2の実施形態にかかるASE光源の構成を示す。第2の実施形態では、第1の実施形態にかかるASE光源のTm添加光ファイバ1を双方向から励起することとし、他の構成は同一とした。励起光源3−1から出力された励起光を、分波器7により5%対95%の強度比に分割する。全励起光量は、250mWである。5%の励起光は、合波器2−3を介してTm添加光ファイバ1に入射され(以下、前方励起という)、95%の励起光は、合波器2−1を介してTm添加光ファイバ1に入射される(以下、後方励起という)。
【0051】
図6に、本発明の第2の実施形態にかかるASE光源の出力スペクトルを示す。上述した双方向励起法により、Tm添加光ファイバ1から出射されるASE光スペクトルの波長依存性を、図6に示すように小さくすることができる。すなわち、合波器2−3を介してTm添加光ファイバ1に励起光を入射することにより、入射しない場合に比較して、1500nm帯付近のパワー密度を増強することができ、ASE光スペクトルの波長依存性をより小さくすることができる。Tm添加光ファイバ1のみを利用したASE光スペクトルのパワー密度は、1460〜1510nm波長帯で−10dB/nm以上であり、1450nm〜1518nm波長帯で−20dB/nm以上である。
【0052】
前方励起の光強度を上げ過ぎると、Tmイオンの3H4−3F4準位間の反転分布状態が劣化し、1460nm帯付近のパワー密度が低下し、かつ、1500nm帯付近のパワー密度が上昇する。つまり、ASE光スペクトルが長波長側にシフトした形状となる。このような長波長側へのシフトをふせぐために、前方励起の光強度を後方励起の光強度より小さくしておくことが望ましい。好ましい分割比は3〜30%対97〜70%である。
【0053】
第2の実施形態によれば、1450〜1565nm波長帯で−20dBm/nm以上のパワー密度を実現することができ、1480〜1520nm波長帯におけるスペクトルの波長依存性を、第1の実施形態と比較して小さくすることができる。第2の実施形態においては、1台の励起光源3−1でTm添加光ファイバ1を励起したが、経済性には劣るものの2台以上の励起光源を用いて双方向励起を行ってもよい。また、Er添加光ファイバ5として石英系光ファイバを用いたが、フッ化物光ファイバやテルライト光ファイバを用いてもよい。このとき、励起光の波長は、970nm近傍(±5nm)とすると励起効率がよい。
【0054】
[第3の実施形態]
図7に、本発明の第3の実施形態にかかるASE光源の構成を示す。ASE光源は、第2の実施形態にかかるASE光源の光出力ポートに光合波器9−1を接続し、光合波器9−1の他方の入力には、光アイソレータ4−3と、光合波器2−4と、Er添加光ファイバ8と、反射ミラー6−2とを順に接続する。合波器2−4には、励起光源3−3が接続されている。
【0055】
光合波器9−1は、波長依存性の小さな3dBカップラなどを使用することができる。Er添加光ファイバ8として、Er添加濃度が1000ppm、ファイバ長5mのEr添加テルライト光ファイバを用いる。なお、Er添加光ファイバ8として、Er添加フッ化物光ファイバやEr添加石英系光ファイバを用いてもよい。励起光源3−3は、発振波長1480nmの半導体レーザであり、励起光量は130mWである。
【0056】
図8に、本発明の第3の実施形態にかかるASE光源の出力スペクトルを示す。1455nmから1618nmまで163nmの波長帯において、−20dBm/nm以上のパワー密度が得られ、SバンドとCバンドとLバンドとを連続的にカバーすることができる。光合波器9−1として3dBカップラを用いると、光出力ポートを2本取ることができ、同一のスペクトルを有するASE光を独立に2つとることができ、光計測に応用する場合に効率がよい。
【0057】
[第4の実施形態]
