JP2001144354A - 光学増幅ユニット及び光学伝播システム - Google Patents

光学増幅ユニット及び光学伝播システム

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JP2001144354A
JP2001144354A JP2000300483A JP2000300483A JP2001144354A JP 2001144354 A JP2001144354 A JP 2001144354A JP 2000300483 A JP2000300483 A JP 2000300483A JP 2000300483 A JP2000300483 A JP 2000300483A JP 2001144354 A JP2001144354 A JP 2001144354A
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pump radiation
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Guido Oliveti
グイド・オリヴェティ
Giacomo Rossi
ジャコモ・ロッシ
Valeria Giuseppina Gusmeroli
ヴァレリア・ジュゼッピーナ・グスメロリ
Giovanni Sacchi
ジョヴァンニ・サッキ
Pasquale Fabrizio Di
ファブリツィオ・ディ・パスカーレ
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Corning OTI Inc
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    • H04B10/291Repeaters in which processing or amplification is carried out without conversion of the main signal from optical form
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
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    • H04B2210/256Distortion or dispersion compensation at the repeater, i.e. repeater compensation

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1565〜1620nm帯域で使用され、高
効率でコンパクトな光増幅ユニットを実現する。 【解決手段】 光増幅ユニットは、光信号を入力させる
ための入力ポート(101)と、光信号を出力させるた
めの出力ポート(102)と、入力ポート及び出力ポー
トに光学的に結合され、Er及びYbでコードーピング
されて光信号を増幅するようになった能動ファイバー
(103)と、Erに対する励起波長を含む第1のポン
プ放射を生成するための第1のポンプ源(104)と、
Ybに対する励起波長を含む第2のポンプ放射を生成す
る第2のポンプ源(106)と、光信号に関して共に伝
播する方向で能動ファイバーのコアに第1のポンプ放射
を光学的に結合させる第1の光結合器(105)と、光
信号に関して伝播方向とは反対方向で能動ファイバーの
コアに第2のポンプ放射を光学的に結合させる第2の光
結合器(107)と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明の目的は、光学的遠隔
通信のため使用される光増幅ユニットを提供することで
ある。本発明は、光伝播システムに係り、より詳しく
は、上述した光増幅ユニットを使用する、波長多重分割
(WDM)光学伝播システムに関する。本発明の光増幅
ユニットは、アナログCATVで使用できるようにも構
成される。
【0002】
【従来技術】WDM光学伝播システムでは、幾つかの光
学チャンネルを備えた伝播信号が、同じラインに亘って
送られ、このラインは、波長多重分割手段によって1つ
又はそれ以上の光増幅器を備えることができる。伝播さ
れるチャンネルは、デジタル及びアナログ形式のいずれ
でもよく、それらの各々は、特定の波長に連係されるの
で、区別可能である。
【0003】今日、長距離高容量型の光学伝播システム
は、以前使用されていた電気再生成器とは異なり、OE
/EO変換を必要としない、光ファイバー増幅器を使用
する。光ファイバー増幅器は、ポンプ放射光により励起
されたとき誘導放射により光学信号を増幅させるよう
に、1つ又はそれ以上の希土類元素でドーピングされた
コアを有する予めセットされた長さの光ファイバーを備
える。このポンプ放射光は、能動ファイバーに注入され
たとき、希土類元素のイオンを励起し、ファイバーに沿
って伝播する情報荷持信号のためコアのゲインの向上へ
と導く。
【0004】ドーピングのため使用される希土類元素
は、典型的に、エルビウム(Er)、ネオジム(N
d)、イッテリビウム(Yb)、サマリウム(Sm)、
ツリウム(Tm)及びプラセオジム(Pr)を含む。使
用される特定の希土類元素は、入力信号光の波長及びポ
ンピング光の波長に従って決定される。例えば、1.5
5μmの波長を持つ入力信号光、及び、1.48μm又
は0.98μmの波長を持つポンピングパワーに対して
は、Erイオンが使用されよう。更にEr及びYbイオ
ンを共にドーピングすることは、異なった、より広い帯
域幅のポンピング波長を使用することを可能にする。
【0005】エルビウム(Er)でドーピングされた光
ファイバーは、光増幅器及びレーザーの両方として使用
するため開発されてきた。これらのデバイスは、かなり
重要である。それらの作動波長が、1550nmのあた
りにある、光ファイバー伝達用の第3の窓と一致してい
るからである。当該出願人の名前で出願されたヨーロッ
パ特許出願番号98110594.3は、32個のチャ
ンネルWDM光学伝播システムを提唱しており、これは
1529乃至1535nm、及び、1541乃至156
1nmの波長帯域におけるエルビウムでドーピングされ
たファイバー増幅器(EDFAs)を使用する。
【0006】例えば増幅ゲイン及び増幅帯域幅などの観
点からシステムの性能を改善するため幾つかの方法が提
案されてきた。システム性能を改善するための一つの技
術が、エルビウムでドーピングされた増幅ファイバー
を、更にイッテリビウム(Yb)でコードーピング(co
-doping)することにある。エルビウム及びイッテリビ
ウムで能動ファイバーをコードーピングすることは、ポ
ンピング吸収帯域を800nmから1100nmまで広
げて、ポンピング波長の選択により幅広い柔軟性を提供
するだけではなく、イッテリビウムのより大きい吸収断
面積及びドーパント可溶性に起因して基底状態吸収率を
非常に増加させる。イッテリビウムイオンは、ポンピン
グ光の大部分を吸収し、エルビウム及びイッテリビウム
という隣接するイオン間の引き続く交差緩和(cross re
laxation)は、吸収したエネルギーを、エルビウムシス
テムに転移させることを可能にする。エレクトリックレ
ター誌、1992年度第28巻(13)、1275頁か
ら1276頁、グルッブらにおいて記載された「ダイオ
ードポンピング(diode-pumped)されたNdによる、コ
ードーピングされたEr/Ybの+24.6dBm出力
パワー:YLFレーザー」、及び、エレクトリックレタ
ー誌、1988年度第24巻(18)、1160頁から
1161頁、マーカー、フェルグーソンにおいて記載さ
れた「ダイオードポンピングされたNdによる、コード
ーピングされたYb敏感性のErファイバーレーザー:
YAG及びNd:YLFレーザー」で説明されたよう
に、コードーピングする技術は、イッテリビウム吸収ス
ペクトルの長波長テイルで直接ポンピングすることによ
り、ファイバー増幅器及びレーザーを効率的に励起する
ように適用し得る。このポンピングは、好ましくは、ダ
イオードポンピング型式のソリッドステートレーザー、
例えば1047nmNdのYLFレーザー又は1064
nmNdのYAGレーザーの手段を用いて実行される。
【0007】伝達信号を増幅するため、エルビウム及び
イッテリビウムをコードーピングした増幅ファイバーを
使用することは、ヨーロッパ特許0803944A2及
び米国特許5,225,925で更に詳しく説明されて
いる。ヨーロッパ特許0803944A2は、多段式の
Erでドーピングされたファイバー増幅器(EDFA)
を参照している。これは、波長帯域1544乃至156
2nmで作動すると共に、Er及びAlを含む第1ステ
ージ及びEr及び更にはYbなどの希土類元素を含む第
2ステージからなる。そのような多段式EDFAは、全
てのエルビウム増幅システムに亘って、引用された波長
帯域で有利な特性、例えば、ノイズ数値の有意な低下が
無い状態での、比較的幅広い平坦ゲイン領域及び比較的
高い出力パワーを持ち得る。しかしながら、本願出願人
は、ヨーロッパ特許0803944A2で提案された増
幅器が、伝播チャンネルの数の観点で有利な点が無いこ
とに気づいた。この増幅帯域幅は、比較的狭い(及び非
常に利用される)1544乃至1562nmの帯域幅に
なおまだ限定される。更には、Er/Ybの第2ステー
ジは、ダイオードポンピング型式のNdドーピングのフ
ァイバーレーザーの手段によって、1064nmでポン
ピングされる。このポンプ源は、単一様式の増幅ファイ
バーの励起のために非常に使用されているが、比較的高
価で大型である。
【0008】米国特許5,225,925号は、単一の
横波モード(transverse mode)で光信号を増幅し又は
供給するための光ファイバーに関する。このファイバー
は、エルビウム(Er)でドーピングされたホストガラ
スと、イッテリビウム(Yb)又は鉄(Fe)などの感
光剤と、を含む。好ましくは、ホストガラスは、ドーピ
ングされたシリカガラス(例えばリン酸塩又はホウ酸塩
でドーピングする)であるのがよい。本願出願人は、米
国特許5,225,925号では、その増幅ファイバー
が、そのゲイン曲線の形状に起因して、1535nmに
おける単一チャンネルの伝播のために特に適合されてい
るが、WDM伝播のためには適していないことに気づい
た。その上、そのような増幅ファイバーは、上述した欠
点を有するダイオードポンピング型式のNdドーピング
されたファイバーレーザーの手段によって、Ybイオン
を励起するため、ポンピングされるよう構成されてい
る。
【0009】ヨーロッパ特許0803944A2及び米
国特許5,225,925のいずれも、1550nmあ
たりの伝播帯域とは異なる波長帯域の信号を持つ、Er
/Ybでコードーピングされた光増幅器による増幅に着
目していない。
【0010】Er/Yb増幅ファイバーの改善は、被覆
ポンピング(cladding pumping)技術の手段により得ら
れた。これは、コア内で直接ポンピングする代わりに、
コアの周囲にあるより内側の被覆領域で能動ファイバー
をポンピングすることにある。被覆ポンピングは、高出
力の幅広帯域幅のダイオード及びダイオードバー(diod
e bar)を、希土類元素でドーピングされた単一モード
の二重被覆ファイバーのための効率的な低コストの小寸
法のポンプ源として用いることを可能にする技術であ
る。この技術によって数百ミリワットから数十ワットま
での範囲に亘る出力パワーを達成することができる。ダ
イオードアレイにより980nmでポンピングされた二
重被覆のEr/Ybのファイバーは、例えば、IEEE
光学技術レター誌、1993年第5巻(3)の301〜
303ページに掲載された、ミネリーらによる「Er3+
/Yb3+をコードーピングしたファイバーレーザー及び
増幅器のダイオードアレイポンピング」という標題の論
文で説明されている。エルビウム及びイッテリビウムを
コードーピングするという計画は、エルビウムで単一ド
ーピングしたファイバーよりも約980nmの帯域幅で
遥かに高いエルビウムの基底状態吸収を可能にし、その
結果、光学長さを遥かに短くする。
【0011】ポンプ放射をコア外部のファイバーの一部
分(より内側の被覆又はより外側のコアと同一のものと
して同定することができる)に挿入する技術は、例え
ば、PCT特許出願WO95/10868でも説明され
ている。この文書は、2つの同心コアを備えたファイバ
ーを含むファイバー光増幅器を開示している。多重モー
ド源により提供されるポンプパワーは、多重モードファ
イバー及び多重モード光学結合器を通ってファイバーの
(より内側の被覆と等価である)より外側のコアと交差
するように結合される。ポンプパワーは、より外側のコ
アを通って伝播し、より内側のコアに含まれる活性材料
をポンピングするため、より内側のコアと交差する。こ
のポンピング技術は、米国特許5,291,501号に
も説明され、これは、ドーピングされたコア及びドーピ
ングされたより内側の被覆を備えた単一モードの光ファ
イバーを示している。
【0012】伝播されるべきチャンネル数を増加させる
ため、幾つかの方法が提案されてきた。チャンネル数を
増加させる一つの方法は、チャンネル間隔を狭くするこ
とである。しかしながら、チャンネル間隔を狭くするこ
とは、例えばクロスフェーズ(cross-phase)変調又は
4波混合などの非線形効果を悪化させ、光学トランスミ
ッターの正確な波長制御が必要となる。本願出願人は、
50GHzより低いチャンネル間隔が、上記した理由に
起因して実用上達成することが困難であることを観察し
た。
【0013】チャンネル数を増加させる別の方法は、フ
ァイバーの低損失領域における使用可能な波長の帯域幅
を広くすることである。一つのキーとなる技術は、従来
の1550nmの伝播帯域に亘る波長領域での光増幅で
ある。特に1565nm及び1620nmの間の帯域、
とりわけ特に1590nmあたりの高波長帯域は、非常
に多数のチャンネルを該帯域に割り当てることができる
という点において、長距離光学伝播にとって非常に有望
な帯域である。1565nm及び1620nmの間の帯
域用の光増幅器が多数のチャンネルを取り扱わなければ
ならない場合、そのような増幅器のスペクトルゲイン特
性は、システムの性能及びコストを最適化する上で基本
となる。エルビウムでドーピングされたファイバー増幅
器の1530及び1550波長領域と並行して、159
0nmあたりの伝播波長領域を使用することは魅力的で
あり、最近になって考えられた。追加の利点として、1
590nm波長領域を用いることによって、4波混合に
よるいかなる低下を引き起こすことなく、WDM伝播の
ため分散シフトされたファイバー(DSF)を使用する
ことが可能となる。
【0014】特許及び非特許文献における幾つかの論文
が、高波長伝播帯域(1565nmから1620nmま
で)における増幅に着目した。これらの文献の全ては、
エルビウムでドーピングされたファイバー増幅器のみを
考えている。
【0015】以下の文献は、使用可能な帯域幅を高波長
伝播帯域にまで拡大するため幾つかの方法を提案してい
る。米国特許5,500,764号は、1.55μm及
び1.47μmの光源によりポンピングされ、1.57
μm及び1.61μmの間の光信号を増幅するようにな
った、エルビウムでドーピングされたSiO2−Al2
3−GeO2単一モード光ファイバー(150m及び20
0mの間の長さを持つ)に関する。
【0016】1997年5月に、IEEE光学技術誌、
第9巻、No.5の596〜599頁に掲載された、オ
ノらによる、「1.57〜1.60μmの波長領域にお
けるWDM信号のためEr3+でドーピングされた、ゲイ
ン平坦化ファイバー増幅器」という標題の論文は、1.
58μm帯域のWDM信号のための、Er3+でドーピン
グされシリカをベースとしたゲイン平坦化ファイバー増
幅器を開示している。異なるファイバー波長が検査さ
れ、その著者は、高ゲイン及び低ノイズでEDFAを構
成する上で、EDF(エルビウムでドーピングされたフ
ァイバー)の最適な長さが200mであることを見出し
ている。
【0017】1997年6月5日に、エレクトロニクス
レター誌、第33巻、No.12の1070〜1072
頁に掲載された、マツダらによる「50nmを超える帯
域幅で3dBの、エルビウムドーピングの広帯域ゲイン
平坦化ファイバー増幅器」という標題の論文は、2段階
でエルビウムでドーピングされたファイバー及び中間イ
コライザーを備えるスキームを提案しており、このスキ
ームによれば、ケイ酸塩エルビウムでドーピングされた
ファイバー増幅器に対して52nm帯域幅(1556n
m〜1608nm)、フッ素化合エルビウムでドーピン
グされたファイバー増幅器に対して50nm帯域幅(1
554nm〜1604nm)を達成した。ケイ酸塩エル
ビウムでドーピングされたファイバー増幅器の場合、2
段階のドーピングは、50mのEDF及び26mのED
Fを各々備える。
【0018】1998年7月27日〜29日に、コロラ
ドのヴェイル会議(Conference, Vail)、TuD2−1
/124−127に掲載された、ジョリーによる「高度
にドーピングされたエルビウムファイバーを使用した、
超平坦広帯域EDFAにおける低PMD及び無視可能な
多重経路干渉の実証」、「光増幅器及びそれらの用途」
は、広帯域EDFAを提案しており、これは45mのエ
ルビウムファイバーを使用し、1570nmで+18.
3dBm以上の最大外部パワーに達した、1585nm
帯域の信号を増幅させる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】本願出願人は、高波長
帯域で光信号を増幅するようになった従来のラインED
FAが、典型的に、約−10dBmのトータルの入力パ
ワーを持つ光信号を19dBm以下の最大パワー値に増
幅、即ち約29dBの最大ゲインで増幅させることがで
きることを観察した。約−10dBmのトータルの入力
パワーは、長距離伝播システムにおける光増幅器に対し
て典型的である、適切な基準値である。これより低い入
力パワーは、EDFAが高出力入力信号に対してよりも
低出力の入力信号に対してより高いゲインを持つが、こ
の場合におけるASE(増幅された自発放射)が、信号
対ノイズ比があまりに低くなりすぎるような値にまで増
加するという点で推奨されない。反対に、例えば伝播フ
ァイバーの長さ当たりの損失に与かる、−10dBmを
超える信号入力パワーは、ゲインを飽和させる傾向にあ
り、望ましくないエネルギー消費へと導く。EDFAを
使用し、1575nm及び1602nmの間に64個の
チャンネルを伝播させる光伝播システムは、ラインED
FAの出力において、約0.2dBmのチャンネル当た
りの最大パワーを提供し、実際には、最大スパン長さを
100kmより小さく限定するであろう。
【0020】本願出願人は、エルビウムでドーピングさ
れた所定長さの能動ファイバーにおいて、ゲイン対エル
ビウム濃度の曲線が、エルビウム濃度の最適値に対応す
る最大値にまで増加し、次いで減少することを観察し
た。より高いゲインは、エルビウムでドーピングされた
能動領域の長さを増加させる、即ち、能動ファイバーの
長さを増加させるのみで得ることができる。従来のエル
ビウムドーピングの能動ファイバーを使用した高波長帯
域のための長距離WDM光伝播システムは、比較的高い
ゲインに達するためには2、3百メートルのファイバー
長さを必要とする。現在、より大きいコア径を持つ特別
のエルビウムドーピングの能動ファイバーを使用するこ
とが考えられており、これは、30〜40m以下のファ
イバーの長さで比較的高いゲインを達成することができ
る。
【0021】本願出願人は、1565〜1620nmの
帯域では、エルビウム及びイッテリビウムでコードーピ
ングされた増幅器を備えた伝播システムが非常に高い性
能を提供するということ、特に、それらがエルビウムの
みでドーピングされた光増幅器に関してより高い性能を
提供することを最近になって発見した。本願出願人の名
前で1998年9月22日に出願されたヨーロッパ特許
出願番号EP98117898では、単一段階の形態
(2方向のポンピングを備えた)においてエルビウム及
びイッテリビウムをコードーピングしたファイバー増幅
器を備えた光増幅ユニット、又は、二段階の形態(共に
伝播するポンピング又は二方向のポンピング)において
エルビウム及びイッテリビウムでコードーピングし、1
575〜1602nmの波長領域で高い増幅を提供す
る、2つのファイバー増幅器が提案された。非常に高い
パワーゲインに達するため、提案された増幅ユニット
は、エルビウムでドーピングされたファイバーの前段増
幅器と、少なくとも、二重被覆のエルビウム及びイッテ
リビウムでコードーピングされたファイバー増幅器を備
えるのが好ましい。二重被覆能動ファイバーは、高いポ
ンピング性能を可能にし、多重モードのポンピング機構
という利点を奏する。使用されたポンピングレーザー
は、波長範囲920nm乃至980nmに含まれる放射
波長、例えば920nmの多重モード広領域レーザーで
あり、各々のレーザーは、約400mWのポンピングパ
ワーを能動ファイバーに提供するように構成される。
【0022】上述した増幅ユニットの設計において、本
願出願人は、多重モードのポンピング放射を二重被覆の
ファイバーに結合するようになったWDM結合器の手段
が重要であるということが分かった。多重モードのポン
ピング放射を二重被覆のファイバーに結合することは、
微小光学的WDM結合器の手段によって好ましく実行さ
れる。これは、融合ファイバーWDM結合器より遥かに
高い結合効率を有する。WDM結合器は、ファイバー内
側被覆のポンピング放射(920nm〜980nmの範
囲にある)とコア内の伝播信号(1575nm〜160
2nmの範囲にある)とを結合させることができなけれ
ばならない。かくして、結合器は、要求された波長選択
性に加えて、光の所定の空間分布を可能にする光学特性
を持っていなければならない。微小光学的結合器が使用
される場合、考えられた光の空間分布を提供することが
できる焦点レンズシステムは、実行することが大変困難
になる。従って、二重被覆の能動ファイバーの使用は、
ポンプ源と、能動ファイバーとの間の高い結合効率を達
成する上で困難を持つ。その上、考えられた微小光学的
結合器は、1550nmにおいて1dBより大きい比較
的高い挿入損失を持っている。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明に従って、本願出
願人は、1565〜1620nm帯域で使用されるよう
になり、既知の増幅装置を超える利点を提供する代替の
増幅ユニット構成を発見した。提案された増幅ユニット
は、WDM伝播システムにおいて、好ましくはブースタ
ー増幅器として使用する上で、特に適している。
【0024】本願出願人は、第1のポンプ放射によりE
rを励起するようになった第1のポンプ源と、第2のポ
ンプ放射によりYbを励起するようになった第2のポン
プ源と、の手段を用いて、Er及びYbをコードーピン
グした単一モード及び単一被覆の能動ファイバーをポン
ピングすることによって、高性能でコンパクトな増幅ユ
ニットを実現することができることを発見した。
【0025】好ましくは、第1のポンプ放射は、146
5nm及び1495nmの間の波長を備え、(送信信号
に対して)共に伝播する方向に能動ファイバーに供給さ
れ、第2のポンプ放射は、1000nm及び1100n
mの間の波長を備え、(送信信号に対して)伝播方向と
は反対の方向に能動ファイバーに供給される。
【0026】好ましくは、第1のポンプ源は、微小光学
WDM結合器の手段により能動ファイバーに結合され、
第2のポンプ源は、融合ファイバーWDM結合器の手段
により能動ファイバーに結合される。
【0027】本発明の増幅ユニットは、入力信号の範囲
を典型的なブースターユニットに関して、より低いパワ
ーへと延長する。この特徴は、例えば、増幅ユニットに
関して上流にある、損失が無視できない装置、例えばO
ADM(光学的アッド/ドロップのマルチプレクサー、
即ち、システムへの光信号の挿入及びシステムからの光
信号の抽出)又は分散補償器など、を備えた伝播システ
ムの設計を可能にする。事実、これらの追加の損失は、
増幅の悪化を検知することなく、許容し得る。
【0028】追加の利点は、能動ファイバーにポンプ放
射を結合するため単一モードの結合器の使用によって提
供され、これにより信号損失の減少が可能となる。その
上、本発明の増幅ユニットは、1565nmを超える、
比較的広い波長増幅帯域を持ち、WDM伝播システムに
おいて使用する上で特に適している。
【0029】第1の態様によれば、本発明は、光信号を
送信するための光送信ユニットと、前記光信号を受信す
るための光受信ユニットと、前記光送信ユニットを前記
光受信ユニットに光学的に結合して前記光信号を伝達す
るようになった光ファイバーリンク手段と、前記リンク
手段に沿って結合され、前記光信号を増幅するようにな
った、光増幅ユニットと、を含む、光伝播システムに係
り、前記光増幅ユニットは、前記光信号を入力させるた
めの入力ポートと、前記光信号を出力させるための出力
ポートと、前記光信号の増幅のため、前記入力ポートに
光学的に結合された第1の端部、及び、前記出力ポート
に光学的に結合された第2の端部を有し、Er及びYb
でコードーピングされた能動ファイバーと、第1及び第
2のポンプ放射を各々生成するための第1及び第2のポ
ンプ源と、前記第1のポンプ源及び第2のポンプ源を前
記能動ファイバーに各々光学的に結合するための第1及
び第2の光結合器と、を含み、前記第1のポンプ放射は
Erに対する励起波長を含み、前記第2のポンプ放射は
Ybに対する励起波長を含む。
【0030】前記光増幅ユニットは、好ましくは、15
65nmを超える波長増幅帯域を有する。有利には、前
記第1の光結合器は、光信号に関して共に伝播する方向
で能動ファイバーに第1のポンプ放射を供給するため、
能動ファイバーの第1の端部に光学的に結合され、前記
第2の光結合器は、光信号に関して伝播方向とは反対方
向で能動ファイバーに第2のポンプ放射を供給するた
め、能動ファイバーの第2の端部に光学的に結合され
る。
【0031】能動ファイバーは、好ましくは単一被覆の
ファイバーであり、また好ましくは単一モードのファイ
バーである。第1のポンプ放射は、好ましくは1465
nm及び1495nmの間の波長を有し、第2のポンプ
放射は、好ましくは1000nm及び1100nmの間
の波長を有する。
【0032】第1の光結合器は、好ましくは微小光学的
WDM結合器であり、第2の光結合器は、好ましくは融
合ファイバーWDM結合器である。第2の態様によれ
ば、本発明は、光信号を増幅する方法に係り、Er及び
Ybをコードーピングした能動ファイバーに光信号を供
給し、光信号を供給する工程の間に、能動ファイバーを
光学的にポンピングする、各工程を含み、前記光学的に
ポンピングする工程は、Erを励起するための第1のポ
ンプ放射及びYbを励起するための第2のポンプ放射を
前記能動ファイバーに供給する工程を含む。
【0033】第1のポンプ放射を供給する工程は、好ま
しくは、光信号に関して共に伝播する方向で能動ファイ
バーに第1のポンプ放射を供給する工程を含み、前記第
2のポンプ放射を供給する工程は、好ましくは、光信号
に関して伝播方向とは反対方向で前記能動ファイバーに
前記第2のポンプ放射を供給する工程を含む。
【0034】前記能動ファイバーに第1のポンプ放射を
供給する前記工程は、好ましくは、1465nm及び1
495nmの間の波長を有するErのための励起放射を
前記能動ファイバーに供給する工程を含む。
【0035】前記能動ファイバーに第2のポンプ放射を
供給する前記工程は、好ましくは、1000nm及び1
100nmの間の波長を有するYbのための励起放射を
前記能動ファイバーに供給する工程を含む。
【0036】好ましくは、前記能動ファイバーはコア及
び被覆を備え、前記能動ファイバーに第1のポンプ放射
及び第2のポンプ放射を供給する前記工程は、前記第1
のポンプ放射及び第2のポンプ放射を前記能動ファイバ
ーのコアに供給する工程を含む。
【0037】好ましくは、前記能動ファイバーに光信号
を供給する前記工程は、1565nmを超える波長を有
する光信号を前記能動ファイバーに供給する工程を含
む。第3の態様によれば、本発明は、光増幅ユニットに
係り、光信号を入力させるための入力ポートと、該光信
号を出力させるための出力ポートと、前記入力ポート及
び前記出力ポートに光学的に結合され、前記光信号を増
幅するようになった、Er及びYbでコードーピングさ
れた能動ファイバー(103)と、第1及び第2のポン
プ放射を各々生成するための第1及び第2のポンプ源
と、前記第1のポンプ源及び第2のポンプ源を前記能動
ファイバーに各々光学的に結合するための第1及び第2
の光結合器と、を含み、前記第1のポンプ放射はErに
対する励起波長を含み、前記第2のポンプ放射はYbに
対する励起波長を含む。
【0038】好ましくは、Erに対する励起波長は14
65nm及び1495nmの間にあり、Ybに対する励
起波長は1000nm及び1100nmの間にある。前
記第1の光結合器は、好ましくは、光信号に関して共に
伝播する方向で能動ファイバーに第1のポンプ放射を供
給するため、前記入力ポートと前記能動ファイバーとの
間に接続され、前記第2の光結合器は、好ましくは、光
信号に関して伝播方向とは反対方向で能動ファイバーに
第2のポンプ放射を供給するため、能動ファイバーと出
力ポートとの間に接続されている。
【0039】前記能動ファイバーは、単一被覆で且つ単
一モードのファイバーである。前記第1の光結合器は、
好ましくは、微小光学的WDM結合器であり、第2の光
結合器は、融合ファイバーWDM結合器である。
【0040】好ましくは、前記第2のポンプ源は、追加
の能動ファイバーを備え且つ前記第2のポンプ放射を生
成するようになったファイバーレーザーと、該追加の能
動ファイバーをポンピングするようになったポンプレー
ザー源と、を含む。
【0041】前記追加の能動ファイバーは、好ましく
は、二重被覆のファイバーを備える。その上、前記追加
の能動ファイバーは、好ましくは、Ybでドーピングさ
れた光ファイバーを備える。
【0042】前記ファイバーレーザーは、好ましくは、
前記追加の能動ファイバーの両端部分にライティングさ
れた第1及び第2のブラッグ回折格子を備える。前記ポ
ンプレーザー源は、広い領域のレーザーダイオードであ
る。
【0043】前述した一般的な説明及び以下の詳細な説
明は、単に例示的な説明でしかなく、本発明の請求の範
囲をこれに限定するものではない。以下の説明、並び
に、本発明のプラクティスは、本発明の追加の利点及び
目的を述べ、これを示唆する。
【0044】添付図面は、本明細書の一部分に組み込ま
れ、該一部分を構成しており、以下の説明と共に、本発
明の実施形態を示して本発明の利点及び原理を説明す
る。
【0045】
【発明の実施の形態】図1を参照すると、光伝播システ
ム1は、第1のターミナルサイト10、第2のターミナ
ルサイト20、2つのターミナル10、20を接続する
光ファイバーライン30、及び、光ファイバーライン3
0に沿ってターミナルサイト10、20の間に介在され
た少なくとも1つのラインサイト40を備える。
【0046】簡単のため、以下で説明する光伝播システ
ム1は、一方向であると仮定する。即ち、信号が1つの
ターミナルから他のターミナルに移動する(このケース
では、第1のターミナルサイトから第2のターミナルサ
イト)。しかし、以下に続く任意の考察は、信号が双方
向に移動する双方向システムに対しても有効であると考
えられる。更に、光伝播システム1は、128チャンネ
ルまで伝達するように構成されている。以下の説明から
は、チャンネル数は、本発明の範囲及び精神に対する限
定的な特徴ではないことは明らかであろう。128チャ
ンネルより多い数又は少ない数を、特定の光伝播システ
ムの必要及び要求に応じて使用することができる。
【0047】第1のターミナルサイト10は、複数の入
力チャンネル16を受け入れるよう構成されたマルチプ
レクサー部(MUX)11と、送信パワー増幅部(TP
A)12と、を備える。第2のターミナルサイト20
は、好ましくは、受信前置増幅部(RPA)14と、複
数の出力チャンネル17を出力するよう構成されたデマ
ルチプレクサー部(DMUX)15と、を備える。
【0048】マルチプレクサー部11は、図3を参照し
て後述するように、多重通信する。即ち、好ましくは、
青帯域BB、第1の赤帯域RB1及び第2の赤帯域RB
2と称される3つのサブ帯域に入力チャンネル16をグ
ループ化する。その代わりに、マルチプレクサー部11
は、3より大きいか或いは少ないサブ帯域の数に入力チ
ャンネル16をグループ化することもできる。
【0049】次に、3つのサブ帯域BB、RB1及びR
B2は、TPA部12、少なくとも1つのラインサイト
40及び第2のターミナルサイト20によって、順次、
分離したサブ帯域又は結合した広帯域として、受信され
る。光ファイバーライン30の区分は、少なくとも1つ
のラインサイト40をTPA部12、RPA部14及び
可能ならば他のラインサイト40(図示せず)に結びつ
ける。TPA部12は、図4を参照して後述されるよう
に、マルチプレクサー部11から分離したサブ帯域B
B、RB1及びRB2を受信し、それらを増幅し最適化
する。次いで、それらを光ファイバーライン30の第1
の区分に伝達するため単一の広帯域SWBに結合させ
る。ラインサイト40は、図6を参照して後述されるよ
うに、単一の広帯域SWBを受信し、単一の広帯域SW
Bを3つのサブ帯域BB、RB1及びRB2に再分割
し、各々のサブ帯域BB、RB1及びRB2における信
号を事実加え合わせたり削除したりし、3つのサブ帯域
BB、RB1及びRB2を増幅、最適化し、次いで、そ
れらを単一の広帯域SWBに再結合する。加減算処理の
ため、ラインサイト40には、既知の型式又は例えば本
願出願人の名前で出願されたヨーロッパ特許出願No.