図9に、本発明の第4の実施形態にかかるASE光源の構成を示す。第4の実施形態は、第3の実施形態にかかるASE光源で得られたASE光スペクトルの形状を改善するものである。すなわち、図8に示した第3の実施形態で得られたASE光スペクトルでは、波長1560〜1600nmにかけて大きなスペクトルのへこみがある。これは発光媒体としてEr添加テルライト光ファイバを用いたためである。ASE光スペクトルは、できるだけ波長依存性の小さい、すなわちスペクトルが平坦なものが望ましい。
【0058】
反射ミラー6−3と、Er添加光ファイバ10と、光合波器2−5と、励起光源3−4と、光アイソレータ4−4とからなるASE光源を、第3の実施形態にかかるASE光源の光合波器9−1と光アイソレータ4−3との間に光合波器9−2を挿入して接続した。Er添加光ファイバ10からのASE光は、1560〜1600nm波長帯で、Er添加テルライト光ファイバからのASE光より大きなパワー密度を有する。従って、両者のスペクトルを合成することにより1570〜1600nm波長帯のスペクトルを平滑化することができる。なお、Er添加光ファイバ10は、Er添加フッ化物光ファイバを用いることもできる。
【0059】
図10に、本発明の第4の実施形態にかかるASE光源の出力スペクトルを示す。図8に示した第3の実施形態にかかるASE光源の出力スペクトルと比較して、1570〜1600nm波長帯のスペクトルが平滑化されていることがわかる。
【0060】
本実施形態において、タップ11−1〜11−4を光アイソレータ4−1〜4−4の出力側に設置し、Tm添加光ファイバ1とEr添加光ファイバ5,8,10との光出力の一部を取り出し、励起光源制御部12−1〜12−4によりモニタする。ASE光出力を安定させるため、励起光源3−1〜3−4の駆動にフィードバックする。その結果、光合波器9−1から出力される全光出力の変動は±0.01dB以下に抑えられる。
【0061】
[第5の実施形態]
図11に、本発明の第5の実施形態にかかるASE光源の構成を示す。第5の実施形態は、第3の実施形態にかかるASE光源の経済化を図ったものである。ASE光源を構成する部品の中で、最もコストのかかる励起光源の数を、第3の実施形態の3個から2個に減らした。励起光源3−2は、980nm帯の半導体レーザから、1430nm帯の半導体レーザに変更した。波長1430nmの励起光によりErイオンの4I13/2準位を励起することができる。この励起により、Er添加光ファイバ5において、Tm添加光ファイバ1から発生するSバンドのASE光の増幅が可能であり、増幅されたSバンドのASE光とEr添加光ファイバ5から発生するASE光とを重ね合せる。
【0062】
このとき、波長1430nmの励起光の一部は、Er添加光ファイバ5により吸収されずEr添加光ファイバ5を通過する。通過した励起光のみを、光分波器13−1により1445nmより長波長のASE光と分離して取り出し、合波器2−3に入射して、Er添加光ファイバ8の励起光として用いた。Er添加光ファイバ8から発生するASE光と、光分波器13−1により波長1430nmの励起光と分離されたSバンドとCバンドにわたるASE光とを、光合波器9−1により合波して全光出力を得た。その結果、SバンドとCバンドとLバンドとを連続的にカバーするASE光が得られた。パワー密度は、1455nmから1618nmまで163nmの波長帯において、−20dBm/nm以上であり、全光出力の変動は±0.01dB以下であった。
【0063】
Er添加光ファイバ8としてEr添加テルライト光ファイバを用いたが、Er添加フッ化物光ファイバまたはEr添加石英光ファイバを用いてもよい。本実施形態では、励起光源3−2の波長として1430nmを使用したが、この限りではない。励起波長としての必要条件は、SバンドとCバンドとLバンドとのASE光と波長が重なり合わないこと、およびErイオンの4I13/2準位を励起できることである。従って、波長1350nm〜1445nmの光を利用することができる。
【0064】
[第6の実施形態]
図12に、本発明の第6の実施形態にかかるASE光源の構成を示す。第1の実施形態にかかるASE光源に対し、Tm添加光ファイバ1とEr添加光ファイバ5とを並列に配置し、反射ミラー6を用いないで、光アイソレータ4−3を介して、合波器2−2に接続し、Tm添加光ファイバ1とEr添加光ファイバ5の出力を光合波器9−1に接続したものである。