98110594.3で説明された型式の光学的加減算
マルチプレクサー(OADM)を設けることができる。
【0050】光ファイバーライン30の第2の区分は、
ラインサイト40の出力を、別のラインサイト40(図
示せず)又は第2のターミナルサイト20のRPA部1
4のいずれかに結合させる。RPA部14は、図7を参
照して後述するように、単一の広帯域SWBを増幅、最
適化し、この単一の広帯域SWBを3つのサブ帯域B
B、RB1及びRB2にそれらの出力前に分割すること
ができる。
【0051】デマルチプレクサー部15は、図8を参照
して後述するように、RPA部14から3つのサブ帯域
BB、RB1及びRB2を受信し、これら3つのサブ帯
域BB、RB1及びRB2を出力チャンネルの個々の波
長に分割する。入力チャンネル16の数と出力チャンネ
ル17の数とは、幾つかのチャンネルが一つのラインサ
イト(又は複数のラインサイト)40で削除されたり及
び又は追加されたりすることができるという事実に起因
して、等しくないことがあり得る。
【0052】上記によれば、サブ帯域BB、RB1及び
RB2の各々に対して、光学的リンクが、TPA部12
の対応する入力及びRPA部14の対応する出力との間
で画定される。
【0053】図2は、光伝播システム1で使用される増
幅器のスペクトル放射範囲の定性的なグラフであり、こ
れは、ファイバーリンクを通って移動する信号のチャン
ネルに対する異なるゲイン及び3つのサブ帯域BB、R
B1及びRB2の異なる割り当てに概ね対応する。特
に、第1のサブ帯域BBは、好ましくは1529nm及
び1535nmの間の範囲を覆い、エルビウムでドーピ
ングされたファイバー増幅器の第1の増幅波長範囲に対
応し、16チャンネルまでを割り当てる。第2のサブ帯
域RB1は、1541nm及び1561nmの間に落
ち、エルビウムでドーピングされたファイバー増幅器の
第2の増幅波長範囲に対応し、48チャンネルまでを割
り当てる。第3のサブ帯域RB2は、好ましくは157
5nm及び1602nmの間の範囲を覆い、本発明によ
れば、エルビウム及びイッテリビウムでドーピングされ
たファイバー増幅器の増幅波長範囲に対応し、64チャ
ンネルまでを割り当てる。エルビウム及びイッテリビウ
ムでドーピングされたファイバー増幅器のゲインスペク
トルのグラフは、1575nm〜1602nm範囲が増
幅の観点で最良の性能を提供するが、チャンネルは、1
565nm以下のところから1620nmまでの範囲で
有利に割り当てることができるようになっている。
【0054】隣接するチャンネルは、提案された128
のチャンネルシステムでは、好ましくは50GHzの一
定間隔を有するのがよい。その代わりに、異なる一定間
隔を使用してもよく、又は、周波数間隔を、既知の4波
混合現象を軽減するため、不等間隔にすることもでき
る。
【0055】エルビウム増幅帯域では、RB1及びRB
2帯域は、かなり平坦なゲイン特性を持つ。その一方
で、BB帯域はゲイン反応において事実上のこぶを持っ
ている。以下に説明するように、BB帯域においてエル
ビウムドーピングされたファイバースペクトル放射範囲
を利用するため、光伝播システム1は、当該範囲のゲイ
ン特性を平坦にするため均一化手段を使用する。その結
果、1529〜1602nmのエルビウムドーピングフ
ァイバーのスペクトル放射範囲を、BB帯域、RB1帯
域及びRB2帯域を各々備えた3つのサブ帯域に分割す
ることによって、光伝播システム1は、エルビウムドー
ピングファイバーのスペクトル放射範囲のほとんどを効
果的に使用し、高密度WDMのため提供することができ
る。
【0056】以下は、図1に表された本発明の様々な構
成単位のより詳細な説明を提供する。図3は、第1のタ
ーミナルサイト10のより詳細な図を示す。第1のター
ミナルサイト10は、マルチプレクサー部11及びTP
A部12(図3では図示せず)に加えて、光学ラインタ
ーミナル部(OLTE)41と、波長変換部(WCS)
42とを備える。
【0057】OLTE41は、例えばソネット、AT
M、IP又はSDHシステムなどの標準システムで使用
するための標準ライン終結設備に対応し得、WDMシス
テム10のチャンネル数を等しくする量において送信/
受信(TX/RX)ユニット(図示せず)を備える。好
ましい実施形態では、OLTE41は、128個のTX
/RXユニットを備える。マルチプレクサー部11で
は、OLTE41は、特有波長で複数の信号を送信す
る。図3に示すように、好ましい実施形態では、OLT
E41は、第1のグループの16個のチャンネル、第2
のグループの48個のチャンネル、及び、第3のグルー
プの64個のチャンネルを出力する。しかしながら、上
記したように、チャンネル数は、特定の光伝播システム
の必要及び要求に応じて変動し得る。
【0058】当業者には容易に理解できるように、OL
TE41は、例えば3個の、より小さい別個のOLTE
の集合からなり、WCS42に情報周波数を供給する。
従って、WCS42は、128個の波長変換モジュール
WCM1〜WCM128を備える。
【0059】ユニットWCM1乃至WCM16は、OL
TE41から放射された第1グループの各信号を夫々受
信し、ユニットWCM17乃至WCM64は、OLTE
41から放射された第2グループの各信号を夫々受信
し、ユニットWCM65乃至WCM128は、OLTE
41から放射された第3グループの各信号を夫々受信す
る。各ユニットは、特有の波長から選択された波長まで
信号を変換し、当該信号を再送信することができる。こ
れらのユニットは、例えばOC−48又はSTM−16
などの標準フォーマットで信号を受信し、再送信し得る
が、WCM1〜128の好ましい作動は、用いられてい
る特定のデータフォーマットを意識しない。
【0060】WCM1〜128の各々は、OLTE41
から光信号を受信し、それを電気信号に変換するための
フォトダイオード(図示せず)と、固定キャリア波長を
生成するためのレーザー即ち光源(図示せず)と、固定
キャリア波長を電気信号で外部から変調するためのマッ
ハ−ツェンダー(Mach−Zehnder)モジュレ
ータ(図示せず)などの電気光学モジュレータと、を有
するモジュールからなる。その代わりに、WCM1〜1
28の各々は、受信した波長をレーザーダイオードのキ
ャリア波長に変換するため電気信号で直接変調されたレ
ーザーダイオード(図示せず)と共に、フォトダイオー
ド(図示せず)を含んでもよい。更なる代替構成とし
て、WCM1〜128の各々は、トランクファイバーラ
インから例えば波長デマルチプレクサー器を介して光信
号を受信し、それを電気信号に変換するための高感度受
信器(例えばSDH又はソネット標準規格による)と、
直接変調又は外部変調レーザー源と、を有するモジュー
ルからなる。後者の代替構成によって、トランクファイ
バーラインの出力からの信号の再生成、及び、進歩的な
光学伝達システムにおける伝播が可能となり、トータル
のリンク長さを延長することを可能にする。
【0061】図3は、OLTE41とWCM1〜128
との結合によって信号が提供され、生成されることを示
したが、これらの信号が、それらの出所に制限を与える
ことなく、信号源によって直接、提供され、生成される
ようにすることもできる。
【0062】マルチプレクサー部11は、3つの波長マ
ルチプレクサー(WM)43、44及び45を備える。
好ましい128チャンネルシステムに対しては、ユニッ
トWCM1〜WCM16から出力された選択波長の各信
号は、WM43により受信され、WCM17〜WCM6
4から出力された選択波長の各信号は、WM44により
受信され、WCM65〜WCM128から出力された選
択波長の各信号は、WM45により受信される。WM4
3、WM44及びWM45は、3つの帯域BB、RB1
及びRB2の受信信号を、夫々の波長分割多重通信信号
に結合させる。図3に示されたように、WM43は、従
来の1×16の平面光学スプリッターなどの16チャン
ネル波長マルチプレクサーであり、WM44は、16個
の未使用ポートを備えた従来の1×48の平面光学スプ
リッターなどの48チャンネル波長マルチプレクサーで
あり、WM45は、従来の1×64の平面光学スプリッ
ターなどの64チャンネル波長マルチプレクサーであ
る。各々の波長マルチプレクサーは、光学監視チャンネ
ル(図示せず)を備えた光伝播システム1を提供するた
めの第2のポート(例えば、2×16及び2×64スプ
リッター)を含んでいてもよい。同様に、WM43、4
4及び45は、システムの成長のための空間を提供する
ように、システムにより使用されるよりも多くの入力を
持ち得る。例えば、能動的な珪素ベースのシリカ(Si
2−Si)又はシリカベースのシリカ(SiO2−Si
2)の技術を使用した波長マルチプレクサーが当業者
により作ることができる。他の技術も、例えば挿入損失
を減少させるため、これらのWMに対して使用すること
ができる。その例は、AWG(アレイ化された波案内回
折格子)、カスケード化されたマッハ−ツェンダー、フ
ァイバー回折格子、及び、干渉フィルターである。
【0063】図4を参照すると、マルチプレクサー部1
1から出力されたBB、RB1及びRB2帯域がTPA
部12により受信される。BB、RB1及びRB2帯域
信号は、図3で表されたOLTE41、WCS42、並
びに、WM43、44及び45の形態とは異なる源から
TPA部12に提供されてもよい。例えば、BB、RB
1及びRB2帯域信号は、以下でより詳しく説明される
本発明の意図から逸脱することなく、生成され、カスタ
マーによってTPA部12に、直接、供給されるように
してもよい。
【0064】TPA部12は、夫々の帯域BB、RB1
及びRB2に対する3つの増幅部51、52、53と、
結合フィルター54と、均一化フィルター61と、を備
える。増幅部51、52は、エルビウムでドーピングさ
れた2段階ファイバー増幅器(他の希土類元素でドーピ
ングされたファイバー増幅器を使用してもよい)であ
る。その一方で、増幅部53は、本発明によれば、図9
を参照して詳細に説明するエルビウム及びイッテリビウ
ム(Er/Yb)ファイバー増幅器である。
【0065】増幅部51、52及び53の出力は、フィ
ルター54により受信され、このフィルターは、BB、
RB1及びRB2帯域を単一の広帯域(SWB)に結合
する。
【0066】増幅部51、52及び53の各々は、光学
ゲインをそれが増幅する信号に提供するため、1つ又は
2つのレーザーダイオードによりポンピングされる。そ
の長さ及びポンピング波長を含む各増幅器の特性は、そ
れが増幅する特定のサブ帯域に対して、その増幅器の性
能を最適化するように選択される。例えば、増幅部51
及び52の第1ステージ(前段増幅器)は、線形又は飽
和帯において、BB帯域及びRB1帯域を各々増幅する
ため980nmで作動するレーザーダイオード(図示せ
ず)でポンピングされてもよい。適切なレーザーダイオ
ードは、本願出願人から入手可能である。レーザーダイ
オードを、980/1550WDM結合器(図示せず)
を使用した前段増幅器の光学経路に結合してもよく、こ
の結合器は、一般に市販されており、例えばCA(US
A),サンジョセ、ルンディアベニュー、1885にあ
る、E−TEKダイナミックス株式会社からモデルSW
DM0915SPRとして入手することができる。98
0nmレーザーダイオードは、他の可能なポンピング波
長と比較して増幅器に対して低ノイズ値を提供する。
【0067】各増幅部51〜53の第2ステージは、飽
和状態で作動するのが好ましい。増幅部51の第2ステ
ージは、好ましくは、エルビウムでドーピングされ、上
述したWDM結合器(図示せず)を使用してBB帯域の
光学経路に結合された別の980nmポンプ(図示せ
ず)でBB帯域を増幅させる。980nmポンプは、1
529〜35nmを覆う低帯域領域における信号に対し
て、より良好なゲイン特性及びノイズ数値を提供する。
増幅部52の第2ステージは、好ましくは、エルビウム
でドーピングされ、1480nmで作動するレーザーダ
イオードポンプ源でRB1帯域を増幅させる。そのよう
なレーザーダイオードは、市場で入手可能であり、例え
ば、オンタリオ(CA)、ネピーン、ヘストンドライブ
570にある、JDSフィテルにより供給される、モデ
ルFOL1402PAX−1などがある。1480nm
ポンプは、より良好な飽和変換効率特性を提供し、この
特性は、1542nm〜61nmを覆う領域により多数
のチャンネルを設けるため、RB1帯域で利用される。
その代わりに、より高いパワー980nmポンプレーザ
ー即ち980nm波長領域で多重通信化されたポンプ源
を使用してもよい。区分53は、以降で図9を参照して
詳細に説明されよう。
【0068】フィルター61は、RB1帯域を交差して
出力されたシステムにおいて信号レベル及びSNRを均
一化するため役立つRB1帯域増幅器チェーン内に配置
される。特に、フィルター61は、RB1帯域内で高い
増幅波長領域を減衰する強調減少フィルターを含む。強
調減少フィルターは、それが使用される場合には、長周
期のブラッグ回折格子技術、スプリットビームフーリエ
フィルターなどを用いることができる。一例として、強
調減少フィルターは、1541〜1561nmの作動波
長範囲を持ち、1541〜1542nm及び1541〜
1561nmで透過ピークの波長を持ち、これらのピー
ク間の波長に対して、より低い比較的一定の透過率を持
つ。図5は、好ましい強調減少フィルター61のフィル
ター形状即ち相対減衰性能を示す。図5のグラフは、強
調減少フィルター61が1542nm及び1560nm
あたりでピーク透過率の領域、及び、約1546nm及
び1556nmの間で比較的一定の即ち平坦な減衰の領
域を有することを示している。エルビウムでドーピング
されたファイバー増幅器のための強調減少フィルター6
1は、高い帯域に亘ってゲイン反応を平坦にさせるため
ピーク間の波長において約3〜4dBの減衰を加えるこ
とのみを必要とする。強調減少フィルター61は、例え