【0065】
波長1400nmの励起光源3−1で励起されたTm添加光ファイバ1の片端から出力されたSバンドのASE光を、波長980nmの励起光源3−2で励起されたEr添加光ファイバ5に入射する。Tm添加光ファイバ1から発生するASE光の1500〜1530nm波長帯の成分を増幅し、Er添加光ファイバ5から発生するCバンドのASE光と重ね合せて出力する。この出力とTm添加光ファイバ1の他端から出たSバンドのASE光とを光合波器9−1により、合波して出力する。その結果、1450〜1565nm波長帯において、−20dBm/nm以上のパワー密度が得られ、SバンドとCバンドとを連続的にカバーするASE光が得られる。
【0066】
本実施形態においては、反射ミラーを用いていないので、励起光量を増大させて、Tm添加光ファイバ1とEr添加光ファイバ5の内部利得を極端に上げた場合であっても、ASE光源に不用なレーザ発振を抑えることができる。このようにして、全光出力が20dBm以上の安定したASE光を得ることができ、安定度も±0.01dB以下となる。
【0067】
[第1の実施形態にかかる光増幅器]
図13に、本発明の第1の実施形態にかかる光増幅器の構成を示す。光増幅器の第1段は、信号入力に接続された光アイソレータ4−1−1と、合波器2−2と、Er添加光ファイバ5と、合波器2−2−1と、光アイソレータ4−1とが、順に直列に接続されている。波長980nmの半導体レーザである励起光源3−2は、合波器2−2に接続され、Er添加光ファイバ5に対し前方励起を行い、波長980nmの半導体レーザである励起光源3−2−1は、合波器2−2−1に接続され、Er添加光ファイバ5に対し後方励起を行う。
【0068】
光増幅器の第2段は、光アイソレータ4−1に接続された合波器2−3と、合波器2−1と、Tm添加光ファイバ1と、信号出力に接続された光アイソレータ4−2とが、順に直列に接続されている。波長1400nmの半導体レーザである励起光源3−1は、合波器2−3に接続され、波長1620nmの半導体レーザである励起光源3−1−1は、合波器2−1に接続され、それぞれTm添加光ファイバ1を励起する。
【0069】
光増幅器は、1430nmから1570nmまで140nmの波長帯において、30dB以上の利得を得ることができる。通常、1510nmより長波長域では、Tmによる利得が小さくなり、1525nmより短波長域では、Erによる利得が小さくなるため、1510〜1525nmの波長において、25dB以上の利得を得ることは困難である。しかしながら、本実施形態における光増幅器は、Erイオンの4I11/2準位を980nm帯の光で十分強く励起し、反転分布状態を100%近くにすることにより、1510〜1525nmの波長においても高い利得を得ることができる。
【0070】
また、波長1620nmの励起光を使い、Tmイオンの3F4準位を励起して、基底準位である3H6準位のTmイオンの占有率をほぼ零にすると、1510nm以上の波長において顕著になる3H5→3F4吸収遷移による雑音指数の劣化を抑えられ、利得も増大する。波長1400nmの励起光は、3F4→3H4の遷移により、3H4,3F4準位間の反転分布を作るように作用する。Tm添加光ファイバ1の前段にEr添加光ファイバ5を配置したのは、Er添加光ファイバ5が1510nm以上の波長域において、低雑音かつ高利得で増幅できるためであり、このような構成を取ることにより、1430〜1570nmにおいて雑音指数を8dB以下にすることができる。
【0071】
Tm添加光ファイバ1のTmの添加濃度は、4000ppm以下が望ましい。添加濃度が4000ppmより高い場合、Tm間のクロス緩和が顕著になり、量子効率が落ちるとともに、1470nmより短波長側の利得が得にくくなり、また、1510nm以上の波長で雑音指数が増大し、増幅機能の広帯域性が失なわれるからである。光ファイバのバックグラウンド損失を考慮すると、添加濃度が500ppmから3000ppmが最も好ましく、広帯域かつ高効率な光増幅が可能になる。