ばファイバー増幅器で使用されるドーパント又はそれら
の増幅器のためのポンプ源の波長など、用いられる実際
のシステムのゲイン平坦化要求に応じて、図5で表され
たものと異なる減衰特性を持ち得る。
【0069】その代わりに、強調減少フィルター61を
省略し、この強調減少の作用を、較正された減衰の手段
によって第1のターミナルサイト10のマルチプレクサ
ー部11で得るようにしてもよい。
【0070】TPA12の増幅器を通過した後、増幅部
51、52及び53から各々出力された増幅したBB、
RB1及びRB2の帯域は、フィルター54により受信
される。フィルター54は、帯域結合フィルターであ
り、例えば、2つのカスケード化された干渉3ポートフ
ィルター(図示せず)、BB帯域をRB1帯域に結合す
る第1の結合フィルター、及び、この第1の結合フィル
ターにより提供されたBB/RB1帯域をRB2帯域と
結合させる第2の結合フィルターを備えることができ
る。
【0071】光学モニター(図示せず)、及び、伝達チ
ャンネルとは異なる波長、例えば1480nmにおけ
る、サービスラインの挿入を、WDM1480/155
0干渉フィルター(図示せず)を介して、共通のポート
に追加してもよい。光学モニターは、光伝播システム1
に損傷が存在しないことを確実にするため、光信号を検
出する。サービスラインの挿入は、ラインサービスモジ
ュールのためのアクセスを提供し、これは、光学監視チ
ャンネルを介して、警告の遠隔検出、監督、性能及びデ
ータの監視、制御及び管理維持警告、並びに、声周波数
オーダーワイヤを取り扱い制御することができる。
【0072】TPA部12のフィルター54から出力さ
れた単一の広帯域は、光ファイバーライン30の伝播フ
ァイバー(図示せず)の長さ、例えば100kmを通過
し、これは、単一の広帯域SWB内の信号を減衰させ
る。その結果、ラインサイト40は、単一の広帯域SW
B内の信号を受信し、これを増幅する。図6に示される
ように、ラインサイト40は、幾つかの増幅器(AM
P)64〜69、3つのフィルター70〜72、均一化
フィルター(EQ)74、及び、3つのOADMステー
ジ75〜77を備える。
【0073】フィルター70は、単一の広帯域信号SW
Bを受信し、BB帯域及びRB1帯域からRB2帯域を
分離させる。増幅器64は、を受信し、これらを増幅さ
せる。その一方で、フィルター71は、増幅器64から
の出力を受信し、BB帯域とRB1帯域とを分離させ
る。BB帯域は、均一化フィルター74により均一化さ
れ、第1のOADMステージ75により受信される。こ
のステージでは、所定の信号が取り除かれ、及び又は、
追加され、更には増幅器65により増幅される。TPA
12の強調減少フィルター61を既に通過した、RB1
帯域は、最初に増幅器66により増幅され、次に、第2
のOADMステージ76により受信される。このステー
ジでは、所定の信号が取り除かれ、及び又は、追加さ
れ、更には増幅器65により増幅され、更に、増幅器6
7により増幅される。RB2帯域は、最初に増幅器68
により増幅され、次に、第3のOADMステージ77に
より受信される。このステージでは、所定の信号が取り
除かれ、及び又は、追加され、更には増幅器69により
増幅される。次に、増幅されたBB、RB1及びRB2
の帯域は、フィルター72によって、単一の広帯域SW
Bに再結合される。
【0074】単一の広帯域SWBを受信する増幅器64
は、好ましくは、線形領域で作動される単一の光ファイ
バー増幅器を含む。即ち、増幅器64は、その出力パワ
ーがその入力パワーに依存する条件で作動される。その
代わりに、実際の手段に応じて、増幅器64は、単一の
ステージ又は多段ステージの増幅器のいずれであっても
よい。線形条件でそれを作動することによって、増幅器
64は、BB帯域チャンネル及びRB1帯域チャンネル
の間の相対的パワーの独立性を確実にすることを援助す
る。換言すれば、線形条件で作動する増幅器64を用い
た場合、2つのサブ帯域BB、RB1の一方における個
々のチャンネルの出力パワー(及び信号対ノイズ比)
は、サブ帯域BB、RB1の他方におけるチャンネルが
追加されたり或いは取り除かれたりする場合にも有意に
変動しない。高密度WDMシステムにおけるチャンネル
の幾つか又は全ての存在に関してロバスト性を得るた
め、第1ステージの増幅器(例えば増幅器64及び増幅
器68)は、別々の均一化及び増幅のためチャンネルの
一部分を取り出す前に、飽和していない領域で、ライン
サイト40において作動されなければならない。好まし
い実施形態では、増幅器64及び68は、エルビウムで
ドーピングされたファイバー増幅器であり、各帯域に対
して好ましくは5.5dBより小さいノイズ値を得るた
め980nmのポンピングで作動するレーザーダイオー
ド(図示せず)を用いて共に伝播する方向にポンピング
される。
【0075】フィルター71は、例えば3ポートデバイ
ス、好ましくは干渉フィルターであり、これは、BB帯
域を均一化フィルター74に供給するドロップポート
と、RB1帯域を増幅器66に供給する反射ポートとを
有する。
【0076】増幅器66は、好ましくは、飽和状態で作
動される単一のエルビウムドーピングされたファイバー
増幅器であり、その出力パワーがその入力パワーから実
質的に独立している。このようにして、増幅器66は、
BB帯域のチャンネルと比較してRB1帯域のチャンネ
ルにパワーの上昇を追加する上で役立つ。好ましい実施
形態において、BB帯域のチャンネルと比較してRB1
帯域のチャンネルのより大きい数、即ち16チャンネル
に対する48チャンネルに起因して、典型的には、RB
1帯域チャンネルは、増幅器64を通過するとき、より
低いゲインを持っていたであろう。その結果、増幅器6
6は、BB帯域と比較してRB1帯域のチャンネルのパ
ワーを平衡させる。勿論、BB帯域とRB1帯域との間
のチャンネルの他の構成に対して、増幅器66は、ライ
ンサイト40のBB帯域側で必要とされたり、或いは、
その代わりに必要とされなかったりする。
【0077】RB1帯域のチャンネルに関して、増幅器
64と66とは、第1ステージが線形条件で作動され、
第2ステージが飽和条件で作動される状態で、2ステー
ジの増幅器として共にみなすことができる。RB1帯域
におけるチャンネル間の出力パワーを安定化させるた
め、増幅器64と66とは、同じレーザーダイオードの
ポンプ源を用いてポンピングされるのが好ましい。この
態様では、ヨーロッパ特許695049号で説明された
ように、増幅器64からの残余のポンプパワーが、増幅
器66に提供される。特に、ラインサイト40は、WD
M結合器を備える。この結合器は、増幅器64と、該増
幅器64の出力で残っている980nmポンプ光を引き
出すフィルター71との間に配置される。このWDM結
合器は、例えば、CA(USA),サンジョセ、ルンデ
ィアベニュー、1885にある、E−TEKダイナミッ
クス株式会社により供給されるモデル番号SWDMCP
R3PS110を用いてもよい。このWDM結合器から
の出力は同じ型式の第2のWDM結合器に供給される。
この第2のWDM結合器は、増幅器66の後段の光学経
路内に配置される。2つの結合器は、残余の980nm
ポンプ信号を比較的低損失で伝播する光ファイバー78
によって接続される。第2のWDM結合器は、残余の9
80nmポンプパワーを、反対の伝播方向に沿って増幅
器66へと通過させる。
【0078】増幅器66からは、既知の型式又は本願出
願人の名前で出願されたヨーロッパ特許出願番号981
10594.3で説明された型式のOADMステージ7
6へとRB1帯域信号が伝送される。OADMステージ
76からは、RB1帯域信号が増幅器67に供給され
る。好ましい、エルビウムでドーピングされたファイバ
ー増幅器のため、増幅器67は、増幅器64及び66を
駆動するレーザー(図示せず)を上回るポンプ光を持つ
レーザーダイオード源(図示せず)からの例えば148
0nmのポンプ波長を有する。1480nmの波長は、
エルビウムでドーピングされたファイバーに対する他の
ポンプ波長と比較して、高い出力パワーに対して良い変
換効率を提供する。その代わりに、高いパワーの980
nmポンプ源、又は、例えば一方が975nmで他方が
986nmの多重通信ポンプ源のグループ、又は、98
0nmでの2偏光多重通信のポンプ源を、増幅器67を
駆動するため使用することができる。増幅器67は、R
B1帯域内の信号にパワーブーストを提供するため飽和
状態で作動するのが好ましく、所望ならば、多段ステー
ジの増幅器で構成してもよい。
【0079】増幅器64及びフィルター71を通過した
後、BB帯域は、均一化フィルター74に入る。上述し
たように、エルビウムでドーピングされたファイバーの
スペクトル放射に対するゲイン特性は、BB帯域領域で
ピーク即ちこぶを持っているが、RB1帯域領域ではか
なり平坦のままである。その結果、BB帯域又は単一広
帯域SWB(BB帯域を含む)がエルビウムでドーピン
グされたファイバー増幅器により増幅されたとき、BB
帯域内のチャンネルは不均等に増幅される。また、上述
したように、均一化手段が不均一増幅のこの問題を克服
するため適用されたとき、均一化は、チャンネルの全ス
ペクトルに亘って適用され、その結果、連続したゲイン
不一致を生じさせる。しかしながら、チャンネルのスペ
クトルをBB帯域及びRB1帯域に分割することによっ
て、BB帯域の減少した作動領域の均一化は、BB帯域
のチャンネルに対するゲイン特性の適切な平坦化を提供
することができる。
【0080】好ましい実施形態では、均一化フィルター
74は、異なる波長で選択された減衰を与える、長周期
チャープ方式ブラッグ回折格子技術(long period chir
pedBragg grating technology)に基づく2ポートデバ
イスを含む。例えば、BB帯域に対する均一化フィルタ
ー74は、1529nmから1536nmの作動波長範
囲を持ち、1530.3nmと1530.7nmの間で
波長が谷状の底部を持つ。均一化フィルター74は、単
独で使用する必要はなく、最適なフィルター形状、及び
かくしてWDMシステム1で使用される特定の増幅器に
対するゲイン均一化を提供するため、他のフィルター
(図示せず)とカスケード式に結合されてもよい。均一
化フィルター74は、当業者によって製造されてもよ
く、或いは、当該技術分野における多数の供給者から入
手してもよい。均一化フィルター74のため使用された
特別の構造は、熟練した職人の守備範囲内にあり、例え
ば、長周期回折格子のような特化したブラッグ回折格
子、干渉フィルター、或いは、マッハ−ツェンダー型式
の光学フィルターを備えるようにしてもよい。
【0081】均一化フィルター74からは、BB帯域信
号が、OADMステージ75に、次いで増幅器65に伝
達される。このステージは例えばOADMステージ76
と同じ型式を持つ。エルビウムでドーピングされた好ま
しいファイバー増幅器を用いた場合、増幅器65は、レ
ーザーダイオード源(図示せず)により提供され、WD
M結合器(図示せず)を介して反対の伝播方向に増幅器
65をポンピングするための光学経路に結合される、9
80nmのポンプ波長を持つ。BB帯域のチャンネルは
増幅器64及び増幅器65の両方を通過するので、均一
化フィルター74は、両方の増幅器により引き起こされ
たゲイン不一致を補償することができる。かくして、均
一化フィルター74に対するデシベル低下は、BB帯域
に対する、全体の増幅度及びラインパワーの要求に従っ
て決定されるべきである。増幅器65は、好ましくは、
BB帯域の信号にパワーブーストを提供するため飽和状
態で作動し、所望ならば、多段ステージの増幅器から構
成してもよい。
【0082】RB2帯域は、ファイバー増幅器68から
受信され、これは、好ましくは、システムの要求に応じ
て980nm又は1480nmのポンプ光でポンピング
された、エルビウムドーピングのファイバー増幅器であ
る。増幅器68からは、RB2帯域チャンネルがOAD
Mステージ77に伝送され、次いで増幅器69に供給さ
れる。このステージは、例えばOADMステージ75及
び76と同じ型式である。本発明によれば、増幅器69
は、RB2帯域を増幅するようになった、エルビウム及
びイッテリビウムでコードーピングされた増幅器であ
り、図10を参照して詳細に説明されよう。
【0083】各々、増幅器65、67及び69を通過し
た後、増幅されたBB、RB1及びRB2帯域は、フィ
ルター72によって単一の広帯域SWBに再結合され
る。図4のフィルター54と同様に、フィルター72
は、例えば、2つのカスケード式の干渉3ポートフィル
ター(図示せず)と、BB帯域をRB1帯域に結合する
第1の結合フィルターと、第1の結合フィルターによっ
て提供されたBB帯域及びRB1帯域を、RB2帯域に
結合する第2の結合フィルターとを備えてもよい。
【0084】TPA部12のように、ラインサイト40
は、光学モニターと、例えばWDM1480/1550
干渉フィルター(図示せず)を介して挿入及び取り出し
たサービスライン(図示せず)と、を備えるようにして
もよい。これらの構成要素の1つ又はそれ以上が、ライ
ンサイト40の任意の相互結合ポイントにおいて備えら
れるようにしてもよい。
【0085】増幅器64〜69、フィルター70〜72
及び74、並びに、OADMステージ75〜77以外で
は、ラインサイト40が、長距離通信リンクに沿った信
号の伝達の間に生じ得る色分散を補償するための分散補
償モジュール(DCM)(図示せず)を備えてもよい。
DCM(図示せず)は、BB、RB1及びRB2帯域の
うち一つ以上のチャンネル内分散を補償するための1つ
又はそれ以上の増幅器65、67、69を上流側で結合
したサブユニットから構成されるのが好ましく、幾つか
の形態を持ち得る。例えば、DCMは、3つの帯域B
B、RB1及びRB2のチャンネルを受信するため接続
された第1のポートを備えた光学サーキュレータを持っ
ていてもよい。チャープ方式ブラッグ回折格子を、サー
キュレータの第2のポートに装着することができる。こ
れらのチャンネルは、第2のポートから出て、色分散を
補償するためチャープ方式ブラッグ回折格子で反射され
る。次に、分散補償された信号は、WDMシステム内で
連続して伝播するためサーキュレータの次のポートから
出る。例えばある長さの分散補償ファイバーなど、ブラ
ッグ回折格子以外の他のデバイスを、色分散を補償する
ため使用してもよい。DCM部の設計及び使用は、本発
明を限定するものではなく、システムの手段に対する全
体的な要求に応じて、WDMシステム1においてDCM
部を用いたり、或いは、省略してもよい。
【0086】ラインサイト40の後、結合された信号広
帯域SWBの信号は、ある長さの光ファイバーライン3
0の長距離光学伝播ファイバーを通過する。第1及び第
2のターミナルサイト10、20の間の距離が、光学信
号の減衰を引き起こすのに十分長い場合、即ち、100
km以上の場合、増幅作用を提供する1つ又はそれ以上
の追加のラインサイト40を用いてもよい。実際の構成
では、5つのスパンからなる長距離伝播ファイバーが使
用され(各々のスパンは、0.22dB/kmのパワー
損失、及び、例えばトータルのスパン損失が約25dB
となるような長さを有する)、4つの増幅ラインサイト
40によって各々が分離される。
【0087】伝播ファイバーの最終スパンに続いて、R
PA部14は、最後のラインサイト40から単一の広帯
域SWBを受信し、通信リンクの端部で受信及び検出す
るための単一の広帯域SWBの信号を準備する。図7に
示されたように、RPA部14は、増幅器(AMP)8
1〜85と、フィルター86及び87と、均一化フィル
ター88と、必要な場合には3つのルーターモジュール
91〜93と、を備えることができる。
【0088】フィルター86は、単一の広帯域SWBを
受信し、RB2帯域をBB及びRB1帯域から分離す
る。増幅器81は、好ましくはエルビウムでドーピング
され、BB及びRB1帯域のチャンネルの信号対ノイズ
比を改善させるためBB及びRB1帯域を増幅する。増
幅器81は、例えば980nmポンプ光、増幅器に対し
て低ノイズ数値を提供するため他の波長におけるポンプ
光でポンピングされる。
【0089】TPA部12及びラインサイト40に関し
ては、増幅器82及び83は、各々、BB帯域及びRB
1帯域を、980nmポンピングを用いて増幅する。R
B1帯域のチャンネル間の出力パワーを安定化させるた
め、増幅器81及び83は、比較的低損失の残余の98
0nmポンプ信号を伝達する連結光ファイバー89を使
用することによって、同じ980nmレーザーダイオー
ドポンプ源でポンピングするのが好ましい。詳しくは、
増幅器81は、WDM結合器と連係され、この結合器
は、増幅器81とフィルター87との間に配置され、増
幅器81の出力で残っている980nmポンプ光を抽出
する。このWDM結合器は、例えば、CA(USA),
サンジョセ、ルンディアベニュー、1885にある、E
−TEKダイナミックス株式会社により供給されるモデ
ル番号SWDMCPR3PS110を用いてもよい。W
DM結合器からの出力は、増幅器83の後段の光学経路
に配置された同じ型式の第2のWDM結合器に供給され
る。これら2つの結合器は、比較的低損失の残余の98
0nmポンプ信号を伝達する光ファイバー89によって
接続される。第2のWDM結合器は、残余の980nm
ポンプパワーを逆方向に増幅器83に通過させる。かく
して、増幅器81〜83、フィルター87及び均一化フ
ィルター88は、ラインサイト40の、増幅器64、6
5及び67、フィルター71及び均一化フィルター74
と同じ機能を実行し、全システムの要求に応じて同じか
又は均等の部品から構成することができる。
【0090】増幅器84は、RB2帯域を受信し、これ
を増幅するためフィルター86に連結される。増幅器8
4は、例えば図6の増幅器68と同一の、エルビウムで
ドーピングされた増幅器である。次に、RB2帯域チャ
ンネルは、好ましくは既知の型式のエルビウムでドーピ
ングされた増幅器である、増幅器85により受信され
る。
【0091】RPA部14は、更に循環ステージ90か
ら構成される。この循環ステージ90は、BB、RB1
及びRB2帯域内のチャンネル間隔を、デマルチプレク
サー部15のチャンネル分離能力に適合することを可能
とする。特に、デマルチプレクサー部15のチャンネル
分離能力が、WDMシステム1のチャンネルが高密度に
間隔を定められている(例えば50GHz)のに対し、
比較的広いチャンネル間隔(例えば100GHz格子)
用である場合、RPA部14は、図7に示された循環ス
テージ90を備えることができる。他の構成も、デマル
チプレクサー部15のチャンネル分離能力に応じて、R
PA部14に追加することができる。
【0092】循環ステージ90は3つのルーターモジュ
ール91〜93を備えている。各ルーターモジュール9
1〜93は、夫々の帯域を2つのサブ帯域に分離し、各
々のサブ帯域は対応する帯域のチャンネルの半分を備え
る。例えば、BB帯域が、50GHzにより分離された
16個のチャンネルλ1〜λ16を備える場合、ルーター
モジュール91は、BB帯域を、100GHzで分離さ
れたチャンネルλ1、λ3、...、λ15を持つ第1のサ
ブ帯域BB’と、100GHzで分離され、第1のサブ
帯域BB’のチャンネルと相互に重なり合ったチャンネ
ルλ2、λ4、...、λ16を持つ第2のサブ帯域BB”
と、に分割する。同様の態様で、ルーターモジュール9
2及び93は、各々、RB1帯域とRB2帯域とを、第
1のサブ帯域RB1’及びRB2’と、第2のサブ帯域
RB1”及びRB2”と、に分割する。
【0093】各ルーターモジュール91〜93は、例え
ば、第1のポートに装着された第1シリーズのブラッグ
回折格子と、第2のポートに装着された第2シリーズの
ブラッグ回折格子と、を備える。第1のポートに装着さ
れたブラッグ回折格子は、1つ置きのチャンネル(即
ち、偶数番号チャンネル)に対応する反射波長を有し、
これに対し、第2のポートに装着されたブラッグ回折格
子は、残りのチャンネル(即ち、奇数番号チャンネル)
に対応する反射波長を有する。この格子構成は、信号入
力経路を、チャンネル間の間隔を2倍にした状態で2つ
の出力経路に分割することにも役立つであろう。
【0094】RPA部14を通過した後、BB、RB1
及びRB2帯域又はそれら各々のサブ帯域は、デマルチ
プレクサー部15により受信される。図8に示されるよ
うに、デマルチプレクサー部15は、6個の波長分割器
(WDs)95’、95”、96’、96”、97’、
97”を備えており、これらは、夫々のサブ帯域B
B’、BB”、RB1’、RB1”、RB2’及びRB
2”を受信し、出力チャンネル17を生成する。デマル
チプレクサー部15は、出力チャンネル17を受信する
ため受信ユニットRX1〜RX128を更に備える。
【0095】波長分割器は、好ましくは、アレイ状に並
べられた波案内格子デバイスを含むが、同じか或いは類
似の波長分離を達成するための代替構成が考えられる。
例えば、干渉フィルター、ファブリー−ぺロットフィル
ター、或いはファイバー内ブラッグ回折格子を従来の態
様で使用し、サブ帯域BB’、BB”、RB1’、RB
1”、RB2’及びRB2”内のチャンネルを多重分割
してもよい。
【0096】好ましい態様では、デマルチプレクサー部
15は、干渉フィルターと、AWGフィルター技術とを
結合させる。その代わりに、ファブリー−ぺロットフィ
ルター或いはファイバー内ブラッグ回折格子を使用して
もよい。好ましくは、8個の、干渉フィルター付きチャ
ンネルデマルチプレクサーであるWD95’、95”
が、第1のサブ帯域BB’及び第2のサブ帯域BB”を
各々受信し、分割多重通信する。詳しくは、WD95’
が、チャンネルλ1、λ3、...、λ15を分割多重通信
し、WD95”がチャンネルλ2、λ4、...、λ16
分割多重通信する。しかしながら、WD95’及び9
5”の両方は、1×8型式のAWG100GHzデマル
チプレクサーであってもよい。同様に、WD96’及び
96”が、チャンネルλ17〜λ64を生成するため、第1
のサブ帯域RB1’及び第2のサブ帯域RB1”を各々
受信し、夫々分割多重通信する。そして、WD97’及
び97”が、チャンネルλ65〜λ128を生成するため、
第1のサブ帯域RB2’及び第2のサブ帯域RB2”を
各々受信し、夫々分割多重通信する。WD96’及び9
6”の両方は、利用可能なデマルチプレクサーポートの
うち24個のみを使用するため、設備不足の1×32型
式のAWG100GHzデマルチプレクサーであっても
よい。そして、WD97’及び97”の両方は、利用可
能なデマルチプレクサーポート全てを使用する1×32
型式のAWG100GHzデマルチプレクサーであって
もよい。出力チャンネル17は、WDs95’、9
5”、96’、96”、97’、97”により分割多重
通信された個々のチャンネルから構成され、出力チャン
ネル17のうちの各チャンネルは、受信ユニットRx1
〜Rx128のうち一つによって各々受け入れられる。
【0097】図9は、本発明に係る光増幅器を示す。光
増幅器100は、RB2帯域の信号を増幅するため、光
伝播システム1、並びに、図4の増幅部53及び図6の
増幅部69の両方において、で使用することができる。
【0098】増幅器100は、好ましくは双方向ポンピ
ング光増幅器であって、 増幅されるべき光信号を入力
するための入力ポート101と、増幅後の光信号を出力
するための出力ポート102と、入力ポート101に光
学的に結合された第1の端部103aと、出力ポート1
02に光学的に結合された第2の端部103bとを有
し、光信号を増幅するように構成された能動ファイバー
103と、第1の光学結合器105の手段によって能動
ファイバー103に光学的に結合され、好ましくは伝達
信号に関して共に伝播する方向に、第1のポンプ放射を
能動ファイバー103に供給するように構成された第1
のポンプ源104と、第2の光学結合器107の手段に
よって能動ファイバー103に光学的に結合され、好ま
しくは伝達信号に関して伝播する方向とは反対方向に、
第2のポンプ放射を能動ファイバー103に供給するよ
うに構成された第2のポンプ源106と、を含む。
【0099】その代わりに、第1のポンプ放射、第2の
ポンプ放射及び光信号を適切に多重通信することによっ
て、第1のポンプ放射及び第2のポンプ放射を、同じ方
向、好ましくは両方とも伝播方向に、能動放射103に
供給することができる。
【0100】更なる代替案として、複数のポンプ源を第
1のポンプ源及び又は第2のポンプ源の代わりに使用し
てもよい。この複数のポンプ源は、波長(異なる波長で
作動する場合)又は偏光のいずれかで多重通信され得
る。
【0101】増幅器100は、入力ポート101から結
合器105への光の伝達のみを可能にするため、入力ポ
ート101と第1の結合器105との間に配置された既
知型式の第1の光学アイソレータ108、及び又は、第
2の結合器107から出力ポート102への光の伝達の
みを可能にするため、第2の結合器107と出力ポート
102との間に配置された既知型式の第2の光学アイソ
レータ109を含んでいてもよい。
【0102】能動ファイバー103は、エルビウム及び
イッテリビウムをコードーピングしたシリカファイバー
である。能動ファイバー103は、単一モードであり、
好ましくは10mから30mの間の長さ、及び、好まし
くは0.15から0.22の間に構成された数値開口N
Aを有する。能動ファイバー103のコアは、示された
濃度の以下の成分を含む。
【0103】 Al:0.1から13原子%の間 P :0.1から30原子%の間 Er:0.1から0.6原子%の間 Yb:0.5から3.5原子%の間 エルビウム及びイッテリビウム濃度の間の比率は、好ま
しくは、1:5から1:30の間の範囲、例えば1:2
0である。
【0104】第1の結合器105は、好ましくは、微小
光学的干渉WDM結合器であり、増幅されるべき信号
(RB2帯域幅のチャンネル)を受信するため入力ポー
ト101に光学的に結合された第1のアクセスファイバ
ー105aと、第1のポンプ放射を受信するため、単一
モードの光ファイバー110の手段により第1のポンプ
源104に光学的に結合された第2のアクセスファイバ
ー105bと、第1のポンプ放射と一緒に(同じ伝播方
向に)増幅されるべき光信号(RB2帯域幅のチャンネ
ル)を能動ファイバー103に供給するため能動ファイ
バー103に光学的に結合された第3のアクセスファイ
バー105cと、を含む。
【0105】第1の結合器105は、そのアクセスファ
イバーの間に光ビームを適切に向けるための収束レンズ
システム(図示せず)と、例えばダイクロイックミラー
(dichroic mirror)などの選択的反射表面(図示せ
ず)と、を更に備える。結合器の内部にある反射表面の
実際の傾斜角度は、信号及びポンプ放射を乗せる入射光
ビームの方向に依存する。好ましくは、結合器105の
選択的反射表面は、RB2帯域チャンネルの波長に対し
て透過し、第1のポンピング放射の波長に対しては反射
する。このようにして、RB2帯域チャンネルは、第1
のポンプ放射が反射表面で反射されて能動ファイバー1
03のコアの中に至る間に、実質的な損失無しに、反射
表面を通過する。その代わりに、第1の結合器105
は、RB2帯域チャンネルの波長に対して反射し、第1
のポンピング放射の波長に対しては透過する選択的反射
表面を備えていてもよい。
【0106】第1の結合器105は、光信号に対する挿
入損失が0.6dBより大きくないのが好ましい。例え
ば、第1の結合器105は、オプリンクにより作られた
モデルMWDM−45/54であってもよい。
【0107】別の実施形態によれば、第1の結合器10
5は、融合ファイバー(fused-fiber)のような結合器
であってもよい。第2の結合器107は、好ましくは、
融合ファイバーWDM結合器であり、増幅信号を出力ポ