【0072】
[第2の実施形態にかかる光増幅器]
図14に、本発明の第2の実施形態にかかる光増幅器の構成を示す。光増幅器の第1段は、信号入力に接続された光アイソレータ4−1と、合波器2−3と、Er添加光ファイバ5と、光アイソレータ4−2とが、順に直列に接続されている。Er添加光ファイバ5は、Er石英系光ファイバであり、コアへのErの添加濃度は500ppm、ファイバ長は5mとした。
【0073】
光増幅器の第2段は、光アイソレータ4−2に接続された合波器2−2と、Tm添加光ファイバ1と、合波器2−4と、光アイソレータ4−3とが、順に直列に接続されている。Tm添加光ファイバ1は、Zr系フッ化物光ファイバであり、コアへのTmの添加濃度は6000ppm、ファイバ長は7mとした。
【0074】
光増幅器の第3段は、光アイソレータ4−3に接続された合波器2−1と、Er添加光ファイバ8と、合波器2−2−1と、光アイソレータ4−4とが、順に直列に接続されている。Er添加光ファイバ8は、Er石英系光ファイバであり、コアへのErの添加濃度は500ppm、ファイバ長は20mとした。
【0075】
Erの4I11/2準位を励起することが可能な980nm帯の発振波長を有する半導体レーザを、励起光源3−1,3−1−1,3−2−1として用いて、出力約120mWで励起した。励起光源3−2,3−3は、波長1400nmの半導体レーザであり、出力約200mWで励起した。
【0076】
図15に、本発明の第2の実施形態にかかる光増幅器の利得スペクトルを示す。光増幅器は、1455〜1555nm波長帯において、20dB以上の利得を得ることができる。従来、1510〜1520nmの波長においては、希土類を添加した光ファイバ増幅器では、WDM伝送に適用可能な利得を得ることが困難であったが、本実施形態により実用化することができる。
【0077】
光増幅器は、1480nmから1515nmまで35nmの波長帯において、利得偏差が±0.5dB以下であり、雑音指数が6dB以下となる。従って、利得等化器を用いることなく高効率に利得平坦化を図ることができる。Er添加光ファイバ5を含む光増幅器の第1段を用いないで増幅した場合に、雑音指数は、図15中に点線で示したように、波長1505nm付近から増大するので、光伝送システムへの適用は困難である。しかし、光増幅器の第1段を設けることで、1505nm以上の波長域で雑音指数を低減できることがわかる。
【0078】
Er添加光ファイバ5の濃度条長積は、Er添加光ファイバ8の濃度条長積よりも小さい方が望ましい。Er添加光ファイバを用いた場合、1480nmより短波長側で顕著となる、4I13/2−4I9/2遷移による信号励起状態の吸収による雑音指数の増大を抑えるために有効だからである。なお、Er添加光ファイバ5,8は、Er添加フッ化物光ファイバやEr添加テルライト光ファイバを用いてもよい。
【0079】
[レーザ発振器]
図16に、本発明の一実施形態にかかるレーザ発振器の構成を示す。レーザ発振器は、図13に示した光増幅器14の信号出力に、波長可変のバンドパスフィルタ13を接続し、バンドパスフィルタ13の出力に90対10の分岐比のタップ11−5を接続して、出力を取り出す。タップ11−5の一方の出力は、光増幅器14の信号入力に接続する。
【0080】
このような構成により、レーザ発振を行うと、1430〜1570nmでレーザ発振を起こし、発光強度0dBm以上の光出力を得ることができる。
【0081】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、Tm添加光ファイバとEr添加光ファイバとを発光増幅媒体とすることにより、SバンドとCバンドとLバンドを連続してカバーできるASE光源を実現することができ、光部品の特性評価または光計測用の光源として大きな利便をもたらすことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のASE光源のスペクトルを示す図である。