ート102に供給するため出力ポート102に光学的に
結合された第1のアクセスファイバー107aと、対応
するポンプ放射を受信するため、光ファイバー111の
手段により第2のポンプ源106に光学的に結合された
第2のアクセスファイバー107bと、能動ファイバー
103から増幅信号を受信し、第2のポンプ源106に
より生成されたポンプ放射を能動ファイバー103に供
給するため、能動ファイバー103に光学的に結合され
た第3のアクセスファイバー107cと、低反射面で画
成された自由端部を有する第4のアクセスファイバー1
07dと、を含む。
【0108】第2の結合器107は、第1及び第3のア
クセスファイバー107a、107cを画成する第1の
ファイバーと、第2及び第4のアクセスファイバー10
7b、107dを画成する第2のファイバーと、を融合
することによって作ることができる。
【0109】第2の結合器107は、光信号に対する挿
入損失が0.3dBより大きくないのが好ましい。第1
のポンプ源104は、好ましくは、半導体レーザーダイ
オードであり、能動ファイバー103においてErイオ
ンを励起するようになった、1465nm及び1495
nmの間の範囲の波長で第1のポンプ放射を提供する。
第1のポンプ源104により提供されるポンピングパワ
ーは、好ましくは、40mWと150mWとの間に構成
される。第1のポンプ源104は、例えば、住友電機工
業株式会社により供給されるモデル番号SLA5600
−DAを用いることができる。
【0110】Erイオンの直接ポンピング、特に、共に
伝播する方向のポンピングは、能動ファイバー103に
おいて光信号の前段増幅を発生させると信じられてい
る。この前段増幅は、Ybイオンをポンピングすること
により提供される押上げ効果と結合して、特に低入力パ
ワー条件下では増幅器に対する観察された有意な性能の
増加の源と信じられている。
【0111】本願出願人は、1480nm帯域でErイ
オンを直接ポンピングすることが、980nm帯域でポ
ンピングすることに対して好ましいことを発見した。事
実、1480nmポンプ放射は、980nmポンプ放射
で生じたであろうこととは異なり、より長い波長(16
00nm)でより高い蛍光を提供するように、能動ファ
イバーでゆっくりと吸収されると信じられている。これ
は、光信号パワーが、能動ファイバーに沿って漸次的に
生じることを可能にし、過度のASE蓄積を回避する。
【0112】提案された増幅器は、以下で報告されるよ
うに、−25dBm以下の非常に低い入力パワーを持つ
光信号を増幅させることができる。図10を参照する
と、第2のポンプ源106は、ファイバーレーザー11
2と、ポンプレーザーダイオード113とを備えるのが
好ましい。有利には、ファイバーレーザー112は、能
動ファイバー103内のYbイオンを励起させるように
なる1000nm及び1100nmの間の範囲の波長で
第2のポンプ放射を生成するように構成される。ファイ
バーレーザー112は、好ましくは、二重被覆ファイバ
ー114と、第1及び第2のブラッグ回折格子118、
119とを含む。ブラッグ回折格子118、119は、
二重被覆ファイバー114の両端部にライティングさ
れ、ファイバーレーザー112のファブリー−ぺロット
共振空洞部の境界を画する。
【0113】ポンプレーザーダイオード113は、二重
被覆ファイバー114の一端部に光学的に結合され、二
重被覆ファイバー114をポンピングするための励起光
を生成するようになっている。二重被覆ファイバー11
4の反対側の端部は、第2のポンプ光を能動ファイバー
103に伝播させるためのファイバー111に接合され
ている。
【0114】図11aは、二重被覆ファイバー114の
スケール無し(not-in-scale)の断面を示す。ファイバ
ー114は、第1の屈折率n1を持つコア115と、コ
ア115を取り囲み且つ第2の屈折率n2<n1を有す
る、より内側の被覆116と、より内側の被覆116を
取り囲み且つ第3の屈折率n3<n2を有する、より外側
の被覆117と、を含む。コア115、より内側の被覆
116及びより外側の被覆117は、同心である。
【0115】ファイバー114は、能動ファイバー10
3をポンピングするため適した波長で第2のポンプ放射
を生成するため、好ましくは高濃度のYbでドーピング
されたコア115を有するシリカファイバーである。コ
ア115内のYb濃度は、好ましくは0.1原子%より
大きく、より好ましくは、0.7原子%及び1.5原子
%の間で構成される。
【0116】コア115の他の成分の濃度は、好ましく
は以下の範囲内にある。 Ge:0.1から20原子%の間 Al:0.1から6原子%の間 P:0.1から20原子%の間 ポンプレーザーダイオード113は、好ましくは910
nm及び925nmの間で構成された、二重被覆ファイ
バー114でドーパントイオンをポンピングするのに適
した波長で、中心を合わせられた放射スペクトルを持つ
広帯域のレーザーであるのが好ましい。ポンプレーザー
ダイオード113は、非常に高い効率(100%近傍)
で励起放射を能動ファイバー114の中に結合させるた
め、能動フィルター114のより内側被覆116と事実
上同じ直径及び同じ数値開口を備えたコアを有する出力
多重モード光ファイバー120が設けられるのが好まし
い。
【0117】図11bに示されるように、通常の作動条
件下では、ポンプレーザーダイオード113により生成
されるポンプ放射は、より内側の被覆116に供給さ
れ、コア115により漸次的に吸収され、Ybイオンを
励起させる。Ybイオンの脱励起は、波長範囲1000
〜1100nmで誘導放射を引き起こし、これはコア1
15に伝播し、それ自身を増幅させる。回折格子11
8、119は、波長範囲1000〜1100nm(例え
ば1047nm)の所定の波長を反射し、多重反射の
後、この特定の波長で高出力レーザー放射を引き起こ
す。これは、ポンプレーザーダイオード113と反対側
にあるファイバー114の端部から放射される。
【0118】ファイバーレーザー112は、所望のレー
ザー性能に従って最適化された特徴(長さ、形状及び組
成)を備えた二重被覆ファイバー114を最初に作り、
ファイバー114の両側端部に回折格子118及び11
9を連続的にライティングすることによって実現するこ
とができる。
【0119】ファイバー114を作るため、2つの異な
るプリフォーム(図示せず)が使用される。第1のプリ
フォームは、コア115及びより内側の被覆116の内
側部分を得るために使用される。第1のプリフォーム
は、周知の「化学蒸着(CVD)」法の手段によって、
SiO2、P25及びAl23を堆積し、次に、周知の
「溶解ドーピング(solution doping)」法の手段によ
り希土類イッテリビウムを導入することによって作られ
る。次に、第1のプリフォームは、その外径を所定値に
まで削減するため適切に加工される。
【0120】市販型式の第2のプリフォームは、より内
側の被覆116のより外側部分と、より外側の被覆11
7とを得るために使用される。第2のプリフォームは、
純粋なSiO2の中央領域と、フッ化物でドーピングさ
れたSiO2の周辺領域とを有する。第2のプリフォー
ムの中央領域は、第1のプリフォームの外径より僅かに
大きい直径を有する中央の長さ方向孔を形成するように
部分的に除去される。この孔の中に第1のプリフォーム
が導入される。より内側の被覆は、部分的に第1のプリ
フォームから、及び、部分的に第2のプリフォームから
画定される。
【0121】このようにして得られた3層のプリフォー
ムは、光ファイバー114を形成するため、通常の仕方
で伸ばして成形される。回折格子118及び119は、
図12に示される回折格子ライティングアセンブリ13
0の手段によって、本願出願人により開発され以下で説
明する技術に従って、ライティングされてもよい。
【0122】図12を参照すると、回折格子ライティン
グアセンブリ130は、ファイバー114の第1の端部
114aに光学的に結合されたポンプレーザーダイオー
ド113と、光学パワー測定装置131と、好ましく
は、ファイバー114の第2の端部114bの前部に配
置されたパワーメーターと、好ましくは、ファイバー1
14の第2の端部114bと測定装置131との間に介
在された光学的バンドパスフィルター132と、を備え
る。
【0123】測定装置131は、例えば、型ANDOA
Q2140のパワーメータである。フィルター132
は、好ましくは、源106のレーザー放射のための所定
波長λlaserで中心を合わせられた干渉フィルターであ
るのがよい。
【0124】アセンブリ130は、好ましくはDAC
(デジタル−アナログコンバータ)の手段によって、及
び特定のソフトウェア(例えばラブビュー(R))を使
用することによって、ポンプレーザーダイオード113
及び装置131を制御するようになったプロセッサ(P
C)134を備えている。DAC133は、例えばナシ
ョナル・インストルメントPCI6110E型を用いて
もよい。図12に示されるように、更に、プロセッサ1
34は、測定装置131により提供された情報に従っ
て、回折格子ライティングプロセスの間にレーザー10
6のPout/Ppump特性を(ディスプレイ上で)提供す
るようになっている。
【0125】その上、アセンブリ130は、ファイバー
114に回折格子118、119をライトするため適し
たUVライティング装置135を備えている。UVライ
ティング装置135は、好ましくは、エクシマレーザー
設備を備える。
【0126】第1の回折格子118をライティングする
ための方法は、図16の流れ図及び図18aの概略表現
図を参照して、ここで説明される。本方法は、好ましく
は約4%の、ガラス/空気の境界面における所定の反射
率R2に到達するため、ファイバー114の第2の端部
114bをカッティングし、クリーニングすること(ブ
ロック200)によって、能動ファイバーに連係した反
射表面を画定し、ドーパントイオンを励起し、増幅した
誘導放射(ASE)を引き起こして自発励起放射を画成
するため、ポンプレーザーダイオード113の手段によ
って能動ファイバー114に光パワーPinを持つポンプ
放射を供給し(ブロック210)、UVライティング装
置105の手段によって、所定のレーザー波長λlaser
に対応する空間周期で、ファイバー114の第1の端部
114a近傍の第1の回折格子118をライティングし
(ブロック220)、第1の回折格子118は、様々に
変化する反射率R1を持ち、ファイバー114の第2の
端部114bと共に、誘導放射がファイバー114内を
前後に移動し、波長λlaserでのレーザー放射として出
力することを可能にする共振空洞部を画定し、所定のパ
ワー範囲内(ゼロパワーから開始する可能性有り)にあ
るポンプ放射のパワーを、上記ライティング工程の間
に、プロセッサ134及びDAC133の手段でポンプ
レーザーダイオード113を駆動することによって、繰
り返し走査し(ブロック230)、レーザー放射を持つ
ポンプ放射パワーの最小値は回折格子強度に依存する閾
値パワーPthを画定し、走査周期は、例えば15〜20
秒であり、フィルター132の手段によって、ファイバ
ー114の第2の端部114bから出力される光学放射
をスペクトル的にフィルター処理し(ブロック24
0)、このフィルター処理は、残余のポンプ放射、及
び、ライティングプロセスの開始時には、自発励起放射
を抑制することを可能にし、ライティング及び走査工程
の間に、測定装置131の手段によって、フィルター処
理された出力放射の光パワーを測定し(ブロック25
0)、この光パワーを測定する工程は、走査周期の間
に、所定数N(例えば10)の光パワー値を得る工程を
含み、各値は所定の測定周期(例えば2秒)で検出され
たパワーの平均値を計算することにより得られ、光パワ
ー値の所定数N及び所定の測定周期は、走査周期の値に
関連し、レーザー効率η及び閾値パワーPthを得るた
め、好ましくは線形回帰分析を実行することによって、
測定された光パワーを演算処理し(ブロック260)、
この線形回帰分析を実行する工程は、Pout/Pin特性
上の最新のN個のポイント(最新の走査周期の間に得ら
れたN個の光パワー値に対応する)に最も適合する直線
を見出す工程と、η及びPthの現在値を得るため、この
直線の傾斜及びPin軸との交差点を推定する工程と、を
含み、ηの現在値(ηcurr、図18aのポイントA)即
ち最新の走査周期に関連したηの値を、ηの前の値(η
prec、図18aのポイントB)即ち前の処理工程で得ら
れ且つ前の走査周期に関連した値と比較することによっ
て、効率ηが増加するか否かを判定し(ブロック27
0)、効率ηの現在値ηcurrは第1の回折格子反射率R
1の現在値と関連し、効率ηが増加する場合(ηcurr
ηprec)、ライティング、走査、フィルター処理、監
視、演算処理、及び判定の各工程(ブロック220〜2
70)を繰り返し実行し、レーザー効率ηが低下し始め
たとき、即ち効率ηが限界値ηlimit(図18aのポイ
ントC)に達してこれ以上増加しない場合(ηcurr η
prec)、当該プロセスを停止し(ブロック280)、η
limitは、第1の回折格子108の反射率R1に対する最
大値(100%近傍)に相当し、R2の考えられている
値(4%)で得ることのできる最大効率であり、ライテ
ィングプロセスがこのポイントを超えて継続した場合、
ηは、欠陥中心(defect center)の飽和(saturatio
n)及び干渉縞コントラストの減少のような何らかの新
たに発生した現象に関連した回折格子の劣化に起因して
減少し(図18aのポイントD)、効率限界値ηlimit
に従って、第1の回折格子118の最終的な反射率を評
価する(ブロック290)、各工程を含む。
【0127】第1の回折格子をライティングするための
上述したプロセスは、トータルで数分の期間を持ち得
る。第1の回折格子は、好ましくは0.3nm及び1n
mの間にある反射波長帯域を有し、0.4nm及び0.