【図2】励起光源のエネルギー準位構造を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施形態にかかるASE光源を示す構成図である。
【図4】本発明の第1の実施形態にかかるASE光源の出力スペクトルを示す図である。
【図5】本発明の第2の実施形態にかかるASE光源を示す構成図である。
【図6】本発明の第2の実施形態にかかるASE光源の出力スペクトルを示す図である。
【図7】本発明の第3の実施形態にかかるASE光源を示す構成図である。
【図8】本発明の第3の実施形態にかかるASE光源の出力スペクトルを示す図である。
【図9】本発明の第4の実施形態にかかるASE光源を示す構成図である。
【図10】本発明の第4の実施形態にかかるASE光源の出力スペクトルを示す図である。
【図11】本発明の第5の実施形態にかかるASE光源を示す構成図である。
【図12】本発明の第6の実施形態にかかるASE光源を示す構成図である。
【図13】本発明の第1の実施形態にかかる光増幅器を示す構成図である。
【図14】本発明の第2の実施形態にかかる光増幅器を示す構成図である。
【図15】本発明の第2の実施形態にかかる光増幅器の利得スペクトルを示す図である。
【図16】本発明の一実施形態にかかるレーザ発振器を示す構成図である。
【符号の説明】
1 Tm添加光ファイバ
2−1〜2−5,2−2−1 合波器
3−1〜3−4,3−1−1,3−2−1 励起光源
4−1〜4−4,4−1−1 光アイソレータ
5,8,10 Er添加光ファイバ
6,6−1〜6−3 反射ミラー
7 分波器
9−1,9−2 光合波器
11−1〜11−5 タップ
12−1〜12−4 励起光源制御部
13 バンドパスフィルタ
13−1 光分波器
14 光増幅器
Claims (12)
- 希土類を添加した光ファイバを光増幅媒体とし、励起光を導入した前記光ファイバからの自然放出光を出力とするASE光源において、
Tm添加光ファイバ、およびTmイオンの 3 F 4 − 3 H 4 準位間のエネルギーに相当する励起光と、 3 H 6 − 3 F 4 準位間のエネルギーに相当する励起光とを、前記Tm添加光ファイバに入力する第1励起光源を含み、前記Tm添加光ファイバから発生する自然放出光を出力する第1発光手段と、
第1Er添加光ファイバ、およびErイオンの 4 I 11/2 準位または 4 I 13/2 準位を励起する励起光を、前記第1Er添加光ファイバに入力する第2励起光源を含み、前記第1発光手段から出力された自然放出光を前記第1Er添加光ファイバにより増幅した増幅光と、前記第1Er添加光ファイバから発生する自然放出光とを重ね合わせて出力する第2発光手段と
を備えたことを特徴とするASE光源。 - 希土類を添加した光ファイバを光増幅媒体とし、励起光を導入した前記光ファイバからの自然放出光を出力とするASE光源において、
Tm添加光ファイバ、および波長1360〜1445nmの励起光を、前記Tm添加光ファイバに入力する第1励起光源を含み、前記Tm添加光ファイバから発生する自然放出光を出力する第1発光手段と、
第1Er添加光ファイバ、および波長980nmの励起光を、前記第1Er添加光ファイバに入力する第2励起光源を含み、前記第1発光手段から出力された自然放出光を前記第1Er添加光ファイバにより増幅した増幅光と、前記第1Er添加光ファイバから発生する自然放出光とを重ね合わせて出力する第2発光手段と
を備えたことを特徴とするASE光源。 - 前記第1励起光源は、各々強度の異なる励起光を、前記Tm添加光ファイバの両端から入力することを特徴とする請求項1または2に記載のASE光源。
- 前記Tm添加光ファイバは、フッ化物ガラスの母体として、Tmを添加した光ファイバであることを特徴とする請求項1、2または3に記載のASE光源。
- 前記Tm添加光ファイバは、濃度条長積が30,000ppm・m以上100,000ppm・m以下であり、Tm濃度が1000ppm以上8000ppm以下であることを特徴とする請求項4に記載のASE光源。
- 前記第1Er添加光ファイバは、石英系ガラス、フッ化物ガラスまたはテルライトガラスを母体として、Erを添加した光ファイバであることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のASE光源。
- 第2Er添加光ファイバ、および波長1480nmの励起光を、前記第2Er添加光ファイバに入力する第3励起光源を含み、前記第2Er添加光ファイバから発生する自然放出光を出力する第3発光手段と、
前記第2発光手段の出力と前記第3発光手段の出力とを合波して出力する第1合波手段と
を備えたことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のASE光源。 - 前記第2Er添加光ファイバは、石英系ガラス、フッ化物ガラスまたはテルライトガラスを母体としてErを添加した光ファイバであることを特徴とする請求項7に記載のASE光源。
- 第3Er添加光ファイバ、および波長1560〜1600nmの励起光を、前記第3Er添加光ファイバに入力する第4励起光源を含み、前記第3Er添加光ファイバから発生する自然放出光を出力する第4発光手段と、
前記第3発光手段の出力と前記第4発光手段の出力とを合波して前記第1合波手段に出力する第2合波手段と
を備えたことを特徴とする請求項7または8に記載のASE光源。 - 前記第3Er添加光ファイバは、フッ化物ガラスを母体としてErを添加した光ファイバであることを特徴とする請求項9に記載のASE光源。
- 希土類を添加した光ファイバを光増幅媒体とし、励起光を導入した前記光ファイバからの自然放出光を出力とするASE光源において、
Tm添加光ファイバ、およびTmイオンの 3 F 4 − 3 H 4 準位間のエネルギーに相当する励起光と、 3 H 6 − 3 F 4 準位間のエネルギーに相当する励起光とを、前記Tm添加光ファイバに入力する第1励起光源を含み、前記Tm添加光ファイバから発生する自然放出光を出力する第1発光手段と、
第1Er添加光ファイバ、およびErイオンの4I15/2−4I13/2準位に相当する励起光を、前記第1Er添加光ファイバに入力する第2励起光源を含み、前記第1発光手段から出力された自然放出光を前記第1Er添加光ファイバにより増幅した増幅光と、前記第1Er添加光ファイバから発生する自然放出光とを重ね合わせて出力する第2発光手段と、
第2Er添加光ファイバ、および前記第2発光手段の出力を分波して、前記第2Er添加光ファイバに入力する分波器を含み、前記第2Er添加光ファイバから発生する自然放出光を出力する第3発光手段と、
前記第2発光手段の出力と前記第3発光手段の出力とを合波して出力する第1合波手段と
を備えたことを特徴とするASE光源。 - 希土類を添加した光ファイバを光増幅媒体とし、励起光を導入した前記光ファイバからの自然放出光を出力とするASE光源において、
Tm添加光ファイバ、およびTmイオンの 3 F 4 − 3 H 4 準位間のエネルギーに相当する励起光と、 3 H 6 − 3 F 4 準位間のエネルギーに相当する励起光とを、前記Tm添加光ファイバに入力する第1励起光源を含み、前記Tm添加光ファイバから発生する自然放出光を出力する第1発光手段と、
第1Er添加光ファイバ、およびErイオンの 4 I 11/2 準位または 4 I 13/2 準位を励起する励起光を、前記第1Er添加光ファイバに入力する第2励起光源を含み、前記第1発光手段の一方の出力から出力された自然放出光を前記第1Er添加光ファイバにより増幅した増幅光と、前記第1Er添加光ファイバから発生する自然放出光とを重ね合わせて出力する第2発光手段と、
前記第1発光手段の他方の出力と前記第2発光手段の出力とを合波する合波手段と
を備えたことを特徴とするASE光源。
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