7nmの間が更に好ましい。
【0128】その代わりに、第1の工程で使用された反
射表面は、第2の端部114b上で作られた多層干渉反
射表面回折格子、半反射ミラー若しくはレンズシステム
などのような微小光学的エレメントを含むファイバーの
分離した部分などにより画成するようにしてもよい。
【0129】本願出願人は、閾値パワーPthが、例え
ば、効率に加えて第1の回折格子ライティングが停止さ
れなければならないとき設定するため使用することがで
きる別のパラメータであることを観察した。事実、閾値
パワーPthは、ライティングプロセスの間に減少し、効
率がその限界値ηlimitに達したとき、限界値Pth,limi
tに到達する。しかしながら、本願出願人は、Pthの評
価がηの評価より困難であり、ライティングプロセスの
間のPthの変動はηの変動より少ないことを観察した。
その上、Pthの実際の値は、線形回帰分析から得られる
値とは僅かに異なる。従って、本願出願人は、判定工程
で使用されるべき好ましいパラメータはηであることを
観察した。
【0130】典型的には、上記プロセスの終わりで得ら
れた限界効率ηlimitは、ファイバーレーザー112
(図18aのポイントE)に対して得ることができる最
大効率ηmaxに相当していない。最大効率ηmaxに到達す
るためには、典型的には、第2の回折格子119をライ
ティングしてその反射率を最適化することが必要とな
る。
【0131】能動ファイバー114の第2の端部の反射
率が所望の特性を備えたレーザー空洞部を画成するため
可能であるような幾つかの用途では、第1の回折格子1
18のみのライティングで十分であり得る。例えば、能
動ファイバー114の第2の端部の4%反射率は、「空
気注入(in-air)レーザー」即ち出力放射が空気に直接
放たれるレーザーにとっては十分であり得る。
【0132】考えられる用途に対して、本願出願人は、
少なくとも4%の反射率を有する第2の回折格子119
の存在が、ファイバーレーザー112の性能を改善する
ことができることを観察した。
【0133】本願出願人は、たとえ第2の回折格子11
9の実際のスペクトル割り当てに注意を払わなければな
らないとしても、前述したライティング技術が第2の回
折格子119をライティングする上でも適していること
を観察した。これは、ライティング工程の間に、能動フ
ァイバー114がその屈折率を変化させ、次に回折格子
の波長のピークがシフトするからである。この欠点に対
処するため、第2の回折格子119は、有利には、比較
的大きい帯域の回折格子であり、これによりピークシフ
トが回折格子の帯域内に含まれるようにしている。好ま
しくは、第2の回折格子の反射帯域と第1の回折格子の
反射帯域との間の比が、1.5及び3の間にあるのがよ
い。「位相マスク(phase mask)」ライティング技術が
使用される場合、拡大した反射帯域を備えた回折格子
は、UV放射の所定の回折を導入する、スリットから形
成されるスクリーンを、マスクの前に位置決めすること
により得ることができる。
【0134】更に、第1の回折格子118に関するピー
ク及び第2の回折格子119に関するピークの重なり合
いに到達するため、ライティングの間に可能なピークシ
フトのアプリオリな評価を行うのが好ましい。この評価
は、ライティングプロセスの必要な期間と、回折格子ピ
ークの秒毎のシフト概算値と、を推定することによって
なすことができる。
【0135】第2の回折格子119をライティングする
方法は、図17の流れ図及び図18bの概略表現を参照
して、ここに説明される。本方法は、無視できる反射率
を持ち、且つ(ファイバー軸線に垂直な平面に対して)
7〜8°の角度で傾斜された端部表面を得るため、能動
ファイバー114の第2の端部114bをカッティング
し(ブロック300)、能動ファイバー114のドーパ
ントイオンを励起するため、ポンプレーザーダイオード
113の手段によって、光パワーPinを持つポンプ放射
を能動ファイバー114に供給し(ブロック310)、
UVライティング装置105の手段によって、ファイバ
ー114の第2の端部114b近傍に、所定のレーザー
波長λlaserに相当する空間周期で第2の回折格子11
9をライティングし(ブロック320)、第2の回折格
子119は様々に変化する反射率R2を持ち、100%
近い反射率R1を持つ回折格子118と共に、誘導放射
が、ファイバー114内で前後に移動して波長λlaser
でのレーザー放射を可能とする共振空洞部を画定し、ラ
イティング工程の間に、プロセッサ134及びDAC1
33の手段によってポンプレーザーダイオード113を
駆動することによって、所定のパワー範囲(第1の回折
格子のライティングのため使用される範囲とは異なって
もよい)内のポンプ放射パワーを繰り返し走査し(ブロ
ック330)、レーザー放射を持つ上でポンプ放射パワ
ーの最小値は、第2の回折格子の強度に依存する閾値パ
ワーP thを画定し、ファイバー114の第2の端部11
4bから出力された光放射を、フィルター132の手段
によってスペクトルフィルター処理し(ブロック34
0)、このフィルター処理工程は、残余のポンプ放射、
及び、第2の回折格子ライティングの開始時では、あり
得る自発励起放射を抑制することを可能にし、ライティ
ング及び走査工程の間に、フィルター処理された出力放
射の光パワーを、測定装置131の手段によって測定し
(ブロック350)、この光パワーの測定工程は、走査
周期の間に、所定数N’(第1の回折格子ライティング
のため使用される所定数Nとは異なり得る)の光パワー
値を得る工程を含み、各値は所定の測定周期で検出され
たパワーの平均値を計算することにより得られ、所定数
N’の光パワー値及び所定の測定周期は、走査周期の期
間に関連し、レーザー効率η及び閾値パワーPthを得る
ため、好ましくは線形回帰分析を実行することによっ
て、測定された光パワーを演算処理し(ブロック36
0)、この線形回帰分析を実行する工程は、Pout/P
in特性上の最新のN’個のポイント(最新の走査周期の
間に得られたN’個の光パワー値に対応する)に最も適
合する直線を見出す工程と、η及びPthの現在値を得る
ため、この直線の傾斜及びPin軸との交差点を推定する
工程と、を含み、ηの第1の検出値は、ゼロと、第1の
回折格子ライティングの端部で見出された限界値η
limitとの中間にあり、ηの現在値(ηcurr、図18b
のポイントA)即ち最新の走査周期に関連したηの値
を、ηの前の値(ηprec、図18bのポイントB)即ち
前の処理工程で得られ且つ前の走査周期に関連した値と
比較することによって、効率ηが増加するか否かを判定
し(ブロック370)、効率ηの現在値ηcurrは第2の
回折格子反射率R2の現在値と関連し、効率ηが増加す
る場合(ηcurr>ηprec)、ライティング、走査、フィ
ルター処理、監視、演算処理、及び判定の各工程(ブロ
ック320〜370)を繰り返し実行し、レーザー効率
ηが低下し始めたとき、即ち効率ηが最大値ηmax(図
18bのポイントE)に達してこれ以上増加しない場合
(ηcurr ηprec)、プロセスを停止し(ブロック38
0)、ηmaxは、第2の回折格子109の反射率R2に対
する最適値R2,optに相当し、ファイバーレーザー11
2に対して得られる最大効率を表し、ライティングプロ
セスがこのポイントを超えて継続した場合、ηは、欠陥
中心の飽和及び干渉縞コントラストの減少のような何ら
かの新たに発生した現象に関連した回折格子の劣化に起
因して減少し(図18bのポイントD)、効率の最大値
ηmaxに従って、第2の回折格子119の最終的な反射
率を評価する(ブロック390)、各工程を含む。
【0136】本願出願人は、第2の回折格子ライティン
グプロセス(R2が増加する)の間、閾値パワーPth
累積的に減少し、この傾向は最適値R2,optを越えて継
続することを観察した。閾値パワーPthのより低い値を
持つことは、より低い入力パワーで誘導放出することを
可能にするという利点である。かくして、ファイバーレ
ーザー112の性能を最適化するための更に改善された
基準は、効率η及び閾値パワーPthとの間の最良の妥協
点即ち所定の関係が到達されたとき、当該プロセスを停
止するという基準にあるであろう。
【0137】この妥協点は、考慮された特定の用途に依
存し得る。 (増幅ユニット100の性能に関する実験結果)実験的
測定が、増幅ユニット100で実行された。この増幅ユ
ニットの特性は、以下に詳細に説明される。
【0138】実験で使用される能動ファイバー103
は、コア直径4.3μm、被覆直径125μm、数値開
口NA=0.2であり、以下のように構成される。
【0139】
【表1】
【0140】Er及びYbの濃度比は約1:20であ
る。第1の結合器105は、OPLINK社により作ら
れた干渉フィルターモデルMWDM−45/54であ
る。第1の結合器105は0.6dBの挿入損失を有す
る。
【0141】第2の結合器107は融合ファイバーWD
M結合器である。第2の結合器107は、上記に従っ
て、アクセスファイバー107a及び107cを画成す
る第1のファイバーと、アクセスファイバー107b及
び107dを画成する第2のファイバーと、を融合させ
ることによって作られる。第1のファイバーは、コア直
径3.6μm、被覆直径125μm、数値開口NA=
0.195を有するSM(単一モード)ファイバーであ
る。第2のファイバーは、コア直径3.6μm、被覆直
径125μm、数値開口NA=0.195を有するSM
ファイバーである。これらSMファイバーの両方とも、
コーニング社により製造されたCS980型式である。
第2の結合器107は1dBの挿入損失を有する。
【0142】第1のポンプ源104は、1480nmで
50〜70mWのポンプ放射パワーを提供するようにな
ったレーザーダイオードである。ファイバー110はS
Mファイバーである。
【0143】第2のポンプ源は106は本願出願人によ
り作られ、1047nmで500〜650mWのポンプ
放射パワーを提供するようになっている。ファイバー1
11はSMファイバーである。広領域ダイオードレーザ
ー113は、915nmで800mWの放射パワーを提
供するようになっている。本願出願人は、増幅器の遥か
に高い飽和パワーが、おそらく、より強力な広領域のダ
イオードレーザーを使用することによって得ることがで
きると観察した。
【0144】第2のポンプ源における能動ファイバー1
14は、そのコア115内で、SEM分析の手段により
検出された、以下の組成を有する。
【0145】
【表2】
【0146】Al濃度は、高濃度のYbを得るため比較
的高く選択された。Ge濃度は、高濃度のAl及びYb
により決定される高い値の屈折率に起因して、比較的低
い。Pはファイバーの数値開口(NA)を減少させるた
め追加された。
【0147】能動ファイバー114の長さは10mであ
り、その曲がった直径は約40mmである。本願出願人
は、この値の曲がった直径が、ファイバー中の、吸収効
率と誘導損失との間の最良の妥協点であることを観察し
た。
【0148】共振空洞部の長さ(即ち、第1及び第2の
回折格子118、119の間の距離)は約10mであ
る。能動ファイバー114は、より外側の被覆117の
外径が約90μm、より内側の被覆116の外径が約4
5μm、コア115の外径が約4.5μmである。コア
115とより内側の被覆116との間の屈折率段差Δn
=n1−n2は約0.0083であり、より内側の被覆1
16とより外側の被覆117の間の屈折率段差Δn’=
2−n3は約0.067である。コア115とより内側
の被覆116とは、約0.155の第1の数値開口NA
1を有する、伝播信号の伝達のための単一モード波案内
手段を画成する。これに対し、より内側の被覆116と
より外側の被覆117とは、約0.22の第2の数値開
口NA2を有する、ポンプ放射の伝達のための多重モー
ド波案内手段を画成する。
【0149】回折格子118、119は、前述した方法
によって実現された。回折格子118、119は、10
47nmのブラッグ波長を有する。第1の回折格子11
8は、ピーク波長で約99%の反射率を有し、第2の回
折格子119は、同じ波長で10%より小さい反射率を
有する。
【0150】図13は、ファイバーレーザー112の反
応曲線を示す。特に、図13は、レーザーダイオード1
13により提供されたポンプパワーPinに対する、放出
されたレーザー放射の光パワーPoutの依存関係を示し
ている。得られた曲線によれば、レーザー源は、効率η
=81.5%及び閾値パワーPth=99mWである。
【0151】図14は、入力ポート101及びファイバ
ー103の第1の端部(即ち、第1の光学アイソレータ
108及び第1の光学結合器105)の間、並びに、フ
ァイバー103の第2の端部及び出力ポート102(即
ち、第2の光学結合器107及び第2の光学アイソレー
タ109)の間に各々配置された場合の増幅器100の
受動構成部品に起因する挿入損失(insertion loss)を
夫々示す。図14の特性は、光学スペクトル分析器の手
段によって得られた。
【0152】図15は、1575nmから1620nm
の入力信号の波長の走査に対する、増幅ユニット100
のゲイン曲線を示している。図15の様々な曲線は、−
25dBm及び10dBmの範囲内の入力信号パワーに
関連付けらている。0dBmより大きい入力信号パワー
に対しては、増幅ユニット100は、約18dBmより
大きい出力パワーを提供し、ブースター増幅器として使
用することができる。特に、10dBmの入力信号パワ
ーでは、このユニットは、最大ゲインの変動がRB2帯
域で1dBより小さい状態で、22dBmまでの出力パ
ワーを提供する。
【0153】増幅器100がブースターユニットとして
使用されるとき、10dBmの入力信号の場合、ゲイン
曲線はRB2帯域で1dBより小さい最大変動を示す。
更に、増幅器100は、RB2帯域を越えて1620n
mまで延びるゲインを示す。
【0154】
【実施例】(回折格子ライティング法のシミュレーショ
ンの数値結果)図19乃至21は、実験測定のところで
掲げた上記特性を有する能動ファイバー114で上述し
た回折格子ライティング法をシミュレーションすること
により得られた数値結果を示している。
【0155】図19は、第1の回折格子ライティングプ
ロセスの間における、第1の回折格子反射率の様々に異
なる値に関する、ポンプ光パワーPinに対する光出力P
outの依存関係を示す。共振空洞部は、第1の回折格子
118と、ファイバー114の第2の端部114b(4
%反射率)とによって画成される。第1の回折格子反射
率の増加に関して、ファイバーレーザー効率の累積的増
加及び閾値パワーPthの累積的減少を観察することがで
きる。
【0156】図20は、第1の回折格子ライティングプ
ロセスの間における、第1の回折格子反射率に関する、
ファイバーレーザー112の効率η及び閾値パワーPth
の依存関係を示す。η及びPthの特性の各ポイントは、
図19の直線に対応する。
【0157】図21は、第2の回折格子ライティングプ
ロセスの間における、第1の回折格子反射率が99%で
あると仮定した場合の、第2の回折格子反射率に関する
ファイバーレーザー112の効率η及び閾値パワーPth
の依存関係を示す。効率曲線の最大値は、約4%の第2
の回折格子反射率に対して検出することができ、80%
より大きい値を有する。(η及びPthの間の)最良の妥
協基準が使用された場合、第2の回折格子反射率が4%
及び10%の間にあるとき、有利には、当該ライティン
グプロセスは停止されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る光伝播システムのブロッ
ク図である。
【図2】図2は、信号伝播帯域が示された、図1の光伝
播システムのスペクトルゲイン特性の定性的グラフであ
る。
【図3】図3は、図1の光伝播システムにおけるマルチ
プレクサー部のより詳細な図である。
【図4】図4は、図1の光伝播システムにおける送信パ
ワー増幅部のより詳細な図である。
【図5】図5は、図1の光学伝播システムのための強調
減少フィルターのフィルター性能形状のグラフである。
【図6】図6は、図1の光伝播システムにおける中間ス
テーションの詳細図である。
【図7】図7は、図1の光伝播システムにおける受信前
置増幅部のより詳細な図である。
【図8】図8は、図1の光伝播システムにおけるマルチ
プレクサー部のより詳細な図である。
【図9】図9は、本発明に係る光増幅ユニットの概略表
現図である。
【図10】図10は、図9の光増幅ユニットに含まれる
ポンプ源の概略表現図である。
【図11】図11aは、図10のポンプ源のため使用さ
れる二重被覆ファイバーの概略表現図である。図11b
は、二重被覆ファイバーの多重モードポンピング動作の
概略表現図である。
【図12】図12は、図10のポンプ源の二重被覆ファ
イバーにおける回折格子をライティングするため使用さ
れる格子ライティングアセンブリを示す。
【図13】図13は、実験的測定のため使用されるファ
イバーレーザーの応答曲線を示す。
【図14】図14は、本発明に係る増幅ユニットで得ら
れた実験的結果を示す。
【図15】図15は、本発明に係る増幅ユニットで得ら
れた実験的結果を示す。
【図16】図16は、図10のポンプ源のため使用され
る能動ファイバーに回折格子をライティングするための
方法の流れ図である。
【図17】図17は、図10のポンプ源のため使用され
る能動ファイバーに回折格子をライティングするための
方法の流れ図である。
【図18】図18aは、図16の方法に従った回折格子
ライティングプロセスの間のおける所定パラメータの変
更を概略的に示す。図18bは、図17の方法に従った
回折格子ライティングプロセスの間のおける所定パラメ
ータの変更を概略的に示す。
【図19】図19は、図10のポンプ源のため使用され
るファイバーレーザーのシミュレートされた性能を示
す。
【図20】図20は、図10のポンプ源のため使用され
るファイバーレーザーのシミュレートされた性能を示
す。
【図21】図21は、図10のポンプ源のため使用され
るファイバーレーザーのシミュレートされた性能を示
す。
【符号の説明】
1 光伝播システム 10 第1のターミナルサイト(光送信ユニット) 20 第2のターミナルサイト(光受信ユニット) 30 光ファイバーライン(光ファイバーリンク手
段) 100 光増幅器(光増幅ユニット) 101 入力ポート 102 出力ポート 103 能動ファイバー 103a 第1の端部 103b 第2の端部 104 第1のポンプ源 105 第1の光結合器 106 第2のポンプ源 107 第2の光結合器 112 ファイバーレーザー 113 ポンプレーザーダイオード(ポンプレーザ
ー源) 114 二重被覆ファイバー(追加の能動ファイバ
ー) 118 第1のブラッグ回折格子 119 第2のブラッグ回折格子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヴァレリア・ジュゼッピーナ・グスメロリ イタリア国 20148 ミラノ,ヴィア・チ マブエ 19 (72)発明者 ジョヴァンニ・サッキ イタリア国 20126 ミラノ,ヴィアー レ・サルカ 87 (72)発明者 ファブリツィオ・ディ・パスカーレ イタリア国 20129 ミラノ,ヴィア・エ ウスタキ 20

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光信号を送信するための光送信ユニット
    (10)と、 前記光信号を受信するための光受信ユニット(20)
    と、 前記光送信ユニットを前記光受信ユニットに光学的に結
    合して前記光信号を伝達するようになった光ファイバー
    リンク手段(30)と、 前記リンク手段に沿って結合され、前記光信号を増幅す
    るようになった光増幅ユニット(100)と、 を含む、光伝播システムであって、 前記光増幅ユニット(100)は、 前記光信号を入力させるための入力ポート(101)
    と、 前記光信号を出力させるための出力ポート(102)
    と、 前記入力ポート(101)に光学的に結合された第1の
    端部(103a)、及び、前記出力ポート(102)に
    光学的に結合された第2の端部(103b)を有し、前
    記光信号の増幅のためEr及びYbでコードーピングさ
    れた能動ファイバー(103)と、 第1及び第2のポンプ放射を各々生成するための第1及
    び第2のポンプ源(104,106)と、 前記第1のポンプ源(104)及び第2のポンプ源(1
    06)を前記能動ファイバー(103)に各々光学的に
    結合するための第1及び第2の光結合器(105、10
    7)と、を含み、 前記第1のポンプ放射はErに対する励起波長を含み、
    前記第2のポンプ放射はYbに対する励起波長を含むこ
    とを特徴とする、光伝播システム。
  2. 【請求項2】 前記光増幅ユニット(100)は、15
    65nmを超える波長増幅帯域を有することを特徴とす
    る、請求項1に記載の光伝播システム。
  3. 【請求項3】 前記第1の光結合器(105)は、光信
    号に関して共に伝播する方向で前記能動ファイバー(1
    03)に前記第1のポンプ放射を供給するため、前記能
    動ファイバー(103)の前記第1の端部(103a)
    に光学的に結合され、前記第2の光結合器(107)
    は、光信号に関して伝播方向とは反対方向で前記能動フ
    ァイバー(103)に前記第2のポンプ放射を供給する
    ため、前記能動ファイバー(103)の前記第2の端部
    (103b)に光学的に結合されることを特徴とする、
    請求項1に記載の光伝播システム。
  4. 【請求項4】 前記能動ファイバー(103)は単一被
    覆のファイバーであることを特徴とする、請求項1に記
    載の光伝播システム。
  5. 【請求項5】 前記能動ファイバー(103)は単一モ
    ードのファイバーであることを特徴とする、請求項1に
    記載の光伝播システム。
  6. 【請求項6】 前記第1のポンプ放射は、1465nm
    及び1495nmの間の波長を有することを特徴とす
    る、請求項1に記載の光伝播システム。
  7. 【請求項7】 前記第2のポンプ放射は、1000nm
    及び1100nmの間の波長を有することを特徴とす
    る、請求項1に記載の光伝播システム。
  8. 【請求項8】 前記第1の光結合器(105)は、微小
    光学的WDM結合器であることを特徴とする、請求項1
    に記載の光伝播システム。
  9. 【請求項9】 前記第2の光結合器(107)は、融合
    ファイバーWDM結合器であることを特徴とする、請求
    項1に記載の光伝播システム。
  10. 【請求項10】 Er及びYbをコードーピングした能
    動ファイバーに光信号を供給し、 前記光信号を供給する工程の間に、前記能動ファイバー
    を光学的にポンピングする、各工程を含む、光信号を増
    幅するための方法であって、 前記光学的にポンピングする工程は、Erを励起するた
    めの第1のポンプ放射及びYbを励起するための第2の
    ポンプ放射を前記能動ファイバーに供給する工程を含む
    ことを特徴とする、前記方法。
  11. 【請求項11】 前記第1のポンプ放射を供給する工程
    は、光信号に関して共に伝播する方向で前記能動ファイ
    バーに前記第1のポンプ放射を供給する工程を含み、前
    記第2のポンプ放射を供給する工程は、光信号に関して
    伝播方向とは反対方向で前記能動ファイバーに前記第2
    のポンプ放射を供給する工程を含むことを特徴とする、
    請求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記能動ファイバーに第1のポンプ放
    射を供給する前記工程は、1465nm及び1495n
    mの間の波長を有するErのための励起放射を前記能動
    ファイバーに供給する工程を含むことを特徴とする、請
    求項10に記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記能動ファイバーに第2のポンプ放
    射を供給する前記工程は、1000nm及び1100n
    mの間の波長を有するYbのための励起放射を前記能動
    ファイバーに供給する工程を含むことを特徴とする、請
    求項10に記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記能動ファイバーはコア及び被覆を
    備え、前記能動ファイバーに第1のポンプ放射及び第2
    のポンプ放射を供給する前記工程は、前記第1のポンプ
    放射及び第2のポンプ放射を前記能動ファイバーのコア
    に供給する工程を含むことを特徴とする、請求項10に
    記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記能動ファイバーに光信号を供給す
    る前記工程は、1565nmを超える波長を有する光信
    号を前記能動ファイバーに供給する工程を含むことを特
    徴とする、請求項10に記載の方法。
  16. 【請求項16】 光増幅ユニットであって、 光信号を入力させるための入力ポート(101)と、 光信号を出力させるための出力ポート(102)と、 前記入力ポート及び前記出力ポートに光学的に結合さ
    れ、前記光信号を増幅するようになった、Er及びYb
    でコードーピングされた能動ファイバー(103)と、 第1及び第2のポンプ放射を各々生成するための第1及
    び第2のポンプ源(104,106)と、 前記第1のポンプ源(104)及び第2のポンプ源(1
    06)を前記能動ファイバー(103)に各々光学的に
    結合するための第1及び第2の光結合器(105、10
    7)と、を含み、 前記第1のポンプ放射はErに対する励起波長を含み、
    前記第2のポンプ放射はYbに対する励起波長を含むこ
    とを特徴とする、光増幅ユニット。
  17. 【請求項17】 Erに対する励起波長は1465nm
    及び1495nmの間にあり、Ybに対する励起波長は
    1000nm及び1100nmの間にあることを特徴と
    する、請求項16に記載の光増幅ユニット。
  18. 【請求項18】 前記第1の光結合器(105)は、光
    信号に関して共に伝播する方向で前記能動ファイバー
    (103)に前記第1のポンプ放射を供給するため、前
    記入力ポート(101)と前記能動ファイバー(10
    3)との間に接続され、前記第2の光結合器(107)
    は、光信号に関して伝播方向とは反対方向で前記能動フ
    ァイバー(103)に前記第2のポンプ放射を供給する
    ため、前記能動ファイバー(103)と前記出力ポート
    (102)との間に接続されていることを特徴とする、
    請求項16に記載の光増幅ユニット。
  19. 【請求項19】 前記能動ファイバー(103)は、単
    一被覆で且つ単一モードのファイバーであることを特徴
    とする、請求項16に記載の光増幅ユニット。
  20. 【請求項20】 前記第1の光結合器(105)は、微
    小光学的WDM結合器であることを特徴とする、請求項
    16に記載の光増幅ユニット。
  21. 【請求項21】 前記第2の光結合器(107)は、融
    合ファイバーWDM結合器であることを特徴とする、請
    求項16に記載の光増幅ユニット。
  22. 【請求項22】 前記第2のポンプ源(106)は、追
    加の能動ファイバー(114)を備え且つ前記第2のポ
    ンプ放射を生成するようになったファイバーレーザー
    (112)と、該追加の能動ファイバー(114)をポ
    ンピングするようになったポンプレーザー源(113)
    と、を含むことを特徴とする、請求項16に記載の光増
    幅ユニット。
  23. 【請求項23】 前記追加の能動ファイバー(114)
    は、二重被覆のファイバーを備えることを特徴とする、
    請求項22に記載の光増幅ユニット。
  24. 【請求項24】 前記追加の能動ファイバー(114)
    は、Ybでドーピングされた光ファイバーを備えること
    を特徴とする、請求項22に記載の光増幅ユニット。
  25. 【請求項25】 前記ファイバーレーザー(112)
    は、前記追加の能動ファイバー(114)の両端部分に
    ライティングされた第1及び第2のブラッグ回折格子
    (118、119)を備えることを特徴とする、請求項
    22に記載の光増幅ユニット。
  26. 【請求項26】 前記ポンプレーザー源(113)は、
    広い領域のレーザーダイオードであることを特徴とす
    る、請求項22に記載の光増幅ユニット。
